せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2005年12月31日  今年の「一手」
 大晦日なので人並みにこの一年を振り返ります。出来事系については、他の人が既にまとめられておられるので、着手限定で印象の強いものをあげるとすると、図の2手でしょうか。

 負けた方の手を紹介するのもなんですが、1図の△6四銀(名人戦第7局)は他の棋士にはなかなか指せない手であり、羽生四冠がいなければ将棋史上に登場することもない一手だと思うのです。対戦相手の森内名人が先日の棋王戦挑戦者決定戦で採用しているところからも、この手の含意の深さが想像されるのですが、多分、百万言を費やされても、我々がその真価を感覚することはないのでしょう。

 次は棋聖戦第5局の△6四銀。この五番勝負で従来の右玉観への修正が行われたように思いつつも、今後も誰にも真似できないはず。

 来年もこういう手をみたいものですね。

<4875>


PM 01:30:09 | Comment(0) | [将棋]

2005年12月30日  素朴な疑問
 王座戦予選の桐山九段−福崎九段戦がついこの前まで日経にて取り上げられていました。福崎九段の自戦記です。1図の局面について、本譜は▲7八金だったのに対し、「▲2二歩成が勝る。△同飛は▲3四角。△2七歩成は▲2三と△2六と▲3三と△3六と▲4二と(2図)が銀当たりで先手よし」と書かれています。

 でもですよ。

 この瞬間は1六角の利きが止まっているので、後手が悪いのだろうか、と私は疑問に思ったのです。例えば、自陣を省みず、△4七歩成▲4三と△5八と▲同金△6六角(3図)とするとむしろ後手の方がよいのでは。。。1図の前に手に窮した福崎九段は△9四歩と端歩を突いているのですが、それが功を奏して後手玉はほどほどに広く、対して先手玉はすっかり取り付かれているのではないか。

 最近、ここで書く内容がほとんど的外れとなっているので、あまり自信はないのですが、どうでしょうか。

<3916>


PM 09:26:31 | Comment(44) | [将棋(向飛車)]

2005年12月30日  スキー@ブリザード志賀高原
 スキー休暇にいってきました。4冬連続の奥志賀高原かつ2005暦年で3回目の奥志賀高原です。本当に私はここが好きなんです。

 でも、今回は辛かった。

 長野ICまでは好天気だったのに、中野周辺でいきなり雪。あまりの寒気にウォッシャー液が凍結してしまい、寒冷地仕様の液を中野IC側のGSで補充するも、結局は効果なし。道路はちゃんと圧雪されており、スタッドレスで普通に上がれたのですが、一の瀬を過ぎて標高がいよいよ上がり、外気温がマイナス10度を下回るようになると、フロントグラスの曇りがいかんともしがたく。。。内側すらもシャーベット状の水滴が付着していくら拭いても追いつかない。外側は雪がこびり付いてはがれない。仕方ないので、左右の窓を開けて前方を確認しながらの走行となりました。ちょっと準備不足だったようです。

 肝心のゲレンデはオールパウダーで素晴らしい状態ですが、整備が追いついていない感もあり、ベテランでも新雪に突っ込み、腰まで埋まった人がちらほらと。私も一度やってしまいました。特に難しいところではなく、ゴンドラ乗り場直前のフラットなところでですよ。志賀にくればいろいろなゲレンデで遊ぶのが常ですが、これだけ雪が多いと移動する意欲もわかず、結局はグランフェニックスで暖まりつつ、時々外に行くというパターン。でもフェニックス前から上に上がる奥志賀第2高速リフトは総距離が1555m、所要時間は6分半。ブリザードの中、この時間を耐えるのは実に辛い。拷問には最適の環境とすら言えるでしょう。

 奥志賀ゴンドラからのダウンヒルはなぜか風が弱めなので、第3ペアリフトを乗り継いで、ダウンヒルで滑ることになります。皆考えることは同じようで、このコースにはそこそこのスキーヤーが。雪はどんどん降ってくるものの、楽しく攻めのスキーを堪能。

 でも、往きはよくても帰りは辛い。第3ペアリフト脇のコースは初級コースではあるものの、まさに尾根道で視界5m、風速20m超(体感ベース) うちの娘はこの400mを下るのが辛くて泣いてしまいました。

 車は常にかまくら。持っていったスコップが威力を発揮し、除雪は特に問題なし。だけど、車は決して安全な場所ではないわけで、昨年の新潟地震で、迫る寒気の中、車の中で睡眠を取られた方々の気持ちを考えるというべき言葉もなく。遊びにきてそういうことを感じるのも偽善のような気がしますが、あまりの雪のものすごさに率直なところでした。

 最終日は志賀ではなく、晴れたところで滑ることにして、軽井沢プリンスに移動。いきなりナンパモードですが、結果的には悪くはなかったようです。それにしても年内でプリンスが全面滑走可能なんて何年ぶりなんでしょうか。人影まばらな奥志賀と比べると、混雑振りは比べものにならず。初心者比率も桁違いだったようです。

*どなたかご教示願います。
 我が国で市販されている車用のくもりどめで最も強力なものはなんでしょうか。帰宅後ネットで調べてみましたが、どうもはっきりしません。

<3370>


PM 09:25:07 | Comment(30) | [スキー]

2005年12月26日  今日みた大ポカ
 棋王戦の先崎八段対郷田九段の一戦。もう準々決勝ですから、でかい一番ですが、図における先手の着手はどうみてもポカではないでしょうか。よければ推測してみて下さい。

 本譜着手は▲5六金。喜んで△3七角成と切られて、▲同銀に△6四桂とされてはあまりにも痛すぎます。この形におけるこの手順は中原-米長のタイトル戦で先後逆で中原が決めたことがあります。森下システムの代表的な一局として記憶に残っています。

