せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2009年07月31日  木村3連発
 またしても木村八段の快勝。封じ手の段階で、先手よしと思われた将棋をそのまま押し切りました、という感じなのでしょうか。

 双方攻め合って手番が後手に回ったところでの△7六歩の取り込み〜△6六桂。激痛・・・▲2二歩成が△3三金で後手を引くのが何とも辛すぎる。その金上がりを防ぐための▲3五香はやむをえないにしても、△3四歩で飛車の位置をずらされて△2五角がまたしても激痛。どういう将棋の作りなのでしょう・・・結局は2三歩がひどい邪魔駒になってしまった。初心者向けの本にはよく飛車先の「垂れ歩」が紹介されていて、弱かった頃はこの手筋に随分助けられもしました。ある程度の水準に達してからはあまりいいことがないような気がします。飛車と同じ筋に打つのはさばきの掟に反することもあるからなのでしょうか。

 せめて▲2四金で▲3四歩(一応は詰めろ)としておくべきではないのかなぁ、と考えますが、結局はだめでしょうか。
 
 この番勝負に入る前までは深浦王位は連勝で好調と思われたのに、急激な乱調。この人だけはこういうことはないのでは、と思っていたので、全く意外です。



PM 11:07:26 | Comment(1115) | [将棋(角換わり)]

2009年07月31日  大橋JCT
 外観がみえてきたようです。ソースはここ。伊豆の河津にあるループ橋みたいな作りなんですね。

 これで東名と東北道方面の連絡がよくなるといいのですが、最近乗ったタクシーの運転手さん2人とも、「今でも三軒茶屋から先の下り線が渋滞しているのに、こんなの作ったんじゃもっと混んじゃうよ」とずいぶんと否定的。でも、谷町JCTの渋滞は緩和されるだろうし、都心環状線も少しはましになるんじゃないかなぁ。

* 私は東関東自動車方面に出かけることが多いので、あんまり関係ないようです。

AM 12:02:10 | Comment(296) | [ニュース]

2009年07月30日  金融政策の政治経済学「戦後日本の金融政策の検証」
 図書館で先週借りてきた本。初版発行が2002年で、一部の論文はどうも日銀が法的独立を果たす以前に書かれたもののようである。

 古い本は、技術の日進月歩こそが価値を持つシステム系ではともかく、経済の世界では当時どのように考えていたのか知ることができるのでそれなりに読む意味はある。

 この本の中に郵便貯金制度については要約するとこう述べられていた。

「郵便貯金制度は、1990年代の金融システム悪化との脈絡では2つの問題が重要。〇餠發里なりの部分が経済的基準ではなく強力な政治的コネによって配分されがちになる。日本の預金完全保護における二重構造を許すことになる。金融自由化と預金保護の間の矛盾も郵便預金によって解決ができなくなる。
(中略)
 政策当局にとって、郵便貯金の役割に冠する選択肢としては、
‘鷭店渋い鯒Г瓩襦ΑΑδ拘的な維持不可能。
∩翰其蘯莪袈睛撒ヾ悗僕其睚欷遒鯒Г瓩襦ΑΑΕ皀薀襯魯供璽匹強まる(*どうでもいいのかもしれないが、この「モラルハザード」は無責任、無規律な経営、という文脈のようで、経済学でいうモラルハザードとは異なっているようです)
M絞愧金を民営化し、民間預金に対する保護を弱める。・・・開放的競争的市場への変革とは整合的だが、郵便貯金の経済的、政治的位置付けから、近い将来に実施されるチャンスはない。
ね絞愧金保護は維持、民間貯金への保護は解消・・・急進的すぎて、実現困難。

 長期的には民営化が最も効率的な解決策だが、猛烈な政治的反対に遭うだろう」

 総選挙が近くなり、前回の総選挙をワンイシュー選挙だったと否定的に振り返る論調を最近目にするようになった。「論点が他にもあった」のに、さらに「郵便貯金の民営化は実際は大きな問題ではない」のに、ワンイシューにするなんておかしな選挙だった、というのである。

 でも、この本にもあるが、以前の郵便預金が銀行預金よりも高い金利、安全性を遡及していた一方、一般向け貸出を禁じられる一方、特別会計を支えていたことを改めて思い出すと、あれはあれで大きな争点だったのではないだろか。

 おかしかったのは、選挙を率いた指導者(=小泉さんのこと)が1年後には自民党総裁任期という内輪の理由で退陣してしまったことだろう。後は野となれ山となれ、としたのが、今日の混乱の一端となっているのではないだろうか。ついには泥にまみれることのない指導者だった、という印象を禁じ得ない。

PM 11:59:39 | Comment(324) | [経済]

2009年07月30日  王位戦第3局
 今日から第3局です。実況担当の神戸新聞さん、せめて柿木を使いませんか? 更新もマニュアルでやらなければならないので、利便性の悪さが極まっています。棋譜を落とせないので、今日は図面なしでやります。

 同形腰掛銀模様から深浦王位が▲8八玉と入場し、対して後手が△4三銀と上がるのが定跡だったのを、以前の深浦―渡辺戦で竜王が知らずに指してしまった、という曰くのある進行です。後手の木村八段が積極的に指しているようで、封じ手の局面も先手の対応が難しそうにみえます。

 封じ手は▲2四飛しかないでしょうが、直ぐには後手の守備陣は壊せないので、△3七歩成が間に合うのではないでしょうか?

