せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2007年02月28日  大勝負に出た!
 先日、掲載が終わった竜王戦1組の木村―谷川戦から。激しい終盤戦が続いている中、1図から▲7三銀△6一金と進み、観戦記の表現を借りるとそこで「木村は大勝負に出た」。(両者1分将棋) ▲9三角成△同玉▲8二銀打△9二玉▲7二銀成△同銀▲同金で2図。

 では問題。

1) 1分以内で、1図における木村七段の着手が正着かどうかを当てて下さい。
2) 2図における後手の手段は?

 正解は下記に。スクロールしてご覧下さい。

1)の答えは、最善ではない。このレベルでこういう攻め方をし
て勝てることはあまりないとしたものですが。。。これがアマなら、駒を渡して詰まされるのがいやだから、1図では▲9五歩と
かを選択するところで、実際それが正解でもあったわけです。

 面白いなと感じたのは木村七段のように「大勝負には出そうもないタイプ」でも大勝負をしてしまう心の動きです。一瞬、何かがぷちんと切れるような作用があったのでしょうか。

2)2図では、△3七銀▲同桂△2七飛(!)以下の即詰みがあった。しかし、その詰み筋は後日ようやく判明したもので、感想戦では△5九角など他の手を検討していたとのこと。

 最終譜の前の段階で、どういう状況になったら先手玉が詰むのか私も考えたのですが、飛車を先に捨てるという発想が全くなく、「まぁ、明日になれば分かるだろう」と諦めてしまいました。

 それはさておき、こういうものすごいやり取りが最後の5分に発生するであれば、アマにとっての見所はやはり終盤だな、と思うのです。もう少し、よい見せ方はないものでしょうか。

PM 08:24:18 | Comment(12) | [将棋(中飛車)]

2007年02月26日  NHK杯:森内ー先崎
 昨日放送されたNHK杯戦の森内名人対先崎八段戦。まぁ、名人が勝つんだろうな、と思ってみていた人が大半だとは思いますが、最終盤まで競り合いが続き、「ひょっとしてこれは番狂わせか」という印象もないわけではありませんでした。

 序盤の1図で、後手の駒組みがおかしいと感じた人は多かったのではないでしょうか。7三銀の行き場所がありません。(結局、終局まで一歩も動けずじまいだった) △9三桂〜8五桂〜6四銀〜7二飛のような態勢をとれればよいのでしょうが、先手が一歩を持っているため、△6四銀に▲6五歩で追い返され、その間に先手の右銀が進出してしまいます。端からの攻めはそれなりとはいえ、一方からの攻めなので、上部から押し寄せてくる先手よりは迫力が欠けているよね、というのが掛け値なしの相場観ではないでしょうか。名人の序盤の方が巧妙だったですね。野球でいえば3回の表に2点先制したくらいの感じでしょうか。

 2図で△4七銀の方がよかったようですが、やや後手の攻めが薄いように感じます。それでも先手玉に詰めろがかかり始め、「おや?」 7回裏に1点を返したか、くらいの雰囲気で、見ているほうにはスリルがありました。

 とはいえ、名人があごに手をやったり、片手で頭を触ったりと、勝ちが見え始めた時によくみられる仕草をしていたので、恐らくは先手の勝ちなのだろうな、と思っていたところで、3図の△4四金打が大悪手。あっという間に終わってしまったのですが、「何かなかったのか?」 後手玉は詰めろではないとはいえ、▲4三角を防がなくてはならない。私には後手の勝ちになるような手がみつからないのですが、どうでしょうか。やはり先手玉の上部が厚いですね。ことによると△4四金打は先崎八段が負けを悟って首を差し出したのかもしれません。


PM 11:07:03 | Comment(14) | [将棋(矢倉)]

