せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2005年02月28日  棋王戦挑戦者決定戦第2局の後記
 本日の朝日OP準決勝第2局で山六段が谷川九段に勝ち決勝に進出しましたが、戦形が相振飛車であるという私にとっては至極尤もな理由によりパスします。山六段はなんか勝ち方が羽生四冠並に加速してきていますね。

 代わってお題は本日まで新潟新聞で観戦記が掲載されていた棋王戦挑戦者決定戦第2局の羽生−森内戦から。この将棋については以前、私はこういうエントリーを書いております。実況サイトやこの直後の週刊将棋等で参照しても第2図の形勢については、あまり明確な表現がなかったようなのですが、観戦記(田辺忠幸氏)によると第2図では先手の苦戦は明らかとのこと。控え室の若手棋士達はそう言い切っていたそうです。遡って第1図の▲5三竜が悪手で△8二玉と振りかわっては、「竜の位置が悪く、5筋に後手の歩が立つようになったし」で大損とのこと。私もたまには正鵠を射ることがあるのですね。5三竜が中途半端だ、っていっていますものね。すごいなぁ。いつもこうだともう少しR点も上がるんでしょうね。

 真面目な話をすると、5三の成駒はほとんどの場合好結果をもたらしますが、竜だけはどうもダメみたいですね。変に当たりがきつくなるし、両取りの筋も頻発するし。へぼなりに気をつけようと思いました。

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PM 09:38:57 | Comment(352) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年02月28日  本日掲載の観戦記の感想
 読売:羽生−郷田戦

 加藤一二三九段の観戦記デビューということで注目。例の文体とはかけ離れた表現で、これはこれでよかった。(例の文体も私は結構好き) 戦形によっては不適当な人選となることもありうるのかもしれないけれど、それはそれで彼の穴熊や相振飛車観を聞きたい気持ちもある。

 毎日:羽生−久保戦

 いきなり今日一日で終盤(91手から123手/投了まで)が終わってしまい、かなりがっかり。それまで1日十数手の進行だったのに。。。8回戦の他の将棋に皺とりをさせて、こちらを一日増やした方がこくが出てよかったと思う。



PM 08:49:54 | Comment(18) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年02月28日  Leon VI (886―912)
 賢帝と称される。「父親」のバジリウス1世との確執は以前に紹介したとおりです。この文章を書く前の彼への私の印象というのは余りよいものではありませんでした。父親から強大になった帝国を継承したのにも関わらず対ブルガリア戦争で敗北を続けた皇帝、というところです。改めて事蹟を見直してみると、それなりに優秀な皇帝だったと思います。

 当代最高の知識人であるコンスタンティノープル総大司教フォティオスの薫陶を受け成長、帝位継承とともにそのフォティオスをバジリウス1世の協力者であったことから追放し、弟でたったの16歳だったステファノスを後継総大司教に指名し、教会を支配します。まずは思い通りのスタート。よし!

 前代からの法典整備を完成させたことはなんといっても偉業です。中国の儒学では「徳さえ積んでいれば自ずと治まる」などとお馬鹿なことをいっていますが、そんなことで世の中の権利利害関係が調整できれば世話がないわけで、強制力のある国家が法律を施行できてはじめて国民は安んじて生活ができるとしたものです。文学の才能も豊かでさまざまな詩をものにしています。(私は読んだことはないけれど) 国家体制の礎は彼の時に完成したといってよいでしょう。このまま無事推移すれば、文治の名君として後世から絶賛を浴びることができたでしょうが、支配というものはそれほど甘くはありません。

 隣国の成長著しいブルガリアとの関係をこじらせてしまいました。これは別に彼個人の失策というわけではなく、バカな経済官僚がいきなり関税を倍にしてしまったからです。激怒したブルガリア王シメオンに対し背後をマジャール人(後のハンガリア)につかせようとしますが、シメオンもさるものそのまた背後をペチェネグ人につかせて勝利を収めます。どうもこの辺りの目配りはレオは今一だったのでしょうか。戦争は大敗、国境の一番近いブルガリアとの関係が悪化したため、東部国境、イタリアの帝国領土の防衛に手が回らなくなり、国威の低下を招きます。904年、イスラム勢力が帝国第二の都市、テッサロニキを劫略、3万の市民を奴隷として連れ去ったことはまさに国辱ものでした。

 これだけなら、私の以前の評価もそれほど低くはならなかったのですが、結婚問題がなぁ。最初の妻は父親に無理矢理押し付けられた人でほとんど構いもしないうちに死別。再婚相手に年来の愛人ゾエを選ぶものの直ぐに病死。東方教会は西の教会と異なり、再婚には厳しい態度を取っていたそうです。離婚じゃなくて死別後の再婚なのに頭が固いんですね、ぷんぷん。そうはいっても、ローマ皇帝ともなれば話しは別。偶像破壊をめぐる国論の分裂にうんざりした帝国臣民は当時、安定した家系による政策継続を求めておりました。(バジリウス1世の時に「帝位など力あるものが取ればいいのだ・・・」と書いたのはネタですから) レオの弟のアレクサンドルは酒飲みで論外。なんとしても男の子を産んでもらわなくては、というわけで三回目の結婚をエウドキアと。でも、なんということか、彼女も早々に死別。4回目となると教会を通りそうもありませんが、レオは絶世の美女とされたゾエ・カルボノブシナと愛人関係になり、長子コンスタンティンが誕生。やった! でもこのままではこの子は庶子なので洗礼をしてもらえないし、帝位継承権がない。そもそもローマ皇帝がおおっぴらに罪の生活を送っているということもカチコチの総大司教には許しがたい話でした。そこで協定が結ばれ、ゾエを追放するかわりに洗礼をすることになりました。レオは協定を守るでしょうか。

 守るはずはないよね。私だって守らないよ。クス。洗礼後3日にしてゾエを呼び戻し、結婚。教会とはのっぴきならない対立になってしまいました。ソフィアへの立ち入りを禁止されて今います。こうしてヨタヨタと治世を終えることになってしまいました。。。

 でも、今、思い返すと、軍隊がブルガリアに負けたのは彼のせいか? 彼自身が野戦を指揮したわけではありません。いろいろと敗北はありましたが、復讐戦に成功した場面もあるし、軍隊整備に意を用いています。結婚問題も35歳で「もう結婚するな、帝位はバカな弟に継承させなさい」などという方がおかしいのです。再婚は自分自身でもしたかったのは確かでしょうが、それに伴うリスクを背負ったところは皇帝に相応しかったと思います。賢帝といわれる割には、なんか人間くさく、妙に親しみを感じますね。

 そういうわけで、点数は7/10。

* 最近、長いなぁ。真面目に文献を当たるとネタが次から次へとあふれてくるのね。

PM 08:45:55 | Comment(18) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月27日  コンスタンティノープルのイメージ
 探せば色々でてきますね。

 何はともあれ、いってみて下さい。こちらです。

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PM 03:51:28 | Comment(567) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月27日  1180年のビザンチン帝国版図






















 意味なしですが、地図のフリーソフトというのは貴重なので。マヌエル1世没年時の版図です。本当は1025年の版図(バジリウス2世没年時)を載せたかったけれどなぜかなかった。その点は遺憾だ。

 Wikimedia Commonsに感謝。

PM 03:36:34 | Comment(6) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月27日  朝日OP:堀口−宮田
 こちらは軽めに。

 図の▲7四歩について朝日の観戦記では「初めてみた」と書かれていましたが、東大将棋には載っている変化です。後手をやっていた時に一番いやだったのが、▲3六飛と飛車交換を回避される順でした。

 今のところ、自分でもう一度後手を持ってやる気はないのですが、やられる可能性が高まっている中、考え方を整理しておかなくては。今のところ、深浦対策が分かりやすいと思う。

PM 03:18:54 | Comment(10) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年02月27日  NHK杯戦:山−三浦
 やはり相横歩でしたね。面白いいい将棋でした。

 三浦八段ノータイムで局面を誘導、▲7七桂型から第1図の山六段の新手に至ります。▲8五角を打ちますから、飛車にどきなさい、という意味ですね。以下▲3六歩〜▲3七桂と青野流横歩取りのような駒組み。色々な発想があるものですね。彼のような人が定跡最前線に参入すれば、新手が大量生産されそうです。

 飛車交換をしていない状態で両桂を跳ねることができた先手の方がよさそうな駒組みの中、第2図で三浦八段の仕掛け。私のへぼ経験を語ると、桂馬が跳ねてしまってがらがらの端を攻めて幸せになることはあまりないのですが、本譜もうまく逆用されてしまったような印象。

 その後、激しく攻め合って瞬間、逆転した場面もあったようですが、第3図の▲5一金で寄っていることにびっくり。頭から排除してしまいます。してみると直前の△3二金(馬よ、どけ!)がどうだったのか、ということですか。解説の福崎八段は△2五桂を説明していましたが、▲6八歩と軽く竜筋を遮られるとよくないと思います。

 詳しいことはテキスト待ちということで。

 山六段はベスト8の中では一人だけ格落ち(実力落ちではない)の趣きがありましたが、残りを勝ち上がれば格も超一流になれます。何気に楽しみです。

PM 02:55:45 | Comment(18) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年02月26日  最近の矢倉▲4六銀戦法
 最近の矢倉▲4六銀戦法の棋譜を探していて竜王戦2組の中田宏樹−畠山鎮戦(今年1月20日対局)をみつけました。実力者同士の対戦です。

 矢倉穴熊になりかけたところで、後手が仕掛けて1図のようになりました。いきなり、後手の模様がいいような気がします。大昔の東大将棋矢倉道場を読んで、△5三桂と打つ形を調べてみたのですが(これは非穴熊)、先手の対策がすっきりしないですね。本局の場合はさらに6五歩が浮いていますから先手が損だと思います。こうなるのであれば、穴熊に入らないで仕掛けた方がよかったのではないでしょうか。

 解説がないので私見のみで書きますが、後手優勢(駒得、玉の堅さ等から、この感じ方はおかしくないと思います)で終盤に入ります。結果を知らないまま並べていくと、いきなり後手玉が受けなしになり、先手玉への突撃を開始。詰むとは思えないけれど。。。あれあれ、後手投了って? 第2図の△4三銀打はどういうことでしょうか。わざわざ▲5三歩成が当たりになるように指す必然性があったのでしょうか。また第3図の△5六馬は変? 詰めろではないのですから、受けるしかないでしょう。もうここでは逆転しているとは思いますが、どういうことだろうと思って残り時間を調べてみると1分将棋になっていたのでした。それとも形作りなのでしょうか。

 終盤はよれてしまいましたが、分れは後手がよく、憶えておきたい変化です。

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PM 11:18:18 | Comment(4) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年02月25日  相横歩:深浦−三浦
 朝日OP準決勝の方へ。相横歩取りですので力も入ります。

 順位戦の対深浦八段戦で三浦八段が久々にこの戦形を指してからの経緯を辿ります。

▲7七桂型 深浦−三浦(勝ち)、丸山(勝ち)−三浦、谷川−三浦(勝ち)
▲7七銀型飛車角総交換 飯塚−三浦(勝ち)(棋譜未発表)
▲7七銀型飛車交換回避 堀口−宮田(勝ち)(今日から掲載開始) 
▲7七銀型詳細不明 三浦(勝ち)−宮田

 他にもあるのではないかと思います。

 理論的には大駒を先着できる総交換型で先手がよいはずですが、後手番に有力な対策が出たといいます。その肝心の飯塚−三浦戦が指されたのが1月26日ですが、今に至るまでパンピーには分からないままです。

