香りの探求
 ちょっと前のことになるのですが、道の向こうから歩いてくる女性がつけていた香水が高く香っていて、「今まで嗅いだ中で、私はこの匂いが一番好きだ〜」と感じたのです。後で思えば、その時彼女に香水の名前を訊けばよかったのだけど、私よりもずいぶんと若い、ちょっときつい感じの女の子だったので、声をかけづらかったのですね。そう、二十代半ばくらいで、ノースリーブの黒いワンピースにハイヒールできっちり化粧をした、ちょっと突っ張ってお水の世界に片足突っ込んでいるような感じの子でした。翻って言えば、ほんとの玄人筋の女性の持つ肚の据わった雰囲気はまだ身についていない感じでした。
 爽やか系の香りでお気に入りは決まっていたけれど、甘い香りで「これが私の香り」といえるようなフレグランスが欲しいな、とかねてから考えていたので、この自分が一番好きだと感じた香水を突き止めようと私は思い立ったのです。
 好きな香水を見つけるには、香水売り場の店員に香調を伝えて、後は出してもらった香水を自分で嗅ぐしか方法はないのです。でも試香させてくれる売り場というのも限られていますし、試香できる香水の数も限られています。
 そこで私はネットで情報を集めようと思いました。ところが、ですよ。香りについて人に伝えるには、具体的に「何の香り」と言うしかないのです。ですが香水はさまざまな香りがブレンドされているわけですから、それを表現するのは至難の業なのですね(さらに香りの感じ方や好みは人それぞれですし、その人の体調や体質によって同じ香水をつけても立つ香りは異なる)。コスメの口コミ・サイトに行って、香水名を検索してレビューを読んでも、「いい香りです」とか「甘い香りです」とか、「これじゃ何も言ってないのと同じじゃんか〜」とキレてしまいそうになるほど、役に立たないレビューがほとんどでした(^^)。却ってネガティブな評価をしてるレビューの方が具体的で役に立ったかなあ。「墨汁の匂い」とか「サラテクトの匂い」だとかww。 
 私があの時嗅いだ香りは、つんと香り立つ花の香りが二、三種類(甘いというより生花のような青っぽい香り)にベースにムスクの香りがしたから、とりあえず香調はフロリエンタルかなあと見当を付けて、後はレビューを参考に、ミニ・ボトルや量り売りの香水をネットで何種類か購入してみました。
 これはちょっと出費がかさんだのですが、面白い経験でもありました。ネットで評価の高かったエルメスの「ヴァンキャトルフォーブル」が届いたので勇んで嗅いだところ、「これって白人女性の体臭だ〜」と即座に思いました(私のもっともダメな匂いでした)。白人女性にはこういう香調を好む人が多いということでしょうね。それからエスティ・ローダーの「ビューティフル」は、私にとって「鏡台の匂い」です。さまざまな化粧品の香りが混ざりあって総合して香ってくる匂いですね(すごい数の花の香りをブレンドしているとのことですが)。
 このようないくつかの外れの後、ゲランの「ランスタン」が近いと感じました(ランスタンは叶姉妹が愛用している香水だとか(笑))。でもあの香りはランスタンよりも、もう少し若々しくて華やかな感じだったんだけどな〜と思い、さらにいろいろ試したのですが、思う香りに行き当たらず、もうこれを最後にして諦めようかと思ってた時に、ディオールの「ジャドール」が届き、嗅いだ瞬間、「あ、これ!」と思いました。ジャドールが一番あの香りに近かったのです。でも私がジャドールをつけると、ちょっともやっとしてしまって、あの時嗅いだ香りはもう少しクリアだったんだけどな、と思ってしまいます。これは私の体質のせいなのか、それともあの時嗅いだ香りは「ジャドール」ではなく、ジャドールよりもクリアな香りのする別の香水が存在しているのかもしれません。でもとりあえず今のところ「ジャドール」が私の定番の香りになっています。
 今回の経験で、香水に関しては、私はシャネル派ではなくディオール派だということがわかりました(^^)(タンドル・プワゾンを愛用していた時期もありますし)。「シャネル No.5」に代表されるアルデヒド系の人工的な香りが私は好みではないのですね。
 思えば私が初めて本格的なフレグランスをつけたのは大学に入った頃、グリーン・ノートの「オ・ド・ジバンシー」でした(これも廃番になってしまいました)。あの爽やかでどこか甘酸っぱい感じのする香りは好きだったけど、年齢を重ねた今では、さすがにもう似合わない気がします。
ああやっとつながった
 一年近くブログを放置していたのは、ふつうの人にはまず考えられない理由でネットがつながっていなかったからです。その理由については詳述したくありません(ああ、恥ずかし)。こんな放置されたブログを見ている人がいるとは思えないけど、私が死んだと思って喜んでいた人は残念でしたww(でも人間誰しもいつか必ず死ぬけどね)。ネット環境とは別に、このブログは止めてもいいかなという気持ちもあったのですが、あまりに中途半端なまま途絶するのはよろしくなかろうということで、区切りがつくまでもう少し続けます。
 この一年弱、私にあった変化といえば、「ネットが使えない生活なんて考えられない」とばかりにスマホを買いに走り、そのついでにタブレットも購入し、ネット・ショッピングはもっぱらそれで済ませていました。ただこの間、自ら発信することは控えていたわけですね。そこで感じたことは、ヴァーチャルなおつきあいなんて、人にはほぼ必要ないってことでした。ブログを書く行為なんて、ほんと自慰行為みたいなもんですね。それでもこうして書いている自分てなんなんでしょう(苦笑)?