2007年02月25日  オルセー展(東京都立美術館)
 知人に誘われて、出かけてきた。オルセーには毎秋のパリ出張の時に必ず立ち寄っているので(ルーブルもそうだが、夜間開館日があるので出張者でもそれなりに楽しめるようになっている)、それほど意欲が湧かないのだが、昨秋に行ったときに、かなり展示物の入れ替えがあることに気がついたので、ひょっとすると、掘り出し物が日本に来ているかもしれない、とほのかな期待もあった。

 展示物に関しては期待通りだったが、論外なまでに激混み。

 入場規制で50分くらい待ち、中も人また人でろくに鑑賞できない。ここまでの混み方となると十数年前のバーンズコレクション以来ではないかと思われます。

 どうして、こういう強力コンテンツを擁した展覧会で、入場時間指定チケットを販売できないのか、不思議で仕方がない。品質は一級、価格も日本なら悪くないレベル(1500円)、しかしあの「納入」の仕方はひどいですね。一回ぽっきりだから、金を集めてしまえばいい、という姿勢が見え隠れしている、といっては言いすぎでしょうか。最近、ドメイン論にはまりつつあるのですが、「ここのドメインてなんなのだろう」と思わずにはおれませんでした。

 同じことを普通の事業法人がやったら最後、取引先は皆、いなくなってしまうでしょうが、美術館の場合は、また騙されていくのだろうか。。

 ちなみに両家の子どもたち(8歳)は別のフロアでやっていた、芸大の卒業展示の方がお気に入りのようだった。。。

 疲れ果てました。


PM 10:51:34 | Comment(15) | [日記]

2007年02月25日  棋王戦:1−1
 昨日は終日外出。体調が悪くなって帰宅したので、棋王戦は結果を確認しただけでした。期待を裏切らず、ダイナミックな序盤だったようですね。

 最近は佐藤棋聖の将棋に限らず、羽生三冠や森内名人といったS級の棋士が自由奔放な序盤を展開することが多いように思います。スコープが広がった彼らに対し、狭い局面を標的に研究している棋士はいよいよ対抗しにくくなるのではないでしょうか。

 私のようなヘボアマはスコープが極小なので、昨日の将棋も何が起こっているのか理解するのが大変です。中飛車かという出だしが角換わり→筋違い角になり・・・後手は玉をどっちに移すのか、となると9筋を制圧しているのでやはり右。でも、筋違い角相手なら、腰掛銀→4筋の位を取って→左の金銀を楽に動けるようにする、方が楽なはずですが、ばらばらなので指し切れないですかね。

 でも2図までいくと、筋違い角がパワー全開、先手の右銀と後手の左銀の格差も目立ち、先手の駒組み勝ちのように思います。その後の佐藤棋聖の左銀の動きもよく分からないのですが、さらに3図の△8五桂はどうなんでしょうか。後にこの桂馬を食いちぎられて▲8四桂を見舞われたということもあるのですが、こういう切り札系の手はもう少しあとでもよかったのではないか、と。

 森内名人の快勝。これで1−1。次もかぶいた将棋を見せてください。


AM 08:42:08 | Comment(16) | [将棋(角換わり)]

2007年02月22日  矢内、LOT優勝
 先ほど帰宅したばかりです。今日は疲れきってしまって、深堀りできそうもありません。とはいえ、盛り上がった対局なので第一感の感想だけは書いておきます。

・またもや古風な駒組みでしたね。
・後手の作戦は。。。清水さんもこの端玉+銀冠が好きですが、私は全く勝てる気がしません。
・いくらなんでも▲9七桂〜8五桂とか手がかりなしの局面での▲1五歩はないのではないか、というのが私の相場観です。
・▲2五歩も△2六歩の傷が残り、どうなんでしょうか。もう有力な反撃手段がなさそうではありますが。

