せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2007年03月31日  NHK杯、女流棋士出場者決定トーナメント
 日曜日の放送が地震のため流れてしまったので、眠さをこらえながらみました。(中盤、寝てしまったように思う)

 決勝戦の佐藤−森内戦の印象が強いせいもあり、同じゲームとは思えないところもありましたが、印象に残ったのは図の前後の手順。

 ▲8六桂には眠気もふっとびました。こういう形の時は2年前のA級順位戦深浦−羽生のように3五めがけて桂馬を置いておくのがならいというもの。ところが「よくしなければ」とかえって清水さんを煽る効果があったようで、△7七桂打とは僥倖。それはそれとして、図では△8四歩と堪えるしかなかったのでは。感想戦では全く触れられなかったので、全くの論外かもしれませんが。

 以下雑感。

・感想戦はあの形態の方がいいですね。みやすいし、音声も拾いやすいのではないでしょうか。
・千葉さんは1回戦の対戦相手が長く記録を勤めた佐藤四段。四段といっても結構骨のある相手でもあり、期待勝率は3割を切るかと踏みますが、もしここを突破するといきなり佐藤NHK杯選手権者ですか。。。ひぇ〜。



PM 04:57:05 | Comment(2) | [将棋(角換わり)]

2007年03月31日  将棋大賞
■最優秀棋士賞  佐藤康光二冠 (初)
 キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

 18年度における彼の存在感からすれば、妥当以外のなにものでもないはず。あえていえば、棋王戦を取れなかった場合は、該当者なしとなっていてもおかしくないくらいの活躍ぶりだったと思います。

■升田幸三賞 佐藤康光二冠 (初)
 マタキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

 2002年2月の谷川戦の▲7九飛(図)で候補に上って以来、毎年のように受賞を逃してきた佐藤二冠。ようやくの受賞です。よかったけれど、(私見ですが)数十年後には序盤の大胆な着想を嘉する「佐藤賞」が創設されているでしょう。

 この賞は、受賞対象が数年(ことによると数ヶ月)でその着想自体が否定されてしまうこともありえるところが難しく、実際、図の▲7九飛も実は疑問手であることが判明しています。選ぶ方も大変です。

■名局賞(新設) 谷川浩司九段−羽生善治三冠 第64期A級順位戦プレーオフ

 あれ、なぜ前年度の将棋が、と思ったら、こういうことでした。↓
 
※名局賞は年間で最も優れていると認められた対局を表彰する賞です。今回から新設されました。対象となる対局の該当期間は平成18年1月〜12月までとなります。

 将棋世界のプロアンケートと同じ結果ですが、2位以下はどういう順位だったのでしょうか。

PM 04:44:43 | Comment(14) | [将棋]

2007年03月30日  女流棋士独立問題
 朝日の記事によると、「3分の2が連盟残留要望」ということですね。

 相当こじれてしまっているので、一度冷静になっていただき、顧客、ファンのために「どういうことが」、「どういう手段」と「資源」でできるのかよく考えてほしいものです。

 恐らく同意見の方は多いと思うのですが、女流棋士の一部の人たちは多くの男性棋士よりは集客力があり、経営資源として優遇されてもおかしくはありません。よく、大盤解説会などで女流で実績のある人が聞き手であまり知られていない若手が解説役、という光景がありますね。将棋界では当然の序列ではありますが、世間的にみれば評価は逆となる場合もあるのではないでしょうか。

 奨励会を突破したことは偉業ですが、それができなかった人が世の中では無価値というわけではありません。多様な価値観と経歴の可能性を認め、寛容な気持ちで他者に接すれば多くの軋轢はなくなるんじゃないか、と思います。(自戒もこめて書きました)

PM 08:46:08 | Comment(187) | [将棋]

2007年03月29日  次の一手
 18年度のイベントもほぼ終わってしまいました。

 今日は、大分前に観戦記に掲載された王位戦予選決勝の北浜―神谷戦から。次の一手ともいうべき好手があったのですが、北浜七段はこれを逃してしまいます。私も棋譜を追っている時には気がつかなかったその好手を当ててください。

 正着は▲6五歩。こうしておけば角筋が大きく開け、後手の馬の捕獲に伴う犠牲も少なくてすんだ、という理屈ですが、アマならこれに気がつかずに▲5九金としてしまう人がほとんどなのでは。それでも先手が悪いわけではなかったのですが、北浜七段がその後も出血の多い攻撃を繰り返したため、形勢は逆転し、神
谷七段が初のリーグ入りを決めました。


PM 08:59:35 | Comment(658) | [将棋(角換わり)]

2007年03月28日  佐藤康光:二冠復帰
 今日行われた棋王戦最終局、佐藤棋聖が快勝し、久しぶりに2冠に復帰しました。一年間、戦い続け、6つのタイトル戦に登場、2勝4敗。トーナメント2勝。羽生三冠に一度も勝てなかったとはいえ、最優秀棋士を贈呈して不足のない成績ではないでしょうか。

 将棋はまたもや角交換向飛車。最近、ネット将棋をしていないので定かではないのですが、とてもアマに広がるような気がしないのですが、実際のところはどうなんでしょうか。振飛車の本来の強みであるはずの玉の堅さを追求する術がなく、ここ数局を振り返っても、いずれも鉄壁の居飛車に攻めまくられる展開に終止しています。

 後手番の森内棋王がなぜこの戦形を選択したのか不思議でしたが、指し回しも不思議なものでした。(1図) 1歩を取るために、歩を打ち、角を投入し、金をそっぽにする、というのは普通の大局観ではないものです。1図を先入観なしにみてみれば、角と金の逆形、玉の弱さが目についてしまいます。あの名人の選択であれば、なにか理由があったはずですが、実戦では上手くいきませんでした。

 さらに普通ではないように思えたのが、2図の△3五歩。角を切る態勢に入っている先手を無視して喧嘩を買って出たのですが、やはり8三に玉をつり出されては辛い。普通に飛車を引いておいてはいけなかったのでしょうか、それでも、銀損の先手がどうなんだろう、という控え室の見解も一部あったようですが、玉が堅い時の佐藤棋聖の強さは格別で、攻撃をまともに浴びることになります。

 さらにさらに3図の△4六金はどうなんでしょうか。ここは桂馬を献上する間に自玉周辺を修復させるべきだったのでは。▲4七歩があまりの激痛ですが。。。

 佐藤棋聖の▲4七角は私には全く思いつかない手(加藤九段はある程度あるようなことを解説していましたが)。終盤のと金の活用も素晴らしく、気持ちのよい将棋でした。

 さて、18年度で最終局までいった番勝負、トーナメント決勝戦を振り返ると、後手番で勝利したのは銀河戦の羽生三冠のみ。このレベルまで来ると、先後の差はあまりにも大きい。振り駒が勝敗に与える影響がここまでになると、ゲームの公平性はどうなっているんだろう、という気もしないではありません。今、将棋界はそういうことに時間を費やす余裕はないでしょうが、有識者(そういうものがいるのかどうか知らないけれど)の意見はどうなんでしょうか。

