せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2007年01月30日  変態手順
 不思議な手順に出会ったので紹介したくなりました。私が後手。

 ▲1六歩△3四歩▲1五歩△8四歩▲7六歩。端を占領されているので、一手損角換わりにはいきにくい。そこで△8五歩とすると▲2二角成△同銀▲8八銀以下先手は角交換四間飛車から向飛車へ。こうなると△8五歩がいかにも間抜けな手になっている。

 以下、安易に右の金を5二に上がったこともあり、▲8六歩から飛車先を攻められ、難しいところはあったもののいいところなく敗退。どうするべきだったのか。

・△8五歩を保留するべき
・右の金の動きをおさえるべき(7筋に動かす含みを残す)
・△7四歩〜△7三桂を急ぐ

 こうしておけば、右玉の含みもあり柔軟に対処できたかもしれない。




PM 10:29:57 | Comment(60) | [将棋(角換わり)]

2007年01月30日  FP
 日曜日にファイナンシャルプラナーの試験があった。私は2級を受験したが、どうやら合格したようだ。これでその気があれば、普通にFPとして一般向けに活動することもできる。(今のところは、技量が不足していると思うので、その気はない)

 もともと、保険のおばちゃんのトホホ営業にうんざりし、恐らくは近年に迫っている相続も視野に入れ、生活防衛のために始めた勉強でしかなく、業務上の処遇が上がるわけでもなく、穏やかな気持ちで受験したものではあった。今、回顧しても、試験を通るだけならそれほど難しくはなかったと思う。

 お昼休みに試験会場のフリースペースで他の人の勉強振りをみていると、書き込みに埋め尽くされたテキストや自家製のノートを皆さんお持ちで、手厚い準備振りだった。私はというと、通信テキストを読んで、問題集と過去問を直前に受けただけ、他には合間にキーワードを検索したりする程度。その程度のコミットで、この資格を取れてはいけないと思うのだが、問題文を読めば読むほど、主催者はFPを大量生産したいのだな、としか思えないほど簡易であった。

 例えば、宅地を取得した時の登録税がいくらになるか、という出題がある。税率とか控除を覚えていないと解けない道理だが、与件の中にしっかり計算式が書いてあり、不動産取引に詳しくない人間でもよほどに理性を外していない限りは式に数字を当てはめるだけで正解を取れるようになっているのである。

 今の私の技量はといえば、問題があったとすると、どこを参照すればいいかはよく分かっているという程度でしかない。先日、お話しする機会があったCFPさんは全てそらで計算をし、参照事例を紹介してくれたのだから、位階は1つしか違わないとはいっても、もう高尾山と富士山くらいの差がある。他方、2級FPでもご自分で事務所を構えて、地域の住民のために頑張っておられる方もいるわけで、結局のところは自分の技量を客観的にみて、腕を磨く、ということにつきるのだろう。

 まぁ、程々にがんばろう、自分の周りの人の頼りになれば十分だと、思っていたところに、リッチランド詐欺事件ですよ。こういうのに子どもの教育資金を入れてしまう母親がいるということが信じられない。初心者スキーヤーがいきなり山岳スキーにいくようなものではないか。せめて、知人が変な投資話に乗らないように気をつけてあげたいと思う。

PM 10:24:06 | Comment(23) | [日記]

2007年01月30日  カスパロフの見識
 カスパロフがウォールストリートジャーナルでインタビューを受けていたので、読んでみました。

 一応、背景を書いておきますね。

・いうまでもなく、カスパロフはチェスの世界選手権王者
・プーチン政権に対し、民主主義推進派として政治活動を開始。「別のロシア」を彼が中心になって、昨年結成、反プーチン勢力を左右まとめて結集しようと意図。
・カスパロフは現在、ニューヨーク・マンハッタンに在住。

 インタビュー内容は以下の通り。

・ 「別のロシア」参加の諸団体間には、相互不信はあるにはあるが、「別のロシア」では妥協するという原則が確立している。従来のロシア政治では、対決と内戦的メンタリティが強かったが、それとは違う。現政権の政治路線に反対するために集まっているが、自由民主体制が確立されれば、各自は別々の道を歩むことになる。

・ロシア憲法では大統領の3選は禁止されている。プーチンには憲法を無視する可能性も力もあるが、彼の正当性は失墜するので、プーチンはそんな危険を冒さないだろう。

・来年、ロシアは「政治的危機」に陥る。「別のロシア」が勝てば、プーチンの遺産を破壊し、新議会選挙、新しい法律、司法改革、検閲廃止を実施し、着実に民主政治を作っていく。

