■2006年04月24日
映画「好きだ、」
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石川寛が監督をつとめる映画「好きだ、」は高校生時代の主人公を宮崎あおいと瑛太、大人の時代を西島秀俊と永作博美が演じ、若い頃の淡い恋をどこかにしまっていた二人が東京で17年ぶりの再会でそのことを再確認するストーリーです。 17歳の高校生の時代、ロケ地は秋田の大館とあって、地方のゆっくりと流れる時間が、しっかり表現されていました。さらにこの監督の映画のスタイルなのだそうですが、台本がなく、コンセプトのみを示された俳優さんの言葉だけで構成されていくそうです。そのため、それぞれの話す言葉にリアリティがあったり、言葉一つ一つの間をカットしないので、ストーリーがとにかくゆっくり進む感じになっています。
全体を通してこの17歳の期間のほうが時間が長いのですが、決してたくさんのストーリーが詰め込まれているわけではなく、観客側としてはひたすら、少女の淡い恋と少年の幼さを認識させられつづけます。 このため、このゆっくりした間と、ある意味「同じことを繰り返す」前半については、肯定と否定で分かれそうなところです。 個人的に嫌いではないですが、やはり普通の映画より何倍も疲れるのは事実でしょうか。
そんな二人はその後、17年間一度も会うことなく30代を迎え、東京で奇跡的な再開を果たす形になります。
30代になった二人は朝まで酒を飲みながら17年の重みをずっと語り、そして17年前のことを少しずつ思い出していきます。
30代になると舞台が東京になるためか、個人的にはすごく感情移入しやすくなりました。二人とも東京の中でそっと生きている感じがして、個人的には30代に移ってからのほうがラクに見れました(決して10代のシーンがダメなわけではないですよ)。
ストーリー展開や中身の少なさについては、評価が分かれるところだと思います。ストーリー的にも無理して作っているところは実際ありましたねぇ。それを差し置いて、二人が持ち続けた純粋な気持ちが、最後どう表されるか、というのをひたすら待てる人はこの映画を楽しむことができると思います。
それと、音楽。音楽が重要なファクタ−であるはずの映画なのに劇中で流れるのはたった2曲。この2曲、菅野ようこが手がけただけあって、どちらも珠玉の名曲です。この曲を聞けたというのも個人的に満足度が高い一つの理由かもしれません。
たいようの映画の感想 |
AM 03:34:35 |
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■2006年03月23日
映画「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」
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いわゆる「ファンタジー」というジャンルはその古典的存在として以下の3作がよくあげられます ・指輪物語「ロード・オブ・ザ・リング」 ・ゲド戦記 ・ナルニア国物語 もともと日本でよく知られていたのはナルニア国物語で、理由としてはやはり読みやすさといわゆるファンタジー世界に出てくるキャラクターが総登場すること(フォーンとか)からきていると思われますが、超大作「ロード・オブ・ザ・リング」の影響で指輪物語もすっかり知られた存在になりましたね。 ちなみに今年、宮崎映画で「ゲド戦記」が公開されることになり、これでファンタジー有名作品が一通り映画化されることになります。
さて、ロード・オブ・ザ・リングの画期的成功を目の当たりにして、うらやましがってたのか、漁夫の利を狙ったのか分かりませんが、ディズニーが手がけたナルニア国物語。原作は7巻まであり、ディズニー側は7巻まで製作する気満々のようです。 今回発表されたのはその第一作「ライオンと魔女」
あらすじはここでは省きますが、比較的原作に沿った忠実な構成になっていると思いました。原作を知っている人も「あ、こんなストーリーだった」と納得できる感じになっています。
肝心の映画ですが、個人的には「なかなか面白かった。ただ、細かいところでは物足りなさが残る」映画でした。 物足りなさが残る一番の原因は、途中でしばしば強引な展開が発生するところ。実は原作を読んでいるので、その強引な展開の理由もわかるのですが、実際映画で見ているとその唐突な展開に強引さを感じてしまうこともしばしば。 偉大なるライオン、アスランがすごいことは分かるのですが、その理由とかがはっきり語られないまま進むし、主人公の少年少女も最初は何も出来ない子供達なのに、途中でいきなり強くなったりしてあっという間にストーリーが進んでしまいます。映画の都合上しょうがないのでしょうが、ロード・オブ・ザ・リングに比べると、その強引さが目に付いてしまいましたね・・・。
どうしてもロード・オブ・ザ・リングと比較されてしまう運命にある作品ですが、単純に娯楽映画としてはとても楽しめる映画だと思います。私は楽しく見させていただきました。
さて、夏に公開される「ゲド戦記」こちらは最近作品の出来がイマイチな宮崎映画の上、原作の第3巻前後を舞台にするらしく、強引な展開がさらに行われないかちょっと心配なところです・・・。
blog*citron ☆ 163の映画の感想 ☆ きょうのあしあと |
AM 12:59:33 |
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■2006年03月01日
エリ・エリ・レマ・サバクタニ(Eli, Eli, Lema Sabachthani)
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舞台は2015年の日本。「レミング病」という謎の伝染病が蔓延している世界。レミング病は感染した人がその意思にかかわりなく自殺してしまうという伝染病で解決法が見つからないまま、世界が滅んでしまう恐怖の中で人々は生きている。 そんな中、ある二人の音楽を聴いた人たちはその病気から逃れているという。そのことを知った富豪が娘をその二人の元に連れて行く。果たして彼らの音楽で娘は救われるのか?