PM 11:54:35 | Comment(3770) | [将棋(角換わり)]

2009年07月28日  竜王戦、久保快勝
 今日は松尾−久保戦を観戦。一息入れた時にみると、後手の桂馬が4五に跳躍していた。「▲4六歩だと? 桂馬を5七に成って、同金に△3九角と打って、飛車が5八に回って・・・? 歩を4八に垂らすのか? こんなんで決まっているのかなぁ」と考えあぐねていると、しばらくして、この局面は後手が悪い、というニュアンスの解説が出る。

「ふーむ。これで桂馬を咎められないようでは先手苦戦なのでは?」と先手本位の視点で観戦していると、久保棋王は角桂−金交換を敢行し、代償として5七にと金製造。

「後手の銀冠に寄りつけるイメージが全然持てないんですが・・・飛車が最下段を守っているし、4二金も一手で守備に動員できるし、先手の持ち駒の活用場所がなさそう。。。だいたい△4九角とか△2七角とか痛い手も多いし、先手のみが苦労を強いられている感じだなぁ」と感想を抱いたところで休憩。

 夜は外で会食があり、先ほど戻って結果を確認すると案の定というか後手の快勝でした。こういう棋譜をみるとすっかり鬱になるのですが、先手はどうすればよかったんでしょうね。玉頭位取りにいまいち感を覚えます。
 


PM 10:27:28 | Comment(692) | [将棋(中飛車)]

2009年07月28日  王座戦挑決
 王座戦の挑決は面白い将棋でした。歩が2筋から8筋にかけて各所でぶつかり、細かい技が駆使されるプロらしい展開でした。

 内容面が高度なので、とても感想を持てないのですが、右側から攻めるようになっては後手がおかしいような印象はありました。先手の玉は上から潰したかったのが後手の気持ちではないかと思っていたので。

 竜王、橋本七段、若手陣を擁する検討陣のぶれ方に人間味があり、これもまたよし。123手目の中継欄に、

22時43分、△6七竜が有力と見られている。
22時44分、△6七竜には▲9六玉で先手勝ちと結論が出る

とあり、現場の雰囲気が伝わっています。


PM 10:23:00 | Comment(399) | [将棋(相掛かり)]

2009年07月26日  大逆転ですよね
 今日放送のNHK杯戦の橋本―宮田戦。カードがよく、解説が竜王だったこともあり、いつもと違い早送りにすることもなく、途中で寝ることもなく、丁寧に観戦。しかし1時間20分経過時点では「これは宮田君、不出来な将棋やったなぁ」と見切りをつけていたのに、よもやの展開に。。

 いくつかタラレバの可能性をいえば、1図で△3七銀打▲4九玉△4六歩なら歩成と桂取りが残り、後手に相当分がありそうでしたが、どうでしょうか。本譜の△5七歩は私も一瞬は考えたのですが、思い直すと9三には利いているし、4八にも利いているので(△5七歩▲同角の後に△3七銀打以下上述の筋を実行すると、先手は▲3一銀と飛車を取れる。7九のままだと△同角が詰めろになる)、かなり悪そうな手です。

 以下紆余曲折があり、それでも難しいそう。ところが2図でいきなりの▲6二竜。びっくり。飛車を渡しても先手玉は詰まず、▲同角成に△6一金で後手は角は入手できるのでしょうが、それでは先手玉に寄りがないのでしょうね。はぁ・・・30秒で読み切るのはプロなら当然なのか、先手が彼だからなのか。

PM 09:02:21 | Comment(396) | [将棋(その他)]

2009年07月24日  ビザンツ本w
「史料が語るビザンツ世界」 和田廣 山川出版
「ビザンツ文明の継承と変容」 井上浩一 京都大学学術出版会

 まとめ読みした。久しぶりにこの系統の本で満腹した。いずれも著名なビザンツの研究者だが、微妙に内容が違い、その辺を確認しながら読むと面白い。(将棋の定跡を検証するのと似たプロセスではある)

 特にこの二人はビザンツ世界における宦官の評価で大きな相違がある。この国で、宦官は、中国のように徹頭徹尾嫌われるものではなく、一定の尊敬を集めていた、というのはこの国のファンなら周知と言い切ってよいが、どうもそのニュアンスが真逆なのである。

 和田氏は、
1.聖職者宦官は尊敬を集めていた一方、宮廷宦官は嫌われていた。
2.ビザンツの宦官はコンスタンチヌス大帝の時代から存在していた。
といいつつ、
3.宮廷宦官の優秀さと名声
に言及している。

 井上氏は、2の根拠はないとしつつ、各時代に活躍した宦官を挙げながら、皇帝の忠実な僕としての制度的な意義を説いている。テオクティストス(9世紀)、ジョゼフ・ブリンガム、バシレイオス・ノソス(10世紀)、ヨハネス・オルファノトロフォス(11世紀)等の事蹟は耳に馴染んでおり、井上先生の方が本当らしいように思えるが、もとより私の腕ではどうにもならない。いずれにしても面白く読めた。

