せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2006年12月31日  2006年の指し手インパクト:ベスト3
 2006年も終わりになりました。将棋界のイベントについてはmozuさんが勝手に将棋トピックスでまとめていただいているので自分で考えることはやめにして、今年印象に残った指し手を振り返りたいと思います。

 有名どころではありますが、1図の△5四歩、2図の▲3七歩には心底驚きました。

 特に前者は実況中継、解説のない将棋でしたので、不可解、困惑、興味がごちゃまぜになったままでした。最初は▲5五歩と先手が突っかけたのかと思ったのが正反対だったので、「あぁ、また”敢えてやってみた”のですかね?」と思いつつも、馬が好きな私は程々の成算があるのかも、でもこの相手にこの指し方で大丈夫なのだろうかと。結局はきっちり成立しており、指した方の名声に寄与したのはご存知の通りです。

 後者の衝撃度も1図に劣らず強烈でしたが、実況を読むと控え室でも読んでいたとのことで、プロのレベルに感動したことを憶えています。

 この2手を越えて、私に最大のインパクトのは糸谷流右玉でした。この戦形は、案外、実戦では登場していないのですが、私は10月以降、穴熊を指さなくなってしまいましたので、少なくとも一人のヘボアマの将棋人生には多大な影響を与えたようです。金銀による接近戦を好む人であれば同じ症状にかかった人も多いのではないでしょうか。

 2007年もこれら新奇な手にめぐり合えることを楽しみにします。

(明日からしばらくスキーに出かけますので、次の更新は6日になります)


 

PM 09:03:30 | Comment(15) | [将棋]

2006年12月29日  佐藤棋聖、王将戦連続挑戦+5連続番勝負出場
 2006年で実況が一番多かった棋士であろう佐藤棋聖の今年最後の大勝負は圧勝に終わり、首題のような成果をもたらしました。考えてみると、5年前に棋聖位を奪取して以来、佐藤棋聖はタイトル奪取に成功していないのですが、そろそろ風向きが変わるでしょうか。

 では将棋の方の感想です。

 恒例となった不規則な序盤から結局は相掛り。佐藤棋聖は2年ぶり、丸山九段は10月の王位戦予選の対中座戦でやっていますが、その前となると2004年まで遡る戦形選択です。佐藤棋聖は一手損角換わりを想定しており、そうであれば1筋の突き合いが得になると読んでの作戦選択だったと推測されますが、丸山九段が外したのでしょう。

 20手目の後手の飛車の引き場所が8四ではなく8二だったのが目を引いたのですが、棒銀に出る先手の出鼻を挫いての横歩取りを狙っていたようです。ただ、なんか損な感じのする手順ではあります。

 そこから駒組みが続くのですが、後手を持ちたい人っているのでしょうか? 玉の右側を一列に並んだ主力部隊がしっかりと邪魔していて、先手の攻撃陣に玉が横腹をさらしています。△7四歩では普通の人は隣の歩をつまんで△6四歩としそうなものですが。。。案の定、▲1五歩と仕掛けられ、先手ペースとなりました。

 先手の方針は簡明で、とにかく盤面右翼から押し寄せていけばよいはず。ゆえに、2図の△7六歩を手抜いての角の打ち込みは当然ではないでしょうか。。控え室では桂馬を逃げると読んでいたようですが、どのような読みだったのか気になります。

 駒損も関係なく駒をどんどん前進させる佐藤棋聖。3図の△3一金は涙が落ちる辛抱ですが、駒の損得が一気に狭まり、いよいよ勝ち目のない将棋になってしまいました。じっくり面倒をみられて、7筋方面の傷がいよいよ深くなります。

 ▲3九金とか▲7七同金とか理解を超える手がやはり出現しますが、きっと堂々の理由があるのでしょう。今日は時間も慎重に残すようにしていたし、割と安心して観戦することができました。。。

 今年度、佐藤棋聖の最大可能対局数は62(今日まで)+7+6+3+4+3+α(順位戦プレイオフ)=85+α。。棋戦が2つなくなっていることを考慮するとありえない数値ですが、かなり近いところまではいきそうです。


PM 10:13:47 | Comment(33) | [将棋(相掛かり)]

2006年12月27日  佐藤棋聖、棋王戦挑決第1戦勝利
 竜王戦敗退〜順位戦でよもやの対三浦八段戦敗北(いいところなしでしたね。。。)と過密かつ流れが悪かった佐藤棋聖ですが、どうやら堪えた感じでしょうか。明後日王将戦プレイオフ、さらに1月6日の棋王戦ファイナルへと、何とか歩みをつなぎました。

 将棋をみてみましょう。

 1図。端を制圧するのが好きなお方だ、と思ったのですが、棋譜DBをみると佐藤秀ー阿久津、佐藤伸哉―熊坂(いずれも後手の勝ち)と先例がありました。後手は角換わりにも振飛車にもできるので、なるほど傾いたわけでも何でもないのですね。

 2図の2筋明け渡しも実況コメントでは「まさか」とありましたが、右玉の場合はよくある指し方だと思います。

 49手目の▲7五歩(図面略)で本格戦闘開始ですが、ここで▲6八金寄と締めておくのはだめなんでしょうか。本譜でもでてきましたが、金が5八のままだと先手は△2七歩〜△4九角の筋が気になって、真っ向から2筋を攻めることができません。69手目については「▲2四歩が気になる」旨の解説があったのですが、△2七歩の筋があるので恐らくは余されるのでしょう。