 どちらもしんどい勝負で、お疲れ様でしたとしか言いようがありません。矢内さんの指し手はぶれがなく、かつ無理もしておらず、高い勝率を期待できると思います。

<23日追記>
 今朝のサンケイスポーツの裏表紙は里見さんの写真が上半分を占めていた。勝利者の矢内さんはというと、小さい円の中にポツンと。。卓球のジャパントップ12大会における福原愛や石川佳純(彼女たちは敗者)と平野早矢香(彼女は全日本選手権者でもある)の扱い方と同じですね。
 サンスポに限らず、いつもいつも、先の読める報道をして下さるわけですが、たまにはゲーム戦略でも語っていただけるとうれしいです。

PM 11:09:36 | Comment(15) | [将棋(中飛車)]

2007年02月21日  早繰り銀
 最近、時間を将棋に取れなくなってしまい、観戦記の未消化分が大分たまってしまっています。以前は、全部を詳細に検討して、観戦記の内容を棋泉のコメント欄に入力するという、あまりにもオタクなことをしていたのですが、さすがに難しくなってきました。(勉強法としては有効だったと思います)  ある程度、対局者とか戦形とか棋戦のステージで絞り込んでいかなければならないのでしょう。

 そういう絞込みをするのであれば、王位戦予選決勝、朝日OP2回戦というのは普通であれば対象外なのですが、たまたま今連載されている将棋がいずれも阿久津五段のものであり、これが両方とも早繰り銀対一手損角換わりなので、これはしばらくウォッチするつもりです。

 王位戦(阿久津―中原)、朝日OP(阿久津―阿部)で1図が出てくるのですが、以前、全く同じ局面を私は後手で持ったことがあり、完敗しました。その時は2図まで進み(阿久津―中原と同じ)、2図で▲3五歩。以下▲3七銀〜3六銀で後手の△3三桂を強要し、▲3八金〜4六歩〜3七桂〜2九飛とがっちり攻撃陣を整備→▲5六角というもの。今、しみじみ思うに、後手からの早い攻めがないので、先手はまったりと待機する余裕があるのです。王位戦では▲3五歩とは指さずに、▲7七銀と待機。すかさず△4五歩とされ、後手の言い分が通ったように思います。

 一方、朝日OP(阿久津―阿部)の本日指了図は3図。こちらの方が後手にとってはよいように私は見立てていますが、いずれも阿久津五段の勝ちになるのですよね。プロセスを勉強するつもりです。



PM 11:24:06 | Comment(0) | [将棋(角換わり)]

2007年02月19日  谷川―羽生戦
 以前触れたA級順位戦谷川―羽生戦からです。観戦記によると「この局面で▲同歩はプロは考えない」ものだそうです。そういう考え方をプロがすることは十分予見できるのですが、一方、ある程度以下のレベルのアマであればほとんどの人は▲同歩を選択すると思われます。アマには確かに受けすぎのきらいがありますが、この場面で▲同歩の不都合を確かに読み取れる人は多くないのではないでしょうか。

 この差こそが、プロアマ間の棋力/感性の差であり、本来であれば各種媒体を通じてプロ側の考え方が浸透することで将棋への理解が上がる場面ではないかと私は考えています。(これまでも「利かされ」のワンフレーズで状況を描写することへの不満をここで表明したことが何度かあります)

 この局面であれば、▲同歩とすることで、後手の攻めが何か爆発するのか、二度と手番が先手に回ってこないような展開が予想されるのかどうか、という点が鍵になるのでしょう。そこを提示してくれないと、観戦記を上達の足がかりとして読んでいる読者には救いがない、ということになってしまう。

 想像するに、そういう濃い読者の数はあまり多くはなく、書き手の方も文章がうざくなるのを懸念して流しているのではないか。そうだとすると、濃い読者は見捨てられた顧客ということになりますが、棋戦が7つもあるのですから、ひとつくらいはディープな内容を提示してくれてもいいのではないか、と思うのです。

 もとより、▲同歩だと一気に先手陣を粉砕できる手順あって、どなたかご教示いただけるのであれば、このエントリーは即座にゴミ箱に行き、私は謎が解明されたことをうれしく思うのでしょう。どなたかお願いします。


PM 09:42:10 | Comment(5) | [将棋(角換わり)]

