Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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さいたま高校受験事情 その2
中学3年の息子に付き添って、高校体験入学なるものに行って来ました。

今時の私立高校は、この種のことをやるのは当たり前らしく、彼の友人に聞くと「体験入学のハシゴ」をやっているそうです。

我が息子は初めての体験入学。
ちょうど「卓球」の講座があったので、参加しました。

その日は、卓球以外にも20ほどの講座があり、父兄同伴で200組近い人たちが参加しました。
まずは、学校の説明をビデオで見せられました。
これは、オイシイことばかり見せられるので、あくびをかみ殺しながら見ました。

その後入試の説明を受けました。細かいことを言われましたが、パンフレットを見ると同じことが書いてありますので、余り必要なかったかも。

全体がちょうどダラケかけるころ、「では、各講座をはじめましょう」と言われ、「卓球体験者」が10組集合。団体で卓球場に向かいました。

「うわ〜、ここもクーラーがきいてる!」
おまけで付いてきた、小学4年の娘が感嘆の声をあげます。
「私立だからね、高いお金払ってるから当たり前だよ」
「えっ、シリツって、お金がいるの?」
「そうだよ、入学金とか授業料が結構かかるんだ。でもそれは公立でも同じだけどね。公立は私立より少し安いんだよ。」

「???、じゃあアタシの小学校もお金がかかってるの?」
「小学校と中学校は義務教育だから、お金はかからないんだ」
「あ〜、義務教育ね、聞いたことある。でも、シリツに行っている子は、お金がかかるんだよね」
「正解です」

などと言っているうちに、卓球の練習が始まりました。
いかにも上手そうな子、ちょっと不器用そうな子、相撲部に入った方がよさそうな子など、色々な子が玉を打ち始めました。
ちなみに、我が息子はどこから見ても、運動は苦手そうなタイプです。でも、卓球だけはなんとか人並みにできる子です。

講座と言うからには、指導などしてくれるかと思ったのですが、ただひたすらラリーをするだけ。
しかも、休みなしで1時間半。
見ている我々は、退屈で仕方ありません。

そこで、娘と二人で学校内を探検に出かけました。
「迷路だ〜!」
と娘が叫びます。
校舎が入りくんでいて、一度では覚えられないくらい複雑です。

「ここはさっき通ったかな」
「うん、通ったかも」
二人とも方向音痴ですので、迷うこと数度。
色々と見て回りましたが、あちこちで「どちらのかたですか」と先生方に聞かれてしまいました。

先生に見られないところで、親子二人「学校探検隊!学校探検隊!」と言いながら、学校内を一周し、卓球場に帰ってきたところで、ちょうど講座は終了していました。

汗まみれの子どもたちに休みを与えることなく、学校側は校内の主なところを説明して回ります。

「ここ、さっき見たがな」
娘はそのたびに、小さな声でツッコミをいれます。

学校側はスケジュールをこなそうと、次から次と子どもたちを連れ回します。
どこから見ても、みんな疲れ果てて足取りが重いのがわかります。
「ちょっとは休ませろよ、このやロー!」
と心の中で悪態をついたころ、食堂の前にやって来ました。

「本日は、どうもお疲れさまでした。ささやかな昼食を用意しましたので、こちらで飲み物とともにお召し上がり下さい。もし個別にご相談したいことがありましたら、係のものにお伝え下さい」
という先導の先生の声に、全員が安堵の表情。

個別に相談より今はとにかく休みたい……。
誰もがそう思ったのでしょう。ほとんど先生の言葉に反応せず、食堂に入りました。

食堂はそれほど広くもありませんし、きれいでもありません。
しかし、先ずは飲み物です。子どもも親も、すぐに紙パックのコーヒー牛乳に手が伸びます。そして、席に座るなりそれを無言で飲み干します。

