せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2008年05月28日  将棋の扇子
 暑くなりました。妻が暑さ対策に「棋士の扇子でどれか分けてちょうだい」という。ばらっとたまりにたまった扇子群から好きなのを選ばせたところ、瀬川四段の扇子(凛乎)がよいという。素直な筆の運びで、なるほど女性好みかもしれない。

 しばらくして、彼女がいうには、「将棋扇子の骨の間隔が、通常の扇子よりも広くて、掌の肉が骨の間に挟まって痛い!」という。

(゚Д゚)ハァ?

 私はこの種の扇子を25年くらい使っているが、一度もそういう目にあったことはない。こういう現象って、割とよくあるのでしょうか??

PM 10:42:59 | Comment(879) | [将棋]

2008年05月28日  逃した勝ち筋
 竜王戦1組の鈴木八段−木村八段戦。この二人が戦うといつも大激闘になり、棋譜を並べていても感心することが多いのですが、最後の最後に回り舞台が待っていました。

 実は全ての観戦記をチェックしそこなっておりまして、並べてみて「うわ! ここ読みたかったなぁ」と思ったのが、第1図の着手。ここで鈴木八段は▲8三歩成と指したのですが、どういう発想の手なのか、好手なのかどうなのか、見当がつきません。ご存知の方がおられれば、ご教示をいただけるとうれしいです。 

 で、ドラマは2図から。ここで明確な勝ちをを逃してしまう鈴木八段です。▲2六金〜▲3五金と適玉を1筋方面に追い払えば分りやすかったのを、▲4八銀と成桂を払ったために△4二金打とされたために4筋方面への逃走路ができてしまったと落胆してしまったそうです。(▲4八銀のところでは実は即詰みもあった・・・)

 それでも彼にはまだ勝ちがあったのにそれを掴めませんでした。当ててみてください。正解は白字で下に。



 正解は▲3六歩! これで△4一金とされても▲3五銀で必至。自玉は不詰み。玉の距離感に強みのある鈴木八段らしからぬ決着になってしまいました。


AM 07:50:33 | Comment(131) | [将棋(四間飛車)]

2008年05月26日  次の一手:松尾−木村
 棋聖戦の松尾七段−木村八段戦。1図から後手の木村八段が意表の1筋開戦。局面の主導権を握って2図に至ります。この経緯自体が私には思いもよらないものですが、さらにここで絶妙手が後手にあります。

 当然ながら私の腕では思いつける水準を遙かに越えています。「絶妙手がありますよ」と教えてもらえば分るものなのか、このブログを読んでいる方に直接訊いてみたい。正解は下に白字で書きますので、スクロールしてご覧下さい。

 正着は△6二角! この一打で1、2筋方面は後手のものとなりました。後手陣の心配の種は4筋の歩を伸ばされての反撃ですが、これも封じています。


PM 08:30:50 | Comment(7) | [将棋(角換わり)]

2008年05月23日  今頃ですが、NHK杯戦神崎−阿久津戦
 日曜日に録画しておいたこの将棋をようやくみることができました。NHK杯戦のビデオは流してしまうことも多いのですが、この将棋は観戦できて本当によかった。NHK杯戦は将棋連盟の「結果」でも直接表記されないので、敢えて確認しないでおいたのもよく、最後までどうなるか気を揉みながら観戦することができました。今週実況された棋聖戦と名人戦の2局の終盤が全く琴線に触れなかったので、ようやく救いを得られた思いです。終了図での不動駒はたったの3枚。玉と玉の接近戦、手番争い、しのぎ、将棋の醍醐味ですね。

 1図の前からして、△6五桂とか気になる手が多く、書きたいところですが、1図以降があまりにも面白く、ここは省きます。

 1図:随分強烈な飛車打。私は直前の▲2八角は敵玉を角筋に入れることに惹かれてこの手を見落としたんではないかと思ったのですが、神崎七段は読み筋だったのか、あっさり▲6六桂〜▲7四桂〜▲6八歩と応接しつつ、角を見切りました。指されてみると、角はとったものの竜が6八歩と7八金に遮られて、威力が失せた感じ。やはり読み筋なんでしょうね。