・今後の日程は、4月に「別のロシア」の大会で大統領選挙への綱領と候補指名規則を決定、9月または10月に大統領候補を選出。今時点ではミハイル・カシアノフが最有力だ。

・今のところ、自分が立候補する気はない。自分は諸勢力の仲介者である。自分自身が参加すると「別のロシア」を壊してしまう。

・米国は1991年にサダムを追い出せばよかった。そうすれば、ユーゴ内戦もなかったし、世界各地の独裁者に強いメッセージを送れた。クリントン政権は世界の大きな問題にきちんと対応せず、場当たり的な対応に終始した。ブッシュ大統領には中立でいてほしい。ロシアの民主政治にとっての悲劇は、G7がロシアを迎えてG8になったことだ。(=ロシアの現状を主要国が承認したことを意味する) 今はロシア憲法の通り、選挙をすべきである。プーチンの3選がなければよい。

 記事を読む限り、また以前のイラク情勢に対する彼の見解を読む限り、カスパロフはひとかどの政治家であると思う。日本で元スタープロ選手が政界にリクルートされるのとは全く別物。特に今のロシア政権にたてをつくというのはかなりの個人的勇気を要する行為である。(どの国の元首もこれをしていない。エネルギー供給を止められるのがこわいから) チェスで超一流で、政治家としても一級の理念があり、諸党派を糾合するだけの魅力があり、さらにその後の展開(訣別も含む)まで見切れる見通しのよさ、というのは、もはや奇跡的な結合と思える。

 多分、ロシアでは彼は成功しないと思うが、惜しいことだなぁ。

PM 10:14:27 | Comment(388) | [ニュース]

2007年01月27日  今頃竜王戦第3局備忘
 以前、このブログで1図から▲3三桂成△同玉▲3四金△2二玉▲3三金打(2図)△2一玉▲6八金引で先手の勝ちだったのではないか、という読みがコメント欄でも旅人さんから指摘され、私も同感だった、というような話しをさせていただきました。

 この局面についてその後他のサイトで解説があったかどうかは分かりませんが、私に関してはようやく真相が分かったので、メモっておきます。

 2図では△3一玉が正着。▲4一角成としても詰まないし、▲3二歩だと△2一玉となり、
1)▲4一角成はいうまでもなく先手玉が即詰み。
2)▲6八金引は△6六桂が詰めろで▲同銀に△4七飛成がまたも詰めろ
でいずれも後手の勝ち筋です。なぜか激指し4では先手が後手玉に必至をかけるまでは勝勢と表示されるのに、必至をかけた瞬間先手玉の詰みが分かるようですね。(使いにくいなぁ)

 当たりが残る△3一玉が盲点でした。。。


PM 05:30:37 | Comment(10) | [将棋(矢倉)]

2007年01月25日  ところでLOT
 こちらの感想は将棋に関してはなし。(疲れて消化できない)

 実況ブログをみるとすごい数の報道が着ていたようで、王将戦よりも盛り上がっていたのではないでしょうか。。。

 ルックスのよい女の子の選手が出てくると、メディアが寄ってたかって消費することが多いのですが、そうはならないように適度にガードをしてやってほしいと思います。

PM 11:30:12 | Comment(13) | [将棋(中飛車)]

2007年01月25日  王将戦、羽生2−1
 羽生王将が気持ちよく攻めまくり、勝ち越しになりました。

 棋譜だけみていると羽生王将の圧勝だったのですが、途中で見ているときはどのように寄せるのか受けるのか気を揉む場面もありました。自分としては見る意味のある将棋でしたが、プロ的には昨日の▲3八金寄が疑問とのこと、考えていることが違いますね。

 そういう事情の分からないへたれ観戦者としては1図の▲6二馬がどうなのだろう、と訝しく思っていました。理由は、

1)2図一手前の▲9四歩が次に香車を取った時に当たりになっていない、いわばぬるい手であるため、この瞬間、後手にいいように攻められる。
2)そうであれば、後手の飛車は8三よりは7三にいてくれた方がよいはずだろう。▲9四歩がぬるいことには変わりないが、急速な攻めも後手からはないのではないか。

 ここのところは今のところ、実況コメントからも分からないままですが、きっとそれなりの訳があるのでしょう。推測できる方がおられれば、教えてください。

 2図の△8六歩はあまりにもきつく、△2九金と敢えて桂馬を取った判断もさすがで、こういう風に寄せるんだね、というところ。ヘボには真似ができませんが、簡明な手順ですね。


PM 11:27:07 | Comment(16) | [将棋(向飛車)]

