せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2006年05月31日  女流王将戦第3局
 横歩取り8四飛型が勝つのを随分久しぶりに見ました。去年の竜王戦第2局の記録的な大敗もあり、とっくに絶滅したと思っていましたが。。。(実際、平成18年は私の確認したところではあの加藤九段が1局採用したのみ) あるいは千葉さんの意表をついたのかもしれません。

 1図で千葉さんは▲6六歩でしたが、ここは▲3六歩で特に問題がなかったはず。有名な例では森内―丸山の名人戦第3局ですが、この5筋位取りは中央から攻めてもらって結構。歩が切れれば5二歩からあっという間に後手玉には手がつくのですから、角道を止めるような警戒は不要だったのではないでしょうか。

 角交換後の△4四角を警戒する心情が強かったのか2図でも▲4五歩。右銀とのバランスがどうも。。。△7五歩▲4七銀△6五歩▲4六銀となるくらいなら、先に▲4七銀としておいた方がよかったのでは。

 この後、かなり退嬰的な手が出てしまい、将棋は一方的になったようですが、そもそもの駒組みにもヘボの目から見ると問題があったように思います。

<4293>


PM 08:43:40 | Comment(0) | [将棋(横歩取り)]

2006年05月29日  対応力不足
 たまには自分の将棋から。先日の対局で驚くべき仕掛けを食らいました。

 私が後手です。1図から▲4五歩△同歩▲同銀△同銀▲同桂△4四銀▲5三桂成とありえない仕掛け。右の桂馬を跳ねていないのに滅茶苦茶だろう、と思ったものの、残り時間が10分を切っている中で、対応を決めるのは難しかった。

 この仕掛けを受け損ねて私は一方的に負けるのだが、正着は何だったのか、というのが今日の問題です。私の選択、激指4の選択、自分なりの結論を下に白字で書いておきます。

 まず、私は△同金を選択。▲7一角△7二飛▲5三角成△同銀▲6三金と進み△4二飛▲4三歩以下かなり攻められるものの、何とかあませるだろうとの読みですが、△4二飛の時に▲5三金とぼろんんと銀を取られるのを失念していたという始末。情けない。

 ところが、激指4に後手を持たせたところ、私と同じ手順を選択。(唖然) ▲5三金以下△4八飛成▲同金△5九飛▲6九銀(ここまで私の指した手順と同じだが、私はもう半分諦めていたのに、激指しは十分やる気があったようだ)に悠然と△1九飛成。そこで▲5二飛とされようやく彼は苦戦に気がついた。。。。

 ▲7一角の瞬間に△4七歩を利かせておくべきだが、それとても私の読み筋に収斂して後手が大変すぎる。

 恐らく、2図では△同銀が正しいのだろう。▲4四歩△同銀▲7一角△9二飛▲4四角成△同金▲同飛に△5三銀とすれば、守備は破綻していない。(△4三銀しかみえていなかった) 以下▲4七飛なら△4六歩で後手がやれる。

 ただ、1図で仕掛けずに▲8八玉と入城されると後手はどうするべきなのだろう。今度は▲6一飛が王手○○取りにならないので、▲4四角成ではなく▲4四飛から2枚換えに出て6六に残す駒を馬にすることができる。後手は何か指さなければならないが、△2二玉は当たりがきつくなるだけだし、△8五歩は後手一手損のメリットを放棄することになり、普通に組まれてから仕掛けられて勝てそうもない。となると△7三桂か?


 私の腕では結論が出ない。。。

<4973>


PM 07:48:34 | Comment(7) | [将棋(角換わり)]

2006年05月29日  駐車違反取り締まり強化
 多分、6月1日の夕刊にはこんな記事が載るのだろう。(ちょっと意地悪モード)

<記事1>
 路駐をして反則切符を切られた人のインタビュー
Aさん(普通のおじさん風)
 「え? 今日からなの。参ったなぁ」と困惑顔だった。
Bさん(宅急便業者かな)
 「駐車場があいていなくて仕方なかったんだよ。行政はインフラを十分整備しないで取り締まろうとするのは片手落ちではないか」と憤懣やるかたない風情だった。
 他には子供の送り迎えでやられた主婦とかでしょうか。

<記事2>
 取締りをした人のインタビュー。
「かなり緊張しましたが、滞りなくできてよかったです」(この人は多分、若い女性職員であると思う)

 ついでに日本駐車場開発の株価が表示されて記事の出来上がりですかね。



PM 07:41:09 | Comment(16) | [ニュース]

2006年05月28日  NHK杯村田―日浦戦
 面白い将棋でしたが、これは疑問手だろ?という手もいくつかありましたね。
 
 自分の将棋だと▲3五歩から仕掛けるとこの将棋のように後手に盛り上がられて結構苦戦することが多いのです。ただプロの場合は先手が上手く反撃できることになっているらしいので、村田四段の対応を注目したのですが、どうもいま一つ感心しませんでした。

 1図の前で△8五桂を手抜いたところなどはなかなかの見せ場でしたが、▲3七桂はどうみてもため過ぎではないでしょうか。4筋、3筋を制圧されてはどうにも後手が手厚すぎて反撃が効きそうもありません。浦野七段の解説のように▲6八銀と引いておき(△6四歩を強要したことで先手はポイントを挙げているのですから)、特に不都合はなかったと思います。

 それでも、この将棋は一度は先手に天秤が傾きます。2図で△7三飛と逃げたのですが、本譜の▲4三銀打が痛すぎることを考えると△5三飛の方が勝ったのではないでしょうか。

