せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2005年05月31日  相横歩(森内−三浦)
 棋聖戦準決勝の森内名人−三浦八段戦は相横歩▲7七桂型。どうしてトップ棋士が総交換型ではなくこの形を選ぶのかなぁ、とせんすは訝しい思いですが、案の定というか後手に主導権のある推移。へたれの分際で生意気ですが、研究魔の三浦八段相手には総交換型で決着をつけるほうが得策ではないか、と申し上げたいです。

 それはさておき、この将棋。ここまで観戦記を読んできても「のんかぴすこ」。今回の観戦記者は勝又五段なので、いつもの産経観戦記執筆陣とは段違いに解説してはいるのですが、それでも分かりにくい将棋です。

 第1図。森内名人は▲8六飛と飛車交換を回避。「▲同飛△同歩▲9五歩と端を狙ってよしの予定だったが、△7五歩とされると先手が悪いことに気がついた」そうです。なるほど。でも名人の後悔として「飛車交換に備えて▲6八玉としたのに飛車交換できないのではおかしい」という記述もあるのですが、△1二角型の場合は7八金を銀か玉で支える必要があるので▲6八玉がおかしい、といわれても、へぼアマは困惑してしまいます。

 第2図の三浦八段の感想にもびっくり。本譜は端に備える△8二銀だったのですが、「△6四歩の方がよかった」というのです。なるほど、先手の角の行動半径はかなり狭いのでありえますが、飛車の横利きを消して自玉のこびんを開けるとは私には一生かかっても思いつけそうもないです。

 第3図以下が今日の棋譜で▲4四角△8五歩▲1一角成△3四角▲3五金となりました。この将棋の勝者は後手であることは知っていますが、並べているうちに「あれ、先手好調なのでは」という印象が強い。観戦記でもそのように書かれていますが、名人の感想は「金が重い」 ひえ〜。だって後手玉の右側は重症の壁だし、少々の重さなど平気だと思うのですが。。。

 結局、今日の指了図(省略します)では先手優勢だと思うのですが、どうなのでしょうか。

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PM 09:13:48 | Comment(15) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年05月30日  観戦記評
「たしかに、新聞の将棋欄の「観戦記」はいかにいい加減であるか、資料として配られたコピーを見てよく判った。」(ナンダロウアヤシゲな日々)

 「資料」にはどういうことが書かれていたのだろう。私の観戦記への期待は「この着手は何を意図していたのか」「その時の精神状態はどういうものだったのか」「なぜこういう結果になったのか」「局面ごとの方針」といった技術的なところを解き明かしてくれるものです。スポーツ新聞のかなりの記事は実はそうなっているのではないか、と思っているのですが、それに比べると新聞の将棋欄はそこまでいっていないような感覚があります。

 一方、「将棋という競技そのものの魅力」で技術的、精神的なところ以外だとどういうものがあるのか、字数の中に収まるのか、というと私にはよく分かりません。字数無視のWEBにはこの辺を解決できる可能性があるとは思いつつも、新聞社からもらうお金でプロ将棋界が成り立っている以上、そういう方向性は直ぐには出てこないのでしょうね。

<4101>


PM 09:46:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年05月30日  名人戦第4局:後記
 毎日の観戦記が四譜まで。週刊将棋も入手したが、具体的なことは分からずじまい。

 しばらく日を置いてから誰か再取材をしてください。


PM 09:32:24 | Comment(22) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月30日  次の一手(逃した勝着)
 図は棋王戦予選の畠山鎮六段―山六段戦の終盤、先手は一分将棋ですが手番を握り勝勢です。正着を考えて下さい。できれば、考慮50秒でチャレンジしてみて下さい。正解は以下白字で書いておきます。

 正解は▲9三歩成△同歩▲同香成△同香▲9四歩。畠山七段は▲9三銀。これはこれで悪くはないけれど、銀を捨ててしまったので後手玉への詰めろがかかりにくくなり大逆転負け。畠山六段は王位リーグ入り、王座戦本戦入りと頑張ってきたけれど、ちょっと力尽きた感じでしょうか。

 ちなみに私の予想はかなり迂遠な手順で▲9三歩成△同歩▲9二歩△同香▲9四歩△同歩▲9三歩△同香▲9二歩△5七成銀▲9一銀△7一玉▲5四桂で先手玉は多分詰まないだろうから勝ち、というもの。これでも悪くはないだろうけれど、正解手順の簡明さには及びもしない。なんか反撃されて5四桂を抜かれる手順があるかもしれない。要は私は駒を捨てるのが怖いんですよ。

 皆さんは正解されたでしょうか。



PM 09:30:26 | Comment(1) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月30日  「北の十字軍」
 「北の十字軍」を読み終わった。以下、印象などを。(この本の主題である「ドイツ騎士団」については、私自身にはもともとの知識ないので、著者にかなり影響されてしまっている)

・発足以来のドイツ騎士団のやり口に辟易。旧約聖書的な聖絶(ようは虐殺ということだ)場面ばかり。こういう連中が東に向かっていったから、中東欧は農奴制が遅くまで残り、中産階級は育たず、産業革命も遅く、今世紀の混乱につながっているのではないか。

・特に聖母被昇天の日(8月15日)に軍旅と称して人間狩りを毎年行っていたとはまさに涜神といえよう。私は聖母被昇天の日のシャルトル大聖堂にたまたま滞在したことがあるけれど、ああいう厚い信仰心と人間狩が同じ精神の中に存在しえるものか、とはなはだ疑問に思う。「聖戦」を唱える輩がやくざであることは端から認識はしているが、まさにそのものずばりでは。

・だいたい、修道騎士団というのは子どもを作れない以上、人口を維持するためには絶えず入植者を招かなければならない。異教徒を殺しまくっている以上、異教徒が入植者のソースになるはずもないし、西ヨーロッパだって経済が落ち着いてきて次男坊、三男坊でもそれなりに糊口を凌げるようになればわざわざ異国に行かなくなり、立ち枯れの懸念が増すのは当たり前だ。よっぽど世俗国家になったほうがよかったのではないのか。(理念と矛盾しすぎてありえないけど)

・修道騎士会の標的となり、結局はタンネンベルクの戦いでこれを撃滅したポーランド。戦後、コンスタンツの公会議で「異教徒も公正に扱われてしかるべし。布教の名を借りた虐殺、略奪は許されない」と15世紀に主張したパウルス・ウラディミリ(教会法学者)。いくらポーランド王国を後ろ盾にしているとはいえ、千年通用する見識であり、私は感動した。グロティウスやビトリアといった人たちは学校で習った記憶があるが、時代を遡ってもこのような普遍的な議論をできた人がいたのであれば、人間も捨てたものではないと思う。

 彼のことを検索してみると、それなりに賞賛はされているが、もっと賞賛されてしかるべきだ。


PM 09:20:12 | Comment(1) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年05月29日  さらにしつこく先手藤井システム
 すっかり粘着ですみません。それなりの筋の人の意見を訊いてみました。

1. △2四歩型は▲5六銀型への対策としてはおかしい。後に▲6四歩△同歩▲4四歩とされる手順に△同金とできないのが見えており(▲4五桂があるから)、にもかかわらずこの手順に踏み込むのは理屈に合わない。

2. △4五歩以下の変化で▲6二飛成については、△5三銀▲同桂成△同金▲3二竜に△4二歩で受け切れると思っていた。(NHKテキストでは▲4五銀で先手が一手勝ち) 一体、このテキストが誰の手によるのか気になる。

 早く誰か指して、すっきりさせて下さい。


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PM 07:40:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年05月27日  字数
 図は棋聖戦準決勝の羽生−堀口戦の変化図です。直前に堀口七段に敗着が出たところです。観戦記(田辺忠幸氏)にはここから▲2九桂△1八玉▲2七銀で後手の負け、とあるのですが、▲2九桂△同となら先てがどう寄せるのかも書かないと、初心者は困ってしまうのでは。(▲1八歩でよいのですよね)

 字数が厳しかったのでしょうか。

 (明日は更新を休みます)

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PM 10:19:51 | Comment(13) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年05月26日  しつこく先手藤井システム
 5月18日に取り上げたNHKテキスト付録「先手藤井システム」。なんか後手の対応策はないのか、と考えております。自分で考えるのはしんどいので、過去の事例の参照から、それらしい答えを求めることにします。

\莠蠅7八銀の状態で▲6五歩とするなら、前期A級順位戦藤井−佐藤戦のように△7三桂と跳ねられるよう早めに△7四歩を突いておく。

→今まで、この手順を指してみたくて何度もやってみたが、私の対戦相手(振飛車)は例外なく銀を6七〜5六に上げてから▲6五歩と突いている。そうすると△7三桂と跳ねることもできず、昨日の第1図の段階では後手の玉側整備が一手遅れることになる。穴熊をそのまま目指すと致命傷になりかねないのでミレニアムに組むことになる。それはそれでよいか。

□ぃ音擁皸焚爾亮蟒腓砲いて、穴熊ではなく△1二玉型を目指す。

→▲2五歩の前に△1二玉とすると先手は普通の美濃囲いを指向するのでは。そうなると後手は居飛穴党としては不本意か。だから△2四歩▲2六歩の後にかなり不自然だが△7四歩を入れるしかないか。でも、そもそも△2四歩のまま放置されてしまうと、穴熊に組めても大して堅くはなく、あまりうれしくないように思う。

 困りましたな。よく分からないので、この件は一時思考停止します。実戦で現れるようならご紹介します。

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PM 09:29:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年05月26日  瀬川氏、フリークラス受験へ
 これで次の関心事はどういう試験か、ということですね。フリークラスに入るための試験だからフリークラスの棋士が対戦相手になるのでしょうか。