 

PM 08:32:58 | Comment(3) | [将棋(角換わり)]

2007年03月27日  訃報
 達六段逝去を聞き、驚きました。ご冥福をお祈りいたします。

 森下九段の入院もそうですが、この年代の人たちはそろそろしんどい頃なのですね。

PM 08:38:16 | Comment(0) | [将棋]

2007年03月27日  NHKテキスト
 窪田六段にNHKテキスト4月号を読むように促されたので、改めて感想をば。

 以前に比べると対象読者層をやや初心者に設定しているように感じました。瀬川四段、矢内女流名人といった旬な人達と河口老師の組み合わせも面白そうです。(但し、河口エッセイの内容には頷けないところもありますが・・・どの棋士にも「次回はタイトルを取ることだろう」とか「直ぐに復帰するだろう」と安易に書きすぎるのは、ちょっとね、というのが正直なところです)

 私がこのテキストの熱心な購読者になるかというと、以前ほどではない、ということになります。以前は無条件購入でしたが、対象が私の属する層からずれていることもあり、購入に当たっては内容を吟味することになります。逆に初段前後から下の方には将棋界のあらましも分るし、よいテキストになるのではないかと思います。


PM 08:04:02 | Comment(11) | [将棋]

2007年03月27日  愚痴
 将棋とは全く関係のないネタです。

 昨年、アマランスという米国の商品ファンドが天然ガス相場を読み違えて7800億円の損を出して、破綻したという事件があった。そこのトレーダーだった人が、新商品ファンド立ち上げを企画しており、数十億ドル規模のファンドになりそうだという。。。こういう人にお金を出そうという人がいるのが理解できないのだが、敗者復活があるのは米国らしい。恐らくそのトレイダーさんは才能だけではなく人間的にも魅力のある人なのかもしれない。(とはいえ、仄聞する限りは昨年の彼の戦略に才能を感じるのは難しい、と辛口のコメントも付しておこう)

 それに引き換え私などは、2月の株価暴落の最中、トヨタ株の売り時が遅れたといっては妻に非難されている。この差はなんなのであろう。自分の拙い人生を振り返っても、万単位の現金が入ったお財布を拾ったことが2度、期間のたっぷり余った定期券を拾ったことが1度、外資系金融機関の社員の身分証明書を拾ったことも1度あり、いずれも直ちに届けて感謝されているなど、正直、廉潔に生きてきたのに、運に恵まれていないような気がする。なぜ他人の財布を拾ってあげた志賀高原で自分のスキーリフト券のICタグ返却を忘れてお金を取り戻し損ねたり、滞在先のホテルのセーフティの鍵をなくして2万円の賠償金を取られたり(昨年ケアンズにて)、先日はまた購入したばかりの定期をいきなり紛失するという目にあわなければならないのだろう。。
 
 悲しいです。



PM 08:00:36 | Comment(333) | [日記]

2007年03月27日  矢内、二連覇
 女流名人戦最終局は矢内さんが快勝して、2連覇を達成しました。LOTといい角番になってからが彼女は強いですね。

 今日の将棋ですが、珍しく右四間飛車でもなく後手急戦矢倉でもなく横歩取り8四飛でもなく、普通の矢倉になりました。なんとなしに安心した自分がおりました。女流棋界では非常に戦法が偏っているように思えるのですが、番勝負の最終局くらいは正調な将棋を見たいというのが正直なところです。

 1図の▲4五歩が敗着なのではないかと思います。△4六角▲同銀△4五歩が当たりになってしまい、▲同銀に△6四角を食っては変すぎる。普通に▲6四角△同歩▲4一角△6三角▲同角成△同銀▲4五歩で不満がないどころか有望だったのではないでしょうか。

 2図まで進んで、実況には「先手が少し差をつめたが、相変わらず先手が大変、と控え室」とありましたが、先手に勝ち目はないのでは。純粋桂損、歩切れ、手番なし、敵の馬製造成功の四重苦でどこをどうみれば「少し差をつめた」のか理解できません。その後も、先手の攻撃部隊が4枚以上の駒を集積することはなかったのですし、勝負どころはなかったのではないかと思えます。

 どちらもしんどい環境での番勝負だったのだろうと想像されます。お疲れさまでした。

AM 12:19:27 | Comment(2) | [将棋(矢倉)]

2007年03月25日  竜王−ボナンザ戦
 これも今頃のエントリー作成と遥かに時流に遅れております。

 この将棋を並べて、図の▲6六角と▲6四歩には思わず目を疑いました。あまたの方々が触れているように、人間には思いつかない手です。

 図で△8六歩だとどうするのかしばらく分からなからず、人並みにどこかに解説が載っていないか探してみても見つかりません。▲6四歩では手になりそうもなく、▲同歩では一方的に飛車先を突破されるで、私の手には負えないのですが。。。

 心当たりのある方はどうかご指摘ください。

PM 10:07:56 | Comment(39) | [将棋(四間飛車)]

2007年03月24日  今ごろですが、NHK杯戦決勝
 NHK杯戦決勝をポイントだけ振り返ってみます。

 後手の森内名人の指し手を追っていくと、非常に曲線的な指しまわしであったといえそうです。

 単純思考のアマには、1)なぜ△6七歩成をしなかったのか。
 リスク回避志向の強いアマには、2)なぜ▲5五飛と角を取らせたのか。

の2点が分りにくいように感じました。

 1)は今でもサッパリ分りません。
 2)については、代わる手順があるはずと感じつつも思いつきません。△5五角は権利なので保留しておいて、△6七歩成としておけば▲4一角で飛車を脅かされる筋も甘くなったはずではないのか、という平凡な読みしかできないのですが。。。本譜は1筋の位を奪還している間に、▲4一角、▲5九飛が入ったわけで、この取引はかなり先手が得したのではないでしょうか。実際、▲4一角の局面は駒の損得があるわけでもないし、かなり怪しくなっているのではないか、という風に感じます。

 それにしても、NHK杯戦の決勝はこのところ熱戦が多かった(久保−羽生、山−羽生など)のですが、この1局はその中でも白眉でした。

PM 08:52:11 | Comment(154) | [将棋(角換わり)]

