せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2004年11月30日  悪手の理由
 棋王戦藤井九段−中座五段戦から。図は本日新潟新聞掲載の観戦記指了図ですが、図の△5五歩は問題外の一手だそうです。

 理由をお考え下さい。正解は明日、このエントリーのコメント欄に書きます。

PM 09:58:30 | Comment(17) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2004年11月30日  将棋界の真相
 田中寅彦九段著。読みました。

 さっさと読めます。誰と誰が仲が悪いとかそういう話しはありません。棋士が経営をしているのはやはり理想的ではない、といったことが書かれていますね。丸田先生によればそれは将棋界の財力では外から経営者をもってくることができないので手弁当奉仕になってしまう、ということなんですが。

 でもベテラン棋士が「金を借りてこよう」と主張、「何に使うんですか」と訊かれて「皆で山分けするんだわにぃ」と言い募ったというやり取りをみれば、「誰か薄給しか払えないけど、経営全般を見てくださいよ」という声が上がるのも無理はありません。

 丸田祐三がいる限りは、まぁそういう人材も不要だったんでしょうが。今の理事をしている棋士達の成績を見ると確かに経営業務が将棋には負担となっているのでしょうね。

 あと、順位戦制度改革の下りは週刊将棋の田丸八段の連載ものと軌を一にしており、分かりやすく読めました。

 ただ、この本を一体どういう人が買うのかなぁと思います。将棋の上達にはもちろん貢献しないし、話しがマイナーすぎて一般読者には無縁です。うーん、謎ですね。

PM 09:18:43 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月30日  日本シリーズ決勝
 日本シリーズ決勝の棋譜を並べました。
 棋譜や解説はこちらです。

 重複することを書いても仕方がないので、以下思ったままに。

 新丸山ワクチンといわれる先手の指し方は私も随分と利用したものですが、どうも仕掛けの糸口が掴みにくい。丸山九段が佐藤棋聖相手に昨年初めて指した時は、銀冠→地下鉄飛車→端攻めのルートで先手指しやすいといわれたものですが、実際には駒が左翼に偏るため、後手の角打ちを常に心配しなくてはなりません。なかなか銀冠には組めない、プロ間でも千日手が出やすいとのことで最近廃れつつあるように感じます。本譜はまさにそんな感じ。余り先手のメリットがないように思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。

 第1図は44手目で後手が仕掛けたところです。▲同銀△同歩▲4五桂△同桂▲同歩△5四桂▲6七金直△4六角(第2図)とまさに右翼の薄さに乗じられてしまいます。ただせんすは馬を作るのが好きなので、△4六角では△3七角として、まったりと△4六角成としたいのですが、だめですかね。玉頭攻めがあるとはいっても、本譜と違い金を手持ちにしてマッサージに徹すればそれ程悪くないように感じるのですが、腐っているかな。多分、腐っていますね。先手の飛車を一段目に追って9筋移動の目を作るところは本譜と同じですが、やはり手番が大きいのでしょう。うーん、よくわからないですね。(なに書いてんでしょ、私は?) 大山名人であれば、ぼんやり馬を作って相手に手を渡すような気もしますが。。。私はただのへぼですから。

 それはさておき、第2図から▲2九飛△5八銀▲9八香。この▲9八香は戦略を踏まえた一手と感じました。後手玉を攻めるには端攻めを絡めるしかない、第一号局の丸山−佐藤戦でいわれたことであり、多くのへぼアマが倣おうとしてなかなかできなかったことです。強い意思を放射していますね。

 第3図の▲5三歩は洒落ています。この辺りからは小駒の攻めが効果的で後手は粘れなくなりました。

 3回勝てば優勝できる早指し棋戦とはいえ、とにかく優勝。今年上期は棋聖戦防衛以外はいまいちだった佐藤棋聖ですが、そろそろ上潮ムードのような感じです。



<2701>

PM 08:27:48 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2004年11月29日  週刊将棋片上講座 「石田流対居飛穴」
 待望しておりましたよ。プロではほとんどでないですが、アマでは多いですからね。他の記事を潰してもいいので、この講座は1ページモード、連続2年くらいやってほしいです。

 とりあえず、初回は居飛穴があっさり潰れていますが、次回以降はこゆいのを期待しています。

<2373>

PM 08:33:49 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(三間飛車)]

2004年11月29日  私はへたれ 「順位戦:谷川−羽生」
 溜まった観戦記の消化が続く。24をもう3週間くらい指していない。

 今日は先日のA級順位戦谷川棋王−羽生二冠戦。谷川の攻めが破壊的な威力を見せた一局ですが、そこが主題ではありません。予めご警告しますが、今日の内容はかなり低レベルです。

 第1図は谷川が▲4六角とあわせたところ。以下△同角▲同歩△3五歩▲同銀△1五歩と進んで羽生はこじ開けた4七をめがけて角打ちによる反撃を意図するのですが、ここでは△4四角が正着で▲2五歩△同歩▲同桂△同桂▲同飛△2四歩▲2九飛△5四桂▲2四角△同銀▲同飛で本譜よりはよかった、というのが局後の感想。

 観戦記を読んだ時、せんすはこの手順に違和感がありました。なぜ▲2五同銀ではないの? なぜ▲2四歩と叩きを入れないの? もうお分かりですね、せんすがいかにへたれかを。。。△5四桂がある以上、標的になりそうな4六角を捌くことを主眼に手順を組み立てなくてはならないのが当然であり、将棋の思考のあり方というものです。こういうところでその当然の思考が当然のように出てこないで意識的な努力を伴わざるをえない、もしくは全く出てこないのが、私のへぼなところです。

 このエントリーで公開懺悔をすることで次はちゃんと正しい読みをしたい、と願うせんすでした。(多分、ダメなんだろうな。。。)

PM 08:30:47 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(相掛かり)]

2004年11月28日  日本シリーズ決勝
 佐藤棋聖が優勝したようです。対久保八段戦の連敗も止まり一安心。
 ちゃんとした棋譜を見ていないので、感想は後日、書きます。

<2076>

PM 10:36:58 | Comment(11) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月28日  横歩取り3五歩突き
 出張中に溜まった棋譜の整理をしました。王座戦、王位戦、棋王戦の棋譜は手入力をしなければならないし、コメントをまめに入れていると結構時間がかかります。最近、あまり実力向上に寄与していないのではないか、という気もしています。

 まぁ、それはさておき棋王戦の丸山九段−井上八段戦の観戦記(大矢順正氏)にこんなくだりがありました。

(第1図の△7三桂ではなく)△3五同飛は渡辺六段ら若手の研究会では先手勝ちの結論すら出ているという。(中略)今はこの歩を取る棋士は皆無となっている。もちろん井上も取るはずがない。

 確かに棋王戦の羽生−高橋戦(8月17日)以降、同飛はでていないようです。

 そうなんだ。。。

PM 10:18:05 | Comment(14) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2004年11月27日  La Cenerentola(備忘)
・11月22日。時差のおかげでかなり眠かった。

・Thetre des Chanps-Elysees。初めていった。バスティーユと違って舞台が小ぶりでよい。

・主演はElina Garanca。長身だが美形。かつてツーランドットでこれでもかというくらいにデブ姫と遭遇して辟易としたが、最近は美形のソプラノが増えていて結構なこと。パフォーマンスもよかった。ロッシーニなのでメロディが頭に残らないが、それも軽くてよい。

・演出:資金節約のためか現代風。許容範囲。

・劇評によるとかなり好意的に迎えられている。パリでブーイングがほとんどとばなかったのは珍しいと思う。

・アフターシアターの食事:特に普通のレストランだが、今のパリは物価が高すぎる。ミネストローネが10ユーロ(1300円超)って一体? なぜボジョレ−ヌーボーが日本のコンビニよりも高い値段なの? 