 三浦八段にとって、ここ15局で12勝をあげる原動力となった相横歩の全貌を知りたいものだと思っていましたが、本日の朝日OPでは深浦八段が総交換に応じてくれました。ありがとう。

 その回答なのかどうか分からないですが、第1図の▲6三馬は注目されます。ここでは▲7二銀とするのが常識で、東大将棋相横歩道場でも▲6三馬は疑問手だとされています。進んで第2図一手前まで東大将棋通りの進行ですが、▲4八銀で別コースに。(東大将棋は▲6八玉) こちらの方が平べったい感じがしてなるほど勝っているようです。となると▲7二銀以下の変化で後手の新手が出たのが飯塚−三浦戦なんでしょうか。とにかく、指したのが深浦八段となれば信頼度は抜群、▲6三馬以下の変化は今後、定跡になると思います。

 第3図以降、アタックを続ける三浦八段ですが、丹念に球拾いをされてどうも息が続かない感じ。飛車の打ち場所がないのと歩の数が少ないのがなんとも痛い。▲8一飛以降どこかで敢えて△4二玉と上がり▲2二歩〜▲3四桂を甘受して持ち駒を増やすという発想を私などはするのですが、ダメだったのですかね。

 第4図の△7二金は私には理解不能です。歩がもう一枚あれば△8八歩が利くのですが。。。

 できればリアルタイムで観戦したい将棋ではありました。横歩族としては勉強になったので、残りの棋譜も早く見たいものです。

 これで深浦八段は5番勝負まであと1勝。彼は少なくとも対羽生戦の先手番は負けていないので、もし挑戦になれば面白いことになるでしょう。


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PM 09:52:47 | Comment(33) | TrackBack(2) | [将棋(横歩取り)]

2005年02月25日  羽生四冠、過半数制覇
 今日、行われた棋王戦第3局は羽生三冠が快勝し、棋王位を奪還しました。戦形は引飛車棒銀でした。この戦形には余り関心がないので、感想を持つことさえ私には難しいのですが、谷川棋王が壁銀のまま戦闘に入らざるを得なかった点が既にどうだったのか、という気がします。

 普通の話をすれば、▲7七銀と形を直してからでないと戦えないとしたものですが、本局は角交換をしていますから、どうすればよかったのでしょうか。角交換をしていなければ、参照図のように進めて特に支障はないと思います。(以上、全く当てにならないことを踏まえてお読み下さい)

PM 09:08:21 | Comment(447) | TrackBack(1) | [将棋(相掛かり)]

2005年02月25日  バジリウス1世(即位後)
 間があいてしまいました。彼の即位前については2月9日のエントリーを見てください。

 宿願適って、皇帝に成りおおせたバジリウス。その後も優れた力量を発揮し、

・ 東西で領土拡張
・ 帝都のさまざまな建造物造営、含む教会建設
・ 法典の整備(バシリカ法典、エパナゴゲー)
・ ギリシャ正教の影響拡大

といった業績を残します。自らをユスティニアヌスに喩えたらしいですが、その得意を思うべしでしょう。

 法典の整備というのは特に偉大な統治者には欠かせぬものでして、ナポレオンも散々自慢しています。これに比べると、ヒトラーなどはユダヤ人虐殺をしなかったとしても、この手の法体系整備には全く無縁の男でしたから、後世が積極的な意味で回顧するに値しないことは明らかです。

 それはさておき、最愛の長男コンスタンティンが879年に若くして先立ってしまってから彼は精彩を欠いてしまいます。順番からいうと次男のレオンが皇帝継承者になるしかないのですが、彼の母親はミカエル3世の元愛人。産み月から遡っても、一体、どっちが父親だか分からない、ということで、父子間の関係ははなはだよろしくありません。三男のアレクサンドルはばか者。四男のステファンは健康に難あり。結局、レオンを後継者にするのですが、何かにつけ癇に障るのかレオを帝都から追っ払ったこともあり、穏やかではありません。

 思うのですが、「皇帝の位など実力のあるものがとればいいのだ・・・」とつぶやいて後継者を全然決めない、なんてことをすれば、バジリウスらしく格好よかったのではないでしょうか。それほど嫌いな息子なら、修道院に送り込んでしまった方が精神の安定にも資したと思います。きっとできるものなら、そうしたかもしれません。でも、レオンは帝都市民の人気抜群、下手をするとバジリウスの首の方が胴体から離れてしまう懸念もあります。彼も晩年に至って運命の皮肉を呪ったのではないでしょうか。


 最後は狩りの最中の事故で亡くなりますが、暗殺との噂もあります。

 9/10。皇帝へのなり方はかなり悪辣とはいえ、帝国の規範にのっとって別に疚しいところはないし、むしろその当時の西ヨーロッパのガチンガチン身分社会と比べると流動性を示し結構。軍事、内政に治績ありで、得がたい皇帝でした。

PM 07:47:18 | Comment(9) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月25日  著作権とDVD
日本民間放送連盟の日枝久会長(フジテレビ会長)が11月12日の記者会見で、「DVD/HDDレコーダーのCMカット機能は、著作権違反の可能性がある」と発言したと報じられた。

  いまや抗争の一方の大将である日枝氏の発言だそうです。(出元は ここ) ちょっと前のものです。

 かなり論理構成としては無理があるのを承知での発言と思いますが、CM収入減少につながりうる(=テレビ業界のビジネスモデルにも関わる)ので彼の立場としてはこう言わざるをえないのでしょう。突っ込みどころが多すぎますが、系列局の中でもCMは当然違っているわけで、一体どれが正当な著作物なの?とか、一部カットしたスポーツ中継はそもそもどうよ?とか。

 もちろん、日枝氏は著作権を論じるのが目的ではなく、CMカット機能がいやだ、といいたいのですよね。そのままいえないので迂遠な言い方をしているのが見えてしまうのが痛いわけですが、テレビの曲がり角を象徴しています。

PM 07:05:58 | Comment(102) | TrackBack(0) | [ニュース]

2005年02月24日  ソフト指し
 24を好まない知人がいる。曰く「本を読みながらとか、ソフトを使ってさしている人がいそうだから気が進まない」  気持ちは分かる。

 でも、私はあまり気にならない。相手のR点がソフト指しの実力を適正に反映しているもの、つまりいつもソフト指しした結果の点数であるのであれば、構わない。所詮は将棋ソフトであり、通常のPCの環境であれば相手がソフトでも五分以上の戦いができることは分かっている。終盤が激強いというけれど、一手差を維持しながら逃げ切ることは可能である。

 将棋パイナップルのコンピューター将棋雑記帳に「激指4の倶楽部24での最高レーティングは2646点でした。」というのがあり、一体どういうPC環境ならあの激指4がそんなに強くなれるのだろう?と不思議に思ったのだが、それはさておき、そういうソフトが1900とか表示されて対戦した挙句、31点を取られるようならこれは不快極まりないけれど、2640と実力通りに表示されていれば、それでよい。

 もとより真剣勝負であれば別の考慮が働くが、詰みがあれば詰めてくれてよいし、悪手もびしびし咎めてくれて結構。そういう局面に持っていった私が悪いのだ。

 さばけすぎだろうか。

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PM 09:16:00 | Comment(321) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年02月24日  景気後退は深刻なのか
 週刊将棋が来週から300円になるそうです。私は直ちに年間購読を申し込みました。値上げの理由は書かれていませんが、販売部数が減っているのでしょうか。「不況下においてこういった策を取らざるを得ないのは心苦しい」と書かれており、苦衷が察せられます。「面白い紙面を提供できるように努める」ともあるので期待していますが、そうであれば団体日本選手権を見開きでやるのはやめて、相横歩取り特集をやって下さい(爆)

 さて本題。本当に景気は後退しているのか

 よく分からん(爆)

 数字を見るとそうとしか思えず、先週、出張先でも話題になっていた。ここで裏付けとなる数字を長々と書いても、読み手がいるとも思えないので、さくっと書くと。。。

 「国内需要が脆弱なまま、外需主導でがんばってきたのが、外需がへたったので成長も打ち止め」ということですか。国内需要がよくなるはずはない。空前の企業業績を上げているのに、給与には十分に反映されているとはいいがたい。グループ社員10万人クラスの大企業がかりに社員の給与を一律100万円上げたとしよう。1000億円ですよね。大きなお金に見えるけれど、これが霞むくらいの利益を出している企業はそこそこあるんですよ。この数字はかなり極端ですが、本来家計に帰属しておかしくないお金が企業に帰属しているために内需が弱いまま。それでも米国と中国が元気であるうちはよかった。

 しかし、中国は軟着陸態勢に入りつつあり(それは我々が望んだことでもあったのだが)、米国も耐久消費財、住宅建設、設備投資が旺盛だったのがそろそろ一段落。こういうものは一段落すると、暫くは反動がきて、低調になるのが相場です。

 中国の成長は世界の工場として米国頼みなのか、それとも16億の市場がよりよい生活を求めて膨大なインフラ改善を必要としているから自律的なのかというところは、私のようなへたれには断言しかねるところですが、短期的には前者も中長期的には後者というのが妥当でしょう。

 この場合の「短期」がどれくらい?となると冒頭の「よく分からん」になりますが、まぁ、このまままっ逆さまに落ちていく、なんてことはないでしょう。潜在的には十分な経済発展のネタは転がっていると考えるのが妥当です。

 話しを将棋界に戻します。というわけで、不況ゆえに将棋にお金が集まらない、ということは定性的にはいえんのではないか、とこう思うわけです。原田先生の「大きな話をしていますか」ではありませんが、知恵をしぼってください。急に話がみみっちくなってしまいますが、対局当事者の棋士がその日の結果を自分のブログに書くことを遠慮するような自己規制、遠慮の中では大きな話などできないでしょう。

PM 08:32:47 | Comment(38) | TrackBack(0) | [経済]

2005年02月23日  週刊将棋の瀬川氏プロ入り問題特集
(長いです)

 2月23日号は瀬川氏プロ入り問題で特集が組まれています。私の考えは以前申し上げたように、「特例はだめ」「せっかくの話題だからイベントに仕上げて集金するようにせよ」というものですが、編集長の小川氏は「プロの増加は棋士の収入減につながるだけに難しい問題だ」と全く拡大均衡からかけ離れた発想にとどまっています。

 これをもって、「発想が小さい」とか批判することは簡単なのですが、将棋連盟の人々がそうならざるを得ないくらい、昨今の経済情勢の中、スポンサー関係が難しいのでしょうか。

 そうなると、将棋界の先行きはかなり暗いといわざるを得ません。しかし、一方で、羽生三冠、渡辺竜王などタレントも多く、日本経済自体もまた不況に再突入?と先週報じられはしたものの、一時の苦境は脱しており、全く打つ手はなしとは思えないし、思いたくはないです。

 集金装置ということであればネットの有料中継拡大がひとつありますが、竜王戦倶楽部の満足に程遠い運営ぶりをみるにつけ、実はそういうことすらこなす力量が業界にはないのでは、という思いもするのです。これもそうあってほしくはないのですが。

 力量といえば、やはり特集の中に編集部記者氏の文章に「プロ棋士四段になるには決められた年齢内に奨励会を卒業する――。これが現行制度の大原則。例外を認めないことで、プロの権威は保たれている」とありますが、これはどうでしょうか。プロは強くて、その強さを分かりやすく見せてくれるからこそプロであり、なったプロセスによって権威を発揮しているわけではありません。(少なくとも私にとってはです)

 職団戦にいくとプロの指導対局がありますよね。プロといっても峠を遥か前に越えて3合目まで降りてきてしまった人ばかりなのですが、仲間とこういう会話を交わしたことがあります。

