Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ふたたびプリンタの話
昨日に続いてプリンタの話。

懇意にしている印刷会社が昨年の7月にC社のレーザプリンタを導入しました。
それまでは、同じくC社のRIP付きのレーザプリンタを持っていました。このプリンタは、5年前の製品ですので、印刷スピードが遅くて、今となってはそのパフォーマンスは、インクジェットよりも遅いというくらいのものでした。

そこで、最新型の「早くて綺麗な」プリンタを導入したわけです。
これがトラブルのもとでした。

導入に当たって、当方に相談がありました。複雑なイラストレータデータを、綺麗に、しかも早く出力できれば、この機械を入れたい。そこで、複雑なイラストレータデータを、用意して欲しいということです。
そういうデータならいくらでもありますので、先方に渡しました。
そして、先方はそれを、OA販売会社の営業に渡し、プリントして貰ったのです。

プリント結果は、驚くほどの高精細というわけではありませんが、及第点は与えられるくらいの無難なものでした。今まで持っていたRIP付きカラーレーザよりは、百万円以上安く、印刷スピードは4〜5倍の早さですので、コストパフォーマンスは高いと判断し、導入に踏み切りました。

しかし、いざ導入してみると、これが最低のプリンタでした。

まず、色が安定しない。 同じデータでも、朝出力したものと、夕方出力したものでは、色が全く違うのです。
同じデータを出力しているのに、出力時間が違う。1分で出力されるときもあれば、10分以上かかるときもあります。挙げ句の果ては、RIPに間違いなくデータを送っているのに、そのデータが、RIP内で消えてしまうのです。
いつまで待ってもデータがプリントされないということが、しょっちゅうありました。

これは不良品である ― そう思って、何度も修理を依頼しました。
しかし、某大手のOA販売会社から来る修理係(サービス)は、ひどいものでした。C社のプリンタは、あまり手がけていないし、販売台数も少ないのであまり得意ではない、といってお座なりな修理しかしないのです。
その場ではある程度、まともな色は出るようになりますが、何時間かすると、全く違う出力結果となり、データもプリントされないという現象がすぐに出ます。

そこで、印刷会社の社長は、とうとう怒り出し、「機械を入れ替えろ、そうしなければ、解約だ」と、当然の要求をしました。

OA販売会社は渋々了承しましたが、新しい機械を用意するのに、1ヶ月半もかかる始末です。

それでも、その交換した機械が、まともに動いてくれたらまだ良かったのですが、これも最初の機械と全く同じ現象が出るのです。

これは一体どういうことだ。何故2台も続けて、具合の悪い機械に当たるのか。印刷会社の社長は、ここに至って、OA販売会社の営業の能力に疑問を持ったのです。

そこで、独自に私がその機械に関して調べてみると、呆れるような事実が出てきました。
C社のそのプリンタは、Mac&Win用に作られていますが、印刷会社が校正用として使うのには、全く向いていない製品だったのです。
印刷は色をCMYKで表現しますが、そのプリンタは、「疑似CMYK」で表現するというのです。データをわざわざRGBの3色にしてから、CMYKに展開することになり、つまり、オリジナルの色をわざわざ変えて表現しているのです。この方式では、オリジナルに忠実な色は絶対に出ません。

オフィス環境で、Windowsのデータを普通に出すには、色の再現性はそれほど求められません。このプリンタは強いていえば、出力が早く、多少の色の違いには目をつぶるという、Windows環境でこそ、真価を発揮するプリンタだったのです。

大手のOA販売会社の営業マンなら、印刷会社がどんなプリンタを求めているかは知っているはずです。
にもかかわらず、こんなプリンタを勧めたというのは、確信犯に近いのではないでしょうか。
とにかく、売ってしまえばこちらのものというやり方なのでしょう。

最初に複雑なイラストレータデータを出してもらったときも、あの出力結果は、他の機械で出力したのではないかと、今では疑っています。

こんな営業がいる限り、高い商品を買わされる消費者は、買う前にすべてを疑ってかかって、情報を収集するしかないと、強く思いました。

この話には後日談がありますが、それは次回に。



2005/05/17 PM 01:04:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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