 この一年弱で一番変わったのが、私にとってはいかにもありそうなことですが、ミーハー対象です(笑)。私の今の最愛アイドルは、バレーボール選手の石川祐希選手です。ご多聞に漏れず、私も去年のワールドカップの石川選手の活躍に衝撃を受けた一人です。それまでも NEXT 4 の存在は知っていたし、「石川ちゃん、可愛いな〜」とは思っていましたが、そこまでの選手とは思ってなかったんですね。それからの石川、柳田フィーバーは凄かった。去年まで閑古鳥が鳴いていた大学リーグの試合に立ち見が出るわ、V リーグのサントリー戦も人が入るわでしたもんね。石柳人気に便乗する出版界もすごかったなあ。バレーボール関連のムックが出るわ出るわ(ふだんロック雑誌を出しているような出版社からも出ていたのが可笑しかった)。しかしこのフィーバーも日本の男子バレーがリオ行きを逃したことで一段落した気がします(石川ちゃんはその後イタリア・リーグ参加を決めて、またしばらく遠い人になってしまいますね)。
 石川選手の何が好きかって、それはずばりルックスです。特に高校時代のまだ線の細い彼は、どストライクです。某動画サイトに彼の高校時代の活躍をまとめたイメージ映像みたいなのがあるんですが、もう何十回再生したことか(笑)。石川ちゃんの魅力についてはおいおいまたこのブログで語っていくかもしれません。






ゆまたん 76 ドリアン・グレイの肖像
 実は2日の木曜日に中山優馬主演『ドリアン・グレイの肖像』に行って来ました(ソワレの方)。すぐにレポを上げようと思っていたのですが、なんか夏の終りの疲れが出て(笑)。
 感想はと言えば、観る前はオスカー・ワイルドの芸術論が前面に出た理屈っぽい小難しい劇になってしまうのではないか、と危惧していたのですが、(いい意味で)エンターテイメントとして成立していて、楽しめる作品でした。
 主役の優馬くんは、ストレートプレイは初めてだと思いますが、まずまず合格点でしょうね。そしてヘンリー・ウォットン役の徳山秀典が私にとっては儲け物でした。第二弾「イケメン・パラダイス」以来目にする俳優さんでしたが、ペダンティックな厭味な二枚目は嵌り役ではありませんか? シビル・ヴェイン役の舞羽美海さんはさすが宝塚出身で、舞台女優としての訓練ができていて上手でした。
 そして肝心のドリアン・グレイの肖像画ですが、舞台の背景をほとんど占めるような巨大な絵が使われていて、効果的な演出だったと思います(お芝居の宣伝に使われていた裸の胸に腕を交差させた優馬くんの絵ではなく顔だけのアップでした)。しかし確か原作でその絵のドリアン・グレイは「無垢(イノセンス)を感じさせる」と表現されていたせいでしょうか、巨大な優馬くん(ドリアン・グレイ)の肖像画は無邪気な笑顔を浮かべているのですが、なんか・・・私はちょっと笑いそうになってしまいました(ゴメンナサイ。でも個人的に優馬くんは笑顔より澄ました、あるいは怖い顔の時の方が綺麗だと思う)。その肖像画はどんどん醜く恐ろしくなっていくからいいんですけどね。
 当の優馬くんはヴィクトリア朝の貴族の衣装も似合っていて素敵でした。第一幕ではシビルを詰る時の怖い表情に迫力があって美しく、二幕の冒頭で紅いガウンを着て現れた時は、金子國義のイラストに描かれた男の子そっくりで「やっぱり優馬くんは美青年なんだなあ」と感じ入ってしまいました。かねてから優馬くんは「悪役が演りたい」と言っていたし、この悪魔に魂を奪われた優雅で冷酷なドリアン・グレイ役は願ったり叶ったりだったのではないでしょうか。
 私が『ドリアン・グレイの肖像』を読んだのは中学生の時だったので、物語の概要と結末は覚えていたのですが、細かいストーリーはすっぽり記憶から抜けていて、「ああ、こういう話だったんだ」と却って新鮮な気持ちでお芝居を楽しめましたw。しかしオスカー・ワイルド自身が男色の罪で投獄されたような人なんで、この『ドリアン・グレイ』もゲイの匂いがぷんぷんする作品ですよね。よくこんな作品にジャニーさんが優馬くんを出させたなあと妙なところに感心してしまいました(笑)。まあ現在は同性婚も認められる時代ですから、世間でもタブーの意識は薄れているのかもしれませんが。