というのが映画の大筋。そもそもの設定がかなり難しい設定なのですが、映画の中身も予想通りかなり難解でした。 基本的にあらすじを語ったり、出演者が細かいセリフをしゃべららないため、画面の空気や出演者の表情などで、背景を読み取る必要があります。 感染病から救うといわれる二人(浅野忠信、中原昌也)が奏でる音楽がいわゆるノイズ系?と呼ばれる轟音のノイズの世界(メロディというよりはノイズ)が響き渡るため、ものすごい爆音が劇場内を流れるのですが、そのほかは沈黙の空間が多く、またストーリーの流れが比較的ゆったりしているため、静かな空間と轟音の世界が入れ替わりやってくる雰囲気があります。
映画自体は、その静寂と轟音が構築する音の世界と、各出演者の静かな表情がとても良く、また北海道をロケ地にしたと思われる風景もすごく感動する風景です。 一方で難解なストーリーと難しい場面設定のため、かなり無理してストーリを構築している側面があり(そもそも、轟音で構築された音の何が感染病に解決するのか、という本筋自体が謎なんだけど)、いくつか強引な側面があること、出演者のセリフが空回りしているところがあります。
少なくとも、明快なストーリーや分かりやすさ、心地よい空間を期待して見たら失敗する映画ですが、鬱々とした世界、答えのない世界を必死に生きる、というテーマ(だと私は思ったんですけど)に共感できる人だったら、楽しめるんじゃないかなぁ。 中原昌也の演技は硬いところがありますが、浅野忠信や宮崎あおいら映画常連俳優の演技は、やはり別格ですので、これだけでも楽しめるかもしれません。 にしても、浅野忠信、髪のびすぎ・・・(笑) |
PM 10:51:22 |
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■2005年10月20日
映画「SIN CITY」見てきました
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一週間以上前になっちゃうんですけど、アメコミの中でも特にハードなある意味アメリカらしい部分をあらわした人気漫画が映画化されたということで、見に行って参りました。 映画館のポイントがたまっていたので無料で観覧。ラッキー。
映画は3部構成。ブルース・ウィルスが演じる老刑事の戦いと、ミッキー・ロークが演じる愛した女性の敵を演じる壮絶な男性、クライヴ・オーウェンが演じる娼婦街を守る男、それぞれhttp://2.suk2.tok2.com/image/usr_bar_2.gifのハードな人生が描かれています。 ゲストもめちゃめちゃ豪華。ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッドと他の映画の主演級が豪勢に脇役を演じています。
また、この作品をちゃんと作り上げる為に原作者のフランク・ミラーを口説き落としたというロバート・ロドリゲスのダブル監督の熱い情熱も要チェックです。
さて、この作品「愛さえも戦い」というテーマの通り、各主人公が愛する女性を守るため、壮絶な戦いを演じるわけですが、基本的にエグイです(笑) ほとんどの画面がモノクロ、印象的な色彩しーんなどで、一部カラー表示されるため、実際よりはソフトなのですが、まあ、打ち合いがあったり、主人公がすさまじい暴力を受けたりしますので、とにかく暴力シーンやエグイシーンがだめだ、という人は見ない事をおすすめします。
ストーリーは非常にわかりやすい、カッコイイ男とは命がけで女を守る男だ、というものです。3人の主人公、それぞれ立場はありますが、愛する人のためなら自分の犠牲を覚悟しているので、いやがおうでもかっこいいわけです。それだけでも、この映画は楽しめると思います。 個人的にはそれぞれの男たちのつぶやきがそれぞれに哀愁があって、とてもよかったと思います(独白というのは人によって好みが出ると思いますが、あくまでも私の場合は)
作品として大ウケするかというとそうでもないのがこの作品の難しさ。面白い人はとことん面白いと思いますが、 ・グロいのやエグい、暴力シーンは苦手 ・しっかりとした背景やストーリーを楽しみたい ・白黒メインでは物足りない ・女は男が守る、という古い考え方はとにかく嫌だ というような人は面白くないかも。ストーリーは結構単純だし、基本的に暴力満載だしね。
でも、やっぱり作者や出演者の思い込みが伝わってくるところは、とてもよかったと思います。 とにかくハードでかっこいい男を見てみたいと思ったらオススメです。
坂部千尋のsparrow diary ビデオショップボーイズ★ |
AM 01:36:35 |
