Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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スポーツ新聞
得意先などに行くと、スポーツ新聞を読んでいる人をよく見かけます。
その比率は50パーセント以上。
「サラリーマンは、スポーツ新聞が好きなんだなあ」とつくづく思います。

私はと言えば、スポーツ新聞を読まなくなってから20年ぐらいでしょうか。
サラリーマンになった頃は、時々人の読み終わったものをもらって読んでいました。

その時疑問に思ったこと。
「報知新聞」はわかるが、なぜ関東圏のスポーツ紙は例外なく「巨人びいき」なのか、ということ。
巨人ファンが多いのはわかりますが、これは度を超えていないか。
負けた試合でも巨人の選手の奮闘振りを讃える記事は、滑稽としか言いようがない。

ものごころ付いたときからの「アンチ巨人(東京生まれ東京育ちですが)」としては、ほとんど失笑ものの記事ばかり。
巨人ファンはこんな記事を読んで喜んでいるのかと思うと、悲哀さえ感じてしまいます。

スポーツ新聞を読まなくなったのは、このみっともないほどの「巨人びいき」の記事も理由の一つですが、一番大きいのは記事の中に「政治・経済」が入るようになったから。

なぜスポーツ新聞で「政治・経済」?

スポーツ新聞は、スポーツと芸能だけ載せていればいいだろ!
何を血迷って「政治・経済」を扱わなければいけないのか。(今もスポーツ紙が「政治・経済」の記事を載せているかはわかりません)

スポーツ新聞の「政治・経済面」は、どんなに頑張っても一般紙にはかなわない。
「囲み記事」などで、評論家やアナリストなどが専門的な文章を寄せていますが、他で使ったものをもう一度表現を変えて使うという、ほとんど小遣い稼ぎとしか思えない内容のものがほとんどです。

スポーツ新聞の編集者は勘違いをしているのではないか。
ほとんどゴシップ記事と同レベルの「政治・経済」記事を載せても、そのスポーツ紙の品格が上がったことにはならない。

スポーツ新聞はスポーツを専門に扱うから、「スポーツ新聞」なのです。
たとえ滑稽なほど巨人びいきの記事を載せていたとしても、それがポリシーなら納得できる。
なぜ舌足らずな「政治・経済」の記事を載せるのか?
編集者の愚かさが紙面から透かし見えるようになり、スポーツ新聞を受け入れられなくなりました。

「Mさん、そんなに目くじら立てなくてもいいじゃないですか。世の中にはスポーツ新聞しか読まない人も沢山いるんだから、その人たちのために色々な情報を与えようと思って、彼らも一所懸命工夫してるんですよ」

「まあ、スポーツ新聞は『エンターテインメント』の一種ですよ。楽しく読めればそれでいいんです」

確かにそうかもしれない。
ほとんど検証記事のないエキセントリックな内容は、刹那的なエンターテインメントと割り切ればいいのかも。

そう考えてみると、今の小泉政権というものも「スポーツ新聞的」だから人気があるのかと、思い至りました。

スポーツ新聞は見出しが命。
威勢のいい見出しで読者の関心を捉えますが、中身は依怙贔屓(えこひいき)かナショナリズム丸出しの礼賛記事がほとんど。
一方、かの政権も威勢のいいスローガンを掲げるが、中身は検証・実証のない各論抜きの空文だらけ。
(まるで女子高生が仲間内だけで通じる言葉で喋っているように、具体的な説明が飛ばされている)
「人生色々、会社も色々だしィ〜」「靖国問題は外交カードにはならない、みたいな」「戦闘地域なんてわからないっつうの!」「ぶっちゃけ! 公約違反なんてたいしたことな〜い」「郵政民営化 私が総理じゃなきゃ議題にもならないくらいヤバイし」

そして「政治・経済」は、スポーツ新聞と同じように、専門的に見えながら行き当たりばったりの駄文の羅列。
スポーツ新聞が「巨人」にこだわるがごとく、「郵政改革」にこだわり、それを金科玉条のものとしてスローガン化する。

スポーツ新聞が、かつて「巨人」というブランドを利用して部数を伸ばしたように、「自民党をぶっ壊す」「構造改革」というスローガンだけをブランド化して、支持率を伸ばす。

織田信長を気取ったこの総理大臣と、本家信長との大きな相違点はただ一つ。

信長にスローガンはない。
その存在、その生き様が、彼のスローガンだからだ。

しかし、わが総理大臣には、(見出しとしての)スローガンしかない。
そして、メディアがそのスローガンの後押しをする。
メディアの露出度だけが判断基準の世論は、中身を問わずに唯々諾々としてそれに従う。
そこが決定的に違う。

「でも、彼もエンターティナーだと思えばいいんじゃないですか。時代は政治家にもエンターティナーを求めているんですよ」

認めたくはないが、確かにそうなのかもしれない。

……ところで、スポーツ新聞は今も「巨人びいき」が続いているのでしょうか。
続いているとしたら、ある意味スゴイし……。



2006/02/03 AM 10:26:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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