2007年03月24日  昨日の結果から
○ 鈴木大介 羽生善治 ● 棋聖戦 本戦1回戦

→どうして羽生−渡辺戦は実現しないのであろうか。最後の真剣勝負から早くも1年半経過。。。羽生−佐藤、佐藤−森内、森内−羽生、佐藤−渡辺、森内−渡辺はタイトル戦でなくても結構、行われているのに。だれか特番を組んでほしいです。

● 勝又清和 矢内理絵子 ○ 棋王戦 予選

→さすが。次は田中九段ですか。。。ほどほどの期待勝率はあるのではと見立てますが。実況をすればそれなりにヒットするのではないでしょうか。


PM 12:01:31 | Comment(30) | [将棋]

2007年03月23日  棋王戦第4局、森内圧勝
 最近、佐藤棋聖はすっかり角交換型向飛車にはまっているようですね。本局はNHK杯戦決勝の将棋を先後逆にしたような展開です。角交換→▲6五角→▲4三角成(NHKでは断念した角成)から先手が歩得、後手が金を手持ちにしたことを主張にします。

 今日の私は午後から外出していて、途中で見た局面は1図でした。森内名人の感想に「金を持たれているのは大きいですね。」とあるのですが、素人目には守りにいるべき金(桂馬や香車や銀ではなく)を手持ちにしても、歩がない方が辛いのではないかと思えます。この時点で後手が勝つプロセスを自分なりに考えてみても、さっぱり想像がつかず。2筋逆襲で勝った例はほとんどなく、角を打ち込む隙もなく、7筋からいくのはリアクションがきつすぎるよね、と。しかし、佐藤棋聖は7筋からいきました。

 後手玉が穴熊もしくは居玉ならともかく、6二玉でいきますか。。。うーん、想像を絶しますね。といっても代替案もさっぱりないのですが。アマは真似をしない方がいいことだけは断言できますが、将棋の神さまの評価は・・・あまりお喜びにならないのではないでしょうか。。。

 3図における△4四角が悪手で将棋は終わってしまったのですが、仮に△3六歩としても▲2三角成で位負けしそうです。

 次の将棋も先手番が勝ち、それで終わりというのでは何かあまりにも味気ない。やはりここはジュース制がゲームの公平性を担保するのではないか、と戯言を繰り返しておきます。

PM 08:56:12 | Comment(14) | [将棋(角換わり)]

2007年03月21日  奥志賀、インペリアル、発熱(長いです)
 本当は昨日から明日まで娘と二人きりの志賀高原でのスキーの予定であった。(妻は引越の準備に専念するため残留を希望) 娘と二人で泊まりのスキーなどというのはことによる二度とないかもしれないので、父親としてはどこを滑らせてどうスキルを上げさせ、どこで何を食べようか、まるで若い頃に女の子とデートに行くようなイメージもほのかにあった。さらにここ1週間の安定した降雪による、現地のコンディションは3月ではありえない水準に達しているという。私としてはものすごく楽しみにしていた。

 雪質は信じがたいくらい超絶していた。スキーが雪面に入ると、バターを切るように分かれていく。普段はびびっていかない奥志賀のエキスパートコースも私も娘も難なくすべることができる。「いやぁ、いい時にきたなぁ」と神に感謝する。しかも、まだ春休み前なのでゲレンデにはほとんど人がおらず、快適を通り越している。いいコンディションでやれば、普段はできないこともできる。ゴルフとか将棋でもそういうこともありうることと思う。

「インペリアル」
 20日の午前の休憩にグランフェニックスでお茶をしようと立ち寄ると、ティールーム前のエレベータの前にスギヤマスキースクールのウェアをまとった美しい女性インストラクターが3人佇んでいる。なにやらVIPの香りが漂っている。奥志賀−グランフェニックスでVIPというとあのご一家しかいない。しばらくするとお嬢さんがやってこられ、インストラクターやその他の人達と雪遊びに外出された。我々もそろそろ滑りを再開するかと出口前の椅子で娘のウェアをチェックしていると、ロッカーからご両親もお出でになり、奥さまは我々に向かってゆっくりと笑顔で会釈をされた。伝えられているよりはお元気そうにみえるので、何かしら安心したような心持になる。(ことによると、世間と隔絶した奥志賀だからゆったりできるのかもしれないが) さらにお父さまのお付らしき人に、せんす一家のいい加減に立てかけたスキーを丁寧に直してもらい、一層恐縮する。

 このレベルのVIPだと、プライベートとはいっても結局はプライベートにならず、ゲレンデのどこにいても奥志賀の平均値を遥かに越える人が周囲を固めているので遠目からでも一目で分かる。人が多くても、視線が集中する先はご一家しかないから、どの人が誰かもすぐに分かる。帰るときも、前後を県警のパトカーが固めており、通過に当たっては2車線とも一時的に通行止めになる。道路の通過時間は予め地域に通知されており、周辺のホテルのスタッフは表に出てきてお見送りをする。ご一家も気温零下5度にもかかわらず車の窓を開けて手を振られる。私はこの時たまたま焼額第2ゴンドラバス停駅にいたので、再度ご一家を目撃することができた。

 恐らく、今日はコンディションがいいから隣の焼額のオリンピックコースをぶっ飛ばしたいなぁ、と思われても、ボーダーと混じってのスキーなどありえず、奥志賀に留まっておられるのだろう。凡人には想像できないストレスもあるのではないかと思う。

「発熱」
 ここまではいい休暇だったが、この後、暗転する。夕方、娘がいきなり38度5分の発熱。こうなると父親というのは打たれ弱い。妻にどう報告すべきか、などということすら思い煩う。面倒な。宿の人にお願いして、風邪薬と氷枕をもらい、夕食を部屋に運んでいただく。(衛生上の規則では禁止されているが、そこは柔軟な措置をとっていただけた。感謝。) 熱はあっても食欲は旺盛で完食。やや安心。しばらくすると熱が急速に引き始め、午後11時には37度に。一体、何なんでしょ。

 そうはいっても、もうスキーを続けることは論外だ。自分の体なら、このコンディションなら予定通りスキーを続けるが、子どもの身体となるとリスクをとる対象ではない。といいつつも未練たっぷりに今日の宿泊キャンセルを宿に通告。今朝は穏やかな青空が広がり、あまりのことに後ろ髪をひかれて禿げが促進されそうだったが、とにかく朝早々に現地出発。とても悲しいが、やむをえない。

 夕方、娘の体温を再チェックすると微熱があった。正しい判断だったわけでよかったと思う。お子さんが2人、3人もいるお家では、旅行先での子どもの発病は珍しいことではないのだろう。皆さんはどう対処されておられるのかな、などとも考えたが、恐らくは保守的に動く、ということに尽きるのだろう。

 なんだかんだいっても、志賀高原が好きなことには変わりがないので、今年の夏も、次の冬も我が家はまた遊びに行くだろう。

PM 09:45:46 | Comment(12) | [スキー]

2007年03月21日  羽生永世王将
 予定が大幅に変更になり、本日帰宅しました。(変更の経緯については、このブログを読まれる方の大半には興味のないものとは思いますが、後ほど書きます)

 昨日の夜、携帯でアクセスして、羽生防衛、2人目の永世王将については分かっていたのですが、携帯だと将棋の展開がさっぱり分かりませんでした。この偉業については、NHKニュースでも紹介されていたし、私がここで書く意味はありません。(NHKニュースで王将位が言及されたのは7冠達成以来ではないかと想像しますが、永世王位の時は何か報道があったんでしょうか?)

