せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2009年06月29日  将棋道場
 いわゆる「道場」に25年ぶりくらいに出かけてきました。渋谷にある囲碁サロンで囲碁大会の傍ら参加者が5人しかいないという異常にマイナーな将棋大会が行われ、私が動員されたためです。(厳密にいうと、5年前か?福岡に出張した際、将棋好きの先輩に連れられて、2次会代わりに市内の某将棋道場にただの酔っぱらいとなって入ったことがあるが、,覆鵑盤駒がきれいでなく、空気が澱んでいて、J調杙間が早かった、ことくらいしか記憶にない)

 囲碁道場は雑居ビルの5Fにあり、入室するためにはインターフォンを鳴らさなければならない。楽に70歳は越えたおじいさんの席主が鍵を開けてくれた。室内は割と清潔であり、禁煙のポスターもあるが、禁煙は徹底されておらず、灰皿がおいてある。予想通りではあったものの、私はげんなりした。良心的な利用者はベランダに出て喫煙をしていたが、平気で盤側でぷかりぷかりする人も程々の数存在。子供も1人、室内にいたのだが、全く眼中になさそう。当然、私は前者が歓迎。帰宅すると、案の定、着衣はヤニ臭くて、室内全体に異様な香りが漂っていた。

 利用者の大半が70代前後。囲碁に一定の集客力があることは分かったものの、これでは先細りではないか? でも将棋と比べると道場数では遙かに将棋の上をいっているわけで、切迫度は将棋ほどないのかもしれない。

 駒にリアルで触れることの意義は多とするが、囲碁・将棋道場はどうも子供を連れていきたいような場所では相変わらずないなぁ。どこのマーケットに今後食い込んでいくか、業界こぞってよく考えないと、という話は以前からあり、それは「子供でしょう」という着眼はよく、JT子供大会が行われているのだろうが、その意図は最底辺の愛好者の素朴なところまでは浸透していないように思う。

PM 11:34:19 | Comment(12) | [将棋]

2009年06月27日  不思議な将棋(棋聖戦第3局)
 今日はうれしい土曜日のタイトル戦。午後遅めからの観戦で、ネットに接続した時は2図になっていました。

「これは・・・・5筋を取り込まれて角が下がるのは痛いな。先手圧勝か?」と思いきや、控え室の意見は3図まで進むと後手(羽生棋聖)のりになっていました。結局、それは正しくなかったようですが。

 流れをつかむために並べなおし、また局後の感想をみると1図の△1二歩が問題視されています。私自身の実戦だと△1二歩にしそう。具体的な手順はもちろん組み立てられませんが、先手の銀が移動できるような妙手順があれば、1三歩型では端を突破されてしまうリスクが増えてしまいます。でも、この将棋ではそういう手順はないのですね。

 そもそもの陣立ての話しですが、8五歩と7三桂の組み合わせは常識の範疇ではおかしいし、角の退避場所が限定されているのも窮屈。(名人戦第7局で後手の角の動きの不自由さを咎めきったことが思い出されます)

 木村八段の▲2五歩も3七桂との組み合わせが悪いのは同様ですが、それを踏み込んで端歩交換を最大戦果につなげた手腕が見事でした。

 事前の私の予想は羽生3−1防衛でしたが、もうこの線は消えました。名人戦と棋聖戦のダブルヘッダーは結構、過去の先例があるのですが、棋聖戦ではダブルヘッダー側が苦戦しているようです。今回もそのひそみに倣うことになるのでしょうか。

PM 09:30:34 | Comment(16) | [将棋(矢倉)]

2009年06月24日  羽生圧勝で名人防衛
 第5局2日目に夜の業務系会食を知らない間に入れられていたのに懲りて、今日は「夜予定あり」と周囲に周知、業務もきっちり片付けてそそくさと退社したのは18時過ぎ。しかし、この時点では2図以下△1九角成まで進んでおり、上部ノーガードの状態で手番を先手に渡して無事に済むはずがない、これは一気に傾くのではないか、との予想を胸に帰宅すると3図以下の手順が展開されていて、後手は銀を捨てる羽目になっていました。その後も順当に攻め立てられて、よもや19:32には投了とは。。。。