 しかし、なんといっても見逃せないのは3図での▲3四銀成です。これほど考えにくい手もないもので、質駒の銀を逃がすし、手順に相手の逆ゴマを修正してしまうしで、ある程度の棋力の持ち主なら1秒も考慮しないところでしょう。後手から早い攻めがないのですから、▲6八角とでも上げておいて、敵飛車の横利きを遮断しつつ何かの時の▲7七角を含みにしておけば上々の棋勢だったと思います。▲3四銀成が好手であることはまずないと思いますが、実はこういう事情があったというような裏話をテキストで読めるといいですね。

 浦野七段の解説は非常に聞きやすくてよかったです。普段はもっと面白いらしいのですが、ことによると少しセーブしていたのでしょうか。

<4821>

 

PM 06:29:49 | Comment(17) | [将棋(矢倉)]

2006年05月26日  ニュースなし
 午後9時を回ったけれど、棋士総会関係のニュースが出てきません。昨年の棋士総会は瀬川さんのプロ入り試験が大きな議題で、確か午後4時くらいには試験実施の報が流れ、記者会見も行われていたと記憶しています。

 普通に推測すれば、執行部が晴れやかな会見を開く気になれないような結果になったのか。。。棋士のブログが更新されていないのはたまたまなのか。

 別件ですが、今日の連盟メルマガは王位戦最終局の結果が表題だったけれど、中身は楽天のHTML広告だけでした。日常の業務はしっかりやってほしいと思います。


<午後10時40分追記>
 午後10時過ぎにいっせいに記事になりました。昨日理事会方針として発表になった案はどういう経緯か引っ込められたようです。(会議の進め方が変な気がする) それよりも、女流棋士の編入試験というのは大きな話しですね。イベントの腹案はあるんでしょうか。試験対局の相手がオールフリークラスなら、そこそこの合格の可能性はあると思います。ただ、だからといって、棋士としてどうなんだ?一流になれるのか、というシビアなところの疑問は払拭はされていないのですが。でも一流ではないにしても存在感のある棋士にはなれるのかもしれない。

<さらに追記:5月27日午後10時>
 ある棋士(総会にも出席)とお話し。「常識外れで、私の時代では考えられなかったねぇ。毎日新聞さんはよく我慢されておられるよ」

 どんな組織でもトップの指揮権はメンバーの支持があって初めて有効になるもの。メンバーの意思を徹頭徹尾無視するなどということは、どれほどの中世でも不可能事。(可能ならビザンツ帝国の皇帝の首があんなにすげ変わるわけがない)
 一昨日の議案が昨日には修正されていたということは、竜王ブログにもあったように、執行部がメンバーの考え方に配慮したのだろう。

 この話題は当分、ここでは取り上げません。

 それからプロ試験の資格取得用件は瀬川さんの実績を踏まえたものになっているようで、この厳しさだと当分は試験が実施されることはなさそうですね。

<5437>


PM 09:09:20 | Comment(5) | [将棋]

2006年05月25日  考えてみよう:王位戦
 竜王ブログにあった「ここでは難しいと感じていて実際、先手に有力手がありました。」の有力手を考えてみましょう。

 本譜の▲6五桂は角切りを食って、それほど難しくない詰みなのですが、さすがの佐藤五段も疲労困憊だったのでしょうね。妙手系なら2七に中合いをいれて後手の角を4三のラインから移動させてから▲4四桂とかなのでしょうが、この場合はとても寄りそうもありません。まぁ次の一手ではなく実戦ですからね。(とダメを押しておいて、この筋だったら笑えますが)

 普通に金を5八に上がってどうなのだろうか。私の腕では先手玉への寄りは見つからないのですが。。。△4九飛▲6八玉△2九飛成が詰めろではありますが、▲6五桂がどうも詰めろ逃れの詰めろです。▲5八金の前に▲2七歩を入れておくともっと効果的かもしれませんが、入れても入れなくても▲6五桂が詰めろ逃れの詰めろであることには変わりはないようです。

 週刊将棋を待ちましょうか。

<5232>


PM 09:12:51 | Comment(20) | [将棋(相掛かり)]

2006年05月24日  鈴木感覚2
 昨日に引き続き、鈴木八段特集。竜王戦2組の対島八段戦からで、図は昨日の観戦記の指了図です。ここで決め手があるということなので考えて下さい。

 正解は▲7七香。△同とは▲5七角があるので涙の△7五桂に▲4三金△6四角▲5五金と金をつるべ打ち。無理やり角を捕獲して形勢がはっきりしました。なるほど。

 私は▲9一竜を考えたものの、10秒で断念。▲8四歩も論外だし、▲4五桂から角を活用するのはあるかもしれないけれどとても決め手とはいえないよね、もう明日の新聞を待とう、とギブアップしました。一連の金打ちはまず思いつかないですね。


<5542>


PM 08:48:02 | Comment(1) | [将棋(三間飛車)]

2006年05月23日  無知
 今日、ある人にクリステンセン、レビット、マクレガーが誰か分かるか、と訊かれた。私も含めてその場にいる人はほとんどが初耳だったのだが、「それではビジネスマンとしてはどうだろうか」といわれた。orz。。。

 投資関係の指標とかを知っているのではだめですか。そうですか、だめですか。勉強します。


AM 12:01:49 | Comment(21) | [経済]

2006年05月23日  棋聖戦挑戦記念エントリー
 鈴木八段の超常感覚を味わっていただきましょう。1図、2図の正着を考えて下さい。正解は下に白字で。

 1図の正着は△1二金!!!! 週刊将棋でも話題になったような記憶もあります。この金で飛車先突破を防ぎ、次第に中央に活用して有利な態勢に。でも、この感覚ってアマは見習わない方がいいでしょうね。先週のNHK杯戦の窪田五段の△1二金も、着手の時にこの手が脳裏を過ぎったのかしらん?

