お気楽映画時評
CSやDVDで観た全盛期の日本映画の紹介と感想。他にTVドラマやアニメなどのコメント&徒然日記&筋トレ日記も

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2009年07月04日  ★★(1745)【死にぞこないの青】 2008年 東映
2009年07月03日  ★★(1744)【自由学校】 1951年 大映
2009年07月02日  ★★(1743)【婚約三羽烏】 1956年 東宝
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2009年07月04日  ★★(1745)【死にぞこないの青】 2008年 東映


























現代日本映画のダメなところがすべてわかる作品。ホラーと内向的で矮小化された精神状況を映像化するこのような作品になるのだろうか。前向きなところが皆無。『下妻物語』以後、これはと思う傑作がなかなか出ないのが寂しい。

ふとしたことで理不尽な教師のいじめにあう少年・マサオ(須賀健太)。その彼の前に全身まっ青な少女アオ(谷村美月)が現われ、人生を変えるために教師に復讐しろと言うが・・

画面は、須賀健太(左)と谷村美月(右)。こんな真昼間にお化けはないと思うが・・・ 

【出演】 須賀健太 谷村美月 城田優 坂井真紀 入山法子 博多華丸 瓜生美咲
【監督】 安達正軌
【ロケ地】 富士宮市立上野小学校(廃校)
【主題歌・挿入歌】 「アンブレラ」(椿屋四重奏)  




PM 07:48:03 | Comment(1) | TrackBack(0) | [映画いろいろ]

2009年07月03日  ★★(1744)【自由学校】 1951年 大映


























楽天的で、必要以上のものを欲しがらない無欲な夫と、それとは対照的に、快活で行動的な妻が巻き起こす大騒動を、戦後の「自由」の意識を絡めながら描いた獅子文六の朝日新聞連載小説を吉村公三郎監督が映画化したもの。新藤兼人が脚本を担当した。また、主人公の夫を演じる小野文春は一般公募だった。

松竹でも同じ原作・同じタイトルで制作され同日に公開されたという、いわくつきの作品。松竹版は渋谷実が監督をつとめた。両作品とも大ヒットとなった。公開が5月の連休だったため、この両映画のヒットで「ゴールデンウイーク」という言葉が生まれ、後に5月の連休をそう呼ぶようになったとのこと。

五百助(小野文春)は、妻・駒子(木暮実千代)から、生来の無欲さをやる気がないと誤解され、家から出て行くように言われる。彼は、元々、あらゆる雑事からの解放を求めていたこともあって、これ幸いとばかり、面倒な日常生活から逃げ出す。さっそく、バタヤ(藤原釜足)と仲良しになり、彼らと行動を共にするようになる。浮浪者たちの社会とそこに棲息する自由な人びとと初めて接して、五百助は、義理や肩書きに縛られない真実の生き方を模索してゆく。

お茶の水駅が「お金の水橋駅」となっているのが笑える。その御茶ノ水橋の下のバラックで五百助は生活するが、押し出しのあることを見込まれて詐欺の片棒を担ぐことになってしまう。そして、自由に暮らすこともなかなか大変だと考えるようになる・・・

<「平和平和」と言うと「アカ(共産主義者)」だと言われる>とか、藤原釜足が上野のことを「ノガミ」と呼んだり、「愛染かつら」の歌がBGMのように流れれたりと、時代が分かるエピソードが随所に挿入されている。調べると、浅草は「エンコ」、池袋は「ブクロ」、渋谷は、「ブヤ」、新橋は、「バシン」等々。基本は短縮形。ということは今も昔も変わらないことかな。

その他の見所は、 大泉滉の怪優ぶり、山村聡のオカマ風はなし方、そして京マチ子のパワーあふれる話し振り。それこそ、名優たちが「自由」に振舞っているところを観るのが楽しい。

画面は、木暮実千代(左)と山村聡(右)。山村が小暮を口説いている場面。しかし、小暮は、五百助のことが気になって、なかなかその気になれないという状況がおもしろい。

【出演】 木暮実千代 小野文春 京マチ子 藤田進 山村聡 藤原釜足 斎藤達雄 殿山泰司 徳川夢声 大泉滉
【監督】 吉村公三郎
【ロケ地】 大磯駅 下赤塚駅(劇中では架空の駅名「武蔵間(はざま)」駅) 銀座四丁目交差点 御茶ノ水橋 神田川



PM 07:56:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | [映画いろいろ]

2009年07月02日  ★★(1743)【婚約三羽烏】 1956年 東宝





























社長令嬢を射止めようとする三人の新人社員の奮闘を描いたほのぼのとした恋愛コメディ。半世紀前のサラリーマンの恋愛感が伺えて興味深い。1937年に公開された島津保次郎監督の同名映画のリメイク作品。

銀座にある織物会社の面接新件にパスしてめでたく就職した加村(宝田明)、三木(小林桂樹)、谷山(小泉博)の3人の新入社員は、社長令嬢の怜子(司葉子)に誘われそれぞれ有頂天になる。自分こそが令嬢の婿にふさわしいと思い、恋の鞘当に忙しい毎日を過ごすが、ある日、米国から帰った井川常務(池部良)が、怜子の婚約者だと分かってがっかり・・・それでも三人にはそれぞれ思いを寄せる女性がいて、最後はハッピーエンドになる予感があるラストがいい。