 3図で思いも寄らぬ△2三銀(取れるものなら取ってみろ!)の妙手が出現し、いくばくもなく終了かと思われたのですが、94手目△6七角成とは、ここまで強硬にいかなくてもよいのでは?というのが普通のアマの感覚。△7八銀成以下馬を自陣の5四に戻しておけば先手に反撃能力はなく、投了に追い込めたのではないかと踏むのですが。。。本譜は飛車角を渡してしまったので、相当な反撃をもらってしまいましたが、貯金が大きかったので逃げ切ったという感じでしょうか。

 152手も要するような形勢ではなかったと思いますが、深浦八段の粘りが尋常ではなかったのか、佐藤棋聖の切れ味が竜王戦本戦準決勝レベルまで回復していないのか、いずれでしょうか。あえてぼかした言い方で今日は終わりにしたいと思います。



PM 10:18:16 | Comment(996) | [将棋(角換わり)]

2006年12月25日  ハチワンダイバーから
 この漫画、私なんかが応援しなくても大丈夫だと思うくらい迫力があるのですが、そうはいっても何らかのコミットを示したい気持ちもあるので、時々、取り上げることにします。

 「ヒカルの碁」のようにその作品を読んだ子どもたちが囲碁を習うような作品ではありませんが、こういう風に漫画誌で連載されること自体が意味があることはいうまでもありません。

 今日は、主人公の菅田(彼の名前を覚えられない。。。)がそよちゃんと再戦した将棋から。題材は1999年の竜王戦2組準決勝の鈴木(監修者ということですが)―中原戦。そのまま勝ち進んで竜王戦挑戦までいったあの期のことです。

 ▲3八金△4七金▲同金△2七歩▲3八金△4六金▲4四飛で2図。さらに△4七金▲同飛△4六金▲2七飛で先手の受け切りがみえてくるのですが、非常に分かりにくい手順です。

 なぜ1図で金を上げる必要があるのか。素直に▲4四飛ではないのか。結局▲2七飛の局面で3七に利く駒を一枚増やしたかった、後手は先手の操る通りの仕事をするしかないので、あえて損と見える金交換を甘受した、ということでいいのでしょうね。(当時、私は日本にいなかったので観戦記を読んでいません) この手順の組立てはすごいですね。

 1図の局面では先手の左銀が遊んでいるとはいえ、飛車角ともに急所に利いている一方、後手は飛車の横利き自体はあるものの先手のそれよりはかなり劣るし、やはり先手ややよしでしょう。そういう意味では、作品がいうようにこのちょっと前で後手側(菅田)が「潜って」有利に指し回していたとはいえません。後手玉は角筋に入っているし、後手の2段飛車の横利きもあるにはあるけれどややひ弱いし、とはいえ、プロの観点からどの辺が「潜っていたのか」気になります。

 今、掲載中のものは2000年のB2順位戦の鈴木―土佐戦からですが、この将棋は割と先手が楽に押し切ったように思えるのですが、どの辺りの手順が「潜水」に該当するのか、楽しみです。

 今後の対象局となると、1999年竜王戦挑決第3局(鈴木―丸山)とかが候補になるんでしょうか。この将棋はすさまじい大乱闘なので是非、と思います。

PM 10:47:08 | Comment(26) | [将棋(四間飛車)]

2006年12月23日  歌番組
 昨日の夜の地上波番組はつまらなかった。BSでは「日本のフォーク&ロック大全集」をやっていたので、しばらく眺めてみた。

 私はいわゆるフォークソングにはあまり惹かれたことが少なく、知らない曲も多い。一番人気だったNSPについては、ファンの方には遺憾なことであろうが、存在自体を知らなかった。どの曲も心に優しく聴こえるのだが、なんか暗くなるような気もする。

 23時になって他のチャンネルを物色してみると、バリー・マニロウのLOVE SONGS for Xmasを放送していた。「懐かしいわ〜」と思わずみとれてしまった。さっきの番組と違って、豪華、強力、いかにもUSAというか全盛期ビザンチンというかとにかく派手なつくりで、日本からわざわざラスベガスのマニロウのショーを観にいくファンが多いのも無理はない。

 どうせみにいくなら、ラスベガスの方がやはりいいなぁ。


PM 07:45:04 | Comment(25) | [テレビ]

2006年12月23日  絶妙手順
 今月掲載された観戦記の中で、私が最も感心したのが図からの5手です。(朝日OP:阿部八段―小林六段) 正解できた方はA級並み。私自身はなぜこの局面が指了図なのか理解できなかった口なのですが、この問題については自分をへたれだとはいいません。正解は下に白字で。順位戦出だし4連敗でしたが、阿部八段は決して不調ではないと私は見ています。4連敗といっても、佐藤、谷川、羽生まじりですし、残りはA2棋士ばかりですから残留の見込みはほどほどにあるのではないでしょうか。。

 正解手順は▲5三銀成△7一玉▲5二成銀△6二銀▲2六飛。

 私は▲5三角成△7二玉▲5四馬で銀がボロッと取れて、そこから受けに回ればいいのでは、といかにもアマらしいことをマッハで考えていたのですが、この手順だと△7一玉と駒を節約されて後手玉に寄りはなく、先手玉は頭を抑えられて勝ち目がありません。

 ▲5二成銀で銀を取るのはやはり△6二金で詰めろ飛車取りが残り勝てません。▲5二成銀とすることで△6二銀がマストになり、ここで冷静に飛車を引くのがまた見事。角を外せば詰めろから脱出できるという仕掛けです。

 プロの終盤にはこういう一見すると意図不明の手順が出現することがあるのですが、よーく考えると棋力向上に資することも多いですね。


PM 07:17:17 | Comment(842) | [将棋(角換わり)]

2006年12月22日  竜王戦第7局追記
 昨日のBS解説だと△1六馬で△2三馬と固めるのは▲6四角で勝ち目が薄い、ということでした。私には本譜よりはまだ泥沼の可能性があるように思えたのですが、いずれにしても局勢はかなり傾いているのでしょうね。140手以上戦ったものの、常に2点以上の差がついていたような印象です。