2007年01月24日  王将戦第3局
 随分と間口の狭い将棋になっています。

 もう先手はいくしかないので、▲7四歩〜▲9二香成なんでしょうが、これで手になるんでしょうか。歩を使った攻めを思いつきにくいのですが、まさか飛車を7六に展開させ▲1六歩からの地獄攻めとか。まさかね。

 後手玉はかなりしっかりしているので、最悪飛車交換になっても程ほどに戦えそうに思えます。私が自分の実戦で持つ可能性があるのは言うまでもなく後手ですが、よく7七の銀を取るのに時間がかかって案外簡単に自玉に手がついてしまう、ということがあります。


PM 11:12:44 | Comment(12) | [将棋(向飛車)]

2007年01月22日  ノックアウト
 昨日放送されたNHK杯戦の谷川―佐藤戦は前日のA級順位戦(対三浦)を終えた翌日の午前中の収録という、ありえない状況で対局されたにもかかわらず、佐藤棋聖の圧勝でした。(難しいところはあったのでしょうが。△7三金の辺りとか)

 1図後の△5五角と△9五角がいかにも佐藤棋聖らしい手です。特に前者はあの駅馬車定跡の塚田―升田戦をフラッシュさせるものがありますね。

 なぜかこの将棋をみていて、以前、マラソンの宗茂氏が中山竹通氏の全盛期の走りを評して、「彼にやられるときは早いラウンドのノックアウト負けで、マラソンをした気がしない。瀬古とだと勝敗はとにかく、力は出させてくれるのだが」といっていたのを思い出しました。

PM 08:19:58 | Comment(17) | [将棋(その他)]

2007年01月19日  挫かれた意図(王将戦第2局)
 王将戦第2局は、中盤の競り合いで優位に立った羽生王将がそのまま押し切り、快勝。タイになりました。

 この種の将棋は手が広くて、感想を持つのが私のレベルでは厳しいのですが、1図から2図までの佐藤棋聖の指し手に変調を感じ取るくらいはできます。

 1図での△5二角は私などには発想できない手。角交換後に角を6三に打ち込まれてしまうのがみえているので、そこで読みを打ち切ってしまう。指されてみれば意図は明白で、金を7六におびき出したのも、飛車による薄くなった敵中央突破のためだと分かります。

 しかし、▲同馬△同飛▲6三角△5一飛▲7二角成に△7五歩では▲6五金とされて金がまん中に戻ってきてしまうのでは?と思っていたら案の定そうなり、△7六歩▲6八銀でさらに中央に駒が戻り、△5六銀▲6二馬に△3一飛で飛車が隠居ではあまりにも「飛車くん」が可哀想過ぎる。何か読み違えがあったのでしょうが、ちょっと想像がつかない。

 △3一飛では涙がでても金を取る方が佐藤棋聖らしいと思うのですが。。。

 

PM 07:44:43 | Comment(6) | [将棋(矢倉)]

2007年01月17日  黒川温泉にて:将棋のドメインとは?
 このエントリーは長いです。推敲も大してしていません。

 この週末は忙しかった。日月で黒川温泉(熊本県)に出張したのである。「お前の職種のどこをどうつついたら黒川に出張できるんだ?」といわれそうだけれど、業務出張だった。他社の方2名との道中である。

 温泉組合の方のお話を伺う機会があり、結構、考えさせられるところもあった。なお、黒川温泉の履歴はここで十分に分かると思います。

【黒川温泉】全体のドメイン、戦略構築、温泉組合中心の実施

 黒川は全体で一旅館(実際には24旅館)、道は廊下というコンセプトで全体を高めることで付加価値を産み出してきたのは有名な話しだ。その手段として露天風呂、入湯手形(1200円で3軒入ることが可能、売り上げの一部が温泉組合に入る)、植樹による自然な景観整備が活用されてきたのもまた有名。

 感心したのは、
/⊆は組合で計画を立て、組合の予算で実施しており、個別の旅館の要望は一切、きいていないというところ。これについては後でまた触れたい。
△泙仁拘曚魯愁侫函福畧楜辧砲大切であることを認識し、旅館職員、派遣スタッフの教育に留意していること。トップクラスのインフラに安住しない姿勢が素晴らしい。実際、事前の連絡や滞在中、いやな思いは全くしなかった。

「回っての感想」
・入湯手形を購入したが、2大人気旅館といわれる「新明館」と「いこい」は休館中(今がオフなので内部改装をしていた)なので、御客屋旅館(町中)→山みずき(かなり遠いがここだけが送迎の車を無料でだしてくれている。)→ふもと旅館を歴訪。

