さてさて、銀座はミレージャギャラリーの「不思議な世界」展も終了しました。

 告知用にこのブログに書いといたのに、展示期間に入った途端にサイトそのものにアクセスできなくなると言うトラブルに見舞われたのがなんかもう…って感じでしたけど、皆様お疲れさま&ありがとうございました!

 過去に2年連続で出展してから、毎年「絵が出来てないんで」ってお断りを入れつつ、土曜日の懇談パーティーに顔出して出展者さんたちに混ざってワイワイやってたわけですが、去年にオーナーさんや出展者さんに「来年は出しますよね?」と念を押され「あー…できれば出したいですねえ」なんて言ってたら、3月くらいに「是非出しましょう!」とギャラリーからメール頂いたもんで「う…」とうなりつつ覚悟完了したわけですよ。ハイ。
 まあでも、そうすると今までユルユルとしか動いていなかった筆も、「基本に返って、絵を造っていこう」と意思を持ちはじめまして、B5と言う小さいサイズながらきっちりしっかり描き倒してくれたので、これからはこの描き方で絵を増産したいと思いますデス。どっどどどどう。

 んで、展示会中、皆でワイワイしてる時によく聞かれるのが「絵を描こうと思った最初のきっかけってなんですか?」こう聞かれるとだいたい同じこと返してる私です。
 「ルネ・マグリットの『ピレネーの城』って絵を見たからです」
 ここで、「覚えてないくらい昔から自然と描いてた」とか「絵を描いてるのが普通だったから」とか言えたらカッコいいんかもしれないけど、私は明確に記憶しとるんですよ。
 保育園の頃、たぶんテレビ(箱根の森かなんかだったような…?)でだったと思うけど、マグリット展の紹介ムービーかなんかが流れて来てその中に「ピレネーの城」があったわけです。それが衝撃で、とにかくそれまでなんの刷り込みなのか「絵は、本物そっくりなのが一番」と思っていたこっちの価値観がゲシュタっていく音が聞こえたんだよねえ…。海岸に巨大な岩がなんの支えもなしに浮かんでいる絵に「ああ、絵ってそれが出来るから絵なんだ」と納得してから、本物そっくりと言うものを絵には求めなくなっていったんだよなあ(…のせいで、美大受験の時にやたら苦労する事になったわけだけど)。

 そんな話しつつ、ギャラリーに置いてあった歌手 谷山浩子さんの「真夜中の図書館」って本を手に取って読んでみて、そんな子供の頃見てた状景がふいに頭をもたげて来たのを感じてしまって、「ウわわわわ、この本欲しい! あとで本屋で探そ!」と思ったわけですが、どっこにもないねえ…取り寄せないとダメ?
 本の中で、フロイトの「夢」について書いてる文の中で、夢日記つけてみると面白いみたいな事言ってて「うわあ、夢日記を肯定的に捉えてる文に久々に出会ったなあ」と感動。前に私も夢日記書いてた事あるけど、ある程度パターンが見えてきたり、夢と現実の境が曖昧になる感覚に襲われたりで「夢日記つけてると、ヤバくなるよ」と言われて止めてしまったんだよね…。時々、とんでもなくインパクトのある夢は日記に起こしたりしてたけども。

 結局、夢にしろ子供の頃の感覚にしろ、制限のない好奇心と連想イメージの奔流ってのは「わかったつもり」でいるとすぐにその世界が見えなくなってしまうもんだよなあ…と、我が身を振り返ってみる初夏の午後。

 さて、ぼちぼち絵を描きつつHPのギャラリーページも更新しときましょうかねえ…。