せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2005年11月30日  2連覇
 あっという間の4連勝でした。即日九段昇段、最速記録の更新です。八段から九段の間隔がたったの13日、六段から九段が13ヶ月ちょっとというのは、きっと最短でしょうね。

 封じ手は全く予想外の▲4五銀。△5五銀のかわしに対しさらに▲2五桂。歩の前に銀桂が進んでいく非効率な攻めと一見映りますが、▲3四銀まで進むと△2四歩は後手は桂得しても2筋攻めの圧力が厳しく、ちょっと指せません。そうなると一歩を手持ちにした先手が1筋攻撃を始めるのは当然で、先手がポイントを稼いでいるようです。▲8三角のような手を竜王が成算なく選択するはずもなく、先手有利を感じさせます。信用、というやつですね。

 桂馬を取りきれないのであれば、△5五銀で△同銀もあったのかもしれません。でも、▲同桂に△4四銀と補修しなくてはならないのを考えると、萎えます。

 以後、竜王が攻めまくりゴリゴリと▲4五香。この辺から実況の解説が実に内容濃く、こちらの脳みそは停止状態になりました。懇切丁寧な解説は棋力アップにはつながらないものですね。そんな中でも感応したのが△4一玉。私の実力ではなかなか感じ取れない一手です。木村七段らしさが出てきたのかと思えたのですが、それも長くはありませんでした。

 4図の△3一金は本譜の手順がなかったとしても、▲4三銀が見えている以上普通は排除してかかるところ。まさかと思いますが、▲2八飛〜▲3二としかみえていなかったとか? 本来の実力の半分も出ていないのではないかと思える出来で、ご本人もファンもがっかりしたことでしょう。次の機会で雪辱を期して下さい。

 来年は羽生、佐藤、森内、谷川といった面々の中からの挑戦を期待します。

<5657>


PM 09:33:52 | Comment(31) | [将棋(角換わり)]

2005年11月29日  トラックバック
 エロサイトからのTBが鬱陶しいので、今後はTB受け付けを不可にすることにしました。

 将棋界のブログであれば、ほとんどは「勝手に将棋アンテナ」にかかるはずですから(例外は窪田五段ブログとと金通信局くらいでしょう)、実用上問題はないものと思います。

 興味深いブログ等をご教示していただける場合は、コメント欄にアドレスをご記入ください。

 

PM 10:32:23 | Comment(616) | [日記]

2005年11月29日  竜王戦第4局:土俵際
 竜王戦第4局が始まりました。どちらも好きな棋士ですが、できればもう少し長くやってくれ、というのがほとんどの将棋ファンの偽りのないところでしょう。

 どうも中座飛車はでないようで、後手木村七段の一手損角換わり。竜王が8八玉としているのが、奇異な感じです。6六歩をつけていない本局の場合、とりわけ角による王手のラインに現実感がありそうですが、実際のところはなかなかそう簡単ではないのでしょう。。どういう風に工作をすれば角による王手を効果的にできるのか、と想像してみると面白いですね。

 ちなみに封じ手の局面から後手の飛車と8筋の歩を外して同一局面検索をかけてみるとそこそこの局数がヒットしました。でも1図(平成11年の棋王戦五番勝負第3局)の局面からほとんどが△4四歩。

 ここから木村七段が4四歩と突くことはあるんでしょうか? ここを突かない限りは先手からの開戦ポイントはほぼなく、8筋の歩が伸びていないメリットもありそうです。先手の立場で攻勢を考えてみてもよく分からない。雀刺しは後手が角を手放してくれない限りはありません。封じ手は▲2五歩以外は考えられないですが。。。

 後手の飛車が6筋から移動したタイミングでの反撃はあるのかもしれませんが、具体的な組み合わせは、ちょっと見当がつきません。

<5240>


PM 09:23:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年11月28日  感動
 今日の日経夕刊の王座戦観戦記で図における中田七段の着手を知って、ちょっと感動した。決め手だそうですので、よかったら考えてみてください。答えは白字で書きますので、スクロールをして確認下さい。

 正解は▲1六歩。この手自体は私も考えないではなかった。後手から早そうな攻めもないが、先手からの急攻もなさそう。であれば、1筋の歩を突いておけば先手玉はかなり広くなるので、かなりのポイントにはなるだろうとは思ったのです。ただ、ひょっとするともっといい手があるのでは、という思いも残り、まさか決め手級の好手であるとは思いませんでした。

 ▲1五歩以下▲1四歩〜▲1二飛の端攻めが激痛でいきなり将棋は終わっているということです。昭和48年の中原−大山の名人戦第7局の▲9六歩を思い出させます。

 今、▲1六歩の局面をみても△3三銀とするとかすればまだまだじゃないのか、などと感じてしまう私は、確かにまだまだです。


<6000>


PM 10:09:46 | Comment(3) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年11月27日  スタンダードな横歩取り
 自分の将棋で対応に困ったものがあったので調べてみました。

 後手番中座飛車をもってのスタンダードな局面。△7五歩に対し、▲3三角成△同桂▲3五歩とされて、私は対応に困りました。まぁ手筋というわけで△2五歩。▲3六飛だと△2九角▲3九金△6五角成としておけば▲3四歩も△5四馬があり、先手勝てない。よって、▲2八飛(▲2九飛でも同じ)に△3六歩▲2五桂△同桂▲同飛だろうが、先手の飛車がよく効いており、後手苦しいのではないか、と思っていた。△2五歩ではなく△4四角の方が勝ったのかな、などとも考えたが、こういう角を打ってよい目にあった記憶がない。

 飛車の横利きを通す意味で△7六歩が普通だろうが▲3四桂△2三銀▲2四歩でダメだろう、というのがその時点で考えたこと。もうお分かりですね、私がいかに抜けているかということを。△3四銀で将棋は終わっています。

 ▲7四歩△6五桂と飛車の横利きを止めてから▲3四桂△2三銀▲2四歩はあるかと思ったら、△2四歩という好手がありました。去年の棋王戦決勝Tの中村−井上戦で井上八段の着手でした。

 ただ、後手が有利かというとそうでもないようで、▲同飛△6五桂▲4五桂と構わず▲3三桂成を狙われると△3一歩が不可能なので、後手もそれなりに大変との観戦記の記事がメモに残っていました。