2007年02月18日  窪田―南戦(NHK杯)
 今日放送されたNHK杯戦で窪田五段が南九段に勝利し、準決勝に進出しました。

 NHK杯とか朝日、棋王戦はとにかく準々決勝の重みが桁違い(特にB2以下の棋士にとっては)で、勝てば来期はシード、負ければ予選から出直しになってしまいます。この対局の勝利で窪田五段は六段昇段とのことです。併せて思い出深い一戦になりましたね。

 将棋の方ですが、居飛車穴熊党としてはいやなものをみたな、という感じです。私が先手であれば、図では▲8七銀と打ってしまいますが(玉の逃げ道がない状態で歩切れになるのはいやで、端の応接には香車の方が有用という発想です)、どんなものでしょうか。以下大して複雑でもないので一気に書いてしまうと、△9一香▲9六銀△同香▲9七歩△同香成▲同玉△9二飛▲8八玉△9六歩▲9九香△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△9五歩▲同香△同飛▲9九香△9六歩▲8七金という感じで、銀得は吐き出してしまうものの、桂馬を質にし、先手の飛車を活用する時間を稼ぎ、かつ9筋の折衝で歩を豊富に保有すれば、十分に先手に利が残ると思います。

 誰だったか、「駒得の場合は半分返して形を整えるような考え方で指すのがよい」と語った方が以前いたように記憶しています。この場合は、全返しですが。本譜の順でもプロなら難しいのでしょうが、アマ同士の戦いならまず先手には勝ち目がないと思われます。

PM 01:52:27 | Comment(15) | [将棋(四間飛車)]

2007年02月16日  王将戦、佐藤2−3
 昨日の封じ手時点できっぱり決戦状態になっていたこの将棋、△同銀であれば1図までは私ごときでも普通に読めます。普通のアマであれば、この局面を想定して、封じ手で△同銀は選択肢から外れ、△8五銀からの端攻めに活路を見出すのではないかと思うのですが、羽生王将は4四角の味の良さに惚れたのか、この筋に踏み込みました。

 さすがに角に玉が睨まれたままでは辛いよね、と何か受けるのかなと思っていたのですが、そうはならず、1図で佐藤棋聖は▲7二銀成。一番、指しそうもない手です。この成銀で桂香を拾う時間があるとは思えない、そうであれば▲7四成銀の方がいいでしょ、というのが普通ではないかと。案の定、△6四歩と突かれては成銀が威力を失った感じ。

 それでも、2図までに飛車を取ったのは大きかったのか、大きな駒得を果たした佐藤棋聖は勝勢に。この辺、何がよくて何が悪いのかさっぱり見当がつきません。もともとの羽生王将の攻めが過激すぎたのでしょうか。

 ここから泥沼の入玉戦が展開されるのですが、恐らく早々に竜を6一に送り込んでおけば、一段目に小駒をペタペタはられることもなく済んだのではないかと思います。玉の周りにいるのが竜と馬だけですから、やや厚みに欠ける。さらに佐藤棋聖らしく、いきなり竜を切って寄せにいったものだから、観ている方は気が気ではありません。とはいえ、スペースが狭い中で竜を活かそうとしても埒が明かなかったでしょうから、きっと正しい判断だったのでしょう。

 今期の七番勝負ではダントツに面白い内容でした。6局目も楽しみです。


PM 08:16:26 | Comment(12) | [将棋(矢倉)]

2007年02月15日  矢内失速:女流名人戦
 本日女流名人戦第2局が行われました。終盤、矢内さんがしくじったようで、中井さんの逆転勝ちになりました。

 実況の棋譜コメント欄によると101手目の▲6八桂が問題らしいのですが、素人目には図で普通に(?)▲7九玉だとどうなるのでしょうか、と思ってしまいます。本譜のように▲7七玉としてしまうと、いつでも王手で角を打たれるで、これはやはり怖い。