 2図の正着は▲8七銀。以下▲9六香△同香▲9四歩を狙い、あわせて△9八香成を防いでいるという主張だそうです。鈴木八段指摘の一着です。本譜は▲4六銀と中央で威張っている金に働きかけたのですがよくなかったということです。

 鈴木八段の将棋を並べていると、豪快な雰囲気の割にはこういう接近戦に特質があるような気がします。


<6093>

 

PM 11:53:22 | Comment(0) | [将棋(中飛車)]

2006年05月21日  逡巡ではない?
 今日、放送されたNHK杯戦の山六段―塚田九段戦は塚田九段にチャンスがあったようにも見えましたが、結局のところ山六段が制勝しました。

 1図で△9七飛成▲同玉△7八銀成▲8六歩△7七成銀▲9二飛△9五歩としたらどうなるか、という変化は誰でも考えると思いますが、観戦中の私の考えはきっと詰むだろう。(私には正確には読み切れないけれど) 感想戦では▲3二飛成△同玉▲2三銀△4一玉▲3二角△5一玉▲5二金△同玉▲4三角成△6二玉▲4四角△同銀▲同馬まで並べられ、「詰んでいそうですが自信が・・・」とか山六段は謙遜していましたが、以下△7二玉▲7四香△7三歩▲同香成で追い詰みになります。自玉に受けのない状況ですから、25秒ずつ考えていけば詰みの発見は彼ならば造作もないことでしょう。

 問題は2図で、塚田九段が△2三銀とした時に、「ここで受けに回るのか」「びびった?」とあちこちで落胆の声が聞こえたのではないかと想像するのですが、実際の勝ち筋となると私の腕では見つからない。一手すきが先手玉にかからない。。。△5五歩は▲3二銀成△同玉▲2三金以下詰めろ詰めろで後手玉は寄せきられてしまいそうです。となると受けるしかないのですが、つまりは速度でまだ先手が残っているということなのでしょうか。あれだけ攻め立てられても包むように攻められていないので、寿命があるのですね。。。

 うーん。分かりません。もともとの陣立てでいえば先手の▲4八飛などはこの形ではタブーだと思うのですが、何が勝因で何が敗因なのかは例によってテキスト待ちです。

<4693>


PM 03:50:51 | Comment(8) | [将棋(矢倉)]

2006年05月20日  悪手
 最近の観戦記でちょっと気を惹いた局面です。

 前期新四段ながら奈落に沈んだ長岡四段とライジングスター阿久津五段の棋王戦から。優勢になった長岡四段の次の一手は私の第一感でもありましたが、観戦記によると手拍子の悪手とのこと。だから私は弱いのか。。。正解は下に白字で。

 正解は▲6二飛。これなら△8一角には▲8二飛成、△4一角には▲5二歩でほぼthe endでした。私の第一感で長岡四段の着手は▲6一飛。△7二角▲9一飛成で手番が変わってしまい△8八飛と打ち込まれてはいきなり勝負将棋ですが、ここで▲7八銀としたのが根性のある一着で踏みとどまりました。慣性の盲点というところでしょうか。

<5385>


PM 07:21:35 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月19日  完封
 体調不良もものともせず、名人の完勝でした。ここまで、全く解説の類を聞いていないので、かなりいい加減かもしれませんが、自分の所見を書いて、後日検証したいと思います。

 封じ手の段階では進退の不自由そうな後手の飛車角と対照的に移動の自由が確保されている先手の飛車角の対比で先手が指しよいはず、と思っていたのですが、封じ手は私には思いもよらない▲7四角でした。こんな飛車は相手にせず▲5七銀とし、角は馬を作る方向で運用すればよいと思うのですが、具体的な障害があったのでしょうか。あるいは、3年前の名人戦で7四飛に大暴れされて大敗した記憶が作用して飛車をとったのか、などとも思ったのですが。

 2図の局面なのですが、直前の△2五銀がどうなのでしょうか。一歩を補充し△4六歩の味があるといっても、この銀は永遠に遊び駒になりそうな気配が濃厚。△4六歩を打たせてくれるはずもなく、疑問手とはいいませんが、これくらいしか手がないのであれば後手の苦戦は明白であるように思います。2図の△3九角ではせめて遊び駒を避ける△3六銀が将棋の筋ではないかと思うのですが、当然、ダメな理由があるのでしょうね。

 後続の△5七桂成の味がいくらなんでも悪い。金2枚を獲得できるといっても、手番を渡してさらに後続手段がないのですから。なんか株の損切りみたいな印象を受けます。

 3図の▲3七歩は昨年の第1局の羽生さんの▲3七歩を思い出させますね。

 4図。先手陣に取り付く術もなく敗勢が歴然ですが、せめて△4六歩ではなく△3四銀として泣いている銀の顔を立てたかった気がします。

 名人の充実振りをみると、次局はともかく第6局目の名人の先手番を跳ね返すのはかなり難しいようです。

<4829>


PM 11:41:19 | Comment(32) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月18日  ボナンザ更新版
 早速ダウンロードして遊んでみました。

 新ボナンザは悪くなった時の諦めが早いようで、割とあっさり投了してくれますね。棋譜を激指4に読ませると、激指の評価は私の+2000くらいの勝勢。激指なら絶対に投了はしません。

 いよいよプロの感性に近づいてきたのでしょうか。


PM 11:13:19 | Comment(24) | [将棋]

2006年05月18日  名人戦第4局:最新形
 最近、多いですね、この形。

 封じ手は大方の予想と同じ▲5七銀しかないのでは。飛車筋を通し、角の利きを遮断し、実に自然です。私には先手よしとしか思えませんが、振飛車党の人たちはどのように思うのでしょうか。3年前の名人戦第3局で森内名人は▲3二歩と打ち、惨敗したわけですが、それと比べると封じ手の局面は駒の効率がかなり改善されているような印象です。