 何年前か忘れてしまったのですが、オスカー・ワイルドの伝記映画を観たことがあります。‘ダンディ’を初めて標榜した人がオスカー・ワイルドその人なんですよね。奇を衒い、唯美的芸術を至上とし、イロニーで世間を煙に巻くオスカー・ワイルドは、その人生そのものがドラマティックな芸術のような人物でした。
 久々に耽美的かつペダンティックな気分に浸れて楽しい観劇でした。「(ライヴが一番好きだけど)たまにはお芝居もいいもんだなあ」と思いましたから。そして優馬くんはやや大時代的な二枚目なので、しょぼい現実を描いた作品よりも、『恋して悪魔』もそうでしたが、耽美的などこか幻想的な作品が合うと思います。これからもそうした作品で楽しませてくれると嬉しいです(しかし私としては歓迎なのですが、世間の需要はどうでしょうね??)。
ジャニ模様 24 ジュニアの季節
 先日ジャニーズJr. のグループ Mr.King vs Mr.Prince の結成が発表された時はちょっと驚きました。メンバーは平野紫耀、永瀬廉、高橋海人、神宮寺勇太、岩橋玄樹、岸優太の六人。このグループはテレビ朝日の夏季イベント、サマーステーションの応援のために結成されたもので、期間限定なのですが、私としてはいろいろ思うところがありました。
 消息通、つまりジャニヲタの中でもジュニアのファンによると、現在は第二次ジュニア黄金時代なんだそうな(第一次はタッキーが長らくジュニアに在籍していた時代らしいです)。今すぐデビュー可能な力のある子がゴロゴロしている。そして誰がデビューしてもおかしくない状況なんだそうです。
 私はといえば、優馬くん情報を得るために「ザ・少年倶楽部」を毎回観るようになってから、ジュニアの魅力に目覚めた次第です。「ガムシャラ」も観ていますし。私が好きなのは、ルックスで永瀬廉くん。キャラで平野紫耀くん。総合力で神宮寺勇太くん、が代表的なところ。以前も書きましたが、神宮寺勇太くんは私の思う‘少年’のイメージにぴったりなんです。少年特有の痩せ方、成年の完成形からすれば一回り線が細い、でも骨格はしっかりとしている、ジーンズが似合いそう。そしてちょっと悪戯小僧っぽいチャーミングなマスク。平野紫耀くんは、「シャーク」の瑞希のキャラが私は好きで、でも素の紫耀くんはそれとは真逆のキャラということでちょっとがっかりだったんですが、最近の紫耀くんは天然キャラが立ってきて面白可愛いwので大好きです。永瀬廉くんはそのルックスが説得力を持っています。なので多くを語る必要はなし(笑)。
 というわけでこの三人が入っている Mr.King vs Mr.Prince(略称キンプリ) の結成はウェルカムだったのですが、でもでもね、いろんな可能性はまだあるなあと思うわけです。キンプリは期間限定ユニットだしね。私は、紫耀くん、廉くん、神宮寺くんがお気に入りだったけど、紫耀くんと廉くんは関西ジュニアなので、東京のジュニアとはもう一つ色が合わないなあと思ってたのです。そうこうする内に紫耀くん、廉くんは、高橋海人くんと三人組になることが多くなっていきました。ここでも私は「高橋海人くんは可愛いけど、東京のジュニアだし、年もちょっと下だし、紫耀くん廉くんとはあまり合わないなあ」と思ってました。そして神宮寺勇太くんが以前所属していたグループは Sexy Boyz といって、神宮寺くん、岩橋玄樹くん、阿部顕嵐くん、岸優太くん、宮近くんでした。この中で宮近くんを松倉海斗くんに替えて五人をデビューさせて、紫耀くん廉くんは「レンショー」として二人組でデビューさせてくれないかしらん? なんて思ってたのです。キンキ、タキツバに続くジャニーズ第三のデュオもいいなあ、なんて。Sexy Boyz になぜ松倉くんを入れるかというと、宮近くん以外のメンバーはみな粒が揃っていますし、私は松倉くんの派手なダンスが好きで、買ってるからです。松倉くんのダンスは、和を乱すことはないのに華やかでアピールするのが素晴しいと、日頃から感心しているのです。笑顔も可愛いしね。