 ですから、例によって手の感想を述べたいと思います。帰宅後、早速解説欄もみずに並べての第一印象は、「これは封じ手の時点でやはり形勢に差があったのではないか」「やはり、後手の左金と飛車は活躍できなかったんだ」でした。先日のNHK杯の窪田−森内戦でも振飛車の6七金型(この場合は振飛車が後手なので4三金型ですが)に否定的なことを書きましたが、私はこの形が好きではありません。私の個人的な感覚だけではないことをご紹介するために、実証データをお出しします。1九香、2九桂、2八玉、2七歩、3八銀、3七歩、4九金、6七金、6六歩、7七角、7六歩だけを配置して同一局面検索を先手、後手(この場合は配置も反転します)でかけてみると、先手振飛車は89勝92敗、後手振飛車は90勝146敗に留まります。とことんトホホというほどではないにしても、あまり元気の出る実績ではないですよね。

 実況の解説でも△4三金については「囲いから金が離れるが左銀の活用を楽にする。」とありました。一つの手に二つの含意があるのが理想的、対してこの表現はAを犠牲にしてBを実現ということを示唆しているようにも見えます。控え室はその時点で後手の佐藤棋聖の苦衷を察していたのでしょうか。

 最近、思うのですが、トップ棋士間の先手勝率の偏りが著しくなっていることから、テニスのジュース制にしたらだめなのかな、などと。。。戯言です。聞き流してください。




 

PM 08:37:14 | Comment(327) | [将棋(角換わり)]

2007年03月19日  王将戦最終局
 王将戦最終局が始まりました。

 やはりというか異形の将棋で、NHK杯戦決勝と同様に佐藤棋聖が角交換向飛車で相手の馬作りを誘う出だしから、割と落ち着いた将棋に表面的にはなっています。この後の展開が難しいですね。

 現時点の状況をへぼなりに考えてみると、
・飛車:先手の方が動きに余裕がある分、いい。
・角:互角? 先手の角の方が両睨みではあるが。。
・玉の堅さ:多分、先手。
・攻撃側の銀:後手の銀の発展性が勝る。ただ、玉側にもっていく△4二銀はその瞬間、2、3筋から攻めがありそう。
・桂馬香車:どちらも出番がなさそう。

 なんか居飛車の方がよさそうな駒組みですね。後手の飛車と左金が活躍するイメージを居飛車党の私には持ちにくいですが、佐藤棋聖には何か目算があることでしょう。

 明日、観戦できないのが残念です。次の更新は多分、金曜日になります。



PM 09:49:47 | Comment(155) | [将棋(角換わり)]

2007年03月18日  棋王戦第3局追記
 週刊将棋で棋王戦第3局の記事を読みました。週刊将棋が久しぶりに威力を発揮できる状況でもあります。

・△6六角はやむをえない。
・▲9五角は意外。
・図で△5七桂成なら超難解。△2二同金は全く考えなかった。(会場からの質問に答えて・・・アマは取るところから考えますからね)

 うーん。

*NHK杯戦、面白いですね。

AM 11:38:06 | Comment(2) | [将棋(矢倉)]

2007年03月18日  三段リーグ
 土曜日に三段リーグの最終日があり、3人の四段昇段者が決まりました。その中には水津三段は含まれていませんでした。

 彼のことを気にしていた将棋ファンは結構、多かったと思います。平成14年前期に1勝17敗とどん底まで沈んだものの、それ以降は全期勝ち越しで昇段争いに残ることもしばしば。しかし、最終日には常に追撃する側におり、うまく星が集まらない。とうとう年齢制限を越えてしまいました。

 一昨年に関西の若手棋士の彼への評価を訊いたことがあるのですが。「四段に昇って全然おかしくないし、昇れるんではないだろうか」とのことでしたが。。。

 何か別のことをするにしても、将棋の道で再復帰を企図するにせよ、その「何か」が遅すぎることはないはずなので、先を見てほしいと思います。




 

AM 12:47:13 | Comment(13) | [将棋]

2007年03月16日  春闘
 大手の春闘が一段落しました。トヨタが1000円だったので、キャップがはまったというところで、私の周りでも「もっと頑張れなかったのか」などといっている人が多いです。

 経営側は「国際競争力が落ちる」と金科玉条のように繰り返していますが、あのトヨタの競争力が至近年で落ちるなんていうことがありうるのでしょうか。

 というか、高くても売れる車を作ればいいじゃないの(メルセデスみたいに)、と思ってしまいます。さらにいえば、あなたの会社ができなくて、そういうことを誰ができるのか、とも。

 賃上げしないと、GDPが大きくならないのは誰でも分かる理屈なんだけどなぁ。。。

PM 10:21:10 | Comment(12) | [経済]

2007年03月16日  次の一手
 次の一手で後手の佐藤天彦四段の勝ちが確定しました。それを当ててください。

 正解は△4三銀。次の一手でなければマッハで△3六角と指しかねませんが、▲5九玉△1八角成が詰めろではないので▲3四桂で大逆転になります。私は双方の玉の状況を考えずに角を打ちそうになったのですが、弱いですね。どっちが何手すきか、なんて反射的に計算できなくてはいけないのですが。。。

 私については、弱くなって無理もない状況ではあります。この半年で24は2局しか指していません。だからといって、以前できていたことをしようとしない(しようとしてできないのならまだ救いがある)理由にはならないですよね。そういう反省の意味も込めて、本日の御題を設定しました。

 ふと瀬川四段の最近の戦績をしらべたところ、今年に入ってからまだ勝っていないんですね。昨年の秋くらいは結構いいペースでとばしていたのですが。。。こらえどころですね。この将棋も持ち時間を全部使っているし、切れなければまだまだいいことはあると思います。

PM 10:15:53 | Comment(10) | [将棋(角換わり)]