(追記)
 井上先生の本の後書きは、この世界に興味のない人にも示唆に富んでいる。環境問題を新たな神であるかもしれないと警戒する氏は、「自然破壊を憂う人々の敬虔な心につけ込み、「環境」を神として他人を服従させようとする専制君主が出てくる。「環境」を超越的な権威と仰ぎ見て、それにひれ伏する宦官根性が生まれる。そこに出現するのは「新しいビザンツ」である。」と述べている。内容自体もさることながら、ビザンツ研究者の井上先生が決してビザンツ社会に無批判ではないのだなぁ・・・ということにいささか衝撃を感じたのである。

 東京で講演会とかなさらないのだろうか・・・

PM 10:43:29 | Comment(27) | [歴史]

2009年07月24日  木村2連勝
 封じ手前の応酬をみて、「駒損してここ(1図)に金を打つようでは、これ、後手が勝てないだろうなぁ」という予感を抱いた人は多かったと思いますが、実際、そういう将棋でした。。。

 △1九金に驚き(いくら先手の5八角が機能不全といっても、1九金よりは数段ましですものね)、△2六歩からのと金作りにさらに驚き、そのと金が終局まで同じところにいることに納得。対して受け将棋の木村八段のことだから、壁銀を解消してから勝負に出るのかな、と思っていたところ、相手の陣形の弱さを見定めたのでしょう、▲4四飛(2図)から決着をつけにいきました。私は弱いので、こういうことはしにくいです。経験上、反撃を喰らって負けることが多いですね・・・(涙)

 本譜△4四竜は何かの錯覚でしょうか? 銀をとっても先手玉への速度が速くなるわけでも、後手玉への敵の距離が伸びるわけでもないのですよね。

 実況の解説も、この種の場合では珍しいほど木村勝ちのトーンを強く出しており、みる側を萎えさせました。▲7九銀(3図)を絶妙手と主催者のサイトは評していましたが、この銀は機会さえあれば動かしたいところだし、棋聖戦第5局で壁銀で一敗地に塗れた記憶が新しいところを考慮すれば、デフォルトなのでは?

 深浦王位はなんかノリが悪いですね。。

AM 12:21:49 | Comment(23) | [将棋(相掛かり)]

2009年07月22日  銀座佐藤養助 (うどん)
 銀座佐藤養助で5000円のコースをいただきました。ちなみにこの界隈は結構うどん系のお店が多く、目移りします。

<先付> 比内地鶏の葉わさび和え
<珍味> ホタテ貝柱スパイス焼
       くらげ酢
       いぶりがっこ明太チーズはさみ
<凌ぎ> 鮑南京がゆ
<椀物> ごまふぐ焼白子の吸物
<造り> 鮮魚二点盛
<焼物> 秋田牛ローストビーフピザサラダ仕立
<煮物> 冷製寄せ煮オクラとろろソース
<揚物> マグロの竜田揚げ
<食事> 稲庭うどん
<甘味> 季節のデザート

 銀座出勤前のホステスさんの同伴客が目立つという話しを聞いていたが、私が出かけた時は普通の(という言い方が妥当かはさておいて)客層だったみたい。

 先付けは結構強烈にわさびが利いており、これもまた一興。ふぐの白子は大好物なので、喜んでいただきました。他方、こういうお店では必ず刺身が入りますが、あんまり必然性がないようにも思います。それで数百円単価が上がるのであれば、別の料理の方がいい、という人も多いのでは?
 煮物はオクラが好物のせいもあるのかもしれませんが、結構パンチのある味でした。また食べる機会があればと思っています。

 炭水化物族の私としては、稲庭うどんはもう少し多めでいいような。4回すすっておしまいというのでは味気ない。ここはましてうどん屋さんのはずなのに、いかにも残念でした。
(過去の感想をみても、食事の量が少ない!というものが多い。これは店への客観的な評価とはいえないように思えますね)


PM 11:39:57 | Comment(991) | [食べ物]

2009年07月22日  日食
 私は9年前、イギリスを席巻した皆既日食を経験しています。厳密にいうと、ロンドンでは皆既ではなく、90%超だったか? 残念ながら当日は晴ではあるものの、薄い鱗雲がでてしまい、日光を見ることはできなかったのですが、空気が桃色というかなにかもやの中にいるような色に変化していくのが体験できて、それはそれで感動したものです。

 今日、11時10分過ぎに天気が悪いのは承知で職場から外に出てみたのですが、さっぱりいかさない。特に上に注目している人が群集しているわけでもなく、静かでした。9年前のロンドンでは、ほぼ全市民が戸外に雲集し、固唾を呑んで成り行き如何、と見守っていたのと対照的。全国公認のさぼりでした。。。東京の人々は天気の悪さを読み切っていたのか、それとも元々興味が薄いのか。

 そもそもメディアもこの日食に注目し始めたのはごく最近のことではないでしょうか。世紀の天文ショウではありますが、直ぐに忘れられてしまうのでしょうね。。。対して、娯楽が少ない(?)英国ではずっと前からこの日をいかに過ごすかはかなりの住民の関心事であったと記憶しています。

 こんな風に対比をしつつ、あの不思議な空気を再体験できないことがいかにも残念でした。26年後、生きているようなら、今度は北関東ということですし、トライします。

PM 10:14:12 | Comment(37) | [ニュース]

2009年07月22日  竜王戦再挑戦へ(羽生名人)
 羽生−片上戦は万馬券は出ず。かつての王将戦七番勝負で当時の佐藤王将が先手で大長考をしたものの羽生挑戦者に敗退した将棋と途中まで同型でしたね。