人心地がついて初めて辺りを見回します。
カレーのにおい。大変いいにおいです。
皆同時に席を立ち、トレイを持って並びます。

子どもはカツカレー、親は普通のカレーを選ぶところが面白いところです。

「うめえ!」
息子が言います。
すかさず、娘が「パパのカレーのがうまいよ」と言います。
「ああ、それは当たり前だな」

良くできた子どもたちです。

帰りは最寄りの駅まで「学校探検隊!学校探検隊!」と3人で言いながら歩いて帰りました。

ひとの目には、間違いなく「変な親子」と映ったことでしょう。


2005/08/30 PM 12:10:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

「とりあえず」の意味
友人のデザイナーからFLASHを使ったアニメーションを頼まれました。

新しい企画をプレゼンテーションするのに、アニメで視覚的に訴えた方がアピールしやすいということらしいです。

時間は10分以内。
彼は芝居の台本を書いていたこともあるので、細かいシナリオを書いてくれました。
ところどころ絵コンテも挿入してあり、大変わかりやすい原稿です。

挿し絵風の絵を描くのは苦手なので、彼に描いてもらって、それをトレースして、キャラクタをつくりました。
5種類のキャラクタをつくり、それをアニメーションにします。

それぞれの動きを彼に見てもらいましたが、「動きがリアルすぎるね」と言われました。
「もっと安っぽいカクカクした動きの方が親しみがあっていいんじゃない」
とも言われたので、直しました。

「カクカクした動き」は簡単なので、皆同じようにしたら、「みんな同じような動きをしていたら、個性がないよね」と言われました。難しいものです。
一人ひとり微妙に動きを大げさにしたり、細かくしたりしてキャラクタの動きに個性を付けます。

確かにほんの少し動きが違うだけで、キャラクタは全く別物に見えます。
さすが専門家の言うことは違います。

この5人のキャラクタに、今回の企画の説明をさせていきます。
標準語あり、大阪弁あり、国籍不明の怪しい女ありで、なかなか楽しい作業です。
グラフなどを多用しているので、子どもにもわかる内容になっています。
小学4年の私の娘に見せたら、「わかりやすい。面白い」と好評でした。

アニメーションの時間は9分弱。長ければ内容が伝わるというわけではないので、多少予定よりも短くても、問題はないでしょう。
むしろ、すべてが簡潔にまとめられていて、見ていて集中力が途切れませんから、中身は濃いと言えます。

2週間の突貫工事でしたが、思い通りのものを作ることができました。
果たして、その企画が受け入れられるかは、競合する会社の内容との比較ですから、何とも言えませんが、いい仕事ができたということだけで今回は満足です。

プレゼンテーションは昨日無事終わった、と台風上陸の夜に彼から電話をもらいました。
そして彼からこんなことも言われました。

「Mさんって、やればできるんですね。会社の他の連中は違う人に頼んだらって言ってたんですが、Mさんに頼んで良かったですよ、とりあえず」

その最期の「とりあえず」というのは何なんだ?

まあ、その企画が通らなかったら、「やっぱり他の人に頼んでおくんだった」となることは必然ですから、その「とりあえず」なんでしょうかね。



2005/08/26 PM 02:16:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

ゼロ同士の二人
2日間だけ、知り合いのデザイン事務所でOS Xで「Illustrator CS」を動かして仕事をしました。

夏休みを取っているデザイナーさんの替わりに修正をする仕事です。

MacはG4とG5が各2台ずつ。デザイナーは2人です。(うち1人は休暇中)
2人とも若く、自分の子どもといってもいいくらいの歳です。
ただ、仕事の処理能力はかなり高く、オヤジはとてもかないません。

慣れないOS Xということを除いても、能力の差は歴然。
文字入力などは私といい勝負ですが、その他の技術の鮮やかさは比べものになりません。

Photoshopでデジカメのデータをコラージュするときも、ほとんど反射的にマウスが動いています。全く無駄がなく、あっという間に芸術的な背景画像ができあがるのです。

「Mac何年?」
と聞くと、恥ずかしそうに「1年と少しです」と答えます。

1年と少し
1年と少し
1年と少し

彼の言葉が耳の奥で何度もこだまします。

「あの、何年ですか?」
遠慮がちに聞かれました。
「16年………かな」

「えっ、本当ですか。うちの社長、Mac歴11年って言って威張ってますけど、じゃあ、社長より上なんですね」
途端に尊敬のまなざし(?)で見られてしまいました。

「でも、OS X 歴ゼロ日だからねぇ」
自虐的にそう答えると、彼はこう言います。
「OS9 歴ゼロ日です」

「そうか、ゼロ同士か」
このデザイン事務所には、年に3〜4回来ていますが、彼とこうして長く話をするのは初めてです。

年齢もキャリアもテクニックも大違いの二人ですが、親近感が湧いてメルアド交換などしてしまいました。

人が仲良くなるきっかけなんて、他愛ないことなんですね。



2005/08/23 PM 06:58:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

暑さに強いのが自慢?
暑いのは、大好きです。

大学3年まで陸上の短距離をやっていて、炎天下で身体をいじめた甲斐があったせいか、どんなに暑くてもバテるということはありません。

逆に、暑いのが苦手な人に対する思いやりに欠ける点があるのではないかと、先日気づきました。
仕事で道路の写真が必要になり、一眼レフのデジカメで先ず撮ってみたのですが、遠近感のない平坦なものしか撮れず、プロのカメラマンに頼むことにしました。