PM 12:24:55 | Comment(23) | TrackBack(0) | [芸能]

2004年11月27日  B1中村−井上、竜王戦追記
 昨日のB1順位戦の中村八段−井上八段戦で第1図が出現しました。竜王戦第4局の影響もあり、当分は中座飛車側が桂跳ねを保留して攻める手順が流行るかもしれません。せんすは横歩取りの先手番のときはほぼ90%は5八玉、4八銀、3八金型の陣形を選択するので、今後の帰趨は大きくレーティング点に影響する可能性があります。しばらくは粘着していくつもりです。

 中村のように受けまくるのが好きな人は第1図のような手順はよいのではないでしょうか。感覚としては△8四飛型への対応に似ているように思います。せんすは穴熊を掘り返されて受けに徹するのは嫌ですが、こういう形の受けはかなり好きです。

 続いて竜王戦第4局の方。展開が展開だったためか、あちこちで議論が巻き起こっているようですが、せんすが参照するのは当然ながら若手棋士の日記が何より第一、それからと金通信局です。

 これらを読む限りでは第2図の▲4五桂がどうだったのか、イコール次手の△3七歩が際どい利かしだった、ということらしいですね。せんすはへたれなもので、△3七歩の深い意味は見た時点では分からなかったのですが、第2図の▲4五桂に代えて竜に働きかけるべきではないか、とは思っていました。9八角は4三を睨む大切な駒ですが、封鎖されそうな気配もあり、さらに竜>角です。ゆえに▲7六角打でどうかと思っていたところ(3三歩成を入れるべきかどうかは分からないです)、渡辺六段の驚愕の感想を耳にしました。

「週刊将棋に載っていた変化をうのみにしていたんで、本譜は後手がいいと信じきっていた」「週刊将棋や将棋世界に出なかったのでないと思った」

 器が違いますな。

AM 11:40:53 | Comment(13) | TrackBack(1) | [将棋(横歩取り)]

2004年11月27日  もう少しやりようはなかったのか(B1:堀口−田中)
 昨日のB1順位戦では注目度が低い方の対局だったと思いますが、どうみても劣勢だった田中九段が第1図まで追い込んだので、みていて面白い将棋でした。

 この局面、先手玉の上部進出は全く無理ですから、どのように右翼に逃げ出すかが焦点になっています。なんといっても、後手はかなりの戦力不足ですから明確な勝ちはないにしても上手く食いつきたい。

 ▲8五歩△同と▲7七竜△同歩成▲同玉(第2図)まではこうしかならないところです。ここで本譜は△7五飛でしたが、どうなんでしょう。王手は追う手の見本みたいに思えましたが。。。後手玉が当分は安泰なので、ここは△9九香と補充してはだめでしょうか。狙いは△4六歩です。▲同角は△4三香、▲同歩は角道が止まり、4七に空間ができるので寄せやすくなります。

 本譜は▲6八玉△7九飛成▲5八玉となり、ここまで移動できればもう先手玉には寄りはないようです。

 この将棋の解説があるとすれば、週刊将棋の順位戦特集くらいでしょうね。取り上げられるのは大分先だと思ういますが、まったりと待ちたいです。

 堀口一史座七段、なんとか先に望みをつなぐ2勝目。B2に落ちる格ではないとせんすは思いますので、この後の連勝を期待しています。

 では誰がB2の格なんだ、というと。。。やはり他棋戦の成績を勘案すると明白かと。以前、棋界通の人が教えてくれたのですが、「数年前、某棋士は『当分、ぼくはB1にいることができる。なぜなら、AとBとCとDがいるからね』と自信を持って言い切っていた。2年間でAとBとCとDがB1から落ちていき、某棋士は生き残っていた。3年目、B1で最弱になった某棋士がついに陥落した。。。」

 シビアだなぁ。戦っている当事者は誰が落ちるべきか分かっているのでしょうね。

AM 11:03:31 | Comment(13) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2004年11月26日  大山十五世名人
 やっと家にもって帰った仕事が終わったわ。

 B1順位戦の成り行きをちらちら見ながらやっていたので、時間がかかってしまいました。堀口−田中戦とか中川−阿部戦とか面白い将棋が多かったので、取り上げたい気持ちはあるのですが、時間も遅いので明日にでも。。。

 昨日、書棚を整理していたら、大山康晴全集掘覆緩椰予靆症奸砲奥にしまわれていたを発見しました。そういえば。。。確かにいただいたことがあったのでした。多分10年以上も前のことだったと思います。その後の海外赴任、帰国に伴う引越しの中で忘れてしまったのですね。大きい本は外国には持っていけません。読まないでいる内に・・・というわけです。

 名人には何度もご指導をいただいたのですが、今でも覚えているのが次のひとコマ。せんすの将棋で相手(振飛車)の角が3三にいて、せんすの馬が5三にいる場面で私は遊んでいた桂馬を3七〜4五に活用しました。自分では自慢の構想だったのですが、観戦していた名人は一言。「馬を8六に引くのが将棋のあるべき姿というものですよ

 名人は確かにそういうぼんやりと駒を引きつける手が好きだったような記憶があります。中原永世十段であれば、ひょっとすると桂馬の活用を誉めてくれるのではないか、という気が今でもしています。

 プロには癪に障る名人だったようですが、アマには優しい方でした。この週末は名人のことを思い出しながら、全集を並べようと思います。

AM 01:47:37 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月26日  ウクライナ
 混乱していますね。

 野党指導者ビクトル・ユシチェンコ氏が欧米派、改革派で西ウクライナの勢力、ビクトル・ヤヌコビッチ首相がロシア派、守旧派で東ウクライナの勢力をバックアップされているとされているようですが、実相は同国内の財閥間の抗争もあり、なかなか根深いようです。(ロシア、東ヨーロッパに詳しい人が教えてくれた)

 もともと「ウクライナ」の範囲も歴史的には推移を重ねているので、割れやすい事情があるのでしょうね。

PM 10:32:46 | Comment(13) | TrackBack(0) | [ニュース]

2004年11月26日  サウジアラビア対欧米マスコミ(偏向報道?)
 11月24日のアラブニュースに面白い記事が載っていた。書いたのは割りとサウジアラビアでは先進的な見解の持ち主。

(以下、せんすの抄訳)
−−−−−−−
 先日のCNNサウジ特集をはじめ、9.11事件後、サウジを訪問するようになった欧米記者のほとんどが、訪問前から報道内容を決めている。当地では過激主義者(=民主化論者)のコメントにしか関心を持っていない。

 こういう記者の大半はサウジには1週間も滞在しない。報道内容はいつも、同じである。すなわち、英語が話せる一部の政府関係者による改革に関するコメント、サウジ人若者による翻訳付きの発言、地位向上を求めるサウジ人女性へのインタビュー、それに最近のテロ事件に関する簡単な解説から構成されている。

 サウジには多くの長期滞在外国人がいるが(多分、駐在しているビジネスマンのことだろう)、彼らの意見を訊こうとする記者は殆どいない。なぜだ。

 サウジには様々な問題があるが、報道は改革、女性、選挙、テロの4点しか取り上げない。

 サウジにも女性の地位向上を求める者は多いが、過半数の国民は現状維持に満足している。女性が立候補も投票も出来ないことが広く報じられているが、サウジ社会はまだ女性の選挙参加の準備が出来ていない。

−−−−−−
(感想)
 最初から結論を決めて書く、というのはマスコミの場合、そういうものだと思う。この文章を書いたのはアラブニュースの支局長だから、彼自身もこの傾向が全然ないわけではないのでは、とささやかな突込みを入れたくなる。とはいえ、欧米メディアへの感想、不満はごもっとも。

 それにしても、サウジで女性参政権というのは前途遼遠なんでしょうね。

PM 10:24:51 | Comment(12) | TrackBack(0) | [ニュース]

2004年11月25日  機内映画感想
 往きに2本、帰りに4本みました。(今日はゆえに一睡もしていない) 以下、多分、ものすごく無礼なことを書いていると思うけれど、ごめんなさい。

「アイロボット」 3/5
 ウィル・スミスは上手かったし、CGもとても優秀なのですが、ストーリーが予想通りにしかならないのが惜しい。

「ドッジボール」2/5
 内容についてはいうこともない。主人公が全然煮え切らない。アメリカのドッジボールのルールが、私の子ども時代に慣れ親しんだものとあまりに違うのに驚きました。センターラインにボールが並んでいて、一斉に攻撃しあうわけですが、日本の学校の校庭でこのルールでやるとボールが散逸してどうにもならないですね。

