物理学賞に3名、化学賞に1名と、
日本人が4名も揃って受賞。
ノーベル賞に関しては、いままで
日本人はすごく差別されてると感じてたから、
ちゃんと評価すれば、これが普通なのだと思う。
しかし4名のうち2名がアメリカ在住というのは
気になる所だが、一番グッと来たのは益川教授の
男泣きの姿だった。
最初は「南部先生に取って頂いた事が嬉しい。
自分はあまりうれしくない」と言っていたのが、
明くる日「南部先生と一緒に受賞出来て本当に嬉しい」と
TVカメラの前で、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
まずは自分の事より恩師に気を遣う事。
嬉しくないはずはないのに、
自分の事よりもまずは人の事を喜ぶ姿勢。
これは外人には理解出来ないだろうが、
日本人らしい、もっとも美しい行動のひとつだと思う。
そんな益川教授の姿に侍を感じ、思わずもらい泣きをしてしまった。
俺がファンの村上春樹氏は今回も文学賞の受賞を逃したが、
きっと近い内に受賞するに違い無いと信じている。
これから数年は日本人の受賞が増えるかもしれない♪♪
…なんて喜んでばかりいられない現実もある。
くしくも10/9の中日新聞に載った記事を元に話しを進めるが、
こないだヤリ逃げを表明した、小泉改革の悪夢が未来に影を落とす。
今回の4つの受賞は、いずれも30年以上前の研究が元となり、
近年理論が正しい事が証明されたり、無くてはならない理論となって
評価されたものばかりだ。
研究していた時には、30年後に評価されるなんて想像してなかっただろう。
ただ興味が有って、どうしても研究したかったんだろう。
こうした基礎研究の重要性は、今回の受賞が物語っている。
しかし現在の日本の大学では、こうした基礎研究には予算がつかず、
研究がやりにくい構造になってしまっている。
その原因が、小泉改革のひとつ、大学の独立法人化だ。
これは「大学にも経済原理を導入する」というお得意の
郵政民営化、道路公団の民営化と並ぶ、いわば大学の民営化。
お陰で国立大学においてさえ、すぐに金にならない研究は
やりづらくなってしまっている。
大学が基礎研究をしなかったら、一体誰が出来ると言うのか。
単純に考えても、このままでは、日本の物理学や化学は
急速に衰えていくだろう。その結果は30年後に表れる訳だ。
しかしその時に気付いても、元に戻るには更に30年は掛かるだろう。
こんなに簡単な事が、小泉始め、小泉の支持者には分らないんだろう。
目の前の金を掴む事にしか興味が無かった。
構造改革って、アメリカから与えられた、バブル崩壊から脱するための方策でしょう?
そのアメリカの今の状況ってどうなの?
正に構造改革(一部の金持ちだけが儲ける社会)の誤りを表してるじゃないか!!
小泉はバカだけど、危機回避にかけては天才的に鼻が効く。
今この時期に引退を表明するのは、正直「うまいなー」と思ってしまった。
なんかTVで色々引退の理由について言ってたけど、
全部口からでまかせだろう。
今が逃げを打つタイミングだと直感が働いたんだと思う。
自民党が政権を維持するにせよ、民主党に移るにせよ、
本当に難しいタイミングになってしまったと思う。
政治の真価が問われる時代だ。
コツコツと続けた研究が実を結んだように、
一部の金持ちのためでなく、皆で幸せを掴むことを求めるような、
日本的理想社会の実現を切に願う。
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