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2009年11月19日  杉岡幸徳 世界奇食大全
2009年11月18日  池尾伸一 ルポ米国ブログ革命
2009年11月15日  ジョン・W・カルヴァー (石井裕之)あるニセ占い師の告白
2009年11月14日  赤瀬川」原平 山下裕二 日本美術観光団
2009年11月12日  北 杜夫 どくとるマンボウ回想記

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2009年11月19日  杉岡幸徳 世界奇食大全
私の店に関係ありそうな料理は「パイナップル茶漬け」でしょうか。名古屋一宮駅近くにある「お茶漬けニューヨーク」という店で出ている一品です。どんぶりの中にご飯とパイナップルが乗っていて、それにホットミルク(牛乳にチーズ、コンソメ、抹茶をいれたもの)をかけて食べるのだそうです。1500円。これはちょっと年寄りには食べられそうではありません。ここ名古屋方面にはイカモノ食いの宝庫です。私の友達に名古屋人がいましたが、彼は蜂の子を見つけて食べていました。くねくねする巨大ウジ虫のようなものを生で食べるのです。これにはオオッとして目を見張ったものです。「これほどうめえもん、ありゃあせんがな」と、歯茎にウジ虫の残骸をひっつけながらしゃべっていました。
世界には彼にも負けないぐらい変なものを食しています。フランス料理で土のポタージュがあります。ただ土を煮ているだけです。考えようによってはこれは健康にいいのかもしれません。以前飼っていた犬がよく土を食べていましたから。その犬は自分のウンコも食べていました。と、驚く事なかれ、東アフリカのハツァッピ族の煮込み料理では、狩猟した動物のウンコまで入れて、食べているのです。そう言えばライオンは腹を食いちぎって、なかの腸をまず最初に食べると言われています。腸に詰まったウンコを食べるのです。シマウマなどアフリカの大地の草を食べて、それが腸に詰まっているのですから、結局ライオンも草食動物だと言えます。ステーキなど旨いと食べているのは食通としては下の下で、本当の通はウンコを食する人かも知れません。
世界で一番臭い食べ物はスエーデンのシュールストレミングです。ニシンを缶詰のなかで発酵させたものです。これを食べるには事前に下記の準備をしなくてはなりません。
「開缶するまえに、缶詰を冷凍室で冷やしてガス圧を下げてください。
開缶する人は、不要なもの(いらなくなった雨合羽とか)を身に纏ってください。
家の中ではなるべく開けずに戸外で開けること。
風下に人がいないことを確かめてから開けなさい」
この缶詰は家の建て込んだ日本では永遠に開けることができないでしょう。この著者も河原で開けたのですが、あまりにも臭くて食べられなかったと書いています。

AM 10:37:38 | Comment(1) | TrackBack(0) | [読書録]

2009年11月18日  池尾伸一 ルポ米国ブログ革命
商業メディア、特に新聞社が米国では、退潮著しいものがあります。ここ2,3年で、何十社も潰れています。広告収入が激減しているのです。そのぶんインターネットのほうへそのカネは流れています。
有識者のなかにはこのように心配する人も出てきます。
「市民は、ブログなどで意見の発表や身の回りの異変を書くなど、最初の警告を発することはできる。だが、税金の無駄遣いの実態や汚職など隠れた事実をじっくり調べ上げるのはプロの記者でなければなかなかできない。このままの状態が続くならば、権力の監視できるジャーナリストの数は少なくなり、民主主義の基盤をも揺らぐ結果になるのではないか」
しかし日本の商業メディアのジャーナリストのなかに彼らのスポンサーや、権力者の悪を本気で暴こうとする人がいるでしょうか?実際はそれらにすり寄って、安逸な生活を享受し何等そのことに対して疑問を呈することなど微塵も感じない人が多いのではないでしょうか。「なれあい」ジャーナリストの記事など、あっても資源の無駄使いになるだけです。
いまからはすべての人がジャーナリストになればいいのです。カメラつきの携帯やパソコンがあれば、人はカメラマンにもなれ、記事も書けます。記者よりも専門性の高い人もいるのですから、「受け売り」の記事より直接的で核心に迫ったものが出てくるのではないでしょうか。
米国では徐々にこの傾向になっていっているようであります。
『業績不振に悩む新聞社が打開策の柱として力を入れ始めているのが、一般の人々がネットで自ら情報発信する潮流を取り込んだ「読者参加型」メディアへの脱皮である』

AM 11:03:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | [読書録]

