Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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マニュアル本はマニュアル人間をつくる
昨日、いつも通り出張でMacを教えに行きました。

相手は若いので、のみ込みは早く、3回目で「イラストレータ」を使って、デザインするところまでこぎ着けました。

本棚をみると、「イラストレータ」や「フォトショップ」関連の本が、10冊以上あります。かなりやる気はあるようで、それぞれのソフトに関する知識もたいしたものです。
こういった場合、好きにやらせるのが私のやり方ですので、「30分前後で、自分のイメージでデザインしてみてください」と言って、私は見ていました。

フリーの素材集を使って、フォトショップでフィルターをかけたものを、配置画像として使っています。その上にレイヤーを重ねて、文字を白ふちにし、さらにぼかした影をつけるという作業を、10分前後で終えてしまいました。

「すごいね、そんなことがすぐできるなんて」というと、彼は照れながら、本棚からマニュアル本を出して見せてくれました。
彼が今やったことが、マニュアル本に書いてあるのです。彼は、それをそのままやっただけでした。

私は、ソフトに付属しているマニュアルや、市販されているマニュアル本は、見ないことにしています。
また少々意味合いは違いますが、例えばチラシの依頼を受けた場合、同じ業種のチラシも見ないようにしています。自分の中でイメージが固定してしまうのを避けるためです。

マニュアル本というのは、大変便利ですが、マニュアル本で操作を覚えると、そのマニュアル本の癖がうつってしまいます。
彼がまさしくそれで、マニュアル本通りには、難なく操作できますが、「自分の考えで」というと、それに似たものしか作れません。

市販のマニュアル本は、分からないところを補うには、心強いサポーターですが、それに頼りすぎると、ずっとそれが頭から離れなくなってしまいます。

「たまにはマニュアル本を少し遠ざけて、発想を変えてみた方がいいよ」
私がそう言うと、心細そうに彼は笑っています。

マニュアル人間というのは、マニュアルがないと、自分のいくべき方向が見つからない人種のようですね。


2005/04/28 PM 07:11:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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