 ただ、▲7七玉に対する△6五銀はなんともすごい手です。最初は棋譜が間違っているのかと思ってしまいました。本譜は▲4三桂のような手が出てしまうようでは、明らかに形勢はおかしく、もはや流れを止めることは困難なようです。(ソフトは先手が優勢とかいっていますが)

 矢内さんは、LOTで里見さんの相手をしたり、女流棋士会の独立では他のタイトル保持者とは意見が違うと報じられたり、なかなか大変そうですが、こらえてほしいところですね。


 

 

PM 11:04:53 | Comment(1) | [将棋(矢倉)]

2007年02月14日  都心における漫画無料配布
 今日、ある集まりに出かけていったところ、

「御茶ノ水駅で漫画をただで配っている人がいた」
「新宿でもそういうことをやっているのをみた」
という人が何人かいて、話題になった。古い漫画雑誌を配っているのとは違うそうだ。


 どのような意図があって、誰が行っているのだろう。。。

 何かのマーケティングなのだろうか。



 

PM 11:04:56 | Comment(25) | [日記]

2007年02月14日  王将戦第3局追記
 週刊将棋で王将戦第3局の記事を読みました。今回は読んだ意味が辛うじてありました。

・図で△3五歩とするしかなかった。
・その場合でも▲2三歩〜▲6七角の反撃があるので、後手がよいわけではない。
・以後は後手がよかった局面は一度もない。

という趣旨のようです。いつもは実況中継と大同小異なので、ありがたみが少ないのですが、この内容は初見でした。

 角交換向飛車に▲3六銀型で受けるのは、△2五歩〜△3五歩▲4七銀△3三銀の味がいいのでよくない、と先日教えてもらったのですが、この反撃策は6七/2三のラインに角を置ける場合はどうも今ひとつみたいですね。ゴキゲン中飛車でも、角交換四間飛車から向飛車への変化形でも、居飛車側はこのラインに駒がいる可能性は大きくはないので、居飛車側に角を据えられてしまい、振飛車はどうもやりにくそうです。

・・・・・・・・・・
 ところで、

 日曜日の棋王戦のような解説を省いた実況ばかりであれば、週刊将棋購読の意味合いはあるでしょうが、名人戦、竜王戦、王座戦のように濃い実況があると、週刊将棋はどうしても辛いですね。差別化を指向するしかないわけですが、

価格:値下げは当事者にとっては論外(ですよね?)
標的顧客を変更:超上級者か初級者かとなると、数的には初級者か、といった検討を加えてみても、いまひとつ抜本的な感じがしません。。 


PM 11:01:28 | Comment(12) | [将棋(中飛車)]

2007年02月12日  棋王戦第1局、佐藤先勝
 今日は深夜に帰宅する予定でしたが、思いの外、早い時間に用事が終わり、昨日の棋王戦の結果を確認することができました。

 あまりにもめまぐるしく、感想、意見を持つのも難しいのですが、1図は先手が指しよいはず、2図は駒が下段に張り付いている先手が勝ちやすい、ということでいいのでしょうか。仮にそうだとしても、どの手が妙手でどの手に問題があったのかすらよく分かりません。

 これは情けないことなのか、それとも当然のことなのか。。。

PM 05:54:45 | Comment(26) | [将棋(角換わり)]

2007年02月09日  次の更新は来週の金曜日
 明日から、しばらく書き込みができません。

 棋王戦が始まりますが、感想は来週の金曜日に書きます。

PM 07:32:28 | Comment(12) | [日記]

2007年02月09日  女流名人戦、矢内先勝
 昨日、この将棋も行われていたのでしたね。最近、矢内さんの将棋がことごとく王将戦と被っているのですが、なにか理由があるのでしょうか。興行としては、分散させた方がいい道理ですが。

