せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2005年05月18日  先手藤井システム
 NHK将棋テキスト6月号を購読しました。付録は先手藤井システム。藤井システムが完膚なきまでに居飛車穴熊を叩き潰している棋譜を2つ、次の一手形式で出しているという、もうこれは居飛穴党の私にとっては迷惑この上ない(^^)付録なのですが、おかげで、いつになく真剣に読みました。ただ、24の将棋などで相手に藤井システムをされることは少ないので、こういう検討がどれくらい実質的な効果をもたらすのか、という点については心許ないものがあります。

 1番目の棋譜は第1図で△2四歩として、先手の攻撃をやり過ごしてとにかく穴熊に潜る指し方です。私も愛用している手順ですが、先手ががんがん攻めまくります。第2図は急所の▲2三歩が投下されたところ。解説は△同銀以下の手順を本譜として説明しているのですが、玉のコビンをあける穴熊党はまずおらず、普通は△同金とするものでは? 以下▲同金△5五角△同歩▲3二銀となり攻めが続くとありますが、そこで△5六歩と反撃をするのはダメですかね。玉頭攻めと飛車打ちを連動させたいところですが、▲6九歩があるのでだめかもしれない。

 第2図までの手順で、△8六歩を入れる機会があれば、後手にとっては大きなポイントになるはずなのですが、私には見出せませんでした。ひとつあるとすると、▲2五歩もしくは▲2四歩のところでしょうが、前者のところの突き捨ては先手に持久戦調にされると苦しく(△2三歩を打たないわけにはいかず、歩切れのみが後手に残る)、後者は2四歩が残ってしまいます。(とはいえ、去年のA級順位戦羽生−佐藤はここの歩が残ったまま構わず後手が戦っているので、全然論外というわけではないのかもしれませんが)

 2番目の棋譜は、「最強居飛車穴熊」「これが最前線だ」他あまたの定跡書に出てきた第1図で△4五歩と開戦する手順が下敷きになっています。これは、後手有利とされていたはずですが(著者の棋士たちは「そんな昔の本をいつまでも参考にしないでください」というかもしれない)、第3図での次の一手にびっくり。ここまでは羽生−佐藤(1999年棋聖戦。先手勝ちだが、途中までは後手が優勢だった)など先例があるのですが、その手ではありませんでした。白字で書きますのでよければ当てて下さい。

 正着は▲6二飛成。角のラインを止めるこの場所に飛車を成る、なんてことは1秒も考えなかったのですが、もう一つの常識「竜は敵玉と同じ段にいるのがよい」(こういう格言はないが)に照らし合わせればごもっとも。以下、△5三銀▲同桂成△同金に▲3二竜が強打で先手が優勢のはず、といいます。

 これはこれで、抵抗のしようがないわけではないと思いますが、先手玉に厚い一手すきを見つけるのは大変かもしれない。

 でも、結局、この▲5六銀型藤井システムは今にいたっても主流ではないわけで、きっと穴があるに違いない。そう思って、しばらく考えてみたいです。

 これもどなたか知見をお持ちの方がおられれば、是非お願いします。

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PM 09:29:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年05月18日  国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
 書評が極めて肯定的だったのと、何人か知っている人物が登場している(といっても親しい知人というわけではない。。。こういう風になっていたのね、という妙な慨嘆があった)ので、購入。

 帰りの電車の中で一気に3分の1を読んでしまった。妙に読みやすい。著者の考えがよく整理されているからでしょうか。いわゆる暴露本というのを私は読んだことがないのだが、多分、一線を画していると感じる。

 かりにここに書かれている内容が嘘八百(のわけはないのだが)だとしても、これだけの文章を書ける佐藤氏はストーリーテラーとしても傑物なのではないかと思う、といったら持ち上げすぎだろうか。この人は、ほとんどの人のように惰性に流されない人なのでは、といっては買い被りすぎだろうか。

 ついでに一言。あの時、佐藤氏や鈴木議員を叩きまくったメディアが今になってこの本を面白い、といっているのは変節ではないのか、と小一時間問い詰めたい。

 アマゾンの注文ページはこちらです。

 

PM 08:56:36 | Comment(16) | TrackBack(0) | [日記]

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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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