2007年03月14日  女流名人戦2−2
 女流名人戦第4局が行なわれ、矢内さんが2―2のタイに追いつきました。対局場所が将棋会館、さらに両者とも女流独立推進派ということで、どういう雰囲気だったのか心配になりますが、将棋の方は双方居玉のままの殴り合いでした。気が立っていたということはないと思いますが。。。

 図の▲6六角では▲同銀直ととっておいて不都合がないはずですが、どういう意図だったのか。このため本譜は6筋の折衝に当たる先手の駒が1枚少なくなってしまい、不利になったようです。▲6三歩〜▲4五角はいかにも無理やりつなげたという感じで、△6七銀をもらっては早くも先手玉は風前の灯か。

 しかし、後手の竜は4四に追い返され、攻め駒がその竜を入れても3枚になってしまいます。そうなると主力の金銀が後方に下がっており、歩が前に出ていない後手には有効打がない。後は自然に先手の駒が前進を開始し、投了図だけをみると矢内圧勝になりました。

 ネット中継解説の野月七段によると2図の△6五歩で△6八歩とし▲4八金△3九角▲4七金△2八角成▲6七金△2九馬で後手よし、さらに本譜の▲4八歩にも△3九角(!)があり、後手がやれたようなのですが。。。

 非常に男らしい将棋でしたね。個人的にいえば、これで先手が粉砕されてしまうのではたまったものではないので、右四間飛車にネガティブな結果となったことはよかったと思います。(中井さんが負けてよかったといっているわけではないので、どうかその点はご理解ください)


PM 11:54:19 | Comment(17) | [将棋(その他)]

2007年03月14日  C2:村田−村山
 先週の火曜日に行なわれたC2順位戦最終日。阿久津、橋本が前年度昇級、糸谷失速ということもあり、今年度秋以降は、このクラスの実況を一度も観戦したことがなかった。しかし、たまたま翌日に休暇を取ることになっていたこともあり、なんとなしに勉強をしながら指し手を眺めていた。

 村田四段の昇級の一番は面白い将棋だった。図で左下の角2枚と銀の団子がいかにも見苦しく、玉を追い返した村田四段が勝てなくてはおかしいと思いつつ、次の手を予想。一目、▲6三金△同桂▲6四銀だろうが△8三玉▲6三銀不成の時後手玉が詰めろではないので、△3六金と置かれるとどうも勝てそうもない。となると別の手か、といっても守って勝てる将棋ではないし、攻めといってもねぇ・・・と困っているところに▲6一金が投下された。

 これも一目おかしい手ではあるものの、プロならでは勝ちへの一手なのか、でもこれで勝てるようなら苦労はしないよね、などと眺めているうちにも秒読みということでさらに手は進み、△6六銀成とは強烈な手があったものですね。(プロならそれこそ一目なんでしょうか)

 その後、図の局面はどっちがどうだったんだろうなと気になっていたが、果たして週刊将棋では小さい記事があった。村田予断は昇級を逃してしまったので、扱いが小さくなるのは当然かもしれないけれど、実際に昇級した上野四段にとっても視聴者にとってもインパクトの大きかった将棋は村田―村山戦だと思うので、違和感もある。さて、内容はというと「▲6三金で勝負」ということ。でもこれだと後手の勝ちだと思うんですが、よく分からないですね。

 結びはいつもの通りになるのですが、この将棋を午前1時まで起きていないとみることができないというのは不自然であり、顧客本位ではないです。誰のために将棋を指しているのか、どうか考えて下さい。(ひょっとして、自分が強くなって、昇級する以外のことは関心ないとか?) 将棋連盟にはネット中継のお金は入っていないらしく(順位戦実況導入の際、それを推察させる会話が中原会長(当時)と毎日だったか関係者との間でなされたと記憶)、対局時間などどうでもいい問題と思っておられるのかもしれない。でも、一般ファンが標的顧客であることには違いはなく(あるいはあるべきであり)、この層を開拓する姿勢が欠けているところが何とも痛いと思うのです。

 今、女流棋士会独立をめぐって泥沼と化していますが、将棋のドメイン、標的顧客に対し提供するべき機能を考えれば、何をなすべきなのか、明確だと思うのですよね。




AM 12:20:58 | Comment(21) | [将棋(横歩取り)]

2007年03月11日  NHK杯戦:窪田−森内
 今日は朝9時から外出し、帰宅したのが午後10時。そこからNHK杯戦の録画を見始めて先ほど終わったところです。。。

 外出の途中、昼前にNHK杯戦の感想戦の様子をみることはできたのですが、その時は変化手順を紹介していたようで、その局面では先手の左の銀が7五にいる一方、後手の銀は駒台に、さらに不可解なことに後手の左桂が3三にガードなしで跳ねていました。7五の銀は打たされた銀、3三の桂馬は角交換に応じたもの、という推測はでき、実際にその通りでしたが、どういう経緯であれ、こういう銀や桂馬が好手のはずはないだろう、と当たり前の意見を持ちながら、ビデオで成り行きを検証することにしました。(なお、この将棋の感想戦は画像のみで展開を見ただけで、音声での内容確認はしていません。いつものことですが、NHK杯戦の感想戦の音声があまりにも聞き取りにい。テレビと私の席との距離は3mくらいですが、ボリュームを極大まで上げなくてはなりません。何かの拍子でチャンネルが切り替わったりした日には公害級の音声が流れてしまいそうです)

 まず1図。後手のみ歩を持ち、先手の6七金が釘付けになっているのですが、これは後手十分なのではないでしょうか。このエントリーを書く前に、窪田六段の当該エントリーを確認したところ、ファンの方のコメントに「5五角には4五歩、7五同歩、7六銀、6七金(棋風のでた手だと思いました)が有力ということは分かりました。」とありましたが、これが有力であるということが私には実感できないです。。このやり取りで後手がよいと思ってしまうのは居飛車党の発想ですかね。。

 2図が問題のところで、中原永世十段も△3三同桂と▲7五銀には意外そうな口調でしたが、普通はそうでしょうね。(「私も桂でとるのは好きだが」の下りは受けました) ▲7五角〜▲5三銀の筋も私には思いつきにくく、やはり桂頭襲撃をかけたくなってしまいますが、なんか先手にとって気になる筋があるんでしょうか。。

 3図で▲6七角が先決というのはなるほど納得です。本譜の▲5九角には要の6六角をもぎ取られて金が斜め上につり出された挙句、先手で△5七角を打たれる筋がすぐに目に映り、これではおかしいでしょ、とTV前で突っ込み、さらに△4八角成の決め手も中原永世十段よりも速く読めたので観ている方としては気持ちよかったです。