 とにかく、対局日は土日。持ち時間はせめて3時間くらいで、まったりやっていただき、ネット中継していただければいいなぁ。対戦相手が片上、田村、阿久津クラスならお金を払います。片上、阿久津は銀河戦で苦杯を嘗めているので、かなり気合の入った将棋を見られると勝手に妄想しているわけです。

 でも、これに勝ち切れるなら、フリークラスからの脱出も時間の問題でしょうね。


PM 09:14:36 | Comment(0) | TrackBack(2) | [将棋]

2005年05月25日  名人戦第4局:森内完封
 昨日は、すくすくBLOGのサーバーがダウンしたようで、エントリーを書き込めませんでした。8000近いアクセスをいただいたようですが、ごめんなさい。

 この将棋は居飛車の圧勝に終わり、私としては「うんうん」とうなずく結果。(いうまでもありませんが、どちらかの対局者に肩入れしているわけではなく、居飛車に肩入れしているわけです) もしかするとこのまま定跡になるかもしれないですね。

 封じ手前後に問題があったのではないか、という感想が出ていますが、具体的な指摘がないのではかりかねます。私はゴキゲン中飛車には本局の指し方を愛用しているのですが、5筋の歩交換に来られるのは6六銀の時の方がいやかな、という感想を持っているのですが(先手玉が未来永劫堅くなりようがないので)、どうなのでしょうか。名人の感想で「▲2五歩のタイミングに工夫した」とありますが、類似例はそこそこあるので、どの辺りが独創的なのか私の棋力では分かりようもありません。

 さて、作戦に何か齟齬があったとして、あの羽生四冠がここまでの負け方をするのはかなり変な気がします。中盤以降の指し方に何かやりようがなかったのかごまめの歯軋りをしてみようと思います。

 第1図の局面。当然のように思えた△5四飛ですが、△3七歩成だとどうなったのでしょうか。昨晩のBSにおける阿部八段解説によると「▲同桂で何事もない」ということでしたが、△3三歩▲2五銀と銀を追い返して△2二歩とすると、後手陣はぺちゃんこであることは確かであり、見るに耐えない形ではありますが、潰れてはいないのではないか、という意見が私の将棋仲間から出ていました。先手有利は間違いのないところで、プロならこんな屈辱的な手順は選ばないように思いますが、本譜よりはましだったのではないか、という風に思います。

 △5四飛に対し、私は▲4四歩の一手と思っていました。以下△同飛▲4五金の時に後手に暴れ回る手段はありそうだけど、まぁ一局か、という形勢判断でした。しかし、森内名人の指し手は思いも寄らぬ▲2二歩成。彼の将棋を見ていると、時々「え! こんな利かしがこのタイミングで入るの?」ということがあります。前期名人戦第4局の▲2四歩などもその例なのですが、ここでの歩成には本当に驚きました。もとより、2三歩は邪魔なだけの駒であり、できれば成り捨てたいところです。ただ、後手からの反撃を考慮するとなかなか機会を見出せないし、この局面では△5一角が目に映るので意識の中での存在感はかなり希薄でした。しかし、指されてみて、名人の意図を汲み取るのはそれほど難しくありません。▲2二歩成△5一角▲2七飛により、「後手の角は3五への利きを逸らされ」「先手の飛車先は素通し」「後手の左銀が中央の戦線から離脱」「3二金が浮き駒」になっています。持ち時間がたっぷりある将棋でこのレベルの棋士が指しているのだから、これくらいの手は当然、といえばみもふたもありませんが、私にはさすがの踏み込みに思えたのです。 羽生四冠や控え室の棋士たちがこの手順を予期していたのか、気になりますね。それはともかくとして、▲2二歩成に対しては耐えがたきを耐えて△同銀とするしかなかったのでは。角の利きが3五から逸れてしまっては反撃力がありません。

 以下、先手の手番が途切れずに推移して第2図。平凡に▲5六銀でよいとは思いますが、▲5一歩成は利かないのか、と思いつつ観戦していました。△同金の一手に▲5三飛から▲5六飛成とすればもはや磐石。実際にそのように進行。私の予想が当たるようであれば、もはやこれまで、と思い、私が出かけました。。。

 この将棋の急所がどこなのか、週末の囲碁将棋ジャーナルを始め各種将棋メディアで語られることでしょう。私は土曜日のジャーナルをみることができないので、どなたか無理のない範囲でレポートをしていただけるとうれしいです。


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PM 10:54:22 | Comment(9) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月23日  女流王将戦第1局
 「何で▲5九金じゃないんだろう? などとよく考えもせず私は思ってしまう。何かあるんだ ( ・ω・)モニュ?」と元歌さんは悩み、「あ、そか△3八銀成〜2五の銀抜くのか。」と自己レスされておられます。

 以下、▲2八歩に△5六銀と浴びせ、決まっていそうですね。うちの激指4は「互角」とかいっていますが。

 気持ちのよい仕掛けかと思いましたが、でも、結果は先手勝利。そろそろ初タイトルですかね。


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PM 10:26:19 | Comment(15) | TrackBack(1) | [将棋(角換わり)]

2005年05月23日  名人戦第4局1日目
 私の関心度の高い将棋になりました。封じ手の局面の前例はありませんが、類似した将棋であれば15年12月の深浦(勝)−谷川があります。後手左翼の金銀の違いがどういう効果をもたらすのか、私に予想がつくはずもありませんが、明日は気にしながら観戦するつもりです。

 参考2図の将棋は本局とは関連性がなさそうですが、個人的には中飛車に5筋の歩を切ってもらうと手得になるのでうれしいかな、というのが私の所感です。この所感がまともかどうかも明日の展開を見ながら検証してみたいです。

 あと、気になるのはなんといっても先手の7七銀のゆくえですか。このまま据え置き、ということはありえず、いつかは中央に進撃を行うはずです。居飛車党の私としては先手が勝ってもらわないと困るのですが、明日も熱戦になるでしょうね。


PM 10:09:51 | Comment(0) | TrackBack(1) | [将棋(中飛車)]

2005年05月22日  角換わり棒銀対策
 今日の内容はかなり初心向きです。私自身が初心者なので。。。

 今日放送されたNHK杯戦(北浜七段−小林五段)は角換わり棒銀でした。私はあまり角換わり棒銀の定跡を知らないのですが、後手で一手損角換わりをすることがちらほらあるので、ちょっとDBを調べてみました。

 私は角換わり棒銀の受け方といえば、▲1五歩△同歩▲同銀には△1六歩とする手順しか知りませんでした。(恥ずかしい) 今日の阿部八段の解説で先手の玉形次第では論外であることがよく分かりました。とはいえ、今日の小林五段の反撃(第1図)はちょっと踏み込みがよすぎると思います。換わるべき手順として、第2図の徹底防戦編。阿部八段は△2二銀と単に引く受け方を解説していましたが、第2図とどちらがよいでしょうか。第2図はいかにも頑なな受け方という印象ですが、△7五歩以下の反撃が間に合えばいい理屈です。

 第3図は20日の王将戦リーグ残留戦の阿久津五段−丸山九段。昔懐かしの角打ち。ただ、私は後手で△7三銀型は採らないので△6三銀型でもこの角打ちが有効なのか、よく分かりません。

 当面は2図で受けてみようかと思います。


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PM 07:47:21 | Comment(19) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月22日  「北の十字軍」
 以前、コメント欄でニカさんにお勧めいただいたので、購読。ドイツ史は阿部謹也先生ワールドにかなり偏っていたので、楽しみです。


(5/23追記)
 ドイツ騎士団のキリスト教の名を借りたあまりの悪行に唖然。時代の悪風を正すのには時間がかかるものですね。。。



PM 06:45:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年05月22日  「東ゴート興亡史」
 語り口が面白くて一気に読んだ。アマゾンのページはここ

 この本によると、皇妃テオドラはベリサリウスの支援者だったとある。ベリサリウスの妻のアントニナとテオドラと友人だったのでその方が自然な気がする。4月7日のエントリー「ベリサリウス(2)」はプロコピウスの「秘史」に影響されすぎていたかもしれない。


PM 06:40:03 | Comment(1) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年05月21日  名人戦第3局雑感
1. 白砂青松さんの「羽生新手の成否 〜第63期名人戦第3局より〜Date: 2005-05-15」にかなり詳しい研究が出ていて勉強になりました。
 
 よく手を読んでおられるのですね。感心しました。私はこんなに手を読めません。(私の指し将棋は、局面の特性を把握して、それに沿った指し手を選択するという手法に基づいているので) これだけではいけないので、詰将棋を解いて読みの力を充実させようとはしているのですが、読みの絶対量が不足していることには時々げんなりします。

 名人戦第3局の観戦記は恐らく日曜日に終わるはずですので、まとめて何かエントリーを書くかもしれません。

2. 角換わりには腰掛銀系と棒銀、早繰り銀系がありますが、せんすは腰掛銀の方がずっと好きです。右の桂馬とともに戦いたい、ということを居飛車穴熊のところでも書いたことがありますが、要はそういうことです。朝日第3局と名人戦第3局をみていると、桂馬が乱舞する後者の方がダイナミックで面白い。これはどちらが名局かどうかという話しではありません。


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PM 06:47:41 | Comment(200) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月21日  ブルガリア王:サムエル
 バジリウス2世にとって最強のライバルの登場です。ブルガリア王国は帝国をほとんど攻略しかけたシメオン王の後、国勢が振るわず、一度は滅亡の憂き目を見るのですが、サムエルがツアーを名乗り復興、再びバルカンにて帝国と対峙するだけの力を蓄えるに至りました。