 こうしてプロの棋譜との照合をすると、かなり初歩的な読みすら出来ていないことに気がつき、慙愧に耐えないものの勉強にはなります。

<11/30追記>
 「最前線物語」に詳しい解説が載っていました。

<4627>


PM 10:30:21 | Comment(18) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月24日  森下システム(続)
 昨日の続き。

 2図から▲5二銀△5三金▲6五歩の局面で△9七角成(3図)はないのか、とふと思いついた。▲同玉が形だが△5二金とされた時に、割り打ちを回避する手が結構、むつかしいので、▲同香だろうか。以下、▲6六角の狙いが先手にあるのでいったん飛車をどうにかしなくてはならないが、とにかく後手としては先手の攻撃を拾いまくって、△9四歩からの9筋攻撃を間に合わせる、というのは論外だろうか。まだ先手の駒が前に出てきていないので、全然ダメというほどではないだろう。(ダメかな。。。)

 とはいえ、好んで嗜好する局面でもない。となると、以前の局面に戻るわけで、1図の△5五歩がおかしいのでは、となる。5筋歩交換をするから、金が突進してきて角を取られるわけで、マイナスの指し手ではなかろうか。そうはいってもこの局面、圧倒的多数の後手が△5五歩を選択しているわけですが。。

 多分、この辺の手順は森下システム全盛期にさんざん語られたはずだが、私は詳細は知りません。
(余談だが、当時は一番。将棋への関心が遠のいた頃。ネット将棋や将棋ソフトがあればああはならなかったと思う)

 詳しいところをご存知の方がおられればご教示いただければ幸いです。

 *次の更新は月曜日になる予定です。
 

PM 09:13:36 | Comment(18) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年11月24日  将棋のブログって
 すくすくブログで人気ブログの紹介をしているのだが、このブログの紹介はこれまでされていない。。。おかげさまでアクセス数だけなら毎日4000〜6000にも達しており、十分以上に要件を満たしているはずだけれど。

 紹介しようとしても、言葉を失うだろうな。ノーマルピープルにとっては将棋のブログは理解を超えたものなのだ。

 それはそれとして、他の人のすくすくブログを見ての感想。

 「皆さん、画像に苦労しているなぁ」

 私もそうだが、すくすくは画像を1枚しか貼り付けられない。だから将棋の図面を3つも4つも貼るとなると非常に細長い画像になり、処理がしにくい。加えて、普通の風景画像をアップしようとすると、文字が右サイドに回りこんでしまうので、間抜けなレイアウトになってしまう。他のブログサイトはそんなことはないのかな。

<4731>


PM 09:06:30 | Comment(7) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年11月23日  復活した森下システム
 時々、観戦記でさらっと触れられてはいるものの、もっと注目されていいと思う。今年に入って1図が24回出現、先手の19勝5敗です。(▲3七銀はその倍、出現しています)

 森下システムが衰退した理由は「玉をあまりに早く囲いすぎるために後手の端攻めを許す」でしたが、最近はそうでもない。実際、1図で△9四歩としたのは11局ですが、先手の全勝。端攻めを試みても5筋攻撃〜▲5三歩△同角▲5四香の筋があってうまくいかない。では、ということで普通に組み合うのであれば、以前の喧伝された森下システムの攻防一如がモノをいうのでしょうか。

 そんな中、指されたのが竜王戦2組裏街道の畠山六段−井上八段戦。これが定跡オタクには不思議な将棋で、定跡通り2図に進行。「これが最前線だ」で深浦八段が「とても後手が指しきれない」と評した局面です。そのまま同著で「厳しい」とされた3図に至り(全日プロ米長−深浦と同一局面)、その後もみるべき勝負所もないまま終了。

 もっとも、厳しいはずの3図を同じ五番勝負の第4局で再度、起用した深浦当時四段の発想もよく分からないし、その辺の経緯は本を書く上でどうだったのだろう、という疑問も払拭できない。

 そんなこんなで、分からないことだらけなのですが、それでも当分はシステムを指してみようと思うのです。理由はボナンザとシステムで戦うと非常に勝ちやすく、結構いい練習になっているからです。

<4725>


PM 08:10:59 | Comment(8) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年11月22日  変な手
 相横歩ついでに私の恥ずかしい過去を告白します。▲4六角に△8二歩と打つマイナー系の変化があります。これに関してです。

 私の話に入る前にひとつ横道。定跡通り進むと1図になります。普通は△6一飛▲8三歩△7一飛▲8二歩成△4二玉▲7一ととなるのですが、知人は1図で△4二玉▲8三歩とされた時に△8四飛(2図)で結構いい勝負なのではないか、などといいます。どう思われます? もちろん論外で、▲8八銀△8三飛▲9一飛成△8一歩に▲8七香が厳しすぎます。

 私の恥ずかしい過去というのは、△6一飛▲8三歩△7一飛▲8二歩成△6五桂と跳んだ変化に関して。かつてこのエントリーで一つ恥ずかしい過去を告白していますが、それとは別の話しです。以下▲6八銀△7三飛▲8四銀△8五飛▲7三銀成△8九飛成▲7九金△同竜▲同銀に△7七角と打つ。この手に対して▲6八金とされると後手必敗ですが、R点が1900になるまでは一度も金を打たれたことはなく、全て勝たせていただいていました。

 こういう志の低いことではいかん、と思い直し、中座飛車を勉強しなおしたわけですが、こういう手があちこちに地雷のように転がっているんですよね、相横歩って。

 大会で出された時に慌てないようにしたいものです。

<4874>


PM 10:53:41 | Comment(388) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月21日  叱る
 昨日、近所に食事に出かけた。

 おいしくいただいていると、フロアーを走り回る3歳くらいの男の子が出現。制止しそうな親の姿は見えず。数回続いたところで、その子を止める。彼のシャツの胸の部分が湿っていてちょっといやだった。

「君、うるさいから走るのやめなさい」

 以後、その子は走らなくはなったが歩き回るのは止まらなかった。私のそばを通過するときだけ手で顔を隠すのがちょっとかわいいのだが。。。親をイメージしてみたが、案の定というか、しばらくしてそのことレジに向かった女性は茶髪、ヤンママ。子どもを放置してしまう親は世代とかファッションに関わらないとは思うが、家族で外食に来ているのであれば小さい子も含めて楽しい空間にするように親は努めた方がよいだろうし、目を放した好きに子どもが事故にあうことを考えれば放置プレイする気にもなれないと思うのだが、私の感性はじじいですか。

