世直しいたします
名乗るほどの者ではございませぬ
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息子が泣いた日にて
朝、ソファーで息子が肩を震わせ泣いていた。

後ろ姿しかみていないから、私の見間違いかとも思ったりもしたが
あれは確かに声を殺して泣いていた。

一瞬声をかけようかどうか迷った。

なにしろ、中学時代に高校に提出する
大事な書類を、しわしわにカバンに押し込んであって
そのだらしなさに、私が鬼神のように怒り狂って
その時に反省し、見せた涙以来、
息子の泣く姿を見ることはなかったからだ。

しかし、私はつい、いつもの調子で声をかけてしまった。

「おまえ、もしかして泣いる?なーにどうした、もしかして
ムックと喧嘩でもしたか?それとも振られたのか。はっはは!
あんな着ぐるみきているような女、別れて正解だよ
世の中、かーちゃんみたいにいい女は腐るほどいるって!な」

「・・・ぅうぅっっ・・」
今の彼には私の話なんぞ全く聞こえていないようだ。

「あっ!わかった!2チャンネルで名無しに
氏ね!とか叩かれたんだろ」

・・・・・
無反応の中、彼はやっと重い口を開いた。

「死んだんだって・・千葉ちゃん」

「えっ?今何ていった?
 千葉って・・・あの千葉君?!」

幼稚園からずーっと仲良しだった。
小学・中学もクラスは違ってもいつもつるんでいた。
お互い一人っ子のせいか
相通じるものがあったのだろう。
ホントの兄弟以上にくっついていた。

高校・大学とそれぞれ別のところへと進み
お互いそれなりに忙しくなり、今までのように
頻繁に会うこともなくなったが
たまに「今日、千葉と偶然駅で会って、メシ食ってきたわ」
と、昔を懐かしむように嬉しそうに話していた。


お母さんも知っている。
このお母さんにしてこの子あり、瓜二つの上をいく瓜三つくらい極似。
親子で丸々と肥えた体型から、こぼれる笑顔は
とってもおおらかで、周りを
なんとも言えない、穏やかに空気で包んでくれてた。

「な、なんで亡くなったのよ!」私は思わず強い口調になった。

「バイクで事故ったらしい」

その言葉を聞いた瞬間
心臓の鼓動は半端じゃなく激しいのに、虚脱感に見舞われた。

病気で余命を宣告されるのもつらい
あとどれくらいこうして生きていられるんだろう
といつも考え、死への不安と恐怖と常に隣り合わせ。

でも、それでも限られた時間の中で
残された者へのメッセージとか
身辺の整理ができる。

「じゃぁ、行ってくるわ」
「行ってらっしゃい、気をつけてな」
「うん、わかってるってば」

きっと千葉ちゃんはお母さんとこんな会話を交わしていたに
違いない。

そして、そのまま。

20年も一人息子を大切に育ててきて、ある日突然その
宝物を奪われた時
お母さんは、どうやって吹っ切るんだろ。
どうやって割り切るんだろ。
悲しみの矛先はどこへ向ければいいんだろ。

おかあさんから、いつものような
暖かい笑顔がこぼれるのはいつのことだろう。

今、願う事は唯一つ。
千葉ちゃんが天国であの笑顔でいてくれることだ。


ご冥福をお祈りいたします。



私信:今日、どうしても笑える日記書けませんでした。
   明日からまた頑張ります。
   あっ、それと今度すくすくブログから
   引越しします。
   よかったらまた読んでください。



2005/03/12 AM 11:09:32 | Comment(5) | TrackBack(0) | [日記]



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