 ところで名人の体調がかなりよくないようですが、今晩、ちゃんと休養してほしいですね。

<5805>


PM 10:58:27 | Comment(2) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月17日  深浦―井上戦、今ごろ追記です。
 今、毎日の夕刊将棋欄では各級の昇級者の自戦記を掲載しています。かなり前にこのエントリーこのエントリーで取り上げたB1順位戦の深浦八段対井上八段戦のこの疑問について、ようやく回答が出ましたので、再度取り上げておきます。

 深浦八段の自戦記によると1図で「△1二角▲5二銀△同金▲3二銀△同玉▲5二飛成△2三玉▲4三金△3一銀と粘るのも有力だった」ということで、△1二角は少なくともいい手のようです。ただこの変化を有力と表現していることから、この対局後に発売された週刊将棋の記事(井上八段に悪手が出た云々)とは違う見解を持っているように感じます。

 1二角以降の私の予想手順は、当たり前のように外れているのは、まぁ仕方ありませんね。自戦記のような先手の一気の寄せはとても怖くて踏み切れません。

<5359>


PM 08:52:58 | Comment(0) | [将棋(角換わり)]

2006年05月17日  名人戦騒動
 このブログでは名人戦についてのエントリーはあまり作ってきませんでした。もずさんが非常に分かりやすいまとめ、分析をされておられますし。でも、先日、ある人から「君はどう思うの?」と訊かれましたので、さくっと書いておきます。

 多分、ほとんどの人が同感ではないかと思うのですが、私の業務担当の中で取引先がこういうことをしたら、そことは二度と取引をしたくないと感じるでしょう。予備交渉なしの不意打ち通告、頻繁なスタンスの変更。。。ただ、この取引先が部品メーカーだとか金融機関であれば代わりはいくらでもいますが、名人戦となると代替が効かない、従って円満な落としどころを探ることになるのが普通のビジネスのあり方だと思います。(こういう状況の場合、「赤ちゃんに教えるように」という表現を使うことが多いです)

 毎日新聞社の場合は、どうもそういう風にはお考えにはならなかったようで、連日、紙面で将棋連盟の不当を主張されています。それは経緯を考えれば無理からぬものがあるのですが、どうしても関係を続けたい取引相手に対し「あなたは間違っている」と第三者に言い続けるものなのかなぁ、とやや理解できません。言論機関ですから、通常のビジネスと異なるところはあるとは思いますが、名人戦の観戦記まで自己主張の場としなくてもよいのではないでしょうか。(第3局の観戦記者の福井氏は毎日OBらしいので、社の立場とは別にご自身の主張があったのかもしれません)

 毎日新聞社の本件に関するスタンスは初期の報道で言い尽くされており、最近の記事は私にはほぼ無意味になってきました。将棋ファンの皆さんはどう受け取られておられるのでしょうか。

 現在はいろいろと暴れる子どもをみて親の毎日新聞社が「いい加減にしろ」と激怒しているという状況かと感じます。もっともこの子どもも改心する可能性は高いようですが。。。毎日新聞もある程度矛を収められた方が円満解決に資するように感じます。



PM 08:19:42 | Comment(5) | [将棋]

2006年05月16日  朝日OP第4局追記
 昨日の将棋の総括がasahi.comにでていました。下のエントリーの第2図では▲9一竜ではなく▲8四銀以下2枚飛車を狙う方がよかったのではないか、とのことです。

 アマならすぐに目に付く攻め筋ですから、「なんだ、やっぱりこちらの方がよかったのか」というのが正直なところです。2枚飛車は強い。まぁ、理屈を後追いでつければ、本譜のように飛車角交換をしても後手玉は角で攻略するのは難しいし、飛車が遊びそうなら活用を心がけようということなのでしょうか。

(17日追記)
 桂馬を渡して端攻めがきつくなったので、▲8一飛成で▲7九飛と隠忍自重、奴隷と化すのもあったのでしょうか。

<5879>


PM 09:59:32 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月15日  鉄壁の舟囲い
 今日、行われた朝日OP第4局はasahi.comで中継されていましたが、なかなかよい内容でした。

 私の感想も中継と割と似通っているのですが、表題のようにただの舟囲いが本当に堅い。穴熊党にはこの囲いではまるで藁の家に住んでいる3匹の子豚みたいな感覚に襲われてしまうのですが、羽生三冠の舟囲いは煉瓦の家ですね。

 誰が見ても1図は先手がよさそう。左銀の遊びは気になりますが、先手の囲いは4六歩、5七歩型の美濃囲いで横からの攻撃には難攻不落。2枚飛車も不可能ではないようで、十分な棋勢にみえますが。。。

 横からがダメな以上、羽生三冠が端攻めに賭けるのは当然とはいえ、2図まで進むとあれれ。▲8四銀から2枚飛車で攻めようとしても、△5一香で止まってしまい、望みが薄そう。3図ははっきり先手が苦しそうです。

 後手居飛車急戦の名局といえそうですが、藤井九段は棋聖戦の対森内名人戦でも先手藤井システムに対し△5五角と出られる形から苦杯を喫しています。急戦で勝てないとなると、戦法の命脈に関わる事態なのではないでしょうか。

<5048>


PM 08:34:56 | Comment(2) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月14日  悲しくならなかった金
 今日の午前中は子どもの勉強を見ながら、NHK観戦。序盤から森下九段が顔に似合わない激辛の解説(破門が何回くらいあったかな?)をするのを面白く聞いていましたが、1図の△1二金には「うぇ〜!」と声が絞り出されてしまい、妻から「変な声を出すな」と叱責を被ってしまいました。まぁ、でも普通に流してみることのできない手ですよね。でも、後で激指4に訊いてみたら、彼の推奨手は△1二金でした。。。

