間違いでもなく勘違いでもない。 完全に記憶がすり替わっていたとしか表現できない事が起きた。 それは、他人に指摘されるまでまったく気づかなかった。

 仕事のメールで、生産工場の場所を『インドネシア工場』のところを『シンガポール工場』と連絡していた。 メールした相手からの電話で「シンガポール工場でも生産をしているのですか?」との問い合わせに対して「あれ、ちょっと待ってください」。 ノートを開いて確認してみると、そこには『インドネシア工場』と書かれてあった。 そういえば、シンガポールに生産工場なんかないよ。 「間違っていました。 連絡していただきありがとうございました。 ま〜日本からみたら同じような場所だから……。」と、いつもの調子で明るく誤魔化している自分に呆れた。 でもいつからすり替わってしまったのですかね、自分の記憶。 他の直近メールでも『シンガポール工場』と間違って書かれていました。 こんなことが頻繁に起きるようになったら……。

 さらに電話をしてきた相手(お付き合いしてから3年以上はすでに経っていて、何十回とメールのやりとりをしている)が、「私の名前の漢字が違うのですが。」と申し訳なさそうに言ってきた。 「あれ、そうだった。それはたいへん失礼なことをしていました。」と、相手からのメールをみてみると確かに違っていました。 「本当だね、ずっと勘違いしてましたよ。 益子焼の益(ます)じゃなく、売り上げ増加の増(ます)なんだ。 これからも益々売り上げ増加するといいね……。」なんて、自分でもよくわからない事を連発して誤魔化している自分にまたまた呆れた。 でもこちらは、救いようがある勘違いだよね。