せんす「指導対局申し込んでみたら」
A  「いいですよ」
せんす「平手で勝てるかもしれないよ」
A  「勝っても自慢にならないですよ」(おいおい)
B  「この間、K七段と平手をやりました」
せんす「勝った?」
B  「いや、負けたんですが。。でも序盤で角道を開けあって、▲1六歩と指したら『エー、そんな手があるの、驚いた』なんていっているんですよ」

 AもBも24では2200くらいの普通の強いアマですが、こういうことを瀬川氏にはいわないでしょう。加齢により実力が落ちるのは仕方がないにしても、プロである限りは将棋へのコミットを続けてほしい。それは、アマの知的渇きを満たすという点が何より第一です。

 指し手に限らず、色々な知的な渇きに十分応えられるようになれば、お金も落ちるようになるのでは、と思うのですがいかがでしょう。

(以下、本題から大きくずれます)
 お金を落とさせる、となると、現行の棋戦制度から離れた指名試合も手っ取り早いですね。今のままでは羽生−渡辺戦というのは、渡辺竜王が王位リーグを勝ち抜いて王位挑戦をしない限りは向こう半年は実現しません。

 それほど以前に戻らなくても、「この対戦カードがみたいな」「じゃあ、組もう」という乗りで、有力棋士の対局は組まれたことがありました。(有名なのは塚田−升田ですね) スポット棋戦であれば、スポンサーもつきやすいし、カードがよければネット収入も稼げるのではないか、なんてことを考えました。


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PM 11:47:26 | Comment(34) | TrackBack(2) | [将棋]

2005年02月23日  王将戦第4局
 王将戦第4局の結果が載った2月16日号の将棋世界をようやく読みました。

 概ね、このエントリーこのエントリーで書いた内容と大差ないので、それは安心したのですが、それでは後手の森内名人の構想はなんだったのか、というところがよく分かりません。とにかく穴熊にして戦おうというだけだったのか。2年前の王将戦第4局の佐藤王将(当時)の負け方とラップしてしまいます。

 記事を読んでいると、「先手の狙いは銀冠の形から9筋を逆襲すること。それが明らかになると、控え室では羽生の構想力に感嘆の声が上がった」とありました。“本の通りにやっているだけだと思うのですが”と心の中で突っ込みを入れると、同じ様なことが記事にも。してみると、控え室の棋士や記者が島ノートを知らなかった、ということですか? 控え室の棋士というと正副立会人以外に熊本まで行く棋士はいないだろうから、なんとなく納得できなくはないです。正立会人は昔ファンだったんだけどなぁ。。。

 解説を読む限り、9筋位取り四間飛車穴熊に対し先手がこの作戦を使うと必ず本局のような形には誘導できそう。先後が逆でも大きな影響はなさそうです。

 将棋関係の各ブログをみにまわると、皆さん、最近、更新をされておられないようですが、きよきよさんのところでこのようなエントリーがありました。島ノートが実は定跡本の宿命から逃れられずかなり作っているのではないか、という思いはあって、P.390以降の手順については自分でも随分と考えたものですが、これについては具体的な穴を私の力では発見できなかった。どうなんでしょう。

PM 11:12:14 | Comment(3) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月23日  誰にでも秘密がある
 妻の知人はこの映画を見てがっかりしたといっていましたが、私はそれなりに楽しんだ。この映画の時点で4本目/フライトなのでこういう軽めの作品の方がよかったのだろう。

 現在、放映中の韓国ドラマが「重い、交通事故、出生の秘密、失明、近親相姦疑惑、二股」で特徴付けられているというと言いすぎかもしれないが、傍で聞いているものとしてはそれが実感。そういうのに比べると、たまには軽い料理も食べたくなる。

 イ・ビョンホンはやっぱり格好いいですね。奥さま方の人気を集めるのも無理はありません。

 三女(キム・ヒョジン)をゲット→次女(チェ・ジウ、相変わらずのブスメイクでスタート)に粉かけつつ長女(チュ・サンミ)にも粉かけ→キム・ヒョジンと婚約→チェ・ジウ、泣きまくるも、宥めすかされ陥落→結婚式当日、チュ・サンミ陥落 

 三姉妹同時進行形ということになりますが、ある程度そのことが当事者に分かっていても苦情が出ないのは男性が彼だからですよね、としかいいようがない。三姉妹以外の人々も彼のことが大好き。そこをぶーたれる人はこの映画をみない方がいいです。美人三姉妹が攻略される過程と彼女たちの変貌ぶり(特に、長女と次女)を楽しんでください。どうでもいいんだけど、チェ・ジウは舞台挨拶の時が一番華やかで、映画の中でもあれくらいの艶やかさを見せつけてくれれば、「変身したなぁ、この人」と感じたのでしょうが、その点ではやや不十分だったように思います。

 採点は6/10。面白いけれど、そのくらいの映画だと思います。

PM 11:02:37 | Comment(17) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月22日  引き続きゴキゲン中飛車(三浦−谷川)
 昨日まで掲載されていた三浦八段−谷川棋王戦。不思議なことにA級同士のこの対局は実況中継されなかったので、観戦記をみて初めて詳細が分かったような次第です。

 第1図は後手の谷川棋王が△5六歩と突っかけたところ。この場面のこの手は私は初めてみましたが、なんかありがたい感じ。観戦記には何にも書かれていませんでしたが、こう仕掛けても一気にさばけるわけもなく、先手は普通に駒を繰り出していけば自然に有利になりそうな気がします。

 しばらくたって第2図。先手、後手の指し手を計算していただけると分かりますが、先手は13手指しているのに対し、後手は9手のみ。歩はお互いに持ち合っていて、五分なのですから、後手は何を目指していたのかよく分かりません。私も一時、ゴキゲン中飛車を試験的に指してみたことがあるのですが、普通に受けられた時の方針がよく分からなくてやめてしまいました。もっとも、第2図時点の形勢については、観戦記は何も触れていません。自分の将棋なら指しよい、と思ってしまいますが、中飛車愛好者の方々はどう思われるのでしょうか。

 将棋は第3図の△3五歩が大悪手でほぼ終わってしまいました。今日、将棋仲間と話し合ったのですが、最近の谷川棋王はぼきっと折れるような場面が多くて、皆、心配顔でした。せめて、年度勝率5割はクリアしてほしい、というのが切なる願いです。

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PM 11:31:19 | Comment(37) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年02月22日  キューティ・ブロンド
 2001年の映画なのでご覧になられた方も多いのでは? アメリカらしくてすっきりする映画です。とにかく劇中で人が死なないのがいいですよ。世間が規定する(=思い込む)以上のことを成し遂げる痛快さが楽しい。

 知人のニューヨーク州弁護士もバカにするかと思ったけれど、この映画は単純に面白かったといってましたね。何となく落ち込んだ時にはビデオショップで探してみてください。

「公開済みなので粗筋を書きますね」
 キャピキャピのブロンドガールのエルちゃん。ファッション関係の成績はオールA。ただのバカではありません。

 恋人のワーナーから思いもかけず振られてしまった彼女(理由は「ブロンドの女は議員の妻に相応しくない」)は、彼を追ってハーバード・ロースクールに入学することを決意。水着姿のビデオレターを学校側に送りつけ、教授陣に強い印象を与えます。成績も基準をクリアし、見事入学に成功。すごいぜ。

 しかし、入学すればいいというものではない。東部のお高いカルチャーに馴染めない彼女。クラスの授業にも全くついていけず、仲間はずれ。さらにワーナーはとっくに別の女の子とを婚約していた。だが、それくらいでめげるエルちゃわんではない! 猛勉強を開始し、指導教官のキャラハンの弁護士事務所のインターンとして選抜された! (クラスで3人のみ。相棒はワーナーと婚約者)

 彼女は殺人事件の弁護を手伝うことになった。依頼人は、かつてエルちゃんが所属していた女子クラブ「デルタ・ヌー」(日本人には理解できないたぐいの組織なので説明は省略する)の先輩で、フィットネスレッスンで一財産を築いたブルック。事務所の連中はアリバイをいわない彼女を有罪だろうと考えるが、エルのみは彼女の無罪を確信し、依頼人の信頼を得ていく。

 さらにファッション関係の知見を生かし、弁護活動に貢献。クラスの中でしかいい点を取れない輩とは一味違うところを見せつけます。

 後はビデオをみてね。当然、彼女は勝利しますよ。

PM 10:51:38 | Comment(36) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月21日  ゴキゲン中飛車:▲6八金型
 今日は、棋聖戦最終予選の屋敷九段−中原永世十段戦から。ゴキゲン中飛車を採用するアマでこの将棋のように左銀ではなく左金を使う人を実際に見たことは私はないのですが、どれくらい普及しているんでしょうか。いきなり遭遇するといやなので、一応研究です。

 プロの将棋ではA級順位戦の鈴木−深浦戦で観た記憶があり、金の方が4段目の左右の移動が容易であるというのがメリットだったように思います。その時は深浦がゆっくりと駒組みをしたので、鈴木も左銀を活用することが出来ました。

 私自身は、対ゴキゲンで5筋の勢力比を3:4にできるのであれば必ず位奪回をはかることにしているのですが、本局では、中原がそういう将棋を指してくれました。ありがとう。

 第2図で主力が激突し、しばらくは押し合いが続きます。第3図の△5二歩は私には打てない歩。△6三金として金銀で5筋を押し上げたいところですが、その場合は▲4四銀成△同歩▲4五歩△5五歩▲同飛△5四金で、本譜との優劣は不明だそうです。まぁ、どっちにしても気になるのが置いてきぼりを食った7九銀。仲間外れにされた彼の泣き声が聞こえる。。

 驚いたのが第4図の△5三歩。こういう風に指すものですか。以下▲同歩成△同飛▲5四歩△5一飛▲9一銀成△5六歩▲5八香△5七銀(!)▲同香△同歩成▲同飛△4六角となんか暴力のような手順ですが、手になってしまいました。私レベルでは参考にならないですが、今日の結論としては「5筋を奪回できるなら奪回して居飛車に不都合なし」ということにします。銀を進める場合と金を進める場合を比べると、当然ながら後者の方が駒を玉側に寄せにくいので、速戦即決を仕掛ければ分が悪い道理はないと思います。

<3453>

AM 12:02:07 | Comment(9) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年02月21日  CELLULAR
 ボーン・スプレマシ−、TAXI NYもそうでしたが、いまや携帯電話なしの映画など考えられないのでしょうね。とはいえ、この映画では携帯電話はあくまでも小道具。キム・ベージンガー渾身の演技とクリス・エバンスの必死さを堪能して下さい。もう直ぐ公開らしいので、あんまり詳しいことはここでは書きませんが、定価を払っても絶対後悔することはないことを請合います。

(9/10)

PM 09:51:59 | Comment(1161) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月21日  A Fish Called Wanda
 1989年の映画ということですが、正直、全然面白くもなんともなかった。(懐かしいロンドンの町並みだけが取り柄) 劇中で子犬3匹が次々と話の本筋と関係ないところで死んでしまい、飼い主のおばあさんもショック死してしまうのですが、笑えない。悪趣味。イギリスらしい微妙なユーモアのかけらもない。

 筋書きも腰が入っていない。何もこんな映画を機内で今ごろ放映しなくてもいいのではないですか。時間の無駄でした。

PM 09:45:51 | Comment(26) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月20日  The Forgotten
 機内先行上映。オフィシャルサイトも日本語版ではないようですので、詳しい情報はこちらでご覧下さい。

 この映画はスリラーよりはホラーに分類するのが妥当なんでしょうか。私は怖い映画はできれば御免こうむりたい小心者なんですが、十分平気でした。というのも私にはこれはホラーではなく、親の愛情の強さをテーマにした家族ドラマとしか思えなかったからです。

 主役のジュリアン・ムーアが息子の生存確認に強いなんてものではない桁外れの意思を示し、泣かせてくれます。彼女とともにやはり死亡したとされる娘を探す近所の男性役にドミニク・ウエスト。他にゲイリー・シニース(精神科医)にアンソニー・エドワーズ(夫)、手堅い布陣といえるでしょう。

 粗筋は以下の通り。ネタばらしをしたくはないので、そのままです。

Nine-year-old Sam Paretta is dead, killed in a plane crash. Even though it\'s been fourteen months since the accident, his mother Telly (Julianne Moore, "Far From Heaven"), still grieves over the loss. But suddenly, her husband (Anthony Edwards, "ER") swears they never had a child and her psychiatrist (Gary Sinise, "C.S.I.: NY") insists she\'s delusional. But worst of all, there is absolutely no evidence to prove Sam ever existed. Haunted by the memories of her son, Telly\'s search for the truth propels her into a dark mind-shattering conspiracy of unearthly terror.

