Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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TAKESHIはどこへいく?
子は親の鏡。
多かれ少なかれ、子どもは親の影響を受けている。

息子は独自の世界観を持っているので、自分のペースを崩すことはないが、娘は思考方法や好みが、年々私に似てきている。

娘は、昨年あたりから、音楽の趣味も私に似てきて、彼女のMP3プレーヤーの中には、YUI、宇多田ヒカル、倖田來未、ミスチル、柴咲コウ、浜田省吾、MINMI、矢井田瞳の曲が入っている。
私と趣味が違うのは、KAT-TUNとジャンヌダルクくらいのものか。

つい半年前までは、SMAPも気に入っていたが、私がけなすので、最近では同じようにけなすようになった。

SMAPは5人もいるのに、ハモらない。ユニゾンで歌っているが、そのユニゾンさえも満足にできない。低い音、高い音で確実に音が外れる。ユニゾンは高い音がきれいに決まらないと、聞き苦しい。ボイストレーニングを満足にしていないのが、見え見えである。プロとしてみっともない。

これは私が以前から言っていたことだが、最近では娘も友だちにそう言っている。
「えー、SMAPチョーうまいじゃん!」と友だちは言っていたが、娘は音楽、特にコーラスのあり方について、私の教え通りに説明したので、今では友だちでSMAPファンは少なくなったという。

SMAPファンの方、ごめんなさい。

さらに、この間、娘の部屋から漏れてきた会話。

「タモリやタケシは、名前だけで、何もしてないよね」

「えー、トリビア面白いよ。うちでは面白いってみんな言ってるし」

「でも、タモリは何もしてないじゃない。面白いこと何も言ってない」

これは確実に私の「受け売り」である。

私は普段、こう言っている。

「お笑いの人は、普段バカなこと言ってるけど、本当は頭がいい」
そんなことを言う人がいる。

これは、何が根拠になっているか知らないが、こういう風に言う人は多い。

私が思うに、「お笑いの人は(特にタモリとタケシ)は、頭がいい」というのは、「こいつらの笑いがわかる俺は、同じように頭がいい」というプライドが満足できるからだろう。

タモリやタケシ本人(最近では島田伸介)も、「頭がいい」と思われることを意識しているから、少なくとも「お笑い芸人」としては、三流に成り下がっている。
人を貶(おとし)めて、楽に笑いをとろうとしている。
自分では何もせず、「格の違い」を強調して、差別を笑いの種にしている。
これは一番下等な「刹那的ないじり笑い」で、落語の「粋」と比べると、恥ずかしいほど幼児的である。

北野武は、映画監督として、一時代を築いている。
私も、「あの夏、いちばん静かな海」や「菊次郎の夏」、「キッズ・リターン」は、大変好きな映画で、これらは日本映画が誇るべき傑作だと思う。
特に、「キッズ・リターン」などは、後半きらめくようなシーンの連続で、エポックメーキングな作品だ。
また、金子賢と安藤政信を世に出したという点でも、画期的な作品だと思う。

しかし、最近の彼の作品、「TAKESHIS\\\\'」や「座頭市」は、目を覆いたくなるような出来だ。
混乱しているとしか、言いようがない。
評論家というのは、力関係でものを言う人種だから、太鼓持ちにならなければ生きていけない。
しかし、ファンだけは、もっとハッキリとものを言うべきだ。
駄作は駄作。
つまらないものは「つまらない」と言わないと、「タケシ教の盲目的信者」になるだけだ。

「『世界の』がついてからのタケシは、勘違いをするようになったよね」

娘は、私とまったく同じ言い方で、友だちを啓蒙する。
しかし、彼女の友だちは、ただこう言って聞き流す。

「へ〜! あの『カブリもの』のおじさん、映画も撮ってたの?」

余談だが、私は高田純次が好きだ。
あの力の抜けたバカさ加減がいい。
自分を貶(おとし)めることはあるが、人を貶めることはしない。
彼は絶対に、人から「アイツは頭がいい」と思われたがっていないと思う。

あの馬鹿馬鹿しさは、あっぱれだ。
彼は一流の芸人ではないが、「あっぱれな芸人」である、と思う。
その姿勢は、粋な江戸落語に通じるものがある。

毒舌、毒ガスなどは、いつか必ずその効果が薄れる。
私は「北野武」が見習うべきなのは、黒澤明やゴダールではなく、「高田純次のあり方」ではないかと思っている。

「BROTHER」以降の彼は、ただの器用貧乏にさえ、なれていない。

究極のバカになれた人こそ、一流で、愛すべき人である。

長島茂雄は「野球バカ」。
三浦知良は「サッカーバカ」。
高橋尚子は「マラソンバカ」。
岡本太郎は「芸術バカ」。
ガッツ石松は「OK牧場バカ」(?)


「自分の映画は客が入らない」などと、つまらない自虐ネタを言うよりは、高田純次が「おバカ」に徹しているように、北野武も「映像バカ」に徹するべきだと、私は思う。

人から「頭がいい」と言われたがっている、「ビートたけし」はもういらない。


2006/06/04 PM 06:08:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | [映画]



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