 そうであるのなら、この局面以前に佐藤棋聖側に疑問手があったということになり、竜王戦の中継ブログでは馬による飛車の追い方がどうか、という佐藤棋聖のコメントがあったものの具体的な解説はなし。。。

 とここまで書いて念のために中継サイトを再確認に行くと、かなり感想が追加されていました。

 「これはやってはいけないと思ってもこうするしかない。」と分かっていながら△1六馬と斬り合いに出た時の佐藤棋聖の心中が思いやられます。▲4五桂で先手が指しよくなり、▲2四歩で確実に1点差がついたというところなのでしょうが、それでも△6五歩と後手から攻めずに寝ることはできなかったのか、というところはよく分かりません。なお、竜王ブログには「▲2四歩が感触の良い手。飛角交換は▲5二角と打つ手が▲4一角成、▲4一角打などを見て厳しい手になります。2筋と3筋に歩が立つのでこれは先手良し。」とありました。この手順は読めて、判断も共有できるのに、具体的なその後の手順が想起できないのが悲しい。

 昨日も書きましたが、渡辺竜王の指し回しは竜王に相応しいものでした。彼の特徴は指し手の品質の標準偏差が非常に小さいことにあり、この点では羽生三冠と双璧だと思います。第一線棋士となってはやくも3年、そろそろ羽生三冠と番勝負で再会してもよいころではないでしょうか。

 さて・・・・1日経って、新聞記事を読んで、それでも「えーと、次の第7局っていつなんだっけ」とボケをかましている自分がいるのを発見しているわけですが(無意識にいっているのだから始末が悪い)、これって女性に振られた時の反応と似ています。。。。

 結果が出たものはそれまでのこと。この年の瀬に佐藤棋聖には重要対局が順位戦、NHK、棋王戦挑戦者決定戦、王将リーグプレイオフと立込み、まさに根性の見せ所どすえ。

 


PM 09:06:54 | Comment(26) | [将棋(矢倉)]

2006年12月21日  渡辺竜王三連覇
 今年行われたあらゆる対局の中でも重要度ではトップとなる一戦は渡辺竜王が快勝し、竜王三連覇を達成しました。第3局以降のぶれの少ない戦いぶりは見事で、竜王に相応しかったと思います。両者ともお疲れ様でした。

 では将棋を振り返ってみましょう。

 2日目の将棋は竜王の積極的な指しまわしから。▲4五歩〜▲3七桂〜▲4六銀と次々と前線に駒を投入し、いい雰囲気です。佐藤棋聖は馬を作り対抗しましたが、馬一騎(こういう言い方をするのか?)で2筋から4筋までの広大な面を抑えるのはやや厳しかったようです。千日手模様の中、馬で飛車を追い回します。

 アマなら気になるのが1図。この歩突きが通ってしまうのでは、かなり後手の損としたもので、△1七馬▲2三歩成△同金(同玉?)▲1七香を検討してみたいところです。▲2四歩があるので考えにくいですが、角2枚では先手を持って攻めきるのは私の腕では無理です。解説をしっかりやってくれるといいですね。

 延々と千日手含みの手順が続きますが、渡辺竜王には少なくとも打開の意欲が強いことは明白なので、後は佐藤棋聖が千日手に追い込むように手順を構築して先手の無理な攻めを誘うかどうか、というところですが、やはりというべきか、自分から打開(2図)。佐藤棋聖らしいものの、前途に不安を感じたのはこの辺からですね。

 応酬あって3図。と金を作り先手有利とはいえ、後手も馬を引き付け、玉頭の敵の歩を一掃し、主張するべきところはあるところで▲3五歩。この将棋で佐藤棋聖が馬を動かしたのは実に12回。それだけ主力として頼りにしてきたその馬をよりにもよって生飛車と交換するものだろうか、経験則に従えば守りの駒と敵の駒、この場合は将来主力になるかもしれないけれど今時点ではややボケている敵の飛車と自ら交換を買って出るのは大損。しかも直後に△8六飛では暴発といわれても仕方がないのではないか、と私は目を瞑ったのです。。。

 ひょっとすると、これ以降もあやはあったのかもしれませんが、竜王の巧妙な歩遣いに竜は木偶となり、最後は▲5七角が好手。隙のない寄せでしたね。

 今日はこんなところでしょうか。BSを見るので、何か追記するかもしれません。

PM 11:44:41 | Comment(18) | [将棋(矢倉)]

2006年12月20日  ヘッドバット
 昨日、私は程々の酔いで帰りの電車に乗った。私が座っている席の前に中年の男が立った。相当以上に酩酊している風であり、上体が激しく揺れている。

「吐いたりしなければいいが」

 懸念はあったが、こちらも疲労し、酔いもあり、程なく眠りに入った。

 突然、頭部に激しい衝撃があり、メガネがとんだ。男が倒れこんできて、私に頭突きをくださったのである。男は私の目を見ずに仕草だけで詫びた。15年くらい前、こういう状況で、私は隣にいた年配の紳士、私にも酔っ払いにも全く関係のない第三者に「席を譲ってあげなさい」といわれたことがある。酔っ払いに対する情けは全くないので、断固断ったところ、「思いやりがない」と激しく非難された。(そんなに酔っ払いの福祉に関心があるなら、あんたがタクシー代でも負担してやれ) 今回はどうだろう、と思ったのだが、15年の間に酔っ払いへの世論は厳しくなっていたようで、皆、男を微量の非難を込めて眺めている風だった。

