Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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困ったお客
世の中には、困った人がいます。

今日の朝、ある会社から電話がありました。
ウィンドウズのWORDで、折り込みチラシのレイアウトをしたので、これをそのまま使って配布したいので、印刷屋さんを紹介して欲しいという依頼でした。

データをメールで送ってきたので、中身を見てみました。
イラストがJPEGで貼り付けてあり、書体は「POP体」を何種類か使って、色もケバケバしく、まったく品のないものでした。

WORDを使い始めて、楽しくてしょうがないので、とりあえず出来る機能を使って、精一杯つくってみました、という感じの、「困った」データです。

「これをそのまま印刷するのですか?」
戸惑いながら聞くと、相手は得意げに「そうです」と力強く言います。
私は、WORDのデータをそのまま印刷するのは、特別な環境を持っていないと難しいということを、説明しました。WORDというのは、オフィス環境で、レーザプリンタやインクジェットプリンタで出す分には、何の問題もありませんが、4色で「ちゃんとした印刷」をするためには、それなりの特別な環境が必要です。

そういったことを、印刷の原理を交えながら、詳しく20分ほど説明したのですが、相手は「うちのプリンタで出来たものが、なぜ印刷できないのか」ということを、繰り返すだけで、まったく理解を示そうとしません。

「そちらのプリンタと印刷の仕組みはまったく違うのです」
と言っても、「我が社のプリンタだって4色だよ」と、あくまでも自分の会社のプリンタにこだわって、こちらの説明はハナから聞く耳を持ちません。

WORDのデータをそのまま、印刷できる印刷屋さんもあります。
「当方はそういった印刷屋さんとお付き合いはないので、ご自分で探して依頼してください」と私が言うと、「何だよ、結局おまえも偉そうなこと言っても、分からないんだろ! 分からないなら初めからそういえよ!」とガチャンと電話を切ってしまいました。

30分近く丁寧に説明しても、相手は最初からこちらの言うことは聞こうという気がなかったのでしょう。無駄な時間を費やしたことを後悔し、心の中で悪態をつきながら、仕事を続けていました。

1時間半位たって、また電話です。
出ると、先ほどの人でした。

「折り込みチラシのレイアウトを、一から頼みたい」
ということです。

「先ほどのWORDのデータをもとにして、作ればよいのですか?」
と聞くと、「いや、あれは最小限の参考にして、新たに作って欲しい」とのことです。
随分と風向きが変わったものです。
なぜ? と聞くことはできません。何となく想像はできますが、それを聞いてもしょうがないことです。

「レイアウトは、おまかせします」
という言葉を聞いて、少々気持ちの悪い思いをしたのですが、仕事は仕事。
「フザケンナヨ」という気持ちを「ありがとうございます」に転換して、仕事を受けました。

プロとしていけないことですが、あまり「やる気」が起きません。



2005/05/02 PM 01:33:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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