 窪田六段と野月七段はよくここまで頑張りましたね。

 来期の予選の結果が出ていますが、ベスト8まで上がった人の中にも予選で敗退した人がでています。さすがにこの人たちは本戦1回戦シードでもよいのではないか、と思うのですが、どうでしょうか。。

 来週の決勝戦。たまたま私は結果と内容を知っているのですが、すさまじいものが出現します。是非お見逃しないようにお勧めします。

AM 12:03:44 | Comment(7) | [将棋(四間飛車)]

2007年03月10日  自壊:棋王戦佐藤圧勝
 ひどい将棋でした。。。

 森内名人が佐藤棋聖のお株を奪うような風変わりな出だしから、力戦中飛車へ。「消えた戦法の謎」の該当ページが参考になるかなぁ、と思い出そうとしながら観戦していました。(「謎」は既に引越し用のダンボールに詰め込まれており確認できず)

 私は後手のような超攻撃的布陣を採用することはないので、この将棋は先手の立場からみていました。「案外、こちらから攻めるのは距離があって大変なんだよね〜仕掛けてくれればいくらでも反撃ができるんだけどなぁ」と自分自身の過去の不出来な将棋を思い出しつつ、「後手は9筋の歩を突いて端の角出を封じて、それから右の金は6三まで持ってきたいな」と駒組みを予想。しかし、これは全くの外れでした。

 1図から森内棋王は3筋、5筋を突き捨てていきなりの角切り断行。渡辺−森内の竜王戦第1局を思い出させますが、この将棋も同様に惨敗に一気になだれ込んでいきます。▲同金△5七銀に対し長考に沈んだ佐藤棋聖は恐らく勝ちを読み切ったのでしょう、私のようなヘボアマには思いつかない▲9五角で応え、△6六銀成で瞬間は2枚換えの駒損ではあるものの、▲2二歩が激痛。後手は駒得ではあるものの、5、6筋の銀が被って能率が悪いこと夥しく、自玉は豆腐よりも軟らかいとあっては残す腰がありません。

 具体的な読みに入るまでもなく、1図を無地の状態で考えるのであれば、後手は「先手の右銀にはさわらないように攻めたい」「2枚銀の内の1枚は銀交換に持ち込み、もう一枚で6筋を制圧するようにしたい」と考えるのが普通だと思うのです。そうしなかったわけは何なのか想像ができないのですが、本譜の手順は主力部隊が後方に控えている中で、単騎侍大将が突撃をしたあげく、脇腹を衝かれて本陣が壊滅した、という表現がぴったりではないでしょうか。

PM 08:31:54 | Comment(260) | [将棋(中飛車)]

2007年03月10日  NHK杯:南−窪田/対局者からの指摘
 2月18日のエントリーについて、対局者の窪田六段よりコメントがありました。ありがとうごさいます。

 手厚い内容ですし、折角ですのでエントリーでご紹介します。

「私のヘボ感想」
 図では▲8七銀と打つ。以下△9一香▲9六銀△同香▲9七歩△同香成▲同玉△9二飛▲8八玉△9六歩▲9九香△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△9五歩▲同香△同飛▲9九香△9六歩▲8七金で先手不満なし。

「窪田六段の指摘」
 受けてばかりで主導権を握れないと寂しいですが、実際▲8七銀△9一香▲9六銀△同香▲9七歩に、△4六銀▲9六歩△5七銀打と殺到されて居飛車危険です。単に▲9七歩から9筋の攻防に引き摺り込めば、主導権を失わずに済みますし、59手目▲9七桂で▲9七香と堅く受ければ振飛車が切れていました。

 なるほどむしろ9筋で戦う方が先手に利があるのですね。確かに振飛車に銀を使われては勝つ気がしません。全局をみなくてはいけませんね。。

「さらに勉強になるお話し」
>誰だったか、「駒得の場合は半分返して形を整えるような考え方で指すのがよい」

 Chessの格言に類似した物がありますね。駒損の攻めでの攻方の主張は「駒損だが主導権を握り、受方は形が乱れて効率を欠いている」でしょう。受方は「敵玉に嫌みを付けるか、真正面からの受け潰しで主導権を圧迫」「駒損を補われても形を整えて効率を強化」「寄せの段階で遊駒の側に敵玉を追い込むか、自玉を逃がす構想で活用」これらが求められます。

 風向きが悪くなりそうな時に思い出したいものです。

AM 09:59:26 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2007年03月09日  引越しと将棋雑誌のリストラ
 4月に引越しをすることになった。

 どこの家でもそうだろうが、引越しでは、なぜか前の家では入っていた荷物が新居で入らなくなるという現象が発生する。それを読んだ妻から私は書籍のリストラを命じられている。全ての書籍を温存したいが、全くもって論外だそうだ。

 昨年末に2004年までの分の将棋世界を捨てた。(佐藤棋聖の「我が感覚はおかしいのか」が掲載された2002/6号は温存した/あれは将棋ペンクラブ大賞受賞に最も相応しい文章だと私は思っている/候補にものぼらなかったのだろうか・・・) 捨てる前に、各月の記事をしばし読み耽っていたところ、当然のように「早くしろ」と突込みが入る。頬をかすかに涙が伝ったが如何ともしがたかった。

 これで当分は無事だろうと思ったのだが、引越しが間際になるにつれ追加削減要請が矢のようにとんでくる。「至近半年以外は不要でしょう? これから先、手に取る機会があるのかどうかよく考えてみなさい」との核心を衝いた指摘である。

 ダメな会社はデッドストックを長く持ってしまって、回転率を下げてしまい、利益を減らしているわけだが、私も似たようなものだ。さらに指導があって「どうしても将棋雑誌を温存したいなら、小説を捨ててはどうか」という。ここでいう小説とは鬼平犯科帳とか剣客商売といった池波本を意味しており、これは私的には全くありえない話しである。じゃあ、と廃棄の代案になったのが、「大山康晴全集第3巻(署名入り!!!)」である。人をコケにするのもたいがいにしろよ、怒り狂いそうになったが、「だったら将棋雑誌をリストラして下さい」と話しがループする。

 過酷な要求をしておいて最後にハードルを下げるとは妻の交渉上手もなかなかだ。不愉快ながらも感心したのだが、やはり2005年以降の将棋世界を捨てるのは今の時点では辛いので、代わりに英国在住時代のストックであるゴルフ雑誌(現地購入/美しいコースたちが紹介されていて、こちらも愛着はひとしお)を半分ほど差し出すことにした。これはこれで断腸の思いなのだが、将棋世界と違い、残されたストックでも一応の機能を果たしているため、妥当な判断であろう。