場所は、千葉の海沿いの道です。
温度計がないので、正確な気温はわかりませんが、体感温度は37〜8度以上。
体温より高いことは間違いありません。
汗が次から次と出て、引かない状態です。

カメラマンは30代半ば。陽に焼けて、精悍な顔つき。背は私より10センチは低いですが、胸板が厚く頑丈そうなガタイをしています。

そんな彼が、弱気丸出しでこう言います。
「暑いのは嫌いじゃないんですけど、これだけ暑いとバテますねぇ〜」

重い撮影機材を抱えて大変なのはわかりますが、ちっとも撮影がはかどりません。
ミネラルドリンクを飲んで、日陰で休んでばかりいます。

陽の昇りきる前と、昇りきったとき、そして陽が沈む前の道の変化を撮りたいのですが、カメラを構える回数は数えるほど。
肩で大きく息をしながら、水を飲みまくりです。

私はこんな暑さに帽子もかぶらず、たまに水を飲むだけで、ストレッチをしたり、軽いダッシュをしたりして暇つぶしです。
でも、こんな態度が彼にはイヤミに見えたらしく、「やりますよ、約束ですからね!」と半ばキレ気味に立ち上がり、シャッターを押しはじめました。

私としては、ただ道路を見ていたり海を見ていたりでは厭きてしまうので、身体を動かしていただけなんです。
でも、確かに暑さでバテている人の前で、これ見よがしに運動なんかしたら、イヤミと思われても仕方ないですよね。

撮影が終わった後、車内では大変気まずい雰囲気でした。
何度か彼に話しかけましたが、気のない返事ばかり。
お別れの時、こちらの「お疲れさま」のことばも、ただ単にうなずくだけの素っ気なさ。

果たしてこれで、撮影はうまくいったのかと危惧していましたが、さすがはプロ。
アングル、光の使い方、影の使い方、そして奥行き感。どれもこちらの希望通りの出来映えになっていました。

プロはスゴイ!
それにひきかえ、私は心くばりが足りないなぁ、と自己嫌悪。

自分が暑さに強いからといって、他人も同じと考えるのは愚かです。

暑さに強いなんて、自慢にも何もならないことですからね。



2005/08/21 PM 12:22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

真夏の夜のホラー
いいことがあった後には、悪いことが起こるというお話。

懐かしい友人と楽しい時間を過ごした、わずか1時間後の出来事でした。

ある女性から電話がかかってきました。
その女性は今年の4月に、私のHPを見てメールをくれた人です。
メールの内容は、「Shade Professional」を使い始めたが、マニュアル本を見てもわからないことだらけで、さっぱり上達しない。疑問点がいくつかあるので教えて欲しいというものでした。

私のわかる範囲で、細かくヒントを書いて返信しました。
すると、毎日のようにメールが送られてくるようになりました。
最初のうちはその日のうちに返信していましたが、忙しくなるとそうもいきません。

相手は構わずほとんど毎日メールをくれますが、こちらは週に1〜2回くらいのペースでしか返信することができません。
この2ヶ月ほどは、さすがに相手も気をつかったのか、私に合わせて週2回のメールで落ち着いていました。

ところが、突然の電話です。
「どうしてもわからないことがある、緊急のことなので、直に教えていただきたい。今から、そちらにお伺いしてもいいか」
という内容です。

夜の7時半頃でしたから、格別遅いというわけでもないので、承諾しました。
幸い彼女の家は、我が家から7〜8キロほどの距離でしたから、車で20分もかかりません。

すぐに彼女はやってきました。
年齢は34歳と聞いていました。4歳の男の子を連れています。
期待はしていませんでしたが、手ぶらです。(いや、少ししましたね。私なら初めてお邪魔する場合、必ず何か持って行きますから)
男の子は、私の顔を見ても無反応。声をかけても無反応でした。

こちらの「はじめまして」の挨拶も無視され、突然本題に入りました。
疑問点は「マッピング」に関することで、マニュアル本をしっかりと読めば簡単にわかることでしたが、パソコンの画面を見ながら、順序立てて教えました。