 一体、先崎八段ほどの棋士の思考にどういうプロセスがあってこうなってしまったのか、あまりにも不思議です。


 明日からしばらく更新を休みます。

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PM 10:53:19 | Comment(2) | [将棋(矢倉)]

2005年12月25日  頓死
 先ほど放送が終わったNHK杯戦の丸山九段−青野九段戦は面白い将棋でした。とりあえず、最終盤については既に将棋ソフトで確認した人も多いでしょうが、1図で△5一玉なら▲4三桂不成に△同竜としておけば、先手玉が△7八銀成以下、詰みます。▲4三桂不成に代えて▲2三桂成としてもやはり詰み。

 なんとも惜しいことでした。

 感心したのは2図の時の高橋九段の解説です。要旨は以下の通りでした。

・右玉は6二玉、5二金の形がよい。玉が右に行くと弱くなる。先手玉頭を攻める時に当たりがきつくなる。
・従って▲8二角△7三角▲同玉により後手玉を7筋に移動させておくのが得策である。(図の▲3七銀に代えて)

 この筋はよく観戦記でもでていた(先日は棋聖戦の谷川−増田戦でも同じ記述があった)のですが、私にはその交換がどういう意味を有するのか感覚できていませんでした。皆さんは、右玉が7筋、8筋にいくと弱くなるということをご存知でしたか? ようやく腑に落ちたので、今朝はNHK杯戦を観戦できてよかったです。

 丸山九段の▲2九金とか(こういう手は昔は指せたが今は指せない)、見所が多い将棋でしたね。

<4021>


PM 12:13:01 | Comment(4) | [将棋(角換わり)]

2005年12月24日  何気に感心した手順(森内−鈴木戦)
 棋王戦準々決勝の森内名人−鈴木八段戦から。1図以下の手順は当然といえば当然かもしれませんが、この筋を知っておけば居飛車党はかなり楽になるのでご紹介。

 1図から▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲2六飛△1四歩▲3七桂として飛車を事前に角筋から逃がした上で、右桂の活用。筋としては知っていても先に歩を損をするので、指しにくく感じる方もおられるのではないでしょうか。(私もその口) 以下△1三桂▲4六歩△同歩▲同飛△4五歩▲2六飛△4三飛と歩切れを解消しておけば、4枚穴熊としてみれば上出来の展開です。(本譜)

 第2図で流れるような手順があります。私には全く組み立てることが出来なかった手順で、感心しました。以下白字で書いておきます。

 ▲8六角△5三銀▲4四歩△同飛▲7七角で角成が確定。説明は要らないですよね。

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PM 03:32:42 | Comment(19) | [将棋(四間飛車)]

2005年12月23日  石原知事「移民政策考えるべき」
 昨日のニュースです。昨日のエントリーとの関連でもあり取り上げる気になりました。(お前は将棋のエントリーだけ書いていればいいんだよ、といわれそうですが、せんすにとっては、人口問題は中学生時代からなぜか関心の強い事項だったのです・・・)

 排外性向の強い石原都知事をしてこの発言。移民について数量目標を設定して促進しよう、という見解はかなり強いようで、経済団体でも現実的な課題として認識されているようだ。

 でも、身の回りの人々に「日本にこれから外国人が次々と入ってくるのは賛成ですか」と訊いてみれば、先日の広島の事件もあり、多分、70〜80%の人が反対だろう。(誰か調査をしていませんかね)

 昨日も書いたのですが、今の日本に真に必要なのは子どもではなく、成人の働き手のはず。(じゃぁ、なぜニートが出現するのよ、といわれると困ってしまうのですが) そうしないと国としてやっていけないという危機感が現実のものとして迫ってきているのですが、恐らくほとんどの人は素朴なところでそれを実感していない。

 せんすはもう人生の半分を過ぎてしまって、残りの人生をどう折り合いをつけようかということに関心が移ってきていることもあり、そこそこの年齢になっても働きたいな、とは思っている。でも、実際問題として65とか70になれば体力が追いついてこない、あるいは自分のできることが社会の求めていることとは異なっている(雇用のミスマッチ)だろう。この年代にどれくらい期待してよいのだろうか。

 そうなると、不法移民は困るが、正規の手続きを経ての移民ならOK、というのは、まぁ仕方ないという意見が主流になるのも当然か。もっとも日本に移民してくれる高等知識層がいるのか?というと、はなはだ心許ない。石原都知事のいうような「日本の大学を卒業した外国人に永住権を与えることなど」では、実労働世代人口回復には全く不足している。留学生の数が停滞しているのに、非現実的な対策といわざるを得ない。

 なお、二重国籍を保有する子どもを持つ私の知人達は、非日本国籍選択を現実的なオプションとしてみているようだ。日本自体の魅力が乏しければ、移民政策も絵に描いた餅になる。

 それと日本社会に移民を受け入れるだけの度量があるのかな。自分と違うものを認識するというのは結構、大変で、「そういうのもありやろうな」と清濁合わせのめる人は少ないのでは。非イスラム圏にある島に旅行に出かけたとき、ホテルの隣がモスクで朝の4時半に「アッラー、アクバル」と拡声器でやられた時にはほとほと閉口したものだ。人間は、自分の馴染んだ考え方に支配されるもので、それと違う価値観を提示されても、「ここは俺のシマなんだから、俺の仕切りにのってもらわないと困るぜ」という反応がまず出るだろう。企業の合併とかがいい例。

 といいつつも、群馬県太田市のようにブラジル系の人々が上手く溶け込んでいるのをみると、案外大丈夫なのかも、という気もするのだが。

 今回も結論とか主張はありません。このネタについては、時々、たらたら書いていこうと思います。

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PM 06:58:03 | Comment(1103) | [ニュース]