 それにしても、今の大人は悪ガキをしからないんですね。


PM 11:25:21 | Comment(716) | TrackBack(0) | [子育て]

2005年11月21日  近将カップ;野月−宮田
 土曜日に戦われた近将カップの野月−宮田戦で相横歩が出現したことをGRINDIETA-LARDENさんに教えてもらいました。(この将棋の解説は近代将棋に掲載されると思いますが、私の近所の本屋さんでは近将を扱っていないので、どなたか有志の方のご支援をいただければと思います。近将の商売を邪魔せずにCMになる程度に)

 宮田五段の対策は1図。竜王戦挑決(木村―三浦)の先手圧勝の棋譜がどうしても脳裏に甦るので▲8二歩△同銀▲6四角とは指してみたいところ。宮田五段は竜王戦の変化を避けて△7三銀▲5三角成△2七角(2図)と変化しました。これは当然考えられるところであり、そもそも△6四歩をいれなくてもアマの実戦でよく見かける筋です。

 私は4九金を取らせる気分には全くならないので、▲4八金以外の手を考えないのですが、それだと△7二角成とされて後手一歩損とはいえ歩を4枚も保有していれば大して効いていないような感じでほぼ互角でしょうか。それでも手得のメリットが先手に残るので、私はこう指したいです。

 積極的によさを求める人は▲2二歩△同銀▲2六飛(本譜)、もしくは単に▲2六飛か。でも△4九角成とされて守備が弱体化するのはやっぱりいやだなぁ。本譜は▲同玉△5二金▲同馬△同玉で飛車を打った分だけ先手が損をしている感じ。▲同馬で▲8六歩だとなんか技がかかるんでしょうか。多分、先手で横歩を取る人はここまで神経を遣う将棋を指したくないのではないでしょうか。。。

 こういうのがいやなら、1図で▲2八飛と打てば、何かのミスがきっかけで一気に負けることは考えにくい。△2二歩▲6四角△7三角▲5三角成△5六歩▲3五馬△3六歩▲同歩△8五飛▲8六歩で先手が悪くはないと思います。(羽生−屋敷の変化手順) 先手からみるとそれほど覚えにくくもないので、好みで1図の対策を決めればいいのではないでしょうか。これが今日の結論。

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PM 11:19:53 | Comment(37) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月20日  A級順位戦:久保−郷田
 普段は相振り飛車の将棋については熱心に見ないのですが、この将棋は竜王戦第3局のBS解説待ちで割りとまじめに観戦しました。

 金銀が引き気味のせいもあり、双方の攻めが軽く、なかなか致命傷を与えられない展開が続く中、1図では後手の馬がむしろ標的になっている感じで、先手の方がいいようですが、ここ以降の後手の指し手に違和感を覚えたのです。

 △4三馬▲4四歩△8七馬▲4五金で2図。後手は▲3二馬が気になるところではありますが、であれば△6五歩ではだめか。感覚的にはこういうところに歩を打っていいわけはないのですが、本譜のように金の圧力から距離を置こうとしても▲4四歩の追い討ちがあって、せっかくの馬が8七にとばされてしまうのでは悲しすぎる。

 △6五歩としても先手陣の攻略はとても望める形勢ではないが、本譜よりはまだましではないか。本譜2図から△2二飛▲5四歩に△6五銀
がみすみす▲3六飛と逃げられるのがみえみえなので悲しさに追い討ちをかけます。

 最善手を重ねてもどうにもならない局勢というのが本局後手に該当するのかは分からないのですが、観戦記で確認したいと思っています。

<4931>


PM 10:15:25 | Comment(376) | TrackBack(0) | [将棋(その他)]

2005年11月19日  NHKテキスト付録;相横歩特集
 12月号のNHKテキストの付録は相横歩特集。1図から、ぃ兄鯵僂鉢□ぃ呼鶻僂裡可未蠅亮蟒腓砲弔い討任靴拭

 ,賄貘臂棋横歩取り道場のままに進んでいきますが、先手よしの局面から進んだ手順まで掘り下げられているのがよいですね。私の検討では2図に残っている△4四桂と先手玉の頭を押さえるとどうか、というところが判然としていませんでした。2図のように後手玉頭に空間をこしらえてから▲9一角成として悪い理屈はないけれど、△6二銀だとどうかな、以下ゴニョゴニョと。。。今考えると▲8一飛で特に不都合はなさそうですね。付録では代わりに△5五香以下の手順がが示されていました。

 ,論莠蟠未中段で安定してしまうので、他の変化よりは後手が勝ちにくいでしょう。先手の応手が絶対手ばかりで、嵌めようがないのが悲しいです。

 △牢聖戦の飯塚−三浦をベースに進んで、肝心の3図で▲3三歩とした時の変化は言及なし。いきなり読む意欲がなくなってしまいました。問題を解く意味は大いにありますが、付録で紹介された手順は「先手なのに、ここまで斬り合いをしなければ勝てないんじゃ、アマでは無理だろう」

 横歩系の将棋をするとはいっても、先手の理想的な勝ち方は駒得をして馬を自陣に引き付けて、寄り切るといったものだと自分としては思うので、違和感を覚えてしまうのですね。。。

<6028>


PM 05:50:34 | Comment(399) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月18日  竜王3連勝
 竜王戦は渡辺竜王が怒涛の3連勝。九段昇段まであと1勝としました。

 夏ごろ(準決勝前)にその筋の方々の意見を聞く機会があったのですが、当時は「木村−森内の勝者がそのまま竜王になる。それほどこの二人は手厚いです」という話しでした。でも、サイクルが上手く合わなかったのか、木村七段はこのところ絶不調。このままではそれこそ、谷川−森安の名人戦を彷彿させてしまうことになってしまいます。実力をもう少し発揮してほしいな、と思います。

 とはいえ、この将棋の出来が悪かったのかというとそうはいえないでしょう。

 封じ手の局面から竜王は穴熊に潜りました。先手の飛車が4筋にいるので左の銀を2二に移動させるためには角を5三に上げなくてはならないなどぎこちない駒運びになるのではないか、という懸念が先にたってしまい、私などはあまり考えないの発想です。

 木村七段には先制攻撃をかける考えはなかったようで、結局、▲8八玉と入城し、待機。4六角+3七桂のような形は取れなかったのでしょうかね。結局、穴熊を完成させた竜王が先攻したところで、意外な手が次から次へと出てきます。