 ようはいなくなった子どもは死んだのではない、ではどこに、ということで探しにいくのですが、誰がこの筋書きを仕組んだのか。私は上映中は偽神とか悪魔とかなのかなと思っていたのですが、この書き方からすると宇宙人なんですね。

 私としては8点から9点はつけられる映画でしたが、それは人の親だからなのではないかと思います。若い人にはどうかなぁ。3回、「うわ!」というシーンがあるんですが、敢えていえばそれはなくても骨太のメッセージは十分伝わったのではないでしょうか。絵的には面白いですが、この布陣と映画の筋からするといかが?と振り返ると感じます。だからといって、映画の出来が損なわれたわけではありません。


<3695>


PM 06:06:42 | Comment(45) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月20日  TAXI NY
 面白かったです。9/10。

 粗筋を細かく言っても仕方がないけれど、スカッとしますね。リュック・ベンソンのリメイクだとか意識しなくても楽しめます。

 多分、同じ感想を抱く人は多いと思うのですが、

ジゼル・ブンチェン、セクシーすぎ。ブラジル人の美人強盗団てどういう設定か?と思ったのですが、つまりは彼女のための設定でしたか。あのスタイルだと、一々身元照会しなくても素性が一発でばれてしまうよ。主役のクイーン・ラティファとジミー・ファロンよりも存在感があったのでは。私は彼女の登場場面をリピートしてみてしまいました。
・あの改造タクシー、一体いくらかかってんですか? 私はあんまりカーチェースシーンはすきではないですが、あれほどの改造車ならパワー全開のカーチェースをもっと繰り広げてもよかったと思います。 

PM 05:27:48 | Comment(42) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月20日  ゴキゲン中飛車:佐藤流
 今日はNHK杯戦で森内−谷川戦がありました。。。ありましたが、ご存じのような内容でしたのでパスさせていただきます。谷川棋王はこれで年間勝率が5割を割ってしまいましたね。去年、この二人は歴史に残る熱戦を演じたのですが、当時はどちらも好調で、森内は王将戦を優勢に進めていた頃、谷川は棋王戦挑戦をしていた頃でした。1年でこれほどまでに風景って変わるものなのですね。

 そういうわけで、今日のお題はC1順位戦の▲岡崎−△神崎。多分、どこでも話題にはなっていないと思うのですが、ゴキゲン中飛車への佐藤流対策が出ているので取り上げる気になりました。関西将棋会館メルマガで後手の神埼七段が斬新な対策をした旨の記述があったのです。自分ではやる気はないので不思議ですが、この対策が本当に佐藤棋聖ひとりの流行に終わるのかちょっと気になっています。

 第1図で神崎七段は△3三角。NHK杯戦で田村が角を右に引いて敗退したのを受けてのことでしょうか。これでA級順位戦の佐藤−谷川戦と似たコースに入りました。第2図の△6四銀は私にはよく分からないです。6筋は歩を進めるのが相場だと思うので、△7二金〜△6四歩とする方がいいのではないでしょうか。実際、この銀は後で5三に撤退をしています。

 ご本人の日記の該当箇所を読んでも、「斬新な工夫」(正確な表記を覚えてないのですが)がどの辺だったのかよく分からずじまいでした。ですが、後手がじっくりと6筋をいじめる方針で駒組を進めれば、悪くはないように思います。

(出張中に掲載された棋譜が明日には大量に入るので、当分はネタには困らないと思います)

 


PM 05:02:56 | Comment(106) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年02月20日  オテロ
OTELLO(GUISEPPE VERDI)
指揮 Valery Gergiev
Otello Vladimir Galouzine
Jago Carlos Alvarez
Desdemona Soile Isokoski

 この日のオテロはかなりよかったです。衣装は19世紀のようですが、それなりに贅を凝らしたように見えたし、そういう衣装の出演者によるモブシーンが多く、下手をすると空虚になるくらい巨大な舞台(ここの舞台は広すぎるというので余り評判がよくない)がちょうどの大きさになった。

 ロンドンではかなりの回数、ゲルギエフの指揮を聴いたので、自分としてはありがたみはないのですが、といった話しを知人にしたところ「なんと贅沢な」と言い切られてしまいました。どうしても鑑賞の機会の少ない指揮者をありがたく感じてしまうものなのですね。オケの出来には文句の抱きようがありません。

 バックがこれだけ揃えば、もう、あとは歌手が歌うだけ。これがまたいい出来で(18日の劇評をみていないので、案外私の感触と違うのかもしれないけれど)、激怒するオテロ(素直にデズデモナに訊けよ、といっても詮無きことよ)、奸悪なイアーゴ、無邪気すぎるゆえに夫の疑惑を招くデズデモナ、自分の死を予感するデズデモナ、期待通りの演じ振りで、私は深く満足しました。特に・・・これまで聴いたデズデモナは声が貧弱なことが多かったのですが、イサコスキーさん、貴女はえらい! ちょっとないような声量であり、気持ちが篭っていたので、私は涙が出ました。時差ボケがほとんど観劇中に出なかった一事をもっても、この日の舞台の充実を示しています。  

AM 11:15:18 | Comment(32) | TrackBack(0) | [芸能]

2005年02月20日  「魔笛」
Die Zauberflöte (WOLFGANG AMADEUS MOZART)
指揮: Marc Minkowski
Tamino: Paul Groves
Papageno: Stéphane Degout
Papagena: Claire Ormshaw
Pamina: Mireille Delunsch
Königin der Nacht: Erika Miklosa

 バスティーユ国立歌劇場。急に思い立って、「売り切れ」であることは知っていたが、現地までいってみた。ものすごい数の人がキャンセル待ちの列に並んでいたが、1枚のみ130ユーロ(2万円弱)のチケットには誰も手が出せなかったようで(2人連れだとお金は出せても買いようがないですものね)、50人以上をゴボウ抜きして入場。なんとはなしにETCで料金所渋滞を尻目に抜けていく時の感触と似ていた。

 さて、NOUVELLE PRODUCTIONということでちょっといやな感じはしたのですが、演出はまさにいやな予感が当たってしまい、バスティーユならではのシャビーさ。。。この劇場で豪華な舞台を組むということはありえないのではないか。行くほうもその辺は予想しているので、ひどく落胆することはないのですが。まるで労務者のようなコステュームのタミーノとパミーナ。「夢の舞台」を観にいって、自分よりも貧しい衣装の主役を観るというのも不合理な気がする。タミーノ役のグローヴスがやや太っていておじいさんにしかみえなかったのも、興醒めではあった。。。

 まぁいいや。夜の女王をはじめ、ほぼ全員、声はしっかりしていたから。どうせといっては変だけれど、魔笛は結局のところストーリーに深みがあるわけでもないので、演出のコスト削減はある程度許容できる類の演目なのではないかと思います。

AM 10:43:17 | Comment(16) | TrackBack(0) | [芸能]

2005年02月19日  棋王戦:羽生二連勝
 本日行われた棋王戦第2局は羽生二冠が勝ち、4冠王復帰まであと一勝にしました。そういえば、2年前も似たような状況がありましたが、最近の谷川棋王の不調振りをみるにつけ、ここからの3連勝はかなり厳しいと思います。

 中継サイトへのアクセスが全くできなかったので、以下、ピント外れでしょうが、例によって感想をしずしずと書きます。

 私が「あれ?」と思ったのは第1図の△3四歩。普通の矢倉党の感覚であれば、先手の3七角が邪魔なので△3六歩とするのが第一感ではないでしょうか。(あるいは△7五歩▲同歩△3六歩か?) 後手は右の銀が先手の金と交換にならないと勝てない→現状では先手の角の利きがきつくて無理→ならばどいていただこう、という平凡な発想です。

 本譜は第1図以下▲2四歩△同歩▲2六銀がなかなか指せない手ではなかったでしょうか。▲2六銀以外には動きようがないので当たり前だろう、といわれると一言もありませんが、2六銀型でよしとする大局観はよほど先の見通しが利く人でないと抱けないように感じます。

 本譜は後手玉と飛車の位置関係が悪く、王手飛車を狙われ後手苦戦になってしまいました。

 ここ数局の羽生二冠の将棋をみてみると、順位戦の久保戦以外は中盤まででリードを奪っている将棋が多く、磐石さを感じさせます。

<3033>

PM 08:27:22 | Comment(20) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2005年02月19日  ボーンスプレマシ−
 出張の往復機内でかなりの本数の映画を鑑賞した。また勝手な評を垂れ流していきたい。

・いきなりマリーが死んじゃうのね。第1作を観たのが実は先月のことなので、なんか割り切れなかったわ。
・恒例なのか、例によって冬のヨーロッパが舞台。ゆえに画面が暗い。前作も暗かったなぁ。
・ベルリンの空港が随分立派になっているのに驚きました。つい数年前はシャビーだったものですが。
・CIAのパメラを確認するまでの手際のよさにびっくり。
・これも恒例の大都市カーチェイス。ベルリンとモスクワ、両方でやる必要はないと思う。前作のパリのように、「あぁ、あそこか」と一目瞭然の場所が出てくるわけでもないし。
・マット・デモンの英語はきれいでいいなぁ。
・「すまない」の謝罪は素直に泣けました。
・前回も今回も謎の底自体はかなり浅いような。それでも十分楽しめるのは、デモンの力だと思います。

(7/10)

 今回、観た映画はThe Forgotten、Taxi NY、CELLULAR、誰にでも秘密がある、キューティブロンド、A Fish Called Wanda です。
 

PM 05:39:43 | Comment(34) | TrackBack(0) | [映画]

2005年02月13日  左美濃対向飛車
 第1次出張から予定よりも早く帰ってきたので、つかの間、エントリーを更新します。

 この3日間、プロの棋譜はみていないので、自分の将棋で「お!」と思った局面から。1図は四間飛車→向飛車に後手が転換して、2筋から仕掛けたのに対し、先手(私)が飛車交換に応じ、▲2二歩に△2八飛とされたところ。

 ▲2一歩成としたいところだけど、桂馬を取り合うと△6五桂があるのがいやなので▲1七桂で時間稼ぎ。ところが△3三角とされて唖然。▲2一歩成△同飛成となった局面で方針が全く立たずに困り果ててしまいました。
  
 激指4に訊いてみると、
1.▲2一歩成or▲1七桂については前者が正解とのご意見。続いて△2九飛成には▲5九飛としてから▲8六角で先手有利なんだって。訊いた私がアホでしたわ。

2.△2一同飛成の局面では彼は▲8六角(後手は△4二金とするらしい)、2回目に訊いた時は▲2五飛(△2二角とするらしい)を推奨。▲2五飛は30秒くらい考えたけれど、まぁだめでしょうね。