2005年12月22日  △3三桂戦法
 横歩取りの先手を持ったところ、対戦相手が△3三桂戦法を選択してきた。1図。△4二銀で△1四歩なら▲1六歩から端を攻めたはずだが、本譜の場合はどうするんだっけ? 愚かにも1筋を突き合ってそのまま▲1五歩と仕掛けてしまったのだが、△2三金と当然のように反発され、苦しくなった。ものすごい弱いですね、私。orz

 負けた後、思い出したのだが、1図では▲2四飛が本筋だったはず。△2三歩と打つ上級者はいないはずだから、△6二玉か△7六飛か。どの手に対しても、3筋の歩をぐいぐい突き上げて3三桂を目指せばいいはず。△1四歩はどうなのか。実戦例はないみたいだし、本にも載っていないけれど、やはり▲3六歩から同様に指して問題なさそう。

 もともと3三桂戦法自体がものすごく勝率が悪い戦法(33%くらいか)なので、定跡通り指しても後手にメリットはほとんどありません。後手側を持つ人の考え方も聞きたいところですね。

<5750>


PM 09:20:37 | Comment(19) | [将棋(横歩取り)]

2005年12月22日  05年の人口、初の自然減1万人…出生数最低続く
  読売新聞の記事ですが、他の新聞でもトップでしたね。

 この記事を読む前に、偶然なのか必然なのか分からないが、「私生児への支援を厚くするしかないな」「通い婚を復活させよ」「側室OK」という意見を聞いた。別々の人からだ。

 どの国でも同じだと思うが富裕層、知識層の出生率は低所得者層、非知識層(こんな言葉があるのかどうかは私は知らない)のそれを下回る。ゆえに社会は常に退化している、と極論する人もいた。言い過ぎにしても「昔はこんなではなかった」という人にはそれなりの論拠があるのだろう。

 それはともかく、女性に出産してもらうためには現行の家族制度の枠外の出産も視野に入れなければならないかとなると、なんかしんどい。しんどいが、馴染んだこの制度も「それほど古いものではないのだから、まぁ、いいだろう」、「日本人がいなくなるよりはましだろ、といわれると、そうかもね、と弱々しく頷きたくなる自分もいる。ただ、酒の席のことだから、主張している人達も自分の娘が通い婚や側室の対象になっても平気かというとどうなのか定かではない。

 イギリスにいたころのことを思い出すと、確かシングルマザーでも、というよりもシングルマザーであるがゆえに手厚いベネフィットがあったはずだ。普通に税金を納めている身からすると割り切れない気もするけれど、生まれた子どもはちゃんと育った方が社会にとってはいいわけだから、理屈は通っている。階級社会が強烈なので、敷居をまたいで上がっていくことは容易ではないのだけれど。

 ただ、今から出生率が仮に上がったとしても日本の国力回復になるのか、という思いもある。既に逆ピラミッドになっているところで、いきなり出生率が回復すると、勤労世代は高齢者層だけではなく低年齢層の扶養も負わされることになる。それはあまりにもしんどい。

 例によって主張なんかないのだが、まぁ高齢者にもちゃんと働いていただく環境を整備して社会保障費を圧縮するしかないだろう。結構、ジョブはあると思うのだが。

<4506>


PM 09:04:44 | Comment(19) | [ニュース]

2005年12月20日  ボナンザと定跡
 ボナンザを後手にして横歩取りを戦う。新山?流は4八銀+3六歩の瞬間に△8八角成〜△4四角の強襲を受ける自信がないので、従来の3八銀+▲3五歩を概ね選択する。すると、1図になることが多い。

 この局面は2004年の朝日OP五番勝負第2局の途中図と同じだ。以下、▲7五歩△8八歩▲同銀△2八角▲7七桂△1九角成▲3七桂△1八馬▲4六香と進んで2図に至り、ここで飛車が逃げると、▲7四歩△同飛▲9二馬△5四飛▲3四歩(3図)△同飛▲5六馬という調子のいい攻めがあるとされている。途中、▲3四歩の瞬間に△1四香と反撃しても▲2三歩△同銀▲3三歩成△同金▲4三香成△同金▲4六飛ぐらいで先手がよいらしい。(ソースはここ 但し3図直前の△5四飛では△2四飛と書かれている) 

 でもボナンザは3図で△5五香と打ってくる。指されてみると「それは当然だな」という一着であり、まさか▲6八金とはできないので、勢い▲3三歩成といくしかない。△5七香成▲6九玉△3三銀に▲5八歩とでもするのだろうか。

 プロの一時期の流行形をソフト相手にしてみると、結構、面白い手を指してくれることがあるし、大勝負の観戦記で披露された読み筋をまるでバイブルのように感じる弊害からも解放されるように思う。

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PM 10:12:19 | Comment(9) | [将棋(横歩取り)]

2005年12月19日  飛車の打ち場所
 昨日放送されたNHK杯戦は随分と話題になったようですね。△7二飛にはそれだけの資格はあります。

 いろいろとつつき回したいところがある将棋でしたが、今日は飛車の打ち場所を考えてみたいです。佐藤棋聖も解説していましたが、1図のような状況における飛車の打ち場所はいつも悩みます。実は私は6九飛が経験上はもっとも無難と感じているのですが、いかがでしょうか。整理してみます。

1)8九飛は相手が角を持っている場合は▲6七角でしのがれる可能性が高い。特に4九の駒に当たりをつけた瞬間が危ない。銀冠が相手でも5八に進んだ駒がと金でない限りは▲6七角△5九飛成▲5八角のような手段で手を稼がれる可能性がある。相手に角がなければ最善の打ち場所であることが多い。

2)7九飛は8八から2二のラインが開いている場合はほとんど考えたことがない。そういう場合は△6六角を先に打つことが急所になり、飛車打ちは二の次になる。このラインが開いていない場合でも9七とか4六とか注意しなければいけない角打ちは多いです。

