せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2009年03月12日  炎の勝利(有吉九段)
 今日は王将戦第6局もありましたが、羽生圧勝ということもあり、社会的なインパクトも段違いに大きかった有吉−高崎戦を先に取り上げます。本当は昨日エントリーにしたかったのですが、飲みに行ってしまいました(^^;)。。。

 高崎四段の中飛車に対し、有吉九段は最近流行の▲7八金型を選択。そこから駒組みを玉頭位取りに進展させます。彼を一流棋士に導いた原動力といえば、相矢倉と対振飛車玉頭位取り。棋士人生の最後になるかもしれない一戦に相応しい戦形選択です。順位戦前局の佐藤五段戦でも作戦としては機能していたことも、考慮されていたのでしょうか。

 もっとも、有吉九段は本局では積極的に盛り上がることはせず、金銀を低く玉側に牽引することを優先します。「位を取ったら位の確保」とはいいますが、後手が△7四歩と位に働きかける可能性も少ないし、あまりに伸び上がると角打ちも気になる、というわけでこれはこれで観戦側にとっても納得感のある進め方でした。

 私は△2五桂を取ることはほとんどないのですが、有吉九段は先の好手が見えていたのか、▲同飛と踏み込みます。以下、飛車を4六に転換し、2三に攻撃をかけます。まず2図の▲2三桂。「取ってくれるわけがないから、桂馬と相手の遊び香車との交換になるだけで損なのでは?」と訝しかったものの、▲2五桂で△2一飛を強要し、3図の▲2三歩が降下。自玉が鉄壁ゆえ、後手陣を食い破れば、成算を持てますね。

 高崎四段も9筋から反撃。銀冠の銀を犠牲にしつつ、9筋を突破しますが、代償は大きなものでした。4図の▲6五角が好手。飛車と香車を後手は処理しなければならず、その2手の間に後手玉への攻略に着手。銀がいなくなった銀冠は所詮は砂上の楼閣、豆腐でしかありませんでした。右翼のと金まで寄せに参加し、棋勢は一気に先手に傾きます。せめて△4二同銀としておけばどうだったのだろう、と考えないわけではありませんが、この日の有吉九段の出来を考慮するときっと正しい寄せを発見したのでしょうね。。

 過去の実績はどうであれ、この将棋では高崎>>>有吉、とする見方が圧倒的だったはず。それを跳ね返して、人間はやれることを示したこの勝利で元気付けられた人の数はいかばかりでしょうか。

 これで2人目の千敗棋士誕生は確実でしょう。内藤九段は現在882敗ですから、6年間現役を続けられれば後に続けるにしても、以前ほど棋戦もないことですし、その次となるとちょっと見通しが立ちません。

PM 11:31:54 | Comment(19) | [将棋(中飛車)]

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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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