せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2008年09月26日  深浦王位防衛:異筋だらけ
 注目の王位戦最終局。異筋が頻出し、アマにはしんどいながらも面白い将棋でした。

 深浦王位は以前の朝日OP獲得1回と合わせて、タイトル3期で九段昇段ゲット。おめでとうございます。この相手に、2年連続フルセットで勝つ、というのは、もうそれだけで偉業ですね。。。羽生名人の七冠ロードは一時頓挫です。
(*堀口七段もタイトル2期取って、八段になれば、1年後は九段になれるのね・・・)

 序盤戦、一昨晩、眠さを堪えながら観戦したA級順位戦(木村−佐藤)と同一進行だったので、驚いたのですが、そんなに流行っている形なんですかね。

 さらに驚いたのが、1図の△3七角成! この局面ではやむをえないとしても、こういう強攻はたいていダメとしたものだし、封じ手の局面をみても、と金で金を一枚速やかに獲得できるような状況ではないし、後手を持って全く成算を抱けないのですが、実際のところはどうなんでしょうか、とタイトル奪取の可能性が高まったのかな、と踏んでいました。1図の前で△6五歩としておくとかではダメだったのでしょうか。 慎重派にみられがちな深浦王位は実際には結構、過激な攻めをする方だし、それなりに結果も出してきた実績もありますが、今回ばかりは無理なのではないか、と感じました。

 しかし、実際は難しい将棋でした。8筋にあやをつけられた先手玉はいきなり挟撃態勢に陥ります。2図での▲2四歩はややぬるかったのか? 控え室予想のように▲2一角の方が手が早かったのではないでしょうか。

 そこからも、よく分からない局面が続きます。一手一手にコメントするだけの気力が残っていないのですが、3図の局面は考えてみたい。
 
 先手玉は角があれば詰む。終盤だから手番もほしい。見る聞くなしに△4二銀と置きたいところですが、深浦王位の着手は△6三玉。右の方に逃げていけば生き残れるはず、とのことなのでしょうが、▲7五桂の追撃がみえみえだし、感触が悪い。実況サイトでも「金上がりだと奪取」という控え室の声が載っていました。さらに▲8五桂と跳ねた形が後手玉へ圧力をかけつつ、馬が9九の敵銀に当たっていていい感じ。

 告白すると、本譜の△5七と〜△7八飛が私には全く見えていませんでした。いきなり挟撃を食らって、いきなり先手玉は風前の灯。後手玉は詰まないから、▲4八香とでも我慢する、という筋を考えたのですが、△6八銀と打たれると香筋を玉が遮ることになり、ほとんど意味なし。後手が勝ちなんだ、ということがようやく分かりました。

 名人に勝ち筋があったのかどうか、気になりますね。




PM 10:04:08 | Comment(31) | [将棋(角換わり)]

2008年09月22日  横歩取り2三歩形とは・・・
 コメント欄で教えていただいた銀河戦の三浦八段の将棋。明日研究するつもりだったのですが、気になって並べてみました。いや、驚きました。。。こんな指し方がありえるんですね。森内九段(違和感が大きいな・・・)もTV将棋でこんなのをぶつけられて、さぞや困ったことでしょう。

 1図で森内さんは▲4五金を選択したのですが、2図のように2筋の歩が伸びてくる、金で駒を剥がされるのではちょっと損な感じ。私なら▲3一金と打って、ぼちぼち駒をはがしていきますが。金さえ渡さなければ先手陣はかなりしっかりしています。 

 もう少し調べてみると、4日後に指された棋聖戦の阿久津−三浦戦でも1図と同じ局面が出現、観戦記になるかもしれないので詳しくは取り上げませんが、阿久津六段は▲4五角と打って、勝っています。後手の角に働きかけるのは損なのではないでしょうか。

 ただ、終盤の3図で▲8一金としておくと、どうなったんだろうな?というところは分からないままです。スカパーの解説ではどうだったんでしょうか。△4二飛で受けきられているのでしょうか?