 で、2図。この歩には驚きましたね。先手玉はゼットだから、オール1手すきで寄せられてもおかしくはない。並みの上級者ならこわくて指せない手です。私なら△7四玉とか。。。でも、こういう手だと負ける確率が高いのでしょうか。「殺せるものなら殺してみろ!」とやられる方がいやかもしれません。

 ここからは、私でも神崎七段の手がほぼ当たったくらいですから、多分絶対手の連続であっという間に3図。アマの予想とプロの実際の着手が合うようだと、相当に形勢が傾いているとしたもので、神埼必勝を確信したのですが。。。3図で▲6五桂が私も第一勘だったのですが、よく考えると▲7二飛成△同金▲8五銀と上から被せておけば先手が勝てそう。あれ?というわけで、COMにかけてみると、同じ見解でした。桂馬を取りつつ、詰めろなら、指が動いてしまってもおかしくないですが、惜しいところです。

 その後も接近戦が続くものの、先手玉にはなかなか詰めろがかからない。こういう接近戦は飛車角より金銀など小駒だよね、やっぱり、先手がよさそう、と思いかけた4図で▲2四桂とはよく分からない。詰めろではないですから。。。▲5四桂とか▲6四桂なら、と思いますが、何か不都合があるのか? 私の棋力では分からないですが。

 解説の滝七段同様、私も堪能しました。








PM 09:45:26 | Comment(476) | [将棋(中飛車)]

2008年05月23日  だぼ鯊
天扶良 「だぼ鯊」
 東京都中央区日本橋3−3−14
 電話番号:03−3271−7533

 東京駅近く。カウンター8席、座敷が4+6(不正確かも)の小さいお店。知人とおいしい天ぷらを食べよう、ということで出かけてきました。目の前で揚がったばかりのネタをいただける。

 はぜは季節が違うので食せず。ご主人は稲ぎくで修行された方。稲ぎくは私の財布では全く無理だが、ここならなんとかならなくもない。

 きす、みょうが、アナゴ、蛤、いか、れんこん、しいたけ等。普通の素材をおいしくいただけます。女性には量が多いかもしれないし、普通の男性でもかなり苦しいかもしれないが、お酒を沢山は飲まない私には幸福感を覚える量でした。

 お弁当箱で持ち帰るのはありのようなので、お土産にもよいでしょう。店内が狭いので、接待に絶好とはいえないかもしれないですが、雰囲気はいいので十分。友人と久しぶりに食事には最適、でしょうか。



PM 09:11:56 | Comment(1087) | [食べ物]

2008年05月21日  羽生圧勝、永世名人間近
 なんとも見所のない将棋でした。。。

 思うが侭に局面を切り回した名人が、仕掛けたと思ったら、駒損→飛車先をあっという間に突破→飛車交換→美濃囲いと違い薄い玉は抵抗力皆無って、というとひどい言い方になりますが、並べてみるとそういう印象を受けてしまいます。

 好所に角を据え、位を占有し、端も突き越し、後手は申し分ない形勢と思えましたが、3筋から仕掛けるものなんですかね。7筋、8筋の歩をどんどん伸ばしていくとか、薄い玉頭から手を作りたい気もしましたが、実況解説では特に言及されていないようです。

 △3六歩と打てば、▲4五桂と反発されるのはみえるので、そこで手を稼げないとおかしい道理ですが、本譜は△4四銀。重くなった4筋とがらがらになった2筋からお互い攻めあうものの、先手の4筋方面の防衛線は金銀3枚がいてそれなりに堅固。馬だけで攻め切ることはできません。この▲2四歩で負けてしまうようでは、そもそもの仕掛けのつくりがおかしいように思えます。