・風呂のスペックは宿泊した宿よりはいずれも上。特に山みずきは渓流沿いの眺望が開け、段違い。なぜか御客屋にいた人は山みずきにもいて、山みずきにいた人でふもと旅館でも出会った。皆、考えることは同じか。

・混浴の状況:我々が20分遅く到着していればヒットしたかも、という状況はあったものの、実際は混浴=男子。しょぼん。まぁ、これが普通ではありますよね。

・風呂以外にすることがない。2つ入って、街中に戻ってきて午後3時過ぎ。空港行きのバス発着まで1時間半あっても、「お風呂はお腹一杯」であるにもかかわらず、結局は風呂に入るしかない。商店や飲食店も数が多くないので風呂漬けになるしかない。

・組合の方のお話しや温泉街の環境から黒川の標的顧客が、それなりにお金のある個人客であることは感じ取れる。温泉外周には駐車場がないので団体客は国道でバスから降りて自力で歩いてこなければならないし、子どもはたちまち飽きると思われる。それはそれで、温泉の風情を守るためには必要な絞込みである。

・黒川のドメインとは異なるかもしれないが、屋外活動の余地はないのだろうか、などと考えた。

・個人的には歩行禁煙が徹底されていたのが好感が持てた。


−−−−−−−−−−−−

 ,北瓩襪函△海譴老觜銃饂であろう。温泉組合に限らず寄り合い所帯であれば、我田引水、従来事例踏襲がまかり通ることは多いのが常だから。

【プロ野球】中心となる機構に権限なし、全体戦略なし、部分戦略による顧客設定、高い原価

 プロ野球がいい例で結果的には部分最適を主張する各球団の利害の上に立って全体最適を提示できない機構側の状況を思い出す。

 「事業者側の都合」ではなく「顧客の幸せ」(ドメイン)がしっかり定義できれば、環境の変化があっても、これに対応した施策を立てることが可能になり、大きく道を誤ることはないはずであるが、プロ野球ではこれが全体ではできていない。ドメインがあるとしても、各球団のドメイン構築に留まっているのではないか、と感覚する。黒川温泉で温泉全体の戦略を考えていない状況といえるだろう。(もし、黒川で全体戦略を構築していなければ、今でも誰にも知られない不人気温泉地のままだったと思われる) 各自の言いたいことを抑え込んだほうが、長い目で見れば得なのだが。

 では、プロ野球球団の顧客とはだれなのだろうか。球場にくる人、テレビスポンサーのいずれに軸足を置くべきなのか。旧ダイエーは敢えて前者を選択し、結果は悪いものではなかった。日本の場合は米国と違い、野球に関する固定費率が高いため、利幅が限定されてしまうにしても、ドメインを真摯に考え戦略を実装している事例はある。Jリーグも同様ですよね。でも、どこの球場にいっても同様に高い水準の満足を得られるようになっていればもっといいはず。

【将棋】中心機構あり、顧客はどこに? 
 ここまで考えると将棋はどうなんだ、ということも脳裏をよぎったのだが。。。どうも上手くはまらない。

 将棋の場合、棋士は従業員なのか売上原価なのかというと、まぁ前者だろう。プロ野球とは違って、報酬が一定しているから。。固定費も東西の将棋会館くらいで、盤と駒さえあれば、いや今ではPCさえあれば、対局は行なえる点もメリットといえるだろう。(ただ、人件費が固定化している点は痛い)

 私は以前は将棋連盟の内部運営は事業会社と同じようなものかと思っていて、竜王戦クラブ問題の時にそんな話しをしたが、業界内の知人の話だと、「それは違う、他の構成員の非を必ず咎めるようなところではない」という。そうだとしても、プロ野球とは異なり執行部にお金がいったん集約され、分配されるわけだから、むしろ黒川温泉組合と似たところもあるといえるだろう。戦略を実装できる体制ではあると思う。

 となるとドメインである。一体将棋界の顧客は誰なのか。金を払っているのは新聞社だが、エンドユーザー(一般読者)に直接働きかけることで新聞社を動かす、ということがありえるだろうか。こういう事例としてよくインテルがでてくるが、PCと違い、将棋は必需品とはいえないから、類似性を主張するのは無理があるように思える。

*インテルは直接のクライアントであるPCメーカーを越えてエンドユーザーに自社製品の優位性を納得させることで、競争優位を構築した。


 将棋会館や道場に足を運ぶ人は大切にしたいが、顧客としてカウントする対象としては遺憾ながらネグリジブルだろう。年齢的にも行動類型の点からも減少傾向をとめるのは難しい。(私自身が道場には20年くらいは行っていない) 学校教育への浸透によるリターン狙いというのが今の連盟の方針のように仄聞する。正課になるのであれば、単位の対象になるのであれば、ある程度有望であろうと思う。

