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● 得意先にあえて苦言を |
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得意先の「自社ビル完成披露パーティ」に招待されました。
その会社とは、4年間でたった3回の付き合い。 招待されるのは大変嬉しいのですが、担当者以外知っている人がいないパーティというのもどうかなぁ、と少々腰が引ける思い…。
でも、その会社にとっては晴れやかなイベントですし、招待されて行かないのも問題だと思って行ってきました。 あらかじめ祝花(一番安い花輪)などを送っておき、もしも行けない場合に備えて手を打っておきました。しかし、その方面に行く用ができてしまったので(仕方なく)行くことになりました。
新しい自社ビルの1階がパーティ会場。 以前、同業者から「クリエイティブなデザイナーは、どんな状況でもジーパンでOK」と言われたのですが、さすがに「この種のパーティでそれはまずいだろう」と思ったので、スーツで行きました。 案の定、ジーパンの人は一人もいない。 アイツのいうことを真に受けなくてよかった。(当たり前か)
会場を見渡してみると、参加者は300人くらい。 立食のパーティですし、それほどフロアが広くないので、参加者が空間を埋め尽くす感じが何となく威圧的で居心地が悪い。
早く帰ろ……。
担当者以外知っている人が誰もいないというのは心細いもの。 出入口近くで、スパークリングワインを2、3杯飲んで、担当者に挨拶したらすぐ帰ろう…、そう思っていました。
ワインを飲みながら、担当者の姿を探そうと会場内を見渡してみると、知った顔が…。 2年前まで何回か仕事を貰っていた印刷会社の営業のKさん。 その印刷会社は突然倒産してしまって、2ヶ月分の請求は回収出来ず終いでした。 もしかして、その後この会社に再就職したのかな…。 彼は隣にいる女性と談笑していました。
すると、こちらが見ているのを感じたのか、Kさんがこちらを向きました。
明らかにうろたえた顔。
この場合、彼に挨拶をした方がいいのか、それとも武士の情けで、知らんぷりをした方がいいのか。 あの態度から察すると歓迎されてはいないと思って、ここは知らんぷりの方を選び、会場の隅に移動しました。
隅っこで壁をお友達にしてワインを飲んでいると、声をかけられました。 振り向くと、彼と談笑していた女性が立っていました。 「誰から招待されたのですか?」 名乗りもせず、いきなり聞かれました。眉間にしわの寄った顔は、敵意丸出し。
最近、こういう無礼な輩(やから)が多いので、嫌になる。 歳をとると丸くなる、とよく言われますが、無礼は無礼、こんな無礼に対して丸くなりたくはない!
「人にものを尋ねるときは、まず名乗る、それが常識」と、とんがった言い方をしました。 案の定、相手は露骨に顔をしかめ、目は三角に。 彼女が着ているのは会社の制服。そうなると、この態度はひどすぎる。 仮にも私は招待された側なのだから、(いくら吹けば飛ぶような自由業とはいっても)それなりに応対されるべきでしょう。
「ST(会社のイニシャル)さんの方ですか?」と私が聞いても、戦闘的な目つきは変わらず、答えてくれません。
こちらも同じように戦闘的な態度で、「Y部長の招待ですよ!」 担当者の直属の上司の名前を出しました。 部長とは一度も話をしたことはありませんが、招待状にはY部長の名前も入っていましたから、嘘ではありません。
これはかなり効果的でした。
相手はキョロキョロと目を泳がせて、逃げるようにその場を離れていきました。
結局彼女がどういう立場の人間で、なぜ私に対して詰問調の態度をとったのか判断できず、大変後味の悪い思いを抱きながら、パーティ会場を後にしました。
得意先のことを悪く言うのは気が引けますが、あえて言わせていただきます。(このことは嫌われることを承知で、担当者にも言いました)
新社屋を建てるのはご立派だが、社員教育の方が先ではないのか。 盛大なパーティが虚しく感じられる。
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2006/02/24 AM 11:10:56 |
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