ヽ(`Д´)ノ
(´・ω・`) 
Σ(゜Д゜ノ)ノ

 ただ、先手が一方的に攻めきりそうな予感はもう今日の午後、いや午前の段階からプンプンしていました。そもそも1図の▲6五歩が角交換を視野に入れたよい踏み込みで、△3五角▲同銀△5三銀では退く後手の銀、手順に進出する先手の銀の対比が顕著。こうなるくらいなら、後手は銀を7三に上げたこと自体がどうなのか?といいたくなります。(実際にはその手は22手目まで戻るので、結果論もいいところなのでしょうが)

 銀を5三に引かせたところへの▲3七桂の活用もいいリズムで、名人が指すとこのように効率的に駒が動くものなのかと、感動すら覚えます。こうなると後手の飛車の位置がいちいち中途半端で▲6一角がとどめの一撃になりそうな気配が濃厚です。

 飛車が役立たずなのであれば、守りは角を上手く馬に出世させて先手の飛車を抑えこむしかない。ゆえに2図では△2六角成市か考えられないのですが、郷田九段は不可解な△1九角成。

 3図まで進むと△4四銀は▲3六桂でこびんを開けられる筋があり、どうにもならなくなってしまいました。終局まで香車を使うことがなかく、飛車を▲3九飛と1九馬に当てる形で引けたこともあり、△1九角成は相当に悪い手ではなかったかと思うのですが、どうなのでしょうか。

 6局、7局と羽生名人の指し回しは素晴らしいものがありました。6期目の名人獲得おめでとうございます。
 

PM 09:57:43 | Comment(18) | [将棋(矢倉)]

2009年06月23日  名人戦最終局
 封じ手の局面(1図)。リスクを背負うことを厭わないなんともプロらしい駒組ですね。

1.玉の位置の違いがポイントになるのでしょうか。後手は3一玉と最下段に避難できるのに対し、先手玉は必ず2段目に位置することになり、その分、当たりがきつくなります。先手はスムーズに角による歩交換を実現しているのに、さらに飛車先不突きなのになぜこうなるかというと、左銀で1手後手が得したことと(7七銀が有効手ではない?)、先手玉の移動経路が2段目に限定されているためですね。

 その辺の得失を考えてみるのも、最も効率的な駒組みを模索するのと同義で、興味深いものがあります。

2.後手はこの瞬間、8四歩と4二玉のため角の行動半径が狭いのが痛い。封じ手は▲7六歩しかないでしょう。私が後手ならいったんは途中下車の△6四角にしますが。。。

 明日は外の接待があることにして、一目散に帰宅することにしました。


PM 10:51:27 | Comment(19) | [将棋(矢倉)]

2009年06月23日  王位戦も木村八段が挑戦
 王位戦挑戦者決定戦は木村八段の勝ち。下馬評通りなのでしょうが、将棋は難しいものでした。角換わりは振飛車や矢倉と異なり、手が広い。私も戦法としては採用する頻度が多い方ですが、所詮はヘボアマゆえ、追随しにくさをより感じます。。

 1図は9筋の端歩以外は佐藤−羽生の以前の順位戦と同じではないか?と思い調べてみると、確かにその通り。端歩を突き合っている佐藤−羽生戦では、△6五歩▲3四歩△4四銀▲同銀△6四角▲4六角△同角▲同歩△4四歩▲2四歩△同歩▲7四歩△6四角▲7三歩成(▲9七角△同角成▲7三歩成というトリッキーな手順が正着とされる)でしたが、本譜は△6五歩に▲7四歩といきなり突き捨て。手の組み合わせが多くて、手順を構築する棋士にとっても楽しいのでしょう。さらに思い出してみると、名人戦(谷川―森内)では9筋の突き合いがなかったので同一局面ですね。

 この種の戦形における後手の反撃常用手段が△3六歩(2図)。手間をかけて銀交換をしたのが徒になるのですから、後手の勝率が高いのも理解できます。以後、先手のみ角を手放す羽目になり何となく指しにくそう。