 歴史上でもこれだけ力の拮抗したライバルどうしの競り合いというのはあまりないので、私も薀蓄おやじと化して能書きを垂れまくりたいところですが、ネタがない。乏しいネタで好きなことを書くことにします。

 バルカン劫略を続けるサムエル。バジリウスは内戦対応に明け暮れ、バルカンには手が回りません。しかしトラキアまで侵略してきたサムエルには軍を出さないわけにはいかない。両者の本格的な最初の対戦は986年。結果は惨憺たるものでした。待ち伏せにあった帝国軍はほぼ全滅に近い大打撃を受け、バジリウスも命からがらで逃げ帰ります。親征であり、敗戦は彼自身の指揮のまずさによるものですから、自尊心も砕け散ったことでしょうね。失われた将兵の人命の重さを考えると、廃人になってもおかしくない。さらに、この敗戦のせいで、小アジアの地主貴族の反乱が再発したことは前にも述べた通りです。まさに泣きっ面に蜂の状況ですが、バジリウスはこれくらいで挫けるようなタマではなく、反乱を鎮圧し、大半の戦力をバルカンに投入できるようになります。

 さて、ここで根本的な問題です。ブルガリアには本当に帝国と相撲を取るだけの力があったのかどうか。私ははなはだ懐疑的です。世の東西を問わず、「人口の多い国、経済先進国、高度文明国」が「人口は少ないが尚武の気風に富んだ後発国家」と戦争をした場合、最初の内は後者が勝利を収めることはありますが、結局は前者が最終的な勝利を収めるとしたものです。もとより、中国史をみてみると、遊牧民が漢民族を圧倒して王朝を開くことはままありますが、帝国の場合は不敗の帝都コンスタンティノープルを陥落させることなしに帝国を打倒したとは誰もいわない。そして帝都は陸軍だけではテオドシウスの大城壁があるために内通でもない限りは落とすことは全く無理なのです。となると、延々と持久戦が続くことになりますが、帝国とためをはれるだけの経済力がない限りは、反帝国側の息切れは必定です。

 ブルガリアはどうだったかというと、貨幣経済レベルにはなっていなかったことが分かっていますから、中世のドル「ノミスマ」を地中海世界に流通させ、かつ高品質の織物産業を維持する帝国とは経済力で隔絶した開きがあったといえるでしょう。となれば、帝国はじりじりと進んでいけばよいのであって、ノーウィッチは「帝国軍は溶岩のようにゆっくりと、しかし容赦なく進んでいった」と評しています。1004年までにはバルカンの東側を帝国は奪回。当時、冬になれば軍隊は作戦を終了し、一事本拠地に帰還するものですが、バジリウスが鍛えに鍛えた軍隊は「作戦が終わるまでは作戦を継続する」 よく将兵の不満が爆発しなかったと思いますが、指揮官として彼は「勝ちの見込める将」ということで全幅の信頼を得ていたようです。それはそうで、どのような偶然にも左右されないように兵站と通信を充実する軍事の正道を踏むバジリウスであれば、私が一兵卒であればアレクサンダー大王の軍は滅茶苦茶な距離の移動とかがあるのでいやだけど、バジリウスの軍隊ならご飯もちゃんと食べさせてくれるし、敵陣で孤立するような羽目にもならないようなのでまだいいように思いますね。こういう軍隊ですからいかなる待ち伏せや奇襲にも対応が可能。サムエルも困り果てたでしょうね。

 そして1014年のクレディオンの戦いに至ります。帝国史上最も華々しい勝利とされるこの戦いは、結果としてはブルガリア人将兵1万5千の99%が両目眼球摘出(またかよ〜、と溜息が出ます)、残りの1%が片目を摘出されて引率役を務めさせられ帰郷するという悲劇となりました。サムエルはこの悲惨な人々をみて卒倒し、2日後逝去しました。

 サムエルにとって帝国に対し武器を取らない、という選択肢はなかったのか? 通商特権をもらい共存の道を指向することはできたと思うし、彼我の国力を冷静に考察すればそうすべきでした。初期、帝国は内戦に明け暮れており、火事場泥棒も可能でしたが、むしろ内戦に介入し、キングメイカーになることを目指すべきだったとせんすは考えます。そうではなく、帝国との全面対決を目指した時点でサムエルは博打をしていたわけですね。本来、為政者は軍事行動に訴える時には「何を目標にし、どこまでのリソースをどの期間出すのか」という判断を冷静に下す必要があるのですが、彼の最終目標が何だったのか? ローマ皇帝だったのであれば、彼のしたことは目的に叶った行動ではあっても目的自体が無理。とはいえ、帝国との共存はサムエルの脳裏を1秒もよぎらなかったようですから、いまさらいっても詮無いことです。それでも、サムエルという君主は当時の西ヨーロッパの君主、諸侯に比べれば格段に優れた人物であったことは間違いないと思います。決着がつくまでに要した年数は実に30年。まさに大河ドラマに相応しい大勝負でした。

 さて、最後に。指摘するのも野暮ですが、前述のような酷刑は帝国国民にはほとんど行われないものでした。偉大なるローマ皇帝に反逆した野蛮人にはこういう扱いでよいというコンセンサスがあったのでしょう。さらに、余計なことを言うと、こういう傲慢さは結局、帝国の運命によい影響をもたらすはずがない、とすら私は思うのですが、いかがでしょうか。完全併合を目指すのであれば、ブルガリア人も帝国臣民になるのですから、仁慈を発揮してもよかったのではないか。ましてや、ブルガリア人は教区こそ違えど、正統信仰を同じくする同胞ではありませんか。バジリウスに対する点数(12/10)を変えるつもりはありませんが、たらればの話をすればこういう考え方はあると思います。


PM 06:43:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年05月20日  朝日OP第3局 「結局」
 この将棋がどういう将棋だったのか、観戦記を読み終えた今、分からずじまいです。「序盤は羽生作戦勝ち。なぜか第1図一手前の△5四銀打では山逆転して優勢」ということですが、一方の主人公の羽生選手権者が、観戦記者の遊氏から対局後数日を経て「どこを間違えたのか」と取材された際に「いまだに分からないのです」という回答が返ってくるくらいですから、私ごときにどうこうなる素材ではありません。

 観戦記を読んでも△5四銀打のどの辺が好手なのか、私にはよく分からないままです。

 さらによく分からないのが、第1図以降の正手順。観戦記によると、△6四角が正着で▲4六角△同角▲同歩△6六角▲2六角△5二銀▲7七銀△8四角(第2図)となり△4三歩が残り後手優勢。山六段が考えていた△△6六角▲2六角△5二銀▲7七銀△8四角は優劣不明(第3図)。第2図と第3図の差は先手の4筋の歩の位置ですが、形勢を左右するような内容でしょうか。

 私が感動した▲6六歩以下の中央制圧がひょっとするとよくないのでしょうか。このまま、急所が分からないまま終わってしまいそうな気がします。


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PM 08:31:09 | Comment(180) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月19日  失敗
 昼休みにエントリーを書いたのにデータを移すのを忘れてしまった。とほほ。。。


PM 08:59:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2005年05月19日  次の一手(北浜健介)
 次の一手。5分くらい考えて、ギブアップ。北浜七段は消費0分です。私はもっと考えればよかった。

 正着は▲7五桂。あまりにも露骨過ぎて全然、思いつきません。単純に▲6三桂成の狙いですが、△6二金は▲6五角があり受けになりません。△5一飛と飛車を移動させて、▲5四歩が好手。△7四歩に▲6三桂成△同玉と引きづりだし、▲5五銀△7二玉▲6四角△7三桂打▲4四銀△同銀▲同角△同歩▲5三歩成で戦線突破に成功しました。

 それにしても、中飛車というのは玉形がほとほともろいということを印象付ける一戦でした。


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PM 08:50:12 | Comment(14) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月18日  先手藤井システム
 NHK将棋テキスト6月号を購読しました。付録は先手藤井システム。藤井システムが完膚なきまでに居飛車穴熊を叩き潰している棋譜を2つ、次の一手形式で出しているという、もうこれは居飛穴党の私にとっては迷惑この上ない(^^)付録なのですが、おかげで、いつになく真剣に読みました。ただ、24の将棋などで相手に藤井システムをされることは少ないので、こういう検討がどれくらい実質的な効果をもたらすのか、という点については心許ないものがあります。

 1番目の棋譜は第1図で△2四歩として、先手の攻撃をやり過ごしてとにかく穴熊に潜る指し方です。私も愛用している手順ですが、先手ががんがん攻めまくります。第2図は急所の▲2三歩が投下されたところ。解説は△同銀以下の手順を本譜として説明しているのですが、玉のコビンをあける穴熊党はまずおらず、普通は△同金とするものでは? 以下▲同金△5五角△同歩▲3二銀となり攻めが続くとありますが、そこで△5六歩と反撃をするのはダメですかね。玉頭攻めと飛車打ちを連動させたいところですが、▲6九歩があるのでだめかもしれない。

 第2図までの手順で、△8六歩を入れる機会があれば、後手にとっては大きなポイントになるはずなのですが、私には見出せませんでした。ひとつあるとすると、▲2五歩もしくは▲2四歩のところでしょうが、前者のところの突き捨ては先手に持久戦調にされると苦しく(△2三歩を打たないわけにはいかず、歩切れのみが後手に残る)、後者は2四歩が残ってしまいます。(とはいえ、去年のA級順位戦羽生−佐藤はここの歩が残ったまま構わず後手が戦っているので、全然論外というわけではないのかもしれませんが)