 ざっと並べて、先手がいいところなし、の印象を持ったのですが、どうなのでしょう。この戦形で後手番を持って勝てたのは、矢内さんにかなり大きいように思います。

 大した感想もないのですが、この形の後手は飛車を3四、5四、8四のどこに置くにしても、△5五歩は突かれる可能性が高い。だから、私は個人的な経験から先手の玉は5八ではなく6九の方が安全なのではないかという見解を有しています。実際、32手目の局面では私製DBだと先手の2勝3敗でなんかいまいち。本譜も5筋から手を作られ、桂馬の跳躍が確実になり、しかも後手は歩を潤沢に持っている。2図の▲2六金は悪くても、もういくしかない。

 以上のように、見立てましたが、本当のところはどうか。週刊将棋の出番ですね。


PM 07:31:03 | Comment(11) | [将棋(横歩取り)]

2007年02月08日  王将戦、羽生3−1
 なんか難しそうな中盤でしたが、羽生王将が押し切りました。これで永世王将まであと1勝です。

 2日目の将棋を振り返ってみましょう。

 佐藤棋聖の左銀の行方が心配されたのですが、この銀は羽生王将が▲3五歩と3筋をいじりにきてくれたおかげで(おかげというと悪い選択のように聞こえるが、そういう評価を持っているわけではありません)、△2六歩〜△2五桂以下駒がほぐれだします。

 角桂交換ながらも左桂をさばき、1図。△6六桂と△4七成桂もありそうなところで、△3五銀と銀の活用。決められないなら、駒を渡してはいけない、と理性は分かっていても、この局面では△6六桂と打ちたい誘惑を抑えられない。桂馬を二枚渡してから△3五銀だと何か強烈な攻めが先手にあるのでしょうか。ヘボの感想であることは承知しております。

 千日手かと思われた▲4二馬の局面。なぜ当たりを取る▲3二馬ではないのだろう。それに対して、なぜ佐藤棋聖は△2二飛なのだろうか。私なら時速200キロで駒台の桂馬を8五に置いてしまいますが、だめなんですよね、きっと。理由は分からないけれど。でも、本譜のように飛車が4段目に移動して、受けに利かなくなるのでは損なのではないかと思うのです。

 中盤にものすごい妙手がでたわけではないのですが、それにしてはどうも手の組み合わせが多く、素人には分かりにくい将棋でした。。




PM 08:21:25 | Comment(24) | [将棋(中飛車)]

2007年02月07日  王将戦第4局
 第4局が始まりました。後手が佐藤棋聖なのでゴキゲン中飛車が予想されましたが、その通りになりました。

 1図は2筋から銀を進出させたところです。第3局で飛車先からではなく端からいって、苦戦に陥ったこともあり、ここから仕掛けるのも予想されたところで、理想通りに進むのであれば、△3五歩▲4七銀△3三銀▲2七歩△3四銀となりますが、もちろん△3五歩には▲4五銀と出られてしまいます。居飛車の棒銀と同じで2筋に銀が永住するようであれば後手の勝ち目は少ないとしたものでどうやって繰り替えを図るかが焦点になるのかな、と思ったのですが。。。

 △3三桂と跳ねないといけないようでは、2四銀は終局までここに居座りそう。羽生王将のこの筋の角打ちは一昨年の朝日OP対山崎戦でも出ていますが、好みの角打ちなのでしょう。あとは3筋を攻めていくのか、いやそれは2四銀に触ることになるので他の場所から攻めていくのか、考えどころですが、考えるのが苦痛にならないように思えます。

 私は居飛車持ちです。



PM 09:38:26 | Comment(12) | [将棋(中飛車)]

2007年02月05日  プロの秒読み
 先週の週刊文春の先崎八段のエッセイ、今月発売の将棋世界の神吉六段の文章が、先日のA級順位戦(郷田九段対久保八段戦)の時間切れ/裁定却下の件に触れています。

 これらを読むと、
・記録係には先輩を相手に時間切れを宣告するのは難しい。
・秒読みの60読み切りは宥恕されているケースが絶対にないとは言い切れない。
・食らった側にはストレスが残っているようだ。
・このまま収まればいいという空気がある。
と観測できるようです。