 3図の▲7五歩には驚き。こんな手が間に合うとは思えないからですが(▲7二歩と手筋風の一着はおかしいのだろうか? 角筋に飛車を入れようとするわけで一廉の発想ではないか?)、後手も6筋を突き捨ててから普通に精算に応じます。うーん。駒をぶつけていけば、手駒の角の活躍箇所が増えるからでしょうね。

 その後も金銀が衝突を繰り返しつつ手順は進み、4図で▲6三角打としていればどうなったか分からないそうですが、本当ですか? 以後△4二玉▲2二銀で後手玉に詰めろがかかり、持ち駒の銀3枚はそれなりの迫力です。ちょっと中継の解説が木村八段寄りすぎたのかもしれませんね。

*昨日のこの対局、朝9時過ぎの段階では実況の予告が将棋連盟のサイトには出ていませんでした。中継作業室の予約は行なわれているはずですから、連盟側の情報提供が後手にまわっていると推測できます。改善願います。

PM 10:45:43 | Comment(17) | [将棋(角換わり)]

2009年06月20日  棋聖戦1勝1敗、木村タイトル戦初勝利
 思いもよらぬ△5五銀打。不安定そうだし、被っているしで、全く発想できません。何か好手が先手側にありそうですが、いきなりこんな手を見舞われたら、羽生さんでも辛いのか、これも思いもよらぬ▲3八歩という見かけは超弱気の一手を返し、形勢を損ねたとのこと。

 この将棋、複雑すぎて私の腕では感想を持ち得ないのですが、先手の駒運びにはその後も独創的なものがあり、羽生さんならではの味付けは出ていたようには思います。。

 名人戦第6局のハロー効果(余光)だろうか?

PM 10:21:35 | Comment(16) | [将棋(角換わり)]

2009年06月19日  矢内先勝(マイナビOP)
 矢内さんが先勝。彼女らしい粘り強い指し方でした。

 岩根さんの四間飛車に対し矢内さんの作戦はやはりというか非穴熊で串カツ。完成までに要する手数は穴熊に比べて1手節約できるし、藤井システムによる急戦を浴びる心配もないとはいえ、この玉形では香車は全く守備駒として機能しておらず、2筋からの攻撃の当たりも強く、と取り柄が全く見当たらないのですが、矢内さんの好みはとにかく1二玉にあるようです。。。

 岩根さんは自然に銀冠を作りますが、なぜか解説陣の判定は居飛車作戦勝ち。5九に駒の効きがないため、後手からの角交換を防ぐ必要があり、先手向飛車になっていますが、これはこれでさばきにはほど遠い構え。といって防御主体が過ぎて千日手になってしまうのではつまらない。よって岩根さんは飛車を7筋に移動させ、後手の先攻を敢えて受けることにしたようです。(1図)

 先攻されたとはいえ2九飛が後手の攻めをかなり封じており、振飛車が決して悪いとは思えない推移。実際、形勢判断は先手が勝ちやすいに変動していました。もともとも先手の模様がよかったのでは?と思います。(2図)

 ▲2五歩からの展開には感心。△5八とはまぁ当然として、▲2四歩が入るのか? しかし矢内さんは離れていた金を3二、3三に配置し崩れない。この辺の彼女の安定感には格別のものがあります。こうなると7三馬がいまいちなのが気になります。後手玉は堅いとはいえませんが、持ち駒の銀歩3と1〜3筋の小駒だけでは直ちに攻略できるような印象はありません。手筋の1筋攻撃ですが、2一の桂馬を移動させてしまったため、玉が2一に退けるようになり、切っ先が届き切りません。いつの間にか2筋の勢力関係は後手が優勢になり、後は順当に矢内さんが押し切りました。(3図)

 具体的な手順は分からないのですが、2九飛か7三馬を活用するような作りにもっていきたかったですね。


*今日のBSジャーナルによれば、終盤は岩根勝ちの場面もあった模様。矢内さんご本人も「終盤はよれよれ」とのことですが、どの辺かはよく分かりません。。

PM 11:36:27 | Comment(15) | [将棋(四間飛車)]