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■2005年09月24日
映画「チャーリーとチョコート工場」感想
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公開前からティム・バートンとジョニー・デップの組み合わせで評判のあった、「チャーリーとチョコレート工場」ですが、公開後は、案の定ヒットしてるみたいですね、ってことで、今更ながら見てみようということで、見てきました。 見たのは9/22の木曜日のレイトショー。翌日が祝日という事で予想通りかなりのお客さんが入っていました。
ストーリーとしては、全世界で大ヒットしているウォンカ・チョコレートに5枚だけある金色のチケットをゲットすると、誰も見た事のないウォンカ・チョコレート工場の中を見学することができる。そしていろんな経緯で手に入れた5人の子供と保護者が、摩訶不思議なチョコレート工場を体験する、という物語です。 原作があるので、原作をモチーフに作られています。
チョコレート工場の中の様子を書くと、完全にネタバレになってしまうので、書きませんが、原作もあんな感じなんですかねぇ(読んでない)。かなりぶっ飛んだ工場ですね、っていう感じで。私は途中で何度突っ込んだか分かりません。 微妙にブラックジョークが取り混ぜられてるので、お客さんも「笑うところ?」と迷いながら見てた感じがしましたが・・・
原作が童話なので、かなり童話な世界とティム・バートンらしい、ブラックユーモアがうまく取り混ぜられた作品だと思います。全体的に盛り上がりどころが分かりにくいのと、正直ストーリーとしてはありきたりなので、最近のインパクトのある映画と比べると、なんとなく進んでる感は否めないので、ハリーポッターみたいな破天荒なファンタジーを想像すると肩すかしなイメージ間違いなしです(笑)
そんなわけで、ちょっとしたブラックジョークと家族を大切にしたのんびり映画を楽しみたい方は是非どうぞ。 個人的にはチョコレート工場の中の従業員がドツボ(笑)
Akira\'s VOICE 女性のためのセクシーコラム&グッズ FU -log- ラムの大通り(ちょっとネタバレありかな?) |
AM 03:34:35 |
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■2005年07月25日
バットマンビギンズ
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しばらくドタバタしてたので、久しぶりに映画を見てきました。ほぼ同時に「バットマンビギンズ」「宇宙戦争」「スターウォーズEpisodeIII」と見たい映画が3本ならんでいたのですが、公開終了しそうな順、ということで、今回はバットマンビギンズです。
公開前はもうかなりの低評価予想で、それも、バットマンシリーズの前2作の不調があったものと思われます(前2作のファンの方ごめんなさい)。バットマンはアメコミの中でもかなり前から映画やテレビシリーズがあって、割合メジャーなキャラなのですが、結構古い作品とかを見てると、分かりやすい、明るいキャラなんですよね。 で、敵もジョーカーとかペンギンとか明るい敵キャラが多いので、これがぶつかると、ちょっとコメディ的な側面を外せない・・・、という事情がありました。
それを独特の色彩とヒーローなのに恐れられている、という怖さを加味して独特の世界にしたのがティム・バートン作のリニューアルしたバットマンとその続編だったと思います。 この独特の雰囲気は見てもらうのが一番ですが、かなりおもしろかったですよ。 ただ、この影響をその後の第3作以降引きずってしまった感が否めない訳ですが。
で、今回の第5作なんですが、まず、これまでのような続編、ではなくバットマンの生まれるところをテーマにした作品になりました。何故、バットマンという存在が生まれたのか、ということですね。
クリストファー・ノーランが監督していますが、バットマンの肉体は実は悪の組織で鍛えられたとか、主人公が両親を目の前で射殺されて以降、両親を殺してしまう街とどう向き合って行くか(その街は両親が基礎を築いたそうです)、という葛藤が描かれており、シンプルな敵と戦うバットマンより、共感が持ちやすいと感じました。
敵もかなり強力だったし、敵が使う最終兵器なども、現代のテロに通じるようなかなり危険な雰囲気が漂っていて、最後の戦いなどは結構ドキドキしましたよ。
おもしろかったのは、バットマンが主人公の所属する会社の未開発製品などを探して少しずつ、いろいろな道具を開発していくところとか、意外と初めての出現でジャンプとか失敗してドタバタしているところとか、面白いですよ。うーむ、彼の華麗な身のこなしも、数々の失敗を経た結果だったのだなぁ。
