先月に読んだ『わたしを離さないで』の同作家・同訳者の作品『日の名残り』を読み終えました。 英国の名門家に一生を捧げてた、職務に忠実な執事の半生を回想した小説。 前回の小説と同様に、文章に品格が感じられ、期待通りの充実した時間が過ごせました。

 感銘を受けた文章

{ある人の発達の決定的段階に何事かが起こり、その人の能力の限界に挑み、それを拡張させます。その何事かを克服した人は、それ以降、新しい基準で自分を判断することになります。}

{私は常に現在に注意を集中するように努め、過去の業績に寄り掛かったり、自己満足に身を委ねたりしてはなりますまい。}

{人間どうしを温かさで結びつける鍵がジョークの中にある。}

{品格:みずからの職業的あり方を貫き、それに堪える能力だと言える。}