 非常に生煮えの文章になってきたのだが、将棋の「機能」を再検討してみよう。顧客に提示する価値である。(黒川温泉の温泉と自然から受ける癒しに相当する)

・将棋の高度なゲーム性
・「棋士」の魅力

 結局のところ、これしか思いつかない。ではこの機能をクリスタルに出せているのか技術的にみてみると、私見ではあまり上手ではないように思える。(ここから先の立論はあまり意味がないかもしれない。将棋連盟の事業の外側の出来事だから)

 ゲーム性の描写手段ということになると、現時点では観戦記とインターネット実況中継、テレビ中継である。理解のしやすさとなると視覚に訴える順でテレビ>>>ネット>>>観戦記となろう。新聞や専門誌の観戦記をきちんと追随していくのは結構、厳しいものがある。せめて文中の指し手には毎日新聞のように▲△をつけて、フォローしやすくしてほしいものだ。ネット実況の充実も著しいが、担当者の個人的な力量に因るとした方が妥当か。手順の追随の容易さ、速報性ではは新聞観戦記よりも遥かに勝る。できれば棋譜ソフトをさらに活用して変化手順再現を分りやすくするとかできないか、とは以前からここで申し上げていることだが。。。(もちろん、私がここで何を言おうが、他人の行動に影響を及ぼすはずはない)

 ゲーム性となると、今度のネット棋戦創設でいよいよ課題として指摘もされ、真摯に対処しなければならないのが不正防止である。そんなくだらないことをする棋士がでるとは思わないが、だからといって無策でいいのであれば、SOXで我々は汗をかかなくてもいいはずである。微塵も疑いがないことを明確にする努力が事業者の信頼性を高めることはいうまでもない。そこに疑義があるのであれば、将棋の本来価値を毀損することになってしまう。

 こういうことをぐだぐだと考える時に、内部環境と外部環境のいずれかによるかでその組織の将来性が決まる、とは先週私が参加したあるセミナーで教わったことの転用だ。外部環境=顧客>>>内部環境、当たり前のことなのだが、私のような会社のどっかの部署にいる人間とか、組織の旧習にどっぷり染まった人間にはこのことが本当の意味で分っておらず、急所急所でわき道に逸れてしまうものなのだそうだ。さもありなん。

 そうはいいつつも、将棋の場合は前述のように「顧客」がみえない。連盟というそれなりのトリガーがあるにしても、経営/販売戦略を実装するのは大変だろうなぁ。

 例によって結論はないのですが、このブログをお読みの皆さんがどういう風に思われるのか、よろしければコメント欄に書いていただければと思います。

 絶望的なまでに書きなぐりでごめんなさい。

PM 10:13:29 | Comment(11) | [旅行]

2007年01月15日  週刊将棋配達されず
 金曜日は実況中継が多かった。普段のA級順位戦だと終局後丁寧なフォローがあるのだが、この日はB1、B2にも興味深い対局があるせいか、藤井―深浦戦の勝敗の分水嶺については今日に至るまで特に追記はなされていない。

 1図の局面のちょっと前では私は先手の勝ちと思った。先手玉の一手すきは恐らくは息切れするので、その時点で後手玉に一手すきがかかるはずだろうと。1図で「詰めろではない」との解説もあったので、そうか、と納得もした。しかし、結果は深浦勝ち。1図に戻って激指しにかけてみると先手よしだが、彼が予見した手順は本譜の手順と同じだった。不思議ですね。

 私は昨日の朝から今日一杯まで熊本に出張していた。朝、新聞受けを見たところ、まだ週刊将棋が来ていなかった。今日帰ってきた時点でもまだ配達されていない。そういう理由で、真相がどうか分からないのだが、明日には検証できるだろうから自分の所見を書いておこう。

 普通に考えれば▲3三金は芋筋のはず。だから▲6三角とかでしばりたいのだが、これは詰めろではない。他に詰めろがないか探してみたが、飛車の横利きが強大でどうしてもよい手が思いつかない。そうするとどっちも二手すきどうしなら後手の方がよいということなのか。

 ちょっといやな予感が生まれて1図の先手玉が詰めろになっていないか確認をしてみた。△8八金〜△7八桂成とされるとかなりやばそう。案の定、先手玉は詰んでしまった。実況はその点では正しくなかったということになる。要は1図ではもう先手には勝ち目がなかった、そういうことでよいのだろうか。