 下車駅になった。男も降りるようだ。男は無意識につり革を持ちながら先に歩き出した。吊り革の長さは一定であるため、ある距離を過ぎると彼はそれ以上持ち続けることはできず、手放すしかない。吊り革のリングが私の頭部めがけて軌道を描いた。体をかわしたかったが、そばに女性がいてスペースがない。私は衝撃を甘んじて受けるしかなかった。またメガネがとんでいった。

 あんまりだ。

PM 10:21:57 | Comment(21) | [日記]

2006年12月20日  竜王戦最終局
 今年の将棋界の対局の中でも恐らくは最重要な一戦が始まりました。

○ 佐藤康光 羽生善治 ● 棋王戦 敗者組決勝

というヘビーな一戦を間に挟んでいるだけに、佐藤棋聖の意気もあがっていると思われます。

 例によって異様な序盤でしたが、渡辺竜王が自重して矢倉24手組から加藤流の矢倉へ移行。1図からは後手が4筋に位を取るような展開になるのかな、と思ったのですが、佐藤棋聖はそういうディフェンシブな将棋は好まず、いきなり△7五歩。

 好戦的な方だな、と再認識したのに、封じ手直前の着手は銀を撤退させる△7三銀。角交換を受けたのであれば、6三が空いている後手の方が角の打ち込みを心配しなくてはいけないのではないか、ゆえに△4九角と先攻した方がいいのではないか、と普通は考えるのですが、見方を変えれば佐藤棋聖は落ち着いているともいえるのかもしれません。

 私の腕では後手の方針がみえないのですが、これはいつものことなので、明日の展開を楽しみにします。



PM 10:16:18 | Comment(21) | [将棋(矢倉)]

2006年12月18日  朝日OP:糸谷―山崎
 本日の朝日OPの糸谷四段―山崎七段戦を夕方並べてみました。これを実況するとはなかなかよい視点です。この将棋よりも棋王戦敗者戦決勝の方が重要対局ですが、主催者の体力の差でしょうか、カバーされていなかったのが残念です。

 さて、糸谷四段を「愛くるしい」と評するなど、なかなかにインパクトの強い実況でしたが、将棋の方は割と悪手(もしくは予定通りにいかなかったこと)が分りやすかったように思います。

 変な感じを受けたのは
1)後手の△2二銀〜△3三銀の二手損
2)△8三角
3)▲8五桂と△6五桂
4)△1七歩への手抜き
5)▲6八桂

 1)3)5)は実況サイトでも解説されていたので触れませんが、2)は桂頭を受けつつ敵玉に利かせたつもりだったのでしょうが、あっという間に5二に追い払われているのでは何のための角投入だったのか分らない。といいつつも、どうすれば桂頭を守れるのかという対案はないので、ことによると遡って△4一飛がおかしかったのかもしれません。

 4)は「利かされ」という手になりますが、金持ち喧嘩せず、棋は対話なり、相手の言い分もきいてやれともいい(アマはこちらの格言の方が好き)、歩を謝っても別に腹が立つような状況ではないように思えます。特に先日の竜王戦第6局の△5二歩のような手を見た直後だけに、ありえないくはないのではないかと。

 糸谷四段の快進撃も止まってしまいましたが、さすがに相手が悪かったようです。


 

PM 11:34:49 | Comment(0) | [将棋(角換わり)]

2006年12月18日  輪廻の香車(週刊将棋の漫画)
 何となしに愛読はしておりますが、不満が。

・片方の対局者が4時間以上使って、昼休み中に苦吟するとは、一体何時に対局開始だったのだろうか、という突っ込みはあちこちにあると思うので置いておいて・・・

・警部が大阪で捜査と思われる時間中に将棋を指して、お酒も飲んでいるのはどうでしょうか、という突っ込みもさておき・・・

・容疑者宅に令状もなしにしかもただの関係者とともに調べに侵入するとは、訴訟法上どうでしょうか、という突っ込みもおいておいて・・・

 今取り上げられている将棋の棋譜(相横歩取り)について、あれでなくてもよいだろう、という思いを禁じえない。以前の八神と大熊(って名前だったと記憶)の将棋もひどい棋譜だったが、せっかくなのでプロの監修をつけて好手を取り上げたほうが面白いだろう、と思うのです。

 これに比べると「ハチワンダイバー」の棋譜はまだ「ほぉ」と思える。


PM 11:19:27 | Comment(17) | [将棋]

2006年12月14日  竜王戦最終局へ。粉砕。
 佐藤棋聖の圧勝でした。

 8筋を突き捨ててからの△4三銀。実に味わい深い手順で私は後手の優勢を感じました。中継ブログでも竜王は困った、との告白でした。早めに右桂を跳ねたのもちゃんとメリットになり、スカスカの先手陣は受けに窮しそうな様子です。

 第4局の佐藤棋聖は飛車の横利きを通すのに時間がかかりましたが、この将棋では7筋から次々と歩を突き捨て、早々に攻撃態勢整備完了。さらに相手の手に乗って絶好調の6筋飛車まわり。2図の△3五歩以下先手の銀を辺地に追いやる手順もプロなら一目かもしれませんが、私には見習うべき手筋です。居飛車穴熊にした時の佐藤棋聖は出力が120%になりますね。後はたこ殴りという表現が当たりそうなほどの猛攻で、あっさり押し切りました。

 こうなるのであれば、1日目に▲3六銀としたのがどうだったのか、ということになるのですが、せめて1筋を突き合っておけば3六銀は端攻めの含みもあるしで様子は違っていたかもしれませんね。さっき、中継ブログをみにいったところ▲4七銀まで遡って竜王は後悔していましたね。

 4連敗で流れ最悪の中で佐藤棋聖にとっては気持ちのよい勝利でした。それでも、最終局は五分五分の勝負でしょう。歴史に残る将棋を堪能できるはず。両者のをみせていただきます。