 「これで後手が勝つなんてことは、いくらなんでもありえないだろう」と踏んだ私は、△6四桂のところで△3二金打として千日手に持ち込む、とか変なことも考えていたのですが(森下九段も後手不利かとの認識で「窪田五段は動揺していますね」などと解説をしていましたしね)、しばらく経つと2図の局面に。「これだけ金銀を後手が持つと、先手も結構大変なのでは?」

 実際に後手の窪田五段は金銀をペタペタ張りつけて自陣を強化。歩を活用できない先手の攻めは軽く、後手のと金の活用が間に合ってしまいました。

 北浜七段がどうすればよかったか、すぐには分からないのですが、常に正しい結果論から推測すると、と金を生かしておいたことが致命傷になった以上、3図で▲4二飛△7二銀▲6一角成△同金▲4八飛成ととりあえずは掃除するべきだったのではないか、と。駒割りは金桂交換の駒損とはいえ、1二金の遊び駒を主張できたのではないかと、かなり切れ味の悪いことを考えています。

 最近のNHK杯では出色の面白さではありました。見て損した気は全くしません。

<5405>

 

PM 12:57:53 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月13日  名人戦:谷川1−2
 昨日、私は1泊2日の人間ドック入り。普段はみることができないBS2の衛星放送だが、昨日は放送が午後6時からということもあり、余裕で視聴することができました。

 まず映った局面が1図。手番がすぐに分からなかったのですが、私の所見は「手番が先手なら銀損でも先手よし。矢倉は飛車で攻められると弱いし、次に▲4三歩をもらってはさらに後手の囲いが弱体化してしまう。それに後手の2七歩がなんとも痛々しいのでは」というものでした。だいたい、敵陣に歩が取り残されてしまうのは、自玉の防衛には全く役に立たないので忌むべきものと私は認識しています。

 放送中、佐藤棋聖と山六段はそこに至る過程の谷川九段の差し手にいちいち驚いたことを告白しながらも、やや谷川持ちの見解。「やや」というのは控えめだなぁ、と思ったのです。

 正直にいうと、▲4三歩△同金に▲4四飛はアマ好みの攻めですが△2二角でダメだろうな、ということは自力で分かりました。名人戦でこういう派手な手で決まることはないだろうから、きっと受けがあるはずとの予断が上手く働きました。しかし▲4三歩以外の手、つまり▲2四歩は全く思いつきもしなかったので、あまり自慢にはなりません。。。また1図以前の指し手の中で私も▲4八飛には驚きました。その後の局面として1図を想定できなかったのですね。深夜の解説でも触れていましたが、▲3八飛だと後に△2八歩成を効かされる場面がある、だから当たりにならない4八が正しい、というのは、なかなか含蓄のある教えです。(少なくとも私には) 以後、心得たいものです。

 インターネット、携帯電話が手元にない私は、0時25分まで待って結果を確認。手順を並ぶのを眺めていて2図の△4六角に「え!」と声をあげた瞬間、佐藤棋聖が「これが敗着です」との解説。まぁ、この急場で切られるのが見え見えなのに、4六に角を打つというのはかなり変なのですが、かわるべき着手が△2四角打というのもなんとも。こういう角が同一線上に並んだ形というのは一見破壊力はあるものの、受けもまた難しくはないとされていますよね。。。

 戻って、谷川九段の▲5八銀、▲2四銀、▲4八飛いずれも私ごときには指せそうもない手ばかりで、みていて面白い将棋でした。これなら4局目以降もまだまだ楽しめそうな気がします。


PM 01:45:50 | Comment(3) | [将棋(矢倉)]

2006年05月11日  名人戦第3局1日目
 名人2連勝の後を受けた第3局は相矢倉加藤流になりました。この融通無碍な戦法が、あの頑固一徹の加藤九段の得意戦法というのも違和感が多いのですが、▲4六銀戦法と違いバリエーションが豊かで、指していて結構楽しいものがあります。

 谷川九段は相手が▲4六銀戦法を対羽生戦で特に経験豊かなところから、加藤流を採用したのではないでしょうか、と想像。

 1図までは本にも載っている形で、封じ手局面でも私のDBでは2例(竜王戦屋敷―郷田、朝日OP渡辺―北浜、いずれも後手の勝ち)の先例があります。

 山六段が封じ手解説をしているようですが、ブロードバンド回線とmedia playerがあるにもかかわらず、私のPCでは動画を開けることができません。私は、△同歩で受けに回るのも結構、ありではないかと思うのですが、どうなるでしょうか。


PM 09:36:26 | Comment(0) | [将棋(矢倉)]

2006年05月09日  ナポレオンとヴェルサイユ展
 ヴェルサイユ宮殿美術館:ナポレオンとヴェルサイユ展を連休中にみにいった。(ただ券をもらったの)

 会場の江戸東京美術館は常設展が広々としているのに、特別展は1階の狭い会場で行うものだから、激混み。大トリアノンからもってきた調度品はそれなりだが、現地で見たときの記憶は全くない。ヴェルサイユは4回行っているけれど、小トリアノンならともかく大トリアノンに行く人は少ないだろう。私も行ったのは一度だけだ。ヴェルサイユとナポレオンをくっつけた発想は面白いのでは。

 うちの娘はナポレオンの帯剣が気に入ったらしいが、すっかり摩滅した私の感性では「ふーん」と通り過ぎてしまいそう。いくらいいものでも、真剣に見ない限りその真価は分からないので、こういう機会は重宝だ。

 ところで、ダヴィドの「サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト」が今回の目玉であることに異論のある人は少ないと思うのだけれど、この絵は以前はルーブルにあったはず。さらに、私はウィーンのベルベデーレでも1998年にみたことがある。これは多分、同一モチーフの第2作だと思う。

