■2006年02月23日
王将戦佐藤2−3「寄っていたのか?」
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王将戦第5局は佐藤棋聖が勝ち、奇跡の3連敗4連勝に望みをつなぎました。
でも終盤、訳が分かりませんでした。追ってその辺を書きます。
昼過ぎに局面をみにいったところでは7筋の折衝で羽生四冠が1歩得を果たして、どうも後手が指しにくいような気がしたのですが、1図の△7三歩が多分、好手。以下桂馬を6五までとばし、2図から△5七桂右成▲同歩△6五歩▲同飛△6四金が佐藤棋聖らしい強打! ▲7七桂△6五金▲同桂が馬当たりなのでまだまだ難しいでしょうが、先手玉はあまり堅くないので後手に天秤が傾いた感じです。
それを裏付けるような3図の△3七馬。指した人が指した人ですからこれで決まったのかな、と感じたのですが、訳が分からなかったのは4図です。
ここで本譜は香車を3八に合いをしたので△4八銀▲4六玉△3八竜▲2六角△3七銀不成で寄せ切られたのですが、桂合いだとどうなったのか、分かりません。
こういうところはソフトに考えさせたほうがいいので、検証してみると、
1)△4八銀▲4六玉△3八龍は▲5五金とされて△3六龍▲同竜△5五銀に▲2六角で指し切り、と思ったら、▲3一角△同金▲3三金△同銀▲3一馬△同玉▲4一金△2二玉▲3二飛△同玉▲3一飛△2二玉▲3三飛成△同玉▲2五桂△3二玉▲3三歩△2一玉▲3二銀△2二玉▲3一銀不成△2一玉▲3二歩成△同玉▲4二金△2一玉▲3三桂打△1二玉▲1三香というアバンギャルドな即詰みまでありました。
2)△3五桂は▲3九桂で寄らない?
3)△3五歩は3四が空くので、▲1三金△同玉▲2五桂△2二玉▲3四桂△2一玉▲2二香△同金▲同桂成△同玉▲3二金△同玉▲4二馬△同玉▲5二飛△3一玉▲2二銀△4一玉▲3二角で即詰み。
というわけで、後手の勝ち方が私にはさっぱり分からないのです。
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PM 11:36:00 |
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[将棋(中飛車)]
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