「キングアーサー」 3/5
 あの時代、ローマ教会の勢威はかなりのものになっていたとはいえ、あそこまでだったんですか、という素朴な疑問が。国教とはなってはいたわけですが。。。軍隊の方が威勢が強かったと思うんですよね。

 6世紀になると軍隊は皇帝を選ぶ機関から歓呼するだけの存在に転落するといったことが井上先生の著書に書いてあったと記憶しているんですが、5世紀はじめだとどうなんでしょう。

 歴史のいい加減な薀蓄はさておき、戦闘シーンにはもっと騎馬を使ってほしかったし、どうせなら攻城戦中心でもよかったような。。。氷結した湖で戦闘に入る指揮官はおらんでしょう。
 主人公が役所広司みたいだったなぁ。
 不倫については書かない、ということなんですが、そうすると何故冒頭シーンがランスロットなんだろう。

「80 Days」 2/5
 うーん。まぁ、こんなものでしょうか。もう少し短い時間でもよかったです。

「バガー・ヴァンスの伝説」 4/5
 何でそんなに点数が高いんだ、といわれるかもしれないけれど、ゴルフをやる人間が見ればこういう点数になるのは当然。ああいうキャディが私もほしいです。考えないで感じるんだ、というのはまさに極意ですね。

「ターミナル」 4.5/5
 激しくお勧め。せんすはこういう話しが大好きです。泣けました。

 

<1980>

PM 06:59:04 | Comment(1733) | TrackBack(0) | [映画]

2004年11月25日  竜王戦、タイに
 出張から戻ったばかりです。日本時間本日の午前3時の段階の将棋界の情勢については、ヒースローのラウンジに置いてあるインターネット端末で確認しました。(日本語の書き込みはできませんでしたので、このブログの更新とかはできなかったんです)

「その時、思ったこと」
・竜王戦1日目指し掛け局面(第1図)、これで森内竜王が負けたら、かなり痛いなぁ。王座戦の観戦記(河口老師)によると「64手目の△2六桂に代え、△8八歩(まさに本局の渡辺五段の指し手)であれば後手が有利だったのではないか。だが、この戦形はもう出ないだろう。」と、せんすには理解不能の記事がありました。後手に選択権がある本手順で後手が本当に有利になるのであれば、とっくにこの1ヶ月の間で誰かに指されていてもおかしくないはず。ゆえに研究が深く潜行していたのであろうが、横歩取りの場合は渡辺が本気で研究態勢に入ればかなりの準備ができるし、さらに優秀なブレインがついているからどうだろうか。

・ついでに、王将戦で後手番を乗り越えての谷川勝ち、さらに阿久津勝ちに微かな驚き。これで2敗者が4人、唯一1敗の郷田九段が有利とはいえ、順位が5位なので残り全勝がマストで、対戦相手も強烈だし、どうなるんだろう。

 竜王戦に戻りますが、本日帰宅して早速、現局面をみると明白に後手の優勢、しばらくして森内投了になっていました。一両日中には若手棋士の日記に総括がでるのでしょうが、このブログの主たる目的は「自分の読み筋を書いて、後で検証すること」にありますので、恥をかくのを覚悟で書きます。

・本譜で先手がよくないのであれば、図面を載せていないので申し訳ないですが、55手目とか早い段階で▲7六角と投入すべきだったのか、と結果論から思います。
・かつて郷田が棋聖戦の対羽生戦で出した▲8九同銀と平然と竜を作らせる手順はやはり危険なのではないか。
・本譜。69手目の▲4五桂がやや元気がよすぎか。▲7六角打とするのではどのような不都合があったのか。
・第2図の△6六桂はものすごい芋筋にみえたけれど、先手の右翼の駒が邪魔なので成立しているんですね。
・第3図の△9八竜は思いつかないです。

 名局と呼ぶにはやや留保したいものがあるのですが、残り3局で、歴史に残るような死闘を演じていただければ、と一観客としては思います。正直なところ、消化不良です。

PM 06:17:27 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2004年11月20日  しばらくお休み
 明日から25日まで遠い遠いところへ出張なので更新を休みます。
 せんすは携帯用のPCを持っていないのです。

 時差にこのところ非常に弱いので、戻ってきても直ぐに書けるかどうか。。。ANAのスチュワーデスさんに「睡眠導入剤」が有効であることを教えていただいたので、上手く乗り切りたいです。

 

PM 12:36:53 | Comment(12) | TrackBack(0) | [日記]

2004年11月20日  整理をしておく
 NHK杯戦の木村−郷田、竜王戦の渡辺−森内と相矢倉▲4六銀型で先手に悲報が相次いでいるので、先手側の感想を整理しておきます。

 若手棋士の日記11/17の記事によると第1図以降穴熊にしたことには特に異論、反省、後悔はない模様。さらに18日の日記によると
・組換えられれば先手よし
・途中で反撃も可能であり、もっと考慮すべき
・第2図で▲7八桂ならバランスが維持できた(=やれる?)
ということですね。ただ、先手矢倉をやる人はこういう風に攻められることを好まないのではないか、という気がします。その辺、精神力が萎える懸念がありますね。

 つづいて12月号のNHKテキストで木村−郷田戦をおさらい。これによると、9八香型が気になるが、第1図以降▲6五歩として手得を利しての先攻は十分成立しているとのこと。具体的には第3図で▲1四歩として、以下駒損も全く厭わずにがんがん攻めれば、角の質駒もあるし、面白いのではないかとのこと。なるほど。

 第1図の直前は▲3八飛△8五歩▲9八香△6四角なのですが、△8五歩に▲5八飛なんて論外なんでしょうか。大昔、▲3八飛ではなく▲5八飛が主流だった時期があったわけですよ。ただ、その時は後手が△8五歩を保留する対策を発見したこともあり、▲5八飛が廃れたと理解しているんですが(詳しくは深浦八段著の「これが最前線だ!」を読んで下さい)、△8五歩と突いてくるのであれば手損も厭わず5筋に飛車を振りなおすのもありかな、って素朴に思いつきました。

 ちょっと詰めて考えてみます。

PM 12:30:15 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2004年11月19日  NHK杯:三浦−行方戦の後記
 NHKテキスト12月号を購入しました。エントリーに書いた観戦直後の感想とつき合わせるのが楽しみでもあり、怖くもありです。今日は三浦八段−行方七段戦をおさらい。

 この文章を書いた伊東敬介という人物を今まで将棋界では聞いたことがないのですが、だれかの変名なんでしょうか。行方の見解がよく取材されていていい観戦記でした。三浦側の見解がほぼ皆無ですが、これは三浦と連絡がつかなかったから?とせんすは勝手に想像しています。三浦は携帯で若手から新情報を収集するのにとても熱心だそうですから、常に通話中であってもおかしくないかもしれません。

 で、読んでみると私のエントリーは本局についてはそれほど変ではなかったみたい。第1図の△6六歩が疑問であること、第3図△1七歩以降の局面は後手に勝ちみがあることをいっています。▲1三歩に対し△同香が正着であることもいっています。結構、私も正しい大局観をもっているのかも。

 でも、第2図の▲6二歩成から▲6六歩(発見は容易だそうです。。。)は全然思いつかなかったし、第4図の▲2四桂で先手が勝ちと思い込んでしまったことは白状しなくてはならない。(△2三角なら後手が勝ちだそうです) でもあの時は解説の北浜も千葉涼子も決め手と思っていたようだから、まぁ仕方ないか。

 あと、この将棋の序盤についてはせんすは興味を持っているのですが、行方曰く「三浦の将棋」だそうです。もう少し詳しい話しが知りたいですね。

 観戦記で表現された三浦観が面白かった。「狭い将棋への誘導」が三浦将棋ですか。なるほど、いいえて妙ですね。しかし、A級を張れる男は怪しい手も出せる。そういう風に同年のライバルを評価できる行方という棋士にせんすは今まで以上に興味を持ちました。

 順位戦、残り全勝もありえるかもしれません。確率的には1%くらいでしょうけど。


<4091>

PM 02:52:03 | Comment(11) | TrackBack(0) | [将棋(三間飛車)]