 名人らしくもない読み違えだったのでしょうか。羽生二冠は辛抱に花が咲いて大きな3勝目。流れをがっちりつかみ、好調以上の展開ですね。

PM 11:20:03 | Comment(23) | [将棋(角換わり)]

2008年05月20日  名人戦第4局: 「驚愕」
 森内名人の痛い敗戦から程々の時間が経っての第4局。数年前の名人を髣髴とさせるような意表をつく手順が展開されています。今日の指しっぷりを見る限りは、精神的な打撃は余り感じられませんが、相手が相手だけに、心がしっかりしているからといって、勝てるわけではもちろんありません。

 1年ちょっと前に佐藤二冠が連採していた角換わり向飛車。1図前の局面を北浜七段が解説していて、△7二飛から矢倉に組み直すのではないか、という話が終わりかけた瞬間、△5四金が着手。どよめきが聞こえました。

 以前も何回かしつこく書いたことがあるのですが、振飛車が金を6七や4三に上がった時の勝率は私の調べではかなり悪いです。データに拠らなくても、遊び駒と化す可能性が高そうで、自分としては指す気がおきない。ましてや、矢倉党なら北浜七段紹介の手順は納得感のあるものです。

 しかし名人は金を前線に。2図まで進んで封じ手ですが、一体この金はどうなるのか、普通に考えると先手の右銀と交換になりそうですが、そうすると3三銀が残ってしまうかも。端の位は頼みになりそうですが、そういう将棋にするためにはもう少しスローペースにしたいところです。そのためには、後手の右銀を使いたいので、封じ手の本命は△6四歩ですが、私は△7二銀です。

PM 10:38:41 | Comment(408) | [将棋(角換わり)]

2008年05月14日  矢内マイナビ女王
 初代女王に就いたのは矢内女流名人。これからどう彼女は呼ばれるのでしょう。甲斐さんもよく戦いましたが、第3局、4局と中盤で力負けしてしまい、一日の差はあるように感じました。

 1図までの▲6五歩〜▲6六銀は最近、最も感動した手順です。名人戦で繰り広げられる手順は「ほぁ〜」と感心するしかないわけですが、この手順であれば、「真似できなくはない」 とはいえ、なかなか組み立てられない。志の高さ、雄大さを感じさせ、天下人としての器を見せつけられた思いもします。

 NHK杯戦の羽生−長沼戦(この将棋は後手の勝ちですが、中盤の羽生さんの組み立ては素晴らしいもの)でもそうでしたが、居飛車は「後手に馬を作られることは構わないよ、でも左翼はいただきますよ」という発想でいいのですね。2図で角をお互いに打ち合ったのですが、馬を作るくらいしか機能強化の方策がない後手に対し、先手の角は5四〜7二まで視野に入れており、途中に遮る駒がない。こういう角を5四に敵の駒がいなくても、発想できるようになりたいものですね。後手の銀冠城攻略にはよさげな感じです。

 一方、後手も金銀を総動員して主戦場に集結はさせたのですが、後からやってきたわけで、その点では不利。それを明確にしたのが3図以下の手順で△6四金に▲6五歩以下総交換して▲7七桂! こういう金銀の戦いの神髄は先手を取り切ることで、矢内さんはこういう将棋の感覚に本当に秀でています。

 序盤はいつものように私には理解できない手順がいくつかあるのですが、中終盤の安定度は女流棋界ぴか一。名実ともに天下人になるのか、女流王将戦が楽しみですが、何で中継がないのでしょうか。

 
 
 

PM 09:39:22 | Comment(664) | [将棋(中飛車)]