2009年06月17日  名人戦3−3
 昨日は私は仙台に出張。宴席で主催者側の方が「羽生さん、もう名人じゃないんでしょ?」といわれて飛び上がり、「え? 今日の結果をご存知なんですか?」(夕方以降ずっと一緒だったので不思議だった)と問い詰める場面もありました。分かってみれば、彼は郷田さんが3勝目を上げて名人戦は終了したと錯覚していたようなんですが。。。普通の人の感度はこのくらいなのかもしれません。

 23時頃、ホテルに戻ってビジネスブースのネットで並べ直しました。以前と異なり、実況中継盤には手数等の余計な情報を載せていないので、一手一手の推移を考えながら追うことが出来ます。

 終盤えらいねじり合いになりましたが、それぞれの玉への迫り方は先手の方が常に早い感じを受けていました。先ほど竜王ブログをみにいったところ、竜王も同様の所見だったようですが、実際には際どい変化もあった、とあります。どの辺なのでしょうか。(後述しますが2図辺りなのでしょうか?)

 自分の中の整理では、陽動振飛車は得な戦法ではない、ということになります。そもそも向飛車は争点に飛車をおいて捌くという発想ではなく、むしろ最近流行の角交換向飛車のように積極的に攻めていきましょう、というものなのではないかと思います。ところが陽動振飛車で向飛車になった場合、本譜のような形になることがよくあり(少なくとも私の経験上は)、どっちつかずのように思われます。。。

 本譜を並べていて「おや!」と思ったのは1図での△3五銀。先手の3六銀と3七桂は▲4五歩により未来永劫遊び駒の運命。その駒に働きかけるのか!?と思ったのですが、多分、こう運ばないと3二飛も遊び駒になる、という判断なんでしょうかね。でも、解説欄にあったように△5六歩▲同飛△5五歩とし▲5九飛(?)に△5三銀としておいて、相手に動いてもらう方がよかったのではないでしょうか。。

 本譜は以後銀交換から△3四飛▲4四歩△同飛▲4五銀△5六歩▲同飛△3七角成▲4四銀△同歩と進んで2図になり、この進行を指して「午前中に比べれば後手にとっては夢のような展開」と評価されています。でも、ここで手番が先手に渡っている以上、棋勢は先手にあると思うのです。。。

*私の腕では2図から▲2二飛に対し、「△5五歩▲同角△同馬▲同飛△6四銀▲5二飛行成△同銀▲5三歩△同銀引▲4三金ならば△6九銀で以下▲5二金に△7八銀成▲9八玉(▲同玉は△7七桂成▲同玉△6五桂▲8八玉△6六角以下詰み)に△8三玉が絶品。△8六桂以下詰めろ逃れの詰めろ。」などという凝った手順を評価できるわけもありません。。。

 そういうわけで、私は羽生名人は常に主導権を維持していたと思うのですが、ここまで戦える郷田九段も名人には相応しい棋士であることはいうまでもなく、24日は一切の夜の予定をいれずに観戦するつもりです。



 

PM 10:12:46 | Comment(16) | [将棋(向飛車)]

2009年06月16日  名人戦第6局
 よもやの郷田九段の陽動中飛車。王位戦対先崎戦でこの戦形を採用したものの相当にいまいち感のあるパフォーマンスしか示せなかったことが思い出されます。どういう工夫があるのだろうか、と思って眺めていましたが、羽生名人は敵の角道である8八に堂々と入城。この種の将棋は私も指すことがありますが、まずミレニアム採用です。

 香車を上げた瞬間に△8五桂と仕掛けられるのが気になるので、そもそも読みに入らないというのが持ち時間の少ないアマゆえの判断ですが、さすがに名人戦ともなればそういうアバウトなことはなく、真摯に吟味した上での強硬策ですか。。。

 このまま穴熊に組めるのであれば、先手は銀の動きで2手損。後手も美濃囲いを指向するなら右銀の動きで2手損でイーブンで先手不満なし。加えて羽生さんが穴熊に組んだ時の勝率は確か9割を超えていたはず。

 居飛車穴熊党の私は既に先手持ちです。


AM 12:58:05 | Comment(67) | [将棋(向飛車)]