3)△6九飛には佐藤棋聖は否定的だったけれど。。。仮に7七に馬がいない状態でも▲5九金引は△9九飛成で例えば▲6六角のような手には△8八角と打ち返しが効く。(7九と9九の違い) むしろ5八に駒がいない場合は5八に角や銀を打たれて先手で敵陣が強化される可能性があるので注意しなくては。

 本譜の場合、5八や4九に後手の攻勢がかかることは予測できたし、そのためには角(馬)を切るしかないことも予測できるので、局後に三浦八段が後悔していたのも無理はありません。(△4九金で△4八金の方が勝っていたというのはあるでしょうが) △7九飛が多分最善でしょうが、6九飛はあったはずで、本譜通り進むのであれば△6六桂▲5九金引に△6七馬▲5六銀△4九馬と切った時に▲同金の一手だから、▲5九金引が飛車当たりかどうかは関係ありません。

 戻って▲4六桂がおかしく、▲2八玉と逃げておくべきではなかったでしょうか。△5五馬がみえみえですが、堪えるしかなかったのではないかと思うのです。

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PM 08:36:39 | Comment(0) | [将棋(三間飛車)]

2005年12月19日  羽沢ガーデン
 羽沢ガーデンが閉鎖ですか。

 一度だけでもいけてよかった。もともと宿泊機能が弱く、タイトル戦には厳しいところがあったということでしたが、なんか惜しいですね。

 建物を何とか保存してもらえればと思います。


PM 08:26:10 | Comment(15) | [ニュース]

2005年12月18日  NHK杯:森内−三浦のとりあえずの感想
 遅く帰宅して、早まわしで観ながらもどうやら途中意識がとんでいた。そんな消化度の感想ですが、とりあえず。

・先手石田流に穴熊で対抗するとなると、今日のような指し方しかないのだなぁ、というのが居飛車穴熊愛好者の悲しい感想です。

・1図の△7二飛には感心。直前の画像で三浦八段がなにやら頷いていたので「余裕かましているような状況なんだろうか」と思っていたのですが、この手が見えていればそれは気持ちがよかったでしょう。

・分れの局面を2図とすると、8一馬が可哀想。この馬の活用は全く見込めず、竜の邪魔にすらなっています。終局まで馬はここで放置されたままでしたが、私などは「この将棋は勝てるとすると馬を活用することが条件だろう」と勝手に思い込んでしまっては、▲8二馬〜▲7三馬などを考慮して、無駄に終わるのです。

・実際、2図の局面では先手がかなり苦しいと思います。その後もものすごい応酬でしたが、眠くない時に考えてみます。

<4919>


PM 11:25:59 | Comment(14) | [将棋(三間飛車)]

2005年12月18日  溜める/突っ込む
 局面に対する感覚を試される場面が王座戦の阿久津五段−中座五段戦でありました。1図は観戦記(野月七段)の指了図。正着と次善手の2つを考えてみて下さい。以下の記事は白字で書きます。

 正着は△7六角で次善手かつ中座五段の着手は△7三桂。私の感覚も△7三桂。桂馬を使いたいのが私の棋風だし、それでなくても遊び駒の活用は本筋に見えたのです。以下、私の読みは▲3七桂△3四銀となり、銀2枚が4段目に展開している後手の方が銀2枚が八段目にいる先手よりもよいだろう、というもの。今、考えても、こういう発想で勝率が悪くなることはないように感じます。

 でも、正着は超攻撃的発想の△7六角。ここで角を投入するのは私には思いつかないですが、△8四歩以下の飛車捕獲を意図し、いわれてみるとなるほど。野月七段は「ここは一気呵成に攻めるべき時」と体感したそうですが、ここが攻め時なんですか。改めてなるほど。

 将棋から離れますが、ゴルフのショートパットにおいて、「1パットで沈める可能性が高いのは薄めに強く。但し平均パット数が小さくなるのはやや厚めに距離を合わせる打ち方」です。多分、将棋においてもアマレベルであれば後者の発想で戦う方が得なはずです。超上級者になると、1パットで沈めるラインを正確に把握できるので前者の発想でスコア(成績)を改善できるのではないでしょうか。

 戻って、本譜は▲3七桂が先手ではいるところまでは私の読みと同じでしたが、そこで△7六角なのでいきなり決戦になりました。これでは右桂を動員した意味がないので、方針が一貫していないような感じ。観戦記には△3四銀に▲3五歩△2三銀と引かされるのが嫌だった、とありますが、桂頭に空間を作るのも違和感があります。

 中座五段の△7三桂で思い出したのが、NHK杯戦の対羽生戦における△7三桂。本格的な着手ですが、火事場に正装をしているような感もありましたが、そういう手が好きな人は(私も含めて)多いでしょう。


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AM 09:54:29 | Comment(15) | [将棋(横歩取り)]

2005年12月16日  反則論
 この間の飲み会で話題になったことを書きます。

 対局時、どういう行為は許され、どういう行為は即死なのか。状況としてはタイトル戦とかアマだと団体戦の決勝局とかそれくらい切迫したものをイメージしています。

1)間違えて自分の駒を相手の駒台においてしまった。

2)自分の駒を駒台から落としてしまい、最終盤にそれに気がついてその駒を使って即詰みに相手玉を討ち取った。相手はその駒がないものと考えていたので、駒台にその駒があれば指し手が変わっていた可能性がある。

3)着手の際、駒がばらけてしまい、正確に再現することができなかった。

 更問いで上記のような状況で、周囲(記録係り、ギャラリー、団体戦の場合はチームメート)の妥当なコミットはどのようなものか。

 自分の感覚だと、
1)即死(のはず) だが、この状況でも主張しにくいか。なお、以前私は銀をもらってしまったのだが、確認できたのは終局後しばらく経ってからという経験がある。