 中盤の△3六銀には違和感を抱きます。片上六段の感想には「普通かと思った」とありますし、局後の検討ではここで9筋を突き捨てていれば後手にいろいろ有利な展開もあったのではないか、ということですが、桂馬を取るだけのために守りの銀が3手かけて移動して遊び駒になる、というのは駒の効率上どうなんでしょうか? この将棋の後手は右金をうまく使えないと勝ち目が薄いので、局中の検討でも出ていた△8五歩以下うまく角をいじめる手順を模索したかった気がします。

 とはいえ、終盤戦も素人目には難しそう、そして一流プロにとっても難しそう。でも、ルービックキューブを6秒で解いてしまう人がいるように、難解ということと勝敗不明とは同義ではなく、羽生名人には勝ち筋が見えていた、そして、その難しい勝ち筋にすら相手が追随できずに簡単な負けを選んでしまう、というというよくある展開。

 既視感がタップリですが、それだけ名人が抜けているのですね、というのもあまりにべたすぎています。


PM 10:05:37 | Comment(438) | [将棋(角換わり)]

2009年07月19日  羽生逆転防衛アゲイン
 名人戦第7局を髣髴とさせるような立ち上がりの攻勢からワンサイドゲームだったですね。先手の壁が祟ったことは2回目の羽生―森内の名人戦第4局を思い出させるものもあります。

 1図は先例があるようですが、この段階でもう先手を持つ意欲が起きません。この後、歩越し飛車の処理に往生しそうですから、その前の▲8六歩で▲8六飛とぶつけた方が、先手金銀の左右の分裂をかえってバランスのよさとして活かせたのではないでしょうか・・・

 2図で▲同歩以下馬つくりに希望を見出そうとしたわけですが、馬という駒は歩の後ろまで引き戻してこそ輝く駒で、前線で相手の小駒部隊とぶつかり合うのでは、駒の価値の高さが災いして強く戦えない。2図では▲4六角△3五歩▲同飛とするか、▲7六飛とするかすれば、飛車は動きやすくなったのではないか、などと思います。

 本譜は右翼の金銀を使う暇もなく戦闘状態にはいり、辛すぎる将棋になってしまいました。。木村八段にどういう目算があったのか、よく分からないままでしたね。


AM 10:28:03 | Comment(28) | [将棋(横歩取り)]

2009年07月16日  甘い観戦記
 新潟新聞に棋王戦予選の依田六段−矢内女王戦が掲載されていました。この組み合わせなら矢内さんの勝利も見込めないわけではないと踏んでいましたが、将棋の内容は依田六段のワンサイドでした。

 図から本譜は△同飛▲6四歩△8三飛▲6五桂△8六歩▲2五歩△同歩▲1五歩△同歩▲5七角と進んだのですが、違和感を覚えたのは私だけでしょうか。当然、飛車を捨てて△7七桂成▲6二歩成△6七成桂と斬り込むしかないはずで、8筋突き捨てが入っていない中での本譜手順では勝てっこないのでは? 6五に桂得しながら桂馬を跳ねられる先手と、これから歩を成って、と金をどかして、飛車を空成りする後手では速度が3手くらい違いそうです。

 観戦記は「飛車を捨てる順もあっただろう」という穏やかなニュアンスに終始し、矢内さんにずいぶんと甘かったように感じました。出来が悪い時は、そう書いてもいいと思うのですが。

PM 09:29:11 | Comment(469) | [将棋(四間飛車)]

2009年07月16日  春秋ツギハギ(日比谷)
 日生劇場の地下1Fにある春秋ツギハギ に行く機会に2回恵まれました。中野雰囲気は高級店。個人(=私レベル)の財布では昼ならばともかく夜は苦しいです。
 料理は和食ベースだが、店内の調度はインターナショナル。ワインが潤沢にある様子。客同士の距離が十分にあいており、店内は至って静か。私が行った時は女性客は少なかったのですが、この雰囲気は接待、デート向きですね。

 肝心の味ですが、
昼:春秋膳(トンカツ、冷茶碗蒸し、味噌汁、ご飯、漬け物)・・・トンカツ専門店に比べるとやや落ちるのかな? でもゆっくりとした雰囲気は十分に補うもので満足しました。

夜:6500円のコースをいただきました。内容は鮑の生姜ゼリー寄せ、旬魚のカルパッチョ、穴子の蒸し焼き、海老とアボガド椀、イベリコ豚グリル、鮎の釜飯、味噌汁、デザート。オプションで岩牡蠣(銚子産)。

 魚系の方が肉系よりも得意なのか、どれもこれもおいしい。特に鮑はおいしい。岩牡蠣を生で注文したのに、なぜか燻られたのが痛かったが、それはそれでいい風味でまぁいいか、という感じ。

 知人でこの店を好きな人物が1名いるのを最近知り、さもありなん、と思いました。

PM 09:22:09 | Comment(156) | TrackBack(0) | [食べ物]

2009年07月15日  矢内ストレート防衛
 今日のマイナビOP第3局、熱戦の末、矢内さんの勝ち。今日は終日外出していたため、途中経過は全くみれないままでした、帰宅して棋譜を開けて、結果や実況解説を見ないように努めて、自分の感想をまず作りました。後で解説陣の見解とクロスチェックして、まとめたのが下記の文章になります。