2009年06月14日  ヘボの勘ぐり:直前の対局の影響
 昨日のBSジャーナルの稲葉四段の解説によると棋聖戦第1局の第1図における▲4五銀が悪手で、▲2五桂△2四銀▲1三桂成△同銀▲4五銀としておけば指せたということ。桂の成捨がいかにも木村八段の好みではありません。

 そしてそれに続く順位戦での対谷川戦。先手番といい、最近相性のよい相手であることもあり、ある程度白星を計算していた木村八段が相手の先攻に乗じて築いた優位を次の1手で損ないます。▲2三桂不成。部分的にはある手筋でもここで駒を渡したため後の▲4六角に桂馬での合い駒を許すことになり、甘くなってしまいました。

 棋聖戦の影響が絶無とはいえないのではないか、という気がします。。。


PM 09:43:01 | Comment(226) | [将棋]

2009年06月14日  将棋世界7月号「どっちが勝ち」
 現在の将棋世界のラインアップでは最初に見にいくコーナーです。内藤九段の似顔絵はまるで似ていないですが、問題は味があって、面白いですね。

 7月号は、まず初手▲8一竜と詰めろをかけるのは鉄板。対して△6二飛と6六角の動きを牽制するのもまず大丈夫。普通は▲6三歩なんでしょうが、△3三歩で後手が勝ちそう、というのが並みの読みになる。

 でも、何かひねりが足りなくて、もう一つ隠し味があるのではないかと思うのですが。。。

PM 04:20:07 | Comment(18) | [将棋]

2009年06月09日  風邪を引いても後手を引くな
 本日戦われた棋聖戦五番勝負は手数は長かったものの、途中からは羽生棋聖の一方的な攻勢。1図は分水嶺となった局面で、大方の予想は▲3五角△同歩▲2五桂から穴熊上部への攻撃だったところを、本譜は▲6八角の撤退でした。

 木村八段がここまで駒損の攻めを嫌うとはさすがに知りませんでしたが、これではちょっかいを出しただけ損なのではないでしょうか。2図まで進むと、先制攻撃で消費した歩を逆用されて自玉側の香車を吊り上げられ、桂馬交換が仇となり△9六歩の傷を抱える一方、敵の穴熊にはあやすらついていない。全く算盤の合わない話しで、こういう手順を職団戦でチームメートが指すようなら、「気合が悪すぎます! 反省してください!」と次のカードから補欠にまわしたくなるようなものです。

 そもそも実力で引けを取る方がせっかくシンプルな攻め筋に恵まれたのはある程度展開の妙に恵まれたところもあるわけで、その運を見送ってよいのだろうか?とも思うのです。

 前も申しましたが、この五番勝負の勝敗予想は3勝1敗の防衛です。今のところ、変更はありません。

PM 09:16:03 | Comment(513) | [将棋(矢倉)]

2009年06月08日  大庄:長時間労働と過労死
 先ほどニュースウォッチ9を流し視聴していたところ、「大手飲食チェーンにて長時間労働の末、過労死になってしまった24歳男性」を取り上げていた。「基本給は月80時間残業が前提になっている!」とあり、あまりの滅茶苦茶ぶりが気になって検索をかけてみる気になった。私が入る店がない時にやむを得ずに入る「日本海庄や」(金曜日の夜でも、予約なしで大丈夫です)の大庄グループのことだった。

 こんな勤務条件、労働基準署は何にもいわないの? そもそも雇用する時に残業時間抜きの給与を開示するべきだろうし、80時間前提ということ自体も就職説明会等で案内しているのだろうか。

 こういうコンプライアンス不在の会社の株価はどうなっているのだろうか、とみにいくと(ここ)、この経済情勢の中随分安定している! 販管費を目一杯抑制した賜物なのだろうか。店舗900で連結売上高が897億、1店舗当たりの年商が1億か・・・連結で社員が3500人らしいから、1店舗当たりざっくりというと3人くらいで、あとは派遣とかパートで回しているんでしょうね。社員の平均給与が400万というのは納得感があります。