PM 08:45:48 | Comment(11) | [将棋(中飛車)]

2006年12月13日  にせもの(寿司)
 出先でお昼になった。おすしでも食べようと、目についたお店に入ってみた。

 そのお店のスタッフは職人さんもフロア係も女性だけだった。「ふーん。だからといって、リピートするかどうかは味次第だろうな」と思ったのだが、まさしくそれを実感することになった。

 ここの「寿司職人」は既に四角くまとまったシャリの上にネタを乗っけていくこと以外のことはしない。握り寿司というよりは乗せ寿司というべきか。容易に想像できるはずだが、やはりネタとシャリが一体になった感じがしない。シャリも作り置きしていたからだろう、柔らかさ、艶やかさがない。

 料金は1000円程度なので、あるいは許容されると思ってこういうやり方をしているのかもしれないけれど、私としては二度と入る気はしません。外国に「すし警察」を派遣するくらいなら、国内のまがいものを断罪してほしいものです。店員が女性ばかりだから客が増えるだろう、と店側が考えているのであれば、人を馬鹿にするのも程々にしろ、といいたい。

 そう思ったので、会計の時に「乗せ寿司は寿司にあらず」とそのまま伝えたら、びっくりされてしまった。ひょっとして、他のお客さんはハッピーだったのか。


PM 08:54:06 | Comment(20) | [食べ物]

2006年12月13日  第6局開始
 竜王戦第6局が始まりました。ちょっと間隔が短すぎるような気がしますが、チェスでは連日連戦ですから、きっと私の感じ方がおかしいのでしょう。。。あるいは、最近、佐藤棋聖が連敗中だからかもしれません。

 将棋はいつものように異様な序盤(もう驚かなくなった)から相穴熊になりました。穴熊自体は構わないのですが、なぜ後手は7三桂と跳ねているのに穴熊なのか、そこまで無理をしなくてもいいのではないか、と内心、不思議に思っていましたが、案の定、渡辺竜王は7筋に飛車を転換。7筋歩交換→後手の飛車が8四で釘付け→▲7二歩(普通はこういう手は足が遅すぎて悪手になる可能性が高いのですが)や、▲4八角〜▲6五歩のルートが開け、先手が指しやすそうにみえます。

と、思っていたところ、突如、△8六歩の仕掛け・・・
 5時半ごろでしたが、仕掛けるなら封じ手にしてしまってもよかったのでは、と思いますが、とはいえ、竜王よりも1時間も多く消費していることから、そうもできなかったのでしょう。

 なるほど、仕掛けが程々に成立するのであれば、今の瞬間は後手陣はしっかりまとまっているので、勝ち目もありそうです。さらにいえば、数年前の森内三冠との棋聖戦第2局で後手番の佐藤棋聖がかっちり固まった自玉を頼みに急攻したことも思い出されますね。


PM 08:46:41 | Comment(3) | [将棋(中飛車)]

2006年12月13日  次の一手(糸谷四段)
 王座戦予選の糸谷四段の勝局から。長沼六段の予想を超える次の一手で後手の防衛ラインは崩れます。私は正解を知って、思わず崩れ落ちました。正解は下に白字で表示します。

 正解は▲8四香。折角△6三角と打って完封を狙った後手の意図を挫いた一手です。早くタイトル保持者との一戦を見たいものです。

AM 12:06:52 | Comment(2) | [将棋(中飛車)]

2006年12月11日  浅香唯
 土曜日、渋谷の電力館にいった。家の厨房をIHにしようかと考えており、ディスプレイをみにいったのだ。といっても、選択権は私にはないので妻を置いて、娘と他の階に遊びにいった。実験室で静電気の実験があるというので足を運んでみた。

 たまたまスカパーの番組の録画もすることになっていたらしく、番組制作の人が、「レポーターは浅香唯さんですので、協力をお願いします」とのこと。私はいわゆるアイドルに憧れたことはなかったが、それでも少なからず動揺した。子どもたちは彼女が全盛期どういう人だったか分からなかったので、お姉さんが入ってきたという認識だったようだ。実験をしてくれるお姉さんもかなりきれいな女性だったので、優劣が子どもたちにはなかったのかもしれない。うちの娘は浅香さんから親しくインタビューをうけていたが、全然状況を把握していないままだった。猫に小判。

 彼女はとても顔の小さい人でした。テレビの中では拡大作用が働くのであれくらいでないと見栄えがしないのだろう。

 帰宅して検索をかけてみると、事務所との紛争や再婚などもあり、それほど仕事はしていない様子。なんか惜しい。同世代の女性よりもずっと元気のある方だったので、もう一度活躍してほしいな、と思う。

 これって、他の人がうらやましくなるような体験なのだろうか。そこのところが分からないので、リアルでは誰にも話していない。。。




PM 10:45:57 | Comment(17) | [日記]

2006年12月11日  王将戦プレイオフ (あぅぅ)
 一時は挑戦確率8分の7までいった佐藤棋聖ですが、本日の最終局で丸山九段に敗退し、確率はとうとう2分の1になりました。竜王戦、王将戦、棋王戦とまだ自力ですので、堪えてほしいところです。

 今日の将棋ですが、ざっと並べてみただけですが、1図の△5五角で手薄な攻撃陣の背後を衝かれてからは辛かったのかな、というのが所見です。折角叩きに入れた6四歩をあっさり奪われた上、2図のように飛車を角道から退避させるために引かざるを得ないのではかなり苦しいように思います。

 その後、▲4五桂と勝負にいったものの角道が通ってしまった隙を狙われて△3八銀をもらって飛車が隠居するのではさらに苦しく、力を振り絞って反撃したものの及ばなかった、ということなんでしょうか。。。