2008年05月13日  羽生、棋聖戦挑戦
 今日、行なわれた羽生−久保の棋聖戦挑戦者決定戦。

 久保八段はよほどにこだわりがあるのか、またもゴキゲン中飛車後手急戦を受けてたちましたが、またもや敗れました。去年の棋聖戦挑戦者決定戦(対渡辺竜王)、棋王戦準々決勝、順位戦、王将戦第2局(3局とも羽生二冠)と重要対局を悉くこの戦形を選択し、全敗。。。羽生二冠が後手側を持つことはもうないのでしょうね。。。実際、羽生二冠はずっと前の順位戦(対青野)でh勝利してからは一度も後手を持っておらず、久保八段は平成16年の順位戦(対深浦)で勝利して以降、勝ったことがありません。

 棋士のこだわりは承知していますが、この戦形は観ていて面白くないのです。。。終局図で不動駒が12枚。金銀の半分が所定位置のまま。。捻り合いこそが将棋の醍醐味だと私は思うのですが、その対極にある戦形がゴキゲン中飛車超急戦です。歩を細かく使う場面もないので、アマの勉強にもならない。 みたことのある経緯が続き、突然、終わる。

  以下、べたな感想しかもてないのですが。。

・△2七角の意味というか威力は何なのか? △4五桂しか攻め味がないのだとすると、自陣の防御という意味は薄い。となると、「飛車をもらうと一気に仕留めますよ」という牽制の意味が多いのか? でも、その時点では飛車は自陣にいるし、後手が飛車を切った後は本譜は8一で竜角交換が行なわれ、折角打った角が消されてしまいましたね。

・▲5五桂に△6七馬では勝てないか。一瞬は詰めろだけど、銀、飛車を外されて▲6八銀と手を入れられると後がなさそうですね。他に距離を縮める術もないのであれば、後手には勝ち目のない形勢にみえます。

*この将棋の中継、▲5八香で画面が更新されなくなったので、投了したのかと思っていました。棋聖戦の中継はこういう現象が多いように感じます。改善を希望します。

*5/21後記 コメント欄でのご指摘によりますと、▲5八香の局面で久保八段は実に78分考えたそうです。この終盤で78分も考えるというのはかなり異例な展開ですが、何か誤算があったのでしょうか。上の改善希望はこの将棋に関しては根拠のないものでした。中継担当の方にお詫びします。

 その上で、やはり要望しますが、せめてコメント欄で状況をご案内していただくことは考えていただけないでしょうか。棋聖戦の中継は7大棋戦+朝日の中では最も内容が薄く、それを補うべき観戦記も手どころの解説もあまりにもないという話しをこのブログを始めてからこの時期は毎年書いているように感じます。今年の五番勝負はせめて、勝又氏をいれてほしいものです。





AM 12:06:54 | Comment(453) | [将棋(中飛車)]

2008年05月11日  最強戦 落胆・・・
 今日は羽生−渡辺戦。アクセスが多いだろう、と予想できたので、観戦室ログインは実に午後2時。既に200人以上が入室。将棋ファンでこのカードに飢えている人は多いのだ。
(だから、将棋世界で特別手合いを組め、というのだが、ギャラが出せないか。スポンサーはいくらでもつくと思うけど)

 中盤、後手羽生優勢かというところでよもやの展開。

### まで、先手の勝ちです。
羽生善治 > 「時間切れ負け」
羽生善治 > ありがとうございました。
渡辺 明 > ありがとうございました。
杉本昌隆 > え
杉本昌隆 > ちょっと状況がつかめませんので
杉本昌隆 > このままお待ちください
杉本昌隆 > どうやら
杉本昌隆 > 申し訳ありません、羽生さん
杉本昌隆 > 時間切れでしたが、
羽生善治 > どうもすいません。
杉本昌隆 > どのような状況だったのでしょうか?
羽生善治 > 着手確認のチェックを入れたままでした。

 羽生さんは、結構ネット将棋をやる方だと思うので、意外でしたね。5分近く残っていたところで、結構、考えたのか?