 どなたか、この作品の経歴をご存知であれば、教えてください。


PM 11:47:26 | Comment(7) | [日記]

2006年05月09日  今週の週刊将棋
 佐藤大五郎九段の必至問題を解く。普段、1問目は楽に解けて2問目に苦戦するのだが、今回は1問目から大汗。全然、筋が浮かばない。。。 30分ほど考えてギブアップ。

 解答を見て唖然。初手▲1三桂って、出題図の持ち駒に桂馬なんかあったか?  やっぱりない。3回確認してしまったが、ないものはない。

 時間を返してほしいです。


PM 11:22:05 | Comment(3) | [将棋]

2006年05月08日  さだおばさん(原田泰治 著)
 昨日、TBSラジオで「子どものころ、一番読みたくない本だったが、大人になって一番読みたい本」として紹介されていた本です。

 こういう内容で、それは主人公がそういう死に方をしたのでは子どもにはきつすぎるように思うけれど。。。

 皆さんの中でご自身もしくはお子さんがこの本を読んだ方がおられれば、せんすの小学校2年の子どもが読んで大丈夫かどうかご意見をお聞かせいただきたく。


PM 09:41:51 | Comment(18) | [子育て]

2006年05月08日  鈴木、棋聖戦挑戦
 羽生三冠の勝利を予想した人の数は鈴木八段の勝利を予想した人の数の数倍に及んだと思われますが(それは無理もないことであって、直前の2局は鈴木八段の先手番にもかかわらず短手数で粉砕されています)、結果は逆目も逆目。見事の勝利でした。

 今日の中継は解説が皆無なので、却って後日の検証と照らし合わせる楽しみがあります。自分なりのヘボ見解をここにさらしておきます。

・私見では鈴木八段の快勝で、終盤は大差だったと思います。
・先日の名人戦でゴキゲン中飛車が大敗を喫した後なので、鈴木八段の中飛車、さらに羽生三冠の急戦回避+新丸山ワクチン採用には驚きました。ただ、羽生三冠はNHK杯戦準決勝で丸山九段相手に後手ゴキゲンを採用して、新丸山ワクチンの前に完敗しているので考えるところがあったのでしょうか?
・後手の角打ちを回避するためには先手は銀冠にはしにくいと思うのですが、右桂を跳ねていない状態であれば構わないのでしょうか。先手は堂々と銀冠にして馬を作らせます。
・対して1図の▲5三歩なのですが、いい手なのだろうか。▲3一角の含みはあるものの、あっさり△同金と取られると、後の歩切れにつながったのではないか。以下▲2四歩に△2五銀と馬筋を活かされ▲2八飛△2四歩▲5八角△同馬▲同飛△5四歩▲2八飛△3三角で2図。第一印象では「ここで自陣角?」でしたが、よく考えてみると、ここさえ押さえておけば左銀の活用が間に合うわけで、好手だったのではないでしょうか。
・進んで3図。2筋と3筋の先手の歩が。。。こうなって、勝てることはあまりないのでは。
・4図で歩切れがてき面、祟ってきました。以下、鈴木八段は慎重に交通事故にあわないように進めた、という印象です。
・142手目で△8七金▲同銀△同歩成▲同玉△8九飛成以下の即詰みがありましたが、まぁ、ご愛嬌でしょう。

 これで実は先手に勝ちがありました、とかいうのであれば、面白いですね。

 前年度不本意な降級をくらいましたが、鈴木八段の成績は決して悪いものではありませんでした。いつもの人々以外の棋士がでてきて、今回の五番勝負は新鮮なものになることでしょう。

<4239>


PM 09:34:43 | Comment(33) | [将棋(中飛車)]

2006年05月06日  マヌエル1世
 久しぶりのビザンツネタです。

 この人について文章を書くのはかなり大変だった。11世紀初頭に全盛期を迎えた帝国が世紀末には見る影もなく衰えたところに出現したコムネノス3皇帝。おかげで、帝国は一応の勢威を取り戻します。その3代目がマヌエル1世ですが、外交関係破綻、経済力衰退が目立ち始め、彼の晩年から帝国は破滅に向かって一気に突っ走ることになります。以上が背景情報です。

 まず、私はマヌエル1世が好きだ。派手で勇敢で実に君主らしい人物である。仕えるのであれば、こういう皇帝がいいな、と思う。だが、支配者としては見通しが利いていたのかどうかという点ではどうしても首を傾げてしまう。

 根津由喜夫氏の『ビザンツ 幻影の世界帝国』(講談社選書メチエ)には、マヌエルのことをかなり好意的に書いています。

・ 帝国には軍事力が十分ないことを認識し、国威を飾るために儀式や財力を見せ付けることに主眼をおいた。
・ 決定的な戦いにより敗北のリスクを犯すことなく、位攻めで相手を威圧することで、貴重な人命の損耗を避けた。
・ 帝国国民は周辺各国の君主や使節が帝都を訪れるのを目の当たりにし、世界帝国の幻影に酔いしれることができた。
・ 神のように、相対立する諸勢力のパワーバランスを操作することで、帝国の相対的優位を維持した。
・ 末年に至り、ベニス、ルム・セルジュークと決定的な対立に追い込まれたのは、国際情勢の変転によるものであり、必ずしもマヌエルの失策ではない。

 いくつかの考え方については私も100%賛成です。でも、彼の治世の後、帝国を襲った悲運を考慮すれば、主体的な意識はともかく、マヌエルに責任がないとは私にはいえないのですよ。