 2番目の棋譜は、「最強居飛車穴熊」「これが最前線だ」他あまたの定跡書に出てきた第1図で△4五歩と開戦する手順が下敷きになっています。これは、後手有利とされていたはずですが(著者の棋士たちは「そんな昔の本をいつまでも参考にしないでください」というかもしれない)、第3図での次の一手にびっくり。ここまでは羽生−佐藤(1999年棋聖戦。先手勝ちだが、途中までは後手が優勢だった)など先例があるのですが、その手ではありませんでした。白字で書きますのでよければ当てて下さい。

 正着は▲6二飛成。角のラインを止めるこの場所に飛車を成る、なんてことは1秒も考えなかったのですが、もう一つの常識「竜は敵玉と同じ段にいるのがよい」(こういう格言はないが)に照らし合わせればごもっとも。以下、△5三銀▲同桂成△同金に▲3二竜が強打で先手が優勢のはず、といいます。

 これはこれで、抵抗のしようがないわけではないと思いますが、先手玉に厚い一手すきを見つけるのは大変かもしれない。

 でも、結局、この▲5六銀型藤井システムは今にいたっても主流ではないわけで、きっと穴があるに違いない。そう思って、しばらく考えてみたいです。

 これもどなたか知見をお持ちの方がおられれば、是非お願いします。

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PM 09:29:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年05月18日  国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
 書評が極めて肯定的だったのと、何人か知っている人物が登場している(といっても親しい知人というわけではない。。。こういう風になっていたのね、という妙な慨嘆があった)ので、購入。

 帰りの電車の中で一気に3分の1を読んでしまった。妙に読みやすい。著者の考えがよく整理されているからでしょうか。いわゆる暴露本というのを私は読んだことがないのだが、多分、一線を画していると感じる。

 かりにここに書かれている内容が嘘八百(のわけはないのだが)だとしても、これだけの文章を書ける佐藤氏はストーリーテラーとしても傑物なのではないかと思う、といったら持ち上げすぎだろうか。この人は、ほとんどの人のように惰性に流されない人なのでは、といっては買い被りすぎだろうか。

 ついでに一言。あの時、佐藤氏や鈴木議員を叩きまくったメディアが今になってこの本を面白い、といっているのは変節ではないのか、と小一時間問い詰めたい。

 アマゾンの注文ページはこちらです。

 

PM 08:56:36 | Comment(16) | TrackBack(0) | [日記]

2005年05月17日  棋聖戦;森内−木村戦
 しつこく新山崎流をウォッチ。現在、産経新聞に連載中の棋聖戦決勝T森内名人―木村七段戦。王位戦(対佐藤棋聖)、銀河戦(対渡辺竜王)と後手中座飛車を持っていずれも完敗をした木村七段、さらに工夫を凝らして森内名人と対陣です。

 工夫は第1図から△4四角▲7七角△3五角▲3六飛△3四歩▲6八銀△7三桂▲6九玉△2六歩▲2八歩として△2三金と弱点の桂頭をカバーにまわったあたりですか。右桂も動員できており、後手としては結果はどうであれ将棋を指した気持ちにはなれそうです。

 私がこのエントリーで書いたような超急戦とどっちが後手にとって得でしょうね。超急戦の方が中原囲いが無傷なのでアマとしては安心な気はしますが。

 こういう中座飛車愛好者はいるものの、採用者の激減は覆いがたい。1ー4月だけで「横歩取り」と戦形分類された局数推移をここ3年間でみると2003年、2004年が96局ずつなのに、2005年は52局。先手からみた勝率は606、520、627。めげてしまう。減った分は角換わりに移行しているのでしょうね。(ソースは「e棋譜」から)

 愛好者としては、こういう白黒がはっきりつく状況は好まないのですが、困ったものです。

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PM 11:25:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年05月16日  新朝日アマ名人 「ビッグマウス」
 あちこちで話題になっているので、自分でもネットで探してみると将棋雑記長にかなり詳しい状況が描かれていました。発言内容が敗着級であることはいまさら、ここで書くまでもないと思いますので、別の切り口からちょっと思ったことを書きます。

 周りにおられた方々は黙って聞いていただけなのでしょうか。

 この通りだとすると、「大会というものは選手さえいれば成り立つものだ」とでも思い込んだ若い人の錯覚がそのまま窘められもせずに世の中に垂れ流されたように感じます。若気の至りで済むのは、周囲の大人がちゃんと導いてやる役割を背負うからですよね。それをしないのは楽ですし、「自分の子でもないのに面倒見切れんわ」「勝手に自滅しろ」というのもあるかもしれませんが、こういう大会や対戦相手をないがしろにする発言はその場でたしなめるべきだと思うのです。

 全然、場面が違いますが、私がメンバーになっているゴルフコースで閉鎖中の練習グリーンに向かって咥えタバコのままSWでアプローチの練習をしている超ど級のマナー違反を見つけたことがあります。即座に止めさせましたが、それはそこで見てみぬ振りをするのはメンバーとしての責務に悖ると思ったのです。(そのマナー違反の人はSWを振り回して怒っていましたが、いわれなければよそでも同じことをしてしまうでしょう) 

 偉そうなことを書きますが、前途が有望かもしれない青年のことでもありますし、厳しい愛情で接するべきだったのではないか、と子育て中であることもあり、私は思いました。


AM 12:01:08 | Comment(6) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年05月16日  こんな手ありか(驚愕)
 自分の将棋からです。順調にR点を伸ばし、ついに迎えた2300越え挑戦の日。15分+1分。この将棋に勝てば、しばらく15分はお休みして、別のハンドルで早指しに専念しようと思いつつ臨みます。ちなみに相手の方もこれに勝てば2300越えです。なかなかの大勝負ですね。

 先番を引き当てた私は横歩を取りました。相手の方は△8八角成。銀で馬を取りながら「相横歩で15分なら早々引けはとるまい」とほくそえんだ私を直撃したのは△3三桂。(第1図)

 「生まれて初めてみた・・・」

 実に5分考えて▲3六飛。以下△4五角▲6六飛△2七角成▲7五角△8五飛▲5三角成△5五飛▲6三馬△5七飛成▲5八歩△6六竜▲2七馬△7六竜▲7七歩△8六竜▲6三角△8二飛▲8七歩△8四竜▲3六角成(第2図)と進み、馬2枚対竜+飛車となり上手く収めたように思ったのだが、その後の駒組みが実に下手で負けてしまいました。それにしても相手の方の指し手は異常に早かった。よほど経験があるのかも知れないので、今度その方の棋譜を検索してみようと思います。

 こういう将棋は激指しは全く役に立たないので、自力で局後の検討をしているのですが、改善手段があるのかどうかも思いつかないです。今思えば、▲7五角のところで▲3六角として千日手で逃げる手はあったかもしれない。なんという弱気かとは思いますが。。。

 ご意見、ご指摘があればありがたいです。


PM 11:14:05 | Comment(399) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年05月15日  新山崎流について
 自分の実戦(早指し)で第1図が出現しました。前から書いていたように△8六歩から直ちに開戦をしてみました。▲同歩△同飛▲3五歩△8五飛で第2図。こういう感じで進むなら、後手としてもそんなに悪くないと思うのですが、なぜプロの実戦例が少ないのでしょうね。なんか致命的な欠点でもあるのか、と疑心暗鬼です。

 ▲7七桂△3五飛に▲2五飛(!)とされ△同飛▲同桂△1五角▲6五桂△4八角成▲同玉△2八飛▲3八歩△2五飛成となっては後手がよいと思いますが、その後、悪手が続出し負けてしまいました。とほほ。

 第1図では以前、山−中座戦で△5四歩という手がありました。この手は不人気ですが、△5五歩と中央を占拠できればそれなりの模様にはなるかもしれません。

 私は今のところ△7四歩とする気は全然起きません。
 
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PM 07:35:56 | Comment(97) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年05月15日  棋聖戦持将棋局(追記)
 5月9日のエントリーで意見を述べた「79手目の▲6二銀」。珍しく的を射たようで、と金通信局窪田五段ブログでも同様の見解のようです。本当にこういうことは珍しいですね。

 本能的には上から押えたくなるのですが、どれもダメなのでひねる必要なある局面。羽生四冠は意図してこういう局面に誘導するようにしているのでしょうか。窪田五段によると「見えなかった」ということですが。

 念のためウチの激指4に長考モードで検討させたところ、三浦八段と同じく▲8四桂としました。その後の手順はというと、後手玉は入玉を目指さず寄せ合いに出ています。勝又プロに対して光速の寄せを見せたマシンと遊んでみたいです。

PM 06:52:29 | Comment(1296) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月14日  囲碁将棋ジャーナル:佐藤棋聖解説
 以下、まとめておきます。さすがの佐藤棋聖といえども昨日の今日ですから第1局の郷田九段のように研究を突き詰める時間はなかったようで、基本的には感想戦で出た手順の紹介がなされていました。

 かなり強烈な手が変化手順には潜んでいたようです。

 (変化1図)
 97手目の▲7三馬に代えて▲3二銀成とした時の手順。△同飛▲4二金△3三飛▲3二歩△1四香▲3一歩成△1二玉▲3二金打で変化1図になり先手有望とのこと。なかなか打てない金ですね。

 (変化2図)
 111手目の▲3二金を▲3二とにした場合は、△3六飛と成らないのがよいそうです。一生考えていても思いつかないように思いますが、なるほど。

 (変化3図)
 昨日のBS加藤解説に出ていた▲6二飛成に対しては図の△8六銀打(!!!)が決め手になるそうです。この二人だけそれを読み取っていたわけで、恐るべし。

 腰掛銀同形の新定跡になるべき本局はどう評価するべきでしょうか。多分、近日中にはこれを踏まえた将棋が出現すると思うので、待つことにします。


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PM 02:29:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月14日  名人戦第3局終盤
 今、BSの解説(加藤九段)を聞いたところです。