2004年11月18日  竜王戦、森内2−1
 竜王戦第3局は森内竜王が攻め切り、2勝目をあげました。この将棋はなかなかに見応えがあり、最強棋士決定の番勝負に相応しかったと思います。

 封じ手の局面ではやはり先手が手詰まり気味であり、千日手の懸念もありました。番勝負で後手番千日手を嫌う竜王が対局者である以上、後手がやはり打開するのかと思ったところで、後手が7筋の歩交換に成功します(第1図)。これで渡辺は5八銀を左辺に動かせなくなり(△3五歩がある)、▲4五歩以下桂交換で打開します。でも直後の△7五桂があるのでやはり無理気味でしたか。後手玉はそれでなくても半ミレニアム。攻撃に専念できます。

 第2図で決まったかと思われましたが(そのまま後手の駒得になりましたし)、そこからが泥沼の抵抗。この辺の手の善悪はせんすにはとても分かりません。

 後で解説が出るでしょうから確認したいな、と思ったのは第3図以降。本譜は▲8六銀だったのですが、ここを塞いでしまうと△6九角に対し▲4九飛△7八歩成に角を逃がすルートがなくなってしまいます。寄せてみろ、と▲同玉もあったのではないか、と思いますが、はっきり私ごときには分かるはずもありません。さらに△9八歩成▲同玉△8一飛とされたところで1筋攻撃に出たのがどうだったのでしょう。さすがに△6九角の筋を残したままというのはやりすぎだったのでは、と思います。とにかく検証したいです。

 第4局もこういう将棋を期待します。

「今日の総括」

 結局、△8五歩を先についてこられた場合、先手はどうすればいいのか分からない。▲6五歩は△6四歩の反撃を覚悟しなくてはならない。既に、△8五歩型なので▲同歩は味が悪い。▲3五歩以下猛攻をかけるのはありそうだけど、△9五桂の味があるのがどう作用するのか。
 穴熊がどうもだめみたいだから、▲3五歩しかないか。ま、実戦ででてきたらやってみます。


<5506>

PM 09:13:43 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(矢倉)]

2004年11月18日  神の手
正解を2つ下のエントリーのコメント欄に載せました。

PM 07:46:12 | Comment(138) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月17日  ところで竜王戦倶楽部
 18期の契約をした時に、「早く解説付棋譜をアップして下さい」とリクエストをした。今のところ12―4月分のみアップされて、放置された状態が続き、半年分が溜まっている。どうもこのまま逃げ切りをはかっているのではないかという気もしてきた今日この頃。

 この間有線ブロードにさし上げた言葉を申し上げたい。
「できないことをできるようにいうな」

 せめて観戦記掲載分、1組、2組だけでもアップしてもらえんものだろうか。裏街道とか6組の棋譜はその辺においておいてもいいですよ。(深浦とか山崎の棋譜は別ね)

<3916>

PM 08:23:10 | Comment(24) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月17日  神の手
 今日の日経連載の王座戦指了図。ここで神の手(ヒカルの碁?)があるそうです。当てましょう。要は8五銀を取られないようにしながら、速度で勝てばいいのですね。

  正解は明日。

PM 07:29:12 | Comment(27) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2004年11月17日  竜王戦第3局、一日目
 竜王戦7番勝負第3局(▲渡辺六段―△森内竜王)が本日から始まりました。相矢倉▲4六銀型になりましたが、森内が△8五歩を早めに突いたため△8五桂が消えたのをみて、先手が矢倉穴熊に移行しています。

 この形については以前、NHK杯の木村七段−郷田九段戦でまとめたことがあります。以前は矢倉穴熊にできれば先手よしといわれたこともあったようですが、最近ではどうも▲8八銀と引き切れないことが多く(第1図のように後手の角が6四に出てきて頑張るため)、先手玉が中途半端になってしまいがちです。さらに、攻撃陣も風通しが悪くなる懸念があるとされているようなのですが、本日の指了図(第2図)をみるとその懸念がまともに当たっていそうな感じです。

 このままいくと千日手になってしまうかもしれませんが、森内竜王の後手番千日手に関する例の持論を鑑みると、ひょっとして後手が打開するのでしょうか。いくら将棋界覇者といっても無理だと思うのですが。

 とはいっても、先手もこのままでは埒があかないので攻撃陣の再編成があるんでしょうか。どっちかというと先手の方が悩みが多そうに感じます。

PM 07:20:31 | Comment(12) | TrackBack(1) | [将棋(矢倉)]

2004年11月16日  次の一手
 せんすが読んでいる新聞は読売、毎日、東京、産経、新潟、日経です。中継のない王位戦リーグ、棋王戦、王座戦、産経の準決勝以下の新聞棋譜は翌日の一手を考えることができるのでなかなかにいい勉強材料になります。電車の移動時間も退屈しないですしね。

 王座戦5番勝負の棋譜が終わり、今は一次予選の大平四段−石橋女流四段戦が掲載されています。タイトル戦と違い、棋譜が事前に出ていないので材料が増えました。

 さて、1図の次の一手を当てて下さい。
 1図は▲6六角△9三銀▲8五桂と調子よく、先手が攻めかかっているところ。正解はコメント欄に。

<2355>

PM 09:51:35 | Comment(14) | TrackBack(0) | [将棋(中飛車)]

2004年11月16日  A級順位戦;鈴木−藤井
 A級順位戦の鈴木八段?藤井九段戦の観戦記が連載中です。相振飛車なので実況の時もあまり真面目に見なかったのですが、途中の変化が面白かったので取り上げます。

 第1図。藤井本人の話しだと△6五銀とすべきだったとのこと。その心は「▲7五歩の銀バサミなら、△4五歩▲同歩△同桂▲4六銀△同角▲同金△5七銀。また△6五銀に▲6六歩△7四銀▲7五歩△6三銀引となっても、△4五歩からの強攻が残る」 つまり▲6六歩とさせることが肝心ということですか。角を切っての△5七銀など極めて初心者モードの攻めです。私などは「こういう手を排除するためにプロの指し手を勉強しているつもり」なのですが、そうですか、自玉が堅ければOKなのですか。まるで穴熊ですね。
 というか、本譜の後手の攻撃の陣形はやはりパワーがあります。

 本譜は△6三銀だったので▲6六角と5七を強化されてしまい、後手がやや不利になりました。

 第2図からの変化も敢えていえば筋悪。▲1八歩と手堅く受ければ、△7四香▲5七角△7六香▲6五桂△7七香成▲3四歩△同飛▲3五香△7四飛▲7五歩△6四飛▲3四歩で先手玉が寄らなくなる、とあっさり書いてありますが、指し手は粘着そのもの。しつこく後手の左桂を攻め、自玉上部に厚みを築くといえばそうもいえなくもないですが、後手の本陣にはまったくタッチしておらず、入玉狙い?そっぽ?という感じもします。せんすは入玉系の将棋は嫌いではないので構わないですが、顔を顰める方もおられるのでは。(24で私の玉が四段目に出ただけで「入玉狙いの将棋は面白くない」とチャットしてきた相手の人がかつていました。私の玉は四段目のまま相手玉を詰ませましたが、投了と同時に「やっぱり面白くない」と言い捨てて去られましたね。。。)

 相矢倉でもそうですが、攻撃側の桂馬を跳ねてしまうと、どうしても入玉されるリスクを伴います。加えて相振の場合は、相手の角が自玉方面ではなく攻撃部隊を牽制していることが多いのでリスクは大きくなるように感じています。この手順はそこを突きまくっていますね。

 今日の結論:筋悪もたまにはよし
 自分への適用:いつ筋悪に走っていいのかよく分からない


PM 09:09:00 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(その他)]

2004年11月16日  ある小倉日記
 観光地としてはほとんど認知されていない北九州市ですが、なかなかにこゆいところでした。

「初日」
 なにはともあれ、門司港にいく。去年、小倉出張のついでに夜、連れてこられたのだが、そのレトロぶりが気に入ったところ。
 昼食は旧三井倶楽部でハヤシライスセット。1260円。頼んでいない子どもの分としてデザートのバナナゼリーを無料でいただいた。ここはよく保存されている旧建築。2階はアインシュタインが滞在した部屋ということでいろいろな資料が展示されているが、かなり笑えたのが「西部新聞」