 NHK杯戦で秒が切れたことが何回かあったこと、また以前、丸田九段が「記録係はちゃんと時間を読みきらなければいかんよ。それが役目なんだから。」と言い切っておられたことから、たいていの対局では59秒までに着手がなされていたのだろう、と思っていたのですが、そうでもないようですね。

 将棋界の内部にいる人たちにとっては、そういうものらしく、素直に語っていますが。。。外部からみると、それでいいのだろうか、というのが素朴なところです。内部視点と外部視点のギャップというものですね。

 将棋界の外部への提示機能の第一は高度なゲーム性だと思うのですが、その要ともいうべきルールの適用に宥恕がありうる、というのはどうなんでしょう。プロゴルフの世界で6インチリプレースを選手個人の判断でやっていたとして、マーシャルでついているそのコースのメンバーが反則の指摘をしないかといえば、まず100人が100人、指摘するでしょう。企業で投資案件を決定する際に、どうしてもIRRを満たせないのであれば、推進者がいくらお偉いさんでも(普通の企業であれば)通りません。いずれも、その団体のドメインにも関わる事項だから、という言い方はするまでもないでしょう。

 記録係や対局当事者がルールを貫徹できない可能性を内部で認識しているのであれば、早急に対処するべきだと思うのですが。中の人はよくても、外の人にとっては必ずしも共有できる事情ではないのではないでしょうか。(あるいはこういう感じ方は私だけのもので、大多数の将棋ファンはそういう運営もあり、と考えているのかもしれません。その場合はこのエントリーはごみと化します)

 大げさな書き方をしているようですが、組織や企業の全ての機能は内部ではなく外部環境(顧客)の満足のためにあるべき。お店で商品の陳列を工夫したり、工場でラインの最適な組み方を考えて、品質、価格、納期の改善を目指すのも、全ては顧客のためです。(不二家はこれができなかった) 内部で折り合いが悪いからという理由で、必要なことをしないというのは、繁栄を享受する組織や会社での出来事ではないと思います。


 

PM 10:56:41 | Comment(21) | [将棋]

2007年02月05日  変則な出だし2
 ちょっと前に取り上げた▲1六歩△3四歩▲1五歩の出だしについて、再考をしてみました。

 自分が居飛車党であることを忘れれば、端に手をかけた先手を咎める意味で△5四歩と中央で動くべきですね。△8四歩はあまりに素直すぎる。思い出せば、将棋世界の記事で「後手の初手△9四歩とか△1四歩の時の対処法」で中央で動くべき、という見解が誰だったかな(森内名人だったような)、あったと思います。

 先手は行きがかり上相振りにするのでしょうが、恐らく銀を繰り出せば4筋の位も取れそうですから、作戦勝ちを収めやすいでしょう。

 

PM 10:28:20 | Comment(12) | [将棋(その他)]

2007年02月03日  矢倉の▲2四歩:郷田―阿部戦
 1日の将棋の分水嶺になったらしいのが1図。

 私ならこの形の場合、何も考えずに△同歩。(実戦も△同歩) しかし、2図のように進むのであれば銀が2四に移動してしまったデメリットがもろに発現してしまっている。

 アマには頭の痛い選択ですが。。。

<整理>
・4筋にあやがなければ、△同銀
・▲1五桂のあやがあるのであれば△同銀
・△同歩▲2三歩△1二玉も考えてもよい。

 なんていくら書いても、勝率改善に寄与するかどうかはなはだ怪しいですね。

PM 10:51:23 | Comment(25) | [将棋(矢倉)]

2007年02月03日  たんばら(玉原)スキーパーク
 この冬は土日に用事が多すぎて、2月は恐らくこの1回のみのスキー。3月も恐らく志賀高原にもう一度いくくらいで、侘しい冬になりそう。