2)厳密にいえば、落としたにもかかわらず元に戻せなかった時点で反則状態ではないか。理由は棋譜を再現した時に現れる局面(含む持ち駒)が実際の盤面と同じではないから。よって、持ち駒の握り込みも反則状態では。

3)聞くところによると竜王戦第1局で似たような状況があったという。この場合、再現できなかったことへの責任はやはり「ばらしてしまった人」が全面的に負うのだろうか。記録係はどういう立場になるのか。

 更問い:連盟ルールでは「対局者以外の第三者も反則を指摘することができる。」とあるので、びしびし指摘してよいわけだが、助言と感覚する人も多いだろうなぁ。

 もっとも私は「反則」の定義を正確には知らないわけで、適当なことをいっているのだろう。詳しくは「将棋ガイドブック」を読む必要がある。(といいつつ、1470円を支払う考えは私にはない)

 2)3)は記録係がいれば指摘して正常な盤面に戻してもよいと思うが、そうすると反則=即負けと矛盾してしまう。

 反則指摘を助言と感じてしまう人が多いのは、反則のペナルティが即負け=死刑だからではないだろうか。それより軽いペナルティだとすると、「一部球技のような一定時間の退場=相手の連続指しを許容」とかか? これも感覚に合わない。

 実は私には結論とか主張はないのだ。飲み相手の人に「相手の反則は本人が指摘するしかない、それをしないのであればしないことについて後悔しないことだ」と踏み込まれてしまい、うなっただけだった。多分、誰か有力な棋士が反則の指摘をし始めると(実際、今年の将棋連盟はそういう雰囲気がある。待ったや遅刻への罰則から判断すると)、誰も抵抗を感じなくなるのかもしれない。

<7077>


PM 11:04:28 | Comment(0) | [将棋]

2005年12月15日  寄せ方が分からない。
 1図は王座戦予選の中田七段−飯塚六段の前期昇級コンビの一戦。観戦記によると「先手は受けがなくなったので腹を据えて▲5四歩と銀を取ったところで、後手に勝ち手順がある」とのこと。

 斜め駒を渡さなければよいのだから、△6七龍▲同銀△6八金▲8八玉△6七金は私でも読める。でも、ここで▲7八金打とされると果たして角銀を渡さないで寄せることが可能なのだろうか。観戦記(河口老師)によると可能だそうだけれど、私の力では読み切れない。

 ??? どうすればよいのか。かなり狭い局面なのだが。。。
 なお、本譜はこの筋を逃し、混戦になっています。

<4364>


PM 10:14:45 | Comment(5) | [将棋(矢倉)]

2005年12月14日  対藤井システム
 一昨日行なわれた竜王戦6組の瀬川四段ー清水上アマ戦は瀬川四段の快勝だったようです。ちょっと序盤の整理をしておきます。

 1図で▲8八玉が本譜。普通は▲2五歩△3三角に▲5五歩とか▲8六角とか▲8八玉ですか。それを先に▲8八玉として2図の▲5五歩。初めての手だそうですよ。私は実は対藤井システムに5五歩とする作戦を結構好んでいるのですが、時々勘違いしてしまい玉を8八に動かした後で▲5五歩とすることがあります。もう穴熊にはできないのですが、結構、それなりの将棋にはなっていたように記憶しています。この将棋もそれほど先手が悪くはなっていないので、まぁ、よかったですよ。

 私の相手になる方々は玉を右に移動したい(振飛車党の心性にも適っています)ようですが、アマトップともなるとより安全な左側に玉を動かします。右側だと後手にもかなり指す手があるようですが、左側だと玉がどうやっても堅くはならずついには3図の2二金のような着手に至りました。こうなるくらいなら、右に囲った方がいいのでは?と先手側の老婆心で思うのですが、いかがでしょうか。

<4298>


PM 10:49:09 | Comment(3) | [将棋(四間飛車)]

2005年12月14日  ロシア:何でもあり
 最近、ロシアに出張された方のレポートで読んだのだが、ロシアでは以下のようなことが行なわれているということだ。

・ある建物に対し、全くの第三者が売買契約書を偽造して登記上の所有権を主張

・実際の占拠に当たっては実力行使(銃撃も厭わない)

 こういうのをレイドというらしい。仮にもG8に連なる国であるにもかかわらず、こういうことが起こっているというのは進出側にとってみるとなんとも鬱なことでありますね。トヨタさんには頑張ってほしいです。

<5324>



AM 12:45:49 | Comment(0) | [経済]

2005年12月13日  中村−羽生戦
 昨日放送のNHK杯の感想。

 1図自体がやや少数派で普通は△7三角を先にするものです。7三角+9五歩型で3三桂と跳ねた朝日OP飯島ー郷田(H15年)がありますが、昨日の塚田九段の解説「3三桂と跳ねるのであれば9五歩型よりも8五歩型の方がよい」は正鵠をついていると思います。

 まず本譜は1図で攻め込むか待機するかで考えるわけですが、私のDBだと攻め込んだのは1局だけ。感想戦で羽生四冠が「この形はやったことがある。但し7九玉型だが」という将棋は発見できませんでした。その攻め込んだ一局というのは平成14年の朝日OP飯島ー森下戦で、この将棋で出てきた筋が本譜でも現れます。中村八段は先手の指し方が分からない、といっていましたが、プロは結局同じ結論に達するのですね。

 2図の▲1七桂が常套手段、みたいな解説だったのですが、実は個人的にはこの手が一番の収穫だったりします。以下、1筋香捨て、6五銀からの角入手と同じように進みます。先手矢倉が駒損も関係なく手番を取りきって押し切るパターンにはまったかと思われたのですが、多分に羽生ブランドもありいい勝負と思っている人は私も含めて多かったのではないでしょうか。(そんな中、先手よしを言及していた千葉さんはさすがと思う) 好調な攻勢ぶりで、さすがに今年だけでも王座戦、竜王戦で2度もベスト4入りしているだけのことはあります。