 アインシュタイン博士門司訪問記が一面に載っているのだが、その一面左下部分が「金持ちが家に入れた芸妓さんが、一生懸命家の仕事をする内に周りの人にも認められるようになったのはいいが、養孫と駆け落ちした」という話しで埋められている。左端が切れていて全部を読めないのが痛い。あの、それにしても一面ですよ、一面。当時のこの地域といえば、大陸との物流の一大拠点でいろいろとニュースもあったはず。そういうのを押しのけるほどインパクトがあったんでしょうね。そういえば、林芙美子のコーナーもあり、「彼女の父親は芙美子が幼い頃、芸妓を家に入れた云々」という記事を読みました。

 「芸妓を家に入れる」 この時代の男は変にパワーがあったのですね。だって、男女同権ではないとはいえ、外で遊ぶならともかく芸妓を家に入れれば、修羅場を見るのは予想できますよね。そういうのを考えるだけで、私なんかは萎えてしまいます。

(夜)
 夕方から、門司港レトロ展望室で暮れなずむ関門海峡周辺の景色を眺める。ところが、韓国の修学旅行団体と思しき子どもたちが大挙入来。それがどこの国の子どもであれ、こういう場所で子どもの団体と同席することになって幸せな気持ちになることはない。とっととどこかへいってほしかったが、幸い20分ほどでいなくなってくれた。こういう場所に修学旅行できてもいいから、お願いだから太陽が高いうちにきてください。ウチは違うけれどカップルできている人もいるんです。

 晩御飯は、「はなのつゆ」(地さかな料理・ふく料理・季節料理)
093−331−0010
門司区栄町5−3
 店に入ると、イカが勢いよく泳ぐ大きな水槽があった。ふく刺し、ふく風味揚げ、イカ刺(一匹丸ごと、生きたまま。透き通っていた)などなど、飲み食いして2万円/6人。東京でふくを食べることを考えると激安。非常に満足。

 当地では「ふぐ」ではなく「ふく」、なので念のため。

「2日目」
 宇部72CCでゴルフ。プレイぶり等はゴルフ日記のサイトに書くのでここでは省略。アジがおいしかった。夜は焼き鳥。6人でかなり食べたが1.3万円。

「3日目」
 下関へ。唐戸市場でお食事。ふく刺し900円、ふく汁400円、とろ握り300円など。特に割安ではないかもしれないが、雰囲気が楽しい。水族館とセットにすればよいでしょう。夕方には郊外の「サンタクロース」という激安ケーキショップでお茶。ここは飲み物が全て自動販売機で100円均一というデフレ時代の象徴のようなお店。非常に流行っているようでした。

「ついで」
 福岡空港からの帰り道。夕方のANA便。棋士を5人目撃。将棋ファンなら直ぐに認識できる人たちばかり。イベントがあったのでしょう。普通の事業法人の出張であれば、こういう場合、羽田につくまではまぁ一塊になって移動すると思うが、棋士はどうも違うようで、ばらばらに移動していた。独立事業主だからか。それともたまたまか。

 どなたも大変に疲れているようでした。お疲れさまです、くらい声をかけてもいいかな、と思わないではなかったのですが、疲れているところに話し掛けられるのも気分が悪いだろうと、自粛しました。

PM 08:42:05 | Comment(25) | TrackBack(0) | [旅行]

2004年11月15日  早石田破り
 棋王戦の▲鈴木八段−△安用寺四段戦を今日は取り上げます。新潟新聞の掲載が終わったばかりです。

 鈴木大介八段といえば、ここでも紹介しましたが、将棋世界で「順位戦の羽生戦で先手早石田をしたいなぁ」と宣言したにもかかわらず、あっさり外され、第1図の場面を待望しつつも誰も指してくれないと悲哀をかこっていました。ようやく棋王戦3回戦というかなり大きな対局で、真っ向から受けて立つ棋士が出現しました。安用寺四段です。えらいですね。

 この将棋については、週刊将棋の所司臨時講座でそのまま指し手が紹介されたことがあります。但し、東大将棋シリーズと同じく誰が指したかは全く言及されておらず、最初、せんすは所司が自分で考案したのかと思い違いをしてしまいました。安用寺の考案した手順だったのですね。本譜は△7四角▲同角に鈴木が予想した△5七角ではなく△5二玉と進み、▲5五角△4四歩▲同角△8四飛▲7五歩△7三歩▲1一角成△7四歩▲2一馬となります。これが第2図の一手前。  

 第2図の△3三角が鈴木の構想を完全に打ち破る好手。この一手は譜の初手なのでせんすも手を予想する時間がありました。せんすは△5五角しか考えていませんでしたが、これだと▲7七銀△3二銀▲1二馬△7五歩▲6六銀となって先手のダッシュが利いてしまうのですね。なんでも天王山に角を打てばいいというものではありません。角は遠見で使え、というのもまた格言でした。でも、△5五角は鈴木の第一感だったので、せんすが途方もなくへたれだったわけではないようです。

 棋王戦は準々決勝が大きな勝負なるのはご案内の通りですが、次の深浦戦に負けたのは安用寺には残念でした。でも、本局の指し回しは当分は定跡として生き残るのではないでしょうか。

 せんすとしては、居飛車の好対策を考えてくれたので、安用寺四段に感謝しています。

<1924>

PM 08:45:24 | Comment(11) | TrackBack(0) | [将棋(三間飛車)]

2004年11月14日  小倉へ旅行
 金〜日の3日間、小倉にこの春、移り住んだ知人宅に旅行。ふぐ三昧、うに三昧、いか三昧を楽しむ。

 帰宅して佐藤−三浦の順位戦の結果を確認。ほっとする。木曜日の谷川−羽生の順位戦中継ではスカタンだった毎日新聞であったが、金曜日の中継はかなりのものだったようです。この調子で、今後も頑張って下さい。

 詳しい旅行記や将棋の感想は後日。

PM 10:56:41 | Comment(28) | TrackBack(0) | [旅行]

2004年11月11日  A級順位戦、谷川快勝
 この将棋については、同じ感想を持った人が多いのではないかと想像します。

 「こんな、お子さま攻めで羽生陣を潰せるのか」

 谷川棋王には失礼ながら、中盤早々で後手の方がよいように感じ、▲2六飛については「自爆?」と思ったのですが、全く浅はかでした。なにか恐ろしくシンプルな攻めで却って意表を突かれたというか。本筋を見定める視点がないとできない攻めでしたね。

 もう眠いので、寝ます。


AM 12:19:17 | Comment(14) | TrackBack(1) | [将棋(相掛かり)]

2004年11月11日  このブログ
 今では、将棋関係のブログも多くなり、以前ほどみられていないだろうと思ったのですが、過去のエントリーに目を通していると、こういうトラックバックが。

 誰かの参考になっているのだろうか。私はあのエントリーを書いて以来、一回も筋違い角に出会っていない。

PM 10:14:17 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月11日  順位戦の無料サービス、失敗
 今日のA級順位戦谷川−羽生戦のネット中継は、毎日新聞が販売促進を意図してか、無料サービスで始まりました。コンテンツを知ってもらい、加入者を増やそうという発想です。

 しかし、多くの人が懸念したようにアクセス過多により失敗に終わりました。竜王戦のように有料契約者と無料アクセス者が別々の回線でアクセスできるのであればまだしも、同一回線による無料公開→既存契約者アクセス不能では本末転倒もいいところです。

 最近、内容がよくなっていただけに、この体たらくにはがっかりしました。

PM 09:41:47 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月10日  世界汚職比べ
 今年のTransparency Internationalによる汚職認知指標が10月20日に発表されたそうで、私のところにも遅ればせながら届きました。詳しくはこちら

 Transparency Internationalとは何か?というと、国内、国際汚職抑制を目的として、1993年に設立された国際NGOです。事務局はベルリンで現在は90国に支部があります。ここが公表する指標は、9つの独立した機関によるビジネスマンやアナリスト等への様々なアンケートや調査の結果から、各国の汚職度合いを数値化(10:透明性が高い〜0:透明性が低い)したものです。