 そもそもに戻ると、穴熊指向の強い私でも、向飛車+3二金(メリケン流というのでしたっけ?)をみせられると、左美濃で妥協せざるを得ない。そうなると▲5七銀がいろいろと不都合になってしまう。島ノートの該当箇所(P.87)を比較していただければ分かると思います。

(なお、P.87の局面は△6三銀の1手を△9四歩に代えておけば、後手が優勢になるはずです)

PM 08:44:39 | Comment(31) | TrackBack(0) | [将棋(向飛車)]

2005年02月10日  しばらくお休み
 出張にいきますので、2月19日まで更新できないと思います。もしかすると図面なしのエントリーは書けるかもしれませんが。。。多分、将棋のネタの仕入れはできないでしょう。

<3168>

PM 10:52:54 | Comment(363) | TrackBack(0) | [日記]

2005年02月10日  羽生三冠復帰
 何ともいうべき言葉もない将棋でした。

 昨日のエントリーで「島ノートで先手必勝の局面と封じ手の局面の類似」を指摘しましたが、少々コアなファンであれば同じことに気がつかれたと思います。

 森内名人が何の対策もなくこの局面に誘導したはずはないと思いつつも、へぼにはそれが思いつかず、またなすところもなく敗れた第2局、第3局のことを鑑みると、「先手圧勝?」を予期した人も私同様多かったのではないでしょうか。

 手どころもなかったようですが、図の△5八歩は疑問手だと思います。地下鉄飛車の用意ができている先手にわざわざ歩を献上した上、飛車を9筋に移動させるお手伝いをするなど、これほど理屈に合わない手はありません。

 思い出せば、ほぼ1年前の2月13日、朝日OPの対羽生戦であの△2四歩が指されました。あの手をみて、私は森内三冠誕生を予期し、その通りとなりました。ことによると五冠までいきそうな勢いでしたが。将棋の調子というのは本当にちょっとのことで変わるのですね。。。そうはいっても、竜王戦第6局の神の受けからまだ2ヶ月も経っていないのに、この崩れ方。不可解です。

 羽生善治、バターをナイフで切るようにやすやすと三冠奪取。こうなると、早くもう一度、羽生−渡辺戦をみたいものですが、それは最速でも王位戦七番勝負になるのですね。

PM 10:45:24 | Comment(1) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月09日  王将戦第4局と島ノート
 図は島ノートの390ページの図面です。今日の王将戦第4局の封じ手局面と違うのは、

先手:8六歩、8七銀、6九金
後手:5筋の歩が手持ち、7二金

だけです。図になると、先手有利といわれていた。ある将棋の強い人とこの島ノートの手順について話したことがあります。私のようなへぼだと「どうせ作った手順なんでしょ」ということになり、その人も「そうでしょうね」と応じたんですが、内心はどう思っていたのでしょうか。まさかタイトル戦でこの形がほぼそのまま出るとは思わなかった。

PM 10:47:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月09日  対横歩取り:強硬策
 今日は王位戦予選決勝の▲佐藤棋聖対△木村七段戦から。佐藤棋聖が新山崎流から仕掛けたところです。この後、△4四角▲3六飛△9九角成▲7七桂△9五飛▲3四歩とほぼ佐藤ペースで押し捲られて▲2二角と打ち込んだところでは、先手は居玉のため却って戦場から遠く、後手は6筋の金銀が壁でどうにも後手がよくないようです。少なくとも観戦記から判断する限りは、後手の『たられば』はないように思いました.

 参照図は前々期竜王戦1組決勝の佐藤−谷川戦。この将棋も先手の大胆な仕掛けが後手6筋の金銀の壁もあり成功。この将棋を改良して15年の王座戦1局で後手の渡辺は△5一金としています。

 こういう事例を見ると、どうも先に△6二銀と上がるのは危ないような気がしますね。旧山崎流でも銀を先に上がるといかん、という結論になっていますし。

 とはいえ、新山崎流相手だとどうでしょうか。△6二銀と上がっていないと▲9一角成の変化になった時に困りますよね。ちょっと今の時点では整理がつかないので、整理がついたらエントリーを新たに書こうかと思います。

 それはさておき、この将棋は、佐藤棋聖らしく驚愕の踏み込み→粉砕。まさに彼の特質炸裂でした。

(2月10日追記)
 △7四歩が早いのかな、という気がします。観戦記によると右翼の金銀を動かさないままこの歩をつくのが最近多い、ということなのですが、本譜のような仕掛けがあるのであればもう少し慎重な方がよいと思います。

PM 10:29:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年02月09日  実況中継
 今日の竜王戦の実況は1組の丸山−藤井と6組の熊坂−安西が対象です。1組の実況は当然として、6組の組み合わせはどちらも順位戦降級点2つ持ちで今期3個目の可能性も高い棋士どうし、なんというかよく意図が分からなくてびっくりしました。

 ちょっと思ったんですが、羽生善治の対局を全て実況する→契約各社で対局数に応じて契約収入を按分なんていうほうが実はファンのニーズを満たしているのかな。

 なんでかというと、棋王戦の敗者復活戦(藤井戦)をみて、ようやく彼の最近の関心の所在が分かったような気がしたんですが、1ヵ月半前の棋譜を今ごろみて、それに気がつくというのも、なんか気が抜けているなぁ、と思ったからなんです。それだけの話で、現行制度との整合性はよく取れていないと思いますけど。





PM 10:10:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋]

2005年02月09日  Basileios I  (867-886)

 アウグストゥスから始まり長きにわたるローマ帝国。勝手気ままに皇帝評価をかいておりますが、どちらかといえば盛期の皇帝を取り上げたい。それが人情というものです。

 今日はバジリウス1世。ビザンチン最盛期とされるマケドニア朝の初代皇帝であり、帝国史上最大級の陰謀家かつ成り上がりです。もうお分かりでしょうが、このブログでは「成り上がり」は本人の能力の高さを形容しており、蔑称ではありません。

 出自はよく分からないのですが、トラキア地方の農民だったのではないかといいます。都に出て、時の皇帝ミハイル3世の従兄弟の従者となり、仕事をこなしている内に、あちこちで後援者を得たらしいです。それだけ人誑し、ジジ殺し、ババ殺しだったのではないでしょうか。こういうのも才能ですよね。篭絡した後援者の利益を中央ではかるだけの手腕も持ち合わせていたと思われます。こう書くと簡単そうですが、全く簡単でないことは自分自身にこれが可能かどうか訊いてみるとよいでしょう。この段階で、既に別格の政治家の一端をうかがわせます。(ミハイル3世は酔っ払いとあだ名されます。以前も書きましたが、彼への悪口は後世の捏造ではないか私は思います。ただ、それほど強いキャラクターではなかったのではないかという気がします)

 出世の過程で、彼を見た修道士が「この人はローマ皇帝になる人だ」とかいったとか、例によってとってつけたような逸話がありますが、ここでは無視無視。彼はやがてミハイル3世に引き抜かれ、従者団の頭目になります。かなりの美男子であり、乗馬の名手というあたりも寵愛につながったんでしょうか? 同性愛の噂も例によってあります。

 この頃、ミハイル3世は親政意欲が強くなったのか、副帝として万事を仕切っていた叔父のバルダスが鬱陶しくて仕方がありません。ミハイル−バルダス政府は、エジプト攻撃、東部戦線における攻勢への転換、ブルガリア王国への正教伝道など実績は多かったのですが、やはり人間というもの権力の真ん中にいれば、果実を独り占めにしたくなるものなのでしょう。クレタ島攻撃の陣中でミハイルはバジリウスに命じてバルダスを暗殺させました。もっと適切な言い方をすれば、バジリウスがミハイルの殺害許可をもらったというべきですか。

 だからといってバルダスには恨む理屈はありません。バルダスはミハイルの母后テオドラの弟であった関係でそもそも権力に近いところにいた人ですが、彼自身もミハイル3世が幼くして皇帝になった時期に彼を出し抜いて政権を担ったティオクティストゥス(彼は宦官ですが、優れた政治家でした)に恨み骨髄に徹し、後にミハイルを抱きこんでからティオクティストゥスを宮廷内で暗殺して政権を奪取したのですから。殺されるのが嫌なら、バジリウスを排除しておけばよかったのです。政権を握っていたのは彼なのですから、そのための装置は彼の側にあったはずです。ミハイル3世は正妻との間に子どもができませんでしたから(正式の結婚からの嫡出子にしか帝位継承権はありません。ここはハーレムのあるイスラム圏や中国、日本ではないのです)、このまま凌いでいれば自然と正帝に就けたのに。。。彼にとってはまことに痛恨の極みでした。

 さて、宿敵を取り除いて一安心のはずのミハイル3世。しかし、これによりバルダスとバジリウスのバランスの上に一応は安定していた玉座が一気に累卵の危うさとなったのはお分かりですね。お互いが上手く牽制しあっていたのだから調停者の位置に自らを置けば権威も高まったのに、片方を排除したものだから、もう片方(バジリウス)にとっては彼自身が邪魔者になってしまったのでした。

 1年後。酔いつぶされたところで彼は暗殺されます。

 皇帝になってからのバジリウスについては次回。それにしてもミハイル3世の治世25年の中で血塗れのクーデターが3回も起こっているんですね。倒された方々はミハイル3世はともかく、いずれも大政治家といってよい人物。普通、こういうことを繰り返していると、国は衰退するのが相場ですが、帝国の場合は逆に上昇機運満々。これは一体どうしたことでしょう。クーデターがよく起こるので長期腐敗しない、政権の新陳代謝が活発になるということなのでしょうが、要はいかに代えがたい人材に見えても実は代わりはいくらでもいる、ということになるのでしょうね。帝国では教育機関も充実していたので、その種の人材供給装置は機能していたということもありそうですが、バジリウス自身は最後まで文字を読めなかったといいます。そういう教養と「支配」の才能が別物といういい事例なので、教育機関云々は全然関係ないかもしれないですね。

 翻って我が国は、といつもの比較ですが、教育機関はあるものの、とても上昇機運に満ちているとはいえない。なぜだろう。新陳代謝がよくないのは承知していますが。。。ものすごく乱暴なことを言えば、物事の解決が平和的な手段しかなく法は既得権を保護するために機能するので、こうなっているのではないか、という気がします。でも、ここまで書くと、ある程度沈滞していても安心感があるというのは庶民にとってはそれはそれでよいように思います。なにも永遠に発展しなくても、まったりと京風文化のように耽溺する生き方もありでしょう。だめかな。

PM 10:03:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月08日  王将戦第3局追記
 1月28日のエントリーで軽く触れた王将戦第3局ですが、今日の毎日の夕刊に割と詳しい記事が出ていました。(1局目と2局目もこういう特集があったのだろうか? 気がつかなかった)

 あのエントリーで触れた▲7六銀自体は△6五歩の筋を消している、という解説でした。直ぐにはこの筋はないと思うんですが、▲4八玉とかしてはいかんのでしょうか。

 でも、逆戻りした▲6七銀では▲6八飛があったということで、この辺のバランスの悪さは指摘されそうです。

 ところで毎日新聞を読んで気がついたのですが、今でも「指し込み七番勝負」を名乗っているのですね。ということはこのまま羽生4連勝になると時の名人が指し込まれたことになるのですね。とすると、佐藤名人(当時)もかつて王将戦で対羽生戦4連敗を喰らっているので、名人が指し込まれたことになるのか。。。なんてこったい。

 「指し込み勝負」というのは恐らく以前の名称をそのまま名乗っているだけで、制度としての実質はないのでしょうが。。。ちょっといやだなぁ。

<3092>

PM 11:14:24 | Comment(16) | TrackBack(0) | [将棋(その他)]