 そうなると先手の攻めが有効だったのか、ということになるが、60手前後の局面を冷静に見てみると、先手の桂香を突撃させた戦果が金との交換で、敵玉が角筋から外れているのでは藤井システムの本当の狙いとはいえないのでは。ひょっとして、ずっと後手がよかったのかな。

 真相を知るのがややこわい。




PM 11:09:51 | Comment(19) | [将棋(四間飛車)]

2007年01月13日  久しぶりの油ネタ
 何ヶ月か前に「原油価格は当分高どまるだろう」とこのブログに書いた。 へたれですみません。。。一昨日のNYMEX WTI終値は51.88ドル。

 反省してみることにする。

・まず、イラン情勢がこんなによい意味でグダグダになるとは思わなかった。言い換えれば、イランの外交がこれほど上手で米国を孤立化させることができるとは予想外だった。軍事力の行使さえなければもちろん下がるが、気配すらなくなるとは思わなかった。

・こんなに世界中が暖冬になるとは予想できるはずがない。雪なしのスイスのウェンゲンの写真を見たが、日本のスキー場よりも悲惨でお気の毒。。。夏にいって楽しかったことを思い出した。

・油の先物に他の金融資産、例えば株式とかだが、の人達が入ってきて、エクソンの株を買って、油の先物を売ってヘッジしておく、とかしていると教わったのだけれど、私レベルのへたれでは予想できない出来事。

 ちょっとずれるが、原油安→BRICsの成長に陰りの反映?→株安というシナリオが聞かれるし、年初の東京株式市場などをみてもそういうことをいっているアナリストさんがいたのだけど、まさかな。安ければ成長余力が刺激されると素直に考えてもいいのではないだろうか。

 結論:早く日経平均は2万円を越えてください。



PM 11:37:39 | Comment(23) | [経済]

2007年01月12日  王将戦第1局、佐藤圧勝
 首題のようになりました。

 まず昨日の続きはあっさり千日手になりました。▲3七角に普通に桂馬を先逃げして銀当たり→銀逃げ→飛車を先逃げ→▲6四角まではほぼ必然で、そこから紆余曲折もなく千日手。しかし成立したのは午後2時ですから、時間は結構かかっています。予定したほど打開に佐藤棋聖が自信が持てなかったのではないかと推測されますが、不思議ですね。

 指し直し局。このところの後手番のエースとなった佐藤棋聖のゴキゲン中飛車。8二に角の打ち込みのスペースができたのですが、眺めていて「こういうところで角を打つとろくなことはないよね」と思ったのに羽生王将は▲8二角。右側から早急に攻めがあるわけではないのでどうなんでしょう。

 1図までいって、やっぱり先手が悪そう。悪そう、の根拠ですが、

仝綣蠅旅兇瓩魘未一人で対処しているのでは当たりがきつすぎる。
角香交換とはいえ、玉側の香車との交換は重みが段違い。
私は2八飛+4八銀の形が大嫌い

 でも羽生王将には別の計算があったのか2図の▲9三歩の超強硬手!!! これじゃあ玉のまっそばに竜ができてしまうよ・・とその通りになります。でも、実況では▲7八金の段階でぐりぐりが出たということなんですが、どうみても先手苦戦ですよね。

 普段の羽生王将はこういう一本道の指し方はしないと思うのですが、何か彼を駆り立てるものがあったのか、誤算があったのか。変ですね。。。

PM 10:29:48 | Comment(27) | [将棋(中飛車)]

2007年01月11日  王将戦第1局開始
 王将戦七番勝負が始まりました。今年は実況があるので、去年よりは楽しめそうです。

 佐藤棋聖が序盤に趣向を見せたものの、結局は前例の多い一手損角換わり腰掛銀となり、駒がぶつかったところです。この形は以前は後手のパフォーマンスがよかったような記憶があるのですが、41手目時点の同一局面の勝敗は先手の10勝16敗。しかし△4五同歩と取ったのは7局だけ(先手の2勝5敗)ですから統計としての意味は低いと思います。さらに封じ手局面でまったく前例がなくなりました。

 5三や4四、2四と▲7一角の打ち込みの連動で攻め筋が先手に多く、自分が後手ならあまり持ちたくはないのが正直なところです。でも、プロの将棋では前例がなく、他の変化でも後手に分があるのはこれいかに?