 といって、仕掛けの妙案が私のレベルではとても思い浮かびません。角換わり腰掛銀の仕掛けというのは非実力者にはかなりの難事なのです。

 それはともかく、佐藤棋聖の正念場はまだまだ続きます。

 

PM 10:01:33 | Comment(4) | [将棋(角換わり)]

2006年12月10日  記録係などなど
 12/6のエントリーに対するコメントでちょっと深堀してみたいものがあったので、エントリーを起こしたくなりました。

「秒読みのあるべき姿、記録係」
 私は記録係が時計に徹すればいいと思っておりますので、それ以上の議論の発展は秒読みについてはありません。
 昔、60を読み切って周囲に非難されたことがあります。ルール通りやったつもりなので非常に不愉快だったのですが、昨年の銀河戦の阿部―加藤戦騒動の後に私自身の経験を話したところ、「読み切っていいんだよ。升田さんだって投げたんだから」といわれ、納得したことがあります。

 記録係の必要性については私も疑義を感じています。棋戦本戦とかリーグ本戦、A級、タイトル保持者以外の対局はセルフ+チェスクロックでいいのではないでしょうか。この程度の経費(修行扱いだから大した金ではないとは聞いたことがあるが)は真っ先に削って然るべき。既存構造温存は敗北組織に共通して見られる事象です。ドメイン撤退を今、決断せずに、先送りをした日立製作所を連想してしまいます。(ですが、この感じ方の大元は経費が先であり秒読み論議が先にあるわけではありません)

「強者の発言力」
 強者の発言は尊重されて当然ですが、その人物が執行部でないのであれば100%通るものではありません。今回の名人戦の件でも現名人や三冠の見解とは反対の結果になっています。

 ただ、

”将棋の強い人の発言力が強いのは、プロに勝つほど強いアマチュアを育てるには必要なことですが、将棋を普及するにはどうなのかと思います。まあ、アマ連発足当初から言われていることですが。”

は私なりに考えるところがありました。(コメントを下さった方の認識と同一線上にあるかどうかは確信を持てません) この種の事象は将棋界だけではなく、企業社会にもよくあることで、結果的には弱者をのけ者にするような効果をもたらすのです。

 ある事業法人(非常に大きな会社です)の企画本部長さんのお話しですが、「自分は常に会社とともにあり、会社のことしか考えていない。プライベートな時間はあるが、会社の案件が発生すればその瞬間プライベートではなくなる」「正月はあない。社長の年頭挨拶の最後の直しが2日には必ず入るからだ。部下にもそういうつもりで勤めろといっている」とのこと。ある意味、会社に淫しているといった方がよさそうですが、ご本人はその通りだとのご認識でした。これをこのインナーサークルの外側からみれば、「きつすぎる」「ついていけない」「やりすぎだろ」と思うのですが、組織を発展させるためにはそういう心境の人材は不可欠なのだと思います。こういうトップがいる会社であれば、従業員も素直についていけばそれほどひどいことにはならないことでしょう。

 将棋界でも、プロアマのトップの人たちは恐らくは同じような心持で将棋界のことを考えているのではないかと思うのですが、企業経営と異なり所詮は趣味の将棋であれば、普通の人はそれに従う義理はなく、違和感のみが強く残ることも多いのではないかと想像します。また考えの及ぶ対象が平均レベルの将棋ファンにまで及んでいるのかとなると、どうなんだろう、と思うこともあるのです。
 
 こちらの方は状況観察のみで提言はありませんが、身近なところでは、アマ大会運営とか棋戦の中継とかタイトル戦前夜祭の費用対効果といったところで改善できれば、この違和感が解消されることもあるはないでしょうか。。



PM 05:28:54 | Comment(4) | [将棋]

2006年12月08日  言い方があるだろ
 メール送信でアドレス入力ミスをしてしまった。直ちに返ってきたお知らせの文章がこれ。

I\\\'m afraid I wasn\\\'t able to deliver your message to the following addresses. This is a permanent error; I\\\'ve given up. Sorry it didn\\\'t work out.

 なぜ、こんなに雄弁なのか。


PM 10:12:06 | Comment(15) | [日記]

2006年12月08日  追記
 昨晩の追記です。

 昨日のエントリーの1図について▲6二飛成が正着との感想とはBS解説神崎七段の説明。これが通るなら、わざわざ4八に香車を打つ必要はありません。(なお、コメントを随分いただいたので、私の読みを紹介すると▲4八香に△4七歩なら▲4四銀、△4三歩なら▲6二飛成でした。) いずれにしても、手番を渡す手はなかったのではないかと思います。竜を6四に追い返されることになるでしょうが、手番を維持できます。

 「99手目、ここは色々な手があるところ。▲6二飛成、▲1五歩、▲4八香など。どれも難解。」とは竜王ブログのコメントです。

 2図について、中継サイトでは▲6五飛、BSでは▲6二飛成を推奨。時間的に後に紹介された▲6二飛成が本線なのかと思いましたが、4三歩がいかにもすっぽ抜けに見えます。竜王ブログでは「107手目▲6五飛が最善で感想戦で一時間以上やりましたが結論は出ませんでした。」でした。本譜の▲6六香を構想するというのも、佐藤棋聖のすごさですね。(皮肉ではなくそう思います)

 私が書くのも変なのですが、将棋仲間から、「終盤力に関しては今の時点では渡辺竜王が佐藤棋聖に勝っているのではないか」という指摘まで出ていました。。。羽生三冠を別にすれば、そういう評価が佐藤棋聖対他の棋士の関係で当てはまることがあろうとは思いもしなかったけれど、私には反論できませんでした。。。


PM 09:57:42 | Comment(3) | [将棋(角換わり)]

