NHK杯戦の木村−郷田、竜王戦の渡辺−森内と相矢倉▲4六銀型で先手に悲報が相次いでいるので、先手側の感想を整理しておきます。
若手棋士の日記11/17の記事によると第1図以降穴熊にしたことには特に異論、反省、後悔はない模様。さらに18日の日記によると ・組換えられれば先手よし ・途中で反撃も可能であり、もっと考慮すべき ・第2図で▲7八桂ならバランスが維持できた(=やれる?) ということですね。ただ、先手矢倉をやる人はこういう風に攻められることを好まないのではないか、という気がします。その辺、精神力が萎える懸念がありますね。
つづいて12月号のNHKテキストで木村−郷田戦をおさらい。これによると、9八香型が気になるが、第1図以降▲6五歩として手得を利しての先攻は十分成立しているとのこと。具体的には第3図で▲1四歩として、以下駒損も全く厭わずにがんがん攻めれば、角の質駒もあるし、面白いのではないかとのこと。なるほど。
第1図の直前は▲3八飛△8五歩▲9八香△6四角なのですが、△8五歩に▲5八飛なんて論外なんでしょうか。大昔、▲3八飛ではなく▲5八飛が主流だった時期があったわけですよ。ただ、その時は後手が△8五歩を保留する対策を発見したこともあり、▲5八飛が廃れたと理解しているんですが(詳しくは深浦八段著の「これが最前線だ!」を読んで下さい)、△8五歩と突いてくるのであれば手損も厭わず5筋に飛車を振りなおすのもありかな、って素朴に思いつきました。
ちょっと詰めて考えてみます。 |
PM 12:30:15 |
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[将棋(矢倉)]
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