 1図の前の局面では、「いけ!穴熊に組むんだ!」と呟いていましたが、穴熊嫌いとしか思えない矢内さんに限ってそういうことはなく△6四歩の仕掛け。ここを突くと6筋が争点になり、先手の桂馬が6五に跳びやすくなるはずで、私的には全く考えられないのですが、強い人の考えることは分からない。分からないといえば、事後にみたその直前の解説では、串かつにするのではないか、というニュアンスもでており、「先手の1筋が突き越しているのに、いくらなんでも、串かつはないだろう? ネタ?」とすら思ったのですが、プロの考えることはよく分からない。将棋界には穴熊に組み換えを積極的に評価する流れが、羽生名人、渡辺竜王らから出ているのに、なんとも平仄に合わない話で、ヘボアマには理解できないことばかりです。

 2図の▲6三歩も私には理解できない手で、せっかくの飛車の進路にわざわざ歩を置いてさばきを阻害するなどとは振飛車らしくない、ここは△7二歩くらいで△5六歩▲同銀△5五銀とでも動いてもらえばいいのでは、と自分の意見を固めました。ところが、解説では矢内さんの続く△6一歩は苦戦を承知の我慢ということで、またしても驚きです。とはいえ、1筋に展開するつもりなら、この歩の交換をいれたくなるのは分かりました。視野の広さが違いますね。

 その後いろいろあって、3図の▲5六歩も意外。馬をゼロ手で作らせる感触が非常に悪く、後手からするとありがたそうですが、その後の展開をみると後手玉の行動範囲をきっちり狭めている。清水さん(解説)も評価していましたね。結局、後手が駒得でも飛車一枚が完全な遊軍と化していることもあり、先手が指しよい形勢だったのですかね? 4図はいかにも即詰みがありそうだった(実際にあった)のに、後手玉が5筋に逃亡してしまっては勝敗の帰趨はみえてしまいました。

 岩根さんはいい将棋を作りますが、着地に失敗することが多かったのが残念ですね。それだけ、矢内さんの将棋が手厚いのでしょうね。

PM 11:29:54 | Comment(146) | [将棋(三間飛車)]

2009年07月14日  王位戦、木村先勝
 第1局。昨日の封じ手段階では後手指しよいかと思った将棋は千日手に。千日手にするつもりなら、昨日の段階ですればよいのでは?と一瞬不可解でしたが、木村八段は打開か千日手かを深浦王位に考えさせることで消耗を図ったのかもしれませんね。指し直し局は木村先手だから、昨晩の間に色々と仕込みをできます。

 で、指し直し局。1図は△3五歩と打ったところ。ここまでは、飛車、桂馬の比較で後手が勝り、角の打ち込みを先に果たし、で後手がかなりよいと私は見立てていました。この手も最初は「なるほど、銀を2四に呼び込んでしまえば、先手の桂馬は一生働かないという計算か・・・」と感心したのですが、どうも違いました。本譜のように▲7四歩〜▲5一角を喰らって、先手玉頭に厚みを築かれた上に、2四銀とわざわざ銀を取りにいって後手を引いてしまうのでは、一体何をしているのか訳が分かりません。それにしてもなぜ、△3五銀と上に銀は上がっていったのでしょうか? この辺、指し手の意思を推測することは私の腕では不可能です。。

 1図では△7七歩成から攻めていって悪くなかったのではないかと思うのですが。。。

 木村二冠まであと4勝ですか。あながちないとはいえないかもしれません。


PM 08:57:51 | Comment(164) | [将棋(矢倉)]

2009年07月14日  今頃ですが竜王戦片上―森下戦
 今日は王位戦やら竜王戦やら順位戦やら実況過多。ちょっと前までは実況日照りだったことを思えば、隔世の感があるといえば言い過ぎかもしれませんが、将棋連盟さんは負荷平準化をもう少し意図してほしいと思います。

 さて、先週行なわれた竜王戦本戦の片上―森下戦について、今更ですが、感想はまとめておきます。

 相矢倉でしたが、午後の段階では森下九段の指し手がいかにもこなれていなくて、6三歩の屈服を余儀なくされるなど作戦負けの気配が濃厚。かつてこの戦形で一時代を築いたのに勘が悪くなっているのでしょうか。(でも王座戦もいいところまでいったし、活躍ぶりは相変わらずですが。。)

 夕食休憩前の片上六段の▲5五銀の進出にはびっくり。蟄居状態の8四銀が7五に出られるのであれば、後手の森下九段としても夢見心地だったのではないでしょうか。で、1図。ここで森下九段は飛車を見切り、△9八歩を決行。これでは折角の端攻めも5筋方面に手がかりがないので「追う攻め」にしかならない。ここは△9三飛といったんはためておいて△9八歩や△6九銀と先手からもらえる駒とのミックス攻撃を考えたいところではないのでしょうか。

 後手玉も相当に堅いので戦いは続きましたが、本譜の後手の攻めは効率が悪く、勝ちにくい将棋でしたね。。。


PM 07:32:17 | Comment(286) | [将棋(矢倉)]

2009年07月14日  肉の吉野屋(等々力)
 高級店で食べているばかりではないので、家の近所で私の支持の高いお店をご紹介。大井町線等々力駅下車、等々力渓谷と反対側の角にあります。ここをご覧下さい。

 ここは肉よりも揚げ物を買う人が多い。だいたい午後7時過ぎには完売してしまう。私は機会に恵まれれば、ここでメンチカツ、コロッケ、カニクリームコロッケ、アジフライのいずれかを購入し、食べながら家路につくことにしている。行儀が悪いのは承知だが、それだけおいしいんです。

 メンチカツは衣にヤマイモを刷り込んでいるのかな?さくっとしている一方、お肉の甘みが感じられて特に我が家では人気です。夏、等々力渓谷に涼を求めてこられる人は買い求められてはいかがでしょうか。

PM 07:22:44 | Comment(439) | [食べ物]

2009年07月14日  王位戦第1局
 この組み合わせへのファンの関心度はどのくらいなのか、ちょっと分かりかねるのですが、私は注目しています。羽生、佐藤、森内、渡辺の絡まないタイトル戦はいつ以来でしょうか?