2006年12月07日  渡辺、怒涛の3連勝
 ・・・・・・・・・・・・

 まぁ、感想を書きます・・・・まだ対局者の感想が出ていないので、今のうちに書いておいて、後でチェックすればいい勉強になるでしょう。。

 まず昨日のエントリーで先手の攻めがつながるのか、と書きましたが、杞憂でした。本譜の攻めでちゃんとつながっています。

 そこから順調に爆撃を続ける佐藤棋聖。図面は省略してしまいましたが、いったん▲5九飛と引いたのに対し渡辺竜王は△4六歩(!) 「この歩、成っても当たりにもなんないじゃん!」と思ったのですが、結局、△4七歩成〜△8六歩(実に際どい利かし)〜△5七ととなって鉄壁の先手陣の一角を崩します。恐らくは勝因1。△8六歩を佐藤棋聖は手抜いたのですが、よかったのかなぁ・・・

 で1図です。私のここの第一感は▲4八香。BS解説では「味消し」と紹介されていましたが、本譜の▲1七歩では手番を維持できない。ここは味がなくても、とにかく手番を維持することが最優先だったのではないか、というのが、へぼの感じ方です。

 ▲1七歩としたために△8六金の直接手が返ってきて、応酬があって第2図の▲4三歩ですが、ここからの手の調子がおかしい。△3三玉と上に出てきた玉に対し継続手がなく、▲6六香とは一体? 手番を渡し、貴重な手駒を遊び駒にしてしまい、さらに後手玉の上部脱出を支援するなんて理屈に合わなさ過ぎる。どうしても▲6六香を打つ必要があるならまだ叩きを入れないのが普通なのではないでしょうか。。

 それにしても、渡辺竜王の時間の使い方は羽生三冠を髣髴させるものがありますね。

 以上、ということで、今日はお終いにします。

 

PM 08:31:36 | Comment(9) | [将棋(角換わり)]

2006年12月06日  反則の指摘
 昨日のA級順位戦(久保―郷田)で久保八段が投了寸前(183手目)に126手目の郷田九段の着手が時間切れだったのではないかとアピールした件は私の周りの将棋ファンの間ではかなり話題を呼んだようです。

 その場のコンセンサスは、反則手ならともかく時間切れ、待ったの指摘はその場で行うしかないだろう、中原裁定は妥当、というものでした。心の中に「あれはもしかしたら・・・」という思いを抱えているようであれば、なかなか勝ちに向かって集中しにくいのではないかと想像します。

 ただ、仮定の話ですが、仮に久保八段がその場でアピールした場合はどうだったのか。記録係が時間切れを認定していない以上、時間内着手が所与のものになり、対戦相手(=時間切れを疑われた側)がアピールを受け入れないのであれば、一体どうするのか、という点についてはよく分かりません。私はたとえ将棋界における身分は低くても記録係が裁定するしかない、なぜなら彼はその将棋における時間、進行の管理者であるから、と考えていますが、貫徹できない人もいてもおかしくはない。

 ルールの中で、記録係の権能を明文化しておいた方がよいはずですが、将棋界にはお互いの良識を信じたい心情が強いのではないか、という気がします。。。


PM 11:38:18 | Comment(131) | [将棋]

2006年12月06日  竜王戦第5局
 いよいよ山場ですね。この10日ほど、佐藤棋聖の負けがいくつか入ってしまっていて気になりますが、その前の12連勝が強烈だっただけにそういう印象を受けてしまうのもしかたないでしょう。逆に渡辺竜王は竜王戦専念モードで余力ムードを醸しだしています。

 さて、封じ手の局面ですが、中継ブログではここで仕掛ける手順が解説されていますが、後手の飛車が4段目を制圧していて、4筋の位を取られて、5五に銀が威張っていて、後手玉は2筋ではなく4筋にいるのに、それでも1筋から仕掛けるというのはありなんでしょうか。飛車の横利きを消すために▲5六歩を入れる手が指摘されていましたが、これはこれで傷になるのではないかとヘボなりに考えてしまいます。

 素人考えではその前の▲1七香のところで右桂(私は桂馬とともに戦いたいタイプ)を使うような算段をしたいのですが、香車を上げるのがプロの発想か。。

 攻めに展望を見出せないので、穴熊にしてはどうかと思うのですが、だめですかね。駒が左翼に偏った結果できた隙に角を打ち込まれて・・・ということも心配しなくてはならなくなるし、仕掛けに展望がないのは変わりがありません。

 後手もそんなに指す手があるわけではないので、マイナス手を強要できるようならば先手に活路があるんじゃないか、などと考えました。でも、先手の模様がいいとする見解が多いようで、私は頭を抱えています。


PM 11:29:50 | Comment(1) | [将棋(角換わり)]

2006年12月05日  カスパロフの見識
 Wall Street Journal に今では政治家になったカスパロフ氏の文章が載っていました。米国のイラク政策を論じたものです。チェスの観点が織り込まれて論じた(?)ところが面白かったので、ご紹介します。抄訳ですので、正しい内容を確認したい方はご自分でオリジナルに当たってください。

・米国の9.11の対外政策は失敗であり、再考が必要。

・イラクを攻撃するならば、イランやシリア対策も含めるべきだった。米国は今、イラク以外では譲歩を強いられ、イラクでは内戦を監督する羽目になっている。

・この状況は、戦略の失敗よりも悪く、戦略の失敗を認識できなかった結果である。

・2003年3月のイラク進攻以後、北朝鮮:核実験、イラン:ヒズボラとハマスに資金注入、ウラン濃縮作業継続、アフガニスタン:タリバン復活、ソマリア:アルカイダの温床となり、世界は以前よりも安全になったのだろうか、という問いに対する答えは「ノー」である。