 加藤九段によると下のエントリーで述べた▲5六桂は妙手。うーん、そうですか。この状況で△5八竜と毒饅頭を食べる人はいないと思うので、先手の攻めだけを考えると泣く泣く打たされた?と感じたのですが。

 さらに第4図の▲3二金をかなりの疑問手、と紹介。私はここではもう先手が苦しいのではないか、▲3二との方がいささかマシにしても、後手玉はかなり遠いところにいるのでどうかと思うのですが、いかがなものでしょうか。

 120手目の△7六歩から怒涛の寄せが始まるのですが、私などであれば△3六歩とじわじわいく方を選んでしまいます。まぁ、それはそれでひとつの考え方ですが、本譜の寄せは見事でした。加藤九段によると、第6図ではいったん▲6二飛成として△6三歩を打たせる必要があった、そうすれば後手の6筋攻撃に歩は立たなくなる、という説明です。これなどは、覚えておいて損のない発想です(大山名人がこういう発想を好きだったですね)。

 なんでも先手がよくなる変化がひとつはあったということ。私には先手が歩切れにずっと悩まされていたのが痛かったようにしか思えず、そういう手順を思いつきもしません。

 明日の囲碁将棋ジャーナルの解説者は佐藤棋聖だったはずなので、クロスチェックを楽しみにしています。


AM 12:56:43 | Comment(11) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月13日  名人戦、森内2−1
 名人戦第3局は森内名人が勝利。確か後手番の対羽生戦角換わりでは初勝利ではないでしょうか。まず夕食休憩までのところで感想を述べておきます。

 述べておく、といっても前例踏襲手順がかなり続きましたので「お!」と思ったのは第1図の▲4三歩成です。指されてみればなるほどですが(私は既存手順を覚えるのが精一杯でこの戦形では創造性を発揮する余地はありません=つまり弱い)、本局の形は同形腰掛銀でも頻出なので、プロであればかなり突っ込んだ研究をしているはずです。森内名人がこの手を見落としていたとは思えないのですが、どういう目算があったのでしょうか。なんとなく先手の駒がさばけて好調に見えます。

 第2図で直ぐに▲3二銀成を決行せずに▲7三馬と緩めたのもいい呼吸であるようにその時は思ったのですが、実際はどうだったのでしょうか。後手玉は結局、上部脱出を試みてくることが予想されるので、
そうであれば2四に利きの生じる本譜の方が得ということなのか、とヘボなりに推測をするのですが、桂馬を入手した代償として△4五角が入ってしまったのもかなり痛いように感じます。結局、109手目にその桂馬を▲5六桂と放出せざるをえないのであれば、ことによると▲7三馬には問題があったのかもしれません。だいたい、馬の位置が変わったために△3七飛成まで発生してしまっているのも損ではないでしょうか。

 この戦形は、プロは「結局先手が攻め切れる」という感じ方なのかもしれませんが、アマの場合は「先手が急かされている」という風に感じてしまいます。


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PM 11:10:14 | Comment(13) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月12日  瀬川氏、プロ試験へ(理事会提案)
 ということですね。以前、将棋界関係者から「その方向性みたいだよ」という話しを聞いて、「それだと、いよいよ盛り上がるからいいよね。是非、スポンサーを募って下さい」みたいなことをいったのですが、どういう試験になるんでしょうか。

 興行本位でいえば、試験手合いの対戦相手は、奨励会から佐藤天彦、現役プロからは片上四段、田村五段、C1の3強の誰か(といってもさすがに竜王はあんまりか)が望ましいです。ネット中継をすれば観戦者数がものすごいことになると思います。有料視聴にしてもそこそこの契約者が期待できるのではないでしょうか。

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PM 11:36:08 | Comment(271) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年05月12日  名人戦第3局1日目
 本日から名人戦第3局が始まりました。直前の対局は森内名人が王座戦で森九段によもやの敗戦(私がブックメーカーなら1―40くらいはつけてしまい、今ごろ破産していたでしょう)、羽生四冠が三浦八段との指し直しの激闘を制し久しぶりの棋聖戦番勝負登場と明暗を分けていますが、どういう影響をもたらすでしょうね。

 将棋は正調角換わり腰掛銀となっています。封じ手の局面は同一局がかなりあり、以降も81手目までは同型で進んだ棋譜(第2図)があります。この二人の対戦に絞っても、このまま進んで75手目までいった前例があります(2年前の王位戦リーグ)。

 新手一発で終わってしまう可能性があるのですが、これまでの感触からいうと後手のほうが指しよかったはずです。どうなるんでしょうか。

 

PM 11:16:26 | Comment(10) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月11日  分かりにくい局面
 今日のお題は棋王戦予選の阪口四段〔勝〕―脇八段戦。

 先手三間飛車に対し後手が急戦を仕掛けています。普通の居飛車党にとってはやや苦しい選択ですが、脇八段はほとんど持久戦をしない人なのですね。なぜこの将棋を取り上げたかなのですが、中盤で全然、指し手の予想がつかなくなってしまったからです。いや、予想がつかないどころか、どう指すべきか方針すら立たないのですから、考えていて厳しいものがあります。

 例によって正解を白字で下に書きますので、正着を当ててください。

 第1図は▲8四歩。△同飛は▲9五角△8二飛▲6五桂がある。△同桂は▲6六歩、△同金は▲同飛△同桂▲7三金で先手優勢。

 第2図は▲5六歩。以下△5二銀▲5五歩△同金▲5四歩△6四銀▲7一角成なら優勢。但し、この手を阪口四段は指せずに局面は紛糾してしまうのですが、最後は勝ち切りました。


 なぜ思いもつかないのか自分なりに考えてみたのですが、「持久戦対振飛車ではこの将棋のようにあちこちに駒が散らばっているということがなく、局面の焦点が分かりやすくなっている。それに比べると、この将棋は急所が分かりにくい」というのが理由ではないかと思います。振飛車党の方々はこういう手は一目なのでしょうか。

 この将棋は振飛車らしいさばきが多く、今週号の週刊将棋にも取り上げられています。

 私は新人王戦以外の観戦記は全て目を通していますが、阪口四段は観戦記では初見です。ご家族の方々も一般紙に勝局が掲載されてお喜びでしょう。


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PM 09:15:18 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(三間飛車)]

2005年05月11日  Alexios III Angelos(1195-1203:最期は幽閉死)
 バジリウス2世の敵対者シリーズの最後である「ブルガリア王サムエル」にいくつもりだったけれど、かなり文章にするのが手ごわいので小休止。加えて将棋に負けたので、誰かに当たりたくなった。こういう場合は歴史上の人物なら仕返しをされないので、安全だ。ゆえに、以前も罵倒したがこやつをもう一度罵倒することにする。(すさんでいます)

 1195年、弟(日本の概説書では兄と書かれているものが多いがどっちなのだろう)のイサアキオス2世がブルガリアに負けたのを幸いと、宮廷革命をおこし、例によって眼球摘出、皇帝となる。

 イサキオスについては無能という説も聞くけれど、私見では必ずしもそんなことはなく、やれる限りの手立ては色々と尽くしていたと思う。アレクシウスがかつてイスラム側に捕虜になっていた時もイサキオスはかなりの額の身代金を払って解放にこぎつけているし、さらにアレクシウスに政権の一翼を担わせたりもしている。兄弟の情は少なくともイサキオスの方にはあったのだろう。それは人間としては当然のことかもしれないが、ローマ皇帝たるものもう少し人をみる目があって然るべきではあった。

 もう少しイサキオスについて弁護してやると、12世紀以降、ビザンチン帝室では皇帝が反対派に対してもそれが身内である限りは残虐な取扱をすることは極めて少なくなってきており、形式的な高位役職に任じるくらいがせいぜいだった。もちろん、アレクシウスがろくでなしであることをよく知っていれば、政権に関与させるなどという大失策をしなかったとは思うが、事前予防で暗殺しておくというのはかなりしにくかったようだ。幼年期よりこの二人はどういう軌跡をたどってきたのか、もとより記録もないのだが気にはなる。

 そういう兄に対するひどい忘恩行為。ただ、忘恩者の人非人でも腕っこきの政治家はこれまでも随分いたのだから、しっかり支配さえすれば全ては許されるのがローマ皇帝の定め。だが、こやつは支配者としてもくずであった。もともと帝国では帝都コンスタンティノープルが地方の栄養を吸い取って栄えているという構図があったのはお分かりでしょうが、中央政府が強力である限りは地方もまだ我慢はできた。しかし、もはや限界。キプロス、トレビゾンドが離脱。ドイツ皇帝からの強圧に負けて歴代皇帝の墓所を暴いて財宝を発掘して献金に応じようとし、見栄も何もなし。1203年の第4次十字軍に対する有効な抵抗も全く組織できずに逃亡。

 何でこれほどのできの悪い男が、宮廷革命を成功させることができたのか、8年も皇帝でいることができたのか、全く理解できない。602年に帝国はフォーカスというこれもよりにもよって他の誰でもよいだろうになんでこいつを、というしかないばか者を皇帝にしてしまっているのだけれど、600年に1回くらいはこういう大悪手を指してしまうものなのか。全員が日本脳炎にでもかかっていたとしか思えない。

 真面目な話しをすると、10世紀までの成り上がりでも実力ある者が皇帝に就けた頃なら、こやつが皇帝候補になることは万が一にもありえず、仮にその万が一があっても外敵がやってくる前に、国内で反対勢力が立ち上がって、国政を立て直していたと思うのだ。