 そういう大切な一回をどこに使うか、思案をめぐらせるのはそれなりに楽しいが、明日(日曜日)に外出しなければいけない用事があるので、積雪量が豊富でかつ、体力の消耗度が少なそうな玉原を第1候補にし、関越渋滞時には中央道の小海リエックスにいくことは決めた。

 朝4時半(起床時)、5時半(環八高井戸付近)の情報では関越は順調とのことで、そのまま北上を決定。しかし、まぁ、2月の土曜日、快晴、数日前に降雪と条件が揃えば、スキー好きは這い出てきますよね。鶴ヶ島、東松山、花園、前橋とそれなりの渋滞で時速50キロでしか走行できない。(もっとも、私が前橋を通過した頃、所沢近辺の渋滞は合体して33キロの長さになっていたようだ) それでも昨年2月11日に6時10分に関越に乗った瞬間、「渋滞55キロ」だったのに比べれば遥かにまし。自分としては許容範囲だった。

 玉原へのアクセスは群馬県内スキー場でも難しさはトップ3に入ると聞いていたが、確かにあれはかなりのもの。朝方は事故もあったようだが、ここはスキー場の人が頻繁にパトロールをしてくれるので、私自身には影響はなかった。

 雪質は最高(さすがに群馬の雪は軽い)、天気も最高、パークは充実、レストランの食事も割りとよい。うちの子はとてもハッピーだったようだ。粗を探すと、非常に遅いリフト(実質クワッド頼みなので、リフト待ちは不可避)、割高なリフト代、あまりにもぬるい傾斜(最大で25度しかない。アクセスはあんなに急峻なのに/こがなければならないエリアがかなりある)と全て滑りに直結する要因なのだが、事前に分かっていたことだしやむなし。とはいえ、滑り始めて2時間で飽きてしまうとは自分でも意外。この様子では小海でも同じ反応が起こったのではないか、と思う。

 帰路はがらがら。往路の関越を埋め尽くしたらしい車たちはどこにいったのだろう。

(評価:5.5/10)

PM 10:40:23 | Comment(12) | [スキー]

2007年02月02日  郷田九段、名人戦挑戦
 昨日できっぱり決まりましたね。7回戦終了時点の郷田九段と谷川九段の対戦相手をみればこうなるしかなかったでしょう。一度は名人戦の桧舞台に出ておかしくない棋士だし、森内名人との合口も悪くはないので面白い七番勝負になるでしょう。。。郷田九段には四段で王位になり、日本シリーズを3連覇した頃のような煌びやかさはないし、タイトル戦登場自体が佐藤棋聖との棋聖戦以来なのでなんか地味な感じは否めませんが。

 5局並べて気になったのは谷川―羽生戦。1図で私なら後手には大した手はないだろう、と▲同歩なのですが、プロはこういうのを利かされというのでしょうね、▲2二歩以下歩を気持ちよく使い2図まで一瀉千里に進みます。でも△7五金と出られると歩の数が1枚足りない。。。(涙) であれば、1図で歩を稼いでおくか、2図の▲4一角がわざわざ後手の金のダッシュを加速させておかしいのか。

 ここまで考えて、そうか当たりをかけるのを5八馬にすればよかったのか→2図では角を2五に打つのか、との推論が得られたのですが、自分として気になるのは1図で同歩ならどう攻め潰されるのか、ということなんですね。もう後手には歩が1枚しかないし、馬の位置もいまひとついかさないし、手がないようにしか見えないのですが。

 この将棋では先手は負けてしまいましたが、同型腰掛銀の▲2六飛はやはり先手が指しやすそう。この手順は堀口(弘)七段の着想のはずですが、あまりご本人が話題になることもなく、なんかなぁ、という風に感じています。今はC2で苦戦していますが、私が将棋を始めた頃、彼は中二だったかな、アマ名人戦にも出場していて、それはまぶしいものでした。




PM 09:20:46 | Comment(2) | [将棋(角換わり)]

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2009年12月08日  欝な駐車車両群
2009年12月06日  また落ちました(大和証券杯)

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プロフィール
名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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