微妙だったのは他の方も書かれてますが、悪の組織が忍者をモチーフとしてヒマラヤにひそんでいるという少し無理な設定とか、どうしても生い立ちを描く前半が間延びするところでしょうね。間延びする割に、主人公の苦悩がイマイチ分かりにくかったなー。
でも、第1作、第2作にあった、いろんな意味でただの勧善懲悪に収まらない、感情の流れのあるバットマンになっているんので、そういう意味で、第1作とか第2作が好きだった方とか、ぜひ見てみてはと思います。
Black Pepper\\\'s Blog Rabiovsky計画 Pocket Warmer |
PM 05:28:55 |
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■2005年07月02日
映画版「電車男」
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ついに見てしまいました。映画版「電車男」。果たして、製作発表が決まってからの短い間で、あの原作をどれくらい表現してくるのか、が注目。 主演の電車男が山田孝之。エルメスが中谷美紀。
個人的な感想としては「気楽に見るならなかなかいい映画。原作を楽しむには少し物足りない映画」という形になるかと思います。 まず、各出演者の演技はかなり良かったと思います。評価が割れていた山田孝之も個人的には良かったです。最後までオドオドした感じとかオーバーな気もするけど、実際、あんなもんかも、と思います。
中谷美紀の演技も以外と(失礼)良かった。ちょっと実際よりもお嬢様過ぎなんですけど、ほんわかした雰囲気が伝わってくるのがよかったですよ。
脇役のみなさんもなかなか良くて。しかも地味に豪華な俳優を使っていますね。国仲涼子とか(笑) 実際はどうだったかわかりませんが、リアルに電車男の変化を見てる人ならそれなりに自分の中に思うところがあるはず。それを映画では「彼はきっとこんな感じで成長したに違いない」と描いています。まあ、夫婦のパターンはどうかと思わないでもないけど。
2ch独特のアスキー絵などもうまく消化していたのには感心しました。短い時間の割にしっかり作っていたと思います。
残念なのは、最後が駆け込み展開になっているところ。もう後半は原作を外れて強引に押してるので、そこらへん、原作の主人公の小さい努力がすっ飛ばされてて残念。でも、これも映画というスケールなので無理ないかなぁ・・・。
さて、一連の電車男フィーバーも、夏のドラマでひとつの締めくくりになりそう。映画ではそのドラマの出演者たちも一瞬見る事ができます。これは最後のお楽しみ。
無言さんのつぶやき ちょっとひとことええでっかぁ〜 |
AM 12:30:43 |
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■2005年05月28日
映画「コンスタンティン」
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友達に見た事を伝え、だいたいの内容を伝えたところ、友人も見に行ったようですが「ホラーと暴力は駄目だったので見れなかったです・・・」というメールが。 す、すまない。しかしそんなにホラーでも暴力でも無かったと思うんだけど(でも確かにホラーチックだったり殴り合いシーンとかも一部ある)。
そんなコンスタンティンですが、ストーリーは天国に行きたい、悪魔退治の主人公が現実世界に現れる天使と悪魔の陰謀に戦いを挑むという、ちょっとRPGチックな世界。ベースは聖書の世界なのでキリスト教の概念がばしばし出まくっています。
主人公が肺がんに犯され余命1年。なのにタバコはやめられない庶民的なところが分かりやすいです。キアヌ・リーブスは確かにマトリックスに似た雰囲気を出してましたが。っていうかパンチの仕方とかあきらかにマトリックスっぽいって(笑)
事前の評価ではいくつかの指摘がありました ・マトリックスっぽい? 先ほど指摘したように、マトリックスの影響が少なからずあります。でも、気にするほどでは。
・日本人には分かりにくい? 個人的にはそれほど分かりにくいことはなかったけど、それは多分ガブリエルとかルシファーといった、絶対的な善と悪の位置づけを私が知っていたからだと。知識は必要ではないけど、あるとイメージがとらえやすい
・暴力・オカルト これもそれほど気にしなくても・・・というのがこの日記の最初の事件につながってしまったんですが、考え直すと確かに随所でオカルトチックなところはあったかも。よく考えたら虫が襲ってくるような、人によっては気絶しそうな画面もあった(汗) 暴力シーンは一般的な暴力がある映画に比べればそれほどでもないと思うんですが、人によっては嫌なのかも。