 

PM 10:52:56 | Comment(15) | [将棋(横歩取り)]

2008年09月22日  巨人戦中継
 今日、用事があって妻の実家に立ち寄ってきた。義理の父は巨人が大好きだ。

 ところが、彼がみているTVには西武戦が映っていた。

せんす「あれ? 巨人戦は今日は休みでしたっけ?」
妻父 「今日から4日間、TVではやらないんだよ」(苦虫)
せんす「え〜! ありえない。だって首位タイなんでしょ。大捲くりなんでしょ?」

 以前、1978年のパリーグ後期の天王山である阪急−近鉄戦に対するメディアのあまりにも冷淡な仕打ちを嘆いたことがあるが、なるほど、私が知らない間に時代は大きく変わっていたのですね。 

 野球もサッカーのようにテストマッチしかメディアで取り上げられない時代がやってくるのかもしれませんね。

PM 10:28:35 | Comment(75) | [スポーツ]

2008年09月21日  入玉は難しい。。。
 最近、羽生、深浦、木村の3人以外の将棋についてほとんど触れていないような気がする。。というわけで、今日のNHK杯戦の森下九段対渡辺竜王戦です。

 「さすがにこれは入玉確定だな。。。竜王二回戦で敗退か、この調子では竜王戦七番勝負が思いやられる」などとぶつぶついいながらみていたら、いきなり森下九段の玉が寄ってしまいました。あの局面からよくぞ勝ちへの手順を構築したものだ、と竜王の着手に感心しつつも、森下九段の粘りのなさに懸念も覚えたのです。。

 序盤に戻りますが、1図は先例も非常に多い局面ですが、ここでの▲1六歩は割りと少数派のはずです。一応、検索してみたのですが、森下九段自身は最近の順位戦(1月の対堀口戦)で同じ手を指しているものの、多数派は▲3八飛か▲3七銀です。私自身は▲3八飛がよいのではないかと考えています。理由は2図まで進んだ時に7筋の位を占有できていないのが、いかにも当たりがきつくなりそうでいやだからです。▲3八飛としておき、△7三銀なら3五歩△同歩▲同角△7五歩▲同歩△同角▲6五歩△3一玉▲4六角△9二飛▲5七銀△2二玉▲6六銀右△4二角▲7五歩(進行例としては今年3月の順位戦佐藤−屋敷戦)とすれば、先手玉の安全度がかなり違うはずです。

 これは好みの問題だし、実際、本譜の通りでも先手にとって悪くはなかったようで、3図まで進むと先手の勝勢は明白。途中で7三銀をボロッといただけたのは驚きましたが、竜王ブログによると渡辺竜王自身も銀を直接渡すのは疑問、みたいなニュアンスでしたね。

 でも。。ここで▲2五歩は入玉に通じた人なら考えにくい着手。まず7七の金と8七成銀(遊び駒になりそうリストNO.1)との交換は気前がよすぎる。▲6七金とかわしておくのが受けのならいのはず。感想戦を聞く限りでは森下九段には寄せ合って勝つことも思考の中にあったようですが。。。どっちつかずに思えます。

 「△2八角がみえていなかった」という趣旨の発言も聞こえたように思いましたが、後手からみれば他に手段がなさそうなのは分かりそうなものなのに、意外です。。

 △6二桂を食って心が折れてしまったのかもしれませんが、10年くらい前の森下−森内の順位戦の死闘を記憶している方からすると、投了1手前の▲7四桂を見逃してしまったのも意外感が強いですね。ちょっとみていて、考えてしまった一局でした。

 



PM 10:31:30 | Comment(495) | [将棋(矢倉)]

2008年09月19日  羽生2連勝
 すくすくブログが故障してしまい、エントリーをアップできませんでした。以下は当日の夜に書いたものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・

 羽生王座が2連勝を飾りました。例によって作戦負けを中終盤で跳ね返しての勝利。もはやパターンとなった感もありますが、それだけ終盤で付加価値の高い手を繰り出せる、ということなんでしょうね。

 今日は中盤は置いておいて、▲3一角で逆転していたのかどうかを考えてみたいです。

 実況サイトによると、2図では、
「しかし谷川九段が「あっ!」と大きな声。▲6八角で▲3一角だと?! 逃げ道をふさぐ絶妙手か。△3一同金や△3一同銀は驚いたことに▲1二龍から詰んでしまう。△2二銀合も▲3六桂。「もしかしたら木村八段は……2度勝ちを逃したかも知れません」(谷川九段)。そうしてみると羽生が△7九角成と切っていったのは大悪手の可能性がある。」
とあり、終局後両対局者ともこれを肯定する発言(但し、羽生王座は「難しい」、木村八段は「先手勝ち」とニュアンスは異なる)とあります。

