Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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笑い話のような出来事
当たり前のことですが、クライアントにも様々な人がいます。

正しい日本語が使えない人や、自分の考えを具体的に表現できない人、ヴォキャブラリィの乏しい人など、様々です。こういう人たちは、具体的に何を望んでいるのかを、人に伝えるのが下手ですから、こちらは何度でも同じことを聞きます。そして、しつこく聞くと、必ず不機嫌になります。

デザインの方向性を決めて、それなりの形を作るには、話し合いが必要ですが、それができませんから、まったく噛み合いません。その結果、良い広告はできないということになります。
そして、それはすべてこちらの責任になってしまうのです。

この間、笑い話のような出来事がありました。
ある会社から、定期的に仕事をもらうのですが、それまでの担当者が会社を辞めてしまったので、担当者が新しい人になりました。結構年輩の人です。50歳よりは若いかな、という感じの人です。

打合せをしたときに、「背景はグラデーションを使って欲しい」という要望が出たので、色を具体的に聞くと、「明るい春らしいもので」と言われました。具体的とは言えない表現ですが、そういう曖昧なニュアンスで指定する人は、意外と多いものです。ほとんどの人が、色に関しては、曖昧な言い方をします。

春らしいイメージのグラデーションを使って、初稿を出しました。
担当者は、それを見て言いました。
「グラデーションを使ってと言ったでしょ」
「いや、グラデーションはちゃんと使っていますが」
「違うよ、グラデーションって言うのはね」と言って出してきたのは、背景にCGを使った無機質な感じのパンフレットでした。

「これは、CGですね」
私が言うと、「いや、グラデーションだよ」と担当者。
確かに、CGの一部分ではグラデーションを使っていますが、このCG全体をグラデーションとは言わないはずです。

私は、CGの中のグラデーションを指さして、「このような色が良いのですか」と聞きました。
担当者は、「いや、こういう全体がグラデーションがいいんだ」と言います。
そこで、何となく分かりました。彼は、誰かが「このCGのグラデーションはキレイだね」というのを聞いて、このCG自体が「グラデーション」だと思いこんでしまったようです。

私は、自分がデザインした部分を指さしながら、「この薄いところから濃いところへ色が変化するのが、グラデーションですが」と言いました。
そうすると、彼は「きみは何も知らないなァ」というような顔で、
「それは、グラジュエーションだろ」とひと言。
冗談で言っているわけではないようです。

「グラデーション」を、正確な英語読みをすれば「グラジュエーション」と言うのでしょうが、意味は同じでしょう。あるいは「卒業−グラデュエーション」と勘違いして覚えたのか。

どちらにしても、担当者が「CG」をグラデーションと思っている以上、背景は「CG」に差し替えなければいけません。
次回、春っぽいCGに差し替えて見せたところ、すぐ「OK」が出ました。

今度から、この担当者が「グラデーション」と言った場合、「CG」を使えばいいということを頭にインプットして、昨日この仕事は、めでたく「校了」となりました。

ナンカ疲れます……。



2005/04/24 PM 12:47:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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