 一庶民の感覚では、分不相応な金の使い方をしていれば、いつかは家計が破綻することは分かるわけで、それは国も同じではないかと。もちろん、国債を発行して、特に外国人に買わせて、インフレを起こしてナシにしてしまうことは国にはできるわけで、またこの時代はイタリア諸都市が経済的に勃興していたので帝国債の受け皿もあったとは思いますが(無理ですかね、いくらなんでも12世紀では。。。)、いずれにしてもマヌエルが経済政策に熱心だったという話しはどの本にも載っていません。

 国富を蕩尽してしまったために、次代以降ろくな海軍力をもてなくなったと考えるのが、やはり妥当なのではないでしょうか。

 南イタリアに軍を派遣したりしていますが、帝国にとって不可欠な土地ではなかったのではないか。まぁ、長い間、生きていれば寄り道をしてしまうこともありうる訳で、常に効率的なルートを辿れるわけではないのですが。。。ただ当時の帝国はそういう国家運営を実は求められていたのではないか、という気がしてなりません。

 人を見る目がないため、宿敵の従兄弟アンドロニクスを晩年に赦免した上で宮廷に入れてしまったのは痛恨。おかげでマヌエルの息子であるアレクシオスは帝位継承3年でアンドロニクスに殺害される羽目になってしまいました。

 そんなやらこんなやらで、私の彼への評価は7/10。支配するというのは大変であることをまざまざと体験した君主だと思います。

 

PM 08:09:35 | Comment(0) | [歴史]

2006年05月06日  今にして分かった。
 最近の対四間飛車で時々出てくる2六角型の居飛車穴熊。多分、たいていの人にとっては当たり前に理解されていたであろうことを私は理解していなかったので、後悔懺悔をしつつ、刷り込みをします。

 2六角型は後手が7一玉型の時のみ成立するのですね。はぁ。1図の局面のような形であれば△5五歩には▲2六角として敵玉を角の射程に収めることができるので平気。でも、一目散にさん8二玉まで移動されていると角を引いた瞬間が恐ろしく中途半端なので、△5五歩からたこ殴りにされてしまう。。。序盤は深いですね。

 前期A級順位戦の羽生―久保戦を並べて改めて先手の緻密な駒組みに感じ入りました。


PM 08:03:16 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2006年05月05日  コンピューター将棋選手権
 昨日の朝日OPは戦形として興味の対象外である上に、内容もトホホだったので、レビューは見送ります。

 今日も家族で外出したので、コンピューター将棋選手権の模様は今、知りました。

 いろいろと驚かされる手があったのですが、激指対ボナンザの終盤の激指の大崩れとボナンザ対TACOSの▲2四角には驚きました。もう、ありえない、としか言いようがありません。

 それでも奨励会初段程度はあるとの見立てですから、さらに言うべき言葉がありません。。。


<4239>


PM 09:18:08 | Comment(1051) | [将棋]

2006年05月04日  分からない:佐藤―渡辺戦
 1図はこの間まで掲載されていた王位戦リーグの佐藤棋聖対渡辺竜王戦の終盤です。将棋世界6月号でも両者の対談で触れられていますね。1図で△4一歩と受けたために▲4二と△同金▲3一銀と却って寄せの速度が速くなってしまったとのこと。

 観戦記によると△5五角とするしかなく、▲2一飛成△2二飛▲1一龍△6七歩成▲7七香(変化図)△7八と▲同玉となって先手が残していそう、ということです。でも、変化図で△7八と▲同玉とわざわざ先手玉を角筋から外すのは常識的にはおかしいのでは。後手玉は詰めろではないのですから、ゆっくり△6八ととしておいた方が得なはずです。

 以下▲同金に△7六歩が詰めろなので、むしろ後手有望なのではとすら思うのですが、例によって読み抜けがあるのでしょうか。

 △6八とは詰めろではないので、この瞬間、後手玉に詰めろがかかればいいのですが、▲4二とも▲5五銀も詰めろではないようです。。。。

<3852>



AM 08:28:42 | Comment(20) | [将棋(角換わり)]

2006年05月03日  吹田文明展
 妻に頼まれた。彼女と娘が妻の友人2人とそのお嬢さんたちと砧公園で遊ぶことになったので、つきあうようにと。不思議なことにその友人2人の旦那さんは来ないらしい。

 ほとんどの男性に共感してもらえると私は確信しているのだが、こういう状況は幸せなものではない。自分が同行する必然性がまるでみえないのだが、彼女の見解では私が同行することはその人間関係におけるコミットメントを明確にする上で重要なことのようだ。本人はそういう言い方はしないのだが。

 そんなところで点数を上げてどうするんだ、いい天気なんだからゴルフに行かせろよ、という内心の叫びはあるが、結構、土日を将棋やゴルフで潰している以上、声に出すことはできない。抗弁する術はなかった。

 全員をワンボックスに乗せて駐車場に辿り着く。私の計算では、駐車場入場の列が長いので、女性たちを降ろして私は夕方までフリーになれるはずだった。しかし、読みは大はずれで、駐車場はガラガラ。但し、計算外のおまけがついていた。この駐車場は世田谷美術館か併設のレストランの利用者に限定されている。退出する時に、利用と引き換えにもらうスタンプをみせなくてはならないのだ。従って、私は家族やその友人たちを置いて、美術館にいかなくてはならない。表向きは「みんなと遊べなくて残念だ」という表情を作りつつ、内心は欣喜雀躍して美術館に単独で移動する。

 ようやく本題。世田美術館では「吹田文明展;華麗なる木版画の世界」が開催されていた。この人のことは全く予備知識はないのだが、小学校の先生と作家の両立をしながら大家になった人物で現在もご活躍中とのこと。かなりの数の作品が展示されているのだが、正直なところ1975年以前の作品はやぼったくてあまり好きになれない。(ゴッホの初期の絵と似ているような感触があったが、変か?) ところが、それ以降の作品となると、「この人に一体、何があったのだろう?」と思うほど様変わりしてしまい、狭い版画の中に空間の広がりが表現されている。特に星をモチーフにしたものは、「これが版画か!」というものばかり。自分の表現力のなさが悲しいが、素晴らしいものだった。