 せんすがいった国の中ではインドネシアの評価がメタメタです。こういう調査は横にみるのが難しい(全ての国で同じように汚職に出会うわけではないですから)ので、補正はされているとはいえ、ある程度は斟酌するべきか。確かに下位の国々とは観光で行くならともかく、業務で行くのは勘弁というのが正直なところですね。



PM 11:10:43 | Comment(30) | TrackBack(0) | [ニュース]

2004年11月10日  片上講座(続続)
 昨日の続き。

 と金通信局で片上講座を取り上げていました。エリオスさんは24で2200超、もうすぐ2300という実力者ですから、そういう人(多分、振飛車党だと思います)が「角を叩き切っていく手順は3枚の攻めということでやや細く、飛車を成り合う手順は穴熊と美濃囲いの差が出そうな気がします。今回の2つの変化はいずれも、振り飛車としても怖いところのある手順です。」と言っておられるのを読むと、へたれのせんすはたちまち「そうか!」(ぽん←膝を叩く音)となります。

 まぁ、研究する以上は自分の読みの中でも五分以上の見込みがないと実戦ではなかなか採用できないですよね。

 あと、図で気になるのは、「居飛車は端歩を受ける方がいい」と片上四段がいっていることです。そうかな、という気もするのですが、本当のところどうでしょう。居飛車側が端歩を受けたからといって、振飛車側が指し手に窮して銀冠への組換えをしてくれるわけではない→であれば、さっさと▲6八銀引として振飛車に仕掛けてもらった方が端攻めがない分居飛車は得、とせんすは思います。

PM 10:39:07 | Comment(14) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2004年11月09日  週刊将棋片上講座(続)
 昨日、週刊将棋を購入。一面の竜王戦をもすっとばし見にいったのは、片上講座の居飛車穴熊対4四銀型の変化。11月2日のエントリーで書いたが、私の実戦譜で「先手悪いのでは?」と思った変化が本線だそうで、片上講座は「難解だが、後手が勝ちやすい」との結論。確かに、第1図以下の受けを延々指したくて居飛車穴熊を指す人はいないだろうから、なによりも精神的に参ってしまうだろう。

 彼には悪いけれど、この内容では飽き足りない。振飛車党は救われるだろうが、これでは居飛穴は救われない。それでいいの? いいんですか、そうですか。

 仕方がないので、無理を承知で柿木后文鼎ぁ繊のCOM指しを何回か試してみる。こいつは本当にバカなやつで悪手を平気で指してくるが、COM思考中に現れる手の中には私には思いつかない手も結構ある。で、1時間くらい動かして思ったのだが、玉拾いを丁寧にしていれば振飛車の攻めは所詮3枚の攻め。原田先生曰く「4枚の攻めは切れない」、ゆえに切らせることも可能だろう。なんといっても端攻めがないのだから、根性出すしかないと結論した。

 できればモンテカルロシミュレーションとかにかけて後手の指し手をしらみつぶしにチェックできればいいのに、などと非力丸出しの発想になってしまうが、まぁ仕方ない。

 次回、本戦形になったら、とにかく自陣に駒を埋めまくってしのいでみせます。


PM 10:45:45 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2004年11月09日  環境税
 環境省が発表した「環境税の具体案」を読んだ。はっきり言うが使途がよく分からない。温暖化対策に3400億円は分かるとして、なぜか「雇用促進、企業活力の維持向上」に1500億円が予定されている。これは一体? 農水省以外に味方がいないので財務省にもスリスリということだろうか。2002年に当時の鈴木環境相と平沼経産相が会計のグリーン化について合意しているのだが、どうも立ち消えになったのだろうか。しばらくフォローしていなかったので、よく分からない。いろいろとネットで拾ってみると経産省は今年の始め頃から環境税には冷たいスタンスになっている。

 ガソリンが20円/リッター上がっても、自動車運輸量が減ったとは思えない。このレベルの増税であれば、「エネルギー消費抑制→二酸化炭素排出減」には焼け石に水だろう。環境相の自前予算確保、前途多難といわざるをえない。ロシアの京都議定書批准で急に意欲満々になったのかもしれないけれど、どうも力不足だ。


PM 10:32:23 | Comment(26) | TrackBack(0) | [経済]

2004年11月08日  対局中の怒りのやりば:高橋道雄九段
 今、高橋九段の対局の観戦記が3紙で掲載されています。

毎日:A級順位戦の対羽生2冠戦
産経:棋聖戦予選の対阿久津五段戦
新潟:棋王戦3回戦の対羽生2冠戦

 3局の勝敗は羽生戦が2敗で阿久津戦には勝利、1勝2敗。それぞれ面白い内容で特に棋王戦は高橋が順位戦初戦で深浦八段に喰らった横歩取り▲3五歩早突きに対する△5四飛を後手番高橋が採用して羽生と戦うというもの。かなりの勝負だったようなので、個人的には関心度が高いです。

 でも、今日、書きたいのは産経新聞の棋聖戦のほう。今日の掲載分。
 対局途中、阿久津の中座中に高橋より観戦記者に語りかけます。

「今日の感想戦はなしにしてください・・・(相手の阿久津は)遅刻はするし、盤の前にはほとんどいないし、気持ちよく指せないので」


 遅刻は1分だったのですが、いろいろと癇に障ることもあったのでしょうね。

 表に出すほどの癇を抱えていながら勝利できるというのは、どういう精神力なのか。

 私であれば、そこまで頭にきてしまったらもう将棋にはならないです。

 大山十五世名人の将棋は「相手の癪に障らせることを最大の目的とした」といったことが12月号の将棋世界に書かれていました。中原永世十段以外の棋士は皆、これにやられてしまったようですが、この棋聖戦、スケールははるかに小さいとはいえ、この後の両対局者の心の動きがどう表現されるか非常に気になります。

 観戦記者は高橋の心の動きに同調するところがあったからこそこの文章を表に出したのだと思いますが、であれば阿久津側の言い分も必ずや訊いているはずで、注目です。


PM 08:33:04 | Comment(39) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月08日  引導渡された前経営者
 ついでに今週号の日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」はカネボウ前会長兼社長の帆足氏。

 いきなりの告発騒動で激怒されておられます。

 このコーナーは、普通は「敗軍の将」と反対側の立場に立つ人のコメントがあって、それから編集部の中立な記事が入ってワンセットだったと記憶していますが、今週号は帆足氏の怒りようがあまりで紙面が足りなくなったのか、それともコメントすると火傷すると思ったのか分かりませんが、とにかく帆足氏の激白のみ。

 軟着陸させられると思って再生機構にまかせ、若い中嶋氏を引き上げて、まぁいろいろ言われるだろうけれど言われるだけだろう、と安心していたところで、いきなり「粉飾決算」「告発」ではこういう発言になるのも分かりますね。彼の視点に立てば。

 こういう破綻した企業の元経営者が一度は告発されるという例は結構あると思いますが、元そごうの水島氏とかイー・アイ・イーの高橋氏とか逃げ切りそうな人が案外いるところを見ると、無理な告発という事例もそこそこあるんでしょうか。以前の社長を告発すれば革新イメージも出ますし、新体制への求心力も増しますからね。最終的に私財没収とかムショ送りにできなくても、それはそれで構わないと思うでしょう。

 とにかくこのインタビューは最近読んだものの中では出色。是非ご一読を。

 144ページの「その結果が東京証券取引所の監理ポストです。ブランドやイメージだってガタ落ちになっちゃう。そういうことを水際でなくすために一生懸命やるのが経営ですよ。それが分かっていない、あのバカ(中嶋氏のこと)」は魂の叫びです。


PM 08:29:43 | Comment(34) | TrackBack(0) | [経済]

2004年11月08日  新聞購読しません
 昨日、朝日新聞の販売勧誘の人がきた。
「ごめんね、ウチは新聞を取らないことにしているの」
 お引取を願った。朝日新聞が左系だからお断りしたわけではない。