 まず1図の▲7三銀。感触が悪すぎて私には打てない銀ですが(角が動くとただになってしまう)、△7一飛▲8五銀△同歩▲7六歩に△6四銀と進むようだと結局は銀が手駒に戻ってくるし、▲2四歩だとか▲2四桂だとかの反撃が見える、という主張なのでしょうね。対する△8六銀は下がっては勝負にならないので当然ですか。そうはいっても、驚いた方も多かったでしょう。

 ▲7七銀と自陣整備に手を戻したのもなんかプロっぽい。曲がりなりにも後手の飛車角を抑え、なんとなしに木村よしかなと思いつつも、相手が穴熊なので結局は渡辺勝ちになるような予感がありました。(私が穴熊党だからそう感じるのでしょうが)

 2図ですが、本譜は▲7二飛。私なら▲8二飛〜▲8五飛成と玉頭の安寧を確保し、▲7五歩〜▲9四歩などの遠大な構想に走ってしまいますが、だめでしょうか。歩切れの後手は結構、手作りが大変だと思うのですが。さらに▲4一銀の感触は悪いように感じます。攻め合いで勝つ将棋ではないし、あえて質駒を作る意味はないように思うのです。

 3図。ここで▲4二歩成だとどうなったのでしょうか。私の棋力では先手玉を寄せ切れません、きっと何かあるとは思うのですが、解説待ちですね。

<5722>



(19日追記)
 BS解説によると以下の通りでした。
・▲2四歩が当然にみえて一歩を渡してしまったため△5四歩を許した疑問手だとか。
・▲7七銀では▲7九桂、▲6八金で▲2八飛なら残っていた。
・戻って▲7二飛で▲8二飛は△6四角〜△5六歩があるのでどうか、とのこと。▲8五飛成でも△5六歩が厳しそうですね。

 コメント欄に白砂青松さんの研究へのリンクがありますので、ご覧下さい。



PM 08:31:25 | Comment(18) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年11月17日  竜王戦第3局
 竜王戦第3局が始まりました。力戦系の矢倉になっています。

 マイナーなところですが、先手の木村七段が2筋の歩交換を見送ったところに何気に納得。私自身は2筋よりも右の銀を3筋に活用して後手の角を目標にするような指し方を好むのですが、なかなかうまくいかないです。

 本譜の指し方だと目立った得はないけれど、後手の角が先手の飛車のラインに到着するまで通常形の2手ではなく3手必要だし、そもそも腰掛け銀だから角のラインは気にする必要もなく、割りと楽に先手の攻撃形を整えることができます。

 封じ手の局面は先手の玉の位置が後手の攻撃部隊から距離を取っておりますが、終盤で活きるでしょうか。5七の地点が空いていないので、7九でもそこそこ堅いように感じるのですが。

<6220>
 

PM 08:12:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年11月16日  続いて久保−北浜戦
 これも私のエントリーはピント外れもいいところでした。なんともへぼなことです。

 1図の局面は後手が上手くしたところだそうで、2図直前の局面も後手優勢だったということです。ここに公開懺悔をします。私は入玉が嫌いではないので、形勢判断がかなり偏っていたようです。

 テキストでは仕掛けの周辺の詳しい解説は全くなかったのが惜しいですが、この仕掛けで居飛車よしなのであれば結構、元気が出ます。。。

<5312>


PM 08:23:14 | Comment(4) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年11月16日  NHK杯森内−千葉戦
 NHKテキスト12月号が出たので、早速購入。

 10月2日〜4日の私のエントリーとの照合を行い、四間飛車党の備忘録も確認し、nusonoさんの読みが完璧に正しいことがよく分かりました。

 既に▲2一馬の段階では先手苦戦だったのですね。その辺の事情はテキストを読んで下さい。


PM 08:14:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年11月16日  DB
 自家製DBをどうやって作ったのか、というお問い合わせがありました。私自身は棋譜収集については随分、試行錯誤をしたのですが、かなり無駄なこともしてしまいました。せっかく集めたデータが壊れたこともありました。いちいちそれを書いても仕方がありません。

 今、ゼロから棋譜DBをつくるのであればここにいくのが手っ取り早いでしょう。将棋連盟が出しているe棋譜には及びませんが、局面検索等をかける母体としては不足のない局数が収納されています。私はここを知る前に自分のDBの一部にコメントを書き込んでしまい、棋譜重複が発生するのがいやなものだから結局は使わなかったのですが。。。


PM 08:05:42 | Comment(17) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年11月15日  NHK深浦−川上
 今週日曜日に放送されたNHK杯戦の深浦八段―川上六段戦については既に将棋タウン四間飛車党の備忘録でも紹介されていますが、なるほどあの攻め筋であればエントリーにしたくなるでしょう。私もです。

 うちのDBによると1図は結構、ある局面で6例がヒット。3局が△1二香、3局が△8五歩です。私自身は4四銀型に対し角を2六に持っていく指し方をしたことがないのですが、結構有力な攻め筋なのですね。

 △1二香の局面は先例が4つになり、先手が4戦全勝。▲7八飛(谷川)、▲7五歩(中座)、▲2四歩(渡辺、高橋)といろいろですが、いずれにしても5三銀を2六角が睨んでいる中で7四を攻められると後手辛いということでしょう。深浦―川上戦は△1三香でしたが、7四を攻めるのが急所になることには変わりはありません。▲7五歩△同歩▲2四歩△同角▲5三角成△同金▲2四飛△同歩▲3一角と進んだところで飛車の逃げ場所がどうだったのか、というところは議論があるでしょうが、△4三飛でも穴熊党なら負けて悔いなしの将棋にはなっています。

 △8五歩は私が後手番ならまず思いつかない一手ですが(最初に指したのは平成16年の菊池七段)、後手の2勝1敗。▲4八飛がいいのでしょうか。プロの指し手ではこの形では未出ですが、△6五歩と仕掛けられても別に困らないと思います。

 私が後手だと銀冠にして7四のカバーに回りたくなるのですが、▲4八飛とされた時に離れ駒を抱えては尚更△6五歩とできないので論外、ということになるのでしょう。

→振飛車が先手番であれば銀冠を構築できるので、角を8四に運ぶのは指しにくいということになると想像します。

→ただ、端歩を受けずに手数を調整すれば、1図に類似した局面を作ることはできるのでそれならば一局でしょうね。


<4141>


PM 11:34:32 | Comment(10) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年11月15日  盛揚駒