 私も指し手チェック機能があった方が、丁寧に指すかな?と思って使ったことがあったのですが、秒読みの時にやりにくくてすぐにやめてしまいました。

 将棋は矢倉愛好者には面白い展開でした。
・図面は省略しますが、先手は9筋を突き合った方がよかったか? △7三角〜△9五歩がもうないし、個人的には本譜のような展開は結構しんどい。
・1図の△3六銀には驚愕。▲3五歩ではなく▲2五桂なら、どういう展開だったのか? これも個人的な意見ですが、△4五歩が全く怖くないので、ゆるゆるといってもよかったのでは。
・▲9三角成だけはないと思っていた。9分も考えての着手だけに、他の手ではだめだったんでしょうね。
・投了図になってしまった(涙)2図で羽生さんの予定着手は△2七銀とのこと。これも凡人には思いつかない手ですが、彼はこの筋が好みなんですね、本当に。

 ちゃんと終わりまで見たかったなぁ。。。



PM 09:52:32 | Comment(495) | [将棋(矢倉)]

2008年05月10日  名人戦第3局
 何度か並べてみました。

「序盤」
 2日目の夕食休憩時点に至っても65手しか進まず、本格開戦していないというスローな進捗でしたが、この時点では歩の使い場所に事欠く後手の羽生2冠の苦戦は明らかでしたね。なんで、こうなったのかを自分なりに考えてみました。

 結果的には7筋の突き捨てを逆用されてしまったのですが、あの時点の突き捨てはもとよりありだと思います。

 ただ、この突き捨てを利かし、として機能させるためには、横歩取り△8四飛戦法などがいい例だと思うのですが、その後、さくさくと右桂を跳ねたり、7六の空間に飛車が回れたり、5筋の歩を伸ばして突き捨てから5七歩などの技を掛ける場所が存在する必要があるというのが相場ですよね。でも引飛車棒銀の場合は右銀が4五に展開しているので、▲5六銀と引くだけで、以上の攻め筋のかなりが無理筋になりそうです。あるいは、後期全盛時代の中原16世名人なら何とか手にしてしまったのでしょうか。

 まぁ、これは素人の浅薄な読みなんでしょうが、その後は駒がぶつからないまま推移し、後手の飛車角は出入りを繰り返すだけ。先手の駒が前進し、7筋に狙いをつけるとどうにも動きが取れなくなりました。。とはいえば、簡単に見えますが、▲7六銀+▲7七桂+▲8七玉+▲9七角を実現させた名人の手際は素晴らしいものでした。後手に有力な攻撃手段がないのを見切っていたんでしょうか。

「名人優勢の局面で」
 2図に至り、相当な差がついてしまいました。それでも、羽生二冠は全く切れることなく最善を尽くします。

・一見、無駄に見える△2四角▲2五歩により先手を歩切れにしつつ、自陣の形を維持。COM的な発想のようですが、裏にある闘志が段違いですね。
・自玉を△2二玉と避難。事件を起こす可能性は自玉が堅い方が高い。
・3図の△8五歩のように相手玉に嫌味。ワンサイドに攻められる展開にはしない。

 昨日のエントリーにも書きましたが、後手にも主張点はあって、それは先手玉が極めて戦場に近いところにいるということですよね。入玉される可能性は相当に高くなっていますが、先手としても、流れ弾に当たる心配もあり、特に持ち時間が減少していく中、攻防のバランスを維持するのにとても気を遣ってしまいます。

 で、3図なんですが、飛車銀両取りがかかり、先手としてはあとは静かにしていればいい、というところのように思えます。ところが、ここで▲9七角なんです。普通(といっていいのか?)は▲5九角と駒を遠くに逃がして、当たりを緩和しておくものじゃないのでしょうか?