 多分、多くの人もやったと思いますが、こういうのはソフトに仕事をさせるのが手っ取りはやい。とにかく合い駒をするしかないが、▲3六桂に△2九飛成〜△1八竜と香車を外してしまうと後手玉への詰めろが続くかどうか。そこで▲2一角で先手が勝てそうです。以下△3七成銀〜△3六成銀と桂馬を外してやれやれというところかと思ったのですが、▲3五金がとどめの一着になります。

 また2手手前の1図でいきなり角をほうりこんではどうか? この場合は後手の合い駒は銀しかないので、同じように進んだ時にさらに後手玉の抵抗力がないので効果的な感じがする。

 そうなると、谷川、木村所見が正しいのかもしれないけれど、現時点の信用力は名人が格段なので、もう少し裏を確認してみたくなる。私の腕ではどうにもならないのですが、どうでしょうか?

PM 09:26:34 | Comment(448) | [将棋(矢倉)]

2008年09月13日  ボーリングのPリーグ
 レーシックが終わって、家にものすごく早い時間に帰ってきました。竜王戦実況サイトにはアクセスしたものの、真面目にみるには字が小さすぎるので、局面のみモニター。まぁ、感じたとおりの形勢の推移であったのは2個前のエントリーで述べたとおりです。

 何気なくTVをつけると、女子ボーリングの試合(Pリーグ)をやっていました。1970年前半の全盛期の記憶が私にはあるのですが、あの時よりもどうみても上手になっているし、しかもみんなかわいい。ボールはウレタン製のものが出ていて、曲げやすくなっているから、1番ピンと3番ピンの間にきれいに当たりやすくなっているみたい。技術とか練習方法も格段に改善されているのではないでしょうか。これは結構、人気を呼ぶかもしれませんね。

 観衆の中に高橋九段にとても似た男性がいたのですが、ご本人なんでしょうか。


PM 08:31:04 | Comment(21) | [スポーツ]

2008年09月13日  レーシック
 昨日、レーシック手術を受けました。術後4時間で、目の痛みも消え、今のところ快適です。0.01だった視力は1.5になりました。

 受けた理由は、
・前から裸眼で生活をしてみたかった。
・ゴルフとかスキー、水泳の時にメガネが邪魔になることが多い。
・レーシックをすると老眼が促進されると思っていたのが、そうではないことを教えてもらった。(両者は関係なし)
・知人で何人かが受けて、調子がよさそう。
・金額が随分下がった。
といったところです。

 レーシックをした人って、ものすごく増えているのではないでしょうか。私がいったのは、あの品川近視クリニックですが、待合室には人が充満しています。一日で100人以上はこなしているのでは? 見事な大量生産。正直なところ、患者あしらいには、丁寧であっても、暖かさとか親密さは全くないのですが、このペースで近視が矯正されていった日には、メガネ業界は老眼、ファンション系で生きていくしかないのでは、と懸念もされます。

 施術直前の待合室は沈痛な空気で包まれています。誰もがここに来ていることをやや後悔しているのでしょう。別の待合室では施術の様子がビデオで紹介されているのですが、実際に体験してみると、全く違っていました。ビデオは患者視点で撮影できないですし、施術の音もよく聞こえません。

 フラップ作りの部屋で寝かされてしばらく放置される。
・「早くしてくれないかな〜」と思っていたら、いきなり施術が開始。
・眼球を開かされ、レーザー光が大きな音量とともに降ってくる。緑の光を見つめるように指示されるが、白い光の量が圧倒的で見失う瞬間がある。
・焦げ臭い匂いがして、不快感を覚える。(これは事前に体験者から聞いていたので、私は驚かなかったが・・・)
・「残りの照射時間は○○秒です」と将棋の秒読みのような冷静な声が聞こえる。

 終了して次の部屋によろよろと移る。視界はもやがかかっている。
・近視、乱視の矯正に移るが、工程はフラップ作りと同じ。
・この瞬間、レーザーが暴走したら俺は死ぬのかな、とか思うが、もちろんそういうことは起きずに終了する。極めて短時間。
・両目が終わって、目を開けると視力が既に回復していることが分かる。何なんだ、この簡単さは?