 結婚当初住んでいたボロアパートは昔のつくりなので新聞配達員が部屋の新聞受けに配達してくれた。回収に手間はかからなかった。今はオートロック式の集合住宅に住んでおり、新聞を仮に取っているとすると一々エレベーターを利用して取りにいかなくてはならない。ウチは3階だけど、それだけでも数分かかる。朝の数分は大きい。それに冬は寒い。

 これが最近のタワー型マンションだとどうなるんでしょ。ちょっと取りにいく意欲は萎えるのでは? 出勤時に拾っていく、という感じでしょうか。でもそれだと奥様たちは特売情報とかどうやって手に入れるのだろう。お父さんは広告だけポストに残していくのでしょうか。それはそれで手間がかかりますね。

 ウチはインターネットで新聞を読んでいて、特に不都合を感じていない。ヨミークラブ(無料))にも入っているので、新しいニュースもさくさくメールで入ってくる。でも、読売新聞にはお金を一円も払っていない。どうやって投資を彼らは回収しているのだろう。

 テレビもみなくなった。韓国ドラマは相変わらずウチの奥さまがみているけれど。。。フジテレビの韓国ドラマはビデオでみているので、CMはぶっ飛ばされているようだ。スポンサーも大変ですね。そんなことを考えていたら、今週の日経ビジネスの特集は「もうCMでは売れない」。それはそうでしょう。CMで商品を買ったことなんか、別にインターネットの普及とかに関係なく一度もありませんもの。ウチだけかな? 何といっても利くのは口コミ。それから販売店実地での検証。

 せんす家は渋ちんの浪速商人の血が流れとるんだす。マスの広告に流されるような安い根性ではおまへん。

PM 08:25:40 | Comment(12) | TrackBack(0) | [日記]

2004年11月07日  NHK杯:山崎−島(後記)
 この将棋が放送された時の解説をあまりよく記憶していないのですが、せんすは第1図の後手の指し方(先手の馬を手数をかけて捕獲しにいく手順)は陣形が悪くなるので損だと勝手に思っていました。

 佐藤応援掲示板の常連のエリナーさんから「どうだったんでしょうか?」と質問をいただいたのに対し、そういうコメントをしたのですが、11月号のNHKテキストを読むと、自分のへたれさ加減を思い知らされます。

 第1図は明白に先手が悪いそうです。とほほ。

 何故、後手(島八段)の指し方が悪いかと思ったかといえば、第2図の1976年の十段戦7番勝負第1局(▲加藤一二三九段−△中原十段)の第2図が念頭にあったからです。今見てみると、第1図の山崎陣に比べ、第2図の中原陣はかなり有効手を重ねていますね。先入観がいかに有害かを思い知らされることになりました。

 反省しよう。
 

PM 01:19:49 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(相掛かり)]

2004年11月06日  竜王戦第2局
 若手棋士の日記が更新されたので読みました。

△54歩は以前から一度やってみたかった手でした。△54歩が公式戦で指されたのは3年半振りだそうです。なんで3年半も指されていないかよーくわかりました(笑) △44角〜△64歩に▲58金と上がられてどうも・・・。ここで困っているようでは話になりませんね。やるんだったらある程度研究してやるべきでした。

 何とも率直な。。。これほどの準備不足であの森内竜王と対局できるというのもある意味大したもののような気がします。

 とにかくどっちも次からはちゃんと準備してから対局して下さい。趣向を凝らすのは大歓迎ですが、趣向倒れで午後4時に終了では困ります。お願いしますよ。

PM 07:24:29 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2004年11月06日  ○ 矢内理絵子 岡崎 洋 ● 王位戦 予選
 すごい!

AM 10:31:25 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月06日  IP電話
 去年の4月から我が家は光ファイバーを入れた。マンションの自治会にセールスがあり、IP電話とパッケージにするとメリットがあることを説明されたのに惹かれたのだ。聞いたことのない業者だったが、コンテンツもよさそうだし、ネット将棋を指すのにも安定していそうな感じがして契約した。

 だが、IP電話の接続状態はよくなかった。ちょうど娘が幼稚園に入ったばかりで知人から頻繁に電話があったらしいのだが「せんすさんの家は電話がいつもつながらない」といわれていたらしい。妻もしばらくしておかしいことに気がついて、問い合わせをした。その時の業者の対応が言語道断(←古い言葉遣いだなぁ)だった。記憶の中に埋め込みたかったが、ある記事を読んで、「お前らに、そんなことができるの」という疑問とともにその時の怒りが噴出してきたのである。

 妻が問い合わせをした時に受けた仕打ちは次のようなものだった。
・長時間にわたり(2時間程度)妻に動作状況を確認するよう要望(この間、当然のように妻は家事をできずじまい) PC画面に出てくるメッセージを長々と読む羽目になったそうだ。
・作業スタッフがやってきたが、結局は不通の原因は分からずに午後10時になって「遅いので」という理由で「お帰りになってしまった」
・ライフラインとしての通信を担っている業者としての自覚が足りないと抗議したところ、ひたすら「ごめんなさい」のみ。今後の改善見通し、同社の技術水準について説明なし
・とてもつきあっていられない、と、契約取りやめを決意。コンバーター返却の手続を確認すると、私が送料を負担することになっているらしい。

 この件のせいで、すっかりIP電話に懐疑的になってしまったのだが、知人宅ではNTTのIP電話を特に問題なく利用できているという。雨後の筍のようにIT企業が出現しているのだが、こと技術の話しになると味噌は味噌、滓は滓なんだろう。私は、NTTにはなんのコネもなく、例の加入権の問題ではかなり憤激もしているが、認めるべきところは認めます。それに比べれば「できもしないことを、さも素晴らしい技術サービスですとおためごかしに売り込んだ挙句、後始末を全て客に押し付けるようなDQN会社がプロ野球経営などできるわけがない」と、個人的な経験を事業経営と同一線上に論じていいはずはないと思いつつも、このニュースを見るたびに怒り心頭発しているのである。確かに記事にあるように、実際は買収の件は確定していないようだが、どうなるんでしょう。

 ちなみに、ウチのマンションではNTTの方が安いというので乗り換えを検討しております。

AM 10:28:51 | Comment(22) | TrackBack(0) | [日記]

2004年11月06日  王将リーグ:佐藤−羽生戦、2年半ぶりの勝利
 気の抜けたような竜王戦第2局は実はこの将棋の前座だった?とはいいませんが、密度はこの将棋の方が数段上でした。全盛期の指しぶりが戻ってきた天敵に対しての久しぶりの1勝、それもねじり合いを制しての1勝ですから、佐藤棋聖も元気が出ることでしょう。

 王将リーグ優勝は順位も悪いので届かない可能性が高いですが、そういう計算とは関係なしにいい将棋を指して下さい。羽生2冠の方からいうと、対佐藤戦連勝が途絶えたのは何気に痛いような感じもしますが、このレベルで連勝が続くのも不思議でもあり、リーグの中では結局久保八段を叩き落さなくてはならないことには変わりないわけで利いているような利いていないような敗戦です。

 さて本譜。王将リーグは感想ノート以外には参照資料がないので疑問は解消されないのですが、まぁ書いておきます。

 第1図。△6二玉は居飛車からすればちょっとありがたい感じもありますが、どうでしょうか。3筋方面から攻められることはなさそうなので、△8四歩とか△7二金とかが先でもいいように思います。どのみち、6筋で戦争が起こるのは明らかなので、やや損ではないかと思うのですが、そういうのを越えた読みがあるんでしょうね。当然、せんすレベルでは分からないです。

 第2図。後手の角筋が通り、端攻めが始まり、居飛車がよいように見えないのですが、互角なのでしょうね。4二飛に今一活が入っていないということでしょうか。でも第3図の▲8五金を余儀なくされ、なおかつ香車の利きがあるので▲8五桂と跳べないので先手苦戦を感じた人がほとんどだったのでは、と思いますが、実際にはそうではなかったというところに同じ将棋をみていても隔絶したレベルの差の存在を感じずにはおれません。