 いろいろ応接があって、4図までいくと飛車も銀も逃げてしまい、せっかく打った金は角との交換にしかならない。ここをいじっても後手玉が寄るわけでもなく、そもそも敵の角は攻撃には利いていなかった。そこでの角金交換では後手の攻撃力を強化しただけ、ということで、事件を起こしたくない先手としては選択しない類の展開だったように感じます。(COMとやっていて、圧倒的な押さえ込み態勢に入ったのに、局地的な駒得に目がくらんで渡した駒が自陣の急所に突き刺さる、という展開を思い出します)

 この後、名人は見損じを重ねてしまうのですが、4図では気分的には相当怪しくなっていたのではないでしょうか。

 この将棋が100年に1回の大逆転か、というとどうかなぁ、というのが正直なところ。A級順位戦の羽生−藤井戦の方がもっと強烈でしたし、重要度で上の将棋となると竜王戦の一手頓死とか、去年の名人戦の第6局とか、前期棋王戦第2局とかでも、「えー」というのはありました。ただ、この将棋の勝利で羽生さんが19世永世名人に大きく近づいたと感じる人が多いからこそ、「100年に1度」と表現されるのでしょうね。

PM 05:29:53 | Comment(15) | [将棋(相掛かり)]

2008年05月10日  正宗中国 四川料理 趙楊
 交詢社ビルの4Fにある趙楊にいってきました。中国関係の仕事が一段落したので、打ち上げにと誘われたのです。。

 私は大食いは全く好きではないのですが、激辛系の番組は結構好きです。変な喩えだけど、あの辛さで味が分かれば、きっと違うものが見えているんだろうなぁ(=羽生、佐藤、森内クラスだと将棋盤上の風景も全然違うんだろうなぁと一緒)、という憧れみたいなもの、というと将棋ファンから石が飛んでくるでしょうかね。

 で、激辛料理である。料理の辛さを聞かれて、「本土、普通人並み!」との強硬なリクエストが主催者からなされる。私も辛いものには興味があるし、デリーのカシミールくらいなら問題なく食べこなせるので、大丈夫だろう、とこの時点では読んだのが、既に甘かった。

 前菜がずらっと並んでおいしそう。しかし、明らかに唐辛子の種が入っているし、色が赤い。。。この夜の料理が辛いことを予想した私は周到にもナプキンを大量にポケットに忍ばせていたのだが、前菜終了時点で前ナプキンを消費しつくす有様である。序盤戦で持ち時間を使い果たしたのと同じ感じですね〜。やむをえず、お店においてあるティッシュボックスをもらう。電話番号のメモが書かれていたのが、いかにもとってつけた感じだが、風情もある。。

 次はフカひれのスープ。やや酸っぱさがあり、世のフカひれスープと異なるが、舌には優しくて一段落か。と、テーブルには56度の白酒(パイチュウ)が並んでいる。

「こんなの飲んだら、すぐに寝てしまう!」と見切り、しばらくはビールで流すわけですが。。。すぐにビールはいなくなってしまう。老酒が辛さしのぎに投入されるが、舌が辛さにやられていて、度数がよく分からない。

 次は焼鯛。但しただの焼き魚ではなく、上に唐辛子がどっさり乗っかっている。おししいので食べてしまったのだが、どうも胃が悲鳴を上げているような気がする。全員が「やばい!」と感じて、辛さを日本人並みに変えてくれるようお願いするのだが、その後に出てくる坦々麺、麻婆豆腐いずれも唐辛子が減った分、山椒が増えているようである。肉の味がよく出ていて、とてもおいしいが、同じくらい辛い。

 この辺で、私は酒が回ってしまって気を失ったようだ。時々意識を回復すると、どうも胃が痛んでいるような感触がある。そのまま、帰宅したのだが、やはりというべきか、内臓がただれているような気がする。食欲が全く湧かない。朝はスープ1杯のみ、昼は抜きでようやく回復に至った。