 あとは、目薬をジョボジョボ指して、痛みを緩和するだけです。この視力をいつまで維持できるのか、心配ですが、今のところは冒頭に申し上げたように快適で、後悔はしていません。。



PM 08:24:19 | Comment(19) | [日記]

2008年09月13日  5年ぶりの番勝負
 5年間すれ違いだった、渡辺−羽生の番勝負がようやく行なわれることになりました。盛り上がるでしょうね! あとどちらかが1勝すれば当たるところだった、という状況が多く、あっても中継のない棋聖戦の1回戦。中継のある大和証券杯で当たれば、まさかの中盤での時間切れ。今時、これだけすれ違う関係というのはよほど意図的に作ってもなかなかなさそうですが、ついに是正されることになりましたね。

 羽生−木村戦、手数こそ180手になりましたが、仕掛けて以降、常に羽生ペースで負け色は一度も出なかったように思います。序盤で角道を羽生名人が止めたときは、「開けたままだとなんか不都合があるのかな? 消極的なのでは?」と不審に思い、1図では「うわ〜、思いっ切り作戦負けじゃないの!」 玉側の桂馬は跳んでいるし、4三銀は身動きが取れないし、飛車は釘付けだし、主張できるのは6四角の存在のみ。

 となれば、先手の方針は分かりやすくて、6四角に働きかけるか、飛車交換に持ち込んでしまうかのどちらか。実際には後手は交換を回避するでしょうが、どこかで▲6五歩とつく場面は予想されるので、飛車を成り込んで6筋、7筋に歩を垂らすとか、攻め筋はいろいろとイメージできますね。銀もボロッと取れる筋があるかもしれません。

 対して、後手からみると、一応位は張ったものの、穴熊相手であれば圧力も半減とみるのが相場。でも、この後手陣の穴熊は異様に遠かった。全ての守り駒が右に上にと逃げているため、ちょっとやそっとの手数では先手の駒とは衝突しそうもありません。4三銀を捨て殺しにする間に手を作ることが出来れば、という展開しか勝ち目がなさそうですが、まさにそういう展開になりました。

 この将棋の木村八段の指し手に関する疑問点は素人にも分かりやすくて、

 。何泙廼發離れた時でなく、再度8二に集結した時に仕掛けたこと
◆“車先の突き捨てを先にしなかったため、3図のように証文の出し遅れになったこと

にあります。この結果、後手の角はパワー全開で攻防に活躍、2筋を突破される時間を利用して後手の桂馬は前線に進出。駒の損得なしに3図となっては、もはや将棋は終わっています、の感が濃いです。

 素人目には1図は後手ホープレスと思えましたが、すっかり弱みを強みに変えてしまえる羽生名人の水際立った手順がなんとも素晴らしかったと感じました。


PM 07:57:19 | Comment(432) | [将棋(角換わり)]

2008年09月11日  詰将棋解いてもらおう選手権
 将棋世界のこのコーナー、先々月号までは特に興味がなかったのですが、先月号から7手詰めになり一挙に難度が上がったので、ちょっと真面目に取り組んでおります。

 先月号は屋敷九段の作品の▲4五桂の味があまりによくて「この作品がダントツやね」と思っていたら、ありえない最下位。2秒で解けた深浦王位の作品は最下位間違いなしと見立てていたのに、4位。谷川九段の作品は派手な手順だけど、大駒を捨てる順番が見え見えすぎるな、との評価でしたが、1位。だめだ、他の人と意見が違いすぎる。。(これだから、株式投資もうまくいかないのだろうか?)

(以下、ネタバレを含みます)
 さて、10月号ですが第5問は「こんなイージーな手順のはずないけど。。。」と懸念した手順が、やっぱり正解だった。自分の中では最下位ですが、この選手権の趣旨だと、この問題が1位になるんだろうか。第6問も迷路になりそうなところはあるが、手順は組み立てやすいはず。第1問は初手は当然見えるが、第2手が・・・・私には難しい。
 個人的には最優秀は第4問。第7手目の発見があまりに困難ですが、何と気持ちのよい手であろうか、と感心もしました。

 昨日の出張の往復5時間全部使ってしまった。我ながらへぼすぎるが、詰将棋は元々素養がないので仕方ない。。

 

PM 09:59:38 | Comment(451) | [将棋]

2008年09月10日  王位戦、タイに。5冠にリーチ。
 この将棋も今の時点では解説なしなので、以下の内容は後日検証の必要があります。解説会等で知見をお持ちの方がおられれば、どうかご指摘ください。

「まずは深浦王位の談話」
飛車をぶつけ、5五歩(五十六手目)と打たせて一段落ですが、5九銀(五十一手目)と引く指し方はよくなかったようです。穴熊も薄いので自信はありませんでした。終盤は何かありそうでしたが、分かりませんでした。

 この感想からすると、1図では▲4六歩〜▲4七銀のように正面からぶつかった方がよかったということなんでしょうか? もちろんありうる作戦ですが、本譜も△5五歩の味がいかにも悪い(駒の利きを止めるだけ)ので、先手が不利、ということにはならないのでは?

