Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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寝たままイナバウアー
私の特技は、どこでも寝られること。

昨日の朝、仕事の打ち合わせのため、得意先に行った。
9時15分頃ついたが、約束は9時半。
「会議中なので、もうしばらくお待ち下さい」と言われて、応接室で待たされた。

昨日は朝5時前まで仕事。寝たのは5時過ぎ。
息子の弁当を作るため、起きたのが6時20分。睡眠時間1時間20分。眠い。
私は、寝不足でなくても、目を瞑(つむ)るとすぐ眠るという習性がある。
だから、目を瞑らないでおこうと懸命に我慢した。
しかし、真っ白い壁を見ていると、目蓋が重くなる。

「目を瞑るな! 目を瞑ったらおしまいだ! 我慢しろ!」

しかし、目蓋がほとんど閉じかける。
ダメだ! このままでは寝てしまう!

そこで、眠気覚ましに本を読むことにした。
昨年古本屋で買ったはいいが、百ページくらい読んで、「なんじゃこりゃ」と、抛(ほう)っておいた文庫本があった。

早乙女貢の「明智光秀」である。

明智光秀は生きていた。
山崎の合戦で死んだというのは間違いで、実は別人となって、百歳過ぎまで生きていた。
これこそ、歴史のミステリィだ。


こう書くと、いかにも興趣をそそられるが、読み進んでみると、スカスカの穴だらけで、歴史物でもなく、かといってミステリィでもない中途半端な内容だった。

ひとことで言うと「説得力がない」。
主人公が誰かわからない。
文体に勢いがない。

つまり、つまらない。
だから、抛っておいたのだが、読むものがなくなったので、仕方なくバッグに入れておいた。

それを読み始めたのだが、効果は全くなかった。
最初につまらないと思ってしまうと、物語によほど飛躍がないと、読むのがつらい。

本を両手に持ったまま、その姿勢で寝てしまった。

その後、ビクンとからだが痙攣して目が覚める。(よくありませんか? 寝ているとき、体が痙攣すること。まさか、私だけ?)

慌てて、壁の時計を見ると、9時50分。
応接室には誰もいない。

会議が長引いているんだな。
良かった、醜態を演じなくて済んだ。

そう思ったのもつかの間、担当者がドアを開けて顔を出した。
そして、嬉しそうに言う。

「あー、良かった、起きましたね。大いびきで寝ていたから、ビックリしましたよ」

(えっ、イビキ、かいてた? 私はイビキは、かかないはずなんだけど)

そう思って、うろたえていると、意地悪げに「うそうそ。さすがにMさん、眠りながら本を読む特技があるなんて、スゴイ、って感心しましたよ」と笑う。

その後、普段は打ち合わせだけで終わる会話が、世間話にまで発展した。
彼にとって、私の居眠りというのは、私を身近に感じる切っ掛けとなったようだ。

いつもよりフレンドリーに会話を進めることができた。

「Mさん、眠っているときも、隙がないですね。普通は前屈みになるか、後ろにのけ反ってイナバウアーするか、なんですけど、ほとんど真っ直ぐ寝ていましたよ。あれはスゴイ!」

そうか、寝たままイナバウアーかぁ。
これはウケルかもしれない。

寝たままイナバウアー。
いいかもしれない……。
今度やってみよう。


2006/06/20 AM 10:52:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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