Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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トラブルふたたび その(1)
昔トラブルのあった人から、仕事の依頼がありました。

Uさんという印刷ブローカーです。昨日(日曜日)の朝、メールを開いてみると、1年半ぶりに仕事の依頼のメールが、彼からありました。
1年半前の彼との仕事は大変後味の悪いものでした。最初の打合せで聞いた内容が、回を追うごとに全く違う内容になり、最後は宣伝する商品さえ変わってしまったのです。

宣伝の方針が変わることはよくあることですが、宣伝する商品が変わってしまうことは、あまりありません。似た内容の商品なら納得もいきますが、全然違う種類の商品に変わってしまったのです。
当然、商品写真は撮り直し、キャッチコピーも書き直しです。頼んだコピーライターも呆れていました。

普通なら1ヶ月もかからない仕事が、2ヶ月半もかかっていたのです。しかも、やり直すこと7回。その都度、内容がコロコロ変わるのです。あまりの段取りの悪さに、私も頭に来て、思わず「こんな仕事、時間の無駄ですよ!」と文句を言ってしまいました。
彼は、私のことを比較的人の話を素直に聞くデザイナーだと思っていたようで、私からそんなことを言われるとは、思っても見なかったようです。

「時間の無駄だと思うんなら、やめてもいいんだよ。他にデザイナーはいくらでもいるんだから」
「わかりました。その代わりデータは返してもらいましょう」
「いや、これは使わせてもらう。私が頼んだのだから、権利は私にある」
「じゃあ、報酬は規定通りもらいます。今すぐ、請求書を送りますよ」
「ふざけるな。仕事が終わってもいないのに、金が払えるわけないだろう」
「じゃ、裁判ですね」

そんなやりとりをしました。今思い出しても、腹が立ちます。
その2日後、彼から電話がありました。その仕事を引き受けてくれる新しいデザイナーが見つからなかったのか、あるいは、私への報酬を踏み倒して、裁判沙汰になることを恐れたのか、彼は穏やかな声で、こう言いました。

「あなたとは長い付き合いだから、やっぱりこの仕事をやってもらいたいと思うんだ。先方の会社も、あなたにまかせた方がいいと言うもんだからね」

そのときは、仕事もそれほど混み合っていませんでしたし、元々その種のトラブルが嫌いな当方としては、事を荒立てることもないと思い、彼の提案を受け入れました。
ただ、一つだけ条件を付けました。これ以上、内容が変わったら、すぐ「降りる」と。

彼は笑いながら、「もうそんなことはさせないから、大丈夫だよ」と応えました。
そしてその仕事は、それからほぼ1週間後に校了になりました。
しかし、それからがまたトラブルです。3ヶ月たっても、4ヶ月たっても、そのときの報酬が支払われないのです。

彼との約束では、校了になって、翌月の末日が支払期日です。それまでの付き合いで、彼はそれを破ったことは一度もありませんでした。支払いに関しては、大変律儀でしっかりとした依頼人だったのです。

もちろん、こちらは何度も催促をしました。プロは仕事に対して、報酬をもらうからプロなのです。普段は、自己主張をあまりしない私ですが、プロとしての基本である報酬に関しては、譲れません。

何度も電話をし、メールも送り、請求書も2回送り直しました。支払期日から半年たって、これが駄目なら「裁判」と思って、内容証明付き郵便で請求しました。

2日後、彼から報酬が振り込まれました。しかし、なぜ遅れたのか、こちらに釈明もなく、こちらがメールを送っても、電話をしても、全く無視です。

これで、もう彼と二度と仕事をすることはないだろう。そう思って、最近では、完全に忘れていました。
その彼から仕事の依頼メールが来たのです。
どの面下げて、仕事の依頼ができるのか、そんな興味があったので、昨晩、会ってみました。

この続きは、また次の機会に。


2005/05/30 PM 12:14:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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