 で、財務諸表をみてみると、自己資本比率が60%近くと高すぎて、資本効率が悪そう。社員を搾取するくらいなら、借入を増やして税効果を程々に利かしなさいよ、と思ってしまいました。

 全体に気の利かない経営をなさっておらるようなオーラが漂っています。



PM 10:34:07 | Comment(622) | [ニュース]

2009年06月07日  名人戦第5局:形勢が接近した瞬間
 名人戦のあった水曜日から昨日までものすごく忙しく、エントリーを書くことが出来ませんでした。。毎日帰宅が午前(ちなみにラッシュ通勤が嫌いな私の会社到着時間は午前7時です・・・)で、眠くて仕方ありません。

 さて、名人戦第5局は1日目で築いた形勢を維持して郷田九段が快勝したわけですが、現場では形勢接近を感じていた瞬間もあったようですね。

 1図では50-50になったというコメントが村山五段や島九段から出ていたようですし、2図では豊川七段が後手持ちという意見を表明していたようです。

 この実況コメントは、結構曲者なのでしょう。タイトル戦の控え室で検討をしていた若手棋士に話しを聞いたところ、「気軽に話していた内容がそのまま流れてしまった」ということで、通常のメディアの取材とは趣が違っているようです。(もっともメディアの取材も、こちらの意図と違う文意になる=記者の意図を補強する意味合いでしか書かれない、ことの方が多いので、大同小異か?)

 それはさておき、形勢接近を意識する瞬間はあったようなので、自分なりに考えてみました。予め申し上げておきますが、私は形勢判断上、馬バイアスがかなり強いです。

「1図」
 駒の損得:先手の1歩得。
 駒の機能:1)陣形・・・後手の7,8筋の愚形、6二歩、5二歩、2二金と復旧に手数のかかる駒が多すぎる。歩越飛車の機能回復はほぼ望めず、最高の結果として馬との相打ち。しかし、自陣の状況はそれを許さない。対して先手陣は初形のまま、損傷はない。馬は稼動スペースが豊富にある。馬は、敵の小駒部隊に攻められるような状況が最も怖いが、敵の歩は下がっており、その懸念もない。後手が無理をして駒を出してくるようなら、飛車と刺し違えればよいだろう。
 手番:現時点では手番がものをいう状況ではない。

→というわけで、先手の戦略は分かりやすく、接近とはまったくいえないのではないか。
 と思ったのですが、「じゃあ、お前先手を持って勝ってみろ」といわれると困ります。。。

「2図」
 ここで△1四竜なら?という見解があるようですね。2四歩を負担にする意味でも自然ですし、私の腕では先手がはっきりよくなる手順を構築できないの、これは解明待ちです。

AM 10:43:55 | Comment(665) | [将棋(横歩取り)]

2009年06月02日  殺人事件の懲役の相場
 一審求刑は5〜10年の不定期刑だということです。判決もこのレンジの下側になるのでしょうね。ソースはこちら

 「この理由でもマックス10年にしかならないのか? 相場がこの辺なのか?」と私は感じるのですが、裁判員制度下であれば、この辺の相場観の修正がなされるのだろうか。

 この種の判断では従来は計画性の有無を重視していたはずだが、むしろ衝動的にこういうことをしてしまう心性の方が矯正は困難であり、一定期間、社会から隔離するべきなのではないか、という思いもあります。

PM 10:13:01 | Comment(267) | [ニュース]

2009年06月02日  GM破綻
 このところ色々な相場(株、資源、海上運賃等)が上昇傾向。。。GM破綻で悪材料出尽くし、という説明が流布しています。私の周りでも、暫くは強気派でいたいという人が多いです。具体的には、顧客に値上げを要望したい、とか、個人ベースであれば投資をしてみたい、とか、新車を買いました、とかですね。

 中国向けの需要が多い、というのも理由の一つとして挙げられているのようですが、私自身は消費心理が冷え込んだままである以上は景気回復が安定軌道に乗ったとはとてもいえないだろう、という見立てです。

 もちろん、個人的には私の見立てが誤りだったほうが遥かにうれしいですが。。



PM 10:05:15 | Comment(15) | [経済]