・エンディング 個人的には予想範囲内だけどなかなか分かりやすくて面白かった。あと映画のレビューを見ると、この映画を最後までちゃんと見てないな、という人の感想をちらほら散見します。 何度も言いますが、エンドロール長いのは分かるけど最後まで見ようよ・・・この映画みたいなパターンもあるんだしさ・・・
そんなわけで、多少とっつきにくいところもありますが、思ったよりストーリーは分かりやすくて楽しめます。オカルト、ホラーにそれほど拒絶反応がなくて、こういうRPGっぽいのが好きな人なら結構たのしめるんじゃないかと思います。
↓参考サイト moondreamworks |
PM 03:19:31 |
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■2004年12月20日
ハウルの動く城
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えぇと、せっかく見てきたので、感想でも書いておきますかね、ハウル。今回は原作をほんの少しだけかじって、見にいきました。魔法で90歳のおばあさんにされてしまったソフィーと美声年の魔法使いハウル、そしてそれをとりまく人たちの物語です(はしょりすぎ) 今回は新しい映画館で見てきました。400席ほどのところで見ましたがスクリーンが大きいし、音も良くてなかなかよかったです。
一応ネタばれを避けるために改行!!
ストーリーとしては悪くなかった。声優の方々もみなさん頑張ってらっしゃった。なおかつ映像もかなりよかった(CG使ってるけどCGを気付きにくくするよう頑張ってたと思う) ただ、映画としてはかなり中途半端。いろんなサイトのレビューを見てても同様の意見が多く、出尽くした感もありますが ・ストーリーの分かりにくさ ・テーマの分かりにくさ この二つがあったからだと思う。メインストーリーが分かりにくいわけではないが、その過程のそれぞれの設定が非常に分かりにくい。ソフィーが元の女の子に戻る過程やみんなが仲良くなっていく過程がものすごくカットされているので、油断していると、あっという間に次の展開に進んでしまう。千と千尋でも後半、それに近い感じがあったけど、あっちはまだ、登場人物の心理がちゃんと書いてあるので、ストーリーがどんどん進んでも、分かりやすいところはあった。 今回はほんとにストーリーも登場人物の描写もどんどん進んじゃうので、理解する前に終わっちゃったなぁ・・・という感じ。 楽しく見るポイントは、「物語の細部にこだわりすぎないこと」だと思う。絶対。
伝えたいメッセージが多すぎたのかなぁ。難しいところですね。
声優さんに関しては、ソフィー以外はいいんじゃないかと。ただし、ソフィー役の賠償千恵子さんが悪い訳ではないです。そもそも、10代の少女と90代の少女を一人の人にやらせるという考えが間違ってる!・・・じゃないかなぁ。 宮崎監督の声優へのこだわりは独特のものがありますが、ここ数作に限ってはどんどん裏目に出てませんか? 木村拓哉のハウルの声が意外とあってたのは驚きでしたが。
あと、あまり指摘ないんですが、私としては久石譲さんの音楽もすこし気になったかな。テーマソングをかなりいろんなところで使うんですが、ちょっとしつこいというか、無理矢理アレンジしているように聞こえてしまいました・・・。 もっと場面ごとの曲を作ってくれた方が個人的にはうれしいです。
なんて厳しいコメントばっかりでごめんなさい。やっぱり事前の期待値が高すぎるのかなぁ。それならそれで、宮崎映画だからって、やたらに宣伝するのもどうかなぁ、鈴木プロデューサー(笑)挑戦的なものを作りたかったんだったら、思いきって年齢層しぼった広告するとかすればいいのに。絶対子供にはあのストーリーは理解できないよ・・・ イノセンスでもそうでしたけど、なんか宣伝手法がひっかかる今日この頃でした。
ただ、映画としての完成度はちゃんとしてますよ。やっぱり他の映画とはレベルがそもそも違うと言っていいくらい。ストーリーが分かりにくくても最後まで見どころのある映画だったと思います。もしかしたら、あと30分長くやってればもっと分かりやすく楽しめたのかもしれません。 |
PM 04:20:56 |
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■2004年05月25日
イノセンス雑感