しかし、恐ろしいのは、その間の4歳の男の子の行動でした。
私の仕事場には、いくつかのプリント(どれも仕事で重要なもの)が散乱していますが、いきなりそれらを破りはじめたのです。

「何してるんだ、それはおじさんの大事な仕事なんだ!」
と叫びますが、急に怒られてビックリしたのか、パニックになって、さらにエスカレートしていきます。

さすがに原稿は上の棚においてありますから、被害に遭いませんでしたが、下に置いてあったプリントは、ほとんど破かれてしまいました。

プリントの残骸を見て唖然としましたが、もっと唖然としたのは、母親が何の注意もしないことです。
パソコンに向かって、私が教えた部分を懸命に「学習」していて、子どものヒステリックな叫び声や行動には全く無関心なのです。

私はお人好しだと思われるのが嫌なので、当然のこととして、そんな母親を叱りました。
ここで書くのは憚るほどの、かなり強い言葉を並べて叱責しました。

そして、彼女はパソコンの画面から目を離しました。
そのとき、彼女はこの周りの惨状を見て、何と言ったと思いますか?

「Sちゃん、もう気がすんだでしょ。おじさんに謝りなさい」

Sちゃんはもちろん謝りもしませんし、いまだに何かを破ろうと物色している気配がありあり。

そしてまた母親は言います。
「この子は、途中で何か言っても、言うことを聞かないんですよ、いつも」

だからと言って、人の大事なものを破り散らしていいということにはならないし、それがわかっているなら、ここに連れてくることもないだろ!

「出ていってくれませんか!」

こんな親子を見たら、誰でもそう怒鳴るはずです。

しかし、この子は筋金入りです。
母親の言っていることは正しかった。
本当に誰の言うことも聞きません。

仕方ないので、プリントミスした紙を大量に彼に渡しました。
100枚以上あります。
彼はそれを見ると、嬉しそうに破りはじめました。

喜々として紙を破る子ども。それを知りながら、そっぽを向いて何も言わない母親。
ある意味、ホラー映画よりも怖い場面ではないですか。

人生はプラスマイナス。
でも、昼のいい出来事だけを思い出すなら、今日はプラスといっていいと思います。
夏の夜のホラーは、夢物語だと思ったほうが、すべて丸くおさまりますしね。



2005/08/19 AM 11:06:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

ヒップホップな生き方
ヒップホップの3人組ユニットがいました。

そのユニットはインディーズで3枚のCDアルバムを出しており、そのうちの2枚のCDジャケットを私がデザインしました。
デザインに関しては、報酬はありません。
ある程度売れたら、いくらか払ってくれるという約束でしたが、売れませんでしたから、無報酬です。

そのユニットは、2003年の初めに解散しました。
活動歴は約4年。3人全員が高校の同級生であり、私は彼らの遥か上の先輩にあたります。
ヒップホップアレルギーの私には、彼らの音楽の良さは半分もわかりませんでしたが、彼らがとてつもなく「いいやつ」だということは、初対面でわかりました。

メジャーのユニットのように解散コンサートなどありませんでした。
しかし、私が見た最初で最後の彼らの路上ライブは、感動するに充分なものでした。

あいつら何してるかなぁ〜、とたまに思い出すことがあります。

その「あいつら」の中の一人が、我が家に遊びに来ました。
3人の中で、リーダーだった男です。
解散当時23歳でしたから、今は25歳。

彼は6歳と2歳の女の子と、奥さんを連れていました!

ドアを開けて、その姿を見たとき、言葉が全く出ませんでした。
結婚しているなんて全く聞いていませんでしたし、まして子どもが二人もいるなんて、これこそ想定外!です。

「すみません。隠してたわけではないんですが、こちらから積極的に言うことでもないと思って……」

確かに積極的に言わなくてもいいんですけどね、でも、いきなり来て子どもと奥さんを見せられたら、どういう風に先輩面をすればいいのやら……。

詳しく芸能レポーターばりに聞いてみると、奥さんは23歳!(最初の子どもを産んだのが17歳の時?)
しかも、3人目の子どもがそのおなかの中に…………。
どこまで驚かせれば気がすむんだ!