 問題は3図で、正着の▲1四銀がなくても▲4六歩はかなりありえない手。この手は金を取ってはじめて一人前になる手で、単独では6八角の利きを遮り一時的に敵玉への圧力を減じています。普通は感触が悪すぎて排除するものなのですが、中村八段に何か錯覚があったのでしょうか。羽生四冠も▲1四銀が見えていなかったという信じがたい感想でしたが、両方が見えていないために指されなかったという感じですかね。

 先手の攻め筋は勉強になるものだったので私としては満足です。

<5599>


AM 12:29:20 | Comment(0) | [将棋(矢倉)]

2005年12月13日  みずほ証券(続)
 みずほ証券の件、東証システムの不備で注文の取り消しができなかったようですね。

 最初、錯誤無効の主張は無理だろう、と私が書いたのは、みずほ側に警告メッセージを無視した重過失があると考えたからなのですが、それはそれとして速やかに取り消しをしようとしたのに自社に責めのない事由により発注されたのであれば、風景が変わっています。

 とはいえ、市場の信任がなによりですから、みずほの立場で取引無効を選択することは証券会社としての適格性を自ら否定することになりますので、結局はありえない。なんとも気の毒なことになりました。

 それはそれとして、純法律的にみずほが無効を主張した時にどうなるのか、という検討は面白いでしょうね。株式購入者も完全無欠の善意の即時取得者とはいえないのではないかと思います。





AM 12:21:32 | Comment(16) | [経済]

2005年12月11日  NHK杯中村−羽生
 遅く帰ってきて、早まわしでビデオを見たところです。

 矢倉4六銀戦法に対する△3三桂型は自分としては先手を持って難物だと思っていたので、今日の将棋は本譜、解説、感想戦と肥やしになるものが多く、勉強になりました。

 消化したら取り上げます。といっても、明日から忘年会ラッシュなんですぅ。

<4614>

 

PM 11:36:09 | Comment(0) | [将棋(矢倉)]

2005年12月10日  W杯
 抽選結果、個人的には歓迎。

 ブラジルと当たるのがなんといってもいいし、これまでの実績では日本はブラジルと肌が合うというか悪くないですよね。3戦目なので、ことによると談合も可能かもしれませんよ。(78年の大会ではドイツ−オーストリアの露骨な例があった)

<4727>


PM 07:04:33 | Comment(0) | [スポーツ]

2005年12月10日  次の一手
 題材は棋王戦の棋王戦の北浜−深浦戦。次の一手を当ててみて下さい。私は正解ではなかった。。。

 正解は△3八歩(!) あまりにも脚が遅くて思いつかなかったのですが、▲6三桂成は手抜きをできるので速度は合っているのでしょう

 こういう手は、一昔前ならひと目だったのですが(それだけ筋が悪かった)、最近は読みから外すのが習性になってしまいました。ちょっと反省。

PM 06:47:33 | Comment(865) | [将棋(横歩取り)]

2005年12月09日  順位戦制度
 今日は将棋の手のことは考える気力がわかないので、雑文を。

森内: 2005名人 、2001NHK杯
羽生: 2005王座 、2004銀河
藤井:(2001竜王)、1999早指し選手権
久保:(2001王座)、2003NHK杯
佐藤:(2005王座)、2003銀河
谷川:(2005棋王)、2002銀河
丸山:(2004棋王)、2001早指し選手権
三浦:(1997棋聖)、2002NHK杯
鈴木:(1999竜王)、1999NHK杯
森下:(1998王将)、1990全日
郷田:(2002棋聖)、1997早指し選手権

渡辺: 2005竜王 、2005銀河
山:    −   、2004NHK杯

 左側は最後のタイトル戦出場、カッコは敗退、下線はタイトル失陥。右側は最後の全棋士参加棋戦優勝。

 何をいいたいかというと、渡辺、山崎についてタイトル獲得、棋戦優勝を祝してA級に特進させても特に不都合はないだろう、興行的にも得策だろう(今の制度だと最速でも3年待たなくてはならない)、途中で踏みつけにされてしまう棋士が必ず出るが、B2までは総当りではない以上、そういう棋士が出て、降級点を取ってしまうのはなんか不公平ではないか、ということです。

 AはともかくB1ならとも思います。今のA級のメンバーのほとんどはB1は一期突破ですから、多分、大きな差はないでしょう。

 変でしょうかね。(まぁ、過去の全棋士参加棋戦優勝者には?という人もいないわけではなかったのですが。。。)

<6384>


PM 09:33:17 | Comment(0) | [将棋]

2005年12月09日  みずほ証券、大量誤注文
 本件、あんまり書くこともないのですが、感想を。

・大ポカですが、みずほ証券の収益力から考えて「詰んでいる」というほどではないと思います。譬えてみると、誤注文で1敗、警告無視で1敗、キャンセル失敗で1敗でタイトルをストレートで失ったようなものか。将棋の場合は他の対局で十分、取り返しがつくのと同じで、みずほもこの後の処理をしっかりやれば、当面は株式売買も活況でもあり手数料収入をある程度維持できるのではないかと。信用を失ったことには間違いがないので、のんべんだらりんとはできる状況ではありませんが。

・とはいえ、東証のシステムがおかしい、という話しは説得力がある。実際にある株式の40倍の注文を受理してしまうというのは、他の取引所ではありうるのだろうか。

・要素の錯誤を援用できないか、という話しを周りでしていたが、とても無理だろうな。。。

 

PM 08:18:34 | Comment(718) | [ニュース]