 知人が駒を買ったという。どういう駒でいくら払ったのか気になります。聞くと「御蔵島つげ・盛揚駒・光匠作・巻菱湖」とのこと。

 「え? 盛上げなの?」
 「でも10万円かからなかった」
 「随分格安ですね」

 これはお買い得ですかね。ご本人は偽物をつかんだんじゃないか、とびくびくしていますが(^^)、まぁ、それはないでしょう。でも、どうしてこのような格安価格で出回っているんでしょうか。


PM 11:16:31 | Comment(3) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年11月14日  雑記
 今日は徒然とごたくをいくつか。

「瀬川さん」
・瀬川四段誕生以降、私との会話の接ぎ穂にこの件を持ち出されることが多い。1週間(その内4日間は日本にはいなかったので実質3日)で5回。話題づくりとしてこれほどのネタは羽生七冠誕生以来久しぶり。でも、この人達が将棋を指す、将棋にお金を直接、払うとは思えない。
・でも、他の世界でも直接お金を払わなくても、関心をもたれているだけで何らかのお金の還流がある事例は多い。具体的にどうするの、といわれると困るのだが。

「一昨日のエントリー」
 宮田−松尾戦について超強豪(24で2600超)からご意見。
「6六歩が妙手である理由は分からないけれど、理由を書かない、大筋に関係がないのであれば、ああいう記述はおかしいでしょう」
 ごもっとも。「字数がないので詳細は省くが」とか「専門的すぎるのでここでは触れないが」といった描写をみると、かなり気分が悪くなります。

「林葉さんのインド料理店」
 日本語をあまり理解しないネパール人のウェートレスさんの代わりに日本人のウェーターが入ったそうだ。もうすぐ移転するらしい。

 これから、昨日のNHK杯戦のビデオを見ます。

<4269>


PM 09:42:42 | Comment(7) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年11月14日  ボナンザ
 今週の読売ウィークリーで『謎の将棋ソフト「ボナンザ」の実力』を読みました。開発者の話が載っていたのがよかった。

 どこかのメーカーで操作性を改善して3000円くらいで販売してくれないものでしょうか。。。


PM 08:40:37 | Comment(684) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年11月13日  矢倉:△8五歩+△9五歩
 先週、出張中にたまった観戦記を読み始めました。まずは王座戦の村中−中井戦。相矢倉で1図になり、△8五歩▲7七銀△5一銀▲2六歩△4二銀上▲1八香△2四銀▲4六歩と進み2図。

 この間の感想がなんとも意外。村中四段は△8五歩▲7七銀とされて二手損になったので▲8六銀を後悔。ところが2図になると後手に有効な指し手がなく先手が指しよくなっているとのこと。

 でも、へぼなりの意見をいってよいのであれば、村中四段の感想がおかしいのでは。この形では後手は桂馬を8五にとばさない限り攻撃手段がありません。そもそも△8五歩+△9五歩は後手全面待機になりやすいので、本譜のような組換えをされても仕方がない。なんといっても桂馬の往き場がない上に、銀ははるか後方に遊んでいるのですから。

 だから、1図では△8五桂と跳ぶしかないのではとせんすは思います。以下▲4六銀なら△5三銀と活用しておくくらいでも不都合はないし、あるいは△9七桂成▲同銀△8五歩もならいある手順です。

 この将棋の出だしは森下システムでしたが、最近は後手に雀刺しをされても先手が戦える変化が多いとのことです。私も▲4六銀戦法にちょっと飽きがきているので、こっちの指し方に転向しようかなぁと考えているところです。

<3594>


PM 09:33:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年11月12日  妙手の理由
 出張の往復の機内で将棋世界12月号を読みました。
 詰将棋サロンを相変わらず解けないのにうんざり。特に3番は初手▲3三歩成以外考えられないわけですが、本筋ではない△4一玉の変化の詰め方をとうとう帰国するまで発見できない有様で、情けないのを通り越しています。

 他の記事で気になったのが対局日誌の図の局面です。本譜は▲6六歩の中合いで、これが控え室でも予測していた妙手ということなのですが、河口老師はこの手が妙手である理由を省略してしまうというアンサービス振り。改めて、考えてみたのですが、妙手の妙手たる所以が分かりません。

 普通に▲7九玉と逃げても詰むわけでもなく。。。ひとつ想像ですが、歩の中合いをせずに本譜通り進んだ場合、第2図で△5六飛がある、というようなことなんでしょうか? 

 でも本譜でもいったんは後手に勝ちがきたわけです。1図の局面は控え室も先手勝ちでしょう、といっていたようですが、実際は後手がよかったのでしょうか??? であれば、中合いが形勢を左右したともいえないような。。。どなたかご意見をお持ちの方はご教示ください。

 対局日誌の最後に「超絶技巧をみるようだ、と思った。しかしそれはみるものに感動を与えるというのとは別の話である」と書かれているのは、どういう意味なのか? 額面の意味だとすると、私の感じ方は異なっていて、本局には感動しました。

<4373>


PM 05:31:40 | Comment(396) | TrackBack(0) | [将棋(その他)]

2005年11月11日  ホステージ
 2月にエールフランスに乗った時は、未公開映画をいっぱい観ることができてよかったけれど、今回は旧いのばっかりでしたね。最後の一本です。

 ブルース・ウィルス主演の映画となると、なぜかルーベンスの絵を連想してしまう。(こころは「数が多い」) この映画、筋は結構、面白いと思うし、演技もしっかりしているんですが、悪人が多すぎる! 善悪はもう少しシンプルな構図の方がいいと思うのですね。(時差で眠れない頭にはちょっとしんどかったのだろうか)

 6/10。

<3961>

 

PM 10:42:25 | Comment(31) | TrackBack(0) | [映画]

2005年11月11日  アイランド
 詳しくはこちら

 うーん。ぼわーと観るだけなら悪くないけれど、詳細な検討をし始めるとどうでしょうか。

 「クローンは人間ではない」という前提というかドグマで、あの組織の従業員達はクローンに対しああいう接し方をしているわけで、対外的な機密が維持されているのでしょうが、無理ですよ。絶対に無理。しかも、違法行為であることは認識されているわけでしょう? むしろ、施設側とクローンの交流、みたいなのがきっかけで綻ぶほうが普通では。まぁ、これはいいです。