 結局は将棋世界も廃棄されることになるのだろう。こういう時にはつくづく思うのが、(以前も何度も書いているが)将棋雑誌とか将棋観戦記は電子化できないのだろうか、ということだ。ほとんどの人にとって紙媒体だと、変化手順を脳内で追うのが辛いし、保存スペースをかなり食うため追い立てを求められることが多いのではないか。

 ドメインを考える時、顧客、機能、技術/資源を再検討しなさい、と教わった。将棋の場合、エンドユーザーが劇的に変ることはなさそうだからそこはいいとして、機能や技術/資源については考慮の余地が大有りであるように思える。提供する機能であるべき「高度なゲーム性」の可視化を突き詰めていくと、今の形態とは違ったものが自然に想起されるのだが、5年くらいの時間軸で改善されるといいなぁと思う。



PM 11:15:11 | Comment(4) | [将棋]

2007年03月08日  阿久津、羽生三冠との番勝負へ(朝日OP)
 昨日の朝日OP挑戦者決定戦で阿久津五段が鈴木八段に勝利し、ようやく桧舞台にあがることになりました。好成績なのに順位戦で躓いた彼ですが、ようやく結果をひとつだしたというところでしょうか。

 5番勝負を予想すれば、9−1で羽生のりですが、仮に阿久津五段が勝利するような場合、ウルトラ飛び級でB1(もしくはA級)に引き上げるというような制度にするのは全く論外なのでしょうか。以前もこんなことを書いた記憶はありますが、粘着なのでまた書きます。ここでは全棋士参加棋戦で優勝した棋士をAさんとします。

・飛び越された人達はその棋戦でAさんに名を成さしめたのだから、結果に責任がある。
・棋戦主催者は棋戦の重みがつくのでハッピー
・ファンももちろんハッピー
・順位戦主催者が問題になりそうですが、2007年度以降は両社とも複数棋戦の主催者なので自社棋戦の箔がつく可能性があるのには違いなし。

 実施に移そうとなると、昇級をいつで締め切るとか課題は山ほどありますが。。。一般社会でもあるじゃないですか、何かの仕事で業績を上げたので、他の面でも処遇がよくなるとか。。将棋界でも上下の移動は流動的な方が、勝負事らしいです。

 将棋の方ですが、1図の△8七歩はすごい手。凡そ居飛車党でここに歩を打って幸せになった人は余りいないと想像し、まず脳裏に浮かんでも「こんな手を1秒でも考えるとは今日は不調なんだろう」とかいって切り捨てておしまいになりそうです。(失礼ながら、私は笑ってしまった。へぼですね) 先手の2枚角が強烈にみえても、玉頭方面で手を作るまで時間がかかりそうなのを見切っての着手なのでしょう。先手の歩が前に出ていないので、確かに先手の手段が乏しそうにも見えてきました。

 それでも後手の攻めが私にはよく分からなかったのですが、2図の△1六桂が急所を衝いたようです。藤井九段が勝敗の行方を見誤るくらいの激戦でしたが、勝ち切ったのは見事ですね。 
 

PM 11:04:51 | Comment(17) | [将棋(中飛車)]

2007年03月07日  王将戦3−3、最終局へ
 1−3の劣勢からついに追いついた佐藤棋聖。これで2年連続の最終局行きですね。佐藤棋聖が王将奪取に成功すれば、5連続挑戦やトーナメント棋戦の優勝もあることですし、恐らく文句なしに最優秀棋士に推されるのでしょう。羽生さんの永世王将獲得といい、非常に重い対局になりそうです。なのに、20日から私は東京におらず、携帯で結果を確認するのに留まりそうです。(涙)

 さて、将棋の方ですが、昨日からの将棋は千日手になってしまいました。こちらはあんまり消化していないので感想はパスします。指し直し局も羽生王将の振飛車対佐藤棋聖の穴熊志向。羽生王将に何か振飛車にこだわりたい心の動きがあったのかもしれませんが。。。こういうことにこだわる人ではないことは重々承知しています。以前、ある将棋で羽生さんがゴキゲン中飛車を選択したものの負けてしまった(それで戦法に特定するとどっちを持っても5連敗か6連敗だったはず)ので、「最近、ゴキゲン中飛車はやっていませんでしたが、なぜ今日は選んだんですか」(最近、この戦法では全然勝ってませんよね。他の戦法なら期待勝率が9割を超えているのに、という意図を含めていたわけです)と訊いたことがあります。「いや、ゴキゲンは○○戦と○○戦ではやっていますよ(両方とも負け)」とあの笑顔を返されて妙に納得してしまいました。この人は、作戦を精妙に凝らすよりは、指したい将棋を指す人なのかな、と思ったのですが、今日の将棋については振飛車は勝率を損なう可能性のある作戦ではないでしょうか。。

 それでも1図直前までは、「後手が金得で左の桂も存分にさばけ、2二飛は遊んでいるようではあるが、完全な遊び駒ではない」「先手は一応穴熊だし、飛車が元気だから」まぁ、互角かな、と見立てていたのですが、△7六桂をみて、ことによると先手がよいのかもしれない、という印象を持ちました。ここでは飛車の活躍度差減少が課題なのではないか、といっても△1九角成は▲3三銀があって面倒、△5一金寄は意気地なしのようでも将棋の流れを緩やかにすれば、後手の駒得が生きてくるんじゃないのかな、などとヘボなりに考えたのですが、よりにもよって、先手が一番ほしがっている桂馬を7六に降ろすものなのか。。佐藤棋聖は喜んだんじゃないでしょうか。

 案の定、数手後に▲7四桂がやってきて4筋に波動砲が通っているのに△5一玉。ここまで流れが急になっては張りぼてとはいえ先手の穴熊が生きる展開で、佐藤棋聖の怒涛の寄せが炸裂しました。

 ことによると1図は既に先手が優勢だったのかもしれませんね。

PM 09:37:37 | Comment(26) | [将棋(向飛車)]

2007年03月06日  丸山九段の中座飛車観
 日曜放送のNHK杯戦(佐藤−野月)で、解説者だった丸山九段がポツリポツリと漏らした言葉が印象的。私も1年半以上、後手中座飛車をしていませんが、同感できるものがありました。

1.自分の後手番中座飛車の成績は必ずしもよくなかった。
2.攻め筋が限定されている。
3.憶えなければならないことが多い。
4.歩切れに苦しむことが多い。
5.後手の囲い(中原囲い)は抵抗力がない。

 1はそうかな? 手元のDBでは後手番横歩取りの彼の成績は50勝43敗、対戦相手のレベルを考えれば悪くはないし、大きな勝負でも対谷川の名人戦や対羽生の棋王戦でいずれも最終局に勝利しています。