でも、彼が「いいやつ」である点は、2年前と全く変わっていません。
奥さんもさりげなく私が料理を作るのをサポートしてくれて、気持の良い時間が過ごせました。

彼の子どもも、私の二人の子どもに適度に甘えて、子ども同士すっかりうち解けていました。
いい時間というのは、早く過ぎるものです。

お別れの時、子ども同士抱き合って別れを惜しむ様は、妙に切なかったのですが、いい時間を共有できた満足感を久しぶりに味わいました。

2歳の女の子が、中学3年の息子の指をずっと離さなかった姿が、今も目に焼き付いています。

しかし、この余韻を破る出来事が、その約1時間後に起きました。
人生はプラスマイナスなんだなぁ、とつくづく感じさせられた出来事が。

この話は、次回…。



2005/08/15 PM 08:05:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

倖田來未が聞けない…。
お盆の時だけ仕事をくれる会社が4社。

それが今年1社増えたようです。
もしかしてお盆以外にもくれる可能性もありますが、「前から一度お願いしてみようと思っていたのですが……」というオブラートに包んだような言い方は、「お盆・正月の客」という雰囲気が濃厚。

内容は、新興劇団の2色のチラシです。
写真は一切使わず、イメージだけで表現してほしいとのご要望。

劇の内容を聞くと、結構アブストラクト(抽象的)な感じです。
ということは、デザインもアブストラクトでいけばいいということです。
テキトーがモットーの当方としては、願ってもない注文。

三角形を多用したオブジェ風のデザインをしてみました。

あまり時間がないということなので、すぐにオーケーが出ました。

拍子抜けするほど、スムーズな校了。

今は他の「お盆・正月の客」の仕事をしていますが、前の仕事で力を抜きすぎたので、気持ちを元に戻すのにかなり手間がかかっています。

こんなときは、「音楽で気分転換」がいつものパターンです。

しかし、この半年ほどヘビーローテーションでかけている「MINMI」と「倖田來未」は、「MINMI」はともかく、「倖田來未」はちょっとアブナイことになっています。

中学3年の息子が倖田來未の最近のプロモーションビデオを見て、「エロい」とひとこと。
オヤジがいつもかけている曲が倖田來未のものだと、彼に知られてしまいました。

こちらは純粋にただ音楽を聴いているだけなのに、「倖田來未」イコール「エロい」というあまりにも理不尽な評価。
曲だけ聴けば、普通のラブソングなのに………。

そこで急遽、「MINMI」はそのままで、倖田來未の替わりにBOAの「BEST OF SOUL」をかけることにしました。
これなら息子も抵抗がないようです。

でも、夏休みが終わったら絶対に「倖田來未」に戻してやる……、とひそかに思っている私です。

年頃の子どもを持つと、聴く曲にも気を使わなければいけないというオヤジの悲しさ……。


2005/08/14 AM 11:15:10 | Comment(0) | TrackBack(6) | [日記]

さいたま高校受験事情
我が家の息子は中学3年生。
来年高校受験を控えています。

受験というのはいつの世も大変なものですが、昨今の高校受験事情は、私の時代とはかなり様変わりしているようです。

内申書が比較的オープンになり、公立校を選択するときに、絞り込みやすくなりました。
ただ、内申書は学校により多少のバラツキがあるとも聞きました。
同じ学力でも、中学が異なると、評価のさじ加減が違うらしいのです。
内心の評価の甘い中学の方が、有利というのが現実らしいです。(ただこれは単に噂だけかもしれませんが…)

息子は埼玉県の高校を受験します。
彼の性格を考えると(大変のんびり屋さん)、私立の方がいいように思われますので、「高校受験案内」なるものを買って、研究してみました。

詳しく読んでみると、「学校へ何度も足を運んで、自分をアピールすると有利」などと書いてあります。

昔のように1発勝負で決まるわけではないのか……。

しかも、「親御さんが熱心なお子様は、さらに有利」などと書いてある場合もあります。
高校受験に親のアピールが必要!?

子どもの受験に親が出る……?

しかも単願受験(1校に絞り込む)の方が、併願受験(複数の高校を受験する)よりも、印象が良く有利であるとも書いてあります。
つまり、ココと決めたらその高校だけに集中すれば、併願受験の人より多少点数が落ちても、合格できるということです。

ヨメに聞くと、それはかなり前から常識だったらしいのです。

知らぬはオヤジばかりなり…………。

早速、仕事の合間を縫って、学校説明会などに出かけ、アピールしました。
相談を終えた後で、ポイントカードのようなものを貰いました。裏を見ると、学校体験や説明会の日にちが書いてあり、「個別相談」の本日の欄のところにハンコが押してありました。
このハンコが多ければ多いほど、親は教育に熱心だということになり、合格に一歩近づくという仕組みのようです。

