竜王戦第2局は、森内竜王が渡辺六段の中座飛車を真っ向から受け切り、タイに戻しました。こうして書くと白熱しているように聞こえますが、1局目といい、2局目といい、内容が今一どころか今三。終局時間も恐ろしく早く、盛り上がりません。第3局は竜王の後手ですが、四間飛車など四つ相撲になる戦形を希望いたします。
第1図。私の知る限りでは2000年5月の佐藤−丸山の名人戦、2001年5月の谷川−羽生の竜王戦以来絶えていた形です。(いずれも先手が割りと楽に勝利) 後手にどんな工夫があるのかな、と思っていたら、第2図で森内の方が先に手を変えました。谷川は▲4七角でした。これも急所だと思いますが、▲5八金の方が飛車の活用範囲も広がるし自然な感じがします。
以下、6筋から攻撃を企図する渡辺に対し、森内は全戦力を投入して防衛。第3図の▲3七角は攻防の好手で、せんすは森内の優勢を確信しました。
第4図は「最後のお願い」でしょうが、あっさり▲5五同角以下後手の攻め駒を一掃。後手の中原囲いは6筋方面から攻められると本当に弱い。あっという間に寄り筋に入りました。
多分、竜王戦倶楽部や週刊将棋で解明がなされると思いますが、本局はあまりあやがなかったように思います。 |
PM 04:40:05 |
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[将棋(横歩取り)]
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