 追跡以降はいつものアメリカ映画。秘密を守らなければいけないのに、追跡部隊の動き方の派手なこと。。。要は話しをみせるのではなく、アクションをみせることが目的になるという、いつものパターンに回帰しているわけですね。どうせならもっとスリラーに徹すればいいのに。

 積荷ががんがんハイウェーに落とされて背後が地獄絵になっているのに平気で走り続けるトレーラーって一体?とか考えてはいかんのですね。追跡部隊の隊長が(間抜けな)部下を悉く失ったのに最後にクローン側に寝返るのも「変じゃん」とか思ってはいけないのですね。臓器を商品にするのが目的なら、わざわざ意識を覚醒させる必要がないだろう、とか、そもそもあれだけのクローンができるんなら「結婚産業とか風俗産業とか軍事産業にするべきだろ。経済性をもっと考えなよ」なんて計算高くなってはいかんのですね。

 そうはいっても、まぁすっきりできるので6/10ですか。


PM 10:35:54 | Comment(34) | TrackBack(0) | [映画]

2005年11月11日  トム・クルーズ「宇宙戦争」
 機内で観た映画のレビューを。まずは「宇宙戦争」。

 一言。だめです。(好きな方、感性を共有できずに申し訳ない)

 全編の90%は一方的にやられるだけ。最後になっていきなり、宇宙人の調子が悪くなって、人類は生き残った。すっきりしないです。

 別れた奥さんやその家族、近所は全く無傷、って一体なに?

 宇宙人がバカすぎ。長い間、地球侵略を意図してきた割には環境アセスメントをしていなかったトホホぶり。しかも、衛星軌道上に主力を待機させておく等の兵力温存、リスクヘッジを行わず、緒戦から退路を絶った総攻撃ですか。滅亡して当然ですね。それにせっかく異形のキャラを作ったんですから、もっとその「勇姿」を晒さなければいかんでしょう。

 トライポッドが宇宙戦艦ヤマトの掃討三脚戦車と被るし、宇宙人がインディペンデンス・デイとも被る。

 それに助けてくれたティム・ロビンスが錯乱したからって、いきなり殺すってどうよ、クルーズやダコタ・ファニングがいい演技をしても追いつきません。というわけで、私の評価は1/10。



PM 10:10:02 | Comment(43) | TrackBack(0) | [映画]

2005年11月11日  パリの暴動
 出張から戻ってきました。行き先はパリでした。行く前はちょっとびびっていましたが、現地はいつも通りでした。

 暴動は一部地域に限定されており(=低所得者層の居住地域)、パリ市心は特に異常はなし。こういう暴動を起こす人って、どこでもそうですが、近所で起こすのですね。結果として、自分達と似通った人を傷つけてしまうのですから、少しは脳味噌を使ってほしいものです。

 確かに、アラブ系の若年層の就職は白人系の5倍は困難だというデータもあるのですが。

 現地で聞いた話しでは、「暴動に参加した人でフランス国民でないものは出身国に送り返す」「職業教育の低年齢化」の飴と鞭で平穏に向かっているということ。自分の都合は考えるんですね。。。


PM 09:53:46 | Comment(25) | TrackBack(0) | [旅行]

2005年11月07日  シャルル突進公(1433-1477)
 長い間、歴史系のエントリーを書けずにいます。関心が途絶えたわけではありません。将棋は、考えたことをそのままさくさくエントリーを書けますが、歴史となるとなかなか。。。まぁ、あんまり気にしないで書けばいいのだろうか。

 今日はビザンチンとは全然関係ないブルゴーニュ公国の君主です。ちょっと対象を広げようと思いました。

 事跡を辿ります。4代続いたブルゴーニュ公国の最後の君主。父親から豪華絢爛な国家を引き継いだ後、フランス王に徹頭徹尾歯向かって、北海から地中海までを縦貫する大国確立に暴走するも、四方八方敵ばかりになりついには戦死。これだけだと、ごくつぶし以外の何者でもなく、一緒に戦っていた部下のみになってみると堪ったものではありませんが、なんか嫌いになれません。実際、君主として見栄えのした彼のことを讃える文章は結構残っているようです。彼の口癖は「私は敢えてやってみた」なのだそうですが(本当なのでしょうか?)、女性へのアプローチとか株式投資ならともかく、国家運営でこういうギャンブルをしていれば、その内逆目も出るでしょう。一個人の人生としてはなるほど魅力的ではありますが。

 今にして思えば、独仏国境地帯に横たわるような大国に必然性、必要性があったのか。同時代人には「もしかして、そういうものがあるのでは」と思った人もいたかもしれませんが、その後のオランダの軌跡を辿ると「縦貫国家になる必要はなく、仮になったからといってフランドルの住民が幸せになったとはとても思えない」

 オランダも17世紀にはイギリスやフランスと覇権戦争を行い、負けはしなかったものの国力を使い果たして18世紀には国際政治における発言権を失います。でも、フランドルは大陸で最も進んだ経済地帯であり続けたわけで、軍事大国としての威信がないからといって必ずしも二流国家というわけではありません。そういう後世を予見させたのがシャルル突進公の人生だったのではないかと思います。

 彼の肖像はこちら。ルーベンス作となると、どこの美術館でも「どうせ弟子が描いたんだろう」と速攻でパスしてしまうものですが、この絵は結構、よいのではないでしょうか。突進公から100年後の世界を生きたルーベンスがなぜこの絵を描いたのか、私は不案内ですが、ひょっとするとフランドル支配を継承したハプスブルク家では敬慕されていたからなのでしょうか。


PM 07:50:38 | Comment(39) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年11月07日  しばらくお休み
 海外出張にいくので次の更新は土曜日になります。


PM 06:16:45 | Comment(13) | TrackBack(0) | [日記]

2005年11月07日  竜王戦第2局1日目
 昨日の余韻がさめないうちに竜王戦第2局が始まりました。

 あまたの先例のある将棋を踏まえて封じ手(4図)に辿りついていますが、それなりに思うところがありました。

 1図の△8四飛には「おや!」です。普通は飛車の位置決定を先送りして中原囲い構築を急ぐものですが。。。以前は一世を風靡した山崎流(旧タイプ)は先手に苦しい変化が多く、あまり気にする必要はないというのが相場でしたが、何か事情があるのでしょうか。1図の局面の先例は4つあって全て後手の勝ち。有名どころでは2年前の中原−森内の竜王戦挑決3局目があります。

 図面は載せていませんが、▲4八銀(27手目)の局面で飛車が8五にいれば普通の中座飛車。ちょっと変なことを考えたのですが、ここで後手が飛車をいっこ上にあげるのは論外ですかね。なぜって、通常形だとそこで△7四歩▲3六歩△7三桂▲3七桂と進み、先手の飛車の横利きを止めてもらうために△1四歩と突きますが、この歩を突いていなければ後に△1四角と打つ変化が残るわけで、一手損をしたからといって必ずしも後手のマイナスにならないように思ったのです。(後手一手損中座飛車!)