2005年12月08日  我慢
 一昨日のA級順位戦の鈴木八段ー森下九段戦。力戦振飛車から先手が押され気味の中、1図の▲6八桂が指されました。

 普通の感覚では飛車の横利きを止めてしまい、いい手ではありません。それでもこう指すより術がないのか、そうであるとしたら涙が出ますよ。

 続いて、▲7三成銀もどうか。つかいみちのない桂馬を取っても、敵の飛車が中央に移動してくるのだからかなり損な応酬かと。左翼の飛車と金をどうにかしないと勝ち目はないので、5六に威張っていた銀が移動してくれたことを材料に▲6七金から金を右に寄せていき、時間を稼ぐことに成功するようなら飛車を7段目に浮く、とか大山流の忍の一字しかなかったのではないでしょうか。

 そんな時間を与える間もなく、後手の攻撃が決まってしまうのでしょうか。観戦記を待ちます。

<6454>


PM 10:07:24 | Comment(6) | [将棋(向飛車)]

2005年12月07日  島ノートから
 四間飛車党の備忘録の関連で少し書きます。

 1図の局面は島ノートの352ページの局面の先後逆です。ここから後手は△6七歩▲同飛△6六歩▲同飛△6五歩▲6八飛と進めるのが相場。ここで島ノートでは振飛車が銀冠なので、2図の▲7五歩(1図だと△3五歩)△同歩▲7四歩△同金▲5三銀のような攻め筋がないのでよしとしていますが、実際は銀冠が相手でも▲6五歩と突っかければ、角を質にし銀を手駒にしている先手の攻めに切れ筋は見当たりません。この筋は、結構有名な攻め筋で、プロが何といようと居飛車がいいはずです。

 そうなると、2図より戻って3図の局面で振飛車に何かないの?という従来の疑問に還元していきます。この間から振飛車党の方の意見をいただいていますが、△6五歩は▲8六角の味がよすぎるし、さらに戻って△3五歩を省略しての△4一飛は▲4八飛、案外有力な手がありません。少なくとも▲2四歩に△同角はないといってよいのではないでしょうか?

 対四間飛車、ちょっとは自信をもっていいのかしらん。

<6621>


PM 11:16:18 | Comment(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年12月06日  NHK杯戦:高橋−郷田
 日曜日に放送されたNHK杯戦。郷田九段が2回戦の対先崎戦に続いてものすごい強さで圧勝。こういっては高橋九段に申し訳ないですが、ちょっとモノが違う、という感じでした。

 仕掛けのところが興味深いのでちょっと整理。穴熊にしかけたものの、△4二銀右と引かれたために▲9九玉△6四角▲6五歩は△5三角で▲8八銀とハッチを閉められない、これを不満として高橋九段はいきなり▲5五歩と仕掛けました。本局の結果と前例を照合すると、あまりよくなかったのではないでしょうか。

 △4五歩▲同銀△5五角▲4六角△同角▲同歩△4四歩と進行。▲9八香ではなく▲6五歩の形であれば結構、同一手順はありますが(前期名人戦第6局など)、▲4六角とぶつけたのは初めてみました。そもそも、▲6五歩型であれば角交換後▲6六角と打つ味があるので考えられる手です。(私にはなぜ先例が全て▲4六歩なのかはよく分かりません) それよりも▲9八香型は条件が悪いわけですから、▲4六角はどうだったのか、と。名人戦のように▲5六銀△5五歩▲4七銀△6二角▲5九角△5四金▲3五歩と結論を先延ばした方がよかったのではないか、と思います。想像ですが、△4四歩に▲同銀でよしと高橋九段は考えていたのが実際に着手されてみると思ったほどではなかった、のではないでしょうか。。。

 ちなみに▲9八香、▲6五歩で▲5七角とする待機策は数年前まではよくみられたものですが、3図の局面で▲5五歩とした例自体が見当たらない。なぜ、そうしないのか、この辺の機微を理解できるようになれば、相当な実力者なのでしょうが、私ではさっぱりです。

 4六銀戦法もかなり煮詰まってきた感じがあり、そろそろ流行の座から降りるのではないか、そんな気がします。

<7789>


PM 08:47:09 | Comment(2) | [将棋(矢倉)]

2005年12月04日  鈴木システム続き
 このエントリーの続きです。かなりへぼな内容なので、お目汚しもいいところですが、自分の整理のために記します。

 あの日のコメントを読んで考えたのは、2つ。
1)▲6九飛△6二飛に▲5九角△6四歩▲7七桂。芋筋もいいところだし、先手振飛車の指し方ではないですが、後手はどうすればいいのだろう。
2)▲7五歩△8四飛に▲6九飛。これは全然ダメで△6四歩があります。

 それから畠山−泉戦の通り進んで▲5三歩ではなく▲5五歩とした4図で△6五金と△5三金とだとどちらがいいのか。立ち読みした東大将棋では先後逆だけれど前者の方がいいようなことを書いていたけれど、以前コメントをいただいた通り、居飛車がよいようには思えません。

 これだけ中盤で指し方が決まっていないのに、よく指しますよね、この形を。。。。

 *明日は休みます。

<4785>


 

PM 07:24:58 | Comment(4) | [将棋(四間飛車)]

2005年12月03日  朝日OP深浦−杉本戦
 今日は朝日OPの深浦−杉本戦から。戦型的には昨日取り上げた後手急戦矢倉よりも私の興味の対象としては上です。(それだけ苦労している)

 1図は穴熊党の立場からすると早くも嬉しくない。6四銀によって6六銀とつりだされ、石田流が確定。居飛車の右金は4九にいた方が融通が効くはずですが、既に移動済み。この金は後手の含みの広い序盤作戦に対応して11手目に動いたものです。なんとなく杉本六段が上手く立ち回ったような印象。振飛車党の方のご見解はいかがでしょうか。

