廃記
blogのジャンルを闘病にしようかと一瞬考えました。 そんな僕は音ゲー中毒。
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疲れた。
※注)法律とか興味ない人は読まないようにしましょう笑

憲法改正がにわかに現実味を帯びてきた今日この頃。
R25の高橋秀実さんのコラムでも取り上げられたりと、国民の衆目も憲法に向いてきたのかなぁ、と思う次第です。

ところで、自民党の憲法草案を見てみると、前文にこんな一節が。

日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有し・・・

要するに国と社会を愛せ!守れ! とのこと。
でもこれっておかしいですよね。

確かに国を愛そうとか守ろうってのは国民にあるべき概念だけども、それを憲法の中に盛り込んじゃうのはお門違ですよ。
「国民」は「国を愛する気持ち」を持つべきだけど、それは強制されるものじゃないでしょう。
国が良い政治をすれば自然と国民の気持ちも付いて来るわけで、頭ごなしに「国を愛せ!」と言われれば「何を!」と言ってしまいたくなるのが人情というもんで。
まぁこれは半分冗談ですが。
そもそも道徳とか慣習と法は一緒くたにするべきじゃないってのが立法の原則だろうに。

国を愛し、守る義務が規定されてしまうとなると、ふとした疑問が一つ。
国籍離脱の自由はどうなるんでしょう。
もし日本がイヤになったら、他のどっかの国の方がいいやー、と思うようなことがあれば、日本国民という立場を捨ててどっか他の国の人になっても良いですよ、と憲法に書かれているわけです。

これ全然日本という国を愛しても守ってもないよ。
じゃあこれ憲法違反なの?おかしくない?
憲法に定められ、守られるべき基本的人権が憲法で禁止されんの?
自己矛盾甚だしい。

国の最高法規たる憲法を以って国を愛せ!守れ!さもないと・・・みたいなことやっちゃうなら、そんなん隣のどっかの将軍様の国と変わらないじゃない。
日本国マンセー、ってか?
俺は御免被る。

ちなみに公務員には憲法を尊重する義務があったりするんですが、これは国を実際に切り盛りする公務員が「国も憲法もへったくれもねーよ」という態度に出てしまったら国が成り立っていかないのであって然るべきなんですよね。
これにしても、「はーい憲法尊重しまーす」と言いつつ心の中で(何言ってんだバカが)と密かに思ってても構わないわけです。

同憲法草案の前文に、「圧制や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。」という記述もあるけど、まさにその国を愛し守る記述こそが圧政の種であり人権侵害の基だよ。

草案を作る際、どっかの委員さんが「憲法は国民に権利ばかり保障している。権利に基づく義務も規定すべきだ。」などと発言したらしいけど、もう何がどうなってるやら。

憲法ってのはもともとヨーロッパにおける独裁・圧政から国民を守るために、国民自身が国家の、ひいては政府の暴走を止めるために規定したものであって、国が国民を統治するための道具じゃない。

憲法には国民の権利を守るために国をコントロールする文言があって然るべきであって、そこに義務が伴う必要なんかどこにもない。
国民の三大義務ってのが憲法にはあるけど、これは国民は国民として最低限のことをやらないと国が潰れちゃうからで、別に他で保障されている権利に対応して作られてるわけじゃない。

憲法が本来の国民が国をコントロールするためのものじゃなくて、国が国民をコントロールするものになりつつあるのが恐ろしい。
憲法を作る当事者である議員さんたちがそんな勘違いをしているのには戦慄を覚える。

議員さんが「国民の投票によって選ばれる国民の代表:国民側の人間」じゃなくて「国を統制する与党の一員:国家側の人間」になってしまったということなのか。

中曽根元首相以下何人かの方々が憲法草案に「自民党らしさ」が消え去ったことに反発したらしいが、思い上がりもいい加減にして頂きたいものだ。
自民党にせよどこにせよ、国民から一時的に国を預かっているだけの分際で、憲法に「自民党らしさ」などというものを盛り込むとはどういうことだ。
これから先50年、100年、もしかしたらもっと長く使うことになるかもしれない日本国憲法に、自分達の勝手なプライドやメンツを持ち込むなど言語道断。
憲法は憲法らしくあるべきで、そこに何人の勝手な意思も介入すべきではない。

委員の坂本剛二は「前文がこれでは、どこの国の憲法か分からない」とかみつき・・・(読売新聞より抜粋
あんたは日本国憲法の前文を作ろうとしてるんじゃないのか。
別に憲法は前文だけで成り立ってるわけじゃないんだ。
「日本国憲法」の名のもとに作られた憲法でわざわざ日本国を主張する必要がどこにある。

西川京子も「いろいろなところから来た人が、日本という島で同じ生活をしてきた伝統を大事にすべきだ」と訴えた。(同じく読売新聞より抜粋
論点が無茶苦茶。
そんなところに拘るくらいならもっと議論すべき重要な部分があるだろうに、こんな下らない議論しか持ち込めない奴がいるからお上の仕事に無駄が多いと言われるんだ。

超個人的な意見だが、憲法起草委員会の委員長が森元総理という時点でゴニョゴニョ
かろうじて事務局次長に舛添さんがいることが救いか。

起草委員会バッシングはさておき、とりあえずは取り急ぎ国を愛し守る責務の記述を草案から削除していただきたいと思った次第。

2005/11/22 PM 11:46:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | [日記]










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