Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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財布スリム化計画
財布を落とした。

得意先からの帰り、池袋から埼京線に乗ったときまでは、確かにあった。
しかし、家に帰って、ズボンの尻ポケットの財布を出そうとしたときに、ないことに気付いた。

ただ、被害は最小限で済んだ。
電車に乗るときはいつも「SUIKA」を持ち歩いているが、「SUIKA」はスーツのポケットに入れる癖があるので、無事だったからだ。

落としたのか、スラレたのかはわからないが、財布を手にした人はさぞガッカリしたことだろう。

私の記憶に間違いがなければ、現金は「37円」。
他にTHUTAYAのカード、ドラッグストアのポイントカード、切手を買ったときの郵便局の領収書、どこかで貰ったカエルのお守りが入っているだけ。

財布自体も、5年以上前に、お店の閉店セールで「210円」で買ったものだから、何の価値もない。
拾ったにしても、スッたにしても、中身を見たら、すぐゴミ箱に「ポイ」と捨てられるに決まっている。

実に、拾い甲斐のない財布である。

財布を落としたことは数回あるが、このように、いつも被害は最小限で済む。

友人は、ゴールデンウィークに、那須で財布を落とした。
中には、8万円以上の現金が入っていたらしく、何度も「チックショー」という電話がかかってきた。

簡単な理屈だが、財布を落とした場合、金持ちほど被害が大きい。
奥さんに責められたりして、肩身の狭い思いもする。
そして、ストレスが溜まる。

しかし、貧乏人はほとんど被害がないから、冷静でいられる。
ヨメも「あっ、そう」と軽く受け流す。
家庭に波風が立たない。

だから、友人にも「財布スリム計画」を薦めるのだが、「おまえとは違うよ!」と真面目に怒られる。

なぜ、そんなに財布に紙幣を詰めたがるのか?
いつも高い買い物をするわけではないだろうに…。

話は違うが、先月、母親の入院費用を支払ったときのこと。
最近の大きな病院には、ほとんど銀行のATMが設置されている。
現金を持ち歩くのは物騒なので、ATMで下ろして、病院の会計課に払うのが一番安心だからだろう。

母親の入院費用は42万円弱。
それをATMで引き出した。
42万円が、機械から機械的に(当たり前か)出てきたとき、その素っ気なさに驚いた。

大金なのに、何の余韻もなく、「シャッ」という音とともにふたが開いて、42万円がそこにあるのだ。
味気なさ過ぎる。

それを、いかにも「慣れていますよ」という手つきで掴もうとしたが、手がふるえている。
取り損なって、1枚を床に落としてしまった。
こんなときも、慌てず、ゆったりとした動作で拾えばいいものだが、思わず「オット」などと口走ってしまい、大金に慣れていないのがバレバレ。

普通は、現金は裸ではなく、備え付けの封筒に入れるところ。
しかし、そのまま鷲掴みにして、会計課までの20メートルを歩いた。
たった20メートルでも、大金を持って歩くことに慣れていないから、キョロキョロと周りを見回すみっともなさ。

挙動不審、を絵に描いたような姿である。

請求書と一緒に、会計課に現金を提出したときには、額に汗までかいている。
しばらく待って、領収書とおつりを貰ったときは、ほとんど放心状態。

母親に「あんた、アタシより病人みたい。やつれてるわよ」と言われた。

たったこれだけのことでも、現金を持つとストレスが溜まる。

そこで、貧乏人の格言。
人間は、財布がスリムなほど、長生きをする。



2006/05/28 PM 12:25:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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