 以前、▲4五桂でなく▲4五同銀△同銀▲同桂△4四銀▲5三角成以下(局面は違うが;こちら)▲7一角の筋と絡めて攻め落とされた記憶が私にはあるのですが、調べてみると昨年の朝日OPの北島―宮田戦で同じ仕掛けが発生していて、後手がきっちり余していました。となると、本譜が新定跡になる可能性が高いですね。


PM 07:51:07 | Comment(21) | [将棋(角換わり)]

2007年01月10日  棋王戦挑決追記
 棋王戦挑決の中継ブログをみにいったところ、6日当日に感想線の模様がアップされていたことに気がつきました。最近、諸事忙しく、フォローが前ほど迅速にはできません。

「3枚換えでも後手が面白いとはこれいかに?」
 これで先手が悪いのなら将棋を指していられない。先手の指し方に工夫の余地があるという記事のニュアンスですが、変化の余地はほぼないと思われます。よって、1図では先手に分があるはずだが、その後の指し方がどうだったのかという前提で1図以下の手を検討してみましょう。

 まず▲3六歩ですが、この歩をどかさないと右翼の駒の進出ルートが開けないし、△同馬▲3四馬となることで先手の持ち歩が増えるメリットはあるので、非常に筋のよい指し方です。でも、3六に後手の馬が移動したために、△6四歩から6三への召還ルートが開けたデメリットも大きいし、どの道先手の右翼の駒が前進するためには馬が生還することが前提なのだから、3六歩を急ぐ必要があったのか、という気もしたりする。(何という腑抜けた言い方だろうかとは思うが、自信はない)

 ▲3八銀もケチをつければつけられなくはなく、ここに馬を持ってきて、金を5七から出動させた方が敵の馬と競り合えるのではないかという風に感じたりなんかする。(やはり自信はない)

「やっぱり飛車を使わないと」
 中継ブログによると△7四歩がぬるいという話しですが、その後でも速やかに△5一飛とし、決戦を回避していればそれほど形勢を損ねてはいないと思います。こちらについてはそれほど私の感性がおかしくなかったと自負してもよいのでしょうか。それとも△7四歩のぬるさを感じ取れなかったことを反省するべきなのでしょうか。

AM 12:30:32 | Comment(15) | [将棋(角換わり)]

2007年01月08日  王将戦プレイオフ追記
 新年の週刊将棋に意外に小さい記事が出ていました。

 それによると、仕掛け以降は後手によいところはなかったようで、私が問題視した△7四歩を△6四歩に変えても、本譜同様の仕掛けで潰れていそうです。

 そうなると遡って、図で△7二金と上がらざるを得なかったことが問題になるわけですが、金をここに運ばないと馬を作られてジリ貧になるのでやむなし。であれば、手損してまで横歩を取りにいったのがどうかというところまで戻ってしまいます。

 いくらトップ棋士でもそこまで先を見据えて作戦を考えるべきなのかどうか、多分彼らはイエスと思っているので序盤に惜し気もなく時間を投入するのでしょうが、ここは佐藤棋聖の怒涛の攻勢を賞賛するべきだと思います。

 これもご本人に訊いてみれば、後手玉の右側がひどい形なので構わず押し寄せれば勝算十分と返されそうです。私などは玉が安定しない限りは仕掛けないタイプなので、この積極的な姿勢を見習うべきなのでしょうね。

 早くも今週が第1局。中継はどうなるのでしょうか。

PM 04:37:09 | Comment(931) | [将棋(相掛かり)]

2007年01月06日  年始の志賀高原
 懲りもせずに毎年恒例、志賀高原にいってきた。

 前冬にあまりの豪雪のため、ろくに滑ることができなかったのと対象的に、今冬はどこも雪不足。志賀高原のいずれのスキー場も積雪は1mを越えていないものの、一応は全面滑走ということで、安心して向かうことができた。

 好天に気をよくして、宿泊している奥志賀から移動して焼額や一の瀬、高天ヶ原、さらに西舘山でも遊ぶ。下がやや固いものの、楽しく滑れる。

 しかし、ボーダーさん達には辟易した。私自身がブナ平のこぶのところで背後から暴走してきたボーダー(暴駄唖?)にぶつかられスキーの留め金を壊され、焼額で同じボーダーに娘さらに私が別々にぶつかられたので心証が悪いことも預かっているのだが(いずれも中学生くらい)、どうして平気で(?)座り込んで、他人に衝突してしまうのか。この遊び道具を考案した人に呪いをかけたいくらいだが、でも、彼らを取り込まないとスキー場はやっていけないので、痛し痒し。顧客層の変動に悩むのはいずこも同じですね。