数えてみると、欄の数は18個ありました。
ポイント欄を埋め尽くすと、めでたく「金券」ではなく「合格」

私の高校受験の時は、親に何の相談もせず、勝手に高校を選び、勝手に受けていました。
そして、「どこそこに受かったので、入学金ヨロシク」と言っただけで一件落着。

どちらがいいのかは、息子が大人になったときに判断できるでしょう。

最後にプチ自慢。

「受験案内」を見ると、東京の私立高校の情報も載っていました。
私が卒業した高校を見てみると、偏差値がナント「71」!
嘘でしょう! 私が受験したころはせいぜい65がいいところでした。
「71」と言えば、私の時代は、学年1番の成績でも行けないレベルでした。

「偏差値の算出基準が変わったのよ」
とヨメは言います。

他の知っている高校を見てみると、「これが?」と思えるような高校が、60以上の偏差値です。
確かに基準が変わったようです。

「この高校、パパが行ってたところだよ」
と教えると、その偏差値を見て、「ス、スゲェ!」と、思い通りの驚き方をしてくれた息子と娘。

つかの間、子どもたちにオヤジが尊敬された瞬間でした。


2005/08/11 PM 10:14:27 | Comment(0) | TrackBack(1) | [日記]

立ちションを見たばっかりに……
夕方、10歳の娘と散歩していたときのこと。
遊歩道の脇で「立ちション」をしている人がいました。
そこは、夏は草木が生い茂っていますので、傍目にはわかりにくい場所です。「立ちション」にはもってこいのスポットと言っていいでしょう。

娘はそれを見て無邪気に聞きます。
「ネエ、あの人何してるの」

娘は「立ちション」を見るのは、初めてです。
好奇心いっぱいで、つい大きな声になってしまいました。

私は気をつかって、小さな声で簡潔に「オシッコ」とだけ答えました。

賢い娘は「ああ」と言ってナットク。
もうそちらを見ようとはしません。
むしろ足早に彼の後ろを通り過ぎようとしました。

そのとき、ちょうど彼は「作業終了」したところでした。

「おい、ちょっと待て、何て言った!」
振り向き、大またで私と娘に近寄ってきます。

上背は170センチちょっと。顔の長いラッキョのような顔。
アロハシャツとクリーム色の短パンが、妙に似合っているお兄さんです。
少なくとも、私には見覚えのない顔です。
ドスの利いた声、眉間に寄ったしわを見ると、とても友好的な話し合いはできそうにありません。

私より娘の方に近づこうとし、肩に手をかけそうになったので、すかさず男の右ヒザの横を蹴りました。(私としては、正当防衛のつもり)

どんな屈強な男でも、ヒザを鍛えることはできても、ヒザの側面を鍛えることはできません。
ヒザの横は意外ともろいものなのです。

それほど手応え(足ごたえ?)はありませんでしたが、男は簡単に右ヒザから崩れました。

私がもう一度蹴るマネをすると、男は頭を伏せました。

その間に、「逃げろー!」と言って、娘と二人、一目散に駆け出しました。

私の娘は走るのは苦手、と自分で決めつけていますが、今回の走りは運動会でトップをとれるほど、見事なものでした。

娘は夢中で駈けています。
気が付くと、彼女の通う小学校の門の近くまで来ていました。
「立ちション現場」から門までは、1キロ以上あります。

そして、「気持ちいい〜! チョー気持ちいい!」
と、どこかで聞いたようなセリフを叫んでいます。

「夏休みの中で、一番面白かったよ〜!」

私はその時になって、膝がガクガクし始めました。
膝の屈伸をしながら、それをごまかし「チョー気持ちいい!」と二人でもう一度叫びましたが、背中には冷たい汗が………。

父親をやるのは、けっこう大変です。





2005/08/10 PM 06:40:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | [日記]

びしょ濡れの日
最寄りの駅まで自転車で行く途中、自転車の後輪がパンク。
あと1キロ弱の道のりを手で引いて転がしていたら、突然空が暗くなってきました。

朝の天気予報では、上空に寒気が入ってくるので、夕方頃大雨と雷に注意となっていました。
1時半を過ぎたばかりだから、夕方とは言えないよなぁ……、と思いましたが、吹く風が急に冷たくなってきたと思ったら、突然の大粒の雨。

