Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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1月4日 極道が来た日
杉並の建設会社からいただいた会社案内とチラシの仕事は、だいぶ格好がついてきた。
あと2日もすれば、それなりの形にはなるだろう。

建設会社には、13日の金曜日に、ラフデザインを持っていく予定になっている。
ジェイソンが、出てこなければいいのだが・・・。

ところで、日にちは戻るのだが、今回は、濃密な1月4日の出来事を書こうと思う。
この日は色々なことがありすぎたので、順を追って書くと、かなりの長文になる。

途中で飽きてしまいそうなので、シリーズで書かせていただきます(50分しか集中力が続かないので)。


2012年1月4日午前10時7分過ぎ、我がiPhone4が震えた。
ディスプレイの表示を見ると「極道」となっていた。
極道顔コピーライターのススキダからだ。

新年から見たい顔ではないので無視しようと思ったが、ススキダの奥さんの愛らしい顔が、頭に突然浮かんだので、1.7秒後に「応答」ボタンを押した。

「おめでとう」と言われたので、誰が、と答えたら、「世界中のみんなに」と返してきやがった。

だから、俺は宇宙人だから関係ないな、と答えたら、「確かにな」と言われた。

今年初めての会話にしては、イケてるな、と自己満足に浸った。

そんな風に自己陶酔していたら、唐突に「いま、お前んちのアパートが見える場所に車を停めている。挨拶に行ってもいいか」と言われた。

断る!

「麗子も一緒なんだが」

はい、お待ちしております。

14ヶ月ぶりに見る極道の妻は、相変わらず愛くるしい顔をしていた。
なんてったって小泉今日子に似ているのだ。

私の記憶に間違いがなければ、今年で46歳になるはずだ。
私の中では、美魔女コンテスト・ナンバーワンと言っていい。

「今年もよろしくお願いいたします」と頭を下げられたので、ご主人抜きで、よろしくお願いします、と答えた。

すると、極妻は、「いま、ウザイ亭主を消す魔法を習っているところです。フォグワーツ魔法学校で」と、人差し指を魔法の杖にして、極道の顔に魔法をかける仕草をした。


おお! 消えたじゃないですか! 完璧に習得されたようですね。
素晴らしい! ブラボー!


拍手をした。

極妻も、拍手をしていた。

しかし、消えたはずのウザイ亭主が、「新年から何バカやってんだ!」と片眉を吊り上げて怒った。
一瞬で、魔法が解けた。

魔法が解けたあとで、極妻が、子どもたちにお年玉をくれた。
あいにく、息子は少年ジャンプを買いにコンビニに、娘は郵便局のバイトに行っていたので、私が代わりに受け取った。

極道が「着服するなよ」と凄んだので、「チャクフク? ドウイウ意味デスカ? 宇宙人、ワカラナイ」と答えておいた。

宇宙人は極道を見ると、からかいたくなる本能を持っているらしい。

しかし、からかってばかりいても話が進まないので、新年の挨拶は受けた、子どもたちのお年玉ももらった、奥さんだけ残して、お前は帰れと言った。

私は本気で言ったつもりだったのだが、極道は冗談だと思ったようだ。

極道顔が真顔になって、「昨年は、ラーメン屋のことで迷惑をかけたな」と言って極道頭を下げ、「これだけは、伝えておきたかったんだ」と私の目を睨んだ(おそらく本人は睨んだつもりはないだろうが、一般庶民なら必ずそう判断する)。

ラーメン屋の顛末に関しては、以前ブログに書いたので、あらためてここでは書かない。

だから、ラーメン屋? もう、忘れた。俺は年が新しくなると、脳内のハードディスクを代えることにしてるんだ。だから、その記憶は、捨てた、と答えた。

怒るかと思ったが、ススキダは、今度は小さく頭を下げて、つぶやくように「すまない」と言った。

その謝り方に心を動かされた私は、今回のことで悪いやつなんかいない、と言って、ススキダの体をハグした。

気持ち悪いので、ハグは0.6秒だけだったが、私の思いは、ススキダに伝わったようだった。

極道は「今年も、よろしくな」と言い、爽やかではない笑顔を私に見せたあとで、極妻と頷きあった。
極妻が、私に向かって、深く頭を下げた。
そして、顔を上げると、極道と極妻で、また頷きあった。

その姿を見て苛ついた私は、爽やかすぎる笑顔を極妻に向けたあとで、じゃあ、帰れ、とススキダに向かって、魔法の指でドアの方を指さした。

極道は、神妙な顔で、「ああ、消えることにするよ。邪魔したな」と素直に靴を履いた。

極妻は、まだ残っている。
極道が、ドアの外に消えた。


コーヒーでも、いかがですか?