 第4図。先手の角が7七に移動したので△5一金はやむを得ないとはいえ、玉の退路が一気に狭くなり何とも悔しいところです。ゆえに直前の△9四金はいい手なのかという疑問もでてきます。4四桂一枚で振飛車の大駒2枚を一気に制するパターンはアマでも頻出ですが、本局のように最後まで残せることは少ない。我々も上手く見習えればいいですね。

 そうはいっても駒の損得はその後後手の金銀対桂香交換ということで金気一枚の得に拡大します。普通、羽生相手にこういう駒損をしてろくなことにはならず、せんすも「あん、今日もだめか」とやや結果を予見しはじめたところに第5図の△5六銀が。後手玉は先手に金駒を渡すと一気に寄せられますから、以下△6五銀上まで銀を逃がしたのは妥当と思いましたが、▲5七桂で銀の捕獲が確実になり粘れなくなりました。

 こうなると遡って1図で6二玉を保留していればどうなったの?とささやかな突込みを入れたくなるのですが、そうであればきっと先手も右側からの攻勢を企図するのでしょう。

 最近の羽生二冠は一時負けていた相手に対する怒涛の連勝がすっかりパターンと化していましたが(対三浦、藤井、丸山、谷川)、一方このパターンから外れた棋士には結構苦戦することもありえるのかという感じもあり(対久保、森内)、今後の羽生−佐藤は注目です。今期は少なくともNHKでは顔をあわせると思いますが、いかがでしょうか。

AM 08:57:23 | Comment(15) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2004年11月05日  竜王戦:1−1のタイに
 竜王戦第2局は、森内竜王が渡辺六段の中座飛車を真っ向から受け切り、タイに戻しました。こうして書くと白熱しているように聞こえますが、1局目といい、2局目といい、内容が今一どころか今三。終局時間も恐ろしく早く、盛り上がりません。第3局は竜王の後手ですが、四間飛車など四つ相撲になる戦形を希望いたします。

 第1図。私の知る限りでは2000年5月の佐藤−丸山の名人戦、2001年5月の谷川−羽生の竜王戦以来絶えていた形です。(いずれも先手が割りと楽に勝利) 後手にどんな工夫があるのかな、と思っていたら、第2図で森内の方が先に手を変えました。谷川は▲4七角でした。これも急所だと思いますが、▲5八金の方が飛車の活用範囲も広がるし自然な感じがします。

 以下、6筋から攻撃を企図する渡辺に対し、森内は全戦力を投入して防衛。第3図の▲3七角は攻防の好手で、せんすは森内の優勢を確信しました。

 第4図は「最後のお願い」でしょうが、あっさり▲5五同角以下後手の攻め駒を一掃。後手の中原囲いは6筋方面から攻められると本当に弱い。あっという間に寄り筋に入りました。

 多分、竜王戦倶楽部や週刊将棋で解明がなされると思いますが、本局はあまりあやがなかったように思います。

PM 04:40:05 | Comment(29) | TrackBack(0) | [将棋(横歩取り)]

2004年11月05日  竜王戦、王将戦
 この3日ほど、具合が悪く、休みをいただいております。

 将棋はちらと観戦するくらいです。
 竜王戦は森内竜王が勝たなくてはならない将棋だと思います。

PM 01:28:23 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月02日  週刊将棋の片上講座
 最近、このブログでもしつこく取り上げている居飛穴対鈴木システムの講座が連載されています。
 とりあえず、今週号の内容は、もう使えないみたい。(先手が居飛穴で▲2五飛と▲4五歩を狙う変化にて先手よしと解説していますね)

 多分、来週は△5三銀と引く変化に入ってくれるのではないかと期待しています。

PM 08:33:38 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

2004年11月02日  森内三冠
 ふと気がつくと、森内三冠もC1に連敗し、王位戦と朝日OPから姿が消えています。一体、どうしたんでしょうか。

PM 08:30:41 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋]

2004年11月02日  王将リーグ:久保−佐藤、捌きに屈する
 また悲しいエントリーを書かなくてはならない。

 本日の王将リーグ▲久保八段−△佐藤棋聖戦は久保八段が相も変らぬ絶好調の捌きをみせました。C2の阿久津五段、瀬川アマには負けたものの、最近、羽生、谷川、森内、佐藤、渡辺とことごとくなぎ倒し、ひょっとして「棋界最強?」を思わせる勝ちっぷりですね。翻って佐藤棋聖は対久保戦5連敗、王将リーグ優勝の自力消滅という状況。。。ゆえにこれ以上、状況を語るのはやめます。

 本譜、早石田の久保に対し後手番佐藤は第1図のように押さえ込みを企図しました。角を手放していますが、後手陣は低いし、先手の飛車さえ圧迫できれば自動的に有利になるわけですから、よい作戦のように思えました。ただ、第1図で▲6七銀に対し、せんすであれば直ちに△6四歩と銀の動きの改善にかかりますが、結局見送ります。棋聖戦の丸山−行方についてのエントリーでも書きましたが、右銀の形がこうなのであれば、6筋の歩を突かない、というのは棋理に反しているように感じるのですが、どんなもんなんでしょうか。

 第2図。3筋の位を取ったのですが、私にはいい手にはみえない。こういう大模様は佐藤棋聖らしいとはいえ、アマ二段以上の居飛車党であれば3筋と7筋の位を一個づつとって幸せになることはすくないことは認識しています。例としてはA級順位戦の鈴木−深浦の序盤がそうですが、位に力がありません。先手の角の打ち込みを注意しなくてはいけないこともあり、玉頭方面に位をとってもメリットが薄いと思うのですが、どういう理由でこの手順を選択したのかよく分からないです。

 第3図の△8三銀。控え室ではあるのでは、と予想していたそうですが、せんすには思いつきそうもない。(もとより、こういう陣形は取らないで、思いつけるキャパは最初からないわけです) では、どうなのか、ということなのですが、相手の飛車を押さえ込まなくてはならないのに、右翼の金銀が前に行かなくていいの?と思わずにはおれませんでした。

 第4図で久保がそこそこの時間を使って考慮していた時に、「これでは後手の飛車と金銀の順番が逆では。勝てないなぁ」とせんすは直感。具体的には本譜の▲8五桂も予想できましたが、▲6九飛でもかなり先手がよさそう。(△7六歩なら▲6六金) 

 あとはもう好き放題に久保の捌きが炸裂、早石田の快勝に終わりました。

 5日は頑張って下さい。

PM 08:27:41 | Comment(14) | TrackBack(0) | [将棋(三間飛車)]

2004年11月02日  またもや対鈴木システム
 自分の対局から。頻出の居飛車穴熊対鈴木システムです。1図の△5三銀は四間飛車の急所1の82ページの図と同一ですが、せんすは初めて指されました。これまでは全員が△5五歩でした。

 以下、本の通りに進んで第2図。藤井解説には「いい勝負」とあるのですが、実際に先手を持ってみるとかなり気分の重い局面です。銀桂交換は駒損とはいえ、攻めの銀と守りの桂馬との交換だからそれほど腹は立たないのですが、先手の飛車成りが確定していないこと、7七金がどうも不安定なこと、後手の本陣がしっかりしていることなどいやな材料が目立ちます。

 以下、何も考えずに▲3一角と打ちましたが、△3三角と打ち返され、▲4二角成△同銀▲3四飛に△7七角成とされると、金銀2枚の穴熊はなんとも脆弱でよいとは思えません。本譜はそれでも終盤、追い込んで自玉ゼットで相手玉に何回か一手すきをかけるところまではいったのですが、及びませんでした。

 第1図から第2図の途中で3筋突き捨てを入れておくとか、第2図で5五歩とか、2七飛とかも考えましたが、どれも思わしくないです。

 意外なことにこの形の類似実戦例はあまりなく、昨年銀河戦の中村−羽生(第3図)くらいです。この時はなぜか△8六歩▲同歩△4五歩に▲6四歩△7七角成▲同桂△6四歩▲8五歩と進んだので、私の実戦の参考にはなりませんでした。

 藤井本の持久戦編発売を待つしかないのでしょうが、当分は急戦ばかりなので、せんすにとっては苦しい日々が続きそうです。

AM 12:20:24 | Comment(12) | TrackBack(0) | [将棋(四間飛車)]

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プロフィール
名前せんす
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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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