 ところで今回のキンプリに岸くんが入ったのは、サプライズ選出のように感じられたんですよね。まず岸くんなしの五人組でも良かったと思うし、もっと言えば、レンショーと神宮寺くん岩橋くんの四人組でも良かったと思うんです。しかし高橋海人くんはジャニーさんのお気に入りで、メンバー入りさせたかったんだろうし、そうするとvs が付いているからには偶数名のグループにしたくて誰かもう一人入れることにしたんだと思うのです。それで、岸くんが入ったのだと思うのですが、私は Sexy Boyz の中では、岸優太くんよりも阿部顕嵐くんの方が人気があるかな?と思っていたので、岸くんが選ばれたのはほんと意外でした。
 たぶんキンプリを五人組にしなかったのは、リーダーの必要性が考慮されたのではないかと思います。岸くん以外はどっちかっていうとみんな‘弟キャラ’ですし。岸くんはこの中では最年長だし、明るいポジティブ・キャラだしで選ばれたんでしょう。阿部顕嵐くんはかっこいいけど、ちょっとお澄ましキャラでリーダー・タイプではないですからね。しかしこれは憶測ですが、阿部顕嵐くんは今回のキンプリ人事には内心ショックなのではないでしょうか。反対に岸くんは心の中でガッツ・ポーズを決めてるでしょう。実は神宮寺くんも意外とリーダーシップはあるので、五人組で神宮寺くんがリーダーでもよかったのではないかと思うんですけど、神宮寺くんには精神的負担を減らしてもらって、とにかく前に出てもらうという作戦だったのでしょうかねえ。
 ともあれ Mr.King vs Mr.Prince の今後はまだ未知数です。期間限定ということになっているけれど、ファンの反応が良ければ、このままデビューに雪崩れこむ可能性もありますし、既定路線通り解散して、またジュニアは再編成されるかもしれません。これからのなりゆきに注目です。
ダンディズムの消滅
 昔は「男は‘失恋’‘家出’‘貧乏’を経験して一人前」といわれたことがあったそうです(家出はいわゆる家出ではなく、一人暮らしの自立という意味かもしれません)。この言葉の是非はともかく、今時の過保護男子は、そもそもそんな状況に自分を追い込もうとはしないでしょう。不況の昨今、地方からの上京や転勤という必然性があるのでなければ、成人男子でも実家暮らしは珍しくありません。不可抗力の失恋や貧乏はありうるとしても、今の男の子は、当たって砕けろの失恋はしなさそうだし、家出の果ての貧乏暮らしなんて選びそうにはないですね。
 他には「男から痩せ我慢を取ったら何が残るんだろう」なんて言い回しもありましたが、痩せ我慢をしてまで男の面目にこだわるなんて、今ではナンセンスと感じられるかもしれません。
 世の中では(建前だけとしても)男女平等が謳われているし(私も職場で、「‘男のくせに’は男性差別」と男子社員が冗談まじりに言ってるのを聞いたことがあります(笑))。変に女性に優しくしたら、‘セクハラ’と言われかねなかったり、またその気もない相手から執着される危険性もありうるからかもしれませんが、世の男性から女性に対するちょっとした気遣いが失われた気がします(もちろん特定の女性にはおさおさサービスは怠らないのかもしれませんが)。男女平等を主張しながら、男性にばかり我慢強さや優しさを期待するのは虫がよいと言われるかもしれませんが、これは男性に対する甘えというよりも、世の中からダンディズムが消滅しつつあることを憂える気持ちなのです。一つの美意識が消えるというより、「美意識を持とう」という意識が今時の若い男性には存在しないといった感じです。
 電車の中でお年寄りが立っているにも関わらず、席が空いたらそそくさと座る若い男性を見ると、「かっこ悪いなあ」と情けなくなります。ちっぽけなエゴが剥き出しで、そこをくるむ文化の力がない。そして互いに摩擦して疲弊していく。文化(例えば本音に対する建前)を抑圧と思わずに、使いこなせてこその人間なのにね。
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