実際の事件をモチ−フにして作製した映画『誰も知らない』。 映像を通じて現代社会に訴えかけるドキュメンタリーであり、いろいろな問題提議を醸し出す映画と思っていました。 しかし感想は違ったものとなりました。 実際の事件の内容はほとんど知りません。 親に見捨てられ置き去りにされた子供たちの悲惨で残酷な事件であった。
 現代社会でできれば直視をさけたい内容を、実際の事件を暗喩的にエピソード挿入で綴られている事を期待していましたが、監督が思い描く心像は軟らかすぎました。 特異な環境で育った人間の話で、ただ特異だと勘違いさせて現代社会に都合のよい解釈で歪めてしまう事に対する警笛を期待していました。