 2図の局面でも先例多数ながら、2年前の森内−羽生の竜王戦第2局のように先手の勝率が圧倒的。3図でようやく独立した変化に入り、封じ手に至りました。

 自分としては後手を持っての自信は全く持てません。(BSの解説でも何となくそんな雰囲気が漂っていますね)

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PM 06:16:13 | Comment(14) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月06日  瀬川プロ誕生
 まずはおめでとうございます。宿願が叶って何よりでした。プロ入り後の一層のご活躍を祈念します。

 今日も後手番。5局連続の不利を跳ね返して、3勝3敗ではなく3勝2敗で合格を決めたことに意義があると思います。

 将棋の方ですが、先手の高野五段は1図の布陣。この形は△8六歩と合わされると損な変化があるというのが(私の)認識ですが、高野五段にはどういう目算があったのか。

 それが分かる前に2図で△4四角と少数派の変化に入り込み(マジョリティは△2五歩)、▲7七角に△3五飛の新手。一瞬、この将棋のために仕込んできたのかな、と思ったのですが、この形の将棋を高野五段が指した履歴はないようですから普段の蓄積が生きたのではないでしょうか。

 ▲4四角△同歩▲3四歩△同飛▲4三角で技がかかったようにみえますが、3図まで進むと中原囲いの深さがもろに活きているような感じ。以下手どころは特設ブログのほうを見ていただければと思いますが(考える前に検討結果が出てくるので、自分で考えるに至りませんでした(笑)・・・更新が素晴らしい)、終盤の△3三銀には私もひっくり返りそうになり、これでもまだ後手が残っているのにもう一度驚きました。

 瀬川四段には、トーナメントプロとしてもさることながら、アマ(普通のアマとはもちろん違うレベルの人ではあるけれど)のCSを満足させる施策を提言するようなプロになってほしいと希望します。

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PM 06:49:26 | Comment(15) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月05日  最近みた暴挙
 8月に行われた棋王戦3回戦の久保八段−中原永世十段戦からです。先週、新潟新聞に掲載されたのですが、1図の△3六歩には目を疑いました。

 この手を指した時、中原永世十段は「面白い手だろう」みたいな表情をしたようです。他の観戦記でもこのような場面を読んだ記憶がありますが、C2の新人やフリークラスならともかく現役A級相手にこういう指し方をして幸せになることはまずなさそう、というのが相場だと思うのです。実際、2図まで進むと、角の進退に窮しており、短手数で敗退しています。

 棋士としての晩年の実績を比較すると、もうこれは誰が見ても大山>>>中原ですが、そうなっている一因にこういう余興みたいな指し方があるのではないか、と思えてなりません。逆説的ですが、70年代あれほどの強さを誇った中原「16世名人」の近年の成績はそうでもいわなければ納得がいかないというか、それ以外の要因(=実力減退)をいいたくないというか。。。

 2年前の竜王戦のような戦い振りをみたいな、と思いますが、ご本人にはその気はないのでしょうか。敢えていえば、「面白そうな手だから指してみた」と称するのは、それはそれで「逃げ」なのか、とも思います。

<5265>

 

PM 09:17:03 | Comment(574) | TrackBack(0) | [将棋(向飛車)]

2005年11月04日  女流王位戦第2局追記
 しつこく女流王位戦について考えます。今日は第2局。種本は昨日と同じく将棋世界の特別座談会(森下九段、石橋女流)

 1図の仕掛けについて、森下九段は「この仕掛けで簡単に後手がよくなるとも思えないですね」とコメント。一方、2図は以前のエントリーで類似局として触れた平成16年3月のA級順位戦島−森内戦。先手の構想の破綻に乗じて後手が圧勝した一局として記憶されています。(ついでにこの夜の慰安麻雀で森内竜王(当時)は島八段から国士無双を直撃したことでもよく知られています)

 4筋の形が違うものの、ここまで感想が変わるものなのでしょうか。

 その後の「△5六歩〜△5五歩も指してみたい手ですが・・・」とありますが、飛車を回してからではなく森内竜王のように突き捨てを先にしておけば一手違っていたわけですが、そこの比較は行われていないようです。

 ちょっとじれったいのですが、どっかの予選ならともかく時の最強者の棋譜が参照局として記憶に新しいのに、なぜ?という思いを禁じえません。

<4869>
 
 

PM 08:40:48 | Comment(6) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月03日  女流王位戦第1局追記:全面否定
 将棋世界12月号を購入。今日は旅行から帰ってきたばかりで、家に仕事も抱えており、あまり読めない。目をひいたのが女流王位戦1、2局の座談会。

 このエントリーの前段で書いたことは、完璧に否定されていました。「▲3七桂△4四歩に▲5九銀と下がるのではひどい」(森下九段) でも、中央に2枚桂を跳ねられるといけないのは中級クラスのアマでも分かることです。そんな気分のよい手を許すくらいなら、一度上がった銀を元に戻すくらいは私は我慢できる。

 A級順位戦の丸山−郷田戦の観戦記(含む将棋世界12月号の河口連載)もそうなのですが、アマの場合は感覚的なよさを具体的なよさにするのに大変な苦労をしているわけで、そこら辺をきっちりいってくれるようになってほしいと思います。

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PM 07:58:19 | Comment(40) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年11月03日  ポーラ化粧品とは
 箱根のポーラ美術館に黒田清輝や岸田劉生をみにいきました。箱根にこれほどの美術館があるとは、マジ、驚きです。自分としては、この二人の絵もさることながら江戸時代の風俗が西洋画になっていた高橋由一、浅井忠に何とはなしに感銘しました。