「ありがとうございます。いただきます」

コーヒーを入れようとしたところで、極道がドアを開け、「おい!」と言って怖い顔を出した。
まだ、3分も経っていない。

ウルトラマンかよ!

「まったく、お前らときたら、何で新年早々、そんな馬鹿ができるかねえ」

そう言われた私は、極道の目の前に、二本指を出した(ピースサインではない)。

おまえ、という言い方は間違っている。
俺はお前より、2歳年上だ。
年寄りをもっと尊敬しろ。
今年からは、俺のことを「師匠」と呼べ。

「はい、師匠!」と答えたのは、極妻の方だった。

極道は、偉そうに「年上なら年上らしい行動を取れ」と、ホザイた。
その偉そうな態度に対し、私は、年下なら年下らしい顔をしろ、と腰を引かせながら、胸を反らせた。

そして、威厳を保ちながら、コーヒーを飲みますか? マクドナルドのプレミアムローストコーヒーより、確実にまずいですが、と謙遜した。

しかし、極道は、人の好意を踏みにじる男だった。
つまり、仁義を知らない男だった。

無情にも、「いらねえ。これから、遠出をするんでな」と言ったのである。

新年から、可愛い奥さんとドライブか?

「ああ、悪いか? 静岡まで、愛のドライブだ」と鼻を膨らませながら言った後で、「スガさんに、新年の挨拶をしに行かないとな」と続けた。


スガ君は、一昨年、ススキダと京橋のウチダ氏と私が、共同でプランを立てて、飯田橋にオープンしたラーメン屋のオーナーだ。
今は、経営からは手を引いているが、開業資金を拠出したこともあって、実質的なオーナーは、今でも彼だと言っていい。

その後、複雑な事情が絡み合ったのだが、新年が明けるとともに、その事情は古いハードディスクの方に格納してしまったので、その件は、もう忘れた。


そうか。
エスティマで、静岡まで愛のドライブか。
そのラブドライブの真ん中に、俺も加えてくれないだろうか。
俺もスガ君に、挨拶がしたい。

私がそう言うと、極妻が、「はい、師匠、喜んで!」と言ってくれた。
極道は、小さな舌打ちはしたが、拒絶の言葉は吐かなかった。

そこで、私は俊敏な動作で、小さな発泡スチロールのボックスに保冷剤を入れ、クリアアサヒを詰め込んだ。
500缶を8本。

それを見て、「おい! 車の中で飲むには、多すぎないか」と極道がクレームをつけたが、俺だけじゃない、奥さんの分もだ、と私が言うと、極妻が「さすが、師匠!」と手を叩いた。

極道の今度の舌打ちは大きかったが、極妻と私は無視して、エスティマの後部座席に乗り込んだ。

そして、車が発進しないうちに、乾杯。

極道は、二度大きな舌打ちをして、車を発進させた。

クリアアサヒを飲みながら極妻と談笑。
4日目にして、やっと正月らしい気分になってきた。

やはり、正月に酒は必要だ。
我慢するなんて、体に悪い。
ココロにも悪い。

仕事をはかどらせるためとはいえ、無駄な三が日を過ごしたような気になった。

私は、普段より通行量の少ない環八道路の景色を眺めながら、柿の種を齧り、クリアアサヒの500缶を傾けることに専念した。

そして、美女と酒を飲む幸せを噛みしめていた。

しかし、そんな私の幸せを踏みにじる馬鹿がいたのだ。

お察しの通り、極道顔のあいつだ。

「あのなあ、ヘッドフォンのことなんだけどよお・・・・・」

なんだ、唐突にヘッドフォンとは?


と書いたところで、飽きてきたので、この続きは、次回に・・・・・。




2012/01/07 AM 08:18:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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