2005年02月08日  羽生−久保戦(A級順位戦)
 先週の羽生−久保戦を並べる時間ができた。週刊将棋にも急所が書かれていたのだが、自分なりに考えてみるとよく分からないところがあるので、観戦記が掲載されるまでの備忘としてそれらを書いておきます。

1.第1図。9筋の突き合いのない形で、ここから▲2五歩△6四歩と進めば先例があり(王位戦谷川−羽生、王座戦羽生−森内などなど)、私の知っている限りでは全て▲3六銀と出て、先手が悪くない将棋になっている。私自身もこの形をゴキゲン中飛車対策で最近多用しており、方針が立てやすいと感じている。羽生二冠はここから▲7七銀だったのだが、端歩の突き合いと何か関係があるのだろうか。多分ないと思うけど。銀を7七に上げるのであれば▲4五歩〜▲4六銀のように中央に戦力を集中させるのはダメなのだろうか。

 この疑問が観戦記で解決されることはないだろうと予感する。

2.27手目の▲3六歩。普通に▲3四銀と出ても角道が止まっているからあまり効果がない。だから▲3六歩は妥当だと思うのだけれど、△同歩▲同銀△6三銀▲2五歩△7二金▲3五銀△5一角▲2四歩△同歩▲同銀△6二角▲6六銀△5六歩▲同歩△同飛▲4七金△5四飛▲5五銀△3四飛▲3五歩△2七歩▲同飛△2六歩▲同飛△2三歩と進むと一杯食っている。どうすればよかったのか。

3.2図。なぜ△7六銀ではなかったのだろう。9筋にも利いている8五銀の除去は急務だと思うし、持ち駒を増やさないと後手の寄せに支障が出ると思うのだが。

4.3図。△8九角に代えて△8八角だとどうだったのだろう。

5.△9四竜が敗着だと書かれているけれど▲7六角に△5六飛ではなく△6九銀だとどうなるのか。本譜の進行は竜をとられて、詰めろになっているのだから△5六飛は無意味。久保さんはどういうことを考えていたんだろうか? 金に当たりをかけて▲9四角に△7八銀成▲同玉△9八飛とすればまだまだ続かないか。

 他にも中盤の羽生二冠のど根性の粘りに対する最善の攻めが何だったのか、とか真面目に考えるとへぼの手には余りすぎる。

PM 11:01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2005年02月08日  鬼平犯科帳 「山吹屋お勝」
 録画でみはじめたところです。久しぶりでよいわぁ。

 レギュラー陣はいうことなし。(当たり前だ) 高橋悦史さん(佐嶋)、猫八さん(彦十)がいないのが何気に悲しいな。

 吉田栄作もよいですね。なんでアメリカで上手くいかなかったんでしょうか。顔がきれい過ぎるのかな。ハリウッドの俳優さんは美男子というよりは個性的な顔の人の方が多いですものね。でも、いい俳優さんになりました。

PM 10:44:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | [テレビ]

2005年02月07日  宮田五段と相横歩
 彼も採用したようですね。(今週号の週刊将棋による) またも後手番の勝ち、7七銀型らしい。

 一体何が起こっているのだろう。

 将棋メディアはそろそろ取材して下さいね。

<3579>

PM 11:55:56 | Comment(18) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年02月07日  棋王戦第1局追記+棋王戦敗者復活決勝
 藤井システムばかり取り上げて申し訳ないのですが、こう立て続けに同じ戦形が出てくるのでは、やむを得ません。

 第1図は昨年12月の棋王戦敗者復活決勝の▲羽生二冠−△藤井九段の一戦の途中図。このブログを見ている人にはすっかりおなじみですが、去年の王位戦第4局と同じです。先週の土曜日から掲載が始まり、ようやく分かったのですが、羽生二冠は目下、この形の仕掛けがすっかり関心事になっているのですね。▲5五角とでる形ばかり最近は対四間飛車に採用しています。(棋王戦挑決、A級順位戦対藤井もそう) 下手をすれば、相手の決め打ちにもあいかねない危険もあり、事実昨年の前半に横歩取りの▲3五歩早突きを後手で受けてばかりいた頃は深浦、森内に負け続け、ついには名人失陥の浮き目にもあったわけですが、今回は成績がいいようですね。

 で、本題。今日、購入した週刊将棋によると第1図での▲2四歩ではなく▲3四同銀は王位戦の頃から谷川棋王が考えていたとのこと。とすれば、その時の感想戦ではスルーしたのかもしれませんね。スルーしたとしても、ちょっとは訊いて書くべきだと思いますが、難しい雰囲気だったのでしょうか。また、第2図での▲3二竜は谷川棋王の予定変更だったとのこと。といって、▲2八竜では△3八角があるということです。進んで3図に至り、ここで△9五歩なら後手がよかったのではないか、といいます。

(疑問)
・3二竜が悪いなら、前のエントリーでも書いたようにわざわざ△2一歩と打たなくてもよいのでは。
・▲2八竜はちょっと変な気がしますがどうでしょうか。△2九角成が当たりになる場所に逃げなくてもいいのでは。
・▲2六竜なら2筋に歩を打たない方が後手は得。
・▲2四竜と逃げ、▲1六角を狙いたいが、△3八角でまったり指されるとどうか。なんか最初からこの仕掛けをしないほうがいいように思える。
・しかし第3図で△9五歩は本当に後手よしなのだろうか。週刊将棋には▲3六角以下の変化を紹介しているだけだが、これだけ迫られているのに詰めろにもならない角を打つものなのか。▲同歩とするとどう寄せるのだろう。私には寄せられなかった。△9五歩▲同歩△6七竜▲8六玉△7四銀▲7七銀△6九竜に▲4四桂が詰めろなので、簡単ではないと思うのです。

 まぁ、分からんことだらけですが、観戦記や将棋世界にはそこそこのことが書かれていることを期待します。

PM 11:37:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月07日  「ビザンツ 幻影の世界帝国」
 「ビザンツ 幻影の世界帝国」を読み尽くしました。いい本は知らないことを教えてくれる本ではなく、知っていることをさらに深くしてくれる本だということを改めて認識しました。この本を読んでくださる人が一人でも出ればビザンツ学会も潤うだろう、という思いから、適宜、紹介をしていきます。滅茶苦茶硬い文章になりますが、ご容赦ください。

 まず、当時の帝国は変わり目になっていました。

1) 大土地所有の進展、中小自由農民の没落はもう仕方がないんだ、と、所与のものとした。自由農民の復活を目指さないことにした。
2) 従来の中央集権国家から、皇帝一門の人的紐帯による家産国家へ変質。つまり有力家系からのみの人材の登用ですね。個人的にはちょっといやだけど、そういう社会なので仕方ないですか。
3) 国際政治においては聖地の十字軍国家への優越を認めさせ、帝国の威信の維持を目指す。
4) ここが私的には肝心ですが、イスラム諸国とも協定を結ぶことも厭わない。宗教は外交政策を縛らない自由さ。
5) イタリア都市国家の実力を上手く活用

→つまり全力を挙げて帝国を取り巻く環境に立ち向かおうとした。

 何度も触れていますが、当時の帝国は外交交渉や謀略による目的達成を優先させ、戦争における人命損耗をできるだけ避ける(「戦争は失敗の恥ずべき告白」という考え方)傾向がありました。戦争になった場合も、位押しで終わらせることを上策としたのです。また、帝都の貴族は武辺一辺倒ではありえず、学問教養を身につけることが宮廷社会での栄達には不可欠でした。帝都にはユダヤ人やイスラム教徒も居住し、寺院も建てられていました。

 こういう人たちを当時の西ヨーロッパの武辺一辺倒の人々がみたとき、どういう風に感じるかは容易に想像できますね。(昨日も書きましたが) 腑抜け、腐敗、裏切り者としか感じ取れず、乗り越えがたい心情の障壁ができたのです。しかし見方を変えると、当時の西欧の人々こそある種の修羅道に落ちていたかな、とも思うのです。

 この辺りを著者の根津氏はこう表現しています。

「一国の進路を定める際に宗教的イデオロギーに縛られないことは、非難されるべきことだろうか。他国との紛争が生じた場合、むやみに武力に訴えることなく、粘り強い外交交渉で解決を図るのはそれほど不名誉なことだろうか。その際に金銭の授与があったとしても、それを一方的な敗北主義だとか負け犬根性だとか罵倒するのは、無謀な戦争で国家の人的物的資源を蕩尽させることを恐れぬ好戦主義者の言辞ではないか。

 ビザンツ帝国の国土の中に、多くの民族集団が曲がりなりにも平和的に共存し、各地で大規模なユダヤ人の共同体が安全な生活を享受し、イスラム教徒にも交通と通商活動の自由が保証された光景は、冷戦構造の崩壊後、世界各地で血なまぐさい民族紛争の数々を体験してきた我々にとって、ひときわビザンツの人々のありさまを魅力的なものにしている」

 付け加えると、ビザンツ人は決して不戦主義者ではなかったので、必要な時には軍事力を行使しますが、そういう場合も既に政略により結果が保証されるようにしていたものと私は認識しています。

 ローマ帝国の正統継承者、つまり世界の正統継承者という建前を現実にはバルカンと小アジアの一部に領土が縮小したこの段階でも主張しているのは、笑止といえば笑止ですが、その建前を最大限活用した、歴史上でも最も現実的な人々がビザンツ人でした。

 我が国の目配りの足りない外交、軍事力を背景に持たない外交とはかなり違いますね。もとより国以外の組織が力を持ち、行使している現代にそのままこの帝国の思考方式を持ち込むのは難しいとは思うのですが、今の国際政治のありようは重層的なアプローチがともすれば欠けていることが多く、物足りません。

 政治の世界だけではなく、分かりやすいところでは、スキー、サッカー、柔道のいずれでも、複眼思考が欠けた事例がありますが、帝国の人々が今、日本人をみればどう思うでしょうか。

 こんな感じで帝国の事蹟と現代社会の対比も時々は試みてみます。

PM 10:50:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月06日  瀬川アマのプロ志望
 あちこちで話題になっていますね。

 彼だけ特例、というのは具合が悪いと思うので、奨励会以外のプロ入りという形で議論をしてほしいです。

 プロの将棋も結局は「興行」ですから、仮に第二のプロ入りルートというのを創出するのであれば、できれば世間の関心を惹くような舞台装置を用意してほしいと思います。さらにいえば、奨励会三段リーグもこれほど人生をかけた勝負を繰り広げている舞台はないとしたもので、最後の4回戦くらいはスポンサーを募るみたいなことは考えられないでしょうか。つかないですかね。J2だって最後の方はすごく盛り上がるでしょう。伊奈五段がフリークラスから脱出する際はかなり盛り上がったと記憶しています。

 かなりの通だけが楽しみにするだけかもしれないですが、プレゼンテーションがよければ丸っきりの無理筋ではないような気がします。

<4740>

PM 06:36:54 | Comment(3) | TrackBack(1) | [将棋]

2005年02月06日  柔軟な思考
 今日は王座戦予選の井上−内藤という渋い一戦からです。定跡最前線とは全然関係ない将棋ですが、なにげに感心する手順があったのです。現在、日経で連載中。(なお本日放映のNHK杯戦(佐藤−羽生)についてはある事情によりパスさせていただきます)

 図から井上八段は▲4六銀と出ました。観戦記には「▲5六銀と立ち△4四歩▲4六歩△8五歩▲同歩△同銀▲6六角が勝る」旨の記事があり、せんすは「なんでよ? がらすきの角頭に狙いをつけるほうがいいのでは?」と思ったのですが。。。以下△4四歩▲3六歩△4三銀(!:第2図)▲3五歩△3二金▲3八飛△3五歩▲同銀△3四歩▲同銀△同銀▲同飛と一歩損でもあっさり精算されると、3一玉が深くてなんか先手に戦果が上がっていない感じ。