 逃亡には成功し、娘婿のテオドロス・ラスカリス(後のニカイア帝国初代皇帝・テオドロス1世ラスカリス)のもとに身を寄せる。普通ならこのまま世を儚みながら隠棲し消えていくのが相場というものだが、アレクシウスは参らない。テオドロスから二ケーア皇帝の座を簒奪しようと陰謀を巡らせる。これは、失敗し、ようやく幽閉の身となり、くたばってくれました。いくらなんでも、変すぎる。バカすぎる。

 この毒虫のような男が自分をどう見ていたのか、知りたいものだ。それからこれほどの毒虫の陰謀を支援するような動きをした連中は何を狙っていたのか、そやつらの脳みそも解剖する必要があると思う。

 アレクシオスの一党がいなくても結局は帝国は一時的な消滅をみていたかも知れないが、その時期を大幅に加速した原因の過半はこやつらにあることは疑いない。帝国史上最悪、最低といわれるのも無理はないだろう。評点は―∞。(前回の点数を改定しました)


PM 09:04:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年05月10日  持将棋局
 続いて第1局です。

 第1図の後手の受け方が難しいように思えました。△4三金〜△3四金と盛り上がるのはいかにも無理で、▲3五歩でダメ。ところが羽生四冠はそのままの着手。「えー!」と思いました。▲3五歩の局面を想定して普通は読みを打ち切るところですが、直後に△4八歩。この局面を両対局者がどう評価していたのか、気になりますね。

 それに対して三浦八段の▲同飛には本当に驚きました。こんな「どきかされ」もないとしたもので、普通は金をかわしておいて(私なら5八にいくけれど)問題ない、というところから考慮を組み立てるものだと思うのですが、何かいやな手があったのですかね。

 それでも、上手く玉の早逃げをし、ゆるゆるとと金を起点に攻めていけばよい局勢かと思われたところに、第2図の△4七銀が投下。これも普通はかなりありえない手で、手順に▲6八金寄とされて△3六銀成としかやりようがないのでは、結局は先手の飛車がさばけたのと同義。△7四歩とかもたれた方がよいと私(=ヘボ)は考えるのですが、多分、それでは明確に勝てない理由があるのでしょうね。

 以後は先手のと金わっしょい攻めが炸裂するばかりとなりましたが、なぜか持将棋になってしまったのは昨日のエントリーに書いた通りです。ただ、後手が飛車を取られないで済む手順を自分なりに考えてはみたのですが、対案を思いつかないので、観戦記に期待します。


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PM 10:06:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月10日  棋聖戦挑戦者決定戦指し直し局
 なんともすごい戦いでした。産経新聞には是非、濃厚な観戦記をつけて、私の低評価を覆してほしいです。中継は非常に軽くて快適でした。

 指し直し局から。

 疲れ果てていたのかどうかが理由なのかは分からないのですが、竜王戦第7局を下敷きにした将棋になりました。図の直前の▲5八桂までは竜王ブログでも触れられている手順であり、ここまでは所要30分程度で至ります。渡辺竜王の感想は、「この手順だと後手どうだったか」というニュアンスだったので、三浦八段の研究がどこで出るか、という点が注目だったわけですが、それが第1図の△3七馬なのでしょうね。隠居していた馬の活用がこの形では後手の急務なので有力手であることは横歩族なら気がついていたとは思います。

 以下、▲4六桂△同馬の局面で羽生四冠は長考して▲4八飛。駒得を生かして手厚い好手(最近、大山名人の将棋を並べているせいかこの種の手への感応度が私はよいようです)かな、と思い、事実、▲2三歩△3二金▲3三歩△同金▲2二歩成と寄せの手掛かりができては先手がよいように感じます。後は、後手の攻めに応じて壁の金銀を立て直していけば勝ちが転がり込んでくるだろうと、私は予想したのですが。三浦八段の研究内容とそれを羽生四巻の指し手のどの辺が覆したのか、知りたいものですね。少なくとも、順位戦の▲8六歩のような手はなかったと思うのです。

 第2図での▲5一とが大悪手(なんでしょうね)。もう、あちこちで語られているようですが、△7八金▲同角△同桂成▲同金△同飛成▲同玉△5八飛以下の割と平易な即詰みがあります。当然、▲7五同角と合い駒を強制してから、▲4八歩とでも打って飛車の筋を遮っておけばそれまでだったはずです。

 しかし、三浦八段も疲労困憊なのか、この即詰みを見逃し△4八飛打。▲7五角△5一玉に▲5八桂が根性のある手で、私は△同飛成で後手勝ちと即断してしまいましたが、そこで▲8四角と王手をしながら9五に角を利かせておけば、はっきりした寄りがなく、しかも後手玉は飛車を渡すとその瞬間詰めろになってしまいます。よって、△4五飛成となりますが、▲7九歩が2年前の名人戦第2局の▲7九歩を思い出させる堅牢な受けで先手陣に寄りがなくなったように私には見えます。以後はどうやっても先手玉には一手すきがかかる手順が発生せず、後手の負けになったとみますが、実際はどうだったのでしょうか。

 これで、久しぶりの羽生―佐藤の番勝負。ことによると王位戦とのダブルタイトルマッチになる可能性もあり、楽しみです。

 三浦八段には惜しみて余りある敗戦でした。番勝負で相横歩が登場するのを楽しみにしていたので、それはそれで残念です。




PM 09:57:32 | Comment(4) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年05月10日  女性専用車両
 月曜日から私の利用している路線でも導入された。最後尾の車両が女性専用車両だ。

 私は午前6時過ぎに電車に乗っているのだが、この時間に電車に乗っている人は「寝ていきたい」というのが主動機だと思う。痴漢が起こるはずはないのだが。。

 最後尾の車両はがらがらで、その分他の車両が混んでしまい、立っている人が普通にいる状況。せっかく時差通勤をしているのに詮無いことだ。

 空気を運んでも仕方がないでしょう。せめて真ん中の車両を女性車両にして使いやすくするとか考えてほしい。


PM 09:47:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | [ニュース]

2005年05月09日  棋聖戦挑戦者決定戦:持将棋
 三浦八段必勝と思えた第1局。まだちゃんと反芻できていないのですが、持将棋になりました。とりあえず、思いついたことを書いておきます。

・恐らくは三浦八段の作戦図星だったのでは。
・大きな駒損になったものの、手順に自玉の周辺に金銀を集結させ、かつ「と金のわっしょい攻め」が実現し、必勝だったと思う。
・図での寄せが見えにくい。要は△5五銀とされた時に捕まえるような寄せをすればいいわけで、▲6二銀なら勝ちだったと思うのですが、だめですか。
・本譜は▲8四桂。これでは飛車を捕獲している間に後手玉が逃げ出してしまう。私は羽生四冠の逆転を確信して外出。
・私の確信はよく外れるようで(この一ヶ月でも名人戦第1局、朝日OP第2局)、なぜか先手が大駒二枚を確保して持将棋に。後手は2九竜を取られないような手順はなかったのだろうか?

 観戦記、まさかこの局を省略するなんてことはないですよね?!

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PM 09:17:06 | Comment(10) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月09日  JR西日本バッシング
 JR西日本の「不適切な事象」の数々。マスメディアは追求に熱心であるけれど、熱心すぎるような気もする。

 本来は、もっと事故原因に焦点を当ててほしいものだ。なんとなく、運転士と過密ダイヤに原因があるようなニュアンスが出ていて、不適切な事象に象徴される企業体質がいかんともとれるのだけれど、

・本当に車体には問題がなかったのか
・事故後のJR西日本の運行速度に何か変更は生じているのか
・新型ATSを装備すればこのような事故はなくなるのか(急ブレーキが原因で電車が脱線したのであれば、ATSのみが万能薬とはいえないのでは)

といったことに突っ込んでほしいな、と思う。不適切な事象は叩きやすいだろうけれど、叩いたからといって電車運行の安全性が早急に改善されるとは思えない。こういう技術的な切り込みはかなり大変だろうが、人命に関わることでもあり、マスメディアにももっと主体的に取り組んでほしいものだ。




PM 08:19:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | [ニュース]

2005年05月08日  相矢倉▲3五歩
 このネタは過去にも何回か取り上げていて、朝日OP(藤原−中原)先日のNHK杯先崎−松尾などのエントリーを書いているのですが、やっぱり自分の対局となると上手くいきません(涙)。

 先日の24の対局から。先手が私です。第1図で▲3五歩の交換に出たわけですが、皆さんはご自分の対局なら同じように指されますか? それとも4六銀戦法を目指して▲6七金右でしょうか。ものの本では▲3五歩の交換を推奨しているわけですが、実戦例をみてみるとそうでもないみたい。

 第2図。右金が5八にいるので4筋方面が強いはずとの考えに基づき私は▲4六歩と仕掛けたのですが、どんなものでしょう。私のDBだとほとんどが同じように仕掛けているのですが、私の腕力だとちょっと厳しかったかもしれない。今、考えているのは、▲7九玉から囲うことを優先した方がよかったのではないか、ということです。少なくとも穴熊愛好者にはこちらの方がフィットするのでは。あるいは、NHKの先崎−松尾戦のようなやり方もあったでしょう。

 なぜ、こういう後悔をしているかといえば、第3図の△3六歩を読んでいなくて、かなり苦労してしまったから。ひと目伸びすぎ、いずれかはただでいただけるのではないか、という感触で、▲4六銀から喧嘩を買ってでたのですが、結果を見ると今一。▲2六銀とかわしておくべきだったかもしれません。

 とにかく、私はこの形に弱いようなので、歩の交換をした後は一目散に玉を8八に移動させることを最優先事項にしたいと思います。

 どなたか有益なご提言をいただけると幸い。

<3921>


PM 08:52:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年05月07日  名人戦第2局の▲9六歩について
 第2局と第3局の間隔があるため、観戦記(関浩氏)が非常に丁寧になっており、勉強になります。これほどの題材をもらえば、観戦記者冥利でしょうね。