 それでも2〜5は実感なのでしょうね。5などは囲いの片方が崩れてもまだまだ戦えることがある、といった解説を聞いたことがありますが、実際にはなかなか。。。採算が悪化する前に事業撤退を決断した経営者と同様に、ここ1年くらいの中座飛車の実績の悪さをみれば、丸山九段の先行きを見通す眼力はやはり大したものだったといえるでしょう。


PM 10:42:57 | Comment(167) | [将棋(横歩取り)]

2007年03月06日  王将戦第6局
 今日からですね。明日は朝日OPの挑決もありますが、もう少しイベントを分散することはできなかったのでしょうか。もったいない。

 将棋は羽生王将が四間飛車を選択。対羽生戦の成績が悪い佐藤棋聖ですが、居飛車穴熊にさえ潜ればかなり勝率が改善されます。にもかかわらず、△5五角からの急戦を決行します。この形は結構、羽生王将の勝率がよかったように記憶していますが(以前の王位戦や棋王戦番勝負における対谷川、棋王戦挑決における対森内など)、なぜなんでしょう。やってみたかったのだろうか。損じゃん、などと思いつつ、棋譜を並べました。

 封じ手の局面まで進むと、後手の攻め味が私にはさっぱり思いつきません。先手も角をどうやって使うのよ、とか金がひとりで前線にいって何ほどのことができるのよ、などと思わないのではないのですが、どっちを持つの、ときかれれば、先手を持ちたいです。

PM 10:28:32 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2007年03月04日  羽生善治の「世界で一番受けたい授業」
 昨日の番組が始まるのを期待しながら待ちました。登場はお約束で一番最後で痺れが切れそうでしたが、忍耐。忍耐の結果は・・・ 「三ツ星のシェフにウィンナーを焼かせたのか」 
 
 羽生さんのメッセージは明快で視聴者にも十分伝わったと思われます。でもねぇ・・・図の局面の再構築を彼にさせる意味って一体? 24で2000点くらいの人であればできる業をなにも羽生さんにさせなくても。もっと分かりやすくすごさが分かる事例、例えば囲碁の局面とかブラックショールズ式とかの方が絵としては面白かったはずなのに。と、ここまで書いてきて、決断力の話しとどうリンクしているのか分からなくなってしまった。

 あれで感心され、読める手の数で感心されてしまうのが、ことによると将棋界に対する一般社会の認知度なのかもしれない、と思うとちょっと悲しくもありました。


PM 09:24:52 | Comment(945) | [テレビ]

2007年03月03日  久保−佐藤戦備忘
 佐藤棋聖の順位戦連続勝ち越しがついに途絶えた一戦。図で△8三角なら、桂当たりで8三の空間を埋め、7二を補強して後手優勢だったのではないかと。味がよくて、打つなといわれても打ちそうな角ですが、何か不都合があるのでしょうか。一応、ソフトにもかけてみましたが同意見でした。

 これである程度以上のキャリアの持ち主で、連続勝ち越し継続は森内名人のみですね。図抜けたA級通算成績といいさすがに永世名人を指呼のところまで引き寄せているだけのことはあります。


 

PM 06:22:54 | Comment(930) | [将棋(その他)]

2007年03月03日  羽生―三浦戦
 BSで投了場面が映らなかったのはこの1局だけですが、時々映る局面で色々と想像するところもあり、実際とのギャップを楽しむことができました。

 終局前に映ったのは三浦八段が飛車を切って△4八銀と打ちこんだところでしたが、これで勝てるなら(ましてや羽生三冠相手に)将棋は楽なゲームということになってしまいます。実際その通りでしたが、飛車を切る前の局面で先手銀損になっているので、その辺の経緯が気になっていました。

 その場面(1図)ですが、ここは銀を取るものなんでしょうか。銀得にはなるとはいえ、将棋界で最も危険な棋士に手番を渡し、自軍の飛車角はいまひとつ元気がない、というのでは、「あとは好き放題にお攻めください」といっているのと同義ではないのか、と思ったのです。

 △4九金▲同銀と形を崩して、△5五角成と引っ張っておけば、早々に負けはしないように思うのですが、どんなものでしょうか。

*それにしても三浦、久保両八段のしぶとさはすごい。数年前までの加藤一二三九段の化身が2人もいるのでは、下から来る人にはしんどい話ではあります。
*B1からの昇級者の内の1名が極め付きの実力者となるであろう、次の次の期で大きな変動があるかもしれません。


  

AM 11:39:00 | Comment(12) | [将棋(三間飛車)]

2007年03月02日  A級順位戦:最終日午後6時時点
 本日は順位戦最終局一斉対局の日。午後6時までの進行分で気になるところをコメントしていきます。

 異様さということではやはり久保―佐藤戦。先に△7二金と締まっておけば何事もないところを、穴熊に潜る方を先行させたため、▲8五飛を見舞われ、1図のように後手の左翼が不自由な形に。。。相振飛車で飛車を2筋に回してポイントを稼ぐ手順は頻出なのに、佐藤棋聖は見逃していたのか、意図的にこの形に持ち込んだのか。素人目には先手が指しよいとしか思えませんが。。。

 藤井―谷川戦もかなり先手が凝った駒組みですが、この後、どうするんでしょうね。普通に飛車交換を狙うのは桂馬が浮くので指し切れないはずですが。。。不可解。左の金の動きが難しいような、と思っていたら、左に動いていました。。。

 丸山―郷田戦。この二人の対局でも昨年のNHK杯戦と同じ進行で、先手の勝率がかなりいいはずですが。。。名人戦ではこういう定跡合戦はなしにしてほしいですね。多分、先手が勝つんでしょう。。


 ちなみに今朝の時点での私の勝敗予想は以下の通り。

1)羽生○―三浦● これは間違いのないところ。
2)久保●―佐藤○ 佐藤後手番であるため、鉄板ではないものの、普通に考えれば逆目は薄い。
3)丸山○―郷田● 名人経験者が3−6にはならないだろうし、相性も偏っているので。
4)藤井●―谷川○ 藤井九段のこのところの流れの悪さがどうよ、というところです。
5)阿部●―深浦○ モチベーションの違いで。

 今時点の形勢判断。
1) 変わりなし
2) 多分、そのままでいいはず。先手はどうやって飛車を使うのか。
3) やはりそのまま
4) 控え室とは逆で、先手の左金の使い方がイメージできないので、そのまま
5) 居飛車穴熊万歳。やはりそのまま。

 次は明日の午前にでも。BSを楽しみにします。

PM 09:20:06 | Comment(2) | [将棋]

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プロフィール
名前せんす
URLhttp://sensu1030.hp.infoseek.co.jp/
佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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