Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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恵方巻き
節分の日には「恵方巻き」。
これが近頃流行っています。

「まるかぶり」ともいうこのお寿司のことを知ったのは、大学時代のこと。
私が通っていたのは東京の大学ですが、関西出身も少なからずいて、彼らに教わりました。

「願い事をしながら巻き寿司を丸かじりすると願い事が叶うんだよ」
「どうして巻き寿司かというと、『福』を巻き込むから。包丁で切らないのは『縁を切らない』にかけているから」

縁起のいい方角(恵方)は毎年変わるので、毎年違う方向を向いて無言で巻き寿司を「まるかぶり」する。

大学時代は好奇心旺盛なので、ひとに勧められたものはとりあえず試してみるというのが基本でした。関東では全く流行っていないというのが、またいい。
節分の日に巻き寿司を買ってきて家族に配り、同じ方向を見て無言で食べきる。
親は「こいつ大丈夫か」と言いながらも、お付き合いしてくれました。

結婚してからも、この行事を気に入って家族を巻き込んで「まるかぶり」していました。

昨今、なぜかこの「恵方寿司」が関東で流行ってきました。
火付け役は私の記憶に間違いがなければ、4〜5年前のコンビニ業界のキャンペーン。
数年前は「恵方巻き? なにそれ?」と言っていた人までが、「恵方巻き食べた? 食べないと福が逃げるよ」と言い出す始末。

そうなると生来ひねくれ者のこのオヤジは、この流行を苦々しく思い一昨年から敬遠し始めました。
息子などは、「恵方巻き食べたいよぉ〜!」と叫びますが、断固として無視。

何でコンビニ業界の戦略に我が家がのせられなくてはいけないのか。
今まで見向きもしなかった行事を、全国展開の戦略で無理矢理「行事仕立て」して、国民的イベントにするやり方は「バレンタインデー」と全く一緒。

チョコレート業界を潤わすだけの「バレンタインデー」も業界の思うつぼでしたが、「恵方巻き」も全く同じ構図です。

「業界にコントロールされて流行に乗るのは馬鹿馬鹿しい!」
などと力んでいると、息子は「はぁ! 何バカなこと言ってんの。いいじゃん、流行ってんだから」と簡単に「流行りもの」を受け入れる大衆感覚。

それに対して娘は「なんで節分に寿司食べんの? 意味わかんない!」とオヤジ側に立ってくれます。

そんなときヨメがインターネットである情報を見つけました。

「昭和40年代後半に海苔の養殖技術が発展し、生産が飛躍的に増えた。何とか販売量を増やしたいと考えて、大阪の海苔業界が『丸かぶり』に目をつけた。この模様がテレビで大々的に放映されて、丸かぶりが一気に関西圏で広がった」

つまり、関西圏の「恵方巻き」の流行も、海苔業界の陰謀だった!

どんなことにもはじめはある。それがどんな経緯でも流行はひとが作るもの。
江戸時代に平賀源内が「土用の丑」を流行らせたのと同じように。
CMというのはすべてひとが作るものだ。
それに乗っかるか乗っからないかは、ひとそれぞれ。業界の戦略に乗っかって一緒に騒ぐもよし、騒がぬもよし。もっと気楽に考えた方がいいんですね。

ということで、今年は「恵方巻き」復活。

南南東を向いて家族4人、無言でいただきました。
娘は「意味わかんない!」と言っていましたが、無視無視。



2006/02/04 AM 10:50:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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