 これによると、▲7七銀としたいところですが、△4四歩▲同歩△同銀▲2四歩△同歩となり、

(1)▲同飛△2三歩▲3二角成△同歩▲2三飛成△1四角▲4二歩△2三角▲4一歩成△3三銀は先手に自信なし。
(2)▲4二歩△同飛▲2四飛△3三銀▲4三歩△2四銀▲4二歩成△同金▲2二飛△3三銀▲2一飛成△4九飛(第2図)となると、先手玉が狭い。

 そこで、この時に▲8八銀型だと先手玉が広くかつ△8九飛成には▲7九金がある、という種明かしでした。

 ここまで読むのか。。。さすがは名人戦。

 但し、▲3五同銀はスルーされていました。くすん。

<4518>


PM 06:45:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月07日  感心した手:棋王戦/中田−中村
 いつぞやに続いて、棋王戦予選の中田七段−中村四段戦から。図における次の一手を当ててみて下さい。私は並べていて、手が止まり、直ぐに意図が分かり感心しました。

 正着は△6四歩。角打ちのラインを消す好手です。誰でも最初に考える△2八飛成は▲3六飛△2九龍▲3一飛成△8八銀▲3九歩△9九銀成▲7七桂で難解とのこと。

 なかなか腰の入った一着ですね。


PM 06:36:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年05月07日  武者野六段対米長永世棋聖
 週刊現代の記事は読みましたが、事実関係が分からないので、意見の持ちようがありません。(ここでいう『事実関係』は一方当事者の主張を意味していません) 裁判所がその辺はきっちりとするでしょう。

 やや斜に構えた感想ですが、以下のようなことを思いました。

・日本将棋連盟は、やはり普通の事業法人とはかなり違う。構成員が起こした揉め事、あるいは起こしそうな揉め事を事前に執行部なり管理部署がさばいていく、というような動きはないのだろうか。この場合、当事者の一方が執行部である、というのもちょっと痛い訳ですが。

・裁判に訴えた武者野六段。でも、彼自身も竜王戦倶楽部では一部サービスの更新を長い間、怠り、債務不履行状態であったわけで、これも何か痛い。結局、こういうファンの不信を放置する構成員に対し、連盟は何もせず、不思議でした。でも、連盟はそういう場合にも、何かをする組織ではないそうです。つまりは、独立自営業者の団体みたいな感じでしょうか。

 国際連合を連想してしまいました。

 そうであれば、構成員同士のトラブルが裁判係争になってもおかしくはないのでしょうね。

PM 01:39:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年05月06日  あの「激指」がアマ竜王戦へ
 将棋ソフト最強は「激指」アマ竜王戦出場へということです。

 どれくらいのパソコンにソフトを搭載させているのでしょうか。できれば市販の特にチューンしていないPCとハイスペックの2台で模擬対局をあわせてやってもらえればなぁ、と思います。

 それにしても、私の練習相手として私以上のトホホ振りをさらけ出しているあの激指がアマ竜王戦に出場ですか。PCの違いって本当に大きいのですね。

<5252>


PM 08:32:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年05月06日  観戦記への疑問
 図は今期棋聖戦Aリーグの深浦八段−森内名人戦。これと途中まで同じ将棋を私も後手番で指す機会があり、疑問が生じました。

 対中座飛車の先手の作戦はいくつかありますが、図の先手の布陣(4八金+3八銀型)は本譜のように△8六歩以下の仕掛けがあるので損だと思っています。4八銀+3八金型なら、この仕掛けはありません。詳しくは東大将棋や最前線物語をお読みください。

 そういうわけで、私も仕掛けを決行。以下、変化のしようもなく、第2図に至りました。ここまでB2順位戦の屋敷−木村と同じで、△同銀だと▲4五桂△4四銀▲2七桂△3四飛▲5三桂不成となるのですが、△3三金なので▲4五桂には△4四金と応接でき▲2七桂に△3一飛(変化図)と引けるのが工夫、という趣旨の観戦記の記事を私はよく覚えていたのです。

 私の実戦では△4四金のところで相手の方は長考に沈みました。その時、変化図で▲2三歩と打たれたら全然だめなのではないか、ということに気がつき、「あぁ、また書かれたものを盲信したあげく、負けるのか。やはり産経の観戦記はあかんわ」と絶望感に苛まされます。相手の方の着手はなぜか▲2七桂ではなかったので、あっという間に私の優勢になりましたが、局後、自分で検討を重ねても「▲2七桂には△4五飛しかないのでは? それでもやや苦しいか」というくらいのものしか得られません。

 これからは今まで以上に書かれたものに猜疑心をもって接していきます。。。あぁ、人間性がどんどん悪くなる。それとも、例によって私に読み抜けがあるのでしょうか。

 ご指摘できる方がおられれば深謝します。




PM 08:16:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年05月05日  超絶の受け:大山康晴
 また大山名人の棋譜から。前回の対阿部戦もものすごかったですが、さらに上を行くのが平成2年の対中村戦(棋聖戦)。

 第1図。いきなり先手作戦負けを指摘されてもおかしくない。中飛車が邪魔になって先手右翼で戦える駒が限定されています。アマでも絶対に指しそうもない布陣です。

 第2図。次の一手は▲8八飛くらいか、と思って並べてみると、なんと▲同飛! ばかな。飛車が二段目からどくと△8六歩がくるし、△4八銀の割り打ちもあるではないか。プロ間のこの手の評価は知りませんが、好手のはずはないと思うのが普通。実際に本譜も△8六歩▲同角△4八銀▲5八飛△8六飛▲同歩△3九角を喰らって必敗形に(なったと思うのですが、どうなんでしょうか)。

 第3図の▲8三角はアマでも一回は打つところですが、この角が6一の金を取っているような順が回るわけもなく、なんか悲しい感じがします。しかし、この角で後手の攻め駒を責めつけ、結局はこの角は6一〜4三と躍進を遂げるのですから、超絶しています。

 第4図の次の一手。何となく予想がつく方もおられると思いますが、以下に白字で書いておきます。正解は、出たぁ自陣飛車! ▲5九飛!!! This is Oyama!

 こういう将棋をみていると、少々の苦戦でも諦めてはいかんよ、というメッセージが篭められているような気がして、ちょっと勇気が出ますね。

<5924>

PM 07:59:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月05日  バルダス・フォーカス
 2人目の反逆者です。(左の絵はバジリウス2世:平伏しているのは彼が征服した諸民族)

 この人についてはバルダス・スクレロスの稿でかなり触れていますが、この時代の一方の旗手であった人物なので、概略まとめておきます。(このブログで書くようになって、かなり頭の整理が進んだ。棋力アップにブログが有効、とは今のところいえないが、こういう分野なら十分いえそうだ)

・軍人皇帝ニケフォロス・フォーカスの甥。小アジアの大土地所有者&軍事貴族の利害を代表。自身が逞しい騎士であった。
・ニケフォロス・フォーカスを倒したヨハネス1世の治世において早々に反乱。いわば軍事貴族同士の戦いだったが、ヨハネス1世の縁者であったスクレロスに敗退。普通なら即刻処刑されるところを、仁慈に厚いヨハネス1世により助命。
・バジリウス1世の御代、スクレロス反乱時に釈放されて、スクレロスと対戦。苦戦になるが一騎打ちを仕掛けて、これに勝利
・しばらくは大人しくしていたが、宮廷内でまったく相手にされないことに憤激。宮廷主流派になれないのはこれまでの経歴からみれば無理もないのですが、「功績は功績として認めてくれよ、以前はバカもしたけど今はちゃんと帝室に対して働いたではないか。なんで敬遠するんだよ」という気持ちになるのも無理はないでしょう。
・そうなることはいささかでも人間心理の分かっているものであれば洞察ができそうなものですが、帝国政府はそれ以上のことはしません。適当な罪でもでっち上げて、禍根を詰んでおくべきでしたな。
・バジリウスの対ブルガリア戦惨敗に機会を見出し、皇帝を僭称。
・スクレロスも皇帝僭称していたので、利害調整をしようと誘い出し、これを逮捕監禁。帝都に向けて進撃開始。

 出自、気質からみて、バジリウスに対しては反逆者にならないわけにはいかなかった人物といえるでしょう。彼がとても大人しい人物だったとしても、大土地所有者に対する抑圧策をとるバジリウスと軍事貴族連中の利害には一致点が見出しがたい。結局は担ぎ出されたのではないでしょうか。

 この人の発言があまり伝わっていないのが残念なのですが、皇帝になっても不都合のない人ではあったのでしょう。軍隊の指揮振りから見て、外国の敵から国土を防衛する力は十分あったと思われます。ただ、大きな政略となるとどうだったでしょうか。それは彼の帝都進撃の顛末を見れば分かります。

 兵力で劣勢なバジリウス。こういう場合、どうするか。常套手段は敵の内訌を工作することでしょうが、フォーカスは士心を得ていてどうやら効果なし。ではというわけでワイルドカードの投入です。バジリウスは、ロシアに援軍を求めます。もちろんただではない。ロシア公から皇妹アンナとの結婚を求められ、恐らくは苦渋の決断ではあるでしょうが、これに同意。アンナは泣きまくったといいますし、帝国首脳にも反対の声はあったようですが、無理もない。我が国においていえば、平安時代に天皇家の姫がいきなり東北の安部家に嫁入りするようなものです。文化も娯楽も何もない僻遠の地に、よりにもよって光の都コンスタンティノープルからわざわざ行きたいと思う高貴な女性はおりますまい。帝国の体面からも苦しいものがありますが、バジリウスの決断により彼我の戦力は逆転。フォーカスは押し戻されます。スクレロスが窮境にあったとき、イラスム勢力の援助で兵を挙げたことをご記憶でしょうか。外道ではありますが、覇道により天下を取るというならこの程度の策はなしたいところ。フォーカスは自らを恃むあまり、目配りが足りなかったと思います。