社長と社長令嬢が同席した面接風景が、時代を感じさせる。しかも、選考基準が能力じゃなくて「イケメン」というのも笑わせる。

記録映像として貴重なのは「2両連結」の地下鉄丸の内線。旧型の車両が2両だけで、まるで鉄道模型のように後楽園球場の横を走っているのが楽しい。

左から、面接をする三木のり平、原節子、高峰三枝子、佐野周二。大女優が採用の審査官なんて、ほんとにあったら楽しそうだ。画面からも少し分かるが、イーストマンカラーの発色はパステル調で、まるでおとぎ話をみているような感じになる。

【出演】 司葉子 宝田明 小林桂樹 上原謙 池部良 佐分利信 佐野周二 原節子 高峰三枝子 三木のり平 
【監督】 杉江敏男 
【ロケ地】 丸の内線後楽園駅



PM 07:54:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | [映画いろいろ]

2009年07月01日  ★★(1742)【黒の超特急】 1964年 大映


























クライムサスペンスを描く「黒」シリーズの最終第11作。そして文句なくシリーズ中で最高傑作といえる作品。増村保造監督の演出が冴える。

岡山駅の隣の駅、庭瀬駅の駅前にある不動産屋・桔梗商事の社長・桔梗敬一(田宮二郎)を、ある日、東京の「東亜開発社長」と名乗る中江雄吉(加東大介)が訪れるところから、物語は始まる。中江は、自動車工場用地が欲しいので用地買収に協力して欲しいと桔梗に頼みに来たのだった。用地が細長いことに疑問をもった桔梗だったが、2000万円という高額な手数料に、協力することに同意する。用地買収は順調に進み、桔梗は2000万円を手に入れる。

それから半年後、株ですっかり散財してしまった桔梗は、訪ねてきた地主から、用地は自動車工場ではなく、山陽新幹線の建設用地であることを知らされる。しかも、新幹線公団の買収額は、桔梗が買収した金額の10倍以上だった・・・

怒った桔梗は、東京に行き、手数料を上げるように中江に交渉する。しかし、中江はすんなりうんと言わず、その日はそれで帰る。途中、桔梗は中江の会社であった美人に遭遇し、後をつける。彼女は、田丸陽子(藤由紀子)と言い、新幹線公団専務理事財津政義(船越英二)の二号だった。桔梗は強引に陽子に近づき、協力して中江を脅して金をとろうと考え始める。

最初は、金欲しさから中江を追及する桔梗だったが、次第に、ドロドロした政界と官界の闇が見えてくると、その闇を切り裂いてやろうという「正義感」に燃えるようになる。悪を追い詰める桔梗の孤独な闘いがスリリングに展開する後半が息もつかせぬシーンの連続で素晴らしい。

画面は、田宮二郎(左)と藤由紀子(右)。藤由紀子と田宮二郎は後に結婚するが、本作でも息がぴったり合ったコンビを演じている。因みにこのフレーム、増村監督のもっとも好むアングルだ。 

【出演】 田宮二郎 船越英二 加東大介 藤由紀子 上田吉二郎 石黒達也
【監督】 増村保造
【ロケ地】 山陽本線庭瀬駅



PM 07:52:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | [映画いろいろ]

2009年06月30日  ★★(1741)【傷だらけの人生 古い奴でござんす】 1972年 東映


























前作『傷だらけの人生』に続いて、鶴田浩二&若山富三郎のコンビで任侠の世界の不条理を描く任侠ドラマ。前作では義兄弟だったが、本作では本物の兄弟に設定を変更しているが、その実の兄弟が義理のしがらみから互いにドスを交えなければならない悲劇を描いている。

昭和6年、軍部の勢いが次第に増してきた大阪。大西組組長大西竜三(若山富三郎)の実兄である観進一家の若者頭大西栄次郎(鶴田浩二)は、石切一家と抗争していた富士上一家の仲裁を買って出る。しかし、憲兵隊長とつながった石切一家は、竜三を使って富士上一家のシマに進出しようとしていた・・・

満州に遊郭をつくるために、富士上一家の管理する遊郭から大量の女を確保するために、憲兵とつるんでいる石切一家の理不尽なやり方に、鶴田の怒りが爆発する。舎弟の待田京介、同門の長門裕之、天知茂が次々とやられ、怒り頂点に達した鶴田が、ヤクザの上をいく悪である憲兵隊長まで斬り殺ししまうラストには思わず感嘆。

画面は、鶴田浩二(左)と浜木綿子(右)。珍しい組み合わせだが、鶴田の着流しがよく似合っている。 

【出演】 鶴田浩二 若山富三郎 長門裕之 天知茂 浜木綿子 待田京介
【監督】 小沢茂弘
【主題歌・挿入歌】 「傷だらけの人生」(鶴田浩二)  



PM 07:48:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | [映画いろいろ]


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