2009年11月15日  ジョン・W・カルヴァー (石井裕之)あるニセ占い師の告白
私が占い師として大成できないのは、見料を低額に抑えているせいかも知れません。ありがたみが感じられないのでしょう。ジョン・W・カルヴァーこと、石井裕之はリピーターには倍々に見料を上げるべきだと言っています。お客さんは(石井はカモと言っています)何も占い師のたかい知見をもとめているわけではないのです。
「ニセ占い師やニセ霊能者として稼ぎたいなら、いたずらに知識を詰め込むことに貴重な時間を費やすべきではない。それだけの余裕があれば、むしろカモの心理の研究に時間を割くべきだ」
ではお客さんは何を求めているのか?
「カモは自分の話しか関心がない。
カモが求めているのは、よく当たる占いのどではない。ましてや適切なアドバイスなどではまったくない。いつもは周囲から軽んじられている自分という存在を、ことさらに重要なもののように取り上げてもらえることで、エゴが満たされ、非日常的で刺激的な時間をすごすことができるのだから、5、6十ドルの見料も決して高額ではないだろう」
「カモが求めているのは、言い訳だ。
占い師や霊能者に相談に来るようなカモは、おしなべて同じようなズルさを持っている。もちろん意識的には、人生を前向きに生きるヒントを得ようと思っている。しかし、無意識の深いところでカモが本当に求めているのは、自分のズルさを正当化してくれる言い訳なのだ」
だから成功する占い者は「言い訳」を一緒になって考えてあげる人です。だから私のように大笑いして、突き放すようでは決して見料50万円とか喜んで払おうとする人など出てきません。
「カモに説教をするのが私たちの役割ではない。むしろ、愚かで卑怯なカモたちに心から感謝しようではないか。欲望の赴くまま好き勝手な生き方や考え方をしながら、それでも自分は善人だと信じ込んで憚らない厚かましい連中が、この世間にわんさとあふれかえっているからこそ、私たち詐欺師はあぶく銭をかせげるのだから」
これによると裕福な占い師は詐欺師であり、貧乏な占い師はもともとその素質がないことになります。

AM 10:21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | [読書録]

2009年11月14日  赤瀬川」原平 山下裕二 日本美術観光団
「老人力」にあやかって、ここでは「乱暴力」という言葉をはやらせようとしています。
赤瀬川:法華堂のうの四天王はもうちょっと大きいですよね。まだリアリズムの途上というか、何か途上の強さみたいなのがむしろあって。
山下:乱暴力!
赤瀬川:そう、乱暴力。武骨力というか。
このような調子で「乱暴力」を使っています。未完成だが、荒々しい、強いタッチで造形されたものと考えているのでしょう。
われわれ俗物は美術を見ても、これがいくらするんだろうかと考えてしまいます。値段が高ければ高いほど、値打ちがあるのだと思いがちです。
前書きで山下も言っています。何事も「お」がついたものには価値がないと。美術の「お勉強」でそれをみたって、おもしろくもなんともない。「物見遊山」で何が悪いのかと。だったら値段で美術を見るのもあながちおかしとは思われません。古くさい絵に札束が何百束も必要だと知れば、なんと重々しい絵に思えてくることでしょう。

PM 01:25:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | [読書録]

2009年11月12日  北 杜夫 どくとるマンボウ回想記
昭和2年生まれですから、今では82才になっています。若いときから、最近の写真まで載っていますから、変化がわかります。遠藤周作と騒いでいたころが、一番の最盛期だったのでしょう。私は彼の小説を一つも読んでいません。小説いった類はあまり好きではないのです。反対に自伝とか回想記などは好きでありまして、結構こういうものは読んでいます。
北杜夫の祖父、父は医者や文学者として有名な人でありますから、生まれながらにして医者になることに規定されていたのでありましょう。東北大学を出て医者になりますが、先祖の血で止み難く同人誌に小説など投稿し、やがてどくとるマンボウ航海記(小説ではなく旅行記)でベストセラー本を書きます。
整形して逃げ回っていた、イギリス人女殺し容疑者も、彼の両親と同じように、医者になっておれば、このような事件は起こさなかったかもしれません。人生、どこで歯車が狂ったのか?北杜夫だって、東北大をすべったりしたら、果たして世の中に知られるような人物になったかどうかわかりません。まあいずれにしても、北杜夫は日本文学史に、イギリス人女殺しも近代日本犯罪史に記されることは必定でありましょう。
若い頃、北杜夫は女房を怒鳴り散らしていましたが、いまや反対になったとぼやいています。彼の血筋は「外面がよく、内面が悪い」ということで、彼の奥さんが子宮筋腫で入院したとき、お手伝いさんにお愛想を言って、ベットで横たわっていた奥さんには何等気遣いの言葉をかけなかったことを後で奥さんからなじられています。

AM 11:53:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | [読書録]


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