 館内に人は多くはなかったが、皆さん、息を詰めて鑑賞していたようだ。私としても、この場に来た経緯はさておき、幸せな時間をすごすことができてとてもよかったと思う。


PM 10:18:01 | Comment(17) | [日記]

2006年05月03日  升田賞
 将棋世界6月号に升田賞の選考プロセスが掲載されていた。私にとっては相変わらずよく分からない選考基準なのだが、まぁ、過去を振り返ってみようという、いわば遊びの領域の話しだし、紙面には載りきらない会議の空気の動きとかもあるのだろう。

 佐藤棋聖は毎年のように候補の上っては、毎年のように次点に終わっている。今年も2人から推されたが、それまでだった。以前は、「そろそろいいだろう」とか「あれが受賞で佐藤さんが次点とはおかしい」とか慨嘆したものだが、ここ1年の彼の指し方を見て、升田賞はもらわなくてもいいんじゃないか、という気もしてきた。あまりにも彼は個性的過ぎて、他人の名前の賞は、それがたとえ升田幸三にちなんだものでも、いまさら不要ではないかと思うのだ。彼の指し方が特異なことは、ほぼ将棋を理解する万人が認めていて、わざわざ賞で顕彰するまでもいいのではないだろうか。
(そういえば、将棋世界6月号は佐藤棋聖の記事が多いですね。)

 もっとも、個性という点では、他の名人経験者たちも同様に個性的であり(振る舞いに奇矯なところはなくても、将棋は十分に普通ではない)、升田賞をもらえばそれは嬉しいだろうが、ものすごく嬉しい、というものでもないのでは、と冷めた見方をしてしまう。

 賞よりも勝ち星のほうがうれしい、というのが正直なところではないだろうか。

<4315>


PM 09:47:13 | Comment(7) | [将棋]

2006年05月02日  子どもへの教え方
 今週号の週刊将棋の本間六段のコラムに載っていた局面です。ここで▲8四飛という手が紹介されていたので、取り上げてみる気になりました。

 浪速の熱血将棋少年、なおた君が考え出した手で、小学生でこういう手を思いつければ大したものですが、それはそれとしてこの手はいい手なのかどうか考えてみたくなったのです。(将棋をやってきて、この手を考えたことは一度もありませんでした)

 △同飛▲2二角成△4四角は?
1)▲2一馬△9九角成は後手陣の右翼はそれなりに安定しており攻略は大変ではないか。
2)▲2一馬で▲同角△同歩▲9五角は一瞬気持ちはいいものの、飛車のいい打ち場所が後手陣にないことを考えると疑問でしょう。
3)▲同角成△同歩▲2二角がまだしもか。

 これがいやなら、△4四角でなく△5五角か。これなら2)と類似の変化に入れる。

 実は今日の私にとっては、本題は手順自体ではありません。子どもに教える材料としてこういう派手な手がいいのかどうか、ということなんです。私も始めて2年くらいは派手な手が大好きで、やがて行き過ぎて角をただで捨てても飛車さえ成れればいい、という発想に行き着いてしまいました。

 地味な手順に興味を持てない子ども相手なので派手な手で目を惹くのも必要ですが、中級者以上だと、

・当たりはあらかじめ避けておく
・傷はあらかじめ塞いでおく
・遊び駒を使うようにする
といわば「守り」がしっかりしていないとろくに勝てません。でも、これを教え込むのは大人が相手でも大変。

 将棋講座などでも部分的な手筋は教えていますが、こういう根本の発想はどうも明確に言われていないような気がします。野球でもまずは守備を鍛えるところから始まるのが相場のはずですが、将棋のレッスンの世界ではどういう風にしているのでしょう。

<4223>


PM 09:26:51 | Comment(192) | [将棋(三間飛車)]

2006年05月01日  BBQ@城南島海浜公園
 昨日、羽田ちかくの城南島海浜公園で知人とバーベキュー。せんすの屋外バーべキュー体験はこれまで1度のみ。よって、ほとんど役立たず、無用の長物と化したが、おいしくいただいた。昨晩、今朝と満腹状態は続き、結局、食事抜きで本日昼食まで辿り着く。

 バーベキューを予約すると駐車場スペースも同時に確保されることになっているのだが、現地についてみると公園入場者の車が長蛇の列を作っている。妻を派遣して入り口の係りのおじいさんに確認させる。

「予約者は優先なんだけど、優先でしかないんだよね」

などと全身脱力されるような台詞を聞かされたが、たまたま居合わせた知人と猛抗議をして、割り込み入場。同じような抗議をしている人があとにも続いていた。予約して、いや混んでいるのでは入れません、ではそれは怒るでしょうね。知人の話では、予約者は通常利用者と別に駐車スペースがあるので、満車であろうがなかろうが、とにかく入れるものらしい。係りの人は初めて入り口整理をしたのだろうか。こういう事象は土日ごとに起こっているのではないかと思う。

 入る時にややてこずったが、中は東京湾の開けて風景を臨むことができ、気持ちがよい。潮干狩りも楽しめるのもなおよい。城南地区の住民は遊び場所が多くてうらやましい、と思った一日。

 バーベキューガーデンの利用者では、当方のパーティが最年長者ではないか、と思えるほど、利用者の年齢層が低く見えた。両隣とも合コンモード。なんぱはできたのだろうか。

<4309>


PM 10:01:53 | Comment(12) | [日記]

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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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