 将棋は先手深浦王位がゴキゲン中飛車から金を進出させる数年前に流行った形を採用したのですが、封じ手まで進んでみると、どうも後手が良さそうに思えます。

(理由)
1.千日手に持ち込める権利のあった後手の木村八段が打開した。指しにくさを感じているのであれば、こうはしないはず。
2.先手の玉にはまだ手数が必要だし、歩越飛車も不自由。角も前線から後退した。
3.左銀を活用するイメージが先手に見えない。
4.小さいようでも金銀交換は金が得。
5.先手の持ち駒である銀の活用場所もみえない。

 あそこまで金を突進させる必要が先手にはあったのでしょうか?

AM 12:27:22 | Comment(153) | [将棋(中飛車)]

2009年07月14日  吉田屋(新橋)
 吉田屋(新橋)に行きました。お店の情報はここにあります。

 内幸町駅を下車、虎ノ門方面に少しだけ移動した古びた界隈にある、「おばあちゃんの家」みたいな店構え。急な角度の階段を上り、お座敷でコースをいただいた。

 枝豆+冷や奴+刺身+野菜焚き+焼き鳥+板わさ+肝焼き+鰻重。肝心の鰻系の出来映えだが、肝焼きは苦みが程々にありつつも、コクもあり、おいしい。鰻重はここもご飯がやや少なめだが、タレが甘ったるくなく満足。時間がかかったことから、この鰻は下焼きはしていなかったのかな? 区別がつけられる舌ではないのが残念。

 接客は小さい店だけあり、反応がよい。焼き鳥の時に七味がでていなかったり、と細かいところに取りこぼしがあるが、「まぁ、いいかな」と思ってしまう雰囲気の良さがこのお店にはある。


AM 12:06:18 | Comment(450) | [食べ物]

2009年07月12日  王座戦一斉対局
 昨日の王座戦女流プロ対四段対決は前者の1勝3敗。中盤でボッキリ折れてしまった清水さんの将棋を除くと終盤まで面白い将棋でした。

(余談1)
 四段になって年月の経っている遠山四段が起用されていたのにはちょっと意外感がありました。
(余談2)
 女流プロが下座ではあるが、対局室の場所は女流プロの席次で決まるというのも、何気に不思議ですね。

 普通なら貴重な1勝を上げた石橋さんの将棋を取り上げるべきなのでしょうが、私があまりやらない相振飛車だし、このブログの本旨に照らしてもやはり矢内さんの将棋を優先してエントリー対象にします。

(余談3)
 矢内さんが居飛車穴熊を採用しないことを不思議に思うのは私だけではないことが、解説の田村六段のコメントから分かりました。本当になぜなんだろう?

 将棋の方ですが、例によって矢内さんは愛用の左美濃。この将棋は先手が早めに動いたので米長玉になりませんでした。(かえって後手にとってはよかったのではないだろうか?) 1図の局面については、解説田村六段は「先手の左金はどうせ6七に上がるからどうか?」というニュアンスを出していたのですが、この金て6七に必ず上がるものなのでしょうか? 以前も書いたことが何回かありますが、玉と反対側の3段目(4七とか6七)に金を運んだ場合の勝率はかなり悪く、本譜のように△5五銀と出て金の動きを限定させるのは有効ではないか、と私は思っているのですが。。。実際、この銀は6筋に転戦し上手く開戦のタイミングを掴むことができました。

 2図の△5六歩には感心。駒が退いたところに自分の駒を置くのは有効な場合が多いですが、この手も典型例ですね。脳味噌の片隅に置いておきたい教えです。

 3図直前の△1五歩か△2八飛のいずれかを選ぶかは時間次第ですが難しい。(△2八飛で明確に勝ち筋ということですが、それがさっくり分かれば苦労はない) でも3図の△1六歩は玉が香車を遮っていることから「ない手」だと思っていました。取り込みに力がないし、先手に歩の利用範囲が増えるしで、メリットが見当たりませんもの。。

 数年前の藤倉戦も一時は終盤で勝ち筋があったのを逃していて、惜しいところで勝ち切れません。ちょっと残念でした。。


 

AM 11:30:15 | Comment(199) | [将棋(三間飛車)]

2009年07月12日  寛八本店
 お店のデータはこちら

 御徒町近くの寿司屋さん。大将が気さくな人なのと店内禁煙が維持されているので、私のポイントは高い。前述の下田の評価が下がるのと対照的なのだが、非喫煙者にとって食べ物にニコチンの臭いがつくのは耐えられないことなのだ。