2009年06月02日  羽生名人ピンチ?(名人戦第5局)
 第5局開始。初日から横歩取り系の乱闘になりました。長らく大きな舞台から遠ざかっていた横歩取りも、名人戦七番勝負でこれだけ指されると、私のようにまたやってみようかな、と思うアマもでてくるかもしれませんね。新山崎流の評価がどうなったのかについては、十分な整理がなされていないようにも思うのですが、プロは真相を体系的に解明する義務を公に負っているわけでもないし、まぁいいか、と流しておきます。

 序盤は、「以前流行った角交換から▲5六角、と打つ筋かな? でも、あれは先手の歩の浪費が効いてきて、後手が指しよいはずだが」と見立てていたところ、郷田九段は▲2六飛(1図)以下のマイナー系コースを選択。この将棋がきっかけになって、メジャーな定跡になるのかもしれませんが、形としてはこわいですね。

 横歩取りを愛好する人は決して乱暴が好きなわけではなく、むしろ効率のよい駒の運びを重視して小さな得を重ねようと努力する人の方が多いのではないか、と自分では思っています。ところが、この将棋では、いきなり2図の▲5五角(穏やかに▲8七歩として角を目標に攻めるのか、と思っていました)に驚き、▲4四角に△同歩を予想したところ羽生名人が選択した△2四銀に「味が悪すぎる・・・」と呟いたものです。

 5三に馬を作られ、銀をほとんど遊び駒確定の2四に引き出された代償が飛車一枚とは分が悪いはず。まして、先手陣は平べったく飛車が大暴れできるような状態ではありません。

 さらに▲2三歩(3図)とは。。。当然▲2八歩と思っていましたが。。。初見では、2二にと金を製造しても居玉の後手には今ひとつ響きが薄いようだし、△2九飛成と桂馬を奪われても先手陣はまだまだ耐久力があるのでやれるのだろうが。。。と自分の中ではいまいち感があったのですが、後手の飛車が8四にいるため△6二金等後手が5三馬に当てにいっても逆先を取られることもあり、どうも具合がよくなさそうです。

 先手がよさそうに思えますが、名人が踏み込んだ以上、何か打開手段があるのではないか、という信頼感もあります。自分の見立てでは6:4以上で前者です。

PM 08:54:44 | Comment(23) | [将棋(横歩取り)]

2009年06月01日  王座戦:久保―高崎
 最近、久保棋王の観戦記を目にすることが多いです。先週も王座戦の高崎四段戦、竜王戦の郷田九段戦、棋王戦五番勝負と3局ありました。どれも内容の濃い将棋で、充実ぶりが分かります。今日はその内の対高崎戦から。ただ、この将棋は高崎四段の勝局で、彼の方から眺めたエントリーになります。

 序盤、高崎四段の中飛車に対し、居飛車を選択した久保棋王が無条件に馬を製造。最近は4手目△3三角戦法の流行もあり、居飛車振飛車の境界がなくなりつつありますね。

 1図のような歪な陣形を余儀なくされた高崎四段が、粘って飛車交換に持ち込み、玉頭戦となった2図。ここでの△8四歩が根性の一手。あり得る手ではありますが、実戦では「まぁ、やめておくのが大人の態度だろう」「期待勝率が悪そう」と見送る人が大半でしょう。以前の順位戦での対村山戦の玉頭の激闘を思い出させます。こういう接近戦の感覚が優れているのでしょう。

 そこからも乱闘が続いて、3図まで進んでの次の一手を当てて下さい。局面は後手が5三の角を当たりから外すために4二に引いたところです。観戦記ではこの手を明確に批判していませんが、この桂馬は手を抜いてもよさそうですし、疑問手の気配がします。正解は下をスクロールしてください。

 正解は▲7九金。ここから玉を5筋方面に移動させれば先手が受け切れていたのではないか、ということです。実戦は▲5四歩としたので、△9五歩▲5三歩成△同金▲同桂成△同玉で逃げられてしまい、逆転してしまいました。

 大激戦で、二回も並べてしまいました。




PM 09:49:58 | Comment(17) | [将棋(中飛車)]

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プロフィール
名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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