・イラクにおける当初の目標「サダム・フセイン打倒&選挙実施」は達成されたが、イラク人が内戦を続けたいのであれば、全同盟国の軍隊を投入してもこれをを止めることはできない。

・同盟国の部隊がイラクを撤退しても、今より悪くなることはないにしても、中東とは常に事態はさらに悪くなり得るところ。

・しかし撤退すれば、少なくとも現在の破壊的な力学は変わると思う。変化があれば、改善の望みもある。変化がなければ、われわれは同じ振る舞いから、違う結果を期待していることになるが、これはかつて狂気といわれたものだ。

 最後の下りは、将棋で下級者が受けのないところを延々と駒を足して受けてぼろぼろになっている様を連想させます。そうはいっても、政治では継続性が重視されるので、彼のいうように柔軟に方針を変更するのはなかなかに難しいのですが、なんとなしにロシア人の見解というよりは名チェスプレイヤーの香りが漂っているような気がするのは、私の思い込みでしょうか。


AM 12:17:02 | Comment(27) | [ニュース]

2006年12月04日  女流棋士会:新潟日報記事
 3日の新潟日報3面に女流棋士会独立について分析記事が載っていた。独自取材なのかどうか、他紙にも同じ文章が出ているのか、分らないが、今回の件は米長会長が負担になってきた女流棋士会を切り離そうと考えたところから始まっているという内容だった。

 今回の試みがどのような形になるのかはもとより分らないけれど、頑張ってほしい、と応援している人が大半であろうと想像する。私が幹事をしている将棋大会のひとつで、指導棋士が今年から女流棋士(実力者です)になったのだが、いきなり出場者数が前年比50%増。指導役の彼女は実に楽しそうに参加者と将棋を指していて、ファンはさらに増えた。

 棋力とは別の魅力を彼女たちは持っていることもあるだろう。ただ独立したからといって、全員が幸せになれるわけではない。そこは、人さまからお金をいただこうとする以上、棋力、美しさ、接客に秀でた人(エース)に人気が集まることは今と変らないだろう。ただ、女流棋士会として別組織になることで、エースをベンチマークとした全体の底上げができるようであれば、win-winになるのではないか、とも思う。(本当は今でもそういうことができていないといけないのだが)

 とりあえず思うのは、子ども(特に女の子)のお稽古として広められないか、ということだ。(当家の女の子は既に習い事を3つ抱え新規の習い事は全く論外だが、)普通の親であれば女の子の塾の先生は男性よりは女性の方がどうみても安心できる。想像するに、大半の女流棋士が将棋は副業であるのであれば、時間が不足しているということも恐らくはなく、努力する価値はあるんじゃないのだろうか。

PM 07:56:19 | Comment(6) | [将棋]

2006年12月02日  将棋世界最新号
「名人戦特集」
 面白く読みました。先の朝日OP減少分(もしかすると王将戦減少分もありえる)よりも、手元のキャッシュを重視した、という旨の下りに目がいきました。

 経営戦略の題材として、非常に興味深い。普通の経営者は、既存の資源、市場を捨て切れないで、却って致命傷を受けてしまうのですが、少なくとも今の将棋連盟は何かをしようとしている点は買えると思います。同時にその「何か」を実装しようと思えば、経営トップが具体的な戦略を構成員にしつこいくらいに語りかけ、「粘土層」となっている人たちを変えていかなければならないのですが、その辺はアウトサイダーには分かりかねます。

 キャノンの御手洗さんは、コンピューターからの撤退をご自身の見識で決め、社内総反対だったのをご説得していったという話しを、同社の経営陣の方(この方も意見を訊かれれば反対をしたということです)から先日うかがいました。こういうトップはいうまでもなくなかなかいないのですが(あちこちにいれば、日立はああはならないし、NECもああはならない)、将棋連盟の場合はどうなのでしょうか。

 寄り合いの日本プロ野球機構よりはまだしも期待値が高いのではないかと踏むのですが。。

「付録」
 81/100。トライされた方はどうでしたか。

 今、勉強中の資格試験の点数ならいうことはないのですが。。

PM 07:17:22 | Comment(0) | [将棋]

2006年12月01日  倉敷藤花戦第2局
 奪取した斎田さんには申し訳ないのですが、取り上げたいのは彼女が敗れた第2局です。

 今日に至るまで、全く解説の類を読んでいないのですが、この将棋は1図では誰がみても先手が優勢のはず。ところが10手もしないうちにかなり怪しくなっています。

 1図での▲5三歩がまず気に入らない。角の利きがせっかく4二銀を直撃しているのにわざわざ遮るのは変でしょ? それに歩を叩いてしまって金を引かせては却って後手陣が強化されています。5二に叩き込む駒がすぐにあるのなら別ですが。。。

 2図で角を7七に引いていますが、こう指すものなのか。振飛車のさばきと対極の駒の動きのように感じるのですが、居飛車党の誤解でしょうか。。。。居飛車党の感性は構わず▲同金です。

 後手玉の寄せを考えると、竜を1段目に侵入させ、4二角成から5三への打ち込みで仕留める、といった環境を確保するような方針がヘボアマには想像されるのですが、どこか無理なんでしょうか。

 竜王戦もあったし、第3局で奪取したので、最小限の解説もないのではないかと思われます。もし、現地で解説を聞かれた方がおられれば、コメントいただけますでしょうか。お願いします。



PM 08:05:39 | Comment(2) | [将棋(四間飛車)]

2006年12月01日  新リンク
 「油売りのひとりごと」さんとリンクをしました。

 私のようなへたれと違って、コモディティへの適確な分析には感心させられます。よろしければ、みにいってあげてください。


PM 07:48:19 | Comment(0) | [経済]

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名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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