 もとより、ネタよし、腕よしで清潔な店内の快適性も高い。値段もそれなりだが、コースにすれば5桁にはならないので、払えなくはない。

 大将が結構おじいさんなのでお店の持続力にやや懸念がある、というと元気な彼に失礼だが、いいお店だけにやはり心配。

AM 10:48:44 | Comment(437) | [食べ物]

2009年07月10日  棋聖戦第4局
 このところ実況がものすごく多くて、消化しきれない。しかし月曜日は対局なし、とはこれいかに? もう少し均平化できないものだろうか。。

 さて棋聖戦第4局。難解すぎてさっぱり分からない将棋。特に64手目△1八歩以下の手順の組み立てはいかにも強引ですが、端歩を突いていない先手玉は飛車さえ奪えば攻略が容易、という判断ですか。それは分かりますが、△1八歩に▲同香がないことを読み切って、上記の判断と結びつけるのはすごいですね。特に2七銀が永遠の遊び駒になるのが見えているので、私などでは飛車打ちまで行った局面でもどうなんだろう?と思ってしまいます。(私の大局観が腐っているだけでしょう・・・)

 対して、▲8三角、▲9六歩と上部開拓する羽生棋聖の抵抗も実にしぶとい。▲6八銀打で先手玉周辺には相当な駒の集積が実現。後手からみるとうんざりしそうです。それでも△7二金は敵の入玉を抑止し、よさげな手。それでも私は玉が堅くなった先手の方が結局は勝ちやすいのでは?と見ていました。

 ▲8二角成に対してはもう速戦即決は無理だから△同角ではどうかな?と読んでいたのですが、先手玉への脅威が減るので▲2一竜くらいでだめでしょうか。

 角番になってから実に強い羽生さん。去年の棋聖戦3連勝、王将戦2連勝、名人戦2連勝か。予定調和を木村八段が崩せるか、どうもねじり合いでは結局力負けしてしまいそうな予感があります。

PM 10:06:23 | Comment(23) | [将棋(角換わり)]

2009年07月10日  銀座しも田


 泰明小学校の近くにある、老舗日本料理店。HPはここ

 極めて分かりにくいところにあり、初めて行く人は店の特定は困難。エビ団子が自慢料理だが、他の料理も旬のものを取りそろえており、おいしい。但し値段も相当に高く、1万円は楽に越える。店としてのインフラは値段に全くそぐわず、普通の居酒屋と代わり映えがしない。その辺で評価が分かれる場合もあるかもしれない。

 先日行った時は、私達のテーブルに供されるエビ団子がカウンターに置かれたまましばらく経過。カウンター席の客がタバコをふかしまくり、明らかに煙が団子にかかっている。それを食べる方のモチベーションは下がりますよね。おばちゃんが1名でフロアを担当しているから仕方ないのかなぁ。

PM 09:18:31 | Comment(355) | [食べ物]

2009年07月08日  名人戦第6局終盤
 名人戦第6局の評価が揃ってきました。将棋世界の最新号と朝日観戦記を検証してみました。1図で△8二玉(本譜△8三玉)とした場合の変化手順が紹介されています。

「将棋世界」
 ▲7三金△9二玉▲8六銀△6五銀▲6六歩△8七歩▲同玉△7六銀▲同玉△7五銀▲同銀△同歩▲8七玉△8六歩▲同玉△5九馬▲7七歩△7四桂▲同金△同銀(2図)の局面は先手が勝てそうもない。▲8一銀△8二玉▲8三歩△同 玉▲8四歩△同玉▲9五銀△8三玉▲8四歩△8二玉と上部を厚くして▲6一龍としても以下△8七金で即詰みになります。つまり▲7三金ではダメです。

「朝日観戦記」
 将棋世界とは異なり、△8二玉▲8三歩以下の手順を詳説し、そこで△7一玉が本線の解説です。宮田五段他若手に取材したようで、▲8六銀△8七歩▲同玉△6五銀▲7九金打△7五桂▲同歩△7六銀打▲9八玉△8七歩で後手が勝てるとしています
 
 ただ、ここで▲7七金寄の変化はどうかと思います。観戦記では言及がないのですが、後手勝ちの手順を私の腕では見つけられません。朝日観戦記では後続手順を▲7七銀としていましたが、この変化は要の8五桂が浮いてしまうので、私は1秒も考えなかった。△7八角成▲同金△8五銀が詰めろ逃れの詰めろだろうなという見当はつけやすいでしょ。

 ▲7七金寄だと、金気を渡せないので、後手の寄せが難しい。どうするべきなのでしょう。



PM 10:39:22 | Comment(25) | [将棋(向飛車)]

2009年07月06日  大江戸 北青山C.Iプラザ店
 最近、外食の機会が激増したので、備忘のためエントリーにすることにしました。

http://r.gnavi.co.jp/g144601/

 平日のお昼にいただいた。鰻にしてはものすごく早く出てきたので、作り置きかな? ランチだし仕方がないかな、とは思うが、タレの濃さに比べてご飯の量が少なく感じてしまった。よって満腹感なし。価格がそれなり(最安値で3,150円)なので、懐に余裕のある方向き。

*私はご飯を大量に食べたいタイプなので、上の感想が広く通用するとは思っていません。



PM 09:38:33 | Comment(27) | [食べ物]