 また本譜の穴熊の形自体は、参考図に示した昨年の竜王戦第5局と同じで、異形ではあるもののそれなりにしっかりしており、「薄い」というほどではないと思います。ただ4六の角が安定しそうもない点は先手が苦しそう。2図のところでは、2四に穴を作ったことを活かし、かつ4二角が2四と7五の両睨みになっていることを材料として、何か技をかけたいところですが、一手緩むと△4五歩が厳しそうだし、それを凌いでも△2六歩とか急かされる手もありますよね。

 本譜も▲6五歩△同銀で7筋は緩和したものの、銀冠を活かして強引に△5六銀と出たり、本譜のように△7六銀とすりこまれる味が残り、先手が楽になっていない。飛車を打ち合った3図では、先手ホープレスとしか思えない。せっかく獲得した香車も4図のように犠打にしかならず、その香車が今度は4六に生還した馬を責めるために△4五香〜△4七香成と戻ってくるのでは、先手が辛すぎる。

 一方、羽生名人の方は△3一飛(この飛車を打つ必要があるのかどうかは私の棋力では分からないが、銀の引っ掛けがなくなった分、読みやすくなったのでしょうか?)、△5二歩、△6二歩等当然といわれるかもしれませんが、習いのある手筋達が繰り出され、隙なしの印象を受けました。

 これで2年連続の最終局決戦ですか。この組み合わせの場合は、互角と思います。



 


PM 10:41:15 | Comment(438) | [将棋(矢倉)]

2008年09月06日  王座戦、羽生先勝
 ずっと受けていた木村八段が攻勢に転じたと思ったら、決まっていなくて、逆にばっさり、というところなんでしょうか。今時点で、詳しい解説とかが手元にないし、将棋会館で解説をした竜王自身もどうも戸惑っているようなエントリーを書いているので、自分の勘で書きます。

 1図は先手玉が深く囲われており、かなり強硬な攻めができるはず。決まってもおかしくないはずですが、こういう形の攻めは結構難しい。歩の数が少ないし(端を突き捨てておくのは無意味だったのだろうか?)、銀交換にもなっていないし、歩を使う筋も少ない上に、後手は飛車も守りに働いています。1図で普通のアマが考える△3四銀▲同角成△2八飛とかはどうでしょうか。金の守り方が難しく、といって、取られると直ぐに詰めろがかかってしまう。駒を使って金を支えるのでは、攻めが続かない。。アマなら後手の方が勝ちやすいはずです。

 2図からの△1三桂成には私も驚愕。ここまで面倒みきれるとは思わなかった。普通の人は桂馬を見捨てて、手を稼ぎますが、でもこの判断が正鵠を射ていたのでしょう。

 この将棋は結果から遡及すると3四に馬が作られて負けるのですが、それが急所なら、3図で△2五銀とするとか、どこかで△3三歩としておくとかはなかったのでしょうか。(常に正しい結果論) でも、みていて面白い将棋でした。

 先手番での勝利なので、まだ羽生有利というわけではないといえなくもないのでしょうが、とはいえ、木村八段の前途は厳しいです。挑決3局目とともにいい将棋を期待します。



 

AM 08:35:38 | Comment(2) | [将棋(角換わり)]

2008年09月03日  大逆転ですよね?(竜王戦挑決2)
 3図のところでは羽生挑戦を確信していたのに。。。ようやく渡辺−羽生の番勝負がもう一度見られると思っていたのに。。。木村八段には全く他意はありませんが、今回渡辺−羽生戦が実現しないようだと、ぐれます。

 1図では先手ペースのはず。飛車が戦列に参加していないし、歩の使える筋の乏しい後手の攻撃手段は限定されている。丁寧に応じておけば勝ちやすい、と踏んだのですが、1図でよもやの▲2三銀成。。馬を作り、王手飛車取りの筋を持つ後手が気分がいいことは私ごときでも分かりますが、なぜこの筋に木村八段が入り込んだのか、よく分かりません。