 △4三銀ですか。こう指すものですか。。。思わず誤植かと思ってしまいました。

 この観戦記で紹介されたエピソードが面白かった。

久保「ぼく、南野陽子が好きなんです」(ぽっと赤い顔)
内藤「紹介したろうか?」
久保「ほんまでっか?」(絶叫)
内藤「君も渋好みやなぁ」

 内藤さんが知っていたのは南田洋子だった。。。。

 笑った。

PM 06:29:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(その他)]

2005年02月06日  アンナ・コムネノス
「とめることもできず流れてゆき、常に動いている「時」は、生きとし生けるものすべてを流し去る。語るに値しないような出来事だけではなく、偉大で記憶に残されるべきことをも、区別なく、忘却の淵に沈めてしまう。悲劇の一節を引用するならば、「時」は『知らざれしものを生み、名のあるものを覆い隠す』。

 しかし、「歴史」という学問は、「時」の流れに抗い、とめる術のない「時」の流れをせきとめ、「時」の流れに浮かぶすべてを、しっかりとつかまえ、忘却の深みへと落とさせはしない。

 以上のことを確信し、皇帝アレクシオスと皇妃エイレーネーの娘として緋の産室に生まれ、育った、私、アンナは、文芸に通じ、ギリシア語を極め、修辞学を学び、さらにアリストテレスの諸作品やプラトンの対話篇を熟読し、そのうえ四学を習得し、我が精神を鍛えた。「時」のもたらす力を知った私は、本著作において私の父の業績を記すことで、それが忘却の中にひきわたされ、「時」の流れにまかせて忘却の海の中に押し流されぬよう希望する。」

 日本では超マイナーなビザンチン帝国史ですが、この文章、聞きようによってはかなり尊大に聞こえなくもないこの文章を、目にした人は結構、多いのでは。(訳がいい加減だぞ、といった抗議は受け付けませんのでよろしく) でも、私はこの書き出しは、実に堂々としていて好きですよ。ちょっと一つ一つの文章を短くしてくれた方がうれしいけれど、こういう自負がこもった文というのは、何か前向きなものを読めそうな気がしますね。

 この文章は「アレクシオス伝」の冒頭です。著者はアレクシオス1世(第1回十字軍の頃の皇帝)の娘、アンナ。上に書かれているように「緋の産室」に生まれた貴婦人であり、帝国でもコンスタンティヌス7世と並ぶ帝室産の最高級頭脳の教養の持ち主です。

 この本は、彼女の晩年、弟の当時の皇帝ヨハネス2世の命令で幽閉されている時に書かれました。ヨハネスが意地悪だったのではなく、アンナが帝位奪取の陰謀を企たゆえにの幽閉です。ヨハネスはこれも帝国史上で稀に見るバランスの取れた知性の持ち主でした。クーデターは成功しなくてよかったと思います。(彼の事蹟についてはいずれここで語ることもあるでしょう)

 今日、私はアレクシオス1世の事蹟を語るつもりもなく、当時のビザンチンの最高級の頭脳を取り巻く、学問の状況を何となく紹介したいと思ったのです。

 よく知られていることですが、西ヨーロッパが知的には学問の暗黒時代に沈んでいたころも、帝国ではアカデミアの閉鎖(ユスティニアヌスの頃)とかはあったものの、学問の連続性は維持されていました。帝国大学はコンスタンティヌス大帝時代の創立であり、9世紀中ごろ以降のマケドニア朝においては宮廷の知的水準の源泉ともなっていたとされます。一般家庭でも、ある程度の教育はなされていたようです。

 市民は16歳になると就職するか、高等教育に進むか決めます。教養を極め、帝国政府の官途につければいいですが、そうでないと、就職をしていた方がおいしい食事にありつけたということもあったようですね。これは今でも一緒ですか。また、帝国は外交を戦争の上に置く国家とはいえ、戦争を養う力なくして外交もありえませんから、軍人になった方が栄達は早い、というような状況もあったと思われます。なんだかんだいっても、アレクシオス1世自身が軍人だったのですから。

 しかし、軍人といっても教養のある軍人。譬えてみると平家の公達。源氏の荒くれ武者にも等しい十字軍士をまともに見たときはその粗野ぶりに吐き気がしたでしょう。西側の騎士たちも帝国の上級貴族が自分達とは違う種類の軍人であることを悟り、軽蔑しています。こういうところが、第4次十字軍につながるのかな、という気もします。仲間、という感覚があれば、いくらなんでもあそこまで無体なことをしますかね。するかな、あやつらなら。

 話がそれました。大学に進めば、立派な先生もいますが、「あんた、なんで教鞭をとっているの?」といいたい先生もいるしで、講義は必ずしも締りがありません。出席率はいまいち、出席した人も寝ている人もいる(私もそうだったなぁ)、後でノートを写させてもらう、などなど。これも今と変わりないようです。

 そうはいっても、こういう風に大学があり、知識層が再生産される社会であれば、その頂点に立つような人が歴史に名を残すような著作を者にするのもおかしくないですよね。私には、この頃の帝国が今の日本と(帝国理念の欠如、軍事力を行使する意思の欠如)という大きな要素を除けば、社会的環境は結構似ているところもあるのかな、などと無邪気に考えています。

 なんか取り留めなくなってしまいましたが、1回のエントリーで書ききれるネタでもないので、その内続きをするかもしれません。

 

PM 06:26:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月05日  対藤井システム:山田定跡
 棋王戦敗者復活戦の深浦八段−藤井九段戦です。深浦八段はこの将棋を優勢にしたものの逆転負け、藤井九段はこの将棋に勝ったものの敗者復活戦で羽生二冠に往復びんたをもらいましたので、棋界の覇権争いに結果的には影響はなかったのですが、深浦の工夫はシンプルながらもなるほどと思うものでした。

 対振飛車には穴熊を基本的に採用する私ごときでも、古くは大内延介著「5七銀左戦法」で山田定跡を勉強したことがあり、また最近では四間飛車の急所でも詳しく取り上げられたこともありますので、山田定跡の変化は一応分かります。四間飛車を実験的に指してみると居飛車側で採用される方も多いのですが、自分の感覚とすると△5四角型で迎撃すれば振飛車玉はかなり堅いのであまり不安はない=居飛車側で採用するのは怖くて無理、でした。

 しかし、藤井システムの場合は序盤に端歩を突いているわけですから、山田定跡通り先手が仕掛けると後手玉は8二までの移動が完了していません。それが傷になるのではないか、というのが深浦の主張です。

 図は一段落したところ。先手右翼は定跡通り運行しました。多分、24で1500以上の人ならこの手順はご存知かと思います。こうなってみると、7一玉がいかにも中途半端。5五銀と角をいじめられるに至って後手苦戦が明らかになりました。この形の急所は少々の駒損を気にせず5三の歩を退けること。そうすれば角の王手に常に曝されるため、後手の攻めが制約を受けてしまうのです。

 棋王戦の挑戦者決定戦や昨日の第1局のように右銀を5七に上がる形から▲5五角と出ると、振飛車側の左金が前線に出てくる(挑決)、△6三銀からの変化(昨日の第1戦)のようにいろいろな可能性があり居飛車も準備範囲が広くなりますが、山田定跡ではそれもなく、変化自体はシンプルです。藤井システムに急戦を試みるのであればアマにとっては山田定跡の方がよいのではないか。

 となると、せんすはさらに考えるのです。後手が9五歩まで突き越した場合はもっと当たりがきつくなるのでは。そうなると端歩を突けない→藤井システムにならない→まったりと穴熊に組める→鈴木システムに四間飛車側は依存、という流れになるんでしょうか。

 結局のところ、対鈴木システム対策は今のところ明確なものはないので、居飛車側の朗報ということではないのでしょうが、追随者が出現するのか興味があります。当分は四間飛車の端の歩の突き方に注目していきます。少なくとも谷川棋王は深浦流の発想を昨日はとらず王位戦第4局の修正手順を試みたことから、山田定跡への評価は低いのかな、とも思ったりしましたが、アマとしては十分先手を持ってさせると思います。


<3265>

PM 12:00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月04日  棋王戦第1局
 絶好調の羽生二冠が今年度いまいち調子の上がらない谷川棋王に挑戦する棋王戦が始まりました。谷川棋王がはっきりよかったようですが、終盤あれよあれよというまの逆転、羽生先勝となりました。

 棋譜や解説はここでみることができます。掲示板は書き込みがあまりにも多くてちゃんと読んでいません。

 第1図については以前のエントリーで触れたことがあります。久しぶりに自分が以前考えていたこととの照合ができそうですね。

1)当時の私は第1図での▲3四銀はそこそこあるのではないか、と考えていました。
2)そうはいっても、3二の銀を取れない、なぜなら△1四角があるので最初から排除していたのですが、5二金の紐付きが2枚あるので好んで入らなくてもいいだろう、という見解を持っていたようですね。
3)当時の王位戦の観戦記が▲3四銀の変化に全く踏み込んでいないことにはかなりぶーたれております。

1)は正解。
2)は半分正解か。今日の対局で谷川棋王は▲3二竜と踏み込み、踏み込んでみると悪くはなかった。ちゃんと読めば一直線ではありますが、金2枚を剥がされるなど、マッハで排除してしまいます。「半分」というのはどうせ▲3二竜とされるのであれば、△2一歩(第2図)はお手伝いでしかなく、ここで玉を遠ざけておけば、本譜の先手の攻めもかなりインパクトが違っていたのではないかと思うので、半分は当たっていたのではないか、と。
3)これは今にしてみるとごもっとも。なぜ、訊かなかったんですかね? 観戦記の読者対象としてどこを基準にするかというのは古くて新しい話題ですが、まぁ、野球やサッカーの論評を見ていると結構専門的な突っ込みも多いし、観戦記も一番上を基準においてもよいでしょう。となれば、最新の定跡書の参照もしてほしいものです。

 本譜の谷川棋王の踏み込みはさすがです。へぼアマには思いつきもしません。

 63手目の▲5二桂成で桂馬を渡したので自玉が詰めろになってしまい、いきなり形勢が逆転してしまったようですね。不思議な出来事ですが、王将戦の対郷田戦とか順位戦の対深浦戦とか最近の彼には着地失敗が目立ち、この番勝負、心配です。

<3916>

PM 11:06:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月04日  BSE
 いやなニュースですが、やや留保したいところもあります。

 ちらとニュースを聞いた限りでは、日本には14頭しかBSEの牛がいないから日本で感染したのではない、というようなお話だったように感じたのですが、本当に14頭だけだったのか、というのが最初の突っ込み。2つ目の突っ込みは在留邦人が5万人以上(登録ベース)いて、今まで誰も発症していないのに、なぜ1ヶ月しかいない人が感染したんだろう、ということ。

 私は5年いて、普通に牛肉を食していましたが(さすがに96年に当時の保健相がテレビでBSEに関する告白をした時は暫く自粛はしたが、長くは続かなかった。。。)、既にかかっているんでしょうか。かかっているかもしれない。

 全然緊迫感がありません。

PM 10:34:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | [ニュース]

2005年02月04日  Konstantinos XI Doragases (1449-1453、戦死)
 帝国最後の皇帝です。塩野七生の著作でもコンスタンティノープル陥落が取り上げられていることもあり、有名な方だと思います。