【反省】
・いい素材を使い、味がよく出ていて、最近の中華では出色。
・しかし、いくらおししいからといって、お店のペースに乗ると地獄をみる。
・おひつをどーんと置いてもらって、ご飯で辛さをしのぐべきだった。(それでなくても私はご飯が好き)
・白酒は私には全く無理。宿泊するホテルのレストランでのみ挑戦可能のようです。
・ダイエットには効果的か?
・体調を整えて再度いきたいもの。

 

PM 01:24:44 | Comment(446) | [食べ物]

2008年05月10日  大逆転 名人戦第3局
 夕方の時点で、森内勝ちを前提にした文章を書きました。7筋を突き捨てたのはありにしても、直ちに継続できないとおかしんじゃないか、歩損で長引いてしまって桂頭を狙われるようでは苦戦は明白、みたいな趣旨の文章です。

 夜は外で用事があり、帰宅したのは23時半くらい。羽生勝ちになっていました。圧倒的にみえても、自玉の上空で戦っていた先手にとって、流れが一変すると自玉に耐久力がなかった印象です。金を打って、それが角金交換にしかならないのでは、相手に戦力をあげたも同然で、この辺から流れが変な気がします。

 詳しくは明日書きますね。

AM 01:06:03 | Comment(25) | [将棋(相掛かり)]

2008年05月06日  コンピューター将棋選手権
 プロの対局のない連休はコンピューター将棋選手権と詰将棋選手権。昨日は外出したので、前者の本戦やエクスビションの結果は今日、確認できました。(後者の問題、というか正確には解答とパッケージも早くみてみたいものです)

 加藤、清水上といったアマ棋界の頂点に立つ人たちがCOMに完敗しているのに驚きました。この大会に出てくるようなマシンが相手で短い持ち時間では、このクラスの人々でも辛い、ということなんでしょうね。

 この種の将棋で指し手を云々する意味があるのだろうか、という気もしますが(なぜって、マシンはチューニングを重ねることで強くなれるけれど、アマ棋士はそういうわけにはいきませんものね)、それでも、2局ともCOMの切れ味を確認したいです。

 まず棚瀬将棋−加藤アマ戦。私は後手を持つことが専らなので、その意味でも注目しました。1図の△3三銀は壁銀解消という意味では本筋でも、敵の飛車が玉頭にいることを考慮するとどうなのでしょうか。普通に△4四同銀▲同飛△4三金左だと▲6四飛があるのでやむをえないにしても、本譜のように進んで2図の▲6一角を食らってしまうのではやはり苦しい。1図では既に先手が指しよしなのか? 代替案を全く思いつきません。それにしても、2図以降の棚瀬くんの怒涛の寄せは見事でした。

 次に清水上アマ−激指。清水上アマ、十分な駒組みかと思われたところ、3図の桂跳ね。こういう直裁的な手でCOM相手に幸せになれることはあんまりないと記憶していますが、実況サイトでも取り上げられた△6六歩、△6四飛といった受けの好手を見舞われてしまっては、苦戦。それでもまだまだ頑張れそうな感じのところで、ど急所の△4八歩。以後も全く緩みのない寄せで、激指も圧勝。(たまたま今日は自宅で激指とレーティング戦をしたのですが、水平効果全開の待ちの姿勢のまま、私が全駒にしてしまった。市販のソフトとは大分出来が違うのですね)

 ここまでCOMが成長してしまうと、やはり渡辺竜王−ボナンザ戦のように2時間は人間としてはほしいところです。渡辺−ボナンザ戦のような最終盤の逆転勝ちは時が経つにつれ発生しにくくなるでしょうから、序盤で磐石のリードを奪えるだけの時間が必須と感覚します。




PM 08:59:25 | Comment(479) | [将棋]

2008年05月05日  大駒は使ってこそ華 (大和証券杯)
 このGW、事前の天気予報では快晴続きと聞いていたのに、すっきりしません。昨日は茨城県の沿岸部にいたのですが、小雨、霧、寒さで辛い外出でした。こういう天気のときは、将棋がいいですね。室内でぬくぬく、と。