「以下親ばか」
 今回は娘の上達に瞠目。過去、随分と色々なスキー場でレッスンを受けさせても、ろくに上達しなかったが、今回は高天ヶ原で1日レッスン(4時間4000円とここは格安!)を受けさせたところ、突如、こぶ大好き、がりがりOKになっていた。昼休みに一緒に滑った時点では午前のレッスンの成果は見られず、アイスバーンで転んでは泣いていたのに、一体、彼女に何が起こったのか。そこの理屈を聞いてもさっぱり要を得ない。それが分かれば他のスキル向上にも資するはずだが。。スピードと傾斜への恐怖感がなくなった彼女の滑りは力みも取れ、体重移動がスムースに。挙句、奥志賀ダウンヒル(2.2キロ)では私を300mも引きちぎるまでになった。

 昨日の帰路、クラッシュが2箇所であった模様。一台はフロントグラスがなかった。今日から現地は豪雪の模様。折角のスキーなので、安全運転でみんな帰ってきてほしいものです。



PM 09:59:39 | Comment(56) | [スキー]

2007年01月06日  佐藤棋聖、棋王戦挑戦へ
 あけましておめでとうございます。今年も将棋ウォッチをしていきたいと思います。へたれなエントリーですが、コメントでご示唆をいただければ幸いです。

 さて今年最初の実況対局は佐藤棋聖と深浦八段の間で行われた棋王戦の挑戦者決定戦でした。やはりというべきか、佐藤棋聖が勝ち、今年度実に6回目のタイトル戦登場、5回目の挑戦となりました。これだけの実力者がこれだけタイトルを争って、空手ということも考えにくいのですが、相手も羽生三冠、森内名人ですから計算が立ちにくいですね。

 将棋の方は不思議なものでした。

 いきなり大乱闘になり、佐藤棋聖が3枚換えの戦果。これで悪いはずはないのですが、1図ではどうするべきなのでしょうね。本譜は▲8二銀で、ぐずぐずしていると美濃囲いにもぐりこまれると面倒なのでありうる手だとは思いますが、控え室の評判はよくなかったようです。馬が大好きな私であれば、馬をなんとか3八辺りに帰還させ、後手からの飛車打ちを防ぎつつ、右側の金銀を前線に繰り出す、といったデザインをしますが、実況を眺めていた段階では具体的な手順を思いつきませんでした。仮にそうなったとしても、8八の銀を動かしにくいし、案外大変そう。そこまで考えての深浦八段の△3三桂決行だったのでしょうか。。。

 問題は2図で、後手の方針が問われるところです。私が考えていたのは、後手の飛車がこのままではかわいそうなので、△5一飛と活性化をするのが先決なのではないかと。余裕ができれば△1四歩という変な手もありえるんじゃないかなどと。本譜の△3九飛は、全軍が戦列についていないのに侍大将が敵に突っかけた、といった風情で、含蓄を重視するプロとは対極の類の指し手。どういう思考の果てにこの手を深浦八段が選択したのか、観戦記が楽しみですが、結果は幸いしませんでした。

 そろそろ将棋大賞の行方が気になる頃ですが、佐藤棋聖がいずれかを奪取すれば文句なし、というところがコンセンサスかと思います。

PM 08:34:41 | Comment(4) | [将棋(角換わり)]

2007年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    

最新記事
2009年12月13日  大和証券杯:3連敗
2009年12月13日  「芸術的だろ」
2009年12月10日  里見、女流名人戦登場
2009年12月08日  欝な駐車車両群
2009年12月06日  また落ちました(大和証券杯)

過去記事
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月

プロフィール
名前せんす
URLhttp://sensu1030.hp.infoseek.co.jp/
佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

カテゴリー
日記(110)
ニュース(90)
旅行(25)
将棋(309)
子育て(10)
テレビ(31)
映画(33)
経済(50)
食べ物(26)
ゴルフ(4)
スポーツ(35)
芸能(5)
将棋(矢倉)(236)
将棋(横歩取り)(193)
将棋(中飛車)(170)
将棋(四間飛車)(224)
将棋(三間飛車)(66)
将棋(角換わり)(264)
将棋(相掛かり)(77)
将棋(向飛車)(44)
将棋(その他)(72)
漫画(2)
スキー(13)
歴史(56)
将棋(右玉)(4)
書評(2)
自転車(5)



Warning: fsockopen(): php_network_getaddresses: getaddrinfo failed: Name or service not known in /home/www/html/sys/head.php on line 626

Warning: fsockopen(): unable to connect to apix.jword.jp:80 in /home/www/html/sys/head.php on line 626
SockError:apix.jword.jp