 2図では難しい、という解説もありましたが、先手の玉が6九経由でないと移動できないことから、こういう手の調子ではなかなか勝てないとしたもの。実際、私でも△5七桂〜△8七歩が見えるし、▲6八金も読めるものの(他に手がない)、こんな受けが読み筋どおりのわけもない。実際、3図まで一瀉千里に運びます。

 ここまでくれば、解説にもあった△7三玉の筋は普通に指せそう。次の一手とかでもよくある、玉自らが王手のかからないところに移動しつつ、詰めろをかける頻出の手筋。でも羽生名人は△6八銀不成なんですよ。△7三玉では勝てない筋があったのか、全く想像がつかないのですが。。。

 これで王座戦も楽しめることになったのでしょう。
 将棋世界最新号の特集対談(渡辺−木村)は面白く読めました。

PM 11:34:55 | Comment(7) | [将棋(角換わり)]

2008年09月01日  竜王戦挑決、羽生先勝
 この将棋の行われた29日、夕方前の局面(1図)をみてから外出したのですが、その時点では、「羽生圧勝だな」と決め打ちしていました。元々の先手番羽生期待勝率(私の勝手な見立てですが)が75%のところ、直前の王位戦と同じ戦型を敢て選ぶのも戦略的にどうなんだろう、ということで5%アップ、さらに穴熊に入れて5%アップ、局面のみを評価しても、駒損なく銀桂が交換できそうな上に、後手の角道が止まっているので、合計10%アップ、以上合計で期待勝率は95%というところです。

 その前の手順についていえば、だいたい、△3三歩何か間に合うはずないし、▲5四歩△同金で金が守備から離脱するのでは、どうするのよ? 木村八段は受けに回る場合でもこういう風に後手後手の受けはしないはずなのでは?と後手の方針には不満一杯でした。

 ところが、全面後退したはずの後手陣が意外と駒が多くて抵抗力がある。なぜなのかその時点では分らなかったものの、後で調べてみると2図からの▲1二角のところで▲4六歩△3六銀に▲1二角△3三玉▲3四歩△同金▲2三銀が厳しいとのこと。確かに銀がどいてくれるのであれば、角打ちを待つ方がいいのでしょうね。

 でも、なんといっても先手は穴熊ですから速度計算が楽です。7八の金をぼろっと取られても詰めろにならないし、疑問手が大して利いてこないので精神的な安楽度も絶大。ましてや指しているのが名人で、疑問手の頻度が特に少ないことを考慮すると、「やっぱりこのままなんだろうな」と思うのが相場です。

 この後、馬が4七まで稲妻で帰還した手が龍当たりになり、大勢は決しました。そうなった原因である△6九龍(3図)で△4八竜であれば後手優勢だったという話しを聞きましたが、何か現実味が乏しいのはなぜでしょう。過去2戦、ド逆転を繰り返してきた名人の威信が究極まで高まってしまっているからなんでしょうか。。。


PM 08:46:41 | Comment(15) | [将棋(矢倉)]

2008年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

最新記事
2009年12月13日  大和証券杯:3連敗
2009年12月13日  「芸術的だろ」
2009年12月10日  里見、女流名人戦登場
2009年12月08日  欝な駐車車両群
2009年12月06日  また落ちました(大和証券杯)

過去記事
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月

プロフィール
名前せんす
URLhttp://sensu1030.hp.infoseek.co.jp/
佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

カテゴリー
日記(110)
ニュース(90)
旅行(25)
将棋(309)
子育て(10)
テレビ(31)
映画(33)
経済(50)
食べ物(26)
ゴルフ(4)
スポーツ(35)
芸能(5)
将棋(矢倉)(236)
将棋(横歩取り)(193)
将棋(中飛車)(170)
将棋(四間飛車)(224)
将棋(三間飛車)(66)
将棋(角換わり)(264)
将棋(相掛かり)(77)
将棋(向飛車)(44)
将棋(その他)(72)
漫画(2)
スキー(13)
歴史(56)
将棋(右玉)(4)
書評(2)
自転車(5)



Warning: fsockopen(): php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: Name or service not known in /home/www/html/sys/head.php on line 626

Warning: fsockopen(): unable to connect to apix.jword.jp:80 in /home/www/html/sys/head.php on line 626
SockError:apix.jword.jp