2009年07月04日  朝日杯:プロアマ対抗
 午前中の5局をリアルタイムで観戦。午後のラウンドは外出先から戻ってから並べてみました。順不同に感想を述べます。

1.中村アマ対田中四段戦
 並べだして、これは田中四段の勝ちを予想。1図に至る手順は先日のA級順位戦の高橋―佐藤戦と発想が似ているところはあるものの、後者は寄り道なしに4枚銀冠を完成させたのに対し、本局は付加価値の少なそうな歩突きが2手分入っているだけ、損だと思う。また、後手の仕掛けの応接もちょっと言い分を聞きすぎていて、大山名人クラスの受けの達人ならともかく、拮抗した力量どうしだと、ちょっと勝てないと見立てました。実際、後手側を持って、びびりそうになる局面はついになかったですね。。。例えてみれば、サービスゲームをブレークされたのに、相手のサービスに対し全く仕掛けないまま推移したテニスの試合というような感じでしょうか。あるいは田中四段の格上感が濃かったというべきかもしれません。

2.長岡アマ―及川四段戦
 序盤で長岡アマが大長考したこともあり、また先手の戦形が私の嫌いな急戦矢倉であることもあり、また後手が王座戦準々決勝進出の及川四段であり、さらに失礼ながら容貌の差(白文字表示)もありで、後手側にシンパシーを感じながら観戦していました。しかし、6二銀が怠け者のまま戦局は推移し、後手も大変そうな将棋。しかし、5七から爆撃ができそうでもあり、何とかなるのかな、と思っていたところ、よもやの2図の△4八歩・・・これが詰めろならともかく、そうでない状況で桂馬を献上するのは気前がよすぎる。局後の注記にも同様の内容が書いてありました。

3.稲葉アマ―西川四段戦
 当然、居飛車サイドで観戦。アマ有利かな、と見立てた3図。よもやの▲3三桂成以下あっという間に後手の飛車が竜に出世。局後の注記がありませんので、私がはずしている可能性もありますが、遊び金と急所の桂馬を交換して、敵の機能不全の飛車の出世を支援するというのは相当に変ではないでしょうか。
 ▲5三桂成と遊び金を相手にせず、中央に駒を運ぶのが常道では? 後手は手抜いて攻めるのでしょう。それは難しいのでしょうが、本譜は損が大きすぎました。

4.吉田四段―清水上アマ戦
 具体的な内容には触れませんが、どちらが上手か分からないような将棋でした。フリークラス脱出のためにはこういうアマとの将棋を美味しく勝っていくことが不可欠ですが、吉田四段については無理目感さえ覚えてしまうような不出来な将棋でした。。

PM 09:55:30 | Comment(758) | [将棋]

2009年07月02日  マイナビ矢内2連勝「なぜ攻めない?」
 今日行われたマイナビOP第2局はちょっと不思議な将棋でした。矢内さんの米長玉銀冠はいつもの通り。清水さんといい、この形が女流トップにこうまで愛される理由が分からない。。。

 岩根さんが上手く反撃した1図。誰でも8六を狙いますよね。ここでの矢内さんの応手に驚愕しました。まさか▲8八玉△8六歩▲9八銀とは。1図の局面と比べてみると、玉頭の歩を取り込まれた損+玉のガードが一気に弱まった損で、普通の棋力の持ち主なら1秒も考えない手順です。よほどの自陣の優勢を信じていればこの部分的な損は問題ない、と考えるものかもしれませんが、気合が悪いとして相手の侮りを受けそうだし、それ以前にこれを耐え忍ぶ意欲が湧きません。ここでは8六の取り込みの1手分を生かして攻め合いの形を作り、相手の攻勢を緩和するのが、通常の方針の立て方だと思います。でも、今の女流トップはこういう手を指して結局は勝てる終盤力の持ち主なんですね。

 2図からの△6六銀以下の精算手順にもびっくり。控え室に解説してもらうまでもなく、手順に馬が6六に生還した上、銀取りで後手を引くのでは算盤に合いません。その後も岩根さんは反撃を見せず、受けまくり、そしてパンチを次々と浴びて形勢を損ねていきました。なぜ、当たりが骨に達する前に反撃をして、先手の攻勢を牽制しようとしないのか。。。

 この辺りを上手く取材してもらえれば、面白い記事になると思います。

PM 10:30:15 | Comment(34) | [将棋(四間飛車)]

2009年07月01日  次の一手(豊島―佐藤戦)
 竜王戦5組決勝の終盤から。本譜では正着を指せなかったのですが、その正着を考えて下さい。正解は下に白字で表示します。スクロールして確認してください。

 正解手順は△8九飛▲7七玉で△6二飛(!) 以下▲4二成桂△同金▲4三歩△6四飛▲4二歩成△同玉▲5三角△3二玉▲6四角成△8八角▲8七玉△5五角成▲9六玉△6四馬▲6二飛△4二角まで一本道で後手が勝てたはず。本譜は△5一馬と逃げたため、▲7七玉で形勢混沌。最後は豊島君が追い抜きました。

 並べてみると、この手順はちょっと現実感がないような気もします。局後につつきまくれば出るかもしれないけれど、時間切迫の中、この手順を組み立てられるものなのだろうか?とも思います。NHK杯戦や大和証券の棋譜の品質を思い起こせば、このクラス(階級はC2でも実力的にはB1クラスかな、と思える棋士群)でも、なかなか厳しいかなと私は見立てるのですが。。。




PM 10:42:36 | Comment(35) | [将棋(角換わり)]

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プロフィール
名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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