せんすぶろぐ
将棋、歴史のオタクです。他の一般の話題についても折をみて触れていくつもりです。

2004年09月14日  羽生圧勝、王座防衛まであと一勝
 本局は後手番の森内がゴキゲン中飛車を採用。これに対し、羽生は▲4七銀〜3六銀と角頭を狙う手順で対抗しました。21手目の▲3六銀の局面は昨年の王位戦第4局谷川−羽生と同一局面です。あの時は後手の羽生が△3二金としたため、先手の右銀の進出を許し、大苦戦になりました。今年2月の朝日OP山崎(勝ち)−鈴木でも同一局面が出現し、その時の鈴木は△3二銀でしたが、これも成果が薄かったようです。他にも膨大な研究将棋の裏付けもあったのでしょうか、森内は△5六歩と仕掛けました。

 本局を振り返ると、羽生に一局のどっしりとした構想があり、方針を立てやすかったように感じます。
1)まず角頭襲撃
2)角交換により△3三桂型になると薄い桂頭を狙う
3)桂得が確定するまではひたすら姿勢を低くして耐える
 
 2)が実現した局面が第1図。3)を体現した手が第2図の▲7九角です。森下はこの手を予想していたのですが、この手を指せる人はそうそういないのではないでしょうか。竜王戦は残念でしたが、森下の力の一端をうかがわせます。ここまで、先手陣が低いと振飛車らしい捌きもなかなか行いにくいのではないでしょうか。

 第2図における△3九角成が一手パスのような悪手、深浦のコメントによると「いろいろな手がある」そうです。「いろいろな手」とは? この時点では後手は歩切れですから、あまり細かい手段はありません。せいぜい△3五歩▲3四歩△2三金▲2九飛△3四金▲2三歩△5二飛という超屈従策しかせんすには思いつきません。△7四歩は歩が手持ちであれば考えられなくもないと思いますが、7四が空いた状態で桂を先手に渡し、かつ先手の左桂が8五に跳ね出すのはまずないでしょう。どういう手が、控え室では検討されていたのでしょうね。

 第3図の▲2五歩もさすがの妙着。太陽の高いうちに大勢を決しました。考えてみれば、羽生は飛車を振らず、横歩取りの後手をやらなければ、相変わらず驚異的な勝率なのですよね。(今年は振飛車の勝率もいいみたいですが) 強いです。

 森内はこれでタイトル戦5連敗。まだ信用に傷がついたとまではいえないにしても、今年の3月、順位戦を全勝で突破し、王将を取った頃の迫力がどことなく薄れてきたような感じも微妙にします。竜王戦が充実したものとなるためにも、今少しの復調を期待したいです。



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PM 09:47:27 | Comment(2) | TrackBack(1) | [将棋(中飛車)]

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佐藤康光の棋界制覇、矢内理絵子の女流棋界制覇を切望するオジ将棋ファンです。とはいっても、棋士は皆さん、好きです。

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