 昨日から大和証券杯が始まりました。第1局は佐藤二冠対村山五段戦となかなか興味深い取り組みでしたが、案の定、序盤から奇妙なものでした。

 一手損角換わり→佐藤、意表の▲2七銀〜向飛車→村山、常道の穴熊以降→村山、常道の7六歩狙いの角打ち→佐藤、意表の▲4五角。

 村山五段の指し手は本筋というか流行の中で予測できなくもないのに対し、佐藤二冠の指し手は相変わらず、「よくこういうことを思いつくなぁ」というものが多い。しかし、組み上がって1図となると、私としては後手持ちです。

・穴熊対桂馬を跳ねた銀冠では穴熊がよいでしょう。しかも2五に歩がいるので端攻めができない。
・角の対比をすると先手の角は2三を睨み、好所ではあるが、このまま安定するか不安。
・後手は△7五歩をみせつつ、先手が暴れてくるところをさばけばいいはず。

 1図以降▲8五歩で開戦し、振り替わって2図。私は知り合いのアマのことを思い出していました。彼はとても強いのですが、なぜか自陣の大駒の活用よりも、桂馬の活用とか小駒レベルの駒得を重視してしまう傾向があり、一段落してみると、「部分的には得しているものの、主力部隊が後方に置いてきぼりになっているため、腰の入った攻めが続かない」。

 2図直前でいえば、9四角をどうにかしなければならないはず。具体的には7二角だが、いきなり角を移動すると飛車が使えなくなる。だから△6二飛を先にして飛車切りを見せ、次に角を引くのかな、と思っていたのです。感想戦でも桂打ちを後悔するような発言がでていましたね。せっかくの桂馬を銀で取られ、3四、1五に置かれるようでは辛いです。

 3図までいくと、主客転倒は明らか。飛車を6二に移動した手が無駄になり、先手の角は6五で安定。ここでは△3六桂ですが、金桂交換では戦果が知れているし、そもそも(繰り返しになりますが)主力不在の攻めでは迫力がない。以後はいくばくもなく終了しました。。。

 

AM 06:40:14 | Comment(422) | [将棋(向飛車)]

2008年05月01日  マイナビOP3局目
 30日に行なわれたマイナビOP第3局。古ーい定跡形からいきなり甲斐さんがボキッと折れてしまったような感じです。

 まず1図。後手を持つ意欲が全く湧かないこの戦形の過去の実績を見てみると、後手番は桐谷さんばかり。つまり、勝てる戦法としては、全く評価されていないということですね。それをよりによって、この大きな一番でなぜ矢内さんが採用したがるのか、謎だ。

 そして2図まで一直線。後手玉と主力の飛車、角の間には障害物の金銀が複数存在する。対して先手玉は△4九と〜△6六角で詰めろになってしまうので、ここは▲同金として手を稼ぐのが道理。というか道理以前に普通の将棋愛好家でもできるレベルの計算ではないかと思うのですが。。。。なぜか、甲斐さんは▲7二飛成。この辺を終局後の大盤解説会で何か触れていないかと思ったのですが、どうも出ていません。

 案の定、3図となっては角出で後手玉も余裕ができ、一気に先手劣勢。みるところのない将棋となりました。

 解説会にいかれた方がおられるようなら、どうかご紹介いただけますでしょうか。

PM 07:40:03 | Comment(457) | [将棋(四間飛車)]

2008年05月01日  ハチワンダイバー
 番組宣伝が各所で行なわれていますね。

 キャストとその番組宣伝をみたために、DVD録画意欲が著しく萎えたのですが、皆さんはどうされるのでしょか?

(なぜ、安田美沙子、サンドウィッチマン、木下優樹菜がいるの? なぜ着手のシーンで吹き替えを使わないの?)


PM 07:22:55 | Comment(311) | [テレビ]

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名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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