 彼の時代。「帝国」といっても事実上コンスタンティノープルとペロポネソス半島の飛び地しか領土がなかったので、命脈がほぼ尽きていることは明らかでした。彼が皇帝としてどのような業績があったのか、どのような発言をしたのかもよく分かっていません。かりにあったとしても、日本のマイナー自治体の首長よりも権力をふるう対象がないので評価のしようもありません。

 帝国は投了への手続きに入る段階でした。あと、2手くらいは指せる。どのように美しく局面を飾るか、という段階で皆さんはどうするでしょうね。アマの対局だと、頭金が乗るまで指して投了図を台無しにしてしまうことが多いのですが、彼の場合はどうするのが美しい投了図だったのか。

 この場合は頭金が乗るまで指すことが帝国継承者としての責務でした。ローマ帝国の正統継承者たるもの、西ヨーロッパのどこかの国に亡命して余生を全うした、などという終わり方は許されません。また捕虜になり、助命されて生き長らえるというのもローマ帝国に相応しくありません。彼個人にとっては実に残念なことですが、帝国理念とともに帝都で身を滅ぼすのが宿命といえるでしょう。自分がその立場になったら、そのように振舞えたかというとやはり疑問ではあります。

 「誰か私を殺してくれるキリスト教徒はいないのか?」と呟いて市街戦に身を投じた時の彼の心根を思うと涙が流れます。見事なお最期でした。

 西ヨーロッパからの協力取り付けと引き換えに教会を売ったりしなくて本当によかったと思います。そういうことをしようとはしたようですが、それは一時の気の迷いということで。。。オスマントルコ帝国はある意味、ローマ帝国理念を継承し、正教を含む信仰の自由を確保しましたし、コンスタンティノープルは今ではイスタンブールというらしいですが(コンスタンティノープルと今でも呼んでいる人々を私は実際に知っております)、再び殷賑を極めるようになりました。帝国は血筋によって継承されるのではなく、どれほど尾羽打ち枯れても帝国を名乗ること、その理念を大切にすることによって継承されるのですから、こういう終わり方でよかった。帝都陥落は歴史上の出来事でも最も悲しいものではありますが、「悪くない終わり方だった」そう言い聞かせてこの時期のさまざまな著作をせんすは読んでおります。

 評点は10/10。理由は終わり方が適切だったから、それ以外の項目への評価はありません。できません。時代が違えば、文治の名君でありえた人だとは思います。

(追記)
 ロシア帝国がビザンチンの継承者だなどと僭称しておったようですが、臣民はそんなものを全く認めておりません。

PM 10:25:35 | Comment(17) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月03日  藤井システム最前線
 図は銀河戦の川上−岡崎戦。先手藤井システム、せんすの関心度Aの戦形です。先日この指し方をしてくれる人が出てきて、嬉しかったです。このブログでも何度も紹介していますが、この後、△2三歩と打つ順が必ず回るので穴熊が持ちこたえているとされていました。

 ならば、ということで川上は図から▲2三歩と叩きます。歩切れになるのでどうかな、と思うのですが。△同歩以下▲4五歩に対して私なら△同歩としますが、岡崎は△4二角。以下攻め合いになりましたが、却って当たりが強くなったように思いました。△4五同歩▲同桂△4四銀となれば、△4六歩や△5五歩、△8六歩など有力な反撃手段もありますから、そこそこ戦えたのではないでしょうか。

 私はこの戦形の後手の指し方を愛用しているので、この後も▲2三歩が出現するのか粘着ウォッチしていくつもりです。今のところは、後手の指し方に対する信頼は揺るいでいません。


<3841>


PM 11:24:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2005年02月03日  しんど〜
 来週後半からしばらく出張にでるので忙しくなってきた。ここの更新も途絶えます。

 そういうわけで、羽生−久保戦のこともまったく考えられず。正直なところ、この将棋はネットの解説が頻繁だったので自分の頭で全然考えなかったんですよね。ゆえに、ここに書くこともあんまりないようです。明日は棋王戦なので、このまま観戦記がでるまでノータッチになるかもしれない。

 それと今掲載中の将棋のうち、棋王戦敗者復活の深浦−藤井戦はかなり注目。これは近日中に取り上げますが、藤井システムに山田定跡を発動させて成果のあった一戦。定跡ウォッチャーとしては見逃せません。

PM 11:22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2005年02月02日  三浦弘行
 昨日のA級順位戦はどれも私の興味の対象となっている戦形でした。普通は羽生−久保戦を取り上げるものなのでしょうが(和尚さんからリクエストもあったのですが)、ここは個人的嗜好を優先させていただき、三浦弘行八段が連採している相横歩をまとめます。まとめるといっても、大して手材料はないのですが、自分の実戦でされても困らないように整理をしておきたいのです。 

 この戦形の詳しい情報は将棋パイナップルの実戦研究/相横歩▲7七桂スレッドにあります。

 第1図がまず分岐点で▲6六角と▲5八玉が有力ですよね。私自身が後手相横歩を好んでいた頃はこの形だとまず▲6六角とされたもので、対して△1二角と飛車打ちに備える自陣角を返し、まったりした将棋になります。△1二角では△4四歩や△7四角も実戦例としてはあり勝率は悪くないのですが、どうも局勢自体はよくないような印象があります。手が多いところなので書ききれませんので、上でご紹介したスレッドをお読みください。私見ですが6六角>1二角ですから、先手が悪い理屈はないと思います。後手は3三金の運用にも苦労するのが常です。

 A級順位戦の対三浦戦で相手となった棋士3人(深浦、丸山、谷川)は全て▲5八玉。こうなると飛車角を保有したまま相手の隙をうかがうことになりますが、7七桂が跳んでしまっていることをどうみるか。桂頭に後手の歩が伸びてくるような将棋ではないので直ぐに悪くなりませんが、▲6六角と打った将棋と比べると後手は左金を3二に戻すことができる→飛車打ちに強くなる(先手は8九飛を警戒するため、左銀の動かし方が難しい)、のでどういうメリットを求めての▲5八玉かよく分かりません。谷川−三浦戦でも実現したように左右の桂馬が跳ねて、5三に迫るような将棋になればエキサイティングですが、そうなっても駒が下がっている後手陣が破壊されるわけではありません。

 己のへぼさ加減を省みず失礼を申し上げると、▲5八玉は先手が損だと思う。だいたい、▲7七銀から華々しく総交換をしても、三浦八段にものすごい対策があってもですよ、持時間6時間もあるんですよ。飛び込んでやられるようなやわな実力でもないでしょう。みている方もそっちの方がいいです(爆)。

 次の彼の相手で居飛車党というと、朝日OPの宮田五段、NHK杯の山崎六段(この対局はもう終わっているだろうが)、棋聖戦の本戦トーナメントの誰かですか。持時間の短い棋戦ばかりなので、また相横歩取りが炸裂するのではないか、と楽しみにしています。

<3511>

PM 10:46:03 | Comment(3) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2005年02月02日  ビザンチンの食事
 私は11世紀始めのコンスタンティノープルに行ってみたいと思っている。(タイムマシンでもできないと無理だが) どういう服を着て、どういう食事をしていたのか気になりますね。服の方はラベンナやシチリアを始めとする地中海各地のモザイク画から想像するしかないが、ああいう絵に描かれるのは王侯、高位聖職者と相場が決まっているので、庶民はどうだったのか。ステンドグラスがあればなんとなしに具体化するのだが、そういうものは東にはない。

 だが、食事なら分からないでもなさそうだ。私の持っている邦書からかき集めると次のような感じだろうか。

・ バゲット
・ ピクルスなどの各種お惣菜
・ ヨーグルト
・ チーズ
・ マグロ、カツオ、サバ
・ 臓物肉の煮込み
・ 焼肉
・ 塩漬け肉
・ ソーセージ
・ ワイン
・ 野菜各種
・ ハム
・ ケーキ
・ 蜂蜜
・ 果物(りんご、ざくろ、なつめやし)
 
 悪くないどころか十分では。

 娯楽もある。病院もある。衛生面はというと、公衆浴場もあったはずなので、西ヨーロッパが「不潔」をよしとしていた(不潔は「自然な状態」であるから、神の意思とされたんでしたっけ)のとは反対。私でも生活できそうです。あとは言葉ですね。全然英語の通じない国に根性で旅行したこともあるので、頑張りたい。(行けないので戯言だが)

PM 10:27:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月01日  陽動振飛車、続き
 今日はA級順位戦の一斉対局が行われていますが、終わる前には私が寝ると思うので後日、取り上げます。ゆえに軽めの御題でお勉強。

 陽動振飛車についてmo-takeさんからコメントをいただき、竜王戦の羽生−佐藤戦のことを教えていただきました。具体的にはこちらをご覧下さい。なぜ▲2五歩とされていないのに△2二飛としたのか、さらに△5四歩としない明確な理由がよく分からないのですが(観戦記を持っていない)、こう組めれば先手はいやではないですね。

 私の問題意識は1図のように相手が雁木で来るのか右玉で来るのか陽動振飛車で来るのか分からない段階で左銀をどうするべきか、というところに今はあります。

 整理すると
・陽動振飛車  斜め右>真直ぐ:
・雁木     斜め右だと早急な飛車先交換はできないが、結局はできる。
・右玉     やはり飛車先交換は可能。もっとも右玉(風車)に対する飛車先交換は逆襲もありうるので得かどうかそもそも分からないこともある。

 だから、対陽動振飛車でも羽生−佐藤戦のように持久戦にしてもそこそこになる含みがあるのなら銀は斜め右に上がった方がいいように感じます。

 超上級者の人はどう思っておられるのでしょうね。

<4793>

PM 11:08:25 | Comment(9) | TrackBack(0) | [将棋(その他)]

2005年02月01日  ビザンチン皇室慈善舞踏晩餐会
 こうして帝国オタクであることをカミングアウトし、臣僚(=木っ端役人)としての務めを毎日果たすようになって、さて、思い出すたびにぶちきれるのが、ビザンチン皇室慈善舞踏晩餐会である。どういうイベントか知りたい方は、ご自分で検索して下さい。このエントリーでURLを紹介することは勅命により禁じられております。

 私がなぜぶちきれるかは、お分かりですね。

『すべての宗教を超えた「超教派」であり、「騎士道」と「人類の為の至誠と奉仕」をモットーとして世界各地で年に4回開催され、博愛と人道の精神を伝えてきております』

 参加費5万円/人をぼったあげく、修正申告かけるとは一体? 

 パレイロゴズ家の末裔がいるといっても、そのこととビザンチンとは関係ない。あの国の価値は「家系」にあるのではなく、正統信仰、皇帝専制の枠組みの中で、いろいろな民族がなんだかんだいいながらも調和して一つのコスモスを作っていたことにあるのです。超教派とか騎士道という言葉自体がかなり反帝国的価値観かと思います。マヌエル1世は西洋の騎士道好みだったけど。。。

PM 10:56:56 | Comment(15) | TrackBack(0) | [歴史]

2005年02月01日  泣ける国語の教科書
 光村図書1年生の教科書に「ずうっと、ずっと、大好きだよ」というお話が載っている。「大好きだった飼い犬のエルフが歳をとって死んでしまう、飼い主の男の子が「『ずうっと、ずっと、大好きだよ』とエルフにいえたので死んでしまったのはとても悲しかったけれど気持ちが楽だった」という話しだ。

 ウチの娘が光村の国語教科書に準拠した「チャレンジ1年生」の12月号を解いていたところ、大泣き。無理もない。光村の教科書を使っている学校では無事に授業をできるのだろうか。私も泣けてしまいました。

 お子さんがこの教科書を使っておられるようなら、是非ご一読を。

PM 10:50:36 | Comment(13) | TrackBack(0) | [子育て]

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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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