 それでも兵をまとめて抗戦を続けるフォーカス。戦場で彼はバジリウスの姿を認めます。かつて、スクレロスに一騎打ちを挑んで形勢を逆転させたことを思い出したのか、バジリウスにも一騎打ちを申し入れます。

 皇帝がどう応えたのか、私は知りませんが、決闘は行われませんでした。フォーカスが申し入れをした瞬間、馬上で急死したからです。脳卒中か何かだと思われます。

 結局、彼の反乱はなんだったのか、愚かなことをした、という風に思わないではないのですが、その後の歴史をみてみると、そうでもないような気もします。結局、大土地所有は抑制しきれず、11世紀以降は有力貴族による皇帝就位が当たり前になり、以前のように社会の最底辺から皇帝まで成りあがる、といった活力に満ちた社会はもはや望めません。ゆえに、彼の試みは大きな歴史の中では意味はあったと思うのですが、バジリウス対バルダス・フォーカスということだと、前者の政略、戦略眼が上であったことは否めず、フォーカスが一敗地にまみれたことも当然の結果といえます。

 我が国などでは錦の御旗に対して武器を持つと「朝敵」とかいわれてしまい、いきなり軍隊の士気がそがれたりするのですが、帝国では反乱は決して悪ではない、成功を予約条件として合法行為です。バジリウスよりもフォーカスの戦力、士気の上だったこともあるのですから、仮にも皇帝を僭称するのであれば、皇帝らしく諸方への政略、謀略を指揮できるくらいでないとなかなか。

 ローマ帝国の皇帝であるということは結構、大変なことなのです。



PM 07:55:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年05月04日  朝日OP:羽生防衛
 本日、大阪で行われた朝日OP五番勝負第3局は羽生選手権者が山六段に圧勝。3−0でタイトル防衛を果たしました。5番勝負は1度でも大逆転があると天秤が一気に傾いてしまうことがありますが、まさにそのままでした。

 asahi.comにかなり詳しい局中検討の様子が載っていますので、そこで触れられていないところを中心について感想をメモっておきます。

 第1図の△7三桂。この段階で跳ねてしまうと、棒銀対策として有力な四間飛車+右玉にはしにくくなってしまいます。(△7二金としないで玉を動かすと▲8二角があるので) 従って、この手により「かなりの確率で私(後手)の玉は左翼に行くことになりますよ」と宣言しているようなものですが、この段階で作戦範囲を狭めることに意味があるのか、私にはよく分からないです。

 第2図の△6五歩。予備知識なしに並べていた時は、「△6四角の狙いか。。。桂馬を跳んでいなければ7三に角が打てて、もう少し安定するのにな」くらいの感想でしたが、▲3七銀△3三銀の応酬の後、まさか▲6六歩(!)△同歩▲同銀とここから先手が仕掛けるとは。 本当に羽生善治という棋士は相手の弱点を正確に認識できるのですね。本局で最も感動した手順でした。それはともかく、これでは△6五歩はお手伝い。

 第3図の△5四銀打も私ごときの理解の及ばない着手で、普通なら△5四銀と飛車筋を通すところだと思うのですが、おいしく▲同銀で後手玉のこびんが空いてはダメですか。本譜よりはまだあやがあるような気がするのですが、大同小異でしょうか。

 と書いてから、もう一度asahi.comをみにいくと、

羽生「6筋からの攻めは効果が薄かった」
山「5四銀打は、自分でいい手だと思いました」


とあります。私の感想と全然違っている。いやはや、この辺の機微を理解するだけでも少しは強くなれそう。早く観戦記を読みたいものです。


 正直なところ、後手番の時に山六段がもう少しやれるのではないか、と思っていただけに、今回の内容は残念でした。とはいえ、「次の機会」は割りと近いうちにあるでしょう。

<4500>


PM 08:23:48 | Comment(3) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月04日  ラ・トゥール展
 国立西洋美術館のラ・トゥール展にいってきました。せんすにとってはルーブルの6枚以外はもちろん初見です。混んでいましたが、やむをえないか。

 人間性に問題がおおありでも深い精神世界を描写できるという格好の事例に該当する画家ラ・トゥール。後世の人間にとっては、素晴らしい絵画を鑑賞するだけなのでありがたいことですね。

 名画ばかりで(模作にひどいのがなかったわけではないが)よい休日になりました。特にウクライナからやってきた『金の支払い』の表現の手厚さに私は感激しました。(尤も妻は構図が気に入らなかったらしい)

* 妻は「『大工の聖ヨセフ』は来ないの?」という。(彼女はこの絵を何度もみているのだが、お気に入りなのだ) 「『いかさま師』が来ただけでも空前の偉業だと思うけれど。『ヨセフ』が来るなら、こっちも広隆寺の『弥勒菩薩半跏思惟像』をださなければいかんでしょう」 訳の分からない比較だが、彼女は何となく納得したみたいだった。

* 上野周辺はものすごい混雑。皆さんは動物園に行かれたのだろうか。レストランもどこも行列だらけでした。



PM 07:35:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2005年05月03日  受け潰し
 今日は外出の予定だったのですが、子どもが風邪気味なので自粛。だからこんな時間にエントリーを書いております。

 将棋世界6月号を購入し、大山流対居飛車穴熊の受けつぶしについて書かれていました。そこで思い立って、大山康晴(好きなように組ませての受け潰し狙い)対居飛車穴熊で自家製DBに検索をかけてみました。案外、大山名人側の勝率はよくなく、やや勝ち越しといったところなのですが、最晩年を除くと数値もかなり改善します。その中で目を引いたのが、棋王戦の対阿部隆戦(平成1/9/12)です。

 序盤は名人の中飛車。先手ががっちりと4枚穴熊に組んだのに対し、後手の布陣は今の常識ではありえない形。まさに豆腐。第1図、かなり局面がほぐれてきており、先手の攻めが炸裂しそうです。自分が先手であればあまり負けることを考えないでしょうが、相手が相手ですから、戦いは延々と続きます。

 せっかくなので、第2図と第3図の後手の指し手を考えてみて下さい。受けの神髄をみせて貰ったとしかいいようのない指し手です。正解は下に白字で書きますので、ドラッグしてみて下さい。

【正解】
第2図は△8一飛の自陣飛車! 以下▲7二銀成△同玉▲6一銀△同飛▲同馬△同玉▲4一飛△5一銀打▲3一飛成で手番が交代しました。

第3図は△8二金!!! ▲3三歩△7二玉▲8六香△8五桂打▲3二歩成△8一金で飛車の捕獲に成功。


 敵の攻め駒を責めまくる受け。総手数226手で結局、名人に凱歌が上がりました。こんな風に受けまくられて負けてしまったら、しばらく立ち直れないような気がする。まるで自分の全てを否定されてしまったかのような気持ちになります。

 大山名人の将棋は面白くない、みたいな言説を聞いたことがありますが、とんでもない。布陣も独創的であれば、指し手も超独創的、指し手の予想がさっぱり当たらない。並べていて面白かったです。

<3296>


PM 05:01:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月02日  名人戦第2局:週刊将棋
 今日、配達されてきました。貪り読みましたが、ほぼ新味なし。

 唯一、第1図の▲9六歩で▲7七銀だと△4四歩と合わせられて、先手玉の逃げ道が塞がっている、というところくらいでしょうか。

 序盤からあまりに濃い応酬だったものの、対局直後の両対局者からとことん聞き取ることもできずに締切りがきてしまったという感じでしょうか。この将棋を理解しようと思えば、二人に十分な時間を確保してもらって話してもらうしかありますまい。(ホイジンガーの「中世の秋」にチャレンジして、挫折した時のことを思い出します)

<3710>


PM 11:27:16 | Comment(4) | TrackBack(0) | [将棋(角換わり)]

2005年05月01日  ゴキゲン中飛車:超急戦
 第1図は29日に行われた岡崎将棋祭りにおける矢内女流―杉本六段の席上対局の局面。女流は30秒、男性プロは20秒とハンディつき。このハンディは結構、強烈です。

 さて、第1図での矢内女流の次の一手。私は初めてみましたが、有効打なのでしょうか。▲6三桂成! 以下△同玉▲6六香△6四歩に▲1八角! この瞬間、銀損の先手ですが、玉を直撃しているのでどうも後手が受けにくいような気がします。

 これまでの、ゴキゲン中飛車超急戦モードの場合、先手は2筋からと金を作って攻めていくような将棋が多かったような記憶があり(自分では絶対に指さない手順なのであやふやです)、なんとなくじれったかった。本譜の手順があるなら玉頭戦の好きなせんす好みなので、超急戦を選択してもいいように感じました。

 席上対局で披露するのがもったいない手ですが、しなければしないで誰かが代わりに指してしまうような状況(一部の人には既知の手)だったのかもしれませんね。

 <4252>


AM 08:33:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年05月01日  「ドッジボール」
 公式サイトはこちら

 以前、かなりネガティブなことを書いて、今でもそれは変わっていないのだが、劇評を見ると「下品、お下劣、ハチャメチャだけど楽しい」というものが多いようだ。
 敵役は面白いのだけど、主人公にあまりにもパワーがなさすぎるとしか思えず、やや意外。

 ハチャメチャなら「ブルース・オールマイティ」の方がずっといけていた。



AM 08:00:03 | Comment(32) | TrackBack(0) | [映画]

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プロフィール
名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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