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せっかくなので、最近のお話。 先週、公開がそろそろ終わってしまいそうなイノセンスをようやく見てまいりました。 場所は品川。スクリーンの高さがビル5階分というとんでもないでかいスクリーンで堪能してまいりました。
感想です。以下ネタばれ。 この映画は前作攻殻機動隊の続編になるわけですが、私の場合、攻殻機動隊の内容がなかなか理解できなかったこともあり、見るかどうかかなり迷っておりました。 前評価では前作を理解していると良い、という意見も多かったし。 見るきっかけとしては、深夜放送中の「攻殻機動隊 Stan Alone Complex」である程度背景を理解したこと、その後攻殻機動隊をビデオで見直して前作をより理解できた、ということがありまして。
それでは見てみようというわけで、見に行ったわけでございます。
結論から言うと、私はとても面白かった、ということになります。
以下、その理由 (1)映像、音楽の完成度の高さ (2)独自の表現世界 (3)ストーリー内容
(1)映像、音楽の完成度の高さ みなさん、書かれてるみたいですがオープニングのハダリの人形が作られていく画面はとにかく美しいというか、圧倒されます。
また、中盤の北方都市(択捉)の祭の情景も圧巻の一言。台湾あたりのお祭りをモチーフにしているそうですが、リアルさと荘厳さがアニメとは思えないほど美しく描かれています。 たかだかアニメの風景だけで切なくなれるなんてそうざらにありません。
そのためかキャラクターと背景のギャップが・・・という人もいらっしゃるようです。キャラクターも丁寧に描かれているんですが、背景と比べると確かに二次元さがつたわってしまうんですよね。 個人的には逆にアニメの雰囲気が伝わってきて嫌いではありませんでしたが。
(2)独自の表現世界 今作の特徴として、難解な言語表現があります。聖書などの古典の一部引用の多いこと多いこと。それをキャラクターが矢継ぎ早に交わすので正直意味を把握するのは難しいでしょう。 そのあたりについては書籍、インターネットなどで知れば済むこと。映画ではその雰囲気を知ればいいと思います。 なんとなく分かると思います。難しい言葉ですが、言いたいことはなんとなく分かるって感じです。
(3)ストーリー 先ほどともつながりますが、ストーリーが面白いです。攻殻機動隊ですが、敵と戦うというテーマの影に見え隠れするのが、「人間」という境界なのは、前作と変わらないですね。今回はその対象として人形と犬が現れています。
なぜ人は人に似たものを作るのか
ということに尽きるわけですが。
メインストーリー自体は監督さんもおっしゃっているのですが、簡単な話で、ダッチワイフに人の魂を入れてリアルにしようとする犯罪をあばくだけのお話で、30分アニメでもできないことはないと思われます (蛇足ですが現在でも行われていると思われる人身売買と、映画の中で描かれている子供の意識のコピーを人形に埋め込む、というのはどちらが残酷ですかねぇ・・・) ただ、先ほどの書いたように途中の会話や画面展開が複雑なため、そのシンプルなストーリーが一瞬分からなくなってしまうこともしばしば。 そこらへんが、分かりにくい、難解だと言われている所以でしょうか。
エンディングですが、先ほどの単純なストーリーということで、エンディングも分かりやすいものです。敵さんの本拠地に乗りこんで、違法行為の現場を抑えて終了、という流れ。 最後に素子が現れたのも流れ的に予想できる範囲でした。
基本的には分かりやすいテーマに難解な思想を織り交ぜた作品ということで、途中で考えさせられることや分かりやすいストーリーを求める人には不向きな映画だと思います(メインストーリーは先ほど書いたように単純な映画なのですが)。 ただ、映画に思想を求める人、現在の情報化社会や人間思想に興味がある人は見てもいいんではないかと思いました。
ま、もっともこの映画。今では品川の映画館くらいしか関東では放映されていない模様です・・・うーむ。 |
AM 09:24:07 |
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名前 | RYO |
性別 | オス |
地域 | 神奈川 |
血液型 | A型 |
星座 | 双子座 |
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FirefoxやNetscapeでは思ったより文字が小さく表示されるようなので、ツールバーの表示から文字サイズ→大きくを一回程度やっていただくと、良さげです。 |
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