そして、それは間もなく豪雨に変貌。
自転車のパンクという不幸から、わずか4、5分の出来事でした。

突風。まさしく突然の強風です。
買い物袋を両手に提げた女性が、悲鳴を上げながら走っていきます。
豪雨と強風で、視界はせいぜい5メートル。

稲光。雷鳴。「ズンッ」という腹に響く音。しばらくしてまた、稲光。

スーツはびしょ濡れ、鞄もびしょびしょ。
パンクした自転車はもう邪魔です。手探りで鍵をかけ、道路脇に置いて私も走り出しました。

こんなとき、日頃のトレーニングの成果が出ます。
駅の手前500メートルのところにある「Mバーガー」まで豪雨・強風とケンカして全力で走りました。
その距離250メートルくらいでしょうか。
5人以上の人を追い抜いたと思います。

びしょ濡れで「Mバーガー」に飛び込むと、店員は「いらっ」と言ったまま、固まってしまいました。
本当に何から何までびしょ濡れなんです。

もしかして、来店を断られるかな、と思いましたが、さすがは客商売。
「お役に立つかどうかわかりませんが…」と言って、タオルを2枚貸してくれました。

確かにタオル2枚では、濡れた髪と顔、手を拭くだけで終わってしまいました。
しかし、親切にされて文句を言うのはいけないこと。
お礼を言い、ホットコーヒーを注文しました。

座席に座ると、シートが濡れるので、立って飲みました。

「お客様、お座りになって下さい」
と言われましたが、お尻がビチョビチョで気持ちが悪くて座れません。

立ってコーヒーを飲んでいると、次々と雨宿りの客が入ってきます。
同じようにびしょ濡れです。
そして、同じように立って飲み物を飲んでいます。

お互い顔を見合わせて笑うしかありません。
そうしているうちに稲光と風はおさまりましたが、豪雨はまだ続いています。

コーヒーをお代わりし、2杯目を飲みはじめました。

(おやっ、冷房が止まっている…)

おそらく、びしょ濡れの客が多いことに配慮して、店の人が冷房を止めたのでしょう。
濡れていない人にとっては、少々蒸すかもしれませんが、我々には有り難いことです。

「すみません」
と、びしょ濡れ仲間の女性が店員に声をかけています。

店員さんが、素敵な笑顔で会釈をします。

そんなことで、数十分間の不幸な出来事は、帳消しになるものなんです。



2005/08/08 PM 11:02:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | [日記]

擬態/北方謙三
北方謙三の小説はおそらく50冊以上読んでいるでしょう。

初めて読んだのが、「逃がれの街」。
それは生まれて初めて読んだ国産のハードボイルドでした。

退屈な日常の中で、身近な人間に巻き込まれる形で罪を犯してしまう青年。
追っ手から逃げ、街から逃れ、袋小路に追いつめられていき、彼は凶暴なアウトローとして死んでいきます。
日常生活を突然引き裂かれ、のたうち回るように逃れる青年の心が徐々にすさんでいく様が、丁寧で精緻な描写で書かれていて、読み応えがありました。

ハードボイルドといえば、バイオレンスと思われがちですが、それはほんの一部分でしかありません。実際は男の(人間の)生き様を書いたものが多いのです。

北方謙三は特に「男」にこだわった作品が多く、暴力描写も多いのですが、最小限にスリム化した文体は「どぎつさ」「あざとさ」とは無縁で、衒いのないものです。

この「擬態」は「北方版三国志」や「水滸伝」などの時代小説を除けば、久々のボリューム感ある長編小説です。

普通の会社員が徐々に変貌し、本性を現していく様を「擬態」として表現しています。
ただ、この主人公は元から持っている自己内部の「絶望」を飼い育て、知らない間にその「絶望」に支配されていくのですから、本当の「擬態」とは言えないかもしれません。

心の奥底に隠していた「絶望」が、きっかけとは言えないくらい些細なことで増幅し、爆発していく様子を、北方は丁寧に描写していきます。
この「丁寧に」というのは、私が彼の小説を読み始めてから一貫して変わっていない部分です。

ただ、今回は暴力シーンなどを丁寧に書きすぎたためか、彼が破滅に向かって突き進んでいく「動機」や「意味」がかえって希薄に感じられます。

脇役で魅力的なキャラクターの刑事も出てきますが、かつての「老いぼれ犬」のような物語を超えた存在感とはならず、ただ刑事としては規格外の人物としか感じられないのが残念です。