 2図まで普通に組んで、先手の指し手が詰まってきました。後手は△9四歩とか△1四歩とか△1二香とか△7四歩〜△7三銀引とか△4五歩とか有効手に事欠かないので後手作戦勝ちの様相です。私はこうなるのがいやなので、引角+4九金据え置き+3六歩で戦いたいのですが、11手目にこの前提が壊れています。2図で後手に待機された場合、居飛車はどうするべきなのでしょうね。これが分からない。

 でも杉本六段は突如△3六歩の開戦。是非もなく深浦八段は右金を動員して3図までとりあえず戦線維持。朝日comにもありましたが、6八金を待ってから同じ手順で仕掛けていれば右金は間に合わなかったので、疑問だったと思います。さらに3図での△2五桂が居飛車側にとっては嬉しい手。ここは金を3七に移動させたことに満足して玉側で手数をかけるべきではなかったでしょうか。通常の飛車交換だと居飛車側はこの桂馬を拾えないか拾えても手数がかかるのですからかなりのポイントです。

 以下、あやもあったのでしょうが、私的には関心の対象は尽きています。

 私は結局、石田に組まれた時の指し方がよく分かっていません。A級順位戦の羽生−鈴木のような仕掛けがあと2,3ないものでしょうか。

<6081>


PM 05:12:29 | Comment(27) | [将棋(三間飛車)]

2005年12月02日  佐藤棋聖:無理
 今日は朝日OPの佐藤棋聖−佐藤五段戦、深浦八段−杉本六段戦が実況中継されました。竜王戦が4局で終わってしまったので、こういう試みは嬉しいですね。できれば棋王戦の勝者組決勝とか女流名人戦A級も何かやってほしいところです。

 将棋の方はどちらも無理をした方が順当に負けたというところ。今日は佐藤対決から。急戦矢倉に先手のノーマル矢倉がクチョンクチョンにされてしまうというのも私にとっては「いやなものをみたな」というのが正直なところ。(私は先手でしか矢倉をしません) 

 1図は2筋を突き捨てたところ。▲同飛△2三歩▲2六飛くらいが相場かな、と思うところですが、佐藤棋聖の着手は▲4六歩。桂馬を支えているのですが、△4二角で歩損が確定。そして歩がないのに▲6五歩。。。よく分かりません。

 2図は先手が7七の銀を6八に引いたところ。棋譜の間違いではないか、と思わず目を疑ったのですが、どうやら本物だったようです。。。角道を遮断されてから薄くなった8筋を突き捨て〜叩き〜継ぎ歩と攻撃され拠点を作られて3図。ここでは▲7八玉と根性を見せて、△9四歩なら▲6六歩△9五歩▲6五歩△9六歩▲9八金で△9七歩成には▲同桂が飛車に当たるからなくて、△7五歩くらいですか。先手が苦しそうですが、だからといって▲7七桂とは!! 大喜びで△8七歩成とされ4図で挟撃体制確立。このレベルの将棋ではもうどうにもならない。私レベルでは窺い知れないような裏の事情でもあるのでしょうか。

 どうも佐藤棋聖はこの棋戦とは相性がよくないようです。

<5320>


PM 09:51:23 | Comment(2) | [将棋(矢倉)]

2005年12月01日  居飛穴対四間飛車
 四間飛車対居飛車穴熊の頻出形について考えてみました。自分の将棋で出てきて、うまく考えがまとまらなかったのです。

 1図が出発点。後手の立場で考えます。これ以前の局面で右桂を跳ねずに右銀を引き付けるのは△4二銀右の瞬間、開戦されるわけですが、私はそっちの形に自信がないし、右桂とともに戦いたいので、最近はもっぱらこれです。

 いろいろ検索してでてきたのが、今期B2順位戦1回戦の畠山成幸六段対泉七段戦。図から▲7五歩△8四飛▲5五歩△6四歩▲同歩△同銀▲5四歩△8六歩▲同歩△5四金と進みます。(2図)

 まず思ったのは6八飛型のまま仕掛けるのと▲6九飛と一手待つのとどちらが得かということです。6八飛型だと▲7五歩△8四飛▲5五歩に△同歩と取るのもありそうで、以下▲4五歩がアマ好みの攻撃ですがそこで△2四角がいい感じ。6九飛型だとこうはいかなし、そもそも▲6九飛に対し後手から仕掛ける手段を私は思いつかないので、かなり得な手待ちではないか。後手の反撃手段を限定させる意味があるのではないかと思います。

 ▲7五歩も本当に必要かどうか、8筋突き捨ては本譜の時期がよいのか、よく分からないところです。

 本譜は2図での▲5三歩が私には? △同金と喜んでバックされ▲1四歩△同歩▲1三歩△同香▲2五桂に△5四歩と固められては中央でかけた手数がかなり無駄になったように感じます。

 私の実戦では相手の方は▲5八飛と展開。△5五歩に▲6三歩と垂らされ、何気に気が重い将棋。実際はここで△7五銀とそっぽに行っても悪くなかったはず。▲5五銀は△5七歩でよいわけですから。

 こういう展開だと歩の数が乏しい後手を煽る意味でも先手の飛車は最下段の方がよさそう。つまり1図で▲6九飛の方が勝るのではないかということですが、どんなものでしょうね。

 私の疑問をまとめると
1)1図で飛車を引くほうがいいのかどうか
2)6九飛型で▲5五歩と仕掛ける場合、先手は▲7五歩を入れたほうがいいのか。一番下の参考図との比較です。
3)後手の△8六歩のタイミングはもっと早いほうがいいのではないか

 疑問符だらけのエントリーになってしまいました。四間飛車党の方の見解をお聞きしたいものです。

<6388>


PM 09:17:10 | Comment(3) | [将棋(四間飛車)]

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プロフィール
名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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