 入場料は1800円/人と美術館としては全く破格。請求された時に思わずのけぞってしまいました。でも、あれだけ揃え、あれだけの設備なので納得感はありました。

 ポーラ化粧品といえば、相続をめぐりお家騒動があったと聞くし、そもそもこれだけの美術品を収拾できるほどの企業?、いや個人商店の同類ならいくらでも可能か、でも国税に目をつけられなかったのはどうして、などと絵以外のことも随分と考えてしまいました。

 これも絵とは全然関係ありませんが、この美術館の受付にはとても目の美しいスタッフがいます。


PM 06:42:45 | Comment(39) | TrackBack(0) | [旅行]

2005年11月03日  鹿を目撃























 この写真の鹿は動物園ではなく、箱根の芦ノ湖スカイラインで目撃したものです。昨日の午後3時20分頃のこと。今年は志賀高原の大沼からの帰り道にツキノワグマに遭遇したり、とても野生動物に縁があります。

 ちょっとタイミングが違うと事故にもなりかねないものの、安全な距離を維持できるのであれば、とても嬉しい出来事。


PM 06:16:14 | Comment(310) | TrackBack(0) | [旅行]

2005年11月02日  女流王位戦第4局後記
 女流王位戦第4局の最終盤についての週刊将棋の記事を読みました。

 10月27日のエントリーの疑問にもいくつか回答が示されていました。

 このエントリーで疑問に思った△9四飛は先手を歩切れにさせるための手渡しなのですね。なかなか指せない手です。

 終盤。2図で△5四飛とせず、△5四桂とすれば後手の勝ちとのこと。なるほど。ちなみに、うちの激指4に検討をさせるとこの時点でも評価値は先手+1160、以下▲5五玉△4五飛▲5六玉△3八銀不成まで進んでも+378ということです。全然、違いますね。どなたかしっかりしたPCをお持ちの方にお尋ねしたいのですが、同じ結果が出るものなのでしょうか。

 でも、それまでの将棋は清水さんがよかったはずです。1図で彼女は▲2五飛とすると自玉が詰んでしまうのではないかと懸念し、▲9三角としたということなのですが、ここで桂馬を取れないのであれば3三金+4三金は愚形としか言いようがなく、終盤の進め方がおかしかったということになるのでは? とはいっても、他の手段が先手にあったのかどうか、ちょっと思いつかない。例えば▲3三歩でなく▲4三金打などでは5筋に先手の歩が立たないので見込みがないですしね。

 私は自玉の詰みの可能性を認識していなかったので、「こんなの、マッハで桂馬を取るよ」などとほざいていましたよ。でも、自分が後手になったつもりで▲2五飛に対し先手玉を追い始めるとかなり危うそう。

 この辺りのちぐはぐさが最後の一時的な逆転の原因なのでしょうか。王位戦の後に観戦記が掲載されるはずなので、詳しいところはそちらで確認します。

<5994>


AM 07:10:45 | Comment(15) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年11月01日  イラン大統領の「イスラエル消去発言」
 10月26日にイラン大統領が「Israel should be wiped off the map」と述べたと伝えられ(by AP通信)、世界中の非難を浴びている件についてです。私も、「IAEAの核査察でもめている時になんともセンスのない発言」と思ったのですが、どうも詳細は違うようです。

 実際はこの演説はペルシア語で行なわれており、トーンこそは国内向けということもあり激越なものではありますが、発言自体はあのホメイニさんが「聖地を占領する体制は現代の舞台から抹殺されるべきだ」を引用しただけということですよ。

 意図的な拡大解釈なのか、単なるAPの配慮不足なのか、その辺は分からないのだけれど、非英語圏の為政者は自分の発言がその国の背景を十分に知らない英語圏のメディアにどのように理解されるか、相当に用心しなくてはならない、といういつもの教訓にいきつくのでしょうか。

 まぁ、今のイラン大統領は国際社会よりは国内社会をはるかに重視し(これは当然だ。国際社会は国内政治において投票権を持っていない)ているから、そういう用心をするとは思えないですが。

 意図的な操作というと、せんすは1995年の村山首相の対英談話を思い出します。VJ day(対日戦勝記念)50周年ということで、英国内の戦争捕虜補償とか対日感情が尖っていたころのこと。村山首相は「前の戦争のことはごめん」とお手紙を当時の英国メージャー首相に送ったのです。この手紙について村山さんは日本の新聞記者に「あれは謝罪ですか」と問われました。(と、せんすは当時の駐英日本大使館筋から聞いた)

「いや、それだけじゃなくて、この前の保守党党首選挙でメージャーさんが勝ったのでお祝いとかも申し上げた」

 この「いや」が、外電では「日本、戦争責任否定」と報じられることになったとその大使館筋の話でした。本当かどうかは分からない。私はもとよりその場にいたわけではないから。ただ、取材側に予断があれば記事を作ってしまう、ということは全くないわけではなく(というかよくありすぎて、閉口してしまうのだが)、一読者としても背景の洗い直しとか書かれたものへの疑問とかを常備するしかない。

 昔、子どもの頃には新聞に書かれていたことは何もかも真実だと思っていた頃のことが妙に懐かしいですね、




PM 11:08:27 | Comment(14) | TrackBack(0) | [ニュース]

2005年11月01日  竜王戦挑決後記
 竜王戦挑戦者決定戦第2局の観戦記が先週末に終わりました。

 以前、この将棋の終盤についていくつか思うところを書いたので、検証します。

 図の▲7七角に代わり、私は▲5五角とぼんやり打っておくのでは、と書いたのですが、観戦記によると▲7五角が正しいとのこと。以下飛車切りに▲同金となるのですが、先手の飛車筋が通るのが大きく、△7七歩以下の反撃も余せる、とのこと。

 そうですか。プロは余せますか。私には余す自信が今もってないので、この正着に辿りつくことはないわけですね。その局面に対し自信があるかどうかで指し手の方針を決める、というのはそれほどおかしいことではありませんが、強い人達は「勝てるはずだが正着を指す自信がない」という現象が少ない。そこを乗り越えれば強くなるわけでしょうが、それが簡単ではないことは日々の将棋ソフト相手の斬り合い(あえて押さえ込みにいかないで練習しています)でよく分かっています。

 なお観戦記では触れられていませんが、▲5五角だと△8八歩成以下後手のほうがよいのではないか、という話しを聞きました。

<5395>


AM 01:09:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

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プロフィール
名前せんす
URLhttp://sensu1030.hp.infoseek.co.jp/
佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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