Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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残金13円
1月13日、金曜日。桶川で仕事の打合せ。約束時間は午前11時。
原則として、我が家から10キロ前後のところは、「原付」で行くことにしています。
桶川までは15キロ近くありますが、今日は「原付」で行くと決めました。
しかし、それがすべての不幸の始まり。

セカンドバッグと携帯電話、借り物のノートパソコン、財布とヘルメットを持って、暖かい格好をして、午前10時にウチを出ました。
取引先に着いたのは、10時40分過ぎ。予定より早かったですが、相手も時間が空いていたので、打合せを始めました。

11時半、速やかに打合せ終了。
ウチに戻って昼食を食べようと思い、走り始めて数分のこと。ブレーキが甘いことに気づきました。
家まで持つかな……とも思いましたが、友人が昨年の10月にバイクの事故で大怪我をしたことを思い出し、早めに修理した方がいいと思い直しました。

幸い少し走るとバイク屋さんがあったので、修理をお願いすることに。
「今たて込んでるから、明日の今頃取りに来て」と言われたので、今日は電車で帰って、翌日取りに行くことに決めました。

最寄りの駅まで歩くことにして、10分ほどで「北上尾」の駅に到着。
財布にはいつも「SUICA」を入れてありますので、JRを使うときは便利です。
いつも通り改札を抜けようとしたら、前を塞がれてしまいました。行く手の液晶の画面を見ると、「SUICA」の残金は「70円」。
そういえば、1月9日に家族で品川に行ったとき、ほとんど使ってしまったのです。

そこで「チャージ」しようと、財布の中を覗いたら、残金何と13円!

キャッシュカードでお金をおろそうとしたら、「北上尾駅」周辺には銀行がない!
ノートPCで駅の周辺を検索しましたが、よくわからず、仕方なく、コンビニか郵便局を探すため、周辺を歩き回ることに。
そこで最初に見つけたのが「セブンイレブン(いい気分!)」。セブンイレブンは便利だ。困ったときに、必ずそばにある!

喜び勇んで、ATMのカード差し込み口にカードを入れました。
しかし、カードはすぐ戻されてしまいます。何度やっても結果は同じ。
ああ、そうか! このカードは、「富士銀行」の時代から使っていた年代物で、カードの一部分が割れていたのです。
「みずほ銀行」では普通に下ろせますが、他のATMではたまに下ろせないことがあったのです。

「みずほ銀行」を探さなければいけない!
そこで、17号を歩いて「上尾駅」に行くことにしました。
「上尾駅」には絶対「みずほ銀行」があるはず。

歩くこと25分。嬉しいことに駅前に「みずほ銀行」がありました。
待つこともなくATMの前に立ち、差し込み口にカードを入れました。
えっ! カードがまた戻ってくる! なんで?
ここでも何度やっても同じ。カードは入れた途端戻ってきます。

「お客様どうなさいました?」
私が何度もカードを出し入れしているのを見て、不審に思ったのでしょう。係員が尋ねてきました。

「他では使えるんだけどな! 何でここでは使えないんですか!」
歩いたことによる肉体的な疲れと、落胆でつい不機嫌な物言いになってしまいました。

そんな私に対して、係の人はあくまでも慇懃に「カードを拝借いたします」と言って、それを手に取り、確かめます。
そして、「割れてますね」とひと言。

そんなのはわかってるわい! でも、いつもは使えたんだ!
怒鳴ろうとしましたが、さすがに気が引けたので、「はぁ〜」と大きくため息を吐いただけで、抑えました。

「これは、新しくされた方がいいかと存じますが」
とご丁寧に言われたので、新しくすることにしました。
しかし、新しいカードができるまで1週間以上かかるとのこと。

残金13円、それは解消されていない。
この現実をどうする?!

カード再発行の手続きを済ませると、新たな「重い現実」がのしかかります。
腹が減った!
気が付くと、もう午後1時15分。どうすりゃいいんだ!

ヨメに電話して、車で迎えに来てもらうしかない。
それがただ一つの解決方法です。

しかし、現実はそうは甘くなかった。
携帯電話の電池がほとんど切れかかっている。
もともとバッテリーがほとんどイカレていて、充電しても精々3日しか持たないシロモノ。
この間充電したのは、確か4日前。果たして電池は持つのか?

一縷の望みを持って電話をしましたが、呼び出しの途中で「ブー」という耳障りな機械音が聞こえて、ジ・エンド。
残金13円。さあ、どうする!

我が家まで約8〜9キロ。
しょうがない、歩いて帰るか。2時間もあれば着くだろう。
開き直って、ゆっくりと歩き始めました。
ポケットには「黒糖飴」が二つ。幸いランニングシューズを履いていましたし、防寒も万全、「トレーニングのつもり」、とポジティブに考えて、飴一つを口に放り込みました。

15分くらい歩いたころでしょうか。突然車が横に止まりました。
ボロい車。何だ、因縁をつけるつもりか!
身構えましたが、車の窓を開けて、出てきた顔は、大宮にある得意先S社の営業Sさん。

「なんで、こんなところ歩いているんですか?」
そう聞かれて、寒いのでなるべく簡潔に表現しようと思い、30秒くらいで、今日の出来事を伝えました。

Sさんは、大変頭のいい人。全体を端折った説明でも、こちらの大変さをすぐに悟ってくれたようです。
「わー、それは大変だ! じゃあ、ご自宅まで送りますよ」
地獄に仏、とはまさにこのこと。

3時半頃ウチに着けばいいかな、と思っていましたが、2時過ぎには着くことができ、温かいお昼も食べることができました。そして、何となく心も暖かになったような気が……。

Sさん、あなたの仕事はこれからは優先的にやらせていただきます。
ホントに助かりました。




2006/01/16 PM 12:45:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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