「時計が止まったような気がした。時の流れが止まったというのではなく、時計の針が止まったという感じなのだが、時計を見ていてそうなったのではない。躰の中で、そういう感覚が起きた。躰の中で、なにかが止まった。」
という書き出しで始まるこの小説は、「逃がれの街」のように社会の理不尽さを表現するのとは違い、あくまで「自己の絶望」だけを主題にしています。

その「絶望」に共感できれば、物語に入り込むのは簡単です。
しかし、「絶望」に共感できなければ、最後の主人公の破滅的な死は、虚しいだけのものになります。
私は「絶望」に共感できなかったので、今回の「破滅的な死」に違和感を感じました。

男の「絶望」は、それが深ければ深いほど「破滅」が鮮明に姿を現してくる。
彼は、それを「擬態」という言葉で表現したのでしょう。
しかし、北方謙三ほどのストーリーテラーなら、「破滅的な死」に関して、もっと違ったアプローチができたのではないかと思えてなりません。




2005/08/07 PM 05:56:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | [こんな本読みました]

いい文章を書いてもらったのに…
ホームページ用の文章をプロのライターに依頼しました。

キャッチと本文を2パターンお願いして、それができあがりました。
さすがにプロだけあって、無駄を省いた「読ませる」文章です。

難解でもなく、軽くもなく、回りくどい言いまわしもない、洗練された文章は、私としてはかなり満足のいくものでした。

早速、この2つの文章をクライアントにメールで送りました。

「社内で検討します。しばらくお待ち下さい」
というメールを頂き、待つこと3日。
今日の朝にメールで返事が来ました。

「作っていただいたものは、2つともレベルの高いもので、当方としては大変満足しております。ただ、社内で協議したところ、今回は社内の若手に勉強がてら、まかせたらどうかという意見が大勢を占め、採用を見合わせることになりました。」

こちらとしても全くコメントのしようがないお返事です。

色々な事情が透けて見えますが、こういった無駄も仕事のうちです。

こんなときは、
「熱いナー、チクショー!」

こう叫ぶしかありません。





2005/08/06 PM 03:14:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

ひとに仕事を頼むということ…
ひとに仕事を頼むというのは、難しいものです。

デザインに関しては、仕事のスケジュールが厳しくない限り、外部のひとに頼むということはしません。
ただ、長い文章を書いたりとか、企画立案などの場合は、その道のプロにお願いした方が、私がやった場合とは比較にならないくらい結果はいいですから、ひとにお願いすることになります。

今回、ひとにお願いしたのは、ホームページのリニューアルに伴う文章の大幅改訂です。
それは、ある会社が社名やロゴ、業務戦略を変える、いわゆるCI戦略の一環として行うものです。

今までは、こういった場合、カタログ、リーフレット等を大幅刷新するのが普通でしたが、IT時代の今、先ずはホームページで「改革イメージ」を出すことが多くなってきました。

今回依頼されたのは、ホームページの核となる文章(コピー)の部分でした。

しかし、文章を書くのは、不得意です。
ただ、それを正直に言うと仕事は来ませんので、「文章? まかせてください! 優秀なスタッフを抱えていますから!(大嘘です)」と見栄を張るのです。

大見栄きって仕事を貰った以上、いい文章を書かなければなりません。
しかし、私にその能力はない。
そこで、ひとに頼むということになります。

いつも仕事を頼んでいるひとが、長期の夏休みを取っているので、他の人を捜さなければなりません。
期間が折り合わなかったり、金額面で足元を見られたりで、なかなか見つからず、1週間かけてやっと信頼できそうな人を捜し出しました。

会って、細かい説明をしましたが、CI戦略の説明が意外と難しいのです。
先方の会社から資料等をもらい、理解したつもりでも、それをひとにわかるように説明するというのは、至難の業です。

「では、いったい以前とどのように違うのですか」
と聞かれても、的確な説明ができません。

業務形態は説明できても、どのように新しさをアピールすれば、「刷新」のイメージが出るかは、言葉では説明できないのです。

それができたら、私が自分で文章を書いてます。

「この説明では、わかりませんか」
「はい、ちょっと判りかねます」
「じゃあ、私が書くしかないですね」

私がそう言うと、「いや、あの…ある程度はわかったのですが…、そうですね……、何とかご意向に沿ったものを書いてみますので、それを読んで判断してください」
慌てて彼はそう答えました。

こちらの舌足らずな説明でどのような文章が出来上がるのか、明日その結